2017年3月4日更新
横向きになっていた半角ローマ字を全角に直しました。
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園原結縁は、ちょっとクールな女の子。
同居しているイケメンな兄の影響で、男の上半身くらいでは動じなくなっていた。
そんな彼女は、とある大雨の日に見慣れない黒猫と出会う。
それは、学校から帰ろうとしていた時の事。
鮮やかな瑠璃色の瞳と艶のある漆黒の毛並みを持つ黒猫は、雨に打たれながら彼女を見つめていた。
その後、突然目の前で倒れてしまったその黒猫を、彼女は連れ帰る。
一見、普通の猫。
しかし、どこか不思議な気がしてならない。
動物病院へ連くという約束のもと、母の承諾を得て、黒猫を自分の部屋へ連れ、同じベッドで寝る事にした。
そして翌朝。
目を覚ました彼女の前に居たのは、黒猫ではなく見知らぬ美しい男の人。
純粋で無邪気なその青年は、艶のある漆黒の髪に、鮮やかで美しい瑠璃色の瞳を持っていた。
彼は、自分がわけあって黒猫だった事を明かす。
更に、違う世界から来た王子という事も。
そして、最後に紡がれた言葉。
『貴女を幸せにします』
それからというもの、同居している兄や天然な母まで巻き込んで、ほのぼのとした恋愛物語が始まる。
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