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さて、さっきまで私はTOKYO CULTURE CULTURE(通称カルカル)で「漫画onWebナイト ~月刊漫画ライブ・出張編~」を観ておりました。佐藤秀峰さんからも書き下ろしのイラストをいただいたりして、大変たのしく過ごしておったわけなのですが、つくづく思ったのは「やっぱ、イベントは観てるよりやるほうが楽しいなあ」ということです。
そうなんです。「イベント病」というのは、サブカル業界にいると、結構な確率でかかる病。でも、イベントって、楽しくてしかたないんだけど、もうからないんだよねえ。某有名花屋のオーナーは、イベント会社の赤字を埋めるために花屋(もうかる)を始めたっていうし。
今日は特別に、幾多のイベントを失敗してきた私が断言できる、イベント成功の秘訣を教えましょう。
(1)宣伝はあらゆる手を打つ。
(2)有名人を呼ぶ。
(3)たくさんゲストを呼び、たくさんコーナーを作って楽しんでもらう。
(4)書籍にしようとしない。するなら雑誌化。
だいたいこの4つです。
(1)から(3)までは当たり前じゃん、と言われるかもしれないが、イベント病にかかると「とにかくたくさんイベントが打ちたくなる」。パソコン自作が好きになると、使う人はオレ1人なのに、パソコンを何台も作ってしまうのに似ている。幾多の失敗を重ねた私が言おう。イベントは数ではない、質である。ひとつひとつのイベントに全力投球するためには、手間と時間がかかるので、絶対にたくさんのイベントをやってはいけない(イベントプロの人は除く)。
特に私が強調したいアドバイスは(4)である。
私はケチな性分なので、やったイベントはすべて書籍化したいのであるが、書籍化前提でイベントを設計すると、あんまりおもしろいイベントはできない。書籍としてはバッチリハマったイベントも、集客は意外にイマイチだったりする。
するなら雑誌的書籍である(編集者の人はわかるね?)。いろいろなコーナーがあって、コラムがあって。それならイベントとしても成立する。くれぐれも、書籍化前提でイベント内容を考えないように。
ここしばらく、イベントはご無沙汰で、観る方ばかりだったのだが、いざ観る側に回ってみると「どんなイベントならまた行く気がするか」わかるような気がしてきた。
やっぱり、どうせやるなら楽しいイベントに行きたい。独りよがりのイベントは、たぶん自分がお客さんなら楽しくないのだろう。
帰りの電車の中で、久しぶりに某イベントハウスからの電話をもらった。
近々、またイベントを打つことになりそうだが、今度こそ、死ぬほどお客さんを楽しませるイベントをやりたい。
(2013年2月追記 最近は「どうも、わしはイベント主宰は不向きらしい」と気づき、イベントはほとんどやっていません。もくもくと本ばかり作っています。もくもく)
2012年12月02日 初版 編集中 発行
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作家・編集者。好きなことだけやって生きていきたい。一生幼稚園児魂。