一週間ほど、写真を撮りに行ってきた。
どこに行ってもフリマを見るんだけど、今回はパリのヴァンヴ、クリニャンクール、ブリュッセル、フランクフルトの三都市をのぞいてみた。この中ではクリニャンクールだけが特殊で、常設店がほとんどだから厳密にはフリマじゃない。よくパリに行く人はクリニャンクールはベタすぎると言うけど、ガラクタ屋さんから、それこそルーブル級の品物を扱う、アポを取らないと商談ができないような店もある。自分が見えている世界だけですべてを判断しないことだ。
一ユーロでも楽しめるし、一万ユーロのものもある。
見るのに夢中でただ目に付いたモノを撮っているだけだけど、フリマに行って歩いているつもりで楽しんでもらえればうれしい。














ここからはブリュッセル。
三都市の中では一番値段が安く、住んでいる人のための実用品が多い。
ここではILFORDの箱にブローニのネガとコンタクトが大量に入ったモノを購入。
ヨーロッパではFounded Photoという現代アートの手法が流行しているからか、
普通のアルバムなどの写真を買う人を多く見かけた。
一九五〇年代頃の家族写真は、まだ写真を撮ることが大イベントだったので、
丁寧に撮られていてとてもいいものがある。
他にもデッドストックの食器などを買う。














ここからはフランクフルト。
川沿いに一キロくらいの長さで店が続く。
初めて来たけど、品物のバリエーションが多く楽しめる。
特殊なモノばかりを集めている専門店もあって面白い。
また今度ゆっくり行ってみたい。















こういうモノをずっと見ていると、
人が持っていたモノ、人の手を離れたモノ、
欲しいモノ、いらないモノがハッキリしてきて、
苦痛でもあるけれど楽しい。
デパートの商品とは違って、この時に買わなければ
一生巡り会わないモノもあるはず。
写真も同じ。そこに行ってその時にしか撮れないモノがある。
行きたいときに行きたい場所に行って撮る。
それを自由にできる環境が幸福そのものだ。
2011年2月21日 発行 converted from former BCCKS
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