街で見かけた色んな字を収集しています。
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東京にいると、看板や貼り紙もほとんどがパソコンで作ったとおぼしきフォントばかりでつまらないです。
ふだん仕事でかっこいい書体を作っているものの、街を歩いていて気になるのは、誰かが必要に迫られてサインや駅のホームに付け足した案内や、時間が経って消えてしまった部分を応急処置したものや、手書きの版下で作った看板です。プロのフォント開発者にはむしろ作れないような文字は、作為があってもなくても、バランスがちょっと不格好で、でも愛嬌があって、目をひくわけです。それはサインや看板に必要な、お客の注目を集めるという機能を何より満たしているように思います。柳宗悦が生きていたらこれも「用の美」と呼んだでしょうか。呼ばないかもしれませんが、わたしは呼びたい。
大阪や福島や青森では、まだまだ手書きの看板が活躍してました。それは街の色になっていました。お店が長く続いているということもあるのでしょう。
はじめておりた駅では、こういう字を探してきょろきょろしてしまいます。人と一緒に歩いていても、目の端で手書きの字を察知すると、iPhoneのカメラを起動しつつ駆け寄ってしまいます。そんなわたしの姿を見た知人たちからは変態扱いされることもしばしばです。しかし、すてきな字が世の中にあふれていること以上に幸福なことなんてあるのでしょうか。いえ、ありません。
そして、字は人が書く、ということをもっと考えながら書体を作らないといけないなあと、この字たちから教えられているような気持ちにも(たまには)なります。
そんな文字を見つけるたびに撮影し、Instagramにあげてきました。2010年11月〜2011年末までの約1年間の傑作選です。
mashcosan
2012年4月3日 発行 紙本第1版
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素敵な文字を探しています