はじめに

二巻は、二〇一〇年から二〇一一年にかけて、
ブログ『だいこんママのアトリエ』に掲載した、
カラーの『架空ネコ』を集めました。
日常的なエピソードは少なくなりになりましたが、
止めどなく変身するネコちゃんたちは、楽しく遊んでいます。
どこに向かっているのか分からなくなりましたが、
あまり気にしないで、おつきあいください。

一章　なりきりネコ

架空グッズ

「それ、いいわね〜」

『えっ……』

「もっと、
枯葉をつけてみて！」

『うん。』

「ストラップに
いいんじゃない〜」

『そうかな〜、
みの虫みたいだけどー』

「もっと、ニッコリ笑って！」

『えぇぇ〜、また〜』

「しっかり、しっぽを持って
離さないでね。
顔は、笑顔よー」

『……』

「しっぽに力を入れて、
動かないでね。」

『……』

「まぁ、似合ってるよ。」

『ネコにキノコ〜
鈴じゃないの？』

「ネコバスケットも、いいわね。」

『わたし、しっぽだけ〜』

『しかたないよ〜』

「おきあがりこぼしみたいよ。」

『……』

「びっくり箱もいいね〜」

『ひゃー！』

「ギターよ。」

『ジャジャンジュア〜』

「バスケットボールになって！」

『目が回る〜〜』

「ゴールめざして！
サッカーボールよ。」

『やさしく止めて〜』

『シッポの
ストラップになりました。』

『また、シッポだよ。』

『顔だけの
ストラップはどうかしら？』

『ちょっと、こわいかも。』

『にくきゅうストラップよ。』

『いいんじゃない。』

『鈴にネコをつけたら、
どうなるかしら？』

『こうなるのね。』

『そして、
ネズミに分かってしまう。』

『？？？』

『鈴に子ネコをつけたら？』

『カワイイかも。』

『もう〜、分からなくなったから、
わたしが鈴になるわ』

『まねき鈴？』

カメレオンのように

『百一匹わんちゃんと
同じ模様だよ。』

『ヒョウ柄だよ、
どうかしら。』

『草間弥生さんに
なっちゃった！』

『わたしも、紅葉したよ。』

『チューリップ柄も、
カワイイでしょう。』

『草にもなります。』

変身ネコ

『鳥になって、大空へ。』

『ムササビネコ』

『恐竜ネコ』

『三頭怪獣ネコ、
グァオ〜。』

『アイボくん、
カワイイでしょう。』

『Ｒ２—Ｄ２』

『おばさんが欲しがってる
ルンバだよ。』

『携帯電話にも
なりま〜す。』

二章　年末・年始

ウサギのリース

『来年の干支は、ウサギだね。』

『おばさん、
いろんなアイデアねってるよ。』

『ブドウのツルで
作ったんだね。』

『耳だけ？』

『リースにして、
飾るのかな。』

『ニッコリ』

ウサギの着ぐるみ

『これはね。』

『こうして、かぶって。』

『頭にのせて。』

『ちがうよ。
それは、シッポだよ。』

『着ぐるみウサギ完成！』

チェーンソーアート

『チェーンソーで、
ウサギを作りま〜す。』

ガガガガー

ギギギー

『みごと、
ウサギの完成です。』

バニーガール

『これ、着るの？』

『うん、
バニーガールだって。』

『シッポは、
まるめて入れてね。』

『カワイイかしら？』

『これ着て、なにするの？』

『…』

ストーンアート

『石がいっぱいあるね。』

『きれいなのを
拾うんだよ。』

『おばさんが、
石に絵を描いたんだ。』

ウッディーアート

『丸太の輪切りだね。』

『うん。
糸鋸で切り抜いたんだよ。』

『月のウサギの完成。』

針金アート

『もち網だね、
おもち焼こうよ。』

『針金アートだって。
ウサギになってるでしょう。』

『やっぱり、
おもち焼いてる！』

トナカイ牧場

『ここはどこ？』

『となりの幌延町にある
トナカイ牧場よ。』

『これから忙しくなるから
お手伝だね。』

『がんばって〜、
いってらっしゃい！』

今夜は、年越しパーティー！

「今年一年、おつかれさま。
さぁー、年越しパーティーよ。」

『うぁ〜ぃ！』

『ヤッター！』

『いつものカリカリだよね。』

『うん。』

「想像してごらん！」

『……』

『……』

『あけまして
おめでとうございます。』

『卯年でも、ネコがいますが、
よろしく。』

年賀状

『年賀状が来てるよ！』

『ボンさんからだ！』

『クリンパ家のネコだよ。』

『ボブとユウからも来てる！』

『バーモントの
メギーからだわ！』

北海道の板かるた

『北海道の百人一首は、
下の句を読んで、
下の句を取る
「下の句かるた」なんだよ。』

『そして、紙でなく木製です。』

『三人一組で対戦します。』

『真剣勝負！』

『冬には、大会があるので、
練習も盛んです。』

羽子板

『ところで、
羽子板って、あまり見ないね。』

『だって、外は雪だもの。』

三章　しりとり

顔だけそっくりさん

『たいくつだね〜。
しりとりしようか！』

『うん。』

『顔だけそっくりに、
変身しない。』

『いいよ。』

『わたしからね。
モルモット』

『次は、トだよ。』

『トラ』

『うぁぁー。』

『ラッコ』

『貝持ってるの？』

『コアラ』

『カワイいよ』

『ライオン』

『ひゃー。
でも、ンだから負けだよ。』

『あっ、そうか。』

『もう一度しよう！』

『うん。ぼくからね。
リス。』

『スイギュウ』

『大きいね。』

『ウサギ』

『キリン！』

『ン　がつくから、
また負けだよ。』

シッポだけそっくりさん

『今度は、シッポだけの、
しりとりをしよう。』

『うん。』

『コウモリ』

『リス』

『次は、ス　だね。』

『スカンク』

『ぅふッ。』

『クマ』

『…』

『マングース』

『ス？…スカンク』

『ブッ、ブッー！
先に出たからダメだよ〜。
ボクの勝ち！』

野菜と果物

『こんどは、
野菜と果物の
しりとりをしよう。』

『うん。
レタス』

『スイカ』

『カキ』

『キャベツ』

『……、ツ、
分からない〜。
負けたよ。』

『もう一度、ボクからね。
ハクサイ』

『イチジク』

『クリ』

『リンゴ』

『コマツナ』

『ナシ』

『シイタケ』

『ケーキの上のイチゴ』

『それはダメだよ。』

『負けだね。
もう、やめよう。』

四章　おまけ

なりきり、マイケル・ジャクソン

『マイケルを忍んで、
踊ってみます。』

『ムーンウオークも、
キマッタね。』

二〇一〇年をふりかえって

『私たちって、
去年の大晦日に
スカウトされたんだよね！』

『スカウト〜？……』

『そんなカッコよくないわ。
こき使われてるものね。』

『一月の、冬季オリンピックは、
大変だったよ〜。』

※　一巻に掲載。

『二月の豆、いやピーナッツ。
痛かったよ！』

『ごめんね。
だって…』

『氷の芸術は、死ぬかと思った！』

※　一巻に掲載。

『三月は、凧にも乗ったね。
恐かったよ！』

※　一巻に掲載。

『四月は、
不思議の国のネコだったね。』

『微生物も見えたよ。』

※　一巻に掲載。

『五月は、暇だったね。』

『おばさんは、
「孫とも通信」を
つくってたものね。』

『六月も、暇だったね。』

『おばさんは、
トリックアートばかり
描いてたものね。』

『七月も、イラストリックだよ。』

『やっぱり、
トリックアートが好きなんだね。』

『八月は、
マルおばあさんが登場したね。』

『うん、私たちは
すっかり忘れられたね。』

『九月は、
東京ガールズコレクションにも、
出てたね！』

『おばさん、
気持ちは、若いつもりなのよ。』

※三巻に掲載。

『十月は、
わたしたちが、再び登場。』

『いろんなグッズにもなったよ。』

『うん。』

『びっくり箱は、おどろいたね！』

『うんうん。』

『十一月は、
変身シリーズだったね。』

『ストラップになったり。』

『ネコなのに、
カメレオンみたいに
変化したよね。』

『十二月は、
コスプレもしたね。』

『来年の干支の試作。
いろいろしたね！』