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第一章サイボーグ・ドッグ・ベイリー NO.4 ベイリー地球外へ誘導

Okey Dokey Japan

Okey Dokey Japan出版



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  この本はタチヨミ版です。

ベイリー異常を感知

 「マイケルなんだか変だよ、何もサイボーグになっていないのに僕の体が振動を感じるのだけれども今まで感じた事のない振動だからどう伝えていいかわからないんだよ助けてよ」とベイリーがマイケルに訪ねます。「車に乗った感触でもないかい」とマイケルが訪ねます。「全然違う、ものすごいエネルギーだよ。すべての僕の能力を最大限にして欲しいのだけれども、もしも、何かを感じたときに僕の体がそれに耐えられるか怖いけれども、はやくにその正体を見つけ出したいと思うのでよろしく」と頼みます。
そのことを CSPCのトムに即刻つたえます。トムは「サイボーグ ドック ベイリー様が言うのであれば、家の中でスーツを装着してとりあえずレベルをマックスにしてください。こちらのモニターも24時間体制で監視します。よろしく」という司令が出されました。
 しばらくしてベイリーは自分の体の異変に気がつきます。あまりにも全ての五感が超が付くほど敏感すぎてノイローゼになるようです。五感をつかさどっている脳神経が異常事態です。制御ができません。前頭葉が異常なほどの疲れが出だしはじめました。そこでコントロールするために自分がパニックにならないように瞑想状態に追い込みました。ベランダでのんびりと気持ちのよい草原を動物が行動するのを無視して瞑想にふければ今までのように本能の行動もおさえられてリラックスしていられます。しかし、長時間の使用はまだ無理のようです。設定を1時間にして、待機をしました。
 ベイリーは20分前からジョンソンとエリザベスがお買い物から帰宅することをマイケルに告げていました。ベイリーは「マイケル、今日はレバーパテではなくて、骨のマローが食べたいのだけれどママに伝えて欲しいよ電話で知らせてよお願い、今ならまだスーパーマーケットの食肉売り場にいてるよ、早くお願い」と催促です。マイケルは早速ママに電話をしました。「はいママ、お願いがあるのだけれど、ベイリー隊員が骨のマローを要求しているのだけれども食肉店の前にいるのならば、買ってやってほしのですがお願い」と電話をしました。しばらくして、ジョンソンとエリザベスが買い物から帰宅しました。
ベイリーはゆっくりと玄関までジョンソンとエリザベスを出迎えにいきます。「バウ」と言って、上目使いでおすわりをしています。エリザベスは「まあベイリーちゃんサイボーグに変身しているのね。それでは、あついキッスも出来やしないわ。ああ、それで今分かったわ、ちょうど食肉店の前にいたときにマイケルから連絡があったのね。あなたは、私を監視しているのね。それでは、ハンサムな彼氏とデートもできやしないわ。では、口封じにあなたのご希望のものを差し上げるから、キッチンにいらっしゃい」と言って呼び寄せます。そしてオスワリとマテを告げます。マイケルにサイボーグヘルメットを外してもらい、しばし、御馳走をいただきます。
 ベイリーは上手に前足で1インチ程にカットされた牛の脊髄を押さえて脊髄の髄を前歯で吸い出して食べています。そしてそれがなくなると今度は骨をゴリゴリと噛み砕きます。飽きずに骨がなくなるまで噛み砕いでしまいました。 
 これぞテリヤのなせる技です。もちろんベイリーはサイボーグではなく生身のベイリーです。ジョンソンは「マイケル、何か任務でも発生しているのか」と尋ねます。マイケルは、状況を説明します。
 ジョンソン は「世界中で天変異変がおこっている。巨大地震や気候変動で規模の大きいハリケーン、洪水被害など地球の異変が起きている。活断層の活発な活動により、ニュージーランド、チリ、ペルー、コスタリカ、などの活断層に沿って、大地震が起こっている、まさに地球のはるか地下でマントルの対流が地表を延ばしたり、縮めたりしていて北米プレートにとんでもない揺れをおこす確立が高くてここ東カナダにも大地震があってもおかしくないのだよ。でもその発生予測時期を告げることは未だに不可能にちかいから、トムもその予測をベイリーができることに大大期待だよ。もちろん私達も同感だよ。落雷とともに生をうけたベイリー様だからね」とマイケルに教えてやります。
 皆が眠りについた深夜に「サイボーグになりたい」と、マイケルに頼みます。
「ねえマイケル、サイボーグにしてよ、起きてよマイケル」と秘密伝達です。 マイケルは、「夜中は、秘密伝達を使わないという約束だろ。せっかく楽しい夢をみているところだったのに、彼女はどこかに行ってしまったじゃないか」「だけど、非常事態の発生の予感なんだよ。頼むよ、装着ボックスは車の中だから使えないから、早く起きてよマイケル」と強く伝達します。不機嫌ながらマイケルがベイリーにサイボーグヘルメットを装着してやりました。マイケルはベイリーに「何か変わったことがあればすぐさま伝達しておくれ、僕も一緒に起きていてやればいいけれども、まだ頭がクラクラするからもう一度睡眠を取るからよろしく」と言ってベットにはいりました。
 ベイリーはベランダのガラスドアの前で伏せのスタイルで自分の両足を伸ばしたその上に顎を載せてじっとしています。深夜の草原には、兎が飛び跳ねています。また狐が、子鼠を捉えようと走り回っています。夜空には、無数の星が輝いています。何か、嵐の前の一時の静けさです。夜明け前には鳥が囀り始めました。ベイリーは、しばし睡眠を取りました。
 ベイリーの脳は回復しているように思われますが、それは、サイボーグの助けによるものです。まだまだ脳に障害を受けたのですから、通常に戻るのには時間が必要です。ですから、長時間神経を集中することは無理のようです。

飛行船CSPC本部

 CSPCトム フォードからベイリーに来船の要請がありました。飛行船に乗れば探索地点を自由に移動できます。マイケルの家の近くの森に囲まれた草原までCSPCビエクルで行き、待機します。昼であるのに暗黒の雲がみるみるうちに広がり光を吸収する特殊加工された飛行船が着陸しました。トムの無線で着陸したことを初めて知ったマイケルはCSPCビエクルを自動誘導されて、飛行船の中に入船しました。トムは簡単にマイケル、ベイリーに挨拶したあと司令室に案内しました。そして、今回の任務を説明します。「まだはっきりとしたことはわからないが、西海岸の海域でエネルギーの変動が始まっている可能性があることを宇宙衛星がキャッチして,そのデーターをカナダ国防省に送られてその解析を行なっているところではあるけれども、わがチームもそれに協力しようと思っているところに、ベイリー隊員から何かの異常を感じたという連絡を受けて関心、仰天しているところなのだよ。何も起こらない事に越したことはないのだけれども、調査を進めたいと緊急司令を出したのだよ。理解して、協力を要請します。頼むよ。」と説明します。
 マイケルは、「それで具体的にどうすればよいのでしょうか」と尋ねます。「とりあえず、この飛行船で西海岸に向かいますが、ベイリー隊員に海に潜ってもらいできるだけ変動の近距離でそれを調査していただきたい」とトムは答えました。マイケルは「この建物いや、この船が空を飛んでいるまるで映画で見た世界だ、すごく興奮するね、ベイリー」と言ってベイリーをみると、まるで愛犬ではなく武装した軍人ロボットです。真剣な眼差しで、瞑想状態にあります。マイケルは、自分が浮かれていることがはずかしくなりました。ベイリーが報告します「西の空にへんてこな形をしたプラスイオンを大量にふくんだ怪しげな雲が見られます」と告げます。「了解」と司令室からアナウンスがありました。
 ベイリーは自分の気づく事を次々に報告します。それには、「西海岸に近づくと僕の目が歪んでいるかのように土地が平らでなくて凹んでいるように見えます。強度な岩石が擦れ合う不快音が聞こえ、もどしそうです。温泉で臭う不快な匂いがします。僕の五感のレベルが強すぎて余りにも臭い、異常音、視覚が一度に異常を起こして、気が狂いそうだよ。いつものチュリテイーでは足らないよ以上」と伝えます。
 トムはその情報を全て、気象庁に伝達しました。そうすると、気象庁から「いつのまに、新たな CSPC独自で特殊衛星を打ち上げ、しかも、地震に関するデーターの蓄積をしているのかと、不思議がられて、かえって疑われました。それでベイリーの話をしなければならないけれども、先決はいまの現実を見極めて、一刻もはやく対策をねらねばならない」との意見交換があったことをマイケルに伝えます。マイケルは、ベイリーに「お前は大した御犬様だよ、CSPCプロジェクト主任トム フォード はお前の情報を専門部署に伝達して、驚かれてもっと近い将来何が起こるかを知りたがっているよ。よろしく頼むよ、ベイリー隊員」と励ましてやりました。
 トムから、マイケルに伝言です「海底にこの飛行船ごと着水しますので、安全な姿勢なり、安全シートに懸けるよう。そして、ベイリー隊員はくれぐれも、ベイリー特別プロテクトシートに着席させるよう」命令が出されました。ベイリーは、「僕が生まれたときとは違った方向にエネルギーが働いているよ。海底が沈んで、その逆方向に盛り上がろうとする莫大な力を感じるよ。以上」と伝えます。マイケルは「ありがとう、それを地震と言うのだよ。ベイリーそれでいつなの」と聞きます。「それは、わからないよ、だって僕には、今起きている事は報告出来るけれども、それを予知となると、もっと人生経験なり、見比べるものが必要だよ。けれどもエネルギーの力は、短い僕の人生で最大のものを感じるよ。何か見比べるものなり、標準になる映像、データーを表示してよ」というベイリーの報告を伝えます。トムは、「その通りだ。我々の任務の想定をはるかにはみ出しているけれども、何とか危機回避をしなければならない。過去の蓄積されたデーターの解析を急がしている。何処で、その地震の源が起こるかも知れない非常に重要な点であるから」とトムの返答です。
ベイリーは海に潜りました。そして、ぶくぶくと泡が噴射している海底からサンプルを採取しました。その泥の中には、地球の地殻、マントルから湧出してきたレアアースという物質が検出され、インジウムやニオブが発見されました。 
 新しい海底鉱山の発見です。でもベイリーは「もう大変だーエネルギーが僕を襲うよー」と叫びロケットのように船に戻りました。海底にはぱっくりとしたひび割れが確認されました。マイケルはすぐすぐさまトムに報告をしました。トムは原子力発電所に確認事項を報告をしました。そしてすぐさま最重要警戒が出されました。海底から戻ってきたベイリーをミカはすぐに見つけて暖かい湯船に入れて丁寧に乾燥も済ませました。ベイリーは緊張感が取れて、とても温和な顔になり大満足です。
 翌日、震度5の揺れが観測されました。これは、大変なことです。しかし、発電所員は落ち着いた行動がとられたので、事故は未然に防げて、非常に有意義な情報提供をされたことになりました。
 カナダ政府は子犬がそんな大それた働きをしたことに驚愕です。すぐさまCSPCプロジェクト研究開発を賞賛しました。地球の動きを予測、変動を察知するわけですから、国の機関から色々の表彰を授かりました。名誉の受賞の連絡です。
 ベイリーは、「いつ僕の好物がいただけるの。紙切れなんてなんの価値もないよ。マイケル、しっかりトムに伝えてないの?」とお怒りです。マイケルはトムから「これが、人間社会なのだよ。人間は名誉を大事にするのだよ、ごめんね。心配しなくてもトムは、ベイリーの好きな食べ物そして、クラーク家全員を招待して、たっぷり食事を用意するから許してよ」と伝えてきていることをベイリーに告げました。ベイリーは「やっと、楽しい仕事をやり遂げたように思えるね、家族全員だもの楽しみに待つとしよう」とにこやかになりました。
 それでも、とりあえず、ミカにおねだりをします。ミカを見上げて、バウと小さく吠えて、ベイリーの首をミカの足にすりよせます。そして、ベイリーの目を細めて、喉元をグウグウと鳴らします。そして、バウと大きく吠えました。ミカは「ベイリーちゃん言いたいことはわかるわ、でも猫みたいね。でもそんなに大きく吠えないでね、だって、サイボーグに変身したままなのだから」と戸棚を開けてレバーパテをとりだしました。そして、サイボーグを解除して与えてやりました。
 ベイリーはいつものように、しっかりとお座りをして行儀よく食べました。ミカは健康診断もかねて頭、体全体をやさしく撫でてやり、ベイリーはコロリと仰向けになりお腹をミカに見せて、安心の表現です。ミカはそれを見て、「ベイリーちゃん、ありがとう」とお腹を撫でてやります。新しい絆のはじまりです。

ベイリーの受賞式、ディナーパーティー

 招待客は、マイケル クラーク、Dr.ジョンソン クラーク エリザベス クラーク べティー クラーク 妻エリザベスの父親 ジェイムス 妻エリザベスの母親ダイアナ ベイリーの生まれた農家の主人マートン とその妻マディソン 妻エリザベス クラーク の弟 ポール 弟ポールの愛妻のミッシェル ポールの愛犬、ベイリーの友達ゴールデンレトリーバーのアポロ が招待されました。
 招待された家族全員仰天です。それもそのはず全て、ベイリーのことは、秘密でした。かすかにポールが、いつもベイリーが怪我をしてから心配していたので、元気になったことだけを知っていました。マートンもマディソンも久しぶりの対面です。ゴールデンレトリーバーのアポロもベイリーの身に何が起こったのか検討も付きません。ただ、この頃一緒に遊べてなかったので、寂しくしていました。ちょうど良い機会ですので、この機会に秘密の任務も理解してもらえてもっと家族と交流できるからです。
 妻エリザベスの母親のダイアナから電話がジョンソンにありました。「何か少し合わないうちに凄いことになっているのだね。ただのわんぱくな子犬という印象しかなかったけれども事故を起こしてから、子犬の犬生が変わってしまっているのだねえ。何をプレゼントにもっていけばよいのでしょうか」という電話です。「なにもいらないから、おめかしして、来てくれればいいですよ」とエリザベスの返事です。CSPCの飛行船がベイリーの受賞式、ディナーパーティーの当日にクラーク家の近くの草原まで皆を迎えに来てくれました。
 もうそれだけで、べティー 、ダイアナ、マディソン、ミッシェルの女性達はまるで遊園地の豪快な乗り物に乗るかのように興奮しています。しかし、この飛行船は肉眼では見ることができません。着陸して扉が開いて隊員の姿が見えて初めてその物体があることを確認できました。隊員の招きで入船しました。
 ダイアナは、「なんだか玉手箱みたいな飛行船ね。べティー、逸れないようについていらっしゃいよ」と手を引っ張ります。ミカ、テリーが招待客を出迎えています。マイケルがそのサポートをしています。マイケルが「ようこそマートンおじさんベイリーはとんでもない偉い犬になったよ」と出迎えをします。ポールがやって来ます。ポールは、「マイケルあとで、この飛行船の中を案内しろよ」と頼みます。
 招待客は、胸に名前をつけて、案内ツアーの始まりです。テリーが案内役を引き受けています。「この施設は、各国から研究者が、集まりサイボーグのそれぞれの部位を深く研究しています。それぞれの研究室があります。そして、滞在期間の長い研究者には、ホテル並みの宿泊施設があります。もちろんマイケル隊員の部屋も用意されています。またベイリーの特別室、ベイリーの特別栄養管理師、トレーニング担当であるミカも専属でおります。この部屋が健康管理の測定、トレーニングルームになります。またその奥には、ベイリーのサイボーグの部位の研究開発室になります。センターには、司令室があり24時間ベイリーを管理、サポートするシステムが構築されています」と説明です。全員がパーティー会場に招集されました。
 そして、CSPC(サイボーグ スペシャル プロジェクト カナダ)プロジェクト主任トム フォード が挨拶をします。「今回の地震予知の使命では、この船は、海底まで入水して、ベイリーの任務をサポートできました。ベイリー単独でも潜水できるサイボーグスーツで海底まで潜りました。そして大きな海底の亀裂を発見でき、非常事態であることがわかったのです。その試着は、この船のプール、オンタリオ州の湖で実験済みでありました。ご存知のように、マイケルのCSPCビエクルもこの船からコントロール出来て誘導できます。最先端のテクノロジーが結集されていますが、なんと言っても、ベイリー隊員のマイケルとの秘密伝達にはかないません。この最先端のテクノロジーと、マイケル、ベイリーとの融合をもって、人類の想定外の危機に立ち向かいたいと思います。その手始めとして、今回の地震の余地につながる報告をうけたことは、画期的なことでありましたので、政府から表彰され、ここにそのお祝いパーティーとベイリーの表彰式をとりおこないます。ベイリーのことは、秘密にということであったので、家族の方々も不思議に思われていたことがあったと思われますが、こういった事情でしたのでよろしくお願いします。どうぞおくつろぎくださり、パーティーを楽しんでください」という挨拶がありました。
 そこにベイリーが、サイボーグスーツをつけて現れました。トム フォードが「ベイリー隊員の用意ができましたので、表彰式と感謝メダル、商品の授与をおこないます」とアナウンスがありました。ベイリーは軍人のように行進してきます。それには、皆が拍手で出迎えます。アポロは、「どうなってるのだ、へんてこりんなスーツをつけて」とベイリーにだけ分かる犬語で話しています「ぼくには、このスーツがいるのだよ、そうしないとまだ障害があるから今までのようには、遊べないのだけれども、これでアポロ以上いやもっと100倍以上の能力が備わっているのだよ」と答えています。ベイリーは、表彰を受けて、金メダルを首にかけてもらいなんとなく、体が少し反り返り、しっぽもたっています。
 そして、ベイリーのごちそう1年分が与えられました。しかし、ミカは、「いつでも差し上げますけれども健康管理をさしていただきます」といって、そのごちそうを預かりました。ベイリーは「それはないよ、マイケルなんとかしてよ」と伝言です。
 ポールからトムにベイリーの装着している潜水スーツの仕組についての質問です。トムは「魚と同じように、特殊フィルターを装備して、海水から酸素を取り出せるようにしたマスクをつけて、小型プロペラで現在、時速100kmで泳ぐことができる。これは、大型マグロと同じ速度でおよぐことができますが、まだまだ速度アップの研究中であります。そして新たに飛行の翼を開発中であります。まだまだベイリー隊員には水陸海どこにでも活躍していただかねばなりません。それでは、ベイリー様には申し訳ございませんが、乾杯と引き続き晩餐を開かしていただきます。どうぞおくつろぎください。では、乾杯」とワイングラスを掲げました。
 ベイリーは骨付きの黒毛和牛ステーキをむしゃぶります。そして、大の仲良しポールにもゲストとして同じように骨付きの黒毛和牛ステーキのおすそわけです。ポールはベイリーに犬語で聞きます「いつもお前は、こんな御馳走をもらっているのかい、メタボに気をつけなければいけないよ、お前が食べられないのであれば僕が食べてあげるから、マイケルにいっておくれよ」と少しジェラシーを抱いています。ベイリーは、たくさんレバーパテをもらっているから、マイケルに言って少しあげるよ。でも、僕には栄養士がついて監視しているから、スタイルもいつも気にしなければならないから結構大変なんだよ」と実生活の暴露です。二匹とも骨までもむしゃぶりつきましたから、食事には時間がかかりました。
 ベイリーは、飛行船の窓際まで案内し、空からの眺めをアポロにみせてやりました。「ワオーワン」といって、びっくりです。ベイリーは「宇宙飛行師になるのかい」と聞きます。「僕には、わからないけれども、今日トムが飛行用の翼のことを行っていたから、空を飛びそうな気配があるようだね。少し、怖いよ」と話しています。

 トムはパーティーのほかにマイケルとベイリーだけの食事会に誘いをしました。ベイリーは、「僕は、自然と自由に遊びたいけれども、人間の食べ物にはあまり興味はないんだけれども、出席しなければいけないの?」と聞きます。マイケルは、「言いたいことはわかるけれども、トムは非常に喜んでいるんだよ。でもどうして、ベイリーにその喜びを表現していいかわからないから、喜んでもらえるであろう食べ物を御馳走したいのだから、その気持ちをわかってあげなさいよ」と言って、説得します。「何か欲しいものがあれば、僕からトムに言ってあげるから、遠慮なく伝えてよ、いいかい」と伝えました。
 トムからの招待の日がきました。トムは宇宙船を飛ばし、夜の地上の輝く光の美しさを楽しみながら、食卓の上には、赤いバラがたくさん生けられて食事の用意をしました。ベイリーは「今日は、誰か特別な女性も招待しているみたいだね。だってものすごく、ロマンチックだもの、そうでなかったらトムは僕に愛を告白しそうだよ、僕の愛しているのは、クラーク家の人たちだよ。分かっているね。と何か神妙です」トムは、今日は、いろいろの食べ物を用意してみました。ベイリーさんの嫌いなものがあれば食さなくてもよろしいから、また、好物のものがあれが、追加してください」と両者に告げます。そして、音楽演奏がはじまりディナーが始まりました。



  タチヨミ版はここまでとなります。


第一章サイボーグ・ドッグ・ベイリー NO.4 ベイリー地球外へ誘導

2013年6月3日 発行 初版

著  者:Okey Dokey Japan
発  行:Okey Dokey Japan出版

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カナダで育ったジャック・ラッセル・テリア。名前をベイリーと言います。わんぱく犬で非常にスーマートな犬です。野原いっぱいにかけたり、カナダギース、シマリスを追いかけ成長をしました。時には、赤ん坊の子守をもして、家族全員を守ります。そのわんぱく犬のもんがたりをSFファンタジーにして書いています。この犬は、私の愛犬です。

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