境界線 　　目次

壱・・・二千十二年 一月 二十三日 十一時 三十四分

弍・・・二千十二年 一月 二十三日 十五時 三十八分

参・・・二千十二年 一月 二十三日 十六時 十七分

肆・・・二千十二年 一月 二十四日 十五時零分

伍・・・二千十二年 一月 二十五日 五時 十五分

陸・・・二千十二年 一月 二十八日 二十三時 五十五分

漆・・・二千十二年 一月 二十九日 零時 二分

捌・・・二千十二年 一月 二十九日 十五時 九分

玖・・・二千十二年 一月 二十九日 十七時 二分

拾・・・二千十二年 一月 二十九日 二十一時 九分

拾壱・・・二千十二年 一月 三十日 二時 五十八分

拾弍・・・二千十二年 一月 三十一日 二十時 三十六分

迷いなく狩人は撃ち額突けり

まよいなくかりゅうどはうちぬかづけり

2012.01.23 11:34

2012.02.07 21:06 [ulysses] -

帰り花抗うつ剤の副作用

かえりばなこううつざいのふくさよう

2012.01.23 15:38

2012.02.07 21:48 [Ulysses] -

独り身の足に触れたる炬燵猫

ひとりみのあしにふれたるこたつねこ

2012.01.23 18:17

2012.02.08 02:33 [ulysses] -

病床で雪降る音に耳すます

びょうしょうでゆきふるおとにみみすます

2012.01.24 15:00

2012.02.13 09:26 [ulysses] -

遠き地の家族と食す寒蜆

とおきちのかぞくとしょくすかんしじみ

2012.01.25 05:15

2012.02.14 02:39[ulysses] -

入院の手続き終えて初詣

にゅういんのてつづきおえてはつもうで

2012.01.28 23:55

2012.02.18 10:57[ulysses] -

ままならぬ初泣なれど背をさする

ままならぬはつなきなれどせをさする

2012.01.29 00:02

唇の冬薔薇色の血で濡らす

くちびるのふゆばらいろのちでぬらす

2012.01.29 15:09

寒鴉口から吐きし指の先

かんがらすくちからはきしゆびのさき

2012.01.29 17:02

星守る犬とわきまえ懸想文

ほしまもるいぬとわきまえけそうぶみ

2012.01.29 21:09

皸の指で撫でたる青き痣

しもやけのゆびでなでたるあおきあざ

2012.01.30 02:58

物言わぬ背に侘助を差し出して

ものいわぬせにわびすけをさしだして

2012.01.31 20:36