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サイボーグ・ドッグ・ベイリー NO.2

Okey Dokey Japan

Okey Dokey Japan出版



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  この本はタチヨミ版です。

落雷

 マイケルは、ベイリーの前足を温めて、さすり手首を痛がらない程度に曲げ伸ばしをしてやります。時には、痛くて耐えられないようでしたが、毎日の積み重ねで、少しずつ曲がるようになりました。ベイリーはマイケルとの秘密の伝達法で「マイケル、痛いけれど、痛いという感覚もわかるようになり、少し、自分でも曲げられるようになってきたワン。ありがとうワン」と告げます。マイケルは、「よかったね、また一緒に公園に行って遊ぼうよ」と言ってやります。この頃から、マイケルも声に出さなくても、少し秘密の伝達法を習得したようです。ベイリーの感性は事故ののち精度が増したようです。人でも、脳障害を起こすと、時には、今まで見ることがなかった霊体や超自然現象を見ることがあります。しかし、それは脳の障害が収まると、普通にもどり超自然現象を見ることはなくなります。なにかベイリー自身、感性の塊のようです。少し、吠えることが出始めた頃、それはまだ赤ちゃん犬の吠えるようでした。
 しかし、雷がなりはじめたころベイリーは「うんうん」と吠えていました。べティーもエリザベスもその雷を窓から、覗いていました。停電が起こり、外は田舎の住宅街ですので真っ暗です。そこに、雷の電光だけの明かりが突然と天から地上に突き刺さります。ベティーもエリザベスも恐ろしさも忘れて、窓際で見ていました。そこに突然、大型の獣が近寄り吠えます。その大きさ半端ではありません。なんとベイリーです。今まで赤ちゃん子犬のような吠え方をしていたのが、突如として、それはそれは、今にも噛み付かんばかりに吠えました。歯茎をみせて、まるでドウベルマンが吠えて威嚇しているようです。それも窓際から離れるまで吠えて威嚇します。ベティーは半泣きです。エリザベスもベイリーに対して怒っています。「なぜお前さんにそんなに威嚇されなければいけないの」と怒っています。
 そして、渋々窓際からはなれました。そうするとどうでしょう、今まで経験したこともないような稲妻の柱が家の裏にある小さな池に落ちました。大きな電光と同時に家をも揺らす、そのすさまじいエネルギーには腰をぬかします。ベティーは大きな声で泣いています。マイケルが自分の部屋からおりてきて「ママ、僕のコンピユーターが火を吹いたよ、どこの犬が吠えているの」と叫びます。「可愛い、可愛いベイリーちゃんだよ」と言ってエリザベスは気づきました。「もしかしてベイリーが警戒を発して私たちを守ってくれたの。ありがとう表彰しますよ」と言っています。マイケルは、ベイリーを抱きかかえて、「よく守ってくれたねありがとう。お前は気付いているかいベイリー。吠えることができたね、良かったね」と労います。マイケルは秘密の伝達法でベイリーに聞きます「お前は、予知能力があるのかい、雷が落ちることが分かっていたのかい」とききます。ベイリーは「事故があってから今まで以上に敏感に、なったのですワン。でもエリザベスもベティーも危険ということを分かってくれて何事も無くよかったワン」と伝達します。マイケルは「助けてくれて有難う。お前さんは吠えることができて、もうこれからは大丈夫だよね、よかったね。」と秘密伝達です。

排便確認の散歩

 次の日にマイケルが、ベイリーを連れての散歩の時間です。今日は、特別におハシを持参しての散歩です。ベイリーは、何くわぬ顔をしてそそくさと出かける用意をしてもらっています。さてさて、マイケルは、神妙な顔をして出かけます。エリザベスは、マイケルに「大丈夫だから、車に気を付けていっていらしゃい」と言ってやります。エリザベスはマイケルと同じように心配しています。マイケルはいつもと同じコースを歩きます。そうすることで、どのポイントで、ベイリーがどんな行動をするかわかっているからです。今日は、特別にマイケルはベイリーのおしりの穴ばかりを見ています。いつものポイントで排泄をしました。早速にマイケルはしゃがんで、ハシを使いそれを、砕きます。何も白い骨はでていません。しかし、なんと臭いのでしょうか。その臭さの為、えづきそうです。同じように犬を連れて、散歩に来ている人が、興味深深とマイケルを見ています。その犬は、ベイリーの排泄物の臭いをクンクンと嗅いでからたち去ります。通り去るのを見てから、両手でベイリーの顔を揉むように摩り、「こんなにくさい臭いを好んでにおいでくれるベイリーの親戚もいるのだ」と言って大笑いです。何時までも、その臭いが鼻について離れません。
 しかし、マイケルの使命はまだ終わった訳では、ありません。真剣に健康管理の確認をしなければなりません。やはり、ベイリーは少し苦しそうに排便をします。その中に、白いものが混ざっていました。しかし、ほんのすこしです。公園についてからも、ベイリーは、青草を引きちぎって食べています。公園でベイリーのリッシュを外したものですから、ベイリーが排泄をするたびに走ってそれを確認しにいかなければなりません。そうして見ていますと確かに骨らしきものが有りました。心配で、心配で寝られなかった昨晩でしたが、これで安心です。
 マイケルは、ベイリーを抱きかかえて、「ヤフー、良かったね。ベイリー、もう鳥の骨を食べてはいけないよ」と言って涙ぐんでいます。ベイリーは、ペロペロとマイケルの頬を舐めて、まるで誤っているようです。いそいで、家に帰り、ママに報告です。「ただいまママ、ベイリーは骨を排出したよ。血液も確認できなかったから、大丈夫です。」と監視係の報告です。エリザベスは、マイケルを抱きよせ、頭に軽くキスをします。「それでわ、冷蔵庫の上に鳥のレバーパテの缶詰めがあるから、ご褒美に半分ほどをベイリーにあげなさい」と御馳走です。ドッグフードの上にそれを載せてやります。そして、マイケルは、「マテ」をベイリーに教えます。ベイリーのお腹の調子が良くなったのか、その匂いを嗅ぎつけて、ロケットのように飛んできます。しかし、マイケルの合図を理解しなければ、食べられません。まずは、「オスワリ」を命令して、ベイリーの注意を引いてから、「マテ」の訓練です。「ヨシ」の合図がかかりました。それを聞いたベイリーは珍しく、ガツガツとドッグフードを食べました。
 普段ベイリーの食事はいつも彼のフードトレイにドッグフードが入っています。しかし、食事は、家族または、マイケルが食事ないしオヤツを食べている時にしか、食べません。家族が全員出かけて、ベイリーを家に置いていった時に、ベイリーの習性がわかりました。マイケルが、家に帰ると、ベイリーが一目散に駆け寄って、すぐさまマイケルに、「ワンワン」と吠えて、マイケルのズボンの裾をかみ出口の方向に引っ張っていったときの事です。そして、彼の体を武者震いさしています。その顔は今まで見たことのないパニックの様相です。それを見て、エリザベスは「速くベイリーを外へ」とジェスシャーを交えてマイケルに叫びます
 外に飛び出たベイリーは、庭の植え込みに片足を上げて、彼の目はじっとマイケルを凝視しての排尿です。マイケルは、なんだかベイリーに悪いことをしたようです。しかし、考えてみると、ベイリーの水置の水は減っていませんし、ドッグフードもちっとも減っていません。出かける度に確認しますが、いつもそうです。ベイリーはまさか、一人で留守番をしている時は、何も口にしていません。新聞を引いて排泄の準備をして、ベイリーに「ここですれば良いよ」と言ってやってもしていません。
なんとマイケルに忠節心のかたまりです。死んでしまわないかと心配です。

鼠狩り

 春が訪れすっかり暖かくなってきました。そして、農業も冬から、春の準備にてんてこ舞いです。そして、農家の主人マートンとその妻マディソンがクラーク家に遊びにきました。「ハイ、マイケル元気かい」と訪ねてきます。「マートンおじさんみんな元気だよ。ベイリーのわんぱくぶりは変わらないけれども、元気にしているよ」と返事を返します。「今日は、マイケルにお願いがあってきたのだけれども、一日ベイリーを貸してほしのだけれども」と聞きます。マイケルは「寂しくなってしまったのかい。一日ならなんの心配もいらないけれども、どうするの?」と聞きます。「マイケルも一緒にこれるのなら来て助けてよ」と尋ねます。「実は、ベイリーの親も年だし、バーン(納屋)の鼠の駆除をお願いしたのだよ」マイケルは「ベイリーは鼠を食べたこともないし知らないと思うけれども、マートンおじさんがベイリーができると思うならば僕は喜んでベイリーと一緒に手伝いに行くよ。多分妹のべティーもつれていくよ」と答えて、学校の休みの日曜日にパパのジョンソンとともに出かけました。
 ジョンソンはマイケルに「マートンの大きいバーン( 納屋 )には、牧草が山済みに入れてあって、家畜の餌を一年分保存してあるけれども、牧草の下は暖かくて、野ねずみの絶好の隠れ場であり、住まいになっているから、鼠の繁殖を用意に助けているので、数多くの鼠がかくれているから、その駆除には、テリヤ犬が絶好の手助けをしてくれるのだよ。きっと見ていてびっくりするから」と子供に話しします。そして、牧場にやってきました。マートンは「ありがとう来てくれて、用事が終わったならば妻マディソンがアップルパイを焼いていたから楽しみにしてくださいよ」と言って、挨拶しました。マディソンも挨拶に出てきて「聞こえていたわよ、せっかくサプライズにしておこうと思っていたのに男っておしゃべりね」と言っています。
 さて、バ-ンの大きい木戸が開けられました。そして、牧草を動かすために大型トラクターの前に大きい二本の鉄製の爪のついた部分を牧草にさして、動かすのです。ベイリーは何故かもうすでに興奮しています。きっと小動物の臭いと自分の生まれたふるさとの匂を懐かしく思っているのでしょう。さてマートンが牧草の塊を動かします。そうするとどうでしょう。ゆっくりと牧草の下でくつろいでいた鼠が一大事と一斉に走り出します。超高速で動く鼠叩きのゲームのようです。ベイリーは、その素早い鼠の動きに対応して鼠の首を一噛みして、噛み付いたままベイリーの首を左右に高速にふって鼠の息を止めます。その技マスターマウスキラーです。次々と鼠を退治します。マイケルはその死骸を長いハサミでつまんで一箇所に集めます。鼠は丸々と太っています。一回の牧草を動かすたびに最低5疋の鼠が退治できます。マイケルはいつもベイリーと一緒に遊んでいるなかにベイリーの獲物を捕まえる仕草を思い出します。いつもベイリーは常にその捕獲の練習動作をしているのです。だから鼠の素早い動きに迷わされることはないのです。その繰り返しで、既に大きいバケツいっぱいに鼠の死骸が集まりました。マートンは「ありがとう。これでほとんどの鼠退治ができたよ。ベイリーから逃げた鼠はラッキーだよ」と言ってベイリーの体中を撫で回してやり、温かい濡れタオルで顔、口周りをふいてやりました。ベイリーの働きは人間が罠を仕掛けても、なかなか駆除できないことを、ほんの1時間あまりでしてしまいました。
 べティーは「ベイリーは私と遊んでいる時は優しい目をしているけれども、今日のベイリーの目は野獣の真剣な目で怖かったよ。ベイリーは怖い子犬だね」といっています。 マートンは「さすがにベイリーは若い、そして、マイケルが上手に遊んでやっているから瞬時に体を動かすことができていて、ベイリーは非常に健康的だよ。ありがとうマイケル、ベイリーは健康的に野生のまま育っているよ」とお褒めの言葉です。マディソンは「ありがとう、パイが焼けたわよ。ベランダにおきますから手を洗って来てください」と鐘を鳴らして皆を呼びます。マイケルは「わおお、良い匂いがするよ。ありがとう、いただきます」と言って食べ始めました。 べティーは「アイスクリームがほしいからマディソンおばさんに尋ねるから、マイケルちょっとまってよ」と言って、キッチンにいきました。マディソンはそれに気づいてべティーにトレーにのってあるチーズとバニラを渡しました。、マディソンは暖かい紅茶をベランダに運び皆でアップルパイブレイクです。そして、ベイリーは水とマディソン特製の餌をもらいました。マディソンは「それで鼠の駆除はもう出来たの、早いわねありがとう。これでしばらくは、小鳥にやる餌の被害はなくなるのね」と喜んでいます。

夏のある日

 ベイリーは、家のベランダに出て、良く日向ぼっこをします。家が小高い丘の上に立っているので、そのベランダからは、眺めが良く、家の周り全体を見渡せることができます。綺麗なメス犬が、通るとそそくさとベランダに出て、吠えたりしていました。また、嫌な犬が通ると、ここは、僕のテリトリーだと吠えて、威嚇します。そこに、蜂が飛んできて、ベイリーにちょっかいをかけます。ハエとかカナブンであれば、噛み付いて食べてしまうのですが、このときは違いました。
 うまく噛みつけません。蜂のほうも必死です。反撃のため蜂は、ベイリーの口の中で、最後の抵抗として、刺しました。ベイリーは、痛みを感じて、前足で口をかきむしります。その様子半端ではありません。マイケルにまるで誰かに喧嘩に負けた負け犬のように悲しい目で近寄り足元にくびを擦りつけます。そうするのでベイリーの顔をよくよくみてやると口がブルドックの口のように、分厚く垂れ下がっています。口がまともに閉じてはいません。マイケルは「うおおおおおお」といって言葉にならない悲鳴を発していました。咄嗟に治療をせねばなりません。マイケルはいつも風邪を引いたときに、ママが、オレガノのオイルを口にたらして殺菌消毒と言って飲まされていることを思い出しました。そして、もう一つは、日本茶の殺菌効果です。これは、常常おばあちゃんのダイアナがいっている癌抑制効果です。ドッグフードの中にお茶の錠剤を入れこんで、ベイリーに与えました。これは、ベイリーは餌と思い簡単に食べてくれました。
 しかし、早速には、その効果が現れません。そこで、オレガノのオイルをベイリーの口にめがけて、一滴落としました。ベイリーはおやつと思いその一滴がうまく、くちのなかに入りました。ベイリーは、その強烈な刺激と喉が焼け付くような不快感で、すぐさま水をガブガブと飲みます。小さな蜂にしてやられました。
 しかし、どうでしょう、あれだけ腫れあがっていた口が、嘘のように腫れが引いていきます。その刺激はマイケルがいつも味わうものですから、ベイリーの驚き様は理解できますが、蜂が毒をさしたのですから、咄嗟の判断としては、完璧です。ベイリーは、ベランダに出て、横になりました。しばしの休憩です。パニックが落ち着いたころになって、ジョンソン、エリザベス、ベティーが帰ってきました。マイケルは今起こった事件を早速つたえます。ジョンソンは、「それは良かった、神経毒が体に回ってからでは、ベイリーの口が閉まらないようになったらたいへんだし、ショックで死んでしまうこともあるから、よく落ち着いて考えて行動できたことに賞賛の拍手をするよ」と褒めてやります。ベティーは「ベイリーがブルドックになった顔を私も見たかったわ。写真はとったの。見せてよ」とパニックをしらない妹は面白がって聞きます。
 そして、ベイリーを見つけて、顔をじっくり観察します。ベティーがベイリーの頭を軽く撫でただけで、まるで、魚を釣って陸にあげた途端に跳ねて逃げようとする動きのように、ベイリーはびっくりして、飛び起きました。よほど神経を立てていたのでしょう。ベティーも驚いています。そして、エリザベスにベイリーは、ねむたそうな顔をしながら近寄り、何かを言いたいようです。それを察して、エリザベスは、抱きよせ「ベイリーちゃん、大変だったわね、二度と蜂と遊んではいけませんよ」といってやりました。

家族全員での夏旅行

 家族全員で友達の別荘を借りて、オンタリオ州の北方に位置するアルゴンクン州立公園にでかけることにしました。全員というからには、ベイリーも一緒です。マイケルがベイリーの身支度を担当します。そして、自分の遊び道具であります、釣り道具一式、エアーマット、ラィフジャケットなどなど盛り沢山です。ジョンソンの運転するミニバンに乗り込んで出発です。すぐにベイリーは、窓を開けてくれと催促です。鼻を出し外の匂いを嗅ぎます。そして、そわそわとして外に出たいと車の中を動き回り始めました。マイケルは、ジョンソンに言います「どこでもいいから、牧草地帯を走っている間に車を止めてよ、ダディー。ベイリーがどうも排泄したいようだ」と伝えます。「ハイハイ」とジョンソンが答えます。
 ベイリーは外へ出て真新しい臭いを嗅ぎ始めました。自分が、マーキングするポイントを探しています。時には、時間がかかります。ハイウエーをただただひたすら車で走りようやく大きい海のような広大な景色が一面に広がります。まるで湾のようです。さてさて、ここからが大変です。ジョンソンが来たのは、はるか以前の話です。ロッジの面影を頼りに、家の番号を確認します。時には草木が生い茂り、その番号を隠します。夏の日の入りは8時以降ですから時間は十分ありますが、早くに荷物の整理をしておきたいのです。湖にちかづくには、林道を走らなければなりません。樹木が天候異変で樹木がなぎ倒されて、それを路肩にかたづけ、行く手を塞ぐ不安も出てきます。静かに耳を済ますと、何か生き物の走る音が聞こえます。道路の前に飛び出してきたのは、野生の七面鳥のつがいです。いつもは、料理されたすがたしかしりませんが、捕獲されては、こまると怯えてすぐさま姿を隠します。少し家族は、長いドライブで疲れているようです。しかし、一番の疲れ持ちは、ジョンソンです。今日は頑張ってしっかりと皆を気遣いながらの運転です。ようやく、昔の面影どおりの景色の地点にやってきました。
 隠してある鍵を見つけて、扉を開け、荷物を運び入れます。運び入れたところで、エリザベスが、「あなた私お腹が減ったのだけれど、ご主人様のご予定は、どうでしょうか?」と聞きます。ジョンソンは、すかさず「通り越してきた村のコンビニで肉とかとうもろこし、ポテトを買ってきて、バーベキューをするという案と街に出かけて、ファーストフードショップを探すという2案がありますが、いかがいたしましょうか?」とすかさず聞きかえします。エリザベスは、「夏場は暖かくて、脳みそが活性しているみたいで、目も活き活きしていて、目は点にはならないし体も氷はしないのね。
 「私が、運転するから道の順路を正確に記録しておいて間違いのないようにお願いしますわ。夜間の湖畔の悪路には、街路灯はないのだから、くれぐれもよろしくハンサムジョンソン」とおだてます。結局ジョンソンは運転して疲れていることもあり、早くコテージでゆっくりとしたいので、ファーストフードで手抜きをしておこうと田舎のハンバーガーショップにいくことをしましたが、この田舎町の有名なショップです。20名ぐらいの人が常に行列をつくっています。
 ベティーは「なぜハンバーグを買うのに皆は行列を作っているの?ダディー」と聞きます。それに対しての答えは、「きっと美味しいのでしょう食べてみれば、その答えは自らみいだせるよ」と笑っています。大勢の旅行者が、クチコミではやらせたこの店は、大繁盛です。マイケルは、「100%ビーフで香りも味もソースも大きさも申し分なかったよ」と食通気取りです。ベイリーも少しマイケルからその恩恵にあずかりました。今日は、少し様子が違うのと、この近辺は、ハンバーグを焼く良い肉の臭いが充満しています。これはもっとおこぼれを頂戴しなければならないと、規則正しくおすわりをして、じっとエリザベスの食べているハンバーグを凝視しています。エリザベスは、「ベイリーちゃんそんな可愛い目で私を見つめないで、私のことを愛しているのは知っているけれどだめよ、これわ」と言っています。それを見たジョンソンは、「私の方が誰よりも愛しているから、それは別として、追加注文をするからベイリーに食べ残しているバーガーをおやりよ」と言って、マイケルをよび「マイケル、バーガーとスムーディーを買ってきておくれ」とお金を渡しました。 「それは、良いけれども、時間がかかるよ。どうすれば良いかな?」と聞きます。  



  タチヨミ版はここまでとなります。


サイボーグ・ドッグ・ベイリー NO.2

2013年1月28日 発行 初版

著  者:Okey Dokey Japan
発  行:Okey Dokey Japan出版

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Okey Dokey Japan

カナダで愛犬ジャック・ラッセル・テリヤを飼っていましたが、著者が脳内出血で倒れてしまいました。カナダに残した、ベイリーを物語にSFファンタジーにかえて、物語を書きました。

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