テレビ、ラジオ、Twitter、ニコニコ生放送、Ustream……。
マスメディアからソーシャルメディアまで、新旧両メディアで縦横無尽に活動するジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介が、日々の取材活動を通じて見えてきた「現実の問題点」や、激変する「メディアの現場」を多角的な視点でレポートします。
津田大介が現在構想している「政策にフォーカスした新しい政治ネットメディア」の制作過程なども随時、お伝えしていく予定です。
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♣違法ダウンロードの刑事罰化で何が変わる?
♣「子ども手当」とは何だったのか
♣音楽業界に新たなムーブメント DTMソフトが
新しい音楽を生み出す
ども、津田大介です。
ここ1年ほど「津田くん、有料メルマガやればいいじゃん」って話をされることが多くなりました。ソーシャルメディアが普及したことで、90年代後半から存在した「有料メルマガ」というオールドなビジネスモデルが個人のマネタイズ手段として新たに再定義され、多くのジャーナリストがこぞって有料メルマガビジネスに参入している状況を受けてのことでしょう。
有料メルマガに興味がなかったわけではないですし、いくつかそういうお話もいただいていたのですが、ただでさえ筆の遅い僕のことですから、「まぁ普通に毎週メルマガ出すとかムリムリ」と思って放置しておりました。
最近は原稿書き以外の仕事が増え、マスメディアやニコニコ生放送などへの出演がメインの仕事になってきました。そんな中、昨年末ぐらいからぼんやりと考えていたのは、「政治──特に政策にフォーカスしたネットメディア作りたいな」ということだったんですね。
とにかく新聞やテレビの政局報道がクソつまらない。細かい政策のアジェンダや、政策を実施した際のシミュレーションなど、もっとこっちが知りたい話を報道してほしい。日本にそういうメディアがゼロとは言いませんが、少なくともネットにはなかなかないなぁと。
ポップカルチャーニュースサイトの「ナタリー」を作った時もそうだったんですけど、僕の場合「世の中にそういうメディアがないんだったら作るか!」的な発想になるんですね。なので、実際に作るコンセプトとかを昨年末くらいからちょっとずつ考え始めたんです(原稿書きから現実逃避するためにという説もありますが……)。
その時はまだ僕ものほほんとしてまして、「『Huffington Post』の日本版っぽいものプロデュースします。なんせあのメディアはAOLに200億円で買収されたんですよ!」的な適当なことを投資家に言えば、それなりに金も集まって面白いことできるかな……くらいに思ってたわけですね。
で、本格的に作る準備始めようかなと思っていた矢先、東日本大震災が起きました。大震災が起きた直後の自分の感情の揺れ動きや、情報発信のスタンス、ソーシャルメディアの可能性などについては、いろいろなメディアで書いたり語ったりしているのでそちらをチェックしていただくとして、東北地方に何度も取材に行って行政や現地の人の話を聞いている中で、「政治メディア作らなきゃな」という思いが、改めて違う形で大きくなっていきました。
そんな矢先にJ-WAVEさんから「『JAM THE WORLD』の火曜日ナビゲーターをやらないか」という話をいただき、7月からナビゲーターに就任することになりました。「ニュース番組」を毎週持つというのは自分の中でも相当貴重な経験で、毎週ヒーヒー言いながらニュースと向き合ってます。
時事ニュースと日々向き合うようになって僕が感じたのは「ネットならではの新しい方法論で、自分のコンセプトが100%生きる形のメディアを作りたい」ということでした。
だとすれば、人からお金を出資してもらってメディアを作るのは厳しいなと。「金は出すけど口は出さない」なんてスポンサーは、現実問題としてなかなかいないですから。
実はこの間、芸能事務所的なところやマネージメントオフィスから「津田くんマネージメントするよ」というお話もいただいていたんです。実際、目の前の仕事に忙殺され、日々のスケジュール管理もままならなくなっている状況でしたから。でもやっぱり自分は、自分の金で、好きなように、好きなタイミングで、好きなことをやりたいなと。結局マネージャーも自前で雇って、自分で金を稼ぎ、それを原資に新しいメディアを作るという方針……というか「覚悟」を6月くらいに固めました。
とはいえ、メディア作るとなると、人雇って記事作ってという部分に大きなコストがかかります。実際、ある程度毎月の運営費がそれなりの金額で入ってこないと、メディアとして継続するのは厳しい。毎月固定の運営費を継続的に払えるようにするには、固定の収入源を確保する必要がある。だとしたら、現時点でそれを実現する方法は有料メルマガしかないな、と。
ということで、このメルマガは基本僕が新しく作る政治メディアの原資を稼ぐための手段という位置づけになります。でも、それだけでは面白くないので、その政治メディアを作っていく過程も随時レポートしていこうと思ってます。
幸いなことに僕はテレビやラジオ、雑誌といったマスメディアで仕事する機会が多く、そのうえでニコニコ生放送やUstreamなど、新しいネットメディアでもたくさん仕事をさせていただいています。そして何より僕にはツイッターという強力な情報発信手段があります。新旧両メディアで縦横無尽に活動できている今だからこそ、メディアの「現場」がどうなっているのか、「中の人」が今何を考えてどのようなコンセプトで情報を伝えようとしているのか、僕の目線から伝えることに意味があるのではないかと考えました。
さまざまな視点から解説されるニュースを読むことで読者がメディアの未来像を描けるようになる──そんなメルマガが作れればいいなと思っております。
メディアを選択することは、自分たちが現在置かれている状況を冷静に見るうえで、とても重要な作業です。情報が爆発的に増え、マスメディアや政府、行政全般に対する信頼度が落ちている今だからこそ、メディアに序列を付けず、多様な情報にアクセスし、自分なりの判断基準を持つことが求められているのでしょう。このメルマガがそのための一助となれば幸いです。
たぶん僕のことなのでうっかり発行遅れたりすることもあるかと思いますが、長い目で見ていただければありがたいです。
このメルマガも、やがて形になるであろう政治メディアも、読者の皆さんと一緒に楽しく作っていければと思っております。
vol・1─1
津田大介が今気になっているニュースを毎週1つピックアップし、解説します。
〔毎号配信〕
──違法ダウンロードの刑事罰化ってなんですか?
現在、国会で違法な著作物のダウンロードに刑事罰を科すことが議員立法で決められそうになっています。
そもそも「ダウンロード違法化」とは、ネットに上がっている違法な音楽や動画のファイルをダウンロードした場合、その行為が違法になるというもの [*1] 。2010年1月の著作権法改正で施行されました。
ただし、無辜のユーザーに被害を与えないため、法律的にはかなり制限がかけられているんです。違法になるのはユーザーがアップされている著作物を「違法である」と知ってダウンロードした場合のみで、その対象も音楽と動画に限られています。つまり、合法なのか違法なのかよく知らずにダウンロードした場合はセーフという、ある意味ゆるい縛りなんですね。加えてこれには刑事罰が付いていなかった。いわば未成年者の飲酒喫煙みたいなもので、実質的には規範的なものでしかなかったと言えます。
──ダウンロードが違法化されてまだ1年半しか経っていませんが、なぜこうした動きが見られるようになったのでしょう。
ダウンロード違法化は実現したものの、その実効性が薄いことに音楽業界や映画業界のような権利者団体は不満を持っていて、刑事罰を付けることを要望していました。今回なぜ状況が動いたのかというと、権利者団体が政界にも大きな影響力がある大物芸能人に対して「ネットではこんなに違法なダウンロードが横行していて、われわれの業界は大変なんです」と訴えた結果、「それはひどい。協力するよ」という話になったんですよ。役所での議論を待っていたら数年かかってしまうかもしれないので、手っ取り早く改正できる議員立法でやってしまおうということで、その芸能人と一緒に議員会館を回って、民主党と自民党両方にロビー活動しているわけですね。
──もし、これが通ってしまったらどうなるんでしょう?
違法ダウンロードに刑事罰がついたところでどれだけ逮捕者が出せるのかという問題はあります。「情を知って(違法であることを知って)」ということを立証するのはなかなか難しいし、ハードディスクの中身に違法ファイルがあったとしても、それがネットから違法にダウンロードしたものなのかもわからない。とはいえ、法律が改正されたら逮捕者は出てくるでしょうね。京都府警はもう既に考えてるんじゃないかな。
──それはなぜですか。
警察では新規事例での逮捕が手柄の一つになるからですね。この種のサイバー犯罪系ではとにかく京都府警が強くて、何かと新しい著作権侵害でユーザーを逮捕しています。どういう形になるのかわからないですが、議員立法が通ったらそこから1~2年以内に見せしめ的な逮捕者を出すんじゃないかと思います。
音楽業界、映画業界としても法律を変えても違法なファイルがネットからなくならないし、ユーザーがカジュアルに違法コピーしているという現状がある。そこに対して「やっぱり違法なダウンロードはダメなんだよ」というのを逮捕者を出すことによって示せる。
──刑事罰化に効果はありますかね。
結局、海賊版対策としては、悪質なデッドコピーや違法なユーザーの厳しい取り締まりと同時に、安価で豊富なカタログを利便性が高い形で提供していく必要があるんです。「合法なものはこっちにありますよ、だから違法なものは取り締まります」というのがないと、みんなほしいものが手に入らないからイリーガルなものに手を伸ばすという、良くないスパイラルに陥ってしまう。徹底したデッドコピー対策と消費者の方を向いたコンテンツ提供を両輪でやらないとダメなんですよね。
AppleがiTunes Music Storeを2003年に始めた時、「われわれは違法ダウンロードと闘っているんだ、違法ダウンローダーはリーガルに安く音楽ファイルを手に入れる手段がないからやっているわけで、それをリーガルに安く提供すれば減るでしょ」というロジックでレコード会社を説得したんですよ。
日本にもiTunes Storeはあるけれども、そういうニーズを充分に汲み取った配信になっているとは言いがたい。安価で豊富なカタログ提供を一緒にやったうえでこういう法律改正をするのならともかく、そういうことは十分にはやってない。陰でこそこそロビー活動して法律を変えるのではなく、慎重に議論する必要があると思います。
個人的に懸念しているのはこの刑事罰化をきっかけとする適用範囲の拡大です。今は「違法ダウンロード」の対象が音楽と動画に限定されているけれども、すべての著作物を対象にしましょう、刑事罰をつけましょうという方向に拡大していったら、極端な話、新聞社のサイトから文章をコピペしたブログを印刷するだけでもアウト、刑事罰で捕まりかねないという状況になる。
現在著作権法は侵害された側が被害を申し出た時に初めて成立する「親告罪」の形を取っていますが、これが被害を受けた側が申し出なくても罪が成立する「非親告罪」になった場合、著作権法を「運用」することで警察は相当広範囲な逮捕ができるようになるわけですね。
実際に著作権法の「非親告罪化」は著作権法を所管する文化庁の政策審議会でも音楽業界や映画業界が要望を出しており、こうした主張が受け入れられれば、その方向性で著作権法が整備されていってしまうわけです。権利者団体側は数年がかりで計画的に要望を出していますから、すぐに変わらなくてもいいんですよね。そうしてじわじわ法律が改正されていくんです。
でも、適用範囲が拡大されていくと、どこかのタイミングでネットを使っている国民のほとんどが犯罪人になってしまうという状況がもたらされる。それに対して何らかのリミッターがあるべきだと僕は思うし、危険な法律改正の流れだと思いますね。
──国会の審議状況を教えてください。
ひとまず内閣総辞職になったので、今国会で採決されることはなくなりました。あるとすればこれから開かれる臨時国会か、来年の通常国会でしょうね。時間ができたのは朗報です。民主党であれば川内博史議員、自民党であれば山本一太議員や世耕弘成議員などが違法ダウンロードの刑事罰化に反対しています。まずはこの問題を両党の違いを引き出す案件にできるかどうかがポイントでしょうね。
[*1]「ダウンロード違法化」ほぼ決定 その背景と問題点
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/24/news085.html
vol・1─2
「政策にフォーカスした政治のネットメディア」とはどのようなものなのか。また、それを一から立ち上げ、マネタイズしていくまでの長い道のりを、リアルタイムにレポートしていきます。
〔隔週、第1・第3水曜配信〕
※連載開始は創刊号からを予定しております。
vol・1─3
「政策にフォーカスした政治のネットメディア」とはどのようなものなのか。また、それを一から立ち上げ、マネタイズしていくまでの長い道のりを、リアルタイムにレポートしていきます。
〔隔週、第1・第3水曜配信〕
※連載開始はvol.2からを予定しております。
vol・1─4
僕が出演した番組やトークイベントなどで、内容が面白かったものをテキストで読みやすく再編集してお届けします。原発・放射線の問題や政治全般、著作権、音楽の話までテーマは多岐にわたる予定です。
〔毎号配信〕
vol.0のゲストは、早稲田大学社会科学総合学術院教授の久塚純一さんです。
(8月9日 J-WAVE『JAM THE WORLD』「15MINUTES」より)
出演:久塚純一(早稲田大学社会科学総合学術院教授)
高橋杏美(『JAM THEWORLD』リポーター)
津田大介
高橋:8月4日、民主・自民・公明の3党は15歳以下の子ども一人あたりに対して毎月1万3000円が支給されている子ども手当を廃止して、政権交代前にあった児童手当を復活させる方向で合意しました。
津田:子ども手当というのは、これで民主党が政権をとったと言っても過言ではないくらい目玉の政策でしたよね。それが財政が厳しくなったから止めるというのはあまりにも場当たり的対応だということで非難されても仕方がない。とはいえ、僕たちも実際のところ、子ども手当の意義や効果について、いまいちわかっていない部分も多いわけです。そこで今回は専門家の方にお話を伺って学んでいきたいと思います。
高橋:今夜は子育て支援の問題に詳しい早稲田大学社会科学総合学術院教授・久塚純一さんをお招きして、子育て支援のあるべきかたちについて考えたいと思います。久塚先生、よろしくお願いします。
久塚:はい。本当に懐かしい方が目の前にいてね。津田さんなんですね。
津田:僕、大学が早稲田の社会科学部で、久塚さんは僕の恩師なんですよ。先生のゼミ生でした。
高橋:学生時代の津田さんはどんな感じだったのかを教えていただけますか?
久塚:津田さんは本当にまじめというか、人と話すのがあんまり得意じゃなかったですよね。相手の方の顔だとか目を見て話すのが苦手で、いつも下を向いて一人で考えているような学生でしたね(笑)。
津田:いやぁ……。その頃はまだ髪の毛も金髪じゃなかったですしね。そんな人と話すのが苦手だった人間が今こうしてラジオパーソナリティーをやってるわけですから、人生わからないものですね……(笑)。さて、今回は「子ども手当」がテーマなんですが、そもそも子ども手当っていろいろ報道されるわりには、もともとどういう制度なのか、良いところと悪いところはどこなのかがわかりづらいと思うんです。
久塚:「子ども手当」の前には、「児童手当」という制度があったんです。この制度には、これまでにも変化がたくさんあったんですね。1971年の児童手当創設当時は(実施は1972年)、義務教育修了前まで手当を支給するという形でした。それが1985年には義務教育就学の前、91年には3歳未満までというふうにずっと下がってきたんですね。近年、少子高齢化の問題などが出てきたことで2006年には小学校修了前まで拡大された。児童手当自体がフニャフニャになってきた歴史を抱えているシロモノなんです。
高橋:今回また対象年齢が変わって、12歳から15歳に引き上げられたということですね。
津田:来年度からの児童手当では「960万円」という所得制限が設定されるんですが、これについて久塚さんはどうお考えですか?
久塚:所得制限を設けるのは大きな変化ですね。今回の3党合意についてポイントは4つあります。まず、考え方の基本にあるものが見えなくなってしまったのではないか。これが一つ目の大きなポイントだと思うんですね。つまり、当初は質的な議論をしていたはずなのに、どこかで量的な議論に変わってしまったんです。
津田:いつの間にか議論がすり替わってしまったと……。そもそも、民主党の子ども手当の基本にあった考え方はどういうものなんでしょうか?
久塚:民主党が子ども手当をマニフェストに掲げて実現しようとしたのは「所得制限をなくそう」ということだったんです。かつての児童手当にあった所得制限をなくした形で、子ども手当を実現しようとした。子育てというのは主に〝家庭〟でするんだけれども、〝主体としての子どもが育っていくこと〟に光を当てようと考えたんですね。つまり、児童というものを世帯の所得との関係で見るのではなくて、児童個人をベースに制度を作ろうとしたわけです。
高橋:その理念、子ども個人に焦点を当てるというのが新しかった?
久塚:と言えると思いますね。
津田:ある意味、欧米型の一つの福祉概念が輸入されてきたと。
久塚:ええ。極端に言えば、フランスの「パックス」というのがありますけれども、男性と男性、女性と女性が一つのカップルになって、そこで養子縁組をして育てるというようなことも念頭に置くかどうかまで、話は広がっていくわけですね。
高橋:当初、子ども手当は「全額国が負担するんだ」というふうにしていたわけなんですけど、政権交代から2年の間に、財源の体系も変わってきているんですよね?
久塚:はい。これが二つ目のポイントなんですけれども、「控除から手当へ」というのが民主党の基本的な流れだったんです。所得税をかける時に、扶養控除、年少扶養控除というのがありますね。子育てをしていたら大変だから、税金をちょっと少なく控除しましょうというのがかつての制度だったんです。民主党はその 〝控除〟をなくして、新しい〝手当〟を作ろうとした。
ここでまったく新しい制度になったのであればいろいろな考え方ができたし、オプションもあったわけです。ところが「どうもお金が足らない」ということになって、当時の長妻厚生労働大臣が「昔の児童手当をベースに考えるのであれば、全額国の負担でなくてもいい」ということに一部了承したものだから、本来はセットだったはずの「控除と手当」が分断されるような形で今日に至っているんです。
津田:複雑ですね。
久塚:控除と手当が分断される形で今日に至ったことで、先行きが不透明なものが結論として出てきたということが三つ目のポイントです。たとえ支払いが苦しくても、理屈が通っていたらお金を出そうかなと自分を納得させますよね? そうして一度納得させたはずだったものが、「あれは違うんだよ」みたいな話になったので、「私たちは何を信じてきたの?」ということになってしまった。さらにその結果として、一定の所得のラインを引いたことで分断が生じてしまった。
津田:ねじれ国会になってしまったがゆえに、こういう法案がどんどん政治的な取引に使われているということも一つポイントになっていると思うんです。その背景には誰にでもわかりやすいように噛み砕いて報じてしまうメディアの問題もあると思うのですが、その点はいかがですか?
久塚:メディアの責任というのもあるんでしょうけど、それ以前にメディアが使いたくなるような理念というのが打ち出せていないというのが現状です。
津田:なるほど……。理念という意味では、民主党が政権交代の前にマニフェストとして子ども手当を打ち出した時、久塚さんはどう評価されました?
久塚:両手を挙げて賛成というよりは、これがどうなっていくのかなということが心配になったわけです。津田さんもご存じのように、私は基本的な考え方として、「ある政策というのは、こうでなければならない」ということをあまり強く持ってないんですね。国民を納得させるための理屈をどうつけるのかが明確であり、骨太であることが重要なんです。
津田:民主党の理念は当初から時を経ることでどんどん骨抜きになっていったと思うんですけど、逆に今回の合意で自民党と公明党の理念というのは見えてきているんでしょうか?
久塚:子どもというものを、生活しているご家庭の所得によって左右される存在だと見なす点では、旧来の児童手当とあまり変わりがなくて。ただ給付の年齢を上げたり、金額を上げたり──いわば量的な拡大のところで勝ちとったのが今回の合意だと思うんですね。
津田:まさに政争の具にされているということなんでしょうね。
高橋:最後に、久塚さんが考える子育て支援政策のあるべき姿について教えてください。
久塚:非常に難しいんですけれども、確実に言えるのは、誰でも子どもの時はあったということなんですね。今回のような大震災であるとか、そこまでいかなくても親とか家庭とかいうことで、いつ何が生じるか分からない──子どもというのはそういう存在なんですね。前年度の所得がどうだということにあまり振り回されずに、今そこにいる目の前の子どものことをどう考えるんだということをベースにすることがまず大事だと思います。
高橋:久塚さん、お忙しい中ありがとうございました。
津田:いやー、ためになる授業でした。ありがとうございます、先生。
▼久塚純一(ひさつか・じゅんいち)
1948年北海道生まれ。同志社大学法学部卒業後、九州大学大学院法学研究科博士課程中退。北九州大学法学部助教授などを経て、現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。主な著書に『フランス社会保障医療形成史』(九州大学出版会)、『比較福祉の方法』(成文堂)など。
vol・1─5
〔2011年8月22日~8月28日〕
ここ1週間で話題になった原発・放射線に関するニュースの中から、特に注目すべき、読んでおきたいニュースを、アシスタントの小嶋裕一(@mutevox)が紹介します
(※ニュースのリンクはリンク先の都合によりリンク切れになっていることがあります)。
〔毎号配信〕
═米ノースアナ原発、バージニア州の地震で外部電源が喪失
(ブルームバーグ/8月23日)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aERWo59tUEu0
アメリカのバージニア州で8月23日、M5.8の地震が起こった。現地のノースアナ原発は、この地震によって外部電源を喪失(24日に外部電源が回復)。さらには非常用のディーゼル発電機4基のうち、1基が停止した。アメリカでは地震地帯を避けて原発を建設しているとされてきた。バージニア州でM5を超える地震が起こったのは110年ぶりとのこと。
═10m以上の津波想定 直前に報告
(NHKニュース/8月24日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110825/k10015146911000.html
「福島第一原発を10m以上の津波が襲う可能性がある」という2008年の東京電力の試算が国に報告されたのは、3.11の4日前だったという話。浜岡原発の津波対策で、防波壁を2、3年ほどかけて設置する予定となっていることからもわかるように、3年という時間があれば、津波対策は十分可能であることがわかる。東京電力はこれまでの会見の中で、土木学会の指針に基づいて津波対策を行ってきたと回答してきた(福島第一原発の場合は5.7m)。ちなみに、2008年の試算を出したのもこの土木学会。土木学会の原子力土木委員会には、東京電力をはじめ、各電力会社が名を連ねている
(http://committees.jsce.or.jp/ceofnp/list_23)。
═もんじゅ:炉内中継装置落下 来週から復旧工事 検討委、作業予定を了承
/福井
(毎日新聞/8月25日)
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20110825ddlk18040651000c.html
菅元首相による核燃料サイクル見直し発言など、脱原発の流れから核燃料サイクルそのものの必要性が問われる中、もんじゅでは再稼働へ向けた復旧作業が始まる。もんじゅの維持費用は1日あたり5000万円。
═東芝・日立など OBが〝自社〟原発検査 10年で36人 保安院に再就職
(東京新聞/8月26日)
http://bit.ly/q8vO3a
東芝・日立・三菱という原発メーカーや電力会社の関連会社出身者が原子力保安検査官として中途採用されていたという話。出身企業の納入先原発の検査を行う例もあり、納入が採用のきっかけになった可能性を指摘する声も。
═北海道電力:シンポでやらせ指示 道内から批判と不信の声
(毎日新聞/8月27日)
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110827ddlk01040285000c.html
北海道電力は8月26日、泊原発3号機を巡って08年に開催されたシンポジウムで計画への賛意を示すよう社員に求めていたことを認めた。九電のやらせメール発覚と同様、共産党(しんぶん赤旗)の指摘で問題が明らかになった。1999年の増設時にも同じ問題が起こっており、こうしたやらせ、自作自演が各地の電力会社で常態化していることが窺える。泊原発3号機は8月17日に営業運転を再開したばかりだった。
═福島に中間貯蔵施設、知事は反発 帰宅まで20年超の地域も
(東京新聞/8月27日)
http://bit.ly/ogxfUI
菅元首相は8月27日、福島第一原発の事故で放射能に汚染された汚泥やがれきを貯蔵する中間貯蔵施設を作りたいとの意向を示した。原発周辺は、今回と同程度の事故であるチェルノブイリを例にすれば、数十年に渡って立ち入り禁止となる汚染レベル。除染を進めるには、こうした貯蔵施設が必要となる。
vol・1─6
僕が過去に書いた原稿の中から、今読み返してみると面白そうなものを選んで掲載します。雑誌ライター時代のものから、ジャーナリスト活動初期の原稿まで、書かれた時代背景を思い出しながらお楽しみいただければ幸いです。
〔不定期配信〕
(初出:『MacPeople』2008年2月号「津田大介の音楽配信一刀両断 第31回」)
07年最後の連載ということもあり、今回は今年の日本の音楽配信ネタを総括しようと思ったのだが、いざ「日本」という枠組みで音楽配信周りのことを考えると途端にネタが出てこない。というのも、日本の音楽配信の現状は「PC向けはどこも沈滞。着うたフルは絶好調。以上!」で終わってしまうからだ。
海の向こうではiTunes StoreやAmazonといった大手業者からレディオヘッドのような大物アーティストまで、ノンDRMの音楽配信を開始したり、自分が所有する楽曲をオンライン上にアップロードすることでどこでも自分がその楽曲を聴けるほか、他人がその楽曲をネットラジオ形式で聴けるlala.comのような面白いサービスが出てきている。かたや日本は、自分で購入したCDを自分の携帯電話で聴けるように変換してくれるオンラインストレージサービス「MYUTA」が、著作権侵害であるという判決を下されサービスを停止してしまう有様 [*1][*2]。
MYUTAはあくまで自分専用のサービスであり、アップした楽曲を他人が聴くことはできなかった。日本の場合、米国のように一定の要件を満たしていれば明確にサービス事業者が守られるDMCA(デジタルミレニアム著作権法)や、フェアユース(公正使用)が存在しないということが大きく、著作権的にちょっとでもグレーに踏み込むサービスは片っ端から「出る杭」として訴訟を起こされてしまう。フェアユースとは、著作権法を硬直的に適用することが著作権法の目的を否定してしまう場合に著作権を制限する理論のことだ。米国流の自由な経済原則を重視するやり方は、もちろん良い面も悪い面もあるのだが、ことITネットサービスの発展という観点で考えれば、著作権に一定の「バッファ」を設けておくことが非常に大きな意味を持っている。だが、日本にはそういうバッファは存在せず、「基本的に著作権はガチガチに守るもの」という原則ですべてが動いている。このような環境下でレコード会社主導の着うたフルしか盛り上がらないのは、ある意味当然の話なのだ。
そんな停滞する日本の音楽業界で、個人的に注目しているムーブメントがある。それは「初音ミク」だ。各方面で話題になっているのですでにご存じの方も多いだろう。簡単に解説すると、パソコン上で女性の声を人工的に合成して「歌わせる」ことができるDTM(デスクトップミュージック)ソフトだ。通常DTM用ソフトというのは非常に市場規模が小さく、3000本売れれば「ヒット商品」と言われる。ところが、8月31日にクリプトン・フューチャー・メディア(株)から発売されたこのソフトは、発売直後からネットを中心に大ブームを巻き起こし、DTM用ソフトとしては異例の2万本を売り上げた。
もともと、音声合成技術を使ってパソコンで歌声を再現するというものは古くから存在したテクノロジーだ。この分野は、近年ヤマハ(株)の独壇場になっており、初音ミクの音声合成エンジンもヤマハの「VOCALOID 2」を採用している。しかし、初音ミクが違ったのは採用した「声」とそれに伴うキャラクターの設定だ。従来のVOCALOIDは本格派のシンガーをベースの音声にするものが多かったのだが、初音ミクはベースの音声をあえて若手声優の藤田咲にして、かわいらしい声で歌う「未来のアイドル」というコンセプトで開発を行った。さらにイメージキャラクターとしてバーチャルアイドルのアニメ系キャラクターを設定し、アニメ音楽やゲーム音楽などのファン層に訴求する戦略を取った。そこが従来のVOCALOID技術を使ったソフトと明確に異なる点であり、ブレイクした最大のポイントがここにあると言っても過言ではないだろう。
初音ミクがユーザーに浸透するきっかけを作ったのは、間違いなく国産の動画投稿サービス「ニコニコ動画」だ。ソフトの発売後間もない9月4日にニコニコ動画に「初音ミクに『Ievan Polkka』を歌わせてみた」という動画が投稿され、話題を集めた。もともとFlashアニメーションとしてネットで広く話題を集めていたフィンランドのポルカミュージックを初音ミクに歌わせたことで大人気を博し、初音ミクは発売後1週間で店頭から在庫が消えるヒット商品となった。
発売後数週間は、ニコニコ動画を中心に何か有名な曲を初音ミクで歌わせてみる、というコンセプトのカバー曲が中心だったが、9月20日に投稿されたオリジナル楽曲「みくみくにしてあげる♪」[*3] がスマッシュヒット。わずか8日間で50万回以上再生(現在は約250万回再生)されるという快挙を成し遂げた。同曲は完全にニコニコ動画ユーザーたちの「アンセム」となり、初音ミクは完全ニコニコ動画発のムーブメントとして認知された。
ここからの流れがとにかく速かった。以後急速に、カバーだけでなくオリジナル曲の投稿も増え、楽曲のクオリティーや初音ミクの使いこなしも日増しに上がってきた。使いこなしとは、デフォルトの設定のまま歌わせると機械っぽい声にしかならないものを、細かいパラメーターによってうまく設定すること。ニコニコ動画内ではこうした初音ミクを使いこなす技を「調教」と呼んでいる。現在では、明らかにセミプロかプロが作ったと思われるクオリティーの楽曲がオリジナル楽曲として投稿されているから驚きだ。
また、同時に初音ミクを「ネタ」にしたさまざまなコラボレーションやメディアミックスも盛んに行われていった。イメージキャラクターをアニメーションさせたり、3DCGで作成した動画がニコニコ動画に投稿されたり、イラストレーターが描いたミクの絵と、オリジナル楽曲を組み合わせてプロモーションムービーを作るものが出てくるなど、ニコニコ動画という場で人々がよってたかってひとつのネタでコンテンツを作る姿はまさに「UGC」(User Generated Contents)、「CGM」(Consumer Generated Media)の理想型とも言えるのではないか。
11月に入ると、ネット上の現象が現実世界にも影響を及ぼし始める。11月上旬に「みくみくにしてあげる♪」が通信カラオケのJOYSOUNDに入ることが決定。下旬には来年3月に発売されるフィギュアに予約が殺到。受注開始から、わずか1日半で1万体予約されたことが明らかにされた。まさに、ネットならではの速度感で初音ミクという存在が急速に浸透したのである。
音楽配信という観点で個人的に注目しているのは、初音ミクのブログパーツだ。これはユーザーがニコニコ動画にアップされているオリジナル楽曲をブログ上で連続再生できるツール。現在有名な楽曲だけでも100曲以上のオリジナル楽曲が公開されており、それらを自分の好きなようにBGMとして聴ける。このブログパーツで初音ミクのオリジナル楽曲を連続再生するのがとにかく面白いのだ。それぞれの楽曲のクオリティーや音質、そもそも楽曲のジャンルなど曲によって大きく違うのだが、同じ初音ミクという「素材」をどのように料理するのかということが、本当に人によって解釈がさまざまで興味深い。大げさに言えばここに「クリエイティビティの源泉」らしきものを感じた。
はっきり言えば、初音ミク最大のヒット曲「みくみくにしてあげる♪」は、音質や構成面からみれば、楽曲としてそれほどクオリティーが高いわけではない。しかし、あの「みっくみくにしてあげる」というサビの歌詞と、メロディーのキャッチーさ。これが発売後1カ月もしないでユーザーから自発的に出てきたということに大きな感慨を感じずにはいられないのだ。
冷静に見れば、初音ミクはあくまでひとつの「楽器」でしかない。今後は初音ミクだけでなく、さまざまな声優やボーカリストが起用されたVOCALOIDソフトが発売され、この楽器も一般化していくのだろう。しかし、シンセサイザーの登場が電子音楽やテクノを生み出したように、ターンテーブルのスクラッチやサンプラーの登場がヒップホップを生み出したように、強力な個性を放つ「楽器」は新たな音楽ジャンルを生み出す力を持っているのだ。初音ミクがそれだけの力を持っているかどうかはまだ未知数だが、間違いなく停滞する日本の音楽シーンにまったく新しいインパクトをもたらしたことは疑いようがない。
しかし、絶望的になるのはメジャーのレコード会社社員はこうした初音ミクのムーブメントを「素」で知らない人が多いということだ。こんな刺激的なムーブメントが出てきているのに「しょせんオタクが騒いでいるだけでしょ?」なんて斜に構えている人もたくさんいる。
そんな状況だ。要するに、もはやアーティストから見切りを付けられる寸前のレコード会社に新しいムーブメントは起こせない、ということだ。それなら初音ミクをきっかけにして、ユーザー側から新しいムーブメントを起こしてしまえばいい。音楽業界方面からイヤな話しか聞こえてこない今だからこそ、彼らが抱えるさまざまな問題を初音ミクを使ってユーザーが打ち破ることができたら、そんな痛快なことはないではないか。
[*1]音楽ストレージサービス「MYUTA」に著作権侵害の判決 -JASRAC「音楽転
送でもサービス提供者に責任」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070528/jasrac.htm
[*2]いまさらMYUTA事件について考えてみる
http://d.hatena.ne.jp/slayer845/20081017/1224239125
[*3]【初音ミク】みくみくにしてあげる♪【してやんよ】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1097445
《コメント》
相変わらずレコード会社に対して辛辣ですね。でも僕は、「初音ミクはすごいことになるんじゃないか」というワクワク感を持ってたし、この頃会ってたレコード会社のお偉いさんたちが初音ミクをバカにしているのを聞いて、新しいものを評価できない感性ってかっこ悪い……と思っていたのです。この頃と比べると音楽業界を取り巻く環境は大きく変わりましたが、レコード会社の意識や根本的な体質はあまり変わってないですね。たぶんこれからも変わることがないんだろうなとも思います。
vol・1─7
〔2011年8月1日~8月31日〕
ツイッターでは書ききれない、いろいろな日常の記録やその時感じた思いをこちらに書いていきます。
〔毎号配信〕
☀8/1(月)
・フジロックから帰宅したのが朝方。さすがに疲れが溜まっており、夕方まで起き上がれず。
・夕方から四谷の国際交流基金で7月に行ったベルリンのシンポジウムの報告会を兼ねた記者懇談会。「ソーシャルメディアはこんな働きをしましたよ」「これからは両者がこんな風に融合していく」的な話をしたら、質疑応答で大手メディアの人に微妙にケンカを売られてめんどくさい感じに。
・懇談会の最中、ベルリンに一緒に行ったNHK元副会長の今井義典さんが今度初めて東北の被災地を訪れるという話を聞いて、「じゃあその時、僕も一緒に仙台行って向こうをアテンドします」と提案。こうやって東北を取材するためのきっかけを強引に作って、なるべく行くようにしている。
・懇談会後、高円寺に戻りインターネットユーザー協会(MIAU)の定例ミーティング。僕の新マネージャーの香月がMIAUの事務局長も兼務することになったので、そのあたりの話とか。
☀8/2(火)
・昼からアカデミーヒルズ49で仕事。
・15時過ぎから音楽・ラジオ業界のNさんと打ち合わせ。プロモーション案件の相談や、ラジオ番組の企画などの相談。
・その後、J-WAVEに移動。J-WAVEの会議室で静岡のヤマハ本社でやっている社内向けイベントにSkypeで出演し、講演とトークを行う。
・講演終了後、JAM THE WORLD。5回目なのでようやくトークも慣れてきた感じ。終了後、ヒルズの「新」で香月・小嶋と軽く打ち上げ。
☀8/3(水)
・今日もアカデミーヒルズ49で仕事……なのだが、フジロックでどうやら無理をし過ぎたらしく、風邪気味に。
・15時過ぎから講談社「FRaU」の連載用取材。
・16時過ぎからアカデミーヒルズで行われる「ビジネススキルアップアカデミー」の打ち合わせ。打ち合わせ中から数年ぶりに感じる悪寒が酷くなり、とにかく冷房を弱めてもらう。
・体調が持つかどうかわからなかったものの、本番が始まってしまえば後は楽しくいろいろな話ができた。
・こんな本格的な風邪を引いたの2008年以来。
☀8/4(木)
・風邪がどうにも治りそうもないので午前中に入ってた予定をキャンセルしてもらう。
・とはいえ午後イチから予定が入っていたので早稲田大学前の高田牧舎に。某マスメディア向け講演の打ち合わせ。
・打ち合わせ終了後、11月に行われる武蔵大学学園祭のスタッフと打ち合わせ。
・終了後、早大本部キャンパスに移動し、今期最後の大学院ジャーナリズムコースの授業。授業終了後、共同で授業をやっている田中先生と、生徒さんたちと食事に。正直体調が悪くて何を話したのかあまり記憶にない。
☀8/5(金)
・早めに寝たらほぼ体調は回復。2日間で治せたのでよし。
・15時から東京大学先端研に移動。児玉龍彦教授と現代ビジネス仕切りの対談。児玉先生が「津田さんならじっくり話聞いてくれそうだしいいよ」と引き受けてくれたのだとか。こういう話を聞くと素朴にうれしいよね。
・まぁ、御用聞きになっちゃう可能性もあるので、このあたりは気をつけなきゃいけないところでもあるんだろうけど……。
・夜23時から麹町CELLに移動。前回好評だったニコ生の報道企画「号外!ニコニコニュース」で司会。いろいろ反省点も多いけど、もうちょっと工夫すればこれ面白くなると思う。
☀8/6(土)
・青山ダイヤモンドホールで朝から夜までTech総研のイベント。MIT石井教授のプレゼンが抜群に面白かった。
・途中までアウェイ感があったものの、時間ない中の最後のパネルトークでは何とか仕事できたかな、と。
☀8/7(日)
・昼過ぎに神保町花月。平成ノブシコブシ吉村崇さんのトークライブにゲストとして出演。もう1人のゲストはおかもとまりさん。何で俺がテレビに出てる芸人と絡んでいるのかさっぱりわからないものの、ツイッターやGoogle+などをネタにしたトークでは盛り上がってくれた。
・びっくりしたのは俺が「お笑いナタリー」の初代プロデューサーで立ち上げに関わっていたという話をした時に観客が「おおー!」という反応でざわついたこと。お笑いファンには結構認知されてるのねお笑いナタリー。
・終了後、代官山UNITに移動。「SAY IT LOUD!」という脱原発音楽&トークイベント。飯田哲也さんとサシのトーク。飯田さんとはこれまでもいろいろな場所で共演させてもらっていたけど、突っ込んだ話をするのは初めて。思った以上に盛り上がってとても良かった。このメルマガでもトークの内容は掲載予定です。
・イベント終了後、ソーシャルメディア作家の立入勝義さん(@tachiiri)と恵比寿で飲み会。何か飛び入りゲストも2名参加して変だけど面白い感じの飲み会に。楽しかったです。
・そしてお台場ではフジテレビ抗議デモが行われていた。
☀8/8(月)
・朝方までフジテレビ問題でツイッターでいろいろやり合ったり。
・なんかツイッターをしていたら一日が過ぎていった印象。
・深夜24時からニコ生で「テンキャラグランプリ」出演。「ワンピース」の「チョッパー」の帽子をかぶらされてご機嫌に。
☀8/9(火)
・朝方から横浜に向かう。
・横浜トリエンナーレの連携イベント「ボディチコセッション」に出演。夕方まで、震災後、アートと社会がどう向き合っていくか的な話をしたり。アーティストでもクリエイターでもない俺ですが、結構こういうイベントに呼ばれて話す機会が多いのです。なんでだろね。
・アカデミーヒルズに戻り、ビジネススキルアップアカデミーの定例打ち合わせ。
・J-WAVEに移動して「JAM THE WORLD」。この日は大学の恩師(ゼミの担当教授)であるところの久塚純一先生がトークゲスト。緊張しつつも、こういう形で先生と話せたことが何よりうれしかった。
・放送終了後、六本木「魚家」で香月・小嶋も交えて先生と打ち上げ。いや幸せな時間でした。
☀8/10(水)
・夕方からYくんが考えているサービスのプレゼンを受ける。良いサービスだと思う。
・中野に移動して「Oil in Life」。ゲストはLOST IN TIMEの海北大輔さん。海北さんが急にメディア論とか話したりして、いつものOILじゃない感じで戸惑いつつも面白かった。
☀8/11(木)
・昼くらいからアカデミーヒルズで仕事。
・夕方から某スポーツ誌のインタビュー取材。もともと俺の事務所でアルバイトをやっていてその後記者になったHくんによる取材。こういうのが不思議な感覚でもあり、俺も年取ったんだな、的な。
・渋谷に移動してMさんと飲み。いろいろと一生忘れないであろう印象的な言葉をたくさんもらった。
・その後、人形町に移動し、ニコ生「徹底討論! 韓流問題とメディアについて考える」で司会。
・今までの中でも相当難しいニコ生司会だった。フジテレビ問題を語るのは本当に難しい。叩いている立場の人が出てきてくれれば、むしろそれを糸口に議論を深められるのに、それもほとんどの場合叶わない。
☀8/12(金)
・徹夜でRISING SUNの準備をして、羽田から北海道に。
・昼過ぎまで仕事をして会場に。
・布袋さんの演奏はほとんどヒットパレードで最高だった。
・斉藤和義の途中で抜けて札幌のICCに。「オペレーションコドモタチ」のニコ生に出演。出演しながら眠気のピークに誘われた。北海道で、こんな話をしているという、この異常事態。この異常事態を日常化することが、ここ数カ月とても重要な気がしている。
☀8/13(土)
・RISING SUN2日目。チョッパー帽をかぶっていたものの、エゴサーチをしてみたところすこぶる評判が悪かったので、脱いだ。悲しかった。
・向井秀徳×七尾旅人が良かった。
・久保ミツロウ先生と飲んだり。
・今年は観るもの少なかったけど、それ以上にお客さんが少なかったことに寂寥感を感じました。楽しかったけどね。
☀8/14(日)
・サウナ行ってスープカレー食べて、その後サッポロビール園にいってジンギスカン。
・北海道の最終日は天気が悪かった。
・羽田に戻り、疲れて泥のように眠る。
☀8/15(月)
・午前6時に起床して、プロジェクトFUKUSHIMAに向かう。
・大所帯で行ったので、楽しさもひとしお。
・会場に着いて腹ごしらえしようとして、ビール園に入ったら集中豪雨。ある意味勝ち組に。
・雨が上がった頃から和合亮一×坂本龍一×大友良英を観る。
・その後の七尾旅人+原田郁子スペシャルバンドも感動的だった。
・U-zhaanのRei Harakamiに対するタブラは「鎮魂」ではなく「讃魂」のタブラだと思った。
・終了後、東京に帰る体力は残っていないと判断し、坂本さんの打ち上げに後から合流してホテルで宿泊。
☀8/16(火)
・午前中に福島を出て東京に戻る。もちろん、運転手は俺だ。車掌も俺だ。
・アカデミーヒルズで某書籍のキックオフミーティング的座談会。面白い本になればいいけど、編集は相当、苦労しそうな気もする。
・Nさんと打ち合わせ。ラジオの新番組を作りたいという方向性がより強まることに。実現したら面白そうだけど……。
・ビジネススキルアップアカデミーの打ち合わせを経てJAMに移動。
・15MINUNTESのゲストはダイアモンド☆ユカイさん。高校時代の俺にタイムマシンで「お前将来J-WAVEで番組のホストやってて、ゲストにユカイが来るんだぜ」と言っても信じないだろうという気がする。
☀8/17(水)
・朝から起きて麹町の日本民間放送連盟賞に。日本民間放送連盟賞中央審査会というところで、民放連の賞を審査する業務。
・俺の担当は「ラジオ報道」部門。朝から夕方までラジオ番組をひたすら聴いて評価を付けた。
・ラジオ番組のパーソナリティーやったり、ラジオの審査したり、何かここにきて急速にラジオとの距離が近くなっているのが不思議。たぶんここには運命というか、これからのヒント的なものが眠っているような気がしている。
・人生は連想ゲームですね。
・審査終了後、ドワンゴに向かい、テンキャラグランプリの打ち合わせ。今後の進め方などを確認。
・ドワンゴの後、下北沢に移動。戸田誠司さんと小嶋くんとSHARE FUKUSHIMAの映像化についてのミーティング。
・また風邪がぶり返してきて厳しい感じになってきた。
☀8/18(木)
・朝8時起床。東京から仙台に車で向かう。
・仙台に向かう車中で「お前は何を言ってるんだ」的な、一度聞いただけではよくわからない大型企画のオファー電話が舞い込む。
・午後2時に仙台で今井義典さんらと合流。荒浜を見た後、山元町に向かって南下していった。
・山元町で現地の人の話を聞いて、仙台にとんぼ返り。国分町でメシを食ってたら山形のOさんから入電。「仙台にいるから会わないか?」と。
・1時間程度飲んでホテルに戻る。
☀8/19(金)
・起きてまずは南相馬を目指す。
・南相馬市役所近くで某企画の打ち合わせ。
・南相馬市役所に行き、20㎞圏内の取材申請手続きなどを確認。
・北泉海水浴場の現状を見に行く。かなりがれきが片付いており雑草が青々と茂っていた。地球すごい。
・取材申請手続きを何とかしたかったため、浪江町役場がある二本松市まで移動。
・浪江町でもダメとのことで、オフサイトセンターがある福島市役所を目指す。
・オフサイトセンターには原子力安全・保安院の人がいたが、取材は一切受け付けていないと、にべもない返事。これだけすごいたらい回しをされてこれかよ、と思った。
・川崎は集中豪雨でFREEDOMMUNEが中止に。帰りの車の中で特番トークを聴きながら車を走らせた。
☀8/20(土)
・正午にJ-WAVE入り。来週のJAM THE WORLDのゲスト「おしどり」さんとのトークを収録。
・JAMの後は青山に移動。「MAGネット」のトークコーナーの収録。岡田有花さんと一緒にテニスの王子様のミュージカルについて話をした。
・新宿に移動して秋以降開催予定のいわきのWebアワードの打ち合わせ。とりあえず日程と場所だけ決めてしまう。
・その後、人形町に移動。22時から菅総理の広報官・下村健一さんを招いたニコ生の司会をした。
・ジャーナリストだった下村さんが、あえて色が付く総理の広報官という道を選ぶまでには、相当いろいろな苦悩があったとも思う。でも、そのことについての言い訳はしていなかった。かっこよかった。
・これで結局まだ収録は終わらず、深夜原宿に移動してニコニコ本社でテレビ東京「ドリームクリエイター」の収録。かなり面白い番組で良かった。
・つーことで真面目な番組が2本に、おちゃらけた番組が2本。その合間に飲みが1本というヘビーな一日でした。なんなの一体。
☀8/21(日)
・午前9時からの予定が当然のように寝坊。
・結局1時間遅れで原宿のキャンパスプラスでやっている学生のソーシャルメディア勉強会に。ボランティア講師として、お昼くらいまで学生と話す。
・やる気がある学生が多くて、いい感じ。こういう場所があるのもいいな、と思った。
・その後、思い立ってお台場へ。フジテレビ抗議デモを見た。
・思うところはたくさんあったし、日記でそれを全部書けるわけでもないのでそのへんは先日出演したLifeのPodcastもしくはUstreamのアーカイブを聴いてください。
※Life→http://www.tbsradio.jp/life/index.html
※Ustream→http://www.ustream.tv/channel/life954
☀8/22(月)
・昼前に起きて神保町に。神保町にある広告代理店の社長さんとランチ。つないでくれたのは妹の旦那さんだった。
・アカデミーヒルズに移動し、「通販生活」の取材を受ける。
・その後、Nさんと打ち合わせ。ラジオの話が中心。
・父親の誕生日だったので、実家に移動して両親とメシを食ってきた。
☀8/23(火)
・昼にアカデミーヒルズ到着。
・14時からメルマガの打ち合わせ。
・15時から金曜日のUst番組の打ち合わせ。
・16時から今度出演するテレビ番組の打ち合わせ。
・ビジネススキルアップアカデミーの打ち合わせを経て、JAM THE WORLDに。
☀8/24(水)
・午後3時から平河町でラジオデイズの収録。ゲストは大友良英さん。
・初めてちゃんと話した大友さんは、とても面白かった。今までの俺のラジオデイズの中でも出色の回だったんじゃないかと思う。
・ラジオって楽しい!
・終了後中野に移動してOil in Life。今回のゲストは奥村大さん。話しているフィーリングがとても良くて、ついつい長話をしてしまった。
☀8/25(木)
・アカデミーヒルズでいろいろ仕事。
・18時からヒルズカフェで某マスメディアの人の新規開発コンテンツに対してアドバイス。
・19時から六本木中国飯店でP社の人と食事会。
☀8/26(金)
・昼から事務所でAngel Peaceの渡辺さんと対談Ust。
・思った以上に話は盛り上がり、良い感じの対談ができた。グラウンドワーク三島の活動も今度いろいろ調べてみたいと思った。
・武蔵大学に移動して前期の給料を受け取る。安い。ベタで学部の非常勤講師とかホントやるもんじゃないと心に誓った。
・渋谷に移動してユニバーサルミュージック小池社長と対談企画。小池さんとサシでじっくり話をするのは実は初めてだったので、楽しかった。後半はかなり濃い話に。
・同じく渋谷で「わせだのわ」という早稲田の交流会イベントが開かれていたので顔を出す。こちらはこちらで濃い時間だった。
・何やらかんやらで朝帰り。
☀8/27(土)
・昼に六本木のメルセデス・ベンツ東京本社に。ベンツエコサミットで司会業務。
・思った以上に長いサミットだったけど、これはこれでかなり有意義な議論になった。正直なところ、震災前まで環境問題的なものにはほとんど興味がなかったけど、自分の今後の活動を考えるうえで、こっち方面のアンテナも高くしておかないといけない、とも思った。
・吉祥寺に移動して「わ」で飲み会。本来は3月12日に予定されていた飲み会のリベンジ。初めてお目にかかる@kowagariは、やっぱり初めて会ったような気がしなかった。年内にもう一度飲みましょうと約束して別れる。
☀8/28(日)
・朝早く起きてメルマガの集中作業をするつもりが寝坊。
・午後になって麹町に移動してニコ生「音楽著作権の将来をJASRACと考える~向谷倶楽部の新しい試み~」で司会。
・番組終了後グランドアーク半蔵門で軽く打ち上げ。打ち上げの席でビッグプロジェクトが決まり、動き始めた。具体化したら超すごいことになりそう。
・高円寺に戻り、メルマガ作業を継続。
☀8/29(月)
・昼前に汐留で某マスメディア系の人とランチ。担々麺がうまかった。
・アカデミーヒルズに向かい、某ネットメディアから取材を受ける。
・取材とは別なところで頭を抱えるような事実を聞かされ切なくなったり。
・浜町に向かい、まぐまぐの写真撮影。
・ドワンゴに向かい、「ネットの羅針盤」で司会。今までの羅針盤の中でも相当面白い放送になったと思う。
・人形町で打ち上げして帰宅。
☀8/30(火)
・昼からアカデミーヒルズで某雑誌の仕事。@nobiとソーシャルメディアの現在について対談した。
・その後六本木ニコファーレに移動。ニコ生番組「田原総一朗のジャーナリスト魂 in ニコファーレ」の司会。
・初のニコファーレで楽しい体験ができ、番組後半は良いナビゲートができたと思う。次回があるなら、次はもう少し丁々発止の議論ができるようなファシリテートがしたい。
・J-WAVEに移動してJAM THE WORLD。15MINUTESは水の話。オフトークでかなり面白い話が聞けた。
・終了後事務所に戻り、朝までメルマガ作業……のつもりが途中睡魔に負ける。年は取りたくないものですね。
☀8/31(水)
・朝からメルマガ作業を続行。
・昼頃、週刊プレイボーイから取材を受ける。内容はソーシャルメディアでの炎上対策について。
・その後、FM静岡に電話出演。テーマは震災とソーシャルメディア。
・17時半から読売新聞の人と打ち合わせ。9月末に名古屋で開催されるマスコミ倫理懇談会のシンポジウムに出演するので、その内容などを確認。
・18時過ぎからK社Sさんと打ち合わせ。次世代のジャーナリズムプラットフォームについて、ざっくばらんな意見交換など。
・遅れていた某誌の原稿を入稿し、MIAUの幹事会。
・幹事会終了後、新マネージャー(@kskktk)の歓迎会。
・メルマガ編集が終わらず、徹夜作業なう……!(現在AM5:30)
vol・1─8
読者の方からのあらゆる質問に、できるだけ140字以内で答えていきます。質問は 140qa@neo-logue.com までどうぞ。ただし、すべての質問に回答できるとは限りませんので、あらかじめご了承ください。なお、質問受付は毎週日曜締めとさせていただきます。
◑Q1 津田さんが購読しているメルマガは?
高城剛メルマガです。超面白いですよ。津田大介メルマガとの併読をおすすめします。
◑Q2 津田さんが今もっとも注目している人を教えてください。
「NEWSWEEK日本版」編集主幹の竹田圭吾さん(@KeigoTakeda)がダントツですね。物の見方やツイートのセンスにシビれます。今一番面白いツイッタラーだと思います。
◑Q3 使っているツイッタークライアントは何ですか?
iPhoneでは、使いやすくて手になじむので「SimplyTweet」を。PCでは、基本的にはブラウザで見てて、「PBTweet+」というブラウザ拡張機能を使ってます。
◑Q4 今一番出てみたいテレビ番組は?
紅白歌合戦で審査員をやりたいです。
◑Q5 今高校の先生になるなら、どの教科担当がいい?
社会です。
◑Q6 「AERAの黒歴史」って何ですか?
「AERA 津田大介 黒歴史」でググってください。
◑Q7 結婚してるって本当ですか? ショックです!
2002年に結婚して、今年で9年目です。ワセジョです。
◑Q8 かつてテクノポップ御三家と言われたP-MODEL、ヒカシュー、プラスチックスは聴きますか?
P-MODELとヒカシューは大好きです。P-MODELのCDは全部、ヒカシューもほとんど持ってます。ヒカシューの「夏」というアルバムは、何度聴いたかわからないくらい聴きました。
◑Q9 原稿書きに使っているエディタは?
Space Editorですね。このメルマガ原稿もこれで書いてます。97年くらいから使ってます。当時はNIFTY SERVEに専用の会議室があって、作者にいろいろ要望が出せたんですね。このエディタには僕の要望がめちゃめちゃ入ってるから、超使いやすいんですよ、津田大介的に。でも最近はバージョンアップもまったくしてなくて、さすがにWindows7環境ではきつくなってきたので新しいエディタを探している最中です。
◑Q10 津田さんが一番好きなジャニタレは?
SMAPの中居くんですね。昔は大嫌いだったんだけど、日テレでやってる「黒バラ」という番組を観て、一気に好きになりました。
◑Q11 大学の時の専攻と卒論のテーマは?
大学では早稲田の社会科学部に行っていたんですが、うちの学部は特に専攻がなかったんですよ。ただ、3~4年の時にゼミには所属して、今日のメルマガでも対談している久塚純一先生の下で学んでました。ゼミ論は「部落差別と日本社会」にしました。
◑Q12 津田さんにとって一番の名盤は?
聴いた回数が多いのは、洋楽だとXTCの「BLACK SEA」で、邦楽だとカーネーションの「天国と地獄」ですね。
◑Q13 高円寺でおすすめのランチスポットは?
庚申通りにある「DogBerry」というカフェです。ここのオクラと挽き肉入り特製カレーは、高円寺で一番うまいカレーだと思います。超オススメ。
◑Q14 津田ギャルは全国に何人くらいいるんですか?
21人くらいですかね。勘ですけど。
◑Q15 おすすめのワセジョは?
順位なんてつけられません。すべてのワセジョがおすすめです。
◑Q16 生まれ変わるとしたら誰になりたいですか?
「生まれ変わったら石田純一になりたい」と、以前ツイッターに書いたら、実の母親から「バカ、アホ」というリプライが来て凹みました。
◑Q17 オフの日は何をしているんですか?
夏はロックフェスとか行ったりしてるくらいで、完全にオフになる日はここ2年くらいないですね。時間がぽっかり空いたら、友達を誘って飲みにいきます。あとは寝てますね。
◑Q18 ツイッターでフォローする基準は?
500フォローくらいまでは純粋にツイートを読みたい人を中心にしていたんですが、それを超えたら、TLを全部追うのは無理という意味で700も1万も変わらないと思ったので、基準を変えたんですよ。今の基準は3つ。面白いリプライがきたら他のツイートも見に行ってフォローする、興味のある発言がリツイートで回ってきたらフォローする、本を買ってくれたとかイベントに来てくれたとか僕に興味を持ってくれていてかかわりがある人をフォローする……ですね。単にフォロー返しをするということはないです。
◑Q19 RSSリーダーに登録しているブログを教えてください。
「Genpatsu」(http://genpatsu.wordpress.com/)は必ずチェックしてます。ネタを拾っているのは「void GraphicWizardsLair(void ); //」(http://www.otsune.com/diary/)、「山形浩生の経済のトリセツ」(http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/)あたり。「やまもといちろうBLOG」(http://kirik.tea-nifty.com/)も見てますね。
◑Q20 今年、大学受験です。ようやくやる気が出てきて現役でがんばろうと思います。背中を押す一言をいただけたらうれしいです。
大学で人生が決まるわけじゃないけど、大学に行くと人生の選択肢が増えるから、期間を決めてがんばるといいんじゃない? 別に浪人したっていいしね。
◑Q21 ツイッターではいくつくらい非公開リストを作っていますか? さしつかえない範囲でその内容も教えてください。
非公開リストは8つ作ってます。ツイッターにリスト機能ができて一番最初に非公開で作ったのは、ワセジョリストでした。非公開の理由は「自分がワセジョである」という事実を明かしていない人も中にはいるから、迷惑かかったらアレかなと思いまして。ほかに非公開で作っているのは、SFCの女子リストとか、自分が面白いと思っている人のリストなんかですね。
◑Q22 ほんとにモテるようになりました?
「モテ」の定義にもよりますね。チヤホヤされるようにはなったと思います。
◑Q23 マネージャーはワセジョですか?
28歳、童貞力の高い男子です。インターネットユーザー協会(MIAU)の活動をここ2年くらいボランティアで手伝ってくれていた子で、僕の弟子1号です。結果的には弟子2号を先に雇って、弟子1号を後から雇うことになりました。
◑Q24 今、大学生だったとしたら、どこの会社に就職しますか?
学生さんには、サイバーエージェントやDeNAをおすすめしています。あとはビデオニュース・ドットコムとか、岩上安身さんがやってるインディペンデントなメディアに、アシスタントで入ってやってみるのも面白いんじゃないかな。でも僕が今、大学生だったら、たぶん就職はしてないと思います。
◑Q25 最近読んで面白かった本を教えてください。
丸山眞男の『日本の思想』をまた読み返してます。3章と4章の講義録の部分がすごく震災以降の社会状況や、ネットの言論状況と通底してるんですよ。丸山眞男の言う「ササラ型」の状況を、本当はツイッターみたいなソーシャルメディアで作れればいいのにと思ってるんですけど、最近は「タコツボ化」がひどくて残念な方向に行ってる。だからあえて今Webコミュニケーションサービスを作ってるような人に読んでもらいたいなと思いますね。
◑Q26 「@tsudacchi」って何ですか?
僕が飲みの席とかでしゃべった面白発言がその場でアップされるツイッターアカウントです。よくbotだと勘違いされてますが、botじゃありません。僕の友人10人くらいがパスワードを共有して更新してます。
◑Q27 リア充なんですか?
毎日楽しくハッピーに生きているので、たぶんリア充じゃないですかね。なんか今の自分は、ゲームっぽい人生を歩んでるなという感じがすごくしてます。
◑Q28 あえて、まんべくんに一言!
半年ツイッターをROMってからやればよかったのになと思います。昔からのネットの感じをわからずはしゃいでいたから、ああなったのかなと。いろんな意味で残念でした。
◑Q29 彼氏ができても、愛されているという実感があまり持てません。相手の気持ちを本当に確かめるには、どうすればいいですか?
相手のことが好きなのか、それとも「愛されている」という実感がほしいのかをまず考えたほうがいいと思います。後者だったら、世の中には愛情表現に長けた人もいるから、そういう人を選べばいいんじゃないかなと。
◑Q30 何でそんなに原稿を書かなくなったんですか?
人に何かを伝えたいという思いがあってライターになったし、書いたものが本になったり、高く評価されたりするとうれしいけど、原稿書きそのものが楽しいと思ったことは今まで一度もないんですよね。だから俺はクリエイターじゃないんですよ。生粋のクリエイターって、誰に頼まれたわけでもないのに、ひたすら作っちゃうじゃないですか。頼まれなかったら絶対やらないもん、俺。あ、でもツイッターは頼まれなくてもやってるから、ある意味、2002年にブログとかやり始めて変わったのかな。文体を気にしないで思ったことをブログにバーッと書くというのは、わりと自発的にやっていました。そういう時期があったからこそ、ツイッターにも自然に入っていけたのかもしれません。
vol・1─9
〔2011年9月1日~9月7日〕
この先1週間のメディア・イベント出演、掲載予定です。
レギュラー出演
【Radio】
▪J-WAVE「JAM THE WORLD」
放送:毎週火曜日 20:00~22:00
URL:http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/
Ustream:http://www.ustream.tv/channel/jwave813fm
電波が届かない地域の方も、radiko(関東のみ)やUstreamで聴くことができます。
Ustreamでの視聴は著作権の関係上、本放送とは違う音楽が流れます。
雑誌連載
▪Oggi(小学館) キーワードで読み解く現代ニッポン
毎月28日発売
▪FRaU(講談社) 月刊誌的「今」の読み解き方
毎月12日発売
▪ケトル(太田出版) 津田大介の「ワセ女でいこう!」
隔月(偶数月)発売
▪広告(博報堂) 新・音楽風景
3、6、9、12月(季刊)15日発売
※最新号は9月15日発売
寄稿
▪思想地図β vol.2(合同会社コンテクチュアズ)
ルポルタージュ
「ソーシャルメディアは東北を再生可能か──ローカルコミュニティの自立と復興」
9月1日発売
[Amazonで購入]
→http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4990524314/xtcbz-22
[contectures shopで購入]
→http://shop.contectures.jp/products/detail.php?product_id=15
9/1(木)
【Ustream】
▪黒田勇樹Ustream「黒田運送(カフェ)」
時間:21:00~23:00
公式サイト:http://cafe.yuukikuroda.com/
黒田勇樹さんが経営する幡ヶ谷のカフェ「CAVALIERI」から放送します。
9/2(金)
【Event/Ustream】
▪レッツノート ビジネス スキルアップ アカデミー第3回「イノベーションを生む情報インプット術とネットの新たな可能性(講師:岩瀬大輔氏)」
時間:19:00~20:30
会場:六本木ヒルズ 六本木アカデミーヒルズ
参加費:無料
イベント詳細:http://www.facebook.com/lets.acd?sk=app_215271141828398
Ustream中継:http://www.ustream.tv/channel/lets-acd
参加申し込みはすでに締め切っていますが、上記Ustreamチャンネルでイベント
の模様を生中継します。レッツノート ビジネス スキルアップアカデミーの
Facebookに「いいね!」をお忘れなく。
http://www.facebook.com/lets.acd
9/3(土)
【Event/Ustream】
▪ソーシャルメディアサミット in 秋田
公式サイト:http://socialsummit.net/
[第一部:講演会・トークセッション]
時間:13:00~16:00(予定)
会場:ポートタワーセリオン内2階 ポートシアター(秋田県秋田市)
参加費:3000円
出演:
中川 具隆氏(Ustream Asia株式会社 代表取締役社長)
UstTodayチーム
川井 拓也氏(ライブメディアコーディネーター、株式会社ヒマナイヌ代表)
末広 栄二氏(株式会社トリドール広報およびマーケティング推進プログラム)
Ustream中継:アドレスは当日の告知をお待ちください。
[第二部:懇親会]
時間:18:00~21:00(予定)
会場:ビアホール料理店「銀河館」
参加費:5000円
秋田県でのサミットです。ただいま参加者を募集中です。お近くの方はぜひ!
お申し込み:Twipla http://twipla.jp/events/11629
申し込みフォーム http://socialsummit.net/join/index.html
9/4(日)
【Event/Ustream】
▪松浜地区心意気ARTフェスタ内 復興シンポジウム「大震災と創造活動」
時間:14:00~15:30
会場:新潟市北地区公民館ホール
参加費:無料
事前申し込み:不要
Ustream中継:http://www.ustream.tv/channel/nsmcust
イベント詳細:http://www.city.niigata.jp/info/kita/tayori/2011/20110821/20110821_1.html
9/5(月)
【Event】
▪いわきWebアワードGP キックオフイベント
時間:18:00~21:00
会場:いわき明星大学
参加費:無料
定員:400名
お申し込み:http://ja-jp.facebook.com/iwaki.webaward
9/7(水)
【Event/Ustream】
▪津田大介・中川淳一郎・やまもといちろうのオフ会3
時間:18:30開場 19:30~
会場:Asagaya/Loft A
参加費:予約1500円 / 当日1800円(共に飲食代別)
Ustream中継:http://www.ustream.tv/channel/asagayalofta
イベント詳細:http://www.loft-prj.co.jp/lofta/schedule/per.cgi?form=2&year=2011&mon=9&day=7
vol・1─10
僕が代表理事を務めるインターネットユーザー協会(MIAU)から、最新情報をお伝えします。
こんにちは。MIAU事務局長の香月です。日頃から津田大介の動きを追ってくださっている方はすでにご存じかもしれませんが、津田大介のもう一つのライフワークに、MIAUの代表理事があります。MIAUとは「一般社団法人インターネットユーザー協会」の略でインターネットやデジタル機器等の技術発展、利用者の利便性に関わる分野における意見の表明、知識の普及などの活動を、「ユーザーの目線から」行う団体です。
MIAUの活動理念などについては、公式サイトの以下の記事をご覧ください。
http://miau.jp/1192544100.phtml
設立趣意書はこちらです。
http://miau.jp/1192633202.phtml
これをお読みいただけると、どのような理念の団体なのかはご理解いただけると思います。
このコーナーではMIAUの活動の報告をメインに、インターネットにまつわる著作権や情報通信政策などの話題についてクリッピングしていきます。
さて今日の話題はこちら。
▼動画ダウンロード支援サイト「TUBEFIRE」運営会社に対して
侵害行為の差止めなどを求める訴訟提起(日本レコード協会)
http://www.riaj.or.jp/release/2011/pr110823.html
「TUBEFIRE」はYouTube上にある動画から、その音声のデータのみをmp3形式でダウンロードできるというサービスでした。同様のサービスとしてはYouTube向けだと「MP3TUBE」、ニコニコ動画向けだと「にこさうんど」や「nicomimi」があります。本メルマガのニュース解説コーナーで津田が解説している違法ダウンロードの刑罰化は、「情を知って(ファイルが違法なコンテンツであるということを知って)」ファイルをダウンロードしたユーザーを有罪にして実刑を与えようというものですが、この訴訟はあくまでもサービスを提供している事業者を訴えたものです。
レコード協会の主張はこうです。TUBEFIREは「TUBEFIREのサーバで」YouTubeの映像から音楽データを抜き出す処理を行い、 TUBEFIREのサーバ上に処理済みの音楽データを置き、それをユーザーにダウンロードさせていて、その行為は著作権法上で定められている公衆送信権(送信可能化権)や複製権を侵害しているというものです。データがTUBEFIREのサーバ上にあるのが問題だとしています。
一方、TUBEFIRE側はこれまで、映像データ含めコンテンツはユーザーのPCにあり、あくまでもTUBEFIREは、ユーザーのPC内のデータを処理するプログラム(Java Applet)をオンラインで提供しているだけだとしていました。
現在の著作権法ではストリーミングを視聴する際のキャッシュファイルの取得については、ダウンロードの対象外とされています。なのでTUBEFIRE側の説明どおりにサービスが実装されていれば、レコード協会の訴えは非常に難しいことになります。
YouTubeそのものや海外のサービスを訴えることは非常に難しいので、今回は足のつかみやすい国内企業を訴えたものだと思いますが、上述のとおり類似サービスや同様の機能を持つソフトウェアは国内国外問わず存在しますし、ブラウザのプラグインにすら同様の機能を持つものが数多くあります。トカゲの尻尾切りのように細々とした事象を潰すのではなく、YouTubeから音楽をダウンロードせずとも音楽を聴ける、豊富なカタログを揃えたサブスクリプションサービス(たとえば「Spotify」のような)の登場が待たれていると強く感じます。そういう意味ではNapster Japanのサービスが短命だったことは非常に残念です。
この件についての具体的なMIAUの動きは今のところありませんが、MIAUはそもそもダウンロード違法化に反対するところから生まれた団体です。今後も本件の動きを注視していく所存です。
参考:MIAU ダウンロード違法化反対の動き
▼私的録音録画小委員会の第15回会合に関する緊急メッセージ
(MIAU公式サイト)
http://miau.jp/1198033200.phtml
▼「ダウンロード違法化に反対」新団体MIAU設立で協力呼びかけ
(INTERNET WATCH)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/10/18/17236.html
▼緊急シンポジウム「ダウンロード違法化の是非を問う」ご報告
(MIAU公式サイト)
http://miau.jp/1198921759.phtml
▼上記イベントのテキストまとめ(日本違法サイト協会)
http://d.hatena.ne.jp/illegal-site/20071226
▼上記イベントの動画アーカイヴ(ニコニコ動画)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1912947
vol・1─11
僕のマネージャー香月啓佑(@kskktk)とアシスタントの小嶋裕一(@mutevox)によるオフトークです。
香月:……ということでお送りしてきましたメルマガ創刊準備号、いかがでしたでしょうか?
小嶋:この対談、編集後記的なポジションなんだけど、実はどのコーナーよりも先に原稿が上がってるという、本末転倒な感じがいいよね。
香月:それを言っちゃあおしまいだよ! 少なくともこれが読まれてるってことは、メルマガが無事出せたってことなんだから。
小嶋:まぁ発行がいつであれ、津田さんの原稿が間に合ったってことだしね。
香月:「ゴースト使ってんじゃないか」って相当煽られる気がするけどね。
小嶋:中を読んでもらえれば、その心配は無用だって分かると思うけど。まぁ津田さんが原稿落としたとしても、このメルマガは質問コーナーとかあるし、読者の皆さんと作るもんだと思っているので、多い日も安心。
香月:さすがにそれはダメだよ! 何言ってんだよ! でもQ&Aコーナーの質問はマジで募集してるし、面白い質問があるとメルマガが盛り上がるので、どしどし送ってほしいところです。
小嶋:そうね。今回は創刊準備号ということで質問を募集できなかったから、ツイッターとかUstreamで僕らが個人的に「津田大介に訊きたいこと」を集めてみたんだよね。
香月:そうそう。で、その中に僕らが気になってる質問もあって。
小嶋:「津田大介の鞄の中には何が入っているのか」。
香月:これ僕らも謎です。ノートPCが出てくるところしか見たことないよね。なのにいつもパンパンで、かつずっしり重いの。
小嶋:あれ、マジで何が入ってんだろうね。
香月:というわけで今度「JAM THE WORLD」の放送中にでも中をのぞいて、メルマガ読者限定でお伝えしようと思います。
小嶋:さすがにそれはヤバイだろw でも入社した途端にマネージャー解任とか面白いし、ぜひやってください。
香月:……。まぁ、そういうインセンティブでもないとメルマガ購読を続けてくれる人がいないってことで、企画の一例として挙げたまでです。あくまでも例だからね!
小嶋:結局おまえ、どこまでもチキンだな。だから虚言癖が……。
香月:(無視して)というわけで、こんな感じで楽しくメルマガやっていきます。読者の皆さんからのご意見もどんどん取り入れていきます。僕らの生活費のためにも、ぜひよろしくお願いします!
小嶋:目指せ! ホリエモンのメルマガ超え!
香月:……現実見ろよ!!!
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2011年10月14日 発行 初版
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ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース非常勤講師。一般社団法人インターネットユーザー協会代表理事。J-WAVE『JAM THE WORLD』火曜日ナビゲーター。IT・ネットサービスやネットカルチャー、ネットジャーナリズム、著作権問題、コンテンツビジネス論などを専門分野に執筆活動を行う。ネットニュースメディア「ナタリー」の設立・運営にも携わる。主な著書に『Twitter社会論』(洋泉社)、『未来型サバイバル音楽論』(中央公論新社)など。
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