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テレビ、ラジオ、Twitter、ニコニコ生放送、Ustream……。マスメディアからソーシャルメディアまで、新旧両メディアで縦横無尽に活動するジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介が、日々の取材活動を通じて見えてきた「現実の問題点」や、激変する「メディアの現場」を多角的な視点でレポートします。津田大介が現在構想している「政策にフォーカスした新しい政治ネットメディア」の制作過程なども随時、お伝えしていく予定です。


※このメールマガジンの発行予定日は第1~第4金曜日です。
BCCKS版は1号からお買い求め頂けますが、メルマガ発行日より1週間遅れての発行となります。

津田大介の
「メディアの現場」
vol.83
2013.6.28

津田大介

BccksPublish




  この本はタチヨミ版です。

 目 次

   Don't lose your temper

 1 メディア/イベントプレイバック《part.1》

♣音楽業界の未来とは
  ──2011年以降の新たな風景を語る

 2 メディア/イベントプレイバック《part.2》

♣対談 津田大介×福田峰之×奥野総一郎×石川和男
  ──「ネット選挙解禁で政治は良くなるのか?」

 3 今週の原発情報クリッピング

 4 津田大介のデジタル日記

 5 140字で答えるQ&A

 6 ふるまいよしこの「中国ジャーナリズム、ネットと歩む未来」《第10回》

 7 速水健朗の「本を読まない津田に成り代わってブックレビュー」《第35回》

 8 岡ぱみゅの「がんばれ! 紙メディア!」《第10回》

 9 今週のゼゼヒヒ

 10 メディア・イベント出演、掲載予定

 11 プレゼントコーナー

 12 ネオローグユニオン


Don't lose your temper

みなさんこんにちは。津田大介です。

そういえばこのメルマガ、購入ページの説明文には「津田大介が現在構想している『政策にフォーカスした新しい政治ネットメディア』の制作過程なども随時お伝えしていく予定です」と書いているのですが、なかなか政治メディアについてお伝えすることができない状況が続いておりました。

しかし、もちろん「つくるつくる詐欺」ではなく、水面下ではきちんと作っていたんですよ! いや途中で何度も「ごめんなさい」しようかとも思ったんですが、それでもこれをやらなければ、今死にそうになって働いている意味がないですよね。はい、そして何とか参院選までにある程度形になったものを皆様のお目にかけられるようになったんじゃないかという状況です。結局1年がかりの長い作業になりました。長かったですね……。

今はまさに最後のコーディングやらデータ集めやら、開発の最終段階に突入しようとしています。しかし、先日マサヒコさんから「参院選前にオープンさせるためには、現在の弊社の開発体制ではどうにもならなさそうだ」と報告があり、じゃあ外注に手伝ってもらおうということで外注の開発企業に見積もりを出したらqあwせdrftgyふじこlp万円という金額が返ってきて鼻血が出そうになっているなうです。ゼロ多すぎ! ああ、俺が億万長者だったらいいのに!!!!! 

メルマガで稼いで、稼いだ金額を政治メディアのために開発費とスタッフの人件費に充て、俺の給料は上がらないという穴掘って埋めてという作業をこの2年間繰り返してきたわけですが、それはそれとして、ようやく一時的なゴールが見えてきました。もちろん政治メディアというのはハコを作っただけでは完成ではなく、日常的に運営できなければ意味がないわけですが、ぶっちゃけ日々作ったハコを運営するには年間の予算が5000万円くらいは必要になりそうなんですよね。なので、メルマガとは違う形でファンディングをしていかないといけないんだろうなと。はい、ここにきてようやく私めも「現実」が見えてきた、とも言えますね。やっぱ新聞とかテレビはすげーよ(涙)。ああ、俺が億万長者だったらいいのに!!!!! 

ということもありまして、政治メディアは取り急ぎ「参院選で投票する候補者を選ぶ際に便利なウェブサイト」という形式でスタートします。そのあとはいったんお休みをいただいて、その後はそのウェブサイトを日常的に便利な政治・政策データベース、メディアにすべく、日本にもしかしたらいるかもしれない篤志家のところを回って、お金集めに奔走しようかな、なんてことを考えております。これまで特にパトロンとかいなくて、すべて自分の稼いだ金でやってきた俺としてはかなりの路線転換ではあるのですが、それはそれ、大人になって実現したいことを実現するために、前向きな路線転換をしていこうということですね。ということで、このメルマガ読者に大富豪とか石油王とか孫正義さんがいらっしゃいましたら、ぜひ「津田くんがんばってるみたいだから5億円くらいあげるよ」みたいなお申し出をよろしくお願いします! 全力でもらってあげます(顔) ああ、俺が億万長者だったらいいのに!!!!!!! 

さて、結局政治メディアってどんなサイトなの? とお思いの方も多いでしょう。もうこれは画面イメージ見てもらった方が早いので見てください。

http://www.neo-logue.com/mailmag/mailmagcontents/vol83/vol83_yourtemper.jpg


はい、これはスマホ用のイメージ画像です。ごくごく簡単に説明すると、政策に関するさまざまなトピックで政治家の過去の発言を切り分け、その人がどんな政策観を持っているのか可視化させようというサービスです。

今回の参院選はネット選挙が解禁されました。参院選は全国どこからでも投票できる「全国比例区」があります。全国比例区というと、今まではタレント議員や元スポーツ選手、もしくは宗教団体や労働組合など特定の組織がバックに付いていないと当選することは難しかったわけですが、ネット選挙が解禁されたのならそこはちょっとでも変わるんじゃないか、いや変わってほしいという思いが俺にはあるのですね。なので、全国比例区の候補者に絞って、過去のいろいろな発言や政策観を時系列に見せていくことをします。



  タチヨミ版はここまでとなります。


津田大介の「メディアの現場」vol.83

2013年7月11日 発行 初版

著  者:津田大介
発  行:BccksPublish

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津田大介(つだ・だいすけ)

ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース非常勤講師。一般社団法人インターネットユーザー協会代表理事。J-WAVE『JAM THE WORLD』火曜日ナビゲーター。IT・ネットサービスやネットカルチャー、ネットジャーナリズム、著作権問題、コンテンツビジネス論などを専門分野に執筆活動を行う。ネットニュースメディア「ナタリー」の設立・運営にも携わる。主な著書に『Twitter社会論』(洋泉社)、『未来型サバイバル音楽論』(中央公論新社)など。

PHOTO by OKOZYO

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