spine
jacket

───────────────────────



わたしの昭和

だいこんママ

だいこん出版



───────────────────────



昭和に、ふらっと旅した気分で、
子どもの頃の思い出を描いてみました。

それは、冷蔵庫・洗濯機・テレビなどの電気製品が普及する前の生活です。

今、思い出すと、
土の地面と、棒や石があれば、いつまででも遊んでいて、
夕方、薄暗くなって、
母に叱られて、やっと家に帰るのが常でした。

「蚊帳」
夏の夜には、必需品でした。布団を敷いたら、蚊帳をだして、
-
四隅のひもを引っ掛け、
-
蚊帳が張れました。
-
入るときは、パタパタして、
サッと入らないと、蚊がはいってきますよ。
-
「冷蔵庫」
スイカ等は、井戸に吊るしておくと、つめた〜く冷えます。
-
たまには、氷を買いにいきます。
-
冷蔵庫は電気でなく、氷を入れて冷やします。
-
その氷を少し取って、
かき氷を作ってもらうのが楽しみでした。
-
「アイスキャンディー」
買いに行くのは、いつも、末っ子の私です。
-
家には冷凍庫はないので、
食べるときに、買いに走るのです。
-
アイスが融けないように、走って帰ります。
-
夏にアイスは、やっぱり、おいしい!
特に私のは…
-
「遠い通学路」
小学校が終わると、すぐ隣の幼稚園で遊びます。
-
ランドセルは、ジャンケンで負けた人が持ちます。
これを、何回もくりかえしながら帰ります。
-
家が近い順にぬけて、最後の友だちと別れます。
-
やっと家に着くと、汗だくです。
母が用意したタライで行水をすると、サッパリ。
-
「給食」
この時代はクジラが安かったので、給食によく出ました。
-
ところが、私はクジラが嫌い。
食べ終わるまで、ひとり教室に残されました。
-
休んだ生徒には、家の近い子が、
給食の食パンを届けます。
-
そして、連絡事項なども伝え、
子どもなりに、役目を果たした達成感を味わいます。
-
「じんとり」
地面に書いて遊びます。
-
詳しいルールは忘れましたが、
自分の陣地を増やしていくのに夢中になりました。
-
「ゴム跳び」
遊びにも流行がありました。
-
「砂とり」
棒を倒さないように砂を多く取ります。
-
「ケンパ」石を投げて、
ケンケンパと跳んで石を拾うんだったかな。
-
「ままごと」
一番人気の役は、おかあさん役でした。
-
「歴代の人形」
ゴム人形から、ナイスボディのリカちゃん人形へ。
-
「ひな祭り」
親戚からのお古だったのでいろんな家具があり、いつまでも遊んでいました。
-
「究極のままごと」
ひな祭りには、本物の料理を作れるのが楽しみでした。
-
「ほくらさん」
ちょっと遠出の遊びです。
-
小さい山ですが、
れっきとした山登りです。
-
頂上には、壊れかけた神社があるでけですが、
赤いグミがなっているときには、とって食べます。
-
特に何かがあるわけではないけれど、
みんなでワイワイ登るのがおもしろくて時々行きました。
-
「自転車」
自転車遊びは大好きでした。
-
両手離しが長くできると、
得意になりました。
-
芦屋浜の防波堤へもよく行きました。
-
海岸沿いに、西宮近くまで行きました。
-
「宿題」
宿題をしてきま〜す。いざ、友だち宅へ。
-
まずは、宿題を出して準備します。
-
その内に、おやつが出されて、
おしゃべりに花が咲きます。
-
外に出て、おにごっこ。
もちろん、この日の宿題は、家に帰ってからです。
-
「夏休みの宿題」
毎年、いろんな工作を作りました。
-
二学期のはじめには、大きな荷物を持って登校です。
-
ある夏休みの自由研究は、
友だちと一緒に、虫を集めることにしました。
-
集まった虫の名前が分からず、
ただ、集まった虫だけを貼って持っていきました。
-
「お風呂屋さんの行き帰り」
きれいな月が出ていることがよくありました。
-
歩いても、歩いても、月はついてくるので、
いつも上を見ながら歩いてました。
-
そして、月を見ていると、
ウサギが餅をついているのは、本当だと思ってました。
-
大人になって、アポロ11号が月面に着陸してから、
ウサギは消えてしまいました。
-
「国道ができる」
毎日の通学路が騒々しくなりました。
-
あちこちで工事が始まって
家が壊され、どんどん無くなりました。
-
家をそのまま動かしていることもありました。
-
そして、国道43号は完成。
私が働くようになってからは、通勤路になりました。
-
「台風」
雨戸のないところは、木を打ち付けて台風に備えます。
-
それでも、塀や、植木など、
必ずどこかが壊れていました。
-
海の波が高くなったら、
海沿いの洋館には、波が打ち寄せます。
-
床下浸水になったとき、
タライに乗って遊んで、怒られたこともありました。
-
「三種の神器」
いよいよ、電気の冷蔵庫が我家に来ました。
-
洗濯機もやってきました。
脱水は、ローラーを回して絞ります。
-
テレビはなかなか来ませんでした。
近所で見せてもらったり、お風呂屋さんで見たりしていました。
-
我家に、やっとテレビ(もちろん白黒)が来たのは、
中学生の頃だったと思います。
-

わたしの昭和

2012年3月17日 発行 初版

著  者:だいこんママ
発  行:だいこん出版

bb_B_00104773
bcck: http://bccks.jp/bcck/00104773/info
user: http://bccks.jp/user/15733
format:#002t

Powered by BCCKS

株式会社BCCKS
〒141-0021
東京都品川区上大崎 1-5-5 201
contact@bccks.jp
http://bccks.jp

だいこんママ

1994年に家族で神戸から北海道に移住し、大自然の中でイラストなどをを発信しています。

jacket