311の臨死体験で観たアトランティスは、夢と現実、意識と無意識の間を行き来する八木真帆の生に影響を及ぼし、大震災でのサバイバーとしての生きる力を与えていく。真帆には、臨死体験の中のツーオイ石が次第に原発事故とシンクロしていくように感じられていった。
同じことが何度も繰り返されている。過去、幾多の文明が同じ事を繰り返してきたのか。そして真帆、マリス・ヴェスタの意識の中に、それが刻まれてきたのか。遂にマリス・ヴェスタはその答えを得るべくツーオイ石へとアクセスを試みる。それは真帆と地球の、さらなる歴史の、意識の深層へとたどり着く、長く果てしないヱデンの園への旅路の始まりだった。
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