「いただきます」とは「イノチ」をいただくこと。「美味しい」は「見目がうつくしく」「味がよろしい」ということ。食べるということは、五感をフルに使うこと。目で美しさを、香りで鼻腔を満たし、例えば指先でつまむ温かさの残るチップス。乾杯でグラスが軽く鳴る音。
二〇一〇年秋、マドリッドでセミナーをやることになった。どういうルートでマドリッドに行こうか?考えていると、師匠(私の操体の師匠、三浦寛先生)の一言で決まった。
「オレの前世はトルコの商人だった気がする(だからイスタンブールに行きたい)」弟子は「ハイ」と返事をし、早速チケットを手配した。
昼に成田を発って、夕方イスタンブールに着く。トランジットホテルに泊まって、朝一番の飛行機でマドリッドへ。行きのイスタンブールは殆ど乗換。スペインからの帰りにゆっくりすることにした。
二〇一一年、再びイスタンブール経由でマドリッドへ。
イスタンブールまで約一三時間。長いフライトの中で楽しみはやはり機内食。食前にトルコの代表的なビール"EFES BEER"を頼み、食事の途中は赤ワイン。去年と変わらない。
朝、どこからか音楽のような歌のような男性の声が聞こえてくる。クルアーン(コーラン)の放送だ。
ベッドから起き出してベランダに出ると、アヤ・ソフィアとブルー・モスクが見える。キベレホテルの四階のベランダは素晴らしい眺めなのである。クルアーンの意味はもちろん分からないが、何だか気持ちがゆったりしてくる。
師匠は朝、クルアーン放送と共に目覚めた瞬間、突然薔薇の香りに包まれたという不思議な経験をしたそうだ。何とも優雅ではないか。イスタンブールはお香とか薔薇の香水とか、ジャスミンの香りが似合う。
イスタンブールの夜、街のレストランは客引きの声で賑わっている。巧みな日本語で話しかけてくる男性もいる。それを上手くかわしながら道を歩く。トルコ料理は世界三大料理のひとつ。今夜は何を食べようか。
気仙沼は私の両親の故郷である。気仙沼「あさひ鮨」は、ふかひれ寿司を考案したところでもあり、コミック「花寿司の幸」の舞台のモデルにもなったところだ。気仙沼の本店は二〇一一年三月の震災で津波の被害に遭った。建物は壊れなかったものの、鉄筋の建物が塩水を被ってしまったらしい。仮店舗が二〇一一年末に気仙沼の市役所付近で開店と聞いた。
仙台は東京から近いこともあり、年に数回は行く。駅ビル四階「すし・牛タンロード」の一番奥左手に「あさひ鮨仙台駅店」がある。
秋冬のお勧めは「どんこの肝たたき」。気仙沼の漁師料理だ。どんこという魚は他にいるのだが、気仙沼近辺では「チゴダラ」あるいは「エゾアイナメ」を「どんこ」というらしい。肝が大きいのが特徴で、体の割に口が大きいので「財布魚」とも呼ばれている。
2012年2月28日 発行 第2版
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東京都出身。「操体」という生命哲学を勉強中&伝道中。操体プラクティショナー&操体エヴァンジェリスト。TEI-ZAN操体医科学研究所所長