spine
jacket

2011年10月にツイッター上で開催されたデザイン駄洒落コンテスト「グッドデザイソ賞」の最終選考をしつつ優秀作品を掲載する作品集です。

グッドデザイソ賞
誌上最終選考会

グッドデザイソ振興会・編

グッドデザイソ出版

【お知らせ】#グッドデザイソエキスポ やります。くわしくは http://good.dezaiso.jp/ まで -

【グッドデザイソ賞】目次☟


まえがき
 (まえがき特別審査員賞審査の流れ関連リンク


各賞の発表

 ★ エーでいいし賞(3点)

 ★ ティーでいいし賞(3点)

 ★ BCCKS賞(1点)

 ★ グッドデザイソ賞(1点)

 ★ グッドデザイソ大賞(1点)


最終選考通過作品
 最終三次選考通過作品(5点)
 最終二次選考通過作品(13点)
 最終一次選考通過作品(22点)


あとがき

グッドデザイソ賞
誌上最終選考会

グッドデザイソ振興会・編

えーっと、いまから最終選考やります

 師走っす!も宴酣ではありますが、みなさまいかがお過しでしょうか。

 思い起こせば今年はたくさんの出来事が御座いました。そんな中、夏あたりからツイッター上の一部を賑わせ、駄洒落コンテストビッグスリーと言われたのが「#takawo杯」「#iimio杯」そしてこの「グッドデザイソ賞」です。しかし早いもので今年ももうあと残りわずか。気付けば先の二つのコンテストは既に結果発表を済ませているじゃないですか。

 ついつい後手後手になってしまった感のある、当コンテストですが、なんとか年内には選考を終えたく思っている次第です。そして毎回いきなり選考結果だけボンッと出していた当コンテスト、あいかわらず他のコンテストのように発表イベントも、またUst配信も無く、まぁつまり途中経過的なものが一切なく、みなさんにとってドキドキ感がもの足りないかなぁとも思ってるわけです。
 ドキドキしているのは毎回選考のタイミングがよく分かってないこちらの気持ちだったりもしますが。

 なのでもういっそのこと、二次選考作品48点をとりあえず掲載しておいて、毎日ちょっとっとづつ絞っていって、最終的に大晦日には優秀作品が残るような、そんな形式にしようかと思いました。んでもって最終的にはこの本は、『優秀作品集』と名前を変えます。出世魚みたいなもんですね。

 ま、思いつきとはいえ、リアルタイム更新のできるBCCKSならではといえましょうか。応募者のみなさん御自身の作品、あるいは読者のみなさんのお気に入りの作品は、いつまで残っているでしょうか。ちょいちょい見にきて、確認してみてください。

そして、特別審査員のお知らせです

 それから、当コンテストは開催時からずっとBCCKSのしくみを使ってやってきたわけで(実際あなたがいま読んでるコレもBCCKSだし)、これもなにかのご縁てことでお声かけさせていただいたところ、特別審査員として参加いただけることになりました〜。

 なので「BCCKS賞」も発表されます、おたのしみに!

 ていうか、「グッドデザイソ大賞」以外にどんな賞があるのかちっとも決まってないすね……。

選考日程は毎日半分になってく感じで

 予定としては、

 
全48点(二次選考通過作品)
 ↓
約24点(28日)
 ↓
約12点(29日)
 ↓
約6点(30日)
 ↓
大賞とか各賞が決定!(31日)

 って感じでしょうかね〜。ダラダラしすぎ?

 それでは、グッドデザイソ賞、最終選考をはじめま〜す!

関連リンク

『グッドデザイソ賞 二次選考作品集』
☞ http://bccks.jp/bcck/101795/info
『グッドデザイソ賞 一次選考作品集』
☞ http://bccks.jp/bcck/101520/info
『グッドデザイソ賞 投稿作品全集』
☞ http://bccks.jp/bcck/100364/info

グッドデザイソ公式サイト
☞ http://good.dezaiso.jp/
グッドデザイソ公式TEE
☞ http://teeparty.jp/good_dezaiso/

主催:@dezaiso
☞ http://twitter.com/dezaiso

エーでいいし賞
(3点)

《《賞品》》
グッドデザイソ 名入り鉛筆

大日本タイポ組合の「PLay」マグネット
(賞にちなんでアルファベットの「エー」が入ってます)

上を向いて色校

@captainRIOT 2011/10/04 16:46:44
42【評】とってもオーソドックスな駄洒落ですよね。グッドデザインをモジってできたグッドデザイソにしては、あまりにも、どストレートすぎるだろう、と。とはいえ、この歌をいまあえて使うというか、いまだから使うというか。選考しているリアルタイムな大晦日も、松田聖子・神田沙也加の歌声が聴こえてくるわけです。今ここで選ばずにいつ選ぶ、まさに2011年の、今年ならでは駄洒落なのではないかと思うのです。

パブリッシュ僕もう疲れたよ

@ten_do_ten 2011/10/07 22:02:12
37【評】切ないですね。冬の寒い夜中に食べることもせず黙々と作業をし、パブリッシュする時点では既に精魂尽き果てています。こういう経験は誰にでもあるはず。しかも日曜だったりした日には、もはや世界名作劇場でアニメ化してもいいくらいの切ないストーリー。そんな気分をこの一言で見事に表現し、じぶん一人じゃない、そう、一緒に作業を共にしてきたアプリケーションに、飼い犬が如くささやくこの一言には、涙を誘われずにはイラレません。もうネロ、そう言いたいです。

「あなたお帰りなさい、ゴム版に刷る? それともオフ輪?」

@room_composite 2011/10/18 01:23:19
46【評】ミニマムなゴム版から大胆なオフセット輪転機まで、ヴァリエーションに富んだ印刷方法で攻めてきたこの作品。元ネタをよく知っているドリフ世代には、互いの印刷方法の全盛期でもあり、その時代性も相俟って、「それとも練る?(インクを)」というカブセすら言いたくなるような誘導力がここにはあります。
 後述にある「ご飯」対決ではこちらが「銀シャリ」的な王道駄洒落を生み出しており非常に安定感がありました。そこには引用元の強靭さに助けられた部分も大きいでしょう。

※「原稿入れたら2分で下版」(45)の選評を参照

ティーでいいし賞
(3点)

《《賞品》》
グッドデザイソ 名入り鉛筆

一保堂茶舗ティーバッグセット
(賞にちなんで「ティー」にしました)

折り込んだりもしたけれど、私は原紙です。

@kikuch 2011/10/22 15:47:58
30【評】これもきれい。なんかわりと名セリフっぽいのが多数ノミネートされてますけど、ほんとうに質の高いものが多く入ってきています。本作品も本来「原紙」だけでじゅうぶん満足するところを、「折り込ん」でくることでコンパクトに凝縮しながら説得力を増しています。原紙サイズからどんどん折り込まれてくるさまは、さながらチャールズ&レイ・イームズの『パワーズ・オブ・テン』の視点のよう。マクロからミクロまで一気に総括できるコトバのチカラにクラクラします。

「お凸版、それは岩波約物でしょ」

@goinkyo_kim 2011/10/21 23:17:17
26【評】統一された世界観が素晴しい。凸版印刷、岩波組み、約物といった活版印刷用語を散りばめながら「シャボン玉ホリデー」から生み出された60〜70年代の名セリフを用いることでひとつの「ALWAYS三丁目の夕日」的世界を見事に作り上げています。そしていま「散りばめた」と書きましたけれども実際にはかなり少ない文字数でそれを実現している。それはまるで継ぎ目のない上質な合成映像を観ているかのように、短時間ながらも印刷の古き良き時代感を夢みさせてくれるのです。

生きるべきかヘルベチカ

@gabin 2011/10/04 02:21:19
23【評】頭にこびりついて離れません。そういえば大日本タイポ組合で「ヘルベチカ展」ていうやつのグラフィックを作るまでのコンセプト会議で「へるべ」という名字の「ちか」という女性を探し出して、その家族を「へるべ・ちか ファミリー」として展示会場で生活させよう、と考えたことを思い出しました。やはりヘルベチカにはなにか「生きる」に至るメッセージがあるのでしょうか。

 なおこの作品はRT数が相当多かったです。なので「RT Ga Baribari多かった部門」略して「RGB部門」賞を追加して授与したいと思います。追加賞品は「プーRT」のティーバッグです。

BCCKS賞
(1点)

特別審査員のBCCKS様より
特別賞が授与されます


《《賞品》》
グッドデザイソ 名入り鉛筆

きれいなノート「ナヌーク」
無地・方眼・横罫 の3冊セット

オヤジ、下版で待つ。

@magnoliatalk 2011/10/06 14:05:52
【評@BCCKS】まず映像が浮かびますよね。よく待たされるんですよ、オヤジは、下版を。日本でもっとも強いインパクトをもつ遺書へのオマージュとでもいうのでしょうか。ちょっとズルイ気もしますけど、文字面の簡潔さ、音感の良さ、勢いの強さ、俗っぽさ、ばかばかしさ、駄洒落に必要とされるこういった要素が参照先から忠実に受け継がれています。さらにそこからホモセクシャルな色香まで滲ませながら、ここで描かれているのは、現場のオヤジの風景です。ただ待たされているだけのオヤジです。沖雅也の決別がもっていた過剰な愛と勇ましさが、背後から膝カックンをきめられるように崩壊していて、きわめて日常的な疲労感に塗り替えられているところが可笑しみを呼びます。……しかしアレですね。BCCKSの紙の本はオンデマンド印刷なので、下版を待つことも、オヤジとももはや無縁。そんな悲喜こもごもも込めまして、本作にBCCKS賞を進呈いたします。

 最後に、私たちBCCKSは、この一連の「グッドデザイソ賞」を、数多ある公募展のどれとも似つかない、独自の素晴らしい企画だと感じながら拝見してきました。第二回も楽しみにしております。

グッドデザイソ賞
(1点)

《《賞品》》
グッドデザイソ 名入り鉛筆

オリジナルデザインTEE

ひょっこりひょうたんGマーク

@kagikko 2011/10/14 20:11:34
12【評】グッドデザイソ賞においてグッドデザイン賞を扱う、というコンセプチュアルかつメタな視点に強く感銘をうけました。もともとグッドデザイン賞の時期と連動してはじまった当コンテストですが、デザイン周りの駄洒落をあれこれ探しているうちに、主催者も含めてコンテストそのものの立ち位置を見失い駄洒落バブルに溺れていたような気がします。そんな中ひょっこり浮び出てきたこの作品は、まさにひょうたんからGマーク。あたらめてGマークの存在、ひいては対岸のグッドデザイン賞という背景あってこその当コンテストだったことに気付くことができました。そういえば「ひょっこりひょうたん島」も、かわいい人形劇ながらも社会風刺性も持ち併わせていましたね。本家グッドデザインとの絶妙な距離を見出してくれたこの作品は、まさにグッドデザイソ賞に値するものです。

グッドデザイソ大賞
(1点)

《《賞品》》
グッドデザイソ 名入り鉛筆

オリジナルデザインTEE

やっぱり念校が好き

@watanabehiro 2011/10/05 18:18:50
47【評】念校って、初校や再校といった一定のタイムライン上にあらかじめ組み込まれた行為と違って、必要に迫られて突如スケジュールに捻じ込まれる状況が独自のアドリブ感を生み出すわけです。でもってコッチも印刷所も関係者みんな時間的にギリギリな中なのに、ともするとビミョウすぎて細かすぎて自分が何を確認したかったのかうっかり忘れるレベルだったりして、なんなんだろこの儀式、みたいなところが一種のシチュエーションコメディみたいな、密室劇のような状況が、元ネタとなったテレビドラマのドラマ的アドリブ性と重なるところがなきにしもあらず。
 ……と、あれこれ書いてみたものの、そんなん関係なく、もう理屈抜きに癒されますね。この文字の並びに。当コンテストもあれこれ賞を選んだり、こうして選評を書いたりしてますけど、ちょいちょい見直しては選び直して、書き直してを繰り返してる。人生とは、いつまで校正を続ければいいものなのでしょうか。いつだって念校が欲しいんですよね。うん。やっぱり念校が好きなのです。はい、大賞。

二次選考通過作品
REPRISE

惜しくも最終選考では漏れてしまったけど、
それでもやっぱり面白い。
最後にもういちど、みてみましょう

★★★最終選考13点まで残った作品はこちら

ドとレとミとファとソとラとシとエットレとソットサスの音が出ない♪
@AECTKD 2011/10/04 18:09:07 ★★★
7【評】どうしても当コンテスト主催者がグラフィック系なのでそっち寄りのネタが多い中、インダストリアル、プロダクト系のネタで拡がりをみせてくれた嬉しい作品です。それでいて無理の無い展開で、声に出して読んでみると後半につれグイグイ増幅していく感じがとてもいい。


現像・アンド・RAWです
@goinkyo_kim 2011/10/19 09:52:44 ★★★
13【評】うん、うまいですよね。デジタル画像処理の一連の作業工程を単に並べただけなのに力強さと説得力が出ちゃうっていうのは、まさにアメリカのハードロックにも通じるものがあるといえましょう。シンプルなメッセージがヘビーに胸に突き刺さります。それは「現像」という言葉に含まれている濁点の強さと、「RAW」という拡張子が持つイメージを、その名のとおり未訳のまま剥き出しで使うというコンビネーションが生み出すハーモニーに他なりません。にもかかわらず最後に丁寧に「ですます調」で締めるという厭みの無さ。後味もよろしい。


リガチャ人形
@takawo 2011/10/04 13:50:47 ★★★
24【評】のどごし良い駄洒落です。実際に声に出して読んでみると、まったく意味の違う「リガチャ」と「人形」をなんの違和感もなく読み上げにおけるリガチャ行為をしている自分に気付くはず。そして「リガチャ」の文字そのものと音の響きのかわいらしさを発見することになります。それは「人形」との組み合わせでなければ成し得なかったことでしょう。


尻が異体字かも
@ishib 2011/10/07 11:39:10 ★★★
25【評】さて、先の選評で説いた「読み上げにおけるリガチャ行為」ですが、実はこちらのほうがより高度かもしれません。本来、文節区切りすべきところを一気に読み上げる。そのノンストップ感な心地よさがここにはあります。どうしてもそれぞれの文節ごとに駄洒落を考える作業をしてしまうことが多い中、こういう展開は実に新鮮であり有効でした。そして「異体字」その字が、躯の一部に感じる異常や違和感をあたかも思わせ、不思議な感覚に陥れてくれています。


原稿入れたら2分で下版
@miiiyan 2011/10/21 23:02:13 ★★★
45【評】この早さで下版できたら完全原稿じゃないですか。面付けまで完璧かよっていう。その原稿の完璧さが、この短かさの中にギュッと詰まってるのが実にシンクロしてて気持ちいいです。電子レンジ感覚のような今ドキのDTP事情を風刺してるともいえます。なのですが。選考中に非常に難しかったのが、作品No.46でも「ご飯」とかけた駄洒落を使用してるんですね、こっちは「下版」に対してあっちは「ゴム版」としていますが。ここグッドデザイソ賞においてはからずもM-1グランプリ2010決勝戦での「銀シャリ」と「笑い飯」の対決と同じような構図が描かれるとは夢にも思いませんでした。各々の投稿者の他の作品も含めて比較するとこちらのネタのほうが笑い飯的か。その最期のM-1では笑い飯が勝利しましたが、当コンテストはまだ第1回目、むしろ鍛え甲斐のある伸びしろを持たせたく。シモも絡めた強度もあるはず。よって期待を込めてこの位置に。


★★最終選考26点まで残った作品はこちら

スローな具義にしてくれ
@mashcosan 2011/10/17 23:26:50 ★★
10【評】他の作品群とは違ったベクトルを持ったユルさが相当良かったですねこれは。2011年の、21世紀の、ひとりのアートディレクターをフィルターとしつつ、80年代を透かしてみるという、いつのまにか広告に夢を持っていたあの頃がフラッシュバックしてくる思いです。まぁ80年代〜90年代な駄洒落が多かったのは確かなんだけども、それでもこのコトバを選んできたか!という引き出しにまず驚かされました。


ジャギー・スターダスト
@kagikko 2011/10/04 23:09:44 ★★
15【評】ジギーに「ャ」を入れただけでイメージこんなに変わっちゃうんだ、っていうおかしみがストレートにしかもスッと入ってきます。クールにキメてんだけど周辺がギザッギザのボウイが目にうかびます。まじめにおかしい。あと濁点の語感がとってもいいですよね。


フォント、お前のせいでモリサワったわ。文字勘弁
@miiiyan 2011/10/04 16:35:35 ★★
18【評】「フォント」と「ホント」をかけるのは定石というか常套手段ではありますが、それに飽き足らず「モリサワ」と「文字」とソッチ系を織り混ぜてきた佳作。なんですけどね、おしむべくは若干ネガティブだったこと。普段お世話になりっぱなしなだけに、ここんとこプッシュできにくかったです。対する写研ネタがわりとポジティブだったが故になおさら。すんませーん。


尻の穴から手ェ突っ込んで奥歯ガタガタイワタ特太明朝
@gabin 2011/10/04 13:27:23 ★★
19【評】じゃあこれはイワタ的にネガティブなんじゃないかとかいう意見もあるかもしれない。だけどこれは特太明朝に対してのものであって、その「特太」感が、ごっつい力技を使って表現されてるわけです。だから書体単独のイメージと、このイキオイある表現が、実によく合ってる。「特太」だからほんとに痛そう。


秀英が泣きながらリュックサックに秀英詰め込んでる画像ください
@watanabehiro 2011/10/18 14:11:49 ★★
20【評】実は「秀英体100」という展覧会の告知グラフィックを作ろうとしたときに「照英」をモデルに使いたい!って企画を出したことがありまして、だから照英ネタは反応しちゃいますよね。んで、いくつか投稿された照英ネタの中でこれがいちばん上手に処理してた。情景が思いうかぶのがとてもいいです。その情景の中の「秀英」ってのがどんなのかっていうのは、うまく説明できないですけど。


タカハンドトシ
@kagikko 2011/10/10 07:20:36 ★★
21【評】これ好きなんですよ。「ジャギー」のときも言いましたけど、これも一文字だけズラしたっていう表現なんですよね。それだけでおかしくなっちゃう。しかも「タカハンド」なんてシブい書体ですよ。このセレクトだけでシビレる。いやまじで好き。なんで最終選考に残る前に落としちゃったんだろ、って今も思ってます。IT駄洒落が「ビートパケ死」ならば、グッドデザイソは「タカハンドトシ」なんじゃないかって。人名ネタ残ってないしね。あーどうしよう、「ひょっこりひょうたんGマーク」と差し替えちゃおうかなぁ。


オッス! オラ5Q!
@goinkyo_kim 2011/10/30 17:28:05 ★★
27【評】シンプルでいいですよねこれ。「オッス!オラ」ではじまるネタはいわゆる王道っぽさがあります。そこにQ数でカブせてくるっていうのは、さらに王道ど真ん中っていう安心感があります。ただそれは耳ざわりのいい常套句とか、語呂としての安心感であって、それじゃあ実際どういう意味なのよって分析してみると、5Qってけっこうちっちゃいんですよね。元気よく挨拶してるわりにちっちゃっ!っていう。5Qかよ!っていう。


字間調整の為1分ほど訂正致します
@zoomin_ 2011/10/04 16:17:12 ★★
29【評】「時間」を同音異義語の「字間」にしただけなのに、それに続く「調整」っていう、なにもいじってない言葉が作用して「1分」が時間の「1分」じゃなくて字間の「1分(いちぶ)」と読めてくるっていう、余波を味わえる作品です。「停車」を「訂正」にさりげなく変えてきたところもニクい。


池中玄太四六判80kg
@kimurakemuri 2011/10/15 23:09:01 ★★
31【評】池中玄太と四六判の文字のバランスがよくて、非常に馴染んで見えるんですね。だから普通に80kgがポンッと付いたように見える。文字ヅラがとっても自然なんです。それでいて池中玄太本人が80kgだと重いのに四六判だと薄い紙なわけで、重量感覚もトリッキーに扱ってるし。


なんとなく、OKクリスタルライト
@ebimayu 2011/10/15 23:07:54 ★★
33【評】なんとなくいいなと思いました。というかじっくりみてみると、軽い感じの表現につられてか「OK」の文字も紙のブランド名ではなくて「アイ・ラブ・ユー OK」みたいな世界観がうっすら浮かんできちゃうのが興味深いです。しかしわりと真摯なOKクリスタルライトが、この文面だと思いっきりチャラくみえるのが面白い。それでもってここはやっぱり注釈つけてOKクリスタルライトそのもののスペックとか蘊蓄とか載せていきたくなります。


そらミラーコートか
@naokisatoasyl 2011/10/15 02:57:42 ★★
34【評】これも実は一文字だけ変えてっていう作品に見えなくもないですが(音引きとかちょっと違いますけど)、いざ声に出そうとすると一気にアホっぽくなりますね。一気にっていうか、まぁ一気に言わざるをえないような一文ではあります。


板紙死ストモ自由ハ死セズ
@quino_chin_sub 2011/10/17 22:16:16 ★★
35【評】至極名言。実際問題、活版印刷黎明期において板紙なくては洋装本は無かったといいます。まさに百年前から脈々と繋がるブックデザイン界に自由をもたらした原点という意味においてこの一文は、はからずも駄洒落の域を超え、現実そのものを端的に表わすこととなりました。言葉のおかしみと蘊蓄のハイブリッドが極まった作品です。


カノッサの出力
@nabetanne 2011/10/04 16:49:24 ★★
38【評】「カノッサの屈辱」って、世界史的なアレか、80年代フジテレビのアレ、どっちと取るかで感じ方も変わるのでしょうがおそらく後者だと思うに1000カノッサ。屈辱的な行為としての出力という捉え方が新鮮な視点ですよね。まぁ大判プリンタの出力待ちの時間とか、あるいは出力センターに赴くめんどくささとか、たしかに屈辱的といってもいいかもしんない。でもって出てきた出力みてみたら、あ〜〜箇所ミスってるー!とかあるし。

★二次選考通過の48点まで残った作品はこちら

子供の頃の貴ノ花「adobe~ぼくね~」
@10whocat 2011/10/04 14:25:35
1【評】ひとり、Adobeソフトウェアの起動画面に向いながら一言。自然と鼻にかかった感じになるのが良いです。


フローズン・台割り
@goyou 2011/10/04 17:32:32
2【評】大変な台割り作業もカクテルの如く扱えば、パーティー気分になるというものです。


段間この野郎!
@nakai_k 2011/10/15 01:16:26
3【評】本文組みもひとりじゃない、段間がちゃんと見てくれてますよ、殿。


アルプスの少女配置
@watanabehiro 2011/10/25 13:13:02
4【評】大自然の中に均等に配置されている様子がみえます


竹内リキテックス
@kimurakemuri 2011/10/16 01:22:46
5【評】いい名前えらびましたね


烏口を叩く
@nabetanne 2011/10/04 16:41:47
6【評】実際、烏口を叩くと歪みますしね


銀座線で 表サンアド なう
@takdesign_kwgc 2011/10/05 12:44:48
8【評】このネタ実際に使うひといますよきっと


課長島耕作舎
@ew_os 2011/10/31 23:55:49
9【評】シリーズ漫画描けそうですね、もちろん出版も!


ドグラ・多摩グラ
@hikohiko 2011/10/04 20:26:27
11【評】多摩グラは思ったほど奇妙な奴らばかりじゃなかったな、と思うのは、自分がその中に取り込まれていていたからか。


がんま1/2
@kagikko 2011/10/05 00:02:13
14【評】ひらがなで「がんま」って書くとかわいいですね


スライスひとみ
@num_ami_da_butz 2011/10/04 15:39:29
16【評】いい。ありがとう


世界の中心で愛を写研だ
@ishib 2011/10/07 11:39:17
17【評】「愛」と「写研」を結びつけたのがいいですね。定番。


Palatino二宮くん
@sashimijyouyu 2011/10/06 18:46:02
22【評】これも声だすと気持ちいいです


フォントがふぉっとんだ
@miiiyan 2011/10/31 10:59:36
28【評】ちっともうまくないけどイキオイと勇気にふぉっとばされました


斤量ロードショー
@ebimayu 2011/10/15 23:06:16
32【評】「蘇える斤量」を放映してほしいものです


落合普通紙
@watanabehiro 2011/10/05 17:48:32
36【評】普通におもしろいです


入稿〜は〜夜の1〜時〜♪
@masamin1000 2011/10/04 16:20:12
39【評】ゴキゲンに歌えばなお哀しさが増します


良いマージン all the people〜♪
@usaribo 2011/10/04 12:12:43
40【評】想像してごらん、


マージンで濃く刷る5秒前
@room_composite 2011/10/17 01:34:10
41【評】どっちも印刷用語で、きちんとかかってるところがニクいですね


立正校正会
@kagikko 2011/10/04 23:05:51
43【評】じわじわきますね


「おまえ最近ママイキなんだよ」
@jamyama 2011/10/06 05:58:26
44【評】ママイキだっていいじゃない


ブルーレット奥付
@quino_chin_sub 2011/10/17 21:37:36
48【評】いちばん最後にちょこんと置いてある感じがいいです

あとがきとか謝辞

まずは受賞者のみなさん、おめでとーございまーす!!!!

 …というわけで、二次選考通過作品、48点の中から最終選考を毎日リアルタイムに行い、その場でブックを発行、という試みをやってみました。思いつき、かつ、それしか方法が無かった、とはいえ実際やってみるとかなり面白かったです。

 紙として定着する本と違って、こうしてブックの型をしながらバシバシ更新していくスタイルが新鮮かつ、いつのまにかついつい編集とかブックデザインとかの意識もしはじめてしまったりと、この方法が少なからず選考にも影響を与えたことは確かです。
 まぁこのへんについてはいろいろ思うところあるのですが本題からズレまくるのでこのへんで。

 さて、グッドデザイソ賞、10月の一ヶ月間の応募からここまで来て、実に面白い経験をさせてもらいました。

 そもそもきっかけは、「Good Design賞にあわせて、Good @dezaiso賞を開催してくれないかしら。」@yugop 2011/10/3 8:51 PM このツイートにやすやすとノッてしまったのが運のツキ。毎日投稿される駄洒落をまとめ、ブックとして発行していくという一ヶ月が続いたわけですが、なかなか刺激的でした。IT駄洒落と比較してデザイン駄洒落のほうがツイッターとの親和性が低いかなぁとも思ったのですが、そんなことない。未知の駄洒落がちょいちょい投稿されてくるのは嬉しくて、毎晩まとめてはニヤニヤしておりました。@yugop さん、無茶ブリありがとうございました。

それからこのBCCKSで、こうしてウェブ上の本で遊ばせてもらえて面白かったです。ブックの編集を実際にいじりながら勉強しつつ更新しつつ、見せ方読ませ方を工夫したりっていうのが、HTMLちまちま書いてホームページ作ってたあの頃の気分にも似て新鮮でした。さらには特別審査員にまでなってもらって賞と賞品まで提供いただいた。ほんとオンブにダッコしっぱなし。選評もうれしいコメントもらったしマジお世話になりました。

あと、TEE PARTYでは、公式TEEを作らせてもらいました。なんとなくメジャー感ほしくて(TEE PARTYがメジャーか、という問題はあるのだけど)。まぁさすがに人の駄洒落プリントして売上たてるのはイカンと思って一次通過作品TEEの売上は寄付的なことに回します。というか思ったとおり売れてないので心配するほどでもないのですが。これから大賞&賞のTEEも一点限定モノで作っていこうと思ってるので引き続きお世話になります。

それからこのコンテストと前後して、8月いっぱいは「#takawo杯」、11月には「#iimio杯」というように、ツイッターきっかけの独立系コンテストっていうか、一種のムーブメントっていうか、そんなノリにも助けられましたね。勝手に「ビッグスリー」とか呼んでますけども。なんかこのユルい連帯感てのは良かったな。

あと、@hgw くんは「非公式ブックマークレット」を作ってくれました。ありがとう。アピールすんのが地味で申し訳ないす。

てなわけで、2011年12月31日をもって、「グッドデザイソ賞2011」は無事に幕を閉じました。デザイン駄洒落を投稿してくれたみなさん、それから読んでくれたみなさん、ありがとうございました。たのしかったです!どうもありがとうございました!そして、よいお図書! #グッドデザイソ

2011年12月31日 @dezaiso (塚田哲也)

☞更新

「あとがき」追記しました(01/04)

★ちょいちょい選評の誤字なんかを直してたりしてます(01/01)

ついにグッドデザイソ大賞以下、各賞の結果発表です!(12/31)

ついに大賞候補作8点が選ばれました!(12/30)
惜しくも大賞候補を逃した5点への選評を書きました(12/30)
28日選考ぶん13点への選評を書きました(12/30)

さらに選りすぐった13点に絞り込みました!(12/29)
48点から26点に絞られました!(12/28)
選考日程を発表しました!(12/28)
誌上最終選考会をはじめます!(12/27)

グッドデザイソ賞 誌上最終選考会

2011年12月27日 発行 初版

著  者:グッドデザイソ振興会・編
発  行:グッドデザイソ出版

bb_B_00101795
bcck: http://bccks.jp/bcck/00101795/info
user: http://bccks.jp/user/10896
format:#001

発行者 BCCKS
〒 141-0021
東京都品川区上大崎 1-5-5 201
contact@bccks.jp
http://bccks.jp/

- -
jacket