2020年3月5日更新
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2020年3月3日更新
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◆ ロープを編む女
父親のあとを継いで漁師をしている由芽子は不幸な結婚生活にピリオドを打った姉と共に暮らしていた。
ふとしたことで知り合った河村健也という男と交際をはじめた彼女は、姉を置いては結婚できないと悩む。
そんな由芽子の気持ちを汲んで、彼は喜んで入り婿になると言ってくれる。
姉が世界一いい婿だと賞賛するほど、優しくて思いやりのある彼と三人での幸せな共同生活が始まった。
しかし、由芽子と夫が留守をした満月の夜に、あろうことか、姉が海に落ちて……。
◆ プレイボーイの親孝行
一流ブランド会社の社長でもあるデザイナーの百合子は、不幸な事件で両親を相次いで亡くしたことから恋愛に臆病になっていた。
しかし、男たちは彼女の美貌と富と名声に群がってくる。
百合子は六年前から、広報部に籍を置く二十九歳の山本をひそかに愛していた。
それを言えないままに、パリコレの準備に忙殺されていたとある夜、その山本から告白される。二人は結ばれるが、愛を失う怖さにおびえた百合子は彼の元を去る決意をする……。
◆ 夫婦交換
専業主婦になってから見る影もなく肥え太った妻に愛を見出せなくなった幸男は、ネットで夫婦交換のサイトを見つけた。
遊びではなく、本当に離婚しての夫婦交換だという。
相手の妻は美しく、スタイル抜群!そのうえ性格もよく、子供たちも相手のママがいいと言う。
幸男の妻も相手の夫を好きになったらしく、ダイエットに励みだす。
会との約束の三ヶ月がこようとする頃、幸男は約束の媚薬をもらえないとクレームのメールを出すが……。
◆ 鈍(にぶ)い男
社長秘書をしている妻の帰りがこのところ、毎日遅い。接待続きのせいだと言うが、夜の方もご無沙汰だ。
妻は美しく、大学時代大勢の男から告白されたが、健吾を選んでくれた。二人は幸せな日々を送っていたが、妻が便秘の治療のために実家に帰ったあたりから、健吾の身体の具合がわるくなった。
通院しだした夫に、妻は思い直したのか、弁当や食事に気を使ってくれるようになった。毎日、旨いものが食卓に並び、健吾は妻の愛をひしひしと感じていたが……。
◆ 親切なわたし
隣の主婦の佐紀さんとわたしはとても仲がよかったのに、最近彼女に避けられているような気がする。
いつだって彼女のことをほめたり慰めたり、親切にしてきたのに、どうして嫌われてるのかわからない。
不倫をしているらしい彼女の秘密もわたしは言わないって約束したし、まずい料理を食べさせられて吐いてしまったうちの子も叱ったわ。
旦那の給料が安い!って嘆いていたときも、うちの主人の例を出して慰めてあげた。わたしってこんなにいい友達なのに……。
◆ 生まれ変わった男
旅役者をしている雄介の一番のタニマチが亡くなった。ショックを受けている彼の気も知らずに、5年越しの恋人が結婚を迫る。
彼女に飽き飽きしていた彼は、別れたいのかと訊かれて否定しなかった。
彼に絶望した彼女は……。
そんなとき、亡くなったタニマチの妹が現れて雄介に交際を迫る。
美しかった姉とは似ても似つかない妹の、理不尽な言い草に雄介は反発するが。スキャンダルで芸能界を干された彼に残された道は……。
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