鹿ヶ谷街庵(ししがたにがいあん)の短歌集です。
わけもなく悲しくなってくるのってどこまで僕のせいなんだろう
友達じゃない証明にキスをする 誰のものにもなりそうな君
鳴いているセミは童貞 死ぬまでにたったひとりの君に会いたい
さい銭を投げ入れたくてたまらない アンジェラ・アキの口に向かって
エロせつない、と言われたりします。
本を入手していないとコメントは書けません。
男の人はこういうことが言えていいなぁ、と
なんだか よく分からない種類の羨望を抱いてしまいます。
この本には そこにチャーミングがあるので、尚更 素敵。
欲望に見えて、切実で、切ない。そんな匂いがします。
こういう言い方ができる人、いいなぁ。