モンスーン島を二分する

　 天気予報の通りに、巨大モンスーンが来ました。コテージに立てこもり、窓をしっかりと閉めます。家の外は巨大モンスーンが荒れ狂いますが、なにも出来ません。ただ、風が通りすぎるのを待つだけです。何か、ココナッツの実が屋根にドスンと落ちる音が、強烈にします。びゅんびゅんと荒れ狂います。その高潮のために、浜辺が侵食されています。どんどんと島の土地が海に飲み込まれています。ベイリーは、その壮絶な音のために、布団をかぶって、できるだけ、敏感で高性能な五感を抑えています。アンジョリーナが付き添っています。
　そして、マイケルにも、ケイトが心配して、彼女の耳をマイケルの胸に付けて、心音を聞いています。二組のカップルの仕草は、お互いにパートナーを心配しています。
　しかし、島では、大変な自体になりつつあります。夜中なので、被害の状況が把握できていません。ただ早く、このモンスーンが通り過ぎてくれることを祈るばかりです。マイケルは、CSPCのトムに連絡を入れました、トムから、「朝まで待って欲しい。島のすべての電線が切れて、光も何もないので、安全を考慮して夜明けを待って、被害状況を把握してから、連絡をするので、休んでいてください」という指示でした。
　ベイリーは夜明けとともに、マイケルを起こさないようにして、家を出ました。モンスーンが、陸上にあったすべてのものをどこかに蹴散らしてしまいました。島の一部がひどく侵食を受けて、そこにあった、住居が流されています。よく見ると、海に家ごと浮かんでいます。それを見つけたベイリーは、すっ飛んで、マイケルのもとに帰りました。「マイケル、悪いけど起きて飛行用スーツを装着してほしい」と秘密伝言です。マイケルは、「夜中は、秘密伝言禁止だろう」と寝ぼけています。「マイケル、非常事態」と眠気が吹っ飛ぶほどの秘密伝言を強く電信しました。マイケルは、「ごめん」と言って、飛び起きスーツを装着してやりました。ベイリーは沖に浮かんでいる家を見つけて、家の中に飛び込みました。そこには、毎朝来てくれるホームキーパーの女性の子供が柱にしがみついています。ぐったりと仕掛けている子供を抱えて、陸地まで運んでやりました。浜辺には、その母親が、漂着していました。島の人は、泳ぎが達者なのですが、突然の巨大モンスーンには、なんの抵抗も出来ませんでした。
　まして、住んでいる土地がなくなることは、想定外です。例えは違いますが、古代マヤ文明も突如として、消え去ってしまっているのです。ホームキーパーの女性の親戚の人たちが、マイケルのコテージにお礼を言いに押しかけました。　
　マイケルは、初めて、そこで事の重大さに気が付きました。「ベイリーよくやった」と秘密伝言です。島では、後片付けが始まりました。簡素な屋根がとび散っています。ヤシの木がなぎ倒されています。浜辺のレストランも大被害です。桟橋も壊れてしまっています。復旧作業の後やがて、電気は、回復しました。

コスタリカ

　そして、テレビが映りましたが、今度は、他国で被害が出ています。コスタリカの崖に立つ住居が、山崩れを起こしています。マイケルはドラゴンフライを用意しましたが、救出は不法入国になります。しかし、一刻ごとに、崖が崩れていく様が写し出されています。トムに許可を得ますが、緊急援助の要請を受けなければなりません。ベイリーが言います。「僕一人で救助しに行くよ。申請書なんてどうでもいいよ。人命を助けることが、だいじだよ。でわ」といって、飛んで行きました。
　危機一髪、崩れ落ちる家にしがみついている人を救助できました。テレビに映しだされています。木の枝に引っ掛かっている人も無事助けられました。国の方針で観光資源を生かした軍隊を持たない、観光産業が国の政策です。国の観光化に伴い、外国の富裕者が、見晴らしの良い土地を求めて、別荘を要求しますので、どうしても、山の上、山の崖にまで、別荘建築となります。
　その為に、今回のモンスーンによる、被害が出たようです。コスタリカから、救助要請を受理して、マイケルが到着しました。ドラゴンフライにハシゴを括りつけて、未だに、崖に遭難している人を助けます。山道は、がけ崩れが起きて、救助に出られません。飛行船、ヘリコプターの活躍です。ほぼ、救助ができた頃、地上では、現地の人が、救助をしてくれたベイリーとマイケルが降り立ってくるのを、色とりどりのバンダナをたなびかして、歓迎です。
　そのころ、アレナル火山もサンキューの噴火音が聞こえました。地上に降り立つと、マスコミにインタビューを受けます。「ほんとうに、ありがとうございました。あなた達は、どこの国で、どうして、助けていただけたのですか？」と質問されます。マイケルは、「ただ偶然に事故の事を知りました。とりあえず、人命を救助できて、幸せです以上」と詳細を告げません。必要のないことです。
　しかし、コスタリカ政府は、探しだして、コスタリカ勇敢賞の称号とメダルを授与されました。そして、副賞にコスタリカ国賓観光チケットをいただきました。ベイリーは「人間社会には、いろいろルールがあるのだね。もっと早く来て、助けてあげられたのに。書類にサインとは、時間がかかるのだね。僕に飛行能力を授けてもらえて、幸運だったよ。トムにお礼をいっておくれよ」と秘密伝言です。
　その頃、ベリーズで、テレビを見ていた家族も、マイケル・ベイリーの活躍がテレビ中継されていて、拍手喝采です。ケイトは、安全にいることを見て、涙を流しています。マイケルに「無事でよかった。早く私の元に帰ってきて、ヒイロー」と無線です。ベイリーは「早く帰ろおー。アンジョリーナが待っていてくれているよ」と秘密伝言です。空から見る、コスタリカは、とっても神秘的です。マヤの遺跡もあり。ジャングル、温泉もあるリゾートです。マイケルに、「観光チケットは、僕の分もあるよね」と珍しく聞きます。なにか企んでいるようです。ベリーズでも、歓迎の宴が用意されています。クラーク家は、マイケル、ベイリーの活躍の恩恵を受けました。
　島民の素朴で手作りのご馳走、踊りが披露されて、喜びに満ち溢れています。お祖父さんジェムス、お祖母さんダイアナは、カナダの春がくるまで、ベリーズで過ごすこと決定です。温かい島民とともに４ヶ月ほどの滞在です。マイケルは、「なにか不都合があれば、即駆けつけるから」と、力強いサポートを伝えます。これで、家族中が安心です。

心臓検診

　波乱に満ちた旅行ではありましたが、忘れることのできない旅行となりました。マイケルとケイトは、ドラゴンフライにいっぱいのおみあげを詰め込んで、帰国の予定を変更して、アメリカのミネソタ州に出かけました。ケイトのお母さんのニコルの助言でアメリカ最大のクリニックに心臓検診を受けに行く事にしました。いろいろと検査を受けました。
　そして、医者はマイケルとケイトに告げます。「心臓は全身で使われた血液を回収し、肺に送り肺で酸素化した赤い血液を再度心臓にもどし全身に送る臓器です。心臓は強力な筋肉でできたポンプですが、正しい方向に効率よく循環させるため４つの部屋でできています。右房、右心室、左房、左心室という４つの筋肉の部屋です。まず全身で使われた血液は主に上半身から上大静脈、下半身から下大静脈を通して右房にたどり着きます。右房から三尖弁を通って右心室に行きます。右心室から肺動脈弁を通って肺動脈に行き、肺に到達します。そこで、呼吸している肺で酸素を取り込み赤い血液となって、肺から肺静脈を介して左房に到達します。左房に入った血液は僧帽弁を通じて左室に入り、大動脈弁を介して大動脈に出て行きます。このように4つの部屋は隔壁があり、左右の心房心室は混じることなく、また弁を介して一定方向に流れるようになっています。
　心房中隔欠損症は、右心房と左心房の間に穴があいている生まれつきの病気です。本来混じりあうことのない右房と左房の血液がまじり、心臓そして肺に過度の負担のかかる病気です。血液は左房から右房へ流入するため、右心室から肺に送られ左房から左心室へと全身にいく血液が再度右房に逆戻りします。そのため、右房、右心室そして肺への血液の流れが多くなり、右房、右心室、肺動脈への負担が多くなります。穴の大きさによって新生児期に重症化して緊急手術をするものから、一生症状なく過ごすものまであります。治療をしない場合には、右心房、右心室、肺の血流が多くなって、肺動脈の圧が上がります。肺動脈は過度の血流に耐えられなくなり血管が硬くなり血管抵抗が高くなります。これで肺への負担も過大となり呼吸困難などの症状がひどくなります。さらに肺血管の抵抗が高くなり、全身へ行く大動脈の血管抵抗より高くなると、逆に右心房から左心房に多く流れるようになります。酸素の少ない黒い血液が全身に流れることになりチアノーゼが出現します。さらに右心室、右房の負担も多く、右心不全として腹部膨満、全身の浮腫がでてきます。ここまで来ると末期状態であり、手術では症状の改善は見込まれず酸素治療、心肺移植が唯一の治療となります。ほとんどの心房中隔欠損症の患者さんがここまでなることはありませんので、病院で現在の状態を聞いて、自分で病状を把握することをお勧めします。
　心房中隔欠損症の穴が小さい場合、多少肺への血流が多くなりますが、末期状態になることなく70，80台までお元気に過ごす方もいられます」と報告を受けました。マイケルは、昔から、激しい運動をすれば、苦しいし、気を失いかけたり、しんどいのだ。これは、誰でもだと思っていましたので、そんなに重要な病気とは、思ってもいませんでした。
　ケイトは、「マイケル、元気を出しなさい、大丈夫よ。８０歳迄いきられるのだから」と非常に楽天家であります。ケイトはいつも、前向きな性格で、ポジティブだからです。マイケルは、月のジョン長官の話を思い出し、再生医療のことを聞きました。「僕の心臓を新しく作ることは、出来ますか？」と尋ねました。答えは、「できますよ」という答えです。しかし、ここは、アメリカなので、ひとまず帰国して考える事にしました。

カナダに帰国

マイケルは、家に帰ると、家族会議が待っていました。マイケルにエリザベスが尋ねます。「マイケルどこに寄り道をしていたの。もうバレていますよ。しっかりと、話しをしなさい」と尋ねられます。「ケイトのお母さんのニコールから、旅行のお礼とマイケルの体の心配をしていられるので、少し、お話をしましたのよ。だから詳しくあなたの口から身体の様態を聞かさて欲しいの」と問いただされました。マイケルは、「白状しますよ、僕は生まれつきの心臓病だよ。だから、アメリカで最先端の医療施設の病院に行って、診察してもらってきたよ。すぐには死にはしないよ」と安心させます。エリザベスは、「私としたことが、ちょっとミスをしたなんて、きっと、ジョンソンに問題があったのね」と無責任なことを言います。
　ジョンソンは、「どこかの心臓専門医と再生治療の医者を探さなければ」と発言です。そして、ケイトの家でもその話題にいろいろの意見が、話しあわれました。ジョンソンは、CSPCトムと話します。「トム、カナダで、息子の心臓を治療、再生していただける最高の医者を紹介してくれよ。そうでなければ、引退さして、静養さすよ。できないのであれば、日本に移住して、日本の京都で治療をうけて暮らすよ。京都はいいよ。世界遺産があるからね、ゆったりと暮らせるよ」と威圧をかけました。
　 トムは、諸事情があって、大変です。マイケルをチームから外すわけには、いきません。トムから連絡が帰って来ました。「マイケルは、自分の再生幹細胞を使って、新しい心臓を蘇らそうと思っているようだけれども、もっと簡単に心臓をよみがえらせる事ができ、病院も紹介します」いう連絡です。
　そして、「ベイリーをその間の任務のないときに実験に参加して欲しいから、CSPCに預からさしてください」という連絡です。マイケルは決断する前に、月の長官ジョンに心臓再生の経過を尋ねました。「元気にしているかい。おかげで、月のチタンは量産に成功して、地球に今まで以上に届けられているよ」との返事です。「それは、良かった」と返事するしかありません。そんなに、取引好調とは、最高責任者でありますが、聞いていません。なにかおかしな様相です。それよりも、何よりも自分の心臓再生の経過を知りたいのです。「僕の心臓はどうでしょうか」とこわごわ聞きます。
　ジョンは「私の時のようにうまくできていないのだよ、できたのだけれども、今の君の心臓のように穴が開いてしまっているのだよ」と残念がります。しかし、グッドニュースとしては、全部取り替えるのではなくて、心臓の穴に、幹細胞の膜を絆創膏のように、貼っていけばもっと簡単に穴が塞がるから、そうしてもらいなさい」とアドバイスをもらいました。マイケルは、このアドバイスで気が楽になりました。
　マイケルは、ケイトの家族招待のディーナーに呼ばれました。ケイトの父の ジョージ　ワトソンは「ハイ、マイケル元気そうだね。気分はどうなんだい」と挨拶します。マイケルは「心配かけて、すみません。少し、落ち着いて元気ですよ」と挨拶を返します。君は忙しすぎて、リラックスしなければいけないよ。せっかく遊びにでかけても、事故が起きれば、すぐに救助では、身体も精神も休まる時間がないようだね。ケイトから、いろいろ聴きだしたよ。悪く思わないでくれよ。マイケルが良ければ、入院の準備ができるまで、少し、僕の農場で、土いじりをしないかい。絶対とは、言わないから、そして、ケイトの手作りの食事を食べておくれよ」と思ってもいない提案です。ベイリーもCSPCの実験に参加していますから、気分転換のチャンスかもしれません。
　ケイトは、突然の父ジョージの提案にびっくりしています。マイケルを養子にもらうような話です。ケイトは、うつ向き加減でマイケルの顔を見ました。マイケルは、「ケイトとも毎日でも会えるし、農業も面白いから、悪い話でもないし、身体の調子を見て、役に立つかはわかりませんが、そうさしてください」と言いました。ジョージは「リラックスしてやってください。使用人のピーターがあなたをサポートしますから、わからないことがあれば、なんでも聞いてやってください」と告げました。

農業研修

　大型トラクターに乗って、早速お手伝いのスタートです。早朝からの仕事で、すっかりお腹が減りました。ケイトが麦わら帽子をかぶり、つなぎのジーンズを履いて、首には、赤いバンダナをして来ました。手には、サンドウィッチボックスを下げています。「マイケル！お昼ですよ。降りてきて、サンドウィッチを食べて、昼休みをしてください」と叫びます。販売用の小さな小屋の中で太陽から隠れて、ひとときの休憩です。
ケイトは、「マイケル。体調は、大丈夫、かえって逆効果ではないかと心配しますよ」と尋ねます。「いいや。すがすがしいよ、ただ、ピーターの横で、サポートをしているだけだもの。でも、邪魔をしているかもしれないね」と言って、ケイトの作ったスモーク・タキー・ブレスト・スライス・サンドウィッチを頬張りました。飲み物は、レモネードを頂いて大満足です。ケイトは「美味しかった？」と聞きます。「もちろん、おいしかったよ。ありがとう、僕の大好きなターキーブレストサンドだよ。どうして、知っているの」と聞き返します。もちろん世界で一番愛しておられる、あなたのママよ。マイケルの好みを将来に向けて、勉強中ですもの」という返事がかえってきました。「もうすぐに、私が世界一愛している女性になりますから、安心していてね」とケイトが、小さい声で付け加えました。モテ男は大変です。夕食も、ケイト家族と一緒に過ごしました。

マイケルの農業への思い

　「マイケル君、身体は大丈夫と」とジョージが聞いてくれます。「身体は大丈夫です。広大な土地を耕していると、気持ちのよいものですね。でも時間もかかるし、工作機械も高そうだし、その保管用の納屋、穀物倉庫も大型なものが必要とあっては、大変ですね。僕らが、頂いているものの大きさは小さくて少ないのですが、数が沢山集まると、膨大な保管が必要であるとは、考えていませんでした。
　でも、マーケットでは、あんなに安く売られているのですか？」とマイケルが訪ねます。「それはね。大量生産、直接販売、輸送費ゼロだからだよ。そして、同じ村の人たちに新鮮で加工も何もしていない、旬の本物を楽しんで欲しいから、ただとはいかないけれども、いわばプレゼント、祭りですよ。　そして、私の娘が良い人と出会える社交の場の提供です」と答えました。ケイトは「パパ、やめてよ、あまり恥を欠かせない様に」と忠告イエローカードをかざしました。
　マイケルは、「同じ労働時間をかけて、同じ大型工作費を使うのだから、利益を追求することも必要ですね。例えば優良希少品種の作付けとか、市場価値の高いものを収穫し、ワトソンファームでしかできない、この土地に合った作物を収穫することです。そして、りんごの例ならば、収穫だけではなくて、販売、六次加工までをするとか。アップルパイを作って、売り出すことです。小さいりんご、見た目の悪いりんごを加工して、ジャムにしたり、得意のパイにしたりして、マーケットに売りだすとか、同じ手間を掛けた物の価値を落とさないようにすることも収益の上がることですね。カナダでは、作物は、夏の期間に一気に成長しますね。水やりも大変です。僕が空を飛んでいるときに円形のとうもろこし畑を見たことがありました。調査してみると、時計の長針にスプリンクラーがついているように、その長針が回り、見事に水を散布していましたよ。日本では、災害のため、高塩度の土地に水耕プラントを造り、トマトを水耕畑に作付けしていました。都会でも、野菜工場を造り、太陽光が少なくても、光源に高圧ランプ、蛍光灯、発光ダイオードを使用した、レタス工場を見学しましたよ。少し、工場制作費用は、かかりますが、安定した、無農薬野菜が製造可能です。大手、サンドウイッチカンパニーと提携するというのも、手段ですよ。数日しか手伝っていないのに、生意気なことを言ってしまって、ごめんなさい」とマイケルの思っていることを述べてしまいました。
　ジョージは「マイケルくんの話は興奮を覚えるよ。あなたの言うとおり、汗水を垂らして、開墾しても、収穫できなかった時や、相場が下がって、収穫することのほうが、損をしてしまいそうなとき、収穫時期に体調が悪く、タイミングを外して、家畜の餌程度の品質にしか売れなかった時、天候不良のため、ダメであった時とかリスクの多い仕事ですよ。それを知って、研究された知恵には、驚きを隠せませんよ。どうだろう、私は引退するから、あとは、頼めないだろうか」と酒によった勢いで告白されました。
あくる日、ケイトは、「ごめんなさい。マイケルにとんでもないことを、パパが酔った勢いで告白して、真剣に受け止めないで、お願い。でも、あなたが言うように、リスクが大きいことは、事実よ。だから、いつも、天まかせで、どうにかなるという気持ちだけはいつももっているから、私の家庭はポジティブなのですよ」と誤りました。マイケルは、「僕のしていることは仕事ではありません。いつ要請があるかわかりません。ベイリーの元気な期間だけの任務です。だから、ちっとも気にしていませんよ」と寂しそうに話ししました。「ケイトをふくめて、ワトソン家は大好きです。特に、ケイトわ」といって抱きつきました。