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「一〇〇〇本」という「紙の本」と「電子書籍」の文庫シリーズを立ち上げます。「紙の本」は1024ページ文庫版一色刷りで、取次を通さず書店で販売します。都内30店舗程度からスタートする予定です。「電子書籍」はBCCKSほか、koboイーブックストア/Reader™Store/Amazon/BookLive!/bitway/BookPlace/紀伊国屋書店BookWebPlus/セブンネットショッピング/YAHOO!JAPAN ブックストア/Neowing/ConTenDo/LISMO Book Store/dマーケット Book Store/ソフトバンク ブックストア/GALAPAGOS STORE、などの電子書籍ストアにて販売します。
販売価格は、「紙の本」2890円、「電子書籍」1000円。著者印税は、一冊につき、「紙の本」300円、「データ本」700円を予定しています。
執筆は、文筆家・美術家・音楽家・映画監督・演出家・写真家・建築家・デザイナー・企業家などなど、さまざまな分野の方に依頼します。内容はさまざまでしょうが、以下の二点を意識した出版を心がけます。
一点は、「一〇〇〇頁」というボリュームです。この膨大なページ数は、〝時間〟〝営み〟〝編集性〟〝収集性〟などに別の意味を与えます。「文庫版で一〇〇〇頁」という暴力的で奇形なこのフォーマットに、さまざまな時間や営みが集められ綴じられた時、それは「全集」とも「レゾネ」とも異なる奇異な塊になるのではないでしょうか。
もう一点は、書店に流通するということです。非出版系の一〇〇〇ページの紙の本が書店流通し、電子書籍が複数の電子書店に流通する。それが「一〇〇〇本」という出版形態の要です。内容的には「その著者であるもの」「奇異な塊」をイメージしていますが、同時に、書店にとって商品性を担保できる出版物という難しい両立を狙っています。
仕 様
◎ P O D(オンデマンド)の 本
「一〇〇〇本」は、一部から印刷・製本が可能なPOD(オンデマンド印刷)で造られます。「紙のBCCKS」ではモリサワのリサプレスというデジタル印刷機を採用しています。デジタル印刷は従来のオフセット印刷に取って代わる技術として注目されていますが、まだまだ発展途上の技術です。現状では、一般の書籍の印刷・製本に比べると見劣りがしますし、一度にまとめて製造しないため、色味や製本具合などにバラツキが出る場合もあります。
無論、造本仕様、品質管理には万全を期しています。どうぞ「一〇〇〇本」サンプルを手に取ってご覧ください。オンデマンドとは思えない、書店販売が可能なクオリティーであると自負しております。
◎ 仕 様 ・ 価 格
判形 148×105㎜
頁数 1024頁
用紙 本文OKサワークリーム62㎏ 表紙FB賢紙180㎏
印刷 デジタル印刷機一色刷り
製本 PUR綴じ
「紙の本」2890円、「電子書籍」1000円を予定しています。
著者印税は、一冊につき、「紙本」300円、「データ本」700円と考えています。共著や共同編集などの場合は、この印税を分配する形になります。
※進呈本は、紙の本の二部、電子書籍はクーポンを二〇部発行となります。
◎ コ ピ ー ガ ー ド に つ い て
「一〇〇〇本」はコピーガードをかけていません。コピーガードについてはさまざまな議論がなされています。BCCKSでもDRM(デジタル・ライツ・マネジメント)をはじめ、検討をおこない、現段階では「ユーザーの利便性」を重視しコピーガードを取り入れない方針をとっています。
今後、皆様のご意見も参考に検討を重ねていきます。
著 者 契 約 た た き 台
◎ 執 筆 料 ・ 制 作 費
基本的に、著者への執筆料・制作費は用意しません。対価は印税で支払う形になります。一冊も売れなければノーギャラになるので、販路拡大、協賛、プロモーションなど「売れる」ための努力が重要になります。
制作体制は、著者主導と考えています。文字校正、撮影、取材、交渉、など、BCCKSでできることであれば、手伝いや人材アテンドをおこないます。
多くは、「編集者を設けた共同編集」という体制がとられると予想しています。その場合、BCCKSを含む、協力者へのギャラも印税方式になり、前出の印税を分配する形をとります。
例外として、事前に制作費が必要であったり、外部の協力者が必要であるなど、内容に応じて個別に対応を検討したいと考えております。
◎ 印 税
著者印税は、一冊売れるごとに、「紙本」300円、「データ本」700円と設定しています。今後、協力会社や書店と協議し、各所にバランスの良い数字に落とし込みますが、ここから大きくずれる事のないようにします。
共著本や、編集者・写真家・ペインター・一〇〇〇本編集部などとの共同編集になる場合は、この印税を分配する形になります。著者+編集者となる場合は、BCCKSでは、著者7:編集者3を基準としています。分配率はこの限りではありません。協議の上、内容に応じて適正な分配率を決めていただくことができます。
◎ 著 作 権
本タイトルおよび著者の純粋な著作物の著作権は著者に帰属します。
共同編集などでの協力者の著作物の著作権はそれぞれに帰属します。
奥付に表記する©は著者名を基本とし、表記が必要な協力者の表記は別途協議の上決定します。
共同編集/共同出版の場合は各協賛会社の考え方を優先します。
◎ 発 行 人
原則的に担当編集者を発行人とします。一〇〇〇本編集部は発行所にあたります。
著者、または著者が指定する代理人を発行人とすることも可能です。
共同編集/共同出版の場合は各協賛会社の考え方を優先します。
◎ デ ジ タ ル 版 権
いわゆる「版権」とは、特に法的に定められたものではなく、出版物が持つべき権利を整理する時に使う用語で、その扱いや考え方は出版社によって、または案件によってさまざまのようです。
BCCKSは、一般的な「版権」の考え方、に「データ」の要素を加えた「デジタル版権」という権利を保有します。
「デジタル版権」とは「文章や図版そのものの権利ではなく、それらを編集・構成・レイアウトした、本・PC・紙の形態とデータ形式を含むコンテンツの権利」と定義します。
BCCKSは「デジタル版権」を預かりますが、独自の判断で行使しません。
◎ 版 権
本プロジェクトでの協賛各社との共同編集/共同出版、または、協賛各社単独での編集物における「版権」は協賛各社が有し、各社の考え方を優先することを基本とします。BCCKSは「デジタル版権」を有しますが、本プロジェクトで作成された印刷データを協賛各社がそのまま独自に印刷出版する場合、本プロジェクトによる販路での販売持続を条件に、「デジタル版権」の権利を主張しません。
検討中の項目
◎ 参 加 企 業 か ら の 出 版
「一〇〇〇本」プロジェクトに参加する出版社・企業が、「一〇〇〇本」プロジェクトでつくられた本を「一〇〇〇本」の製造・販売フローとは別に発行・発売することを検討しています。
出版社の出版物として扱う企業の刊行物として扱う。など、今後の制作状態を見ながら考えていきたいと思っています。もちろん、そういった出版を検討する場合は、著者、出版社、企業を交えたさまざまな協議の上で進めさせていただきます。また、契約や出版フローなど、各出版社、企業のルールや契約と比較検討する必要があると考えます。
◎ 一 般 ユ ー ザ ー に よ る 出 版
BCCKSは一般ユーザーが個人で出版できるサービスであり、その特性と環境をいかした活動を続けてきました。「一〇〇〇本」プロジェクトも何らかの形で一般ユーザーの出版を検討したいと考えています。
例えば、公募です。「一〇〇〇本」と同様に扱うかどうかは慎重を期すべきですが、公募という企画は「もうひとつの出版フロー」として可能性が見出せると考えています。
現在、MeMeというデザイン講座の受講生たちに「一〇〇〇本」をつくるワークショップを開いています。今年中に三冊ができあがります。受講者たちに出版の約束はしていませんが、出来あがった本が出版する基準であるかどうかは精査するつもりです。
2012年10月19日 発行 初版
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