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著者紹介

photo/ text_宍戸竜二
72年小田原生まれ
イラストレーター 
http://shishidoryuji.net/

photo_宍戸美咲
83年小田原生まれ
webデザイナー
http://misakishishido.com




 我家に迷い込み、いつの間にか住み着いた野良猫ボス♂(年齢不詳)。そしてこのボスにめろめろになっていくフリーランスのイラストレーター(夫:竜二)同じくフリーランスのwebデザイナー(妻:美咲)。そして先住猫うみ♀(8歳)、先住猫たま♂((1歳)と4ヶ月間一緒に暮らし、短い人(猫)生を終え土へ還ったボっちゃんの日々の記録。

<後編> 

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ボっちゃん 下

宍戸竜二・美咲

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ボスこたつの上。 Photo|misaki_shishido
   Photo|misaki_shishido
ボスこたつの脇から。 Photo|ryuji_shishido
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ボスは基本的にヨダレだらだら鼻水目やにだらだらなのでボス用の敷物はマストアイテム。 Photo|ryuji_shishido
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これは雨の中ワイルドに散歩に出かけ帰宅した後慌ててボス敷物を敷いたけど、座椅子部分に足跡一個が。おしい! Photo|misaki_shishido
ボスアップ。 Photo|misaki_shishido
ボス天に向って「はっくしょん!」勢い余って立ち上がる時あり。 Photo|ryuji_shishido
ボスの後頭部。もう一匹の猫うみにちょっと似てる。 Photo|ryuji_shishido
ボスは歯が悪いので口が閉じず舌がいつも出っぱなし。でもこれはぺろっとした後かな。 Photo|ryuji_shishido
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ボス吠える。かっこいい。 Photo|ryuji_shishido
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この頃はまだボスの部屋は外だったはず。なので家の中に入った時は大抵この座椅子にいた。 Photo|ryuji_shishido
座椅子でくつろぐボス。 Photo|ryuji_shishido
くしゃみをしそうなボス。ボスは猫エイズを発症しているのでまったく風邪が治らず、いつもくしゃみを派手にしていた。 Photo|misaki_shishido
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こたつで丸まるボス。 Photo|misaki_shishido
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覚えていないのですが、私が泥酔して寝落ちしたときボスに襲われたらしい。うわごとのように「くさい」と言っていたらしい。 Photo|misaki_shishido
そして顔面に。 Photo|misaki_shishido
横から。こんな愛らしいボスの行動を覚えていないなんてなんて悔しい。 Photo|misaki_shishido
いつも家の中ではうろうろ歩いたり、ごろごろ大人しいボス。 -

 ある日立ち上がる時によろっとするボス。最初はちょっと足でもしびれたのか?寝すぎたのかな?なんて思うくらいでしたが、数日そのような日々が続き、そう言えばご飯をあまり食べなくなったなと思っていた所でしたので不安になり、いつもよりもっと食べやすいご飯を試すようになりました。

 そしてやっぱりボスは歩くのが辛そうで、病院へ連れて行く事に。病院では猫エイズの症状でなっていると思うと言われました。食事をなかなかしなくなっていますと伝え、栄養補給食を貰う事に。退院サポート食という高栄養のフードを与える事に。

 猫はもともと味覚がそれほど無く匂いで食べると言われています。そしてこの栄養食はとってもいい匂いがして人間でも美味しそうと思うくらい。ボスは気に入ってくれたのかむしゃむしゃ食べてくれました。そして数日与え続けると日に日に元気になり足取りも元に戻り「なんだお腹空いていたんだな」そして歯を抜いた口腔内も状態が良くないようで同時に抗生物質も貰っていました。それも効いたのかさらにむしゃむしゃ食べてくれてしまいにはちょっと太ったりしました。

 ボスはもともとそんなに速く動いたりしなく、いつものんびりしてるので健康状態も気づきにくかったのかも。そうだボスは病気を抱えた老猫だ。もっとちゃんと見てあげないと。

 そして私たちはホッとし、薬を2週間与えボスも元気を取り戻していきました。


ボスは歯がほぼ無いのでやわらかいご飯をあげいていたが、なのにたまのカリカリを何事も無く食べていた。え、たべれるの? Photo|misaki_shishido
そして寝る。もうこたつに入っている人の膝の上はボスの特等席になっていた。 Photo|misaki_shishido
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まどろみシリーズ。この日射しは夕方かな。 Photo|ryuji_shishido
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晩酌を見守るボス。寝落ちをまっているのか…。 Photo|ryuji_shishido
ボスと断熱シートで巻かれたボスハウス。ボスを家の中に移したのはこの頃。 Photo|ryuji_shishido
ボスの足取りが悪くなってきたのもこの頃だったかな。 Photo|ryuji_shishido
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このラグの端にいつも居るようになった。あとは膝の上。 Photo|ryuji_shishido
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膝の上シリーズ。 Photo|ryuji_shishido
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膝の上シリーズでした。 Photo|ryuji_shishido
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だいぶ慣れたのか、膝の上でものんびり寝るようになった。ちょろっと出てる舌がなんともたまらねー。 Photo|misaki_shishido
自分の家の中で寝るボス。 Photo|ryuji_shishido
こんな感じに服を沢山いれておいた。真ん中にはホットカーペットを仕込み完全体勢。暖かそうでうらやましかった。 Photo|ryuji_shishido
ボスの部屋をくるっと毛布でくるんでいたのでいつもその端をペラっとめくってボスの様子を確かめていた。気持ち良さそうに寝てるのを見ると、ほんと嬉しかった。 Photo|ryuji_shishido
寝起きのボス。あくび中かな。 Photo|ryuji_shishido
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普通猫は前足をふにーと延ばして伸びをして、その後後ろ足もふにーと延ばすのだが、ボスは足腰が弱いので前足を延ばした後ぺたっと崩れ落ちる。 Photo|ryuji_shishido
よく冷たいフローリングの板の上にちょこんと座っていて、寒くないのか心配だったが、もしかして自分の部屋の中が暑いのかなとやきもきした。 Photo|ryuji_shishido
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ボスのご飯と水はこんなかんじ。 Photo|ryuji_shishido
見てるだけでなかなか食べない日もあった。 Photo|ryuji_shishido
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家の中散策でした。 -
そして足取りが良い日は外にも良く出かけていた。これはお隣の小宮さん家の庭にて。 Photo|ryuji_shishido
「ボス」と呼んだら振り向いて、てくてくとこちらに歩いて戻ってきた。ボスは本当に人の言葉がわかるのかなと思う事が沢山あった。 -

 良く散歩に行くお隣の家のおばさんはヨダレをたらしたボスを見ると「きもちわるい」
と嫌っていた。
 確かに知らない人が見たらヨダレをたらしてぼろぼろの猫を見たら忌み嫌うと思う。
自分だって最初みたときは「うっ」って思ったし。
 
 ボスは今まで色んな所できっとそうやって嫌われて来たのかもしれない。そしてなんだか大丈夫そうな空気が漂う我家に入り込んで、思ったより人間が友好的でもう入れてくれる家なんて他にない!なんて意気込みで家に入り込んだのかもしれない。それくらいボスが家に入りたいという行動は切実な訴えを感じた。そして今までのそんなボスの苦労を思うと涙が止まらなかった。
 
 こんな愛らしい猫なのにそんな健康状態では仕方が無いのかもしれないが、酷い仕打ちを受けるボスを想像するととても悲しい気持ちになった。
 
 どこまで楽しくのんびりくつろいでくれてたのかは分からないが、ボスが最後の居場所にこの家を選んでくれたのは、ほんとうに嬉しい。

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散歩中のボスを激写! Photo|ryuji_shishido
ひなたぼっこのボスを撮りまくる人。それでは色んな角度のボスをお楽しみ下さい。 Photo|ryuji_shishido
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ひなたぼっこから起き上がるボス。 Photo|ryuji_shishido
「あーーーーー」と言っています。 Photo|ryuji_shishido
寝ぼけ顔だ。 Photo|ryuji_shishido
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こたつの上でくつろぐボスを色んな角度で。 Photo|ryuji_shishido
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こたつのボスでした。 Photo|ryuji_shishido
なかなかご飯も食べなくなったボス。栄養食を貰いとにかくご飯を食べさせようとしてた。 Photo|ryuji_shishido
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食べ散らかした後に、いきなりご飯をわしづかみに暴れだしたところ。もう。 Photo|ryuji_shishido
でも一先ず食べ終わって満足そう。暴れながらでもご飯を食べてくれるととても安心した。 Photo|ryuji_shishido
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食べ終わって悠々と座椅子の上に移動した。 Photo|ryuji_shishido
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別の座椅子でくつろいでいたので。 Photo|ryuji_shishido
布団をかけた。 Photo|ryuji_shishido
こたつでうたた寝する受験生みたい。 Photo|ryuji_shishido
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なのでおかしくて夫婦で撮りまくる。 Photo|misaki_shishido
そんなボスとみさき(妻)をぱしゃり! Photo|misaki_shishido
ボスが椅子の上で寝ていたのでさっとネックウォーマーを掛けてあげた。なんでそれ? Photo|ryuji_shishido
むしゃむしゃむしゃむしゃむしゃとボスをかわいがるわたくし。 Photo|misaki_shishido
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コンテナの上でひなたぼっこ。猫のひなたぼっこは見てるとほんと気持ちが和みます。 Photo|ryuji_shishido
男の戦場(庭)からご帰還。無事で何より。 Photo|ryuji_shishido
夜のハードボイルドなボスの一連の動きをどうぞ。 Photo|ryuji_shishido
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どうでしたか。 Photo|ryuji_shishido
そしてボスが必死の秘密工作で得た情報を専門機関(ツイッター)に流す人。秘密会議中。 Photo|misaki_shishido
テレビ台の上たま。テレビの下のラグにボス。そんな真夜中。 Photo|ryuji_shishido
ボスは人が寝るまで私たちの側に居た。そして私たちが寝床に入るとボスも自分の寝床に入っていった。 Photo|ryuji_shishido
リモコンを枕に熟睡する受験生(ボス) Photo|ryuji_shishido
ほんとにこんなお茶目な猫をわたしは他に知りません。 Photo|ryuji_shishido
風邪ひきますよ。とダウンをかける。 Photo|ryuji_shishido
そうそうベッドで寝て下さいね。 Photo|ryuji_shishido
わたくしのお腹の上に寝そべるボスをぱちり。けっこう重いのね。 Photo|ryuji_shishido
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歩き出すボスを上から。 Photo|ryuji_shishido
ボスの部屋はリビングのこんな場所に。赤と黒の毛布(昔私が買ったバイクのおまけのホンダロゴ入り)でくるっと覆った。※部屋が汚い。 Photo|ryuji_shishido
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びしょ濡れで散歩から帰ってきて、ストーブに背中をあてながら乾かしている様子。 Photo|ryuji_shishido
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えへ。じゃないし!散歩の欲望には勝てなかったらしい。 Photo|ryuji_shishido
きちんと乾かして下さいね。 Photo|ryuji_shishido
ソファーの左右を陣取るたまとボス。 Photo|ryuji_shishido
散歩に行く決定的シーンを撮った!散歩に行く時はかならずこの倉庫の横を通って右に折れて行く。 Photo|ryuji_shishido
ボスのヨダレ攻撃!歯周病たっぷりのボスのヨダレはとても臭いのです。しかしそんな匂いもここまで愛しい存在になるとホッとする匂いに…。不思議です。 Photo|ryuji_shishido
ヨダレ攻撃その2 このヨダレの後は今でもソファーに残っていて切なくなります。 Photo|ryuji_shishido
人の足の上のボス。ジブリ風なタイトル。脇は妻の手です。 Photo|misaki_shishido
別の角度で。 Photo|misaki_shishido
妻得意のスモーク作り中。その火の見張りをするボス。なわけないですね。 Photo|misaki_shishido
反対から。 Photo|misaki_shishido
そして火に近づきすぎたのか、ヒゲがくるくるになりました。 Photo|misaki_shishido
野良猫たろう参上。ボスはしらっとしてます。たろうとじろうという野良猫がいます。そっくりな柄なのでそんなネーミング。 Photo|misaki_shishido
目の前のご飯にも興味をしめさなくなった -

 そしてまただんだんとご飯を食べなくなって行きました。この頃は前より体も痩せてきており、ますます不安になって行きました。

 薬を再度病院で処方してもらい与えますが栄養食もなかなか食べなくなり、そしてある日からトイレの砂を食べたりテラスのコンクリートをなめたりするようになるのです。

 肝臓の機能が低下してくると猫というのは嗜好性が著しく変わってしまうようです。見てれば止めるのですが、夜な夜な食べたりしてしまったりしましたが、日々色々工夫しながらボっちゃんの様子を伺っていました。そしてトイレもトイレの外にしてしまったり失敗する日が続き、みるみる弱っていき行動もおかしくなっていくのです。
 
 こたつのふとんの上が大好きなボっちゃんはこの頃布団に行くたびにおしっこをしてしまうようになりました。毎日こたつ布団を洗うようになってしまい、かわいそうだと思ったのですがオムツをすることにしました。しかし以外にボっちゃんはすんなり履いてくれましたが、夜中には自分で脱いでしまいました。
 数日オムツをつけましたが夜には取ってしまうの繰り返し、幸いトイレも半々の確率ではできてはいたので、少しでもストレスを掛けないようにオムツは外しました。あとは人がフォローすればいいと。それからは毎日あちらこちらにペットシートを置き、ボっちゃんの不穏なおしっこ姿勢を見つけるとさっとシートを入れ防ぎながら「防げた!」「だめだった!」など、そんな事も楽しむようにしました。

 フリーランス夫婦の私たちは、ほぼ毎日四六時中家に居るのでそれがせめてもの救いでした。しかし弱ってゆくボっちゃんにしてあげる事がだんだん無くなっていきました。

 元々私たちはボスと暮らし始めるとき、ボスの人生の最後は何不自由無く穏やかに命を全う出来るようにそんな環境を作ってあげよう、そんな気持ちで暮らし始めました。なのでボスに長生きしてほしい、いつまでも一緒に暮らしたい。という気持ちより野良暮らしで辛かっただろうボスに最後くらい贅沢をさせて幸せな気持ちで逝かせてあげたいそれを一番に考えていました。

 ご飯もとにかく食べる気が起きるようにとお刺身をあげたりしました。妻が買ってきたカツオの刺身を細かく切り、それをボスはとても美味しそうにむしゃむしゃ食べてくれて、私たちは涙が出そうな程嬉しく思いました。

そんなはてしなく愛らしいボスをこの頃からボっちゃんと呼ぶようになりました。

日に日に弱って痩せていくボス。ほんとにあまりご飯を食べなくなった。 Photo|ryuji_shishido
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この頃にはもう野良猫ボスではなく家族のボスになってました。あまりに人なつこく愛らしいボスをだんだんボっちゃんと呼ぶように。 Photo|ryuji_shishido
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この頃からトイレ以外の場所で粗相をしてしまう事が多くなり、とうとうおむつを着用することに。 Photo|ryuji_shishido
おむつをしてさらに可愛くなったボス。 Photo|ryuji_shishido
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うつろな目をする日が多くなりました。 Photo|ryuji_shishido
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しかし朝になると自分で取ってしまったおむつがぽつんと床に置いてあるのを発見した。やっぱ嫌だよね。 Photo|ryuji_shishido
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雨水がとっても好きなボス。このポーズで縁に座ってぺろぺろ水を飲んでいました。 Photo|ryuji_shishido
ソファーの上のボっちゃん。 Photo|ryuji_shishido
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足がふらふらでとても歩きづらそうだった。 Photo|misaki_shishido
それでも動物の本能は動こうとするのです。なんとか雨水摂取中。 Photo|misaki_shishido
ボっちゃんは肝臓がとても悪いので水を沢山飲みました。 Photo|misaki_shishido
ほんとに日々元気がなくなっていくのです。 Photo|ryuji_shishido
ほんとに憑きが取れたような表情になっていきました。 Photo|ryuji_shishido
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こんな表情をされてしまったらとてもボスとは呼べないですね。もうお迎えの声が聞こえたりしてるのかもしれない。 Photo|ryuji_shishido
それでもやっぱりこたつのふとんの上がお気に入り。 Photo|ryuji_shishido
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なんとかご飯を食べさせたくて唯一食べる意欲が出た生の刺身を小さく切って食べさせた。 Photo|ryuji_shishido
とにかく食べたいものを食べさせたかった。 Photo|ryuji_shishido
この頃は一日中ボっちゃんの事で頭が一杯だった。 Photo|ryuji_shishido
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むやみに痛い事やストレスがかかる延命治療はしたくなかった。ぼろぼろになる生き物は見たくなかった。 Photo|ryuji_shishido
自然に眠るように逝けるよう毎日願った。 Photo|misaki_shishido
寿命を全うした死は悲しくない。無事に寿命を終える事を喜んであげたい。そう思っていた。 Photo|misaki_shishido
もう先が長くないのは目に見えて感じるように。こうなるともう何もしてあげれなくなった。 Photo|misaki_shishido
大好きだった妻の部屋のストーブの前にて。 Photo|ryuji_shishido
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ボっちゃんと一緒に撮った最後の写真。 Photo|misaki_shishido
3月11日の昼。もうほとんど動けなくなったボっちゃんをひなたぼっこへ。いよいよかな。 Photo|ryuji_shishido
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うずくまってしまい動けなくなるボっちゃんを部屋に寝かせまた日向に。息も荒くもうダメかも…。 Photo|ryuji_shishido
この後最後の力で外に出ようとするので外に寝かせる。前の日までずっと雨だったのにこの時は日射しが燦々と。お迎えかも。 Photo|ryuji_shishido
そしてボっちゃんは出かけていた妻の帰りを待つかのように動かなくなりました。 Photo|ryuji_shishido
なんとか二人で看取る事ができたその日の夕方、ボっちゃんのお祝いしようと乾杯をしました。 Photo|ryuji_shishido
前々からボっちゃんが逝ったら寿命を全うしたお祝いをしようと話し合っていました。 Photo|ryuji_shishido
ボっちゃんが、最後ほんとうに美味しそうに食べたカツオを食べながら乾杯しました。 Photo|ryuji_shishido
生き物が寿命を全うするのはすばらしい事だと思う。寂しくなったとしても悲しむのは違うと思った。 Photo|ryuji_shishido
ボっちゃん、人(猫)生がんばったよおめでとうと二人で笑顔で話しかけました。 Photo|ryuji_shishido
ずっと二人で冷たくなったボっちゃんを触っていた。その日の夜はリビングに布団を敷いて枕元にボっちゃんを置き3人で寝ました。 Photo|misaki_shishido
こんなに小さく固くて冷たくなってしまったボっちゃん。あんなに汚れてた足先の靴下はいつのまにかとっても奇麗な白になってました。 Photo|ryuji_shishido
ボっちゃんをどこかに火葬に出すのは何かが違うと思った。広い庭もあるので毎日見える所の土に還してあげたいと思った。 Photo|ryuji_shishido
庭に埋めるのを絶対にいけないと言われたりもしたが、庭に埋葬するのがとても自然に思えた。 Photo|ryuji_shishido
そしてボっちゃんを土に還し、ボっちゃんが抱えるように桜の木の苗を植えました。 Photo|ryuji_shishido
ボっちゃんは桜の木になったけど、また毎日世話できるのがとても嬉しい。 Photo|ryuji_shishido
きっと自分たちが死んでもこの木は毎年花を咲かせると思う。そんな事を思うとなにも寂しい事なんて無いと思った。 Photo|ryuji_shishido
タルチョと言われるチベット教典が書かれている風馬旗。この旗に描かれている馬が風に乗って願いを届けると言われています。そんな風にボスも天へと登れればと、妻が庭の風が良く通るみかんの木に掛けました。 -

 ボっちゃんが家に来た時、病院で猫エイズが発症していると言われた時、もう先は長くないそう思いました。明らかに病気をしておりヨダレを垂らした風貌を見る限り、今まで忌み嫌われ辛い思いをして来たのだろう、それならもう辛い思いも無い穏やかな毎日を過ごさせたい、そして最後は私たちが見守りながら逝かせてあげよう、そう思いボっちゃんと暮らし始めた。きっと何も悲しい事は無い、生き物のこの世の摂理に従うまでだ。そう思っていました。

 しかしボスとの暮らしは逆に私たちにとても穏やかで微笑ましい時間を沢山くれました。毎日毎日ボスに声をかけ、うみを撫でながらたまをあやした。そんな猫3匹との暮らしはとてもしっとりとしたやさしい時間でした。

 ボっちゃんを看取ったその日、やっとこの日が来た、病気で辛かったろうそんな日もやっと終わり、軽やかな体に戻ったボっちゃんはきっと向こうで走り回っているだろうそう思えた私たちは
「ボっちゃん、今まで人生がんばったなおめでとう」そう二人で笑顔で話しかけました。
 次の日ボっちゃんを庭の土の中に還し、その上に桜の木を植えた時一区切り着くとそう思いました。この桜の木はボっちゃんだからまだまだ世話ができる。そう思うとなにも寂しくないと思いました。

 しかしボスの事を振り返ると、果てしなく健気で愛嬌があり、言葉のコミュニケーションも取れ、何一つ人に迷惑をかけないそんなボっちゃんの事を思うと涙が止まりませんでした。近所のお店でお酒を飲みながら夫婦でそんなボっちゃんの事を沢山話合いました。きっとお店の人はなんでこの夫婦は号泣しているのだろう、きっと夫婦喧嘩でもしてるのだろうそう思われたかもしれません。そんなこともおかまいなしに、私たち夫婦は二人で「ボっちゃんはほんとにいいやつだった」と泣きながら話しました。
 そして私たちは、まるでボっちゃんのように涙や鼻水で顔をぐちゃぐちゃするのでした。


 

そして残った猫と私たちの生活はまだまだ続いていきます。 Photo|misaki_shishido

あとがき

 人と動物との関係は世の中で色々な問題が起きています。ペット事情や毛皮事情、見ると悲しくなる事が沢山あります。ペットショップで生き物を買うなんて絶対にやめてほしい。贅沢の為の毛皮なんて絶対に必要ありません。人同士が出会うように生き物とも出会いだと思います。無理矢理繁殖させた生き物を全国に流通させそれをお金で買うなんて間違っていると思います。商品とされた動物達には沢山の悲劇が生まれていると言われています。

 僕は老猫や老犬がとても好きです。老猫や老犬の良さを少しでも知ってほしいと思っています。成長した動物が新たな居場所を見つけるのはとても困難です。そんな動物達も一つの命だともっと強く思ってほしい。それに気の合う動物との生活はとても楽しいものです。自然な出会いならそんな関係になれる可能性も高いのです。そんな思いも込めてこの記録を作りました。きっと皆様にも素敵な動物との出会いが訪れるように願っています。僕らにとってボっちゃんとの出会いは何もにも代え難い出会いでした。動物を愛する人たちが少しでも生き物と自然な出会いができるように、そして動物虐待がこの世から無くなる事を願っています。

 今回ボっちゃんとの出来事を記録にしようと思うのと同時に、そんな動物達の悲惨な出来事が少しでもなくなれば良い、そんな願いも込めこちらで作らせて頂きました。

ボっちゃん 下

2012年3月22日 発行 初版

著  者:宍戸竜二・美咲
発  行:

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発行者 BCCKS
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ボっちゃん 上巻へ

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動くボスです。こちらもどうぞ。(動画)
http://twitpic.com/8vbkgs

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