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過去に書いた文章を、まとめています。
格闘技、武術に限らず色々書いています。
日々是好好 お気楽な毎日を書いています。
先週エリオグレイシーさんが亡くなられた。今の格闘技界の流れは確実にエリオグレイシーさんの影響を受けている。格闘技界の恩人の一人がエリオグレイシーさん。
格闘技の流れの中で、僕はエリオさんとも一度お会いした事がある。
カリフォルニアのトーレンスという街、第3回のUFCが終ってエリオさんが道場に来ていた
僕の師匠のカーリーグレイシーと出会う前の事
僕はグレイシー柔術を学びたかった。それでホリオンの道場に行ってみた。
考えてみれば怖い物知らずだったな。ホリオンは当然のように断る。
でも紳士的だった。
「これから敵になるかもしれない日本人に教える事は出来ない。」
「ここまで来てくれた事はとても嬉しい。」
「分ってくれるだろう。」
こんな感じで紳士的に断ってくれた。
僕はグレイシー柔術に物凄い魅力を感じていた。だから教えてくれるならグレイシーの兵隊になるつもりだった。ホイスとは絶対に戦わない。それ以外の相手とグレイシーの兵隊として戦いたかった。
でもそれはすぐに理解は出来ないから断るのが当たり前。そこに、エリオさんもいた。
先週から道場でエリオさんに黙祷をさせて頂いている。
武術を学ぶとは偉大な先達の方々の財産を分けていただく事だから。僕はエリオさんにみんなにお願いして黙祷を一緒にしてもらってた。何となくそんな事が僕の中から出てくるようになってきた。
武術の魅力は技だけじゃない。昨日で教えてる道場で一通り終った。最後の黙祷をしてる時にこんな事を思い出した。
エリオさんが聞かせてくれたお話を思い出した。
木村先生との伝説の試合。
その時のお話を僕はエリオさんから聞かせて頂いた。
試合はのちにキムラロックと名付けられる事になる技で勝負がついた。その試合で試合中に木村先生が良い、良いって言っていたとエリオさんは言っていた。戦いの最中に相手を称えた。試合中に相手に良い、良いって声を出しながら戦った。相手を認めたんだろう。試合が楽しかったのかもしれない。木村先生も全力で戦ったそしてエリオさんの実力を認めた。エリオさんは試合中の謎の日本語が気になったらしい。試合が終わって木村先生はエリオさんを認めた、そしてエリオさんに日本で教えないかと言ったらしい。
「あなたの技はいまの日本人がなくしたものだ。」
「日本に来てそれを教えてくれませんか。」
そう言ったと僕は確かにエリオさんから聞いた。
そしてエリオさんは楽しい思い出を振り返るように素敵な笑顔でこんな事を教えてくれた。
「あの試合キムラで負けたけど。」
「実はその前に一度絞め落とされたんだ。」
ニコニコした素敵な笑顔でエリオさんはお話を続ける。
「木村さんが良い、良いって元気に動いて止まらない。」
「それで一度落ちたんだけど。」
「木村さんは気が付かないで続けたんだ。」
「落ちてたんだけど、木村さんは元気に声を出しながら動き続けた」
「あんまり元気に動いたからだろう、揺すられる感じで、落ちたのが覚めたんだ。」
「だから本当はあの時2回負けたんだ。」
トーランスの暖かな日差しの中でエリオさんの素敵な笑顔が
一瞬いたずらっ子に見えた。
試合を振り返る感じじゃなかったな子供の頃の楽しい思い出を喋ってる感じだった。
僕はその瞬間にエリオさんが大好きになった。柔術を学びたい、そして当時の本当の何でも有りの恐怖。訳が分からない袋小路の中で出遭った。エリオさんの笑顔の事は何故か今も思いだせる。
不思議な事に黙祷してたらそんな事を思い出した。偉大な流れの源流のお一人であったエリオグレイシーさん。ありがとうございました。僕は道を学んでる、武術を学ぶという事は、道の歩み方を学ぶ事でもある。道の途中でこんな風に感じるようになった。自分ひとりでない、先達の方々の財産を僕達は分けて頂いてる。真摯に学ばなければ失礼になる。学んだら今度はそれを絶やしては先達の方々に失礼になる。
エリオさんに聞いたバーリトゥードのコツ。
小さい人間が大きい人間と戦う時のコツ。
僕の宝物の一つだから、僕は忘れずにいたいな。
僕には、自分で勝手に名付けた、法則がいくつかある。その中の一つが、出し惜しみの法則。
別に、ケチな訳ではないので。(笑)何を、出し惜しむかと言うと。闘ってる時、人前で喋る時に、出し惜しむのです。自分の持っているものを、全部出そうとすると意外に、上手く行かなかったりするのです。あれも、これも、とかの大盤振る舞い。その方が、良さそうなんだけど。
実は、何か上手く行かない感じになる。
中心がぶれてしまう、感じがする。美味しい料理も、あんまりこれでもかって出されると、、、
美味しさ味わえないから、、、少し味わえるように全部出さないようにすると、良い感じになる。
そんな感じが、お気楽な僕の得意技。まあこんな感じで、良いか。
適当な感じ、その位が調度良い。
この法則を外れると、何かボヤケタ感じになっちゃう。
昨日子供達に、あれもこれもとやってしまった。
子供達にいっぱい色んな事をお話して、色んな経験をして欲しいな。僕はそんな感じで楽しくやってる。それでついついやり過ぎると、勿体ない。
指導が終って暫し反省。
調度良い感じで、出すと良い。何でも出来る、その用意だけしてれば良い。本当に出すのは、程ほどが調度良い。闘う時も、実は一緒なのが、僕の法則。少し残した位の、試合後の方が、良い勝ち方だったな。欲張らないのが、良いんだろうな。持ってるもの、全部見せようとすると、あんまり格好良くない。少しの余裕が格好良い。
闘う時も喋る時も、他の時もきっと同じなんだろうな。何でも出来るのと、何でも出すのは全然違う。その辺を練習すると面白いのです。綺麗な、格好良い出し方が好きだな。
昨日の帰り道。道路工事の季節なのかな。物凄い渋滞。それで、抜け道をしてみた。
何となく適当に抜け道っぽい感じで知らない道を行ってみる。
僕はこんな時には、大概上手く行く。昨日もまんまと大成功。
僕はナビはつけない。自分で道を探すのが何となく面白いからつけない。
何となくって面白いから。何となく進んでみる。大概上手くいく。
知らない街とか適当に行くと上手く着く。外国でも僕は適当に歩くのが大好き。
大概上手く行きたい場所に行ける。
僕は勘が良くなる遊びを、渋滞の時にやって遊んでる。遊びと思うと面白い。
遊んでるから、渋滞もそんなに気にならなくなる。そんな遊びの途中に見たことない看板発見。
ペット 大安売り ディスカウントショップ夜の暗闇に浮かび上がる大きな看板。
いやーまずいでしょ。
命の安売りは。
何となく思って。そのまま進む。看板が完全に見えた時に ほっと安心しました。
ペット用品 ペットフード 大安売り
看板が斜めの方向だからペットまでしか見えなかったのです。
大いに売って下さい。何となく和んだ、昨日の帰り道。
昨日はシュートボクシングの今年初の興行凄く面白い、良い興行だった。良い感じのエネルギーを僕は頂いて帰ってきた。休憩明けの時間にリングで、シーザー会長や次回興行の選手が挨拶をする。そこに呼ばれたおばさんが一人。かなり場違いな感じがしたな。
おばさんが紹介される。後楽園ホールの売店で42年間働いて。めでたく退職をする事になったらしい。42年後楽園ホールか、出場してる選手のお父さんやお母さんがまだ小さな子供の頃から後楽園ホールで働いてたんだ。
他のプロ興行では絶対に考えられない。
引退セレモニーが行なわれた。
人を心を大切にする、シーザー会長ならではの心配り。
それが何故か場違いな感じでなく、みんな暖かい気分になった不思議な時間。
興行の占めは宍戸選手。相手は中国からやって来た散打の王者アンディサワーがあいつとは2度とやりたくないと言った程の選手1Rいきなりハイキックを首筋に食らってダウンする宍戸選手。
あー終ったな。
僕も周りのみんなもそう思った。宍戸選手は凄い、試合の前日もシュートボクシングの為に働いてる。
翌日メーンなのにシュートボクシングの為に前の日も働いてる。普通に考えれば前日は身体を休めた方が良いに決まってる。それでも彼はシュートボクシングの為に出来る事をやっている。
心と言うものを、ジムで教えてもらって、育んで頂いて、鍛えてもらってるのがシュートボクシング。
だから宍戸選手は諦めないで闘う。身体は折れても、心はそう簡単には折れない。
ダメージがあっても下がらないで闘う。
倒せるはずの相手が倒れない。しかも向かってくると、優勢な方の選手は、戸惑ってしまい、リズムが狂う。最後の詰めが甘くなってくるし、余計なスタミナを使ってしまう。ダウンをされても下がらないで闘う。その時に必要なテクニックも、スタミナも、ジムできちんと練習してるから出来る事で、決して心だけではないから、見ていて気分が良い。
試合は決して退かなかった宍戸選手がカウンターでパンチを入れて。
ダウンを奪ってそこから膝蹴りでもう一度倒してKO勝ち。
物凄い盛り上がりの場内。凄い良い興行の締めくくり。帰り際にこんな質問をされた。
「何でここは他の興行と違うんですかね。」
「見ていて何かが違う。」
僕は自信満々にすぐにこう答えた。
「心が違うんですよ。」
「シーザー会長がきちんとして。」
「それで、みんながそれを受け継いで。」
「だから自然に、心が集まってくるんですよ。」
「本当に良い物は、集める事できないんですよ。」
「集める事は出来ない。」
「けど自然に、集まって来たりもするんですよ。」
「考えても出来ない事が、あるんですよ。」
「売店のおばちゃんをリングに上げた心意気。」
「心がある場所にしか、心は集まってこないんでしょうね。」
帰り際、売店の前を通ったら、おばちゃんと目が合った。
「お疲れ様でした。」
何となく声をかけた。おばちゃんは嬉しそうに頷いて、笑顔で答えてくれた。
何か不思議な嬉しいエネルギーを頂いちゃった。今日は故郷の自慢でした。
操体の師匠がこんな言葉を教えてくださった。宮沢賢治さんの言葉。
凄く気になる、何かを教えてくれる言葉。
ただ静かな汗をかいて、自分を耕す。
自分を飾るのでもなく、何かを付け足すのでもない。
耕せばそこから自然に必要なものが生まれてくる。
何かを静かに感じさせてくれる。少しずつ浸み込んでくるような言葉。何となく日々味わってる。
生徒に教える時にこんな事を言うようになってきた。
「身体を鍛える、付け足すって思うかもしれない。」
「新しいものを身に付けるって思うよね。」
「もしかしたら、少し違うかもしれない。」
「そんな風に感じる時がある。」
「身に付けるんじゃなく。」
「身に付いてるものを上手に引き出す。」
「持っていないものを付け加えるんじゃない。」
「もともと持っているものを引き出す。」
「それが武術なんじゃないかな。」
何となく口から出て来る言葉。
持ってないものを付け加えればそこにはあんまり理がない。だからスポーツとかの障害って起きるのかも。理が無い、無理をするのが頑張りじゃない。素直な気持ちを持って、自分自身を見詰めて
持っているものを引き出す。引き出すんでもないのかもしれない。ただ静かな汗をかいて、自然に出てくるのを待つ。鍛えるんじゃなく、育むといった考え方、接し方。そんな身体との係わり合いもきっとある。
僕は、おやつ好きなんです。10年くらいコックさんをやってたからなのかな。プロとして、専念出来る様になるまで、10年くらいコックさんしてたんです。何でも、10年くらいかかるのかな。
その時代も、面白かったな。コックさんだから、職場には食材が売るほどある。(笑)
まあ僕のじゃなくて、売り物なんですが。それでも、何となく食べちゃう。(笑)コックさんは味見も、するから。結局おやつ好きなんです。
昨日は、お休みだったから、おやつを作って、子供と食べた。お休みでなくても、よく作るのです。手作りのおやつを、子供と一緒に食べる、お母さんって良いな。多分主夫の中では、俺様が最強。(笑)昨日は、一番大きなグラタン皿で、プリンを作ったのです。大きなプリンは、子供の夢だったりしませんか。実は、いまでも、僕の心を揺さぶるのです。
作り方は簡単。
卵黄と牛乳と砂糖があれば、出来るのです。それに、バニラエッスンスとかあると美味しくなる。
昨日は切らしていたから、気にせずそのまま。この辺り主夫です。(笑)
リンゴとレーズンを入れてシナモンパウダーをかけて
オーブンに入れる、オーブンの下には必ず水を入れておくのが
プリンを作る際のポイント。蒸し焼きにするのです。
焼きあがると焼きリンゴも一緒に出来上がった、レーズン入りの
巨大カスタードプリンが堂々のお目見えです。
普通にプリンでも充分美味しい。プリン大好きな僕。
でも、一工夫すると、作るのも面白いから。どうせやるなら、食べる為にじゃなく。
作る時間も楽しんだほうが良いから。僕はいつも楽しくやってる。
無駄な時間は要らないから。
大きなリンゴとレーズン入りのプリンを考えて作る時間。そんな時間も。実は練習になってる。
いつでも楽しんで、工夫をする。
僕は半分だけプロだった、下積みの時代にアルバイトしながら、キッチンでも、練習してたのかな。
いつでも工夫をするのは、楽しいし、役に立つ練習になる。だから、いまでも楽しんで、色んな事を工夫してたりする。それが僕には面白いし、役に立ってる。
操体で、こんなお話を聞いた。人から聞いたお話を聞かせて頂いた、ご縁に恵まれてるから僕は。
良いお話が巡って、やって来てくれる。読書という物も運動であると考えるといい。
慣れる事そして続ける事で読書も上手になる。確かにそうだな。目と頭を使う、心も使うな。身体を動かすのが運動だから。読書も運動と考えると面白い。目も頭も心も身体。
そこを動かすのだから運動だ。運動は続けると上手になる。上手になると面白くなってくる。読書は運動って考えると面白い。そんな気分を味わうと。こんな風にも思えてくる。
人がやる事は、身体を使う。心も身体の一部。だから、運動って考えると面白い。
勉強も運動、上手な人は楽しんでるのかな。練習量が多いのかな。
練習の方法が違うのかな。
人間関係も運動。練習もいるし、技術もある。反則もある。
運動だって考えると面白いな。運動の練習は始めは失敗する。始めから出来ないから、覚える。
その途中で失敗する。失敗しても学べば良い。それが練習。
失敗すると失敗する理由が分ってくる。そうやって練習続けると、失敗しなくなってくる。
人が行なう事を運動だと考えると。失敗も問題ない。学ぶには良い時間。
色んな便利なものが世の中にいっぱいある。車があるから、色んな場所に行ける。車って便利だな。
電車や新幹線も便利だな。少し考えてみる。もう少し考えてみる。
車がないと不便だな。それが普通だけど。
電車がないと不便だな。それも普通だけど。
電車がないと、通勤とか通学。もしかしたら、そんなに遠くまで行かなくて良いんじゃないかな。
何となくそんな事も思う。
2時間かけて電車で通勤とか。電車がないと、歩いて移動しかないから。通勤地獄はなくなる。
移動の距離が少なくなると。行動の範囲は小さくなる。
小さくなれば、出会う人の数は少なくなる。顔見知りの率が高くなる。
そうすると犯罪とか減ったりして。知り合いに見つかる可能性が大きいと犯罪をやる人は少なくなる気がする。
近所に生活の中心があれば、生活が変わる気がする。環境問題も変化したりして。
便利なものの活かし方。不便なものの楽しみ方。少し見方、考え方を変えると面白いのにな。
何となく感じた。便利なものの中の不便さと不確実性。
不便なものの楽しさ。
上手く使い分けると面白いのにな。
色んな飲み物が世の中にある。何でも好きでよく飲む。シュートボクシングの頃は12キロ減量してたから。当時は減量で水はご法度。いまとは違った理論の減量だった。試合前の練習で火照った身体を、冷ます筈の水を制限する。喉の渇きと身体の火照り。試合の前の僕はいつも飲み物の事を考えてたな。だからかな、僕は飲み物が好き。お茶は何となくいつも飲む。種類は決まってない、何となく色んな種類を飲む。知らない外国のお茶とかも買ってきて。何となくその国を感じて味わって飲むのも楽しい。お茶は世界中で飲まれてる。美味しくて身体に良いからなのかな。
ずーっと長い時間お茶は世界中で飲まれてるんだから。お茶を飲むと、身体に良いってよく聞くし、気分も晴れる気がする。
お坊さんのお茶のお話。こんな飲み方もあるんだ。
作法が面白い。細かい流儀を伴わないで、使う道具とおおらかな点て方に、特徴がある。
お坊さんのお茶の飲み方。お寺の行事での正式な飲み方。まったく堅苦しさのない。
ただ味わう事を感じさせる。堅苦しさのない、それでいて雑な感じもしない飲み方。
その飲み方についての、お坊さんのコメントが何か良かった。
何か格好良くて、僕は何かを感じた。
何も堅苦しさがない、飲み方をする理由。
お坊さんは良い感じの笑顔で(文章だから多分)
「坊さんはあらゆるこだわりを捨てているから、こうして飲むのです。」
何か笑顔が見えてきそうな感じのコメントだったな。
最後のコメントも何かを感じさせてくれる。
「この世の物は皆、命をとりあって生きています。
ですから感謝して、仏さんと一緒にいただきます。」
全ての人が行なう事に、共通する何かを感じた。上手く言葉に出来ない、何かを感じた。静かな、大きな、強い心を感じた。
2013年1月17日 発行 初版
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