───────────────────────
───────────────────────
この本はタチヨミ版です。
遠く、フィンチから、ボブの遠吠えが聞こえて来ました。ベイリーもボブに遠吠えを返しました。そして、フィンチに出向きました。「ボブ、来てくれてありがとう、捕獲数が半端でないから、助けに来てくれて助かるよ」と挨拶をしました。ジャイアントコヨーテオオカミ10頭と普通サイズが、100頭もいてくれます。ベイリーは「食してはだめだよ、全部生け捕りにして、動物園に返すからね」と注意点を指摘しました。「よく言ってくれてありがとう。仲間は、ここに来る途中に、今日は獲物が沢山いるからといって、つまみ食いを少ししていたから怒っていたのだけれどもね。森の奥地よりも、アスファルトジャングルのほうが餌にありつけると勘違いをしていたから、今日の状況を説明しておいたけれども、数が多いのと腹を減らした血に飢えたバカどもだから、しっかりと説明を聞いていないのですよ」とベイリーに話します。「ボブ、しっかり聞いてよ。多分、町のなかに散らばってしまった小型動物がいるから探しだして、ヤング・ストリートに追いだして欲しいのですよ。食べないように、首根っこをつまんできてくれても良いよ。軍隊が働いている檻に入れてください」と頼みました。ベイリーは上空から、コヨーテオオカミ舞台を監視しました。そうすると、群れをなさない象が現れました。ジャイアントコヨーテオオカミは、早速象の周りを囲い込みました。象は長い鼻を高く持ち上げて、奇声をはなってジャイアントコヨーテオオカミを威嚇しています。象は興奮して、ジャイアントコヨーテオオカミに突進していきます。その迫力は、地面が地響きしています。しかし、見たこともない巨体の狼に驚いている様子です。ジャイアントコヨーテオオカミは象を取り囲みました。そして、ベイリーに連絡をしました。ベイリーはすぐに気づき、射撃隊が象を麻酔銃で眠らせました。そこに、チーターが100kmを超える猛スピードで走って来ました。鋭く前足で地面を蹴って、長い後ろ足は前足までとどいています。ジャンプで8mも飛んで、あっという間に獲物に近づきます。走りすぎたのか、チーターは舌を出しています。まるで心臓が飛び出しそうで、心臓の鼓動が落ち着くまで身動きできません。その時を見計らって射撃しました。次から次からとやってくる猛獣を落ち着かして、射撃隊の狙いやすいようにするのが、ベイリーの役目です。ベイリーにとっては、簡単なようで、非常に大変です。それぞれの個性がありますから、同じような動作では、うまくいきません。カバは、おとなしいようで、非常に凶暴です。大きい口で、被られると、ライオンでも大怪我をします。ずんぐりとした体型ですが、怒らすと危険です。
それよりもなによりも、やっかいな動物が、猿族です。人間に近い哺乳類ですから、捕獲が難しいのです。キャリアウーマンのサラが、マンションの自宅に帰りました。部屋の電気がつかないので、引き出しから、懐中電灯をとりだしました。懐中電灯がなくても、外は、軍隊が強力な明かりを照らしていますから、窓を通して、あかりが差し込んでいます。しかし、変な物音がするので、台所に照明を当ててみました。締めてあった冷蔵庫の扉が開いています。そして、床に何者かが座り、牛乳を飲み、ハムをかじっています。サラは、腰を抜かして、大声を上げます。「誰なの。部屋から出て行かないと、打つわよ」と怒鳴りました。咄嗟に、拳銃を探しました。大声がしたので、犯人のチンパンジーは、長い腕を上げて、「ウキャウキャ」と、けたたましく大声で叫びました。サラは、その愛らしい動作を見て、ホッとしました。緊張から涙を流してしまいました。そして、次は、蔓延の微笑みに変わりました。猿がバナナを握り、その腕を高く上げて、サラに近づきました。サラは、安心して、しかも動物好きであるために、猿にハグをしました。猿も動物園で、飼育係に育てられた様で、ハグをサラに返しました。サラの自宅は、5階の部屋ですがチンパンジーは、木登りはお手のものです。そうした類人猿はなれたもので、ビルをよじ登っています。サラの自宅には、幸いにして、猿好きの食料がたくさんありました。いつも、果物を果物バスケットに入れてあり、バナナもバナナ専用の器具に吊るしてありました。サラは、クロゼットの中に、毛布、バスタオルを敷き詰めて、チンパンジーの寝床をつくってやりました。チンパンジーは、疲れている様子で毛布を身体に巻いて、眠りに付きました。
明くる朝、サラは、窓を開けて外の様子をみていました。向かいのマンションの壁をよじ登る比較的小さい日本猿のような集団がありました。器用によじ登っています。どうするのか見ていると、窓の開いている部屋に次々と猿の集団がなだれ込んでいます。何の躊躇もしていません。そして、しばらくすると、猿の口や手に食料を持って、窓から飛び出て来ました。その数10匹以上です。集団で、食料がりをしています。サラは、慌てて自分の窓ガラスをしめました。被害に合ったその家の住人は、ほうきをふりかざして、猿を追い払っていますが、猿のすばやい動きには、刃が立ちません。猿の食料略奪は、あらゆる所で起きました。ベイリーは、「猿達は、賢すぎて手のうちようがない」とぼやいています。
Dr.クラークは、猿の集団が、マンションの屋上を根城にしていることを確かめました。集団を捉えるチャンスです。近辺のマンション住民に窓を開けないよう餌となるものを猿にとられないよう隠すことを、伝達をしました。猿の空腹を待ち、そして、屋上でくつろいでいる猿をヘリコプターの騒音と散水で一度追い払いました。すぐさま生け捕り用の捕獲籠を設置して、罠とばれないように草でカムフラージュをして、餌を吊り下げて、セットをしました。しばらくすると、猿のボスらしき雄猿が再び屋上に戻って来ました。やたらと、匂いを嗅いで警戒をしています。それにつられて、猿軍団が戻って来ました。ボス猿が籠を見ているので勘違いして安全と思った猿は、生け捕り籠に入りました。籠のなかから「ギャギャ」とけたたましい鳴き声を上げました。空腹に負けた数等の猿だけが捕獲されました。ボス猿は、警戒心が強く、その危機を乗り越えました。第二の生け捕り作戦のために、いつも動物園で世話をしている係員に、睡眠薬を入れた餌をまいてもらいました。猿たちは、警戒動揺をしていますが、長年世話をしてくれている人物なので、安心してその餌を食べました。そして、眠りにつくとベイリーは、上空から見つけ出して、口に咥えて、檻に運びました。地上では、コヨーテオオカミが、猿を咥えてベイリーと同じように檻に運びました。
コヨーテオオカミのボブは、代表してベイリーに「僕の仲間は、食料を口に咥えて、それを食べずに放すことに慣れてはいないから、なにか食料をお腹いっぱい食べさしてくれないと、この任務を遂行することはできません」と強い要望をしました。ベイリーは早速、マイケルに伝えて、ヤングストリートの道の真ん中に動物の肉を放置して、食事の時間を与えてやりました。野生に帰った、コヨーテオオカミの集団は、力の強い順番から、肉に武者振り付きました。もちろんボブが、一等最初です。上空から見れば、瞬く間に、胴体から肉が引き離されていきます。お腹の空腹から解除した、個体から口の周りに付いた血を綺麗に舐め回しています。猿軍団の捕獲は、猿の飼育員の献身的な協力でほぼ全匹捉える事ができましたが、サラが世話をしたチンパンジーの様子が他の動物確保の事情とは、違っていました。トロントの街が、ニュースで放送されますが、その無残な衝撃的な捕食の様子は映像をぼかされて、流されました。
サラは、テレビニュースで人気者のチンパンジーの行方を探している報道が顔写真とともに流されました。サラは慌ててしまいました。でも、動物園に返す事に抵抗がありました。
チンパンジーは、サラによく慣れて一人ぼっちのサラの気持ちを癒していました。又、チンパンジーも人間によく慣れていたためにチンパンジーも居心地が良く、家に住み着いてしまいました。動物園では、主だった動物の迷子確認を調査し始めました。大型動物は確認しやすいのですが、小型動物・鳥類は確認しづらいのが、問題です。しかし、このサラの世話をしている、マリリンは、動物園では、人気のチンパンジーでした。そして、この相棒の雄チンパンジーのジョーも行方不明でした。ジョーは、パートナーのマリリンを探しだして、サラのマンションの5階の窓ガラスをこじ開けて、中に入って来ました。久々の対面に2匹は、興奮をしています。そして、追いかけまわしが始まりました。
マリリンは、恥ずかしいのか、サラの寝室に逃げ込み、枕をジョーに投げ、衣服も投げています。けたたましく、キャーキャーギャーギャーと噛み付いているような鳴き声がします。サラは、殺し合いをしているのではないかと恐怖が脳裏をかすめました。でも、その声が収まったので、サラは、静かに寝室を覗きこむと、2匹はお互いに毛づくろいを始めています。マリリンの顔は、落ち着きを取り戻して、微笑んでいるようにも見えます。サラは、動物園に返したくないと思っていましたが、そのマリリンの表情を見て、動物園に電話をかけました。しばらくして、動物園のマリリンの飼育係の係員が確保をしにやってきました。サラは短い期間の出来事で会ったけれども、自分の孤独感を癒してくれたマリリンとの出会いに感謝して、お別れのハグをしました。マリリンも、言葉になりませんが、低音のもの寂しい声で更に別れを告げました。動物園の係員は「動物園にマリリンを尋ねて来られる時には、私に声をお掛けください。宿舎にご案内を致します」とお礼を言い残して、連れて行きました。
寂しく窓の外をみてみると、ちょうど眼線にキリンの顔から、40センチもの赤黒い長い舌をべろりと出しているキリンの姿が、サラの眼の前を通過します。その後に、小型のメスキリンがついて歩いています。ジャイアントコヨーテオオカミは、オスライオンなみの大きさがあり見るからに迫力があります。そして、大きな口を開けて、歯茎を見せての鋭い威嚇行為がマンションの高層部の住人たちからベイリーを補助していることもあり歓声が上がりました。ボブは、その歓声を受けて今度は遠吠えを高らかに歌います。またしても、前にもまして、群衆の声援が起こりました。ボブは、「ベイリー、人間がなんだか僕に声援を送ってくれているよ。へんてこな気分ですよ。いつも、怖い顔で僕を見ている人間が今日は僕を応援しているのだから、きっとたくさんの食べ物をいただけるでしょうね。ベイリー」と催促のようです。ベイリーは「大丈夫ですよ、用意さして頂きますから」と回答をしました。すぐにマイケルが大量の鶏、鹿肉、ワイルド豚を落ち着いて食べられるように、CNタワーの見える小高い公園に放置してもらいました。
ジャイアントコヨーテオオカミのボブが、ベイリーに話します。「僕達異常に発育した仲間は、森で狩りをする時にも、灰色熊にも恐れられているのですよ。小型のコヨーテオオカミは、最初は、熊に威嚇されて恐れを抱いていたけれども、最近では、僕達ジャイアントコヨーテオオカミの姿を見ると、後ずさりして逃げていくようにもなり、縄張り範囲を拡張しているのですよ。小型コヨーテオオカミからも同じような報告を受けています。でも、人間には、いつも恐れているのですよ。わけの分からない大型の生命体の温度を感じない、噛み付けば牙が折れてしまう鋼鉄の冷たい物質は、おいしくもなんともありません。
でも、ベイリー様と一緒に人間の手助けをすると、憎まれている人間から声援を受けて、その人間の恐ろしさも若干和みました。大変、声援は気持ちのよいものです。ベイリー様はいつも感じていらっしゃるのですね。そして、ご馳走をいただかれているのは、羨ましいです。又いつでも声をお掛けください。私で良ければ手伝わしてください。命はおしみません」と話しかけられました。
ベイリーは、今回の動物捕獲でボブには、大変にお世話になり助けられました。しかし、その反面に大変に疲れました。ボブの仲間を見れば、かたっぱしから動物を捕獲して、食料にしていましたから、ベイリーは、人間を襲わないか心の片隅で心配をしていました。だから、ボブの手伝うと言う行為に素直にありがとう頼むよとは言えませんでした。でもボブの手助けがあれば、ベイリーの子供の成長を見守ってやれる時間ができるので、おいそれと断りはしませんでした。
一段落したので、ボブもその仲間にも礼を言って、自然に返すようにしました。そして、しばらく月日を経てから、ボブの仲間に食料を輸送して、空から縄張りごとに配送をしてやりました。ベイリーがボブの遠吠えを真似して、叫びました。そして、コヨーテオオカミを確認してから、食料の落下をしました。受け取ったコヨーテオオカミは、ベイリーにありがとうの遠吠えをかえしました。ベイリーは「彼らの生息、活動範囲はカナダの北東の公園を縄張りにもっている巨大勢力である」と補助をしているマイケルに伝えました。マイケルもこうしてドラゴンフライで移動をしているけれども、結構疲れるね。燃料も補充しなければならないよ」と遠方からの手助けに感謝をしました。そして、アルゴンキン国立公園の上空を通過した時、ボブの姿を見ることができました。
そして、森に着地をしました。ベイリーはボブに近寄り、「今、君が手助けを呼んでくれた仲間にお礼として、空から食料のお礼をしてきたところだよ、又手助けをしてくれた仲間に合えば、宜しくといっておいてください」と告げました。ボブは「わざわざにありがとう」と言っています。ボブと話をしていると、どことなくベイリーはあの精霊の仙人ムースが近くに来ていることを感じました、ベイリーは、ボブに「あなたは、人間をリスペクトして、僕といっしょに救助活動を補助できますか。この精霊の仙人ムースの前で誓うことができますか、約束を敗ればあなたの種族が滅びますよ。いいですか」と訪ねました。ボブは、覚悟はできているよ。君に命を助けてもらった時に誓っただろう。変わりはしませんよ」と誓いました。精霊の仙人ムースは、眼を細めて、穏やかな表情をしてベイリーの顔を見た途端に霧の中に姿を消しました。マイケルは、ドラゴンフライをベイリーの側に着地をして降りて来ました。「ベイリー、君の話は長すぎるよ。大丈夫かい。ボブも恐ろしい顔付きをしているよ」と心配をしています。ベイリーは「すばらしい、ニュースですよ。ボブは僕の新しい相棒ですよ」とマイケルに報告です。マイケルは、詳しい話はゆっくりと僕に聞かせてよ。とにかくおめでとう」といっておくよと告げました。ボブに別れを告げて、マイケルと秘密伝言でボブとの出会いから、トロントでのボブの話をしてマイケルに納得をさしました。
ベイリーはワトソン邸で子どもたちと遊んでいます。4匹の子どもたちは立派に成長をしています。一面に芝も伸びて、緑の絨毯です。カウーボーイハットをかぶり、上半身裸でワトソンが、大型芝刈り機に乗って、ヘッドホンを耳につけて、規則正しく芝を刈っています。北から南向けに刈り取り、そして、次には、東から西に向かって刈り込んでいます。遠くから眺めますと、芝が規則正しく刈り取られて綺麗な文様になっています。しかし、マイケルが声をかけていてもワトソンはヘッドホンを装着しているので聞こえません。ワトソンは、ベイリーの子供がウロウロと芝刈り機の前に出てくるので、芝刈り機を止めました。そして、初めてマイケルが来ていることに気が付きました。「マイケル、調子はどうかね、農家を継ぐ気になったかい」とストレートな問いかけです。ケイトが、すっ飛んできて「パパ込み入った話を挨拶替わりするのはやめてよ」といってマイケルに抱きつき、キッスをしてそして、マイケルの耳をケイトの手のひらで蓋をしました。マイケルは「聞こえないよ。やめてよ」といって、抱きつき返しました。「ワトソンパパがなにを言ったかぐらいは、わかっているよ。心配をしなくてもいいよ」と優しく、ケイトの耳元にささやきました。ケイトはそれを聞いて「I love you」とマイケルに返しました。ベイリーは子供たちをワトソンパパの芝刈りの邪魔をさせないように森に連れて行きました。アンジョリーナもベイリーの気配を感じて家から飛び出してきて森へと向かいました。ニコールママは、少し休憩になさったらといって、冷たい特製レモネードを大きいピッチャーに入れてプールサイドのテーブルに運んできました。ワトソンは、汗を拭って、椅子に座りマイケルに相談をしました。
「マイケル、今年の冬の雪は最悪でしたよ。いつまでも、農場の土が凍っていて耕すのも一苦労ですよ。作付けのタイミングを逸してしまいましたよ。何か良い方法なり、以前に言っておられた、野菜農場の詳しい話をしてもらえませんか」と切りだされてしまいました。「もちろん良いですよ。早速日本から資料を取り寄せましょう」と返答しました。
マイケルは、日本から色々と資料を取り寄せました。「すでに日本では、最新の設備で野菜工場プラントの葉物野菜が製造されていてマーケットで売られています。そして、根野菜の収穫も始まっているようです。葉物野菜は、種を植えつけて薬40日で収穫ができます。農地であれば土の面積が限られますが、野菜工場の場合はプラント入りボックスを上へ上へと積み重ねることが可能であるため、その収穫は露地栽培の約100倍にもなります。今や電子制御で甘みの味や栄養価を自然のものよりも、豊富な野菜を無農薬・無洗で食することもできて安定した製造が可能になっています。高齢者にでも作付けから、出荷まで重労働をしなくても、コンピューターが制御をして、人間はボタンを押すだけで、輸送トラックが決められた時間に集配にやってきてくれます。天候に左右されることはありません。LEDの進歩により、光熱を生み出さない更にコスト面においても割安な長寿命なものが、改良をして売られています」という報告を手にいれました。
早々に、ワトソン邸に報告をしにやってきました。ジョージはジャケットを着て、夕食の席についています。ケイトも何故かバッチリの化粧をしてドレスを着てテーブルについていました。マイケルは、いつもの様に、ベイリーを連れて、普段着でやって来ました。いつものように、ドアをノックして、ドアを開けようとしました。鍵はいつもの様にかかってはいません。ドアを開けて、「ハロー」という掛け声とともに、ドアを開けるとベイリーが一等最初に飛び込みます。今やアンジョリーナと子供が、ベイリーを歓迎して一斉に近づき、匂いを嗅いでなめあっています。犬の挨拶が終わると、今度は、ケイトが、ドレス姿でマイケルの歓迎にやってきました。「ワー、とっても美しいよ、ケイト」といって抱きしめて、軽く口紅がつかないように、ほんの軽くキッスをしました」ケイトは「どうしたの」とマイケルに言ってケイトから濃厚な口づけをかえされました。マイケルは、一瞬ふらっとしました。
ベイリーはマイケルにすぐさま様子が変なので、「マイケル大丈夫」と聞きました。マイケルは、ベイリーに「あまりにも、感情のこもったキッスだから、少しよろめいただけだよ。もう大丈夫」と女の子のような振る舞いです。ニコールは「あらあら、年寄り夫婦には、刺激が多いですよ。もう席につきなさい」とせかしました。マイケルは、「今日おじゃましたのは、先日にご依頼を受けた野菜工場の資料のお届けですから、誰かお客様のお越しでしたら、僕は、この資料を於いて、帰りますから」と尋ねました。ニコールママから、「お客様はマイケルあなたよ」という返事が帰って来ました。「あれ、そうでしたか。僕は普段着で来ましたが、今日は特別の日だとは忘れていました。ジャケットも着てこなくて失礼をしました。と理解不十分の返答です。マイケルは、この場の空気が読めません。野菜工場の見積もりをジョンソンに見せました。そして、画期的な話しをしました。ジョンソンは、「これなら、今の付き合いのある、ワトソンパイの販売担当者に新しい商談を持っていけるよ。場所のかげんで日当たりが悪く、土地も石砂利がおおくて何の利益も産まない丘にこの野菜工場を建設してみよう。すばらしいアイデアだよ。マイケルありがとう」と述べました。
そして、エヘンと咳払いをして、ジャケットの襟をただしてから「いつが結婚式の日取りがいいのか、聞きたくて正装しているのですよ。君の考えを教えてほしい。君が忙しすぎて、私は、ケイトをみているとさみしがっていて親として辛いのですよ。私も年だし、孫の顔がみたいのでよろしく頼みたいので、どうぞよろしく」と言われました。
タチヨミ版はここまでとなります。
2013年4月7日 発行 初版
bb_B_00113942
bcck: http://bccks.jp/bcck/00113942/info
user: http://bccks.jp/user/117646
format:#002t
Powered by BCCKS
株式会社BCCKS
〒141-0021
東京都品川区上大崎 1-5-5 201
contact@bccks.jp
http://bccks.jp
カナダで愛犬ジャック・ラッセル・テリヤを飼っていましたが、著者が脳内出血で倒れてしまいました。約3ヶ月の危篤のあと奇跡的に蘇り日本に帰国をしました。カナダに残した、愛犬ベイリーを主人公にしてカナダの厳しくも美しい自然のなかをいきる、サイボーグドッグベイリーとしてSFファンタジーの物語を書きました。