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本のあらすじや概要をかくスペースです。
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ハロー空間実験室。

glico06

glico06出版



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 目 次

はじめに

空間実験室とは?

空間実験室2012 スタッフ紹介企画について

土棟智仁tsuchimune tomohito

平山hirayama

工藤 桂介kudo keisuke

バタしゃんbatashan

@mimi_0917mimi

山田 真弘yamada masahiro

各種募集について

おわりに

はじめに



 2012年も空間実験室が始まりました。今年の青森は大雪に始まり、猛暑。窓が少なく、少し動くと汗が噴出す、そんな環境の中で、ひたすら壁の修繕をし、1階奥に眠らせていた木材を運び、穴があればパテを塗り、ペンキを何日も塗り続けた人達がいました。空間実験室のスタッフです。

 スタッフの中には、学生もいれば社会人もいます。その中の多くの人は、一心不乱に空間実験室での時を過ごし、そしていつか去っていきます。
 私は、2005年まで出展者、そしてスタッフとして空間実験室に携わっていました。開催年度を重ねるごとに、どんどんスタッフの顔ぶれも変わっていき、ついには以前私が関わっていた頃のメンバーは一人もいなくなりました。移ろい、変わり、忘れられていく。私がスタッフだった当初は、正直なところ、楽しいことよりも苦しいことの方が多かったように感じます。けれども確かに、苦しさの中で光る営みがあったこと、今の私にはその苦しさも光る営みも同等に大切な私の一部であること、痛感しております。おそらく、今のスタッフもまた過去の私と同じような嵐の中にいることでしょう。その嵐の一部を切り取り、記録したいと思い、この冊子をつくらせていただきました。これは、個人的な空間実験室のファン企画です。お忙しい中、ご協力いただいたスタッフの方々に、厚く感謝しております。

 願わくは、この冊子が、空間実験室のスタッフと出展者や地域の方々、その他諸関係者の方々の対話の橋架けになりますように。


平成24年8月
堀内 菜生

2012年7月、まだ準備段階の空間実験室会場

空間実験室とは?

空間実験室とは、青森市中心市街地における空き店舗を利用した、3つのギャラリーを構えるフリースペースです。

様々なジャンル、年代のアーティスト、クリエーターたちによる発表の場であるとともに、ここに集まるすべての人々が同じ時間、新しい何かが生まれる瞬間を共有する場を創造するために、2003年から始まったプロジェクトです。

2012年は、1階に「焼き鳥えん」さんがオープンし、空間実験室自体は2階に移っての開催となります。

(参考:http://artizan.fromc.jp/spacelab2005/)

空間実験室2012 
スタッフ紹介企画について



今回の企画は、空間実験室のスタッフの方を対象に、アンケート方式で質問に答えたものを掲載するというものです。下記、質問内容です。またこの内容は、インターネットでも閲覧できるように、空間実験室のブログ内にてご紹介しております。

空間実験室2012
http://spacelab11.exblog.jp/


【質問内容】
1、
(1)空間実験室の役職
(2)スタッフ・サポーター暦
(3)実験室展示予定
※無回答、特にない、という場合は回答欄ないが「---」となっております。

2、もし差し支えなければご職業を教えてください。

3、あなたは何を求めて空間実験室の扉をたたいたのでしょうか。ご参加のきっかけを教えてください。

4、今年度、スタッフとして携わった仕事はどんなことでしたか。

5、会場やwebなど、あなたの作業がパッと見てわかるところはありますか。
※ご来場の方へ、もしよければスタッフの足跡を見つけてみてくださいね。

6、最後に、あなたの空間実験室に参加して得たものをひとつ教えてください。

土棟智仁
tsuchimune tomohito



1、
(1)2012年度実行委員長
(2)1年です。
(3)8月上旬に展示しました。

2、学生です。青森公立大学に通っております。

3、充実した学生生活や何か打ち込めるものを探していました。最初は不思議な場所だというイメージがありました。空間実験室に来る前より、人と話せるようになったり忍耐力がついたりしたことは良かったところだと思います。充実感というよりかは、達成感を感じることの方が多かった気がします。

4、他の個人や団体とのやり取りや会議資料等の作成、ギャラリー制作のためのリノベーションが主です。時間のない中のリノベーションを含めた様々なやらなければならないことことが5月あたりから7月あたりまで密集して特に大変でした。

5、全部!と言いたいところですが、Aスペースの天井のペンキ塗りです。深夜に結構きつい体勢になって塗っていたので、骨を折りましたね。

6、人とのつながりです。

平山
hirayama



1、
(1)経理
(2)---
(3)---

2、学生

3、秘密です。

4、強いて言うなら、領収書の整理。

5、領収書の・・・整理・・・?み、見せられないですね・・・

6、領収書を効率よく整理する方法・・・?

工藤 桂介
kudo keisuke



1、
(1)---
(2)1年目
(3)9月1日(金)~9月18日(火)

2、アーティストで画家をやってます。

3、最初は自分の作品を世の中に出したいと思い、絵画教室に行ったのですが、自分の理想とは違い燻ってました。当時、ミクシィで知り合った窪田さんに空間実験室と言う所があるよ!と言われ行って見た所、自分の理想と合ってると思いました。その時、日沼さんや他のスタッフとも出会いました。

4、今年度、実験室で関わった仕事は、カタリタイム制作会議、全体的な会議、CM制作、CM制作会議、募集用項会議、募集用項配り、片付け、リノベーションなどですかね。全体的な会議は毎週夜遅くまでやっててきつかったですね。募集用項配りも雨の日とかにズボンがビチョビチョになりながら配って大変でした。CM制作も、CMの為のCMを作るので大変だったし、今のCM制作も朝が大変でした…。リノベーションも汗だくになったりと数えたらきりがないです(汗)。

5、頑張った所は、ビスの仕分けやAスペース、Bスペースのパテ塗りを紙ヤスリで削る作業とかペンキ塗り、後、CMのCMで頑張ったなぁ~と思いました。

6、作品を通しての絆や触れ合いが増えた事は自分にとっての大きな財産です。

バタしゃん
batashan



1、
(1)---
(2)今年2月から始めて今までで6ヶ月
(3)---

2、無職

3、何かを求めて空間実験室に行ったわけではなく用事で行きました。空間実験室で行われる話し合いに友達の代理として出席するためです。空間実験室の事は展示ギャラリーだと思っていて、毎年企画を立ててイベントをしてるとは知りませんでした。友達やスタッフの人達は他の仕事などもあるのにここの手伝いをしてて忙しいなと思いました。

4、私はこれまでカタリタイム、リノベーション、1番目のCM制作、名刺作り、チラシの修正、チラシ配り、空間実験室の会議などに携わってきました。
中でもチラシ配りが苦手です。私は人に顔を知られたくないし、何軒も買い物でもないのにお店の人に頼み事をする申し訳なさと緊張でいつもいっぱいになります。そんなときでも、快くOKをして下さる方々や、「頑張ってね。」と応援して下さる方々がいらっしゃってとても嬉しかったです。

5、 それではひとつだけですが、空間実験室の1番目のCMに出演しています。
CMの中では浮気彼氏をワールドワイドにはたき飛ばした後、落ち込んだ所を空間君に「ついて来い!」と誘われただけでアッサリついて行ってしまう、やたら立ち直りの速い女の子の役を演じています。
10/5~10/17に「映像ってえーぞう!」っていう空間実験室のイベントでその例のCMが放映されるので、ぜひ観に来てくださいね♪

6、はい。まだまだ未熟ですが、「時間の使い方」というものを学べました。時間に限りがあり、そのうえで良い物を作ろうとするなかでスケジュールは命!細かくスケジュールを立てれば空いてる時間を見つける事ができます。その時間を有効に活用していければ、後で苦しまなくて済む、ということに気付かされました。良い経験を得たと思っています。

@mimi_0917
mimi



1、
(1)---
(2)3年目
(3)10月に予定してます。

2、デザイナー

3、大学を卒業して就職してなかった時期に、友人が昔展示してた場所(空間実験室)でなんかやってないかな(できないかな)と思って行きました。

4、チラシづくりがメインで、あとはカタリタイム(β)やCM制作を企画したり口だししたり。基本的に男だらけでいきなり壁を壊したりするので、女の子が来たときは疲れてないか、緊張してないか、壁を壊す音におびえてないか、などを察知して、話を聞くように頑張ってましたd( ̄  ̄)

5、それはまだまだ見えるものになってないと思うので、クロージングまで何度も足を運んでみつけていただきたいです。

6、空間実験室に限ったことじゃないんですが、「これをみつけた!得た!」と思うと、安心して成長が止まる気がするので、考えないようにしています。

山田 真弘
yamada masahiro



1、
(1)---
(2)---
(3)---

2、青森公立大学学生

3、大学1年生の時のゼミの授業の際、地域と深くかかわりあっている市民団体を探るということで訪問しただけです。そのとき関わった方々にとてもお世話になったので、続けているだけです。楽しいことも、結構あります。

4、携わった仕事といえば、今年は余り携わることは出来ていませんが、強いて言うならば、作業などです。

5、皆さん多くの表現をしていますが、私は、壁の溝をパテ埋めしたりしました。表立った仕事内容はこの程度かもしれません。スタッフといっても、一人ひとり違う人間なので、その場にいる瞬間、それだけで、私を含め、皆さんの表現だと感じています。

6、私が空間実験室に携わって3年目になります。本当に、多くのことを学びました。始めに学んだことだけを話すと、自由には責任が必ず伴っているということ。高校上がりの私にはとてもきつい現実でした。特に、ゆとり教育世代の私は、改めて考えれば、高校時代以前から、何かに責任転嫁することが多かったように思います。先生がああしろっていったから、友達がああ言うから。など。しかし、ここへ来て、自分で情報を選択していく最中、自分はいかに自由を怖がって、責任を怖がってきたのだろうと実感しました。

各種募集について



【ギャラリー出展者募集について】
会期終了まで、引き続き出展者を募集しております。料金や空いている期間の詳細は、空間実験室事務局までお問い合わせください。

【映像作品募集について】
空間実験室で10月5日(金)から10月17日(水)まで開催されるイベント「映像ってえーぞう!-言いたい放題見放題ー」に併せて、一般の方を対象に自作の映像作品を募集しております。

ご応募いただいた作品は、10月4日(木)から10月10日(水)まで、空間実験室会場内にて上映予定です。こちらも、詳しい募集内容については空間実験室事務局までお問い合わせください。

【スタッフ募集】
空間実験室は、ここに集まるすべての人々にとっての「つくること」を楽しむ場です。イベントをつくりあげ、出展者の方、来場者の方の楽しむ姿を間近で感じ、よろこぶことができる、それがスタッフの醍醐味です。

実際の作業としては、ペンキ塗りや展示の受付などがあります。また、イベントを通して、今青森でホットな人達と一歩踏み込んでお話をするチャンスも。

興味のある方はぜひ、こちらも空間実験室事務局までご連絡ください。


【お問い合わせ先】
空間実験室事務局
〒030-0862
青森市古川2-19-18

Mail.sp4cel4b@gmail.com
TEL.090-9423-1009

おわりに



 今年度、空間実験室の活動をハード面ソフト面共に大きく支えていたのが、レジデンス・アーティストの山本健氏です。今回の展覧会「DBH Art project」も含め、彼の存在そのものが、空間実験室の存在を改めて考えさせてくれる起爆剤となりました。その山本氏より空間実験室とそのスタッフへ寄せられた言葉を最後に、締めくくりとさせていただきます。

【山本健yamamoto takeshiプロフィール】
山本は1982年東京生まれで、2007年和光大学表現学専攻造形表現専攻科修了後、2008年~2011年7月まで市原市水と彫刻の丘にて展覧会企画/展示施工に従事。2011年8月以降は参加するアートプロジェクトに合わせて全国各地を渡り歩いています。


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 私にとって空間実験室は"鍋料理"のようなイメージである。鍋料理は季節やそのときの状況によって具材が変わることで、全然違う味つけとなる不思議な料理である。

 鍋を囲みながら、誰かが取り皿や箸を配り、また別の誰かが火力の調節を行いながら具材を鍋に入れ、そして、また他の誰かが飲み物を酌して回ったりと、誰が決めるわけでもない、ゆるやかな役割分担のようなものが自然発生的に生まれる。そんな中、やれ「味が薄いから調味料を足そうよ」だとか、「もっと肉を入れろ」だとか、「はやくうどんを入れよう。」「いや、私〆は雑炊派なんだけど。」などなど様々な意見が鍋の上を飛び交う。

 さて、今回の鍋は今後どうなっていくのだろうか?多少ではあるが、一緒に鍋を箸でつついた者とすると、気になる限りである。

     空間実験室2012レジデンス・アーティスト 山本健 
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ハロー空間実験室。

2012年9月23日 発行 初版

著  者:glico06
発  行:glico06出版

bb_B_00108484
bcck: http://bccks.jp/bcck/00108484/info
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glico06

子どもが生まれて、色んな気持ちに整理がつき、少し自分を肯定できるようになりました。そしたら忘れていた好きなことを、思い出しました。

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