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my shanghai

WatanabeAni

WatanabeAni出版

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ここに載せたのは、二度目に上海に行ったときのもの。

だいたいどこでもそうだけど、初めての時は
見る物が全部面白くいから、小学生みたいなバカ写真を撮る。
もちろんあまりいい写真が撮れない。

二度目は若干疑り深くなっているっつーか
この前みたいにはだまされねえぞ、と思う。
すると、ヒネくれた写真になっちゃう。

三度目くらいから余裕が出てきていい写真も悪い写真も、
いつも通りのペースで撮れるようになる。

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同じ場所を訪れるときは

前回撮った写真を持って行く。

この前泊まったホテルの従業員は

みんないい人たちだった。

プリントを渡しに行ったら二人とも休みで

会うことはできなかったが

他の従業員が彼らに渡してくれると言った。

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上海の女性は日本人とまったく違う骨格をしている。

外資系のブティックやホテルで働く女性の中には

オリエンタルスーパーモデルと言いたくなるほど

スタイルがいい人が多い。

あんなに食べ物が美味しいのに太らないのかね。

写真にうるさい人は、観光地を嫌う場合がありますね。

ベタだとか、絵はがきとか、ありふれてるなどと言う。

でも俺は大好きですよ。

みんながそこを見たくて集まる場所には

かならず面白いモノがある。

フランス映画で、背景にエッフェル塔が

写ったとしてもそれがベタだとは思わない。

水を持ってきて欲しい場合、 まず人を呼んでから「水をください」という 二度手間を省くことができる。 -

通勤途中、道行く人がおまんじゅうを買っていました。

たぶんおいしいんだろうなあと思い

俺もチャレンジ。まんじゅう買うくらいで

何がチャレンジかというと、とにかく大混雑で

並ぶなどと言う軟弱なルールがないので早い者勝ち。

速さもそうだけど、筋力が強いヤツが勝つ。

大きな蒸籠を開けるともうもうと湯気が立ち、

その瞬間、蒸し上がったまんじゅうを

みんなが奪い合う。俺は4回目くらいにやっと買えた。

この時は1月で寒かったので、

ことさら美味しく感じました。

男らしい喫茶店。ここは毎朝行きました。

たとえ言葉が通じなくても、同じ店に毎日行けば

3日目くらいには「ういっす」的な居心地を

得られるモノです。だから俺はホテルに朝食が

あるときでも、朝はかならず近くの

同じカフェに毎日行きます。

この店にはメニューがない。男らしい。

何も言わずにコーヒーが出てくる。

このあとにまた上海に行ったとき、おばちゃんが

辞めてしまっていて、写真を持って行ったのに

渡せなかった。残念だったなあ。

my shanghai

2010年1月18日 発行 converted from former BCCKS

著  者:WatanabeAni
発  行:WatanabeAni出版

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