火のないところ:05 | KIMURAKEMURI
火のないところ:05
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しかも以前いた1匹に加え、もう1匹増えている。名前はキキとララで、なんとかブルドッグとなんとかブルドッグで、顔つきが結構違う。新参者のちょっと洋風顔のそのキキは、やっぱりまだ客対応になれてないので、靴ひも舐める舐める。髪の毛食べる食べる。でお客さんの前で大をする。しかもくさいくさい。
・ルービックキューブ(買った)片手に妹宅に久々に遊びに行く。
そこに犬。
なんとかなんとか、という犬で、もともと狩猟犬らしい。飼い始めたというのは知っていたが、やっとご対面。先方、ものすごい興奮して、手を噛む手を噛む。走り回る走り回る。うれしょんするうれしょんする(注:よろこんでもらしちゃうらしいです)。
・久々に深夜ワーク。『あいかわらずこんな時間に会社いたりする?あと10分くらいで会社の前通るんだけど』と夜勤(お水、ではない)の友人から携帯メール。エクササイズとストレス解消を兼ねて、仕事帰りは青山一丁目〜松濤間を歩いて帰る女。で、通り道に私の会社があることを知って以来、こういう変な時間に急に呼び出して、会社の愚痴をびゃーーっと吐き散らして『あー、すっきりした、ありがとう、じゃあねー』と渋谷の雑踏に消えていくのだが、今日はそのメールの5分後に『もうすぐ通るんだけど』、その2分後に『やっぱいいや、忙しそうだし、仕事頑張って』と矢継ぎ早にメール。自己完結。しっかし、この類の『忙しそうだし』がまったく、パブリックイメージになってしまっている、この不憫な男。
・髪を切る。
そこに犬。
むかし自分が覚えたてのギターで歌っていた、ふざけた曲『柴犬』(詞・曲 小倉博和、当時サザンのサポートギタリストで、桑田佳祐のラジオ番組で披露していたのを耳コピ)と『ドムドムハンバーガー』(詞・曲 ローリー寺西、当時のTVK『ビデオジャム』という番組で、MCだったローリーが同じくMCだったChara相手に披露していたのを耳コピ)が意外に印象に残っていたらしく、話題にでてびっくりする。ただ、『柴犬』の歌詞が全編思い出せず悔しい。
・仕事。同僚の物件の会議に初参加、とあるオフィスへ。
そこに犬。
柴犬。物怖じしないし吠えないし人なつっこいし、ほんともう、友達になりたい。中庭にでて草を食む犬。草ばっか食ってるから、穏やかなのか。もうそ
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の穏やかなたたずまい、それはまるで瀬戸内海のよう。
・けれど犬とか、動物とうまくじゃれあえない、ぎこちないぼく。
・そんな会議にでたのも、引き継ぎ作業のため。ひとりしかいない、同期入社の同僚が今月末で退社するので。もうこの部署、部署っていっても2人なんですけど。もう、部会(といっても3人だけですが)で衝撃の発表のあと、パンチドランクな感じでしばし会社周辺をぬらりぬらり徘徊する。来年の仕事のこと、とかおもいっきり前提でしゃべっていた矢先だったのもあるんですけど。もうなんでしょう。喪失感。それは恋のよう。フラれたみたいに。こんな喪失感、ひさびさに味わった。味わっている。なんだかわかりません。さみしいんだかくやしいんだか悔やんでいるんだか。ありそうでなさそう
- 著者:木村煙 KIMURA, Kemuri
発 行:木村煙 KIMURA, Kemuri
BSBN 1-01-00024992
ブックフォーマット:#464


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