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うっとり素肌講座

ふみか



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 目 次

あなたの肌は無限の可能性を秘めている―

見てみない振りをしていませんか―

頑張ってもキレイになれない―

美肌には何もいらない―

自然ときれいな肌になれる理由―

美肌に絶対必要なもの―

こすると皮膚は老けていく―

皮脂と潤いは別ものです―

化粧水は肌を乾燥させる―

乳液は蓋にはならない―

美容クリームの害―

日焼け止めの害―

肌を壊していくクレンジング―

ファンデーションの害―

メイクはしちゃだめなの…?

ポイントメイク―

ポイントメイク<私の場合>

お湯だけ洗顔―

ポイントメイクの落とし方―

ポイントメイクの落とし方<私の場合>

美肌の基本は前倒し―

ケアをやめると―

肌の気持ちになってみる―

勇気ある一歩―

こんな世界が待っていた―

ありがとうございます―






あなたの肌は


無限の可能性を秘めている―






見てみない振りをしていませんか―

女性の肌がきれいだと、
それだけで美しく見えるものです。

しかし、だからこそ私たち女性は
衰える事を強く恐れます。

『肌、荒れてるんじゃない?』
なんて言われると、

自分が否定されたような気持ちになり、
時間とお金を投資するようになります。

部屋にあふれている化粧品を見て、
ふと、『疲れたな・・・』と思う瞬間が
あるのではないでしょうか。

気がつくと、
大量の化粧品が目の前に並び、
ゆとりのない自分に
気付き始めてはいませんか?


“とりあえず今の状態を
キープさえできればいい”

なんて、
その場しのぎに
走ってはいないでしょうか。


ふとした瞬間
感じているはずです。

『このままの生活で、
本当にキレイになれるのだろうか・・・』

頑張ってもキレイになれない―

健康的な食事にしてみても、
睡眠をしっかりとっても、
なかなかいい結果が
返ってこないときってありませんか?

どんなに頑張ってケアをしても、
自分の肌を“キレイ”と思える日がとても少ないのです。

頑張っても報われない努力に、
不安を覚えていませんか。

今では、
たくさんの情報が手に入り、便利な世の中になりましたが、
その情報自体に踊らされることがとても多くなりました。

何が正しいのか分からずに、さまよい続けていませんか?

いや、
もしかしたらすでに
気づき始めているのではないでしょうか。

このままケアを続けても、
肌はキレイになれないことを。

美肌には何もいらない―

最初にはっきり言っておきます。

美肌には、
何も必要ありません。

化粧水・乳液・美容液・パック・
サプリメント・エステ・・・
全てです。

何か新しく買うものもなければ、
時間も必要ありません。

ケアをするという選択肢がなくなり、

あなたの人生の大切な時間を、
これからは
好きなことに使えるようになります。

今まで使っていたケア用品もなくなり、
部屋がすっきりしてくると、
気持ちにまで余裕が持てます。


明るい場所でも、
堂々と素肌をさらけ出してください。

自信の持てる肌を手に入れれば、
大切な人たちとも、
笑顔で充実した毎日が築けるはずです。

自分のやりたいことを見つけ、
楽しく一生懸命生きる毎日。

“ちゃんと、自分を見つめていく”

それでこそ、
あなたの本当の魅力に
繋がるのではないでしょうか。

女の魅力は
自分自身を隠して飾り付け、

その場しのぎのように
作りあげるものではありません。

自分自身をいかしてこそ
本当の魅力になっていきます。


女としての幸せを取り戻せたとき、
あなたは
どんな未来を描きますか?

自然ときれいな肌になれる理由―

肌に“自己回復力”があることは、
ご存知でしょうか。

肌は生まれながらにして、
健康で、美しくなろうとする力を
持っています。

じつは、肌がカサつくのも
その一つです。

肌が乾燥して、
古い角質が落ちることによって、

強くてキレイな皮膚を作るように、
肌の細胞に命令がいきます。

わずかな乾燥を繰り返すことで、
私達の肌は、
自然と美しくなっていく仕組みです。

けれど、私達は、
一瞬できれいになることを
望みすぎたばかりに、

保湿することで、
美肌に必要な、
乾燥を防いでしまっていました。

これでは、肌は生まれ変われず、
薄くて弱くなる一方。

シワやしみが目立っていき、
老け肌になっていきます。

実は私達が嫌っていた乾燥こそ、
美肌への入り口だったのです。

乾燥は、古い肌とお別れをし、
新しい細胞を迎え入れる大切な儀式です。

美肌に絶対必要なもの―

私達は、
美肌に絶対必要なものを
毎日失い続けています。

もともと私達の肌は、
水溶性と、脂溶性の細胞が
レンガ型に重なることによって、

美肌に必要な潤いを守ったり、
外部からの毒物を
跳ね返してくれるような仕組み
をもっています。

けれど、
ほとんどのケア用品に含まれている、
“界面活性剤”には、
その精密なレンガ構造を壊す働きを持っています。

界面活性剤の主な目的は、
化粧品に配合されている、
油分と、水分をキレイに混ぜ合わせるために
使われています。

これがなくては、
化粧品は成り立ちません。

けれど、
界面活性剤の性質は、
私達の肌にある、
水溶性脂溶性の肌バリアまで、
ぐちゃぐちゃにしてしまいます。

“界面活性剤”は今や、
ファンデーション、クレンジング、
化粧水に、美容クリームなど、
ほとんどの化粧品に配合されています。

保湿によって、
肌の生まれ変わりができない上に、
肌バリアまで壊してしまうとしたら、
私達は、毎日何のためにケアを続けているのでしょうか。

もともと、
ほんの少しの乾燥さえ乗り越えられれば、
肌は自然とキレイになっていきます。

そして、
肌バリアさえ壊さなければ、
肌のキメや潤いは、
ずっと守られるのです。

私達は、
一瞬のキレイのために、
一生物の肌を傷つけ続けてきてしまったのです。

けれど、
擦り傷が自然と治っていくように、
私達の肌には奇跡の回復力があります。

ケアをやめ、
自然に身を任せた瞬間に、
肌は少しずつ回復していきます。

肌本来の力がよみがえっていくのです。

水溶性と脂溶性の細胞がレンガ状に重なり合い、
肌の潤いを守り、外からの刺激をも守ってくれています。


水溶性因子と脂溶性因子の構造
レンガのように積み重なっていますね

こすると皮膚は老けていく―

界面活性剤が、
肌のバリア機能を壊してしまうのと同じように、

肌をこするという行為もまた、
少しずつですが肌を傷つけています。

日々のケアなどで、
薄くなっている皮膚をゴシゴシこすると、
肌はより薄くなり、炎症を起こします。

さらには薄い皮膚から刺激となって伝わり、
その防御反応で、
シミやくすみの原因になっていきます。

まぶたなどの皮膚が薄いところは、
他の部位よりも、
くすんだり、たるみやすく、
どんどん“老け顔”になっていきます。

肌によくない成分を、
ゴシゴシこすって塗っていたら、
肌はたまったものじゃありません。

優しく丁寧に扱ってあげれば、
皮膚はキメを取り戻していきます。

皮脂と潤いは別ものです―

皮脂と、肌の潤いはまったくの別物です。

もともと肌の潤いは、
肌のバリア機能を守り、
肌本来の潤いを逃がさないこと
にあります。

それに比べ、皮脂は、
時間がたつと“酸化”してしまいます。

酸化とは、
簡単に言うと腐る事です。

皮脂は、
肌の潤いとは別物であり、

酸化してしまう
という視点から考えたら、
美肌にいいものとは言えません。

たとえば、私達の肌は、
毛の少ないところほど、キレイです。

肌トラブルが多い場所は、
毛が生えている場所ではないでしょうか?

だからといって、
石鹸などでゴシゴシ落としてしまうと、
皮脂が足りなくなり、
皮脂の過剰分泌が起こります。

乾燥しているのに、
肌がベタベタするというのは、
これが原因です。

皮脂はぬるま湯だけで十分おちるので、
酸化を防ぐためにも、
朝と晩に“ぬるま湯洗顔”をしてみましょう。

実践方法は、後ほど詳しくご説明します。




化粧水は肌を乾燥させる―

乾燥肌には、化粧水。

お風呂上りのツッパリ感や、
朝の粉を吹いた乾燥肌には、

化粧水で保湿することが今では常識です。

けれど、乾燥肌のもともとの原因は、
化粧水にあります。

信じられないかもしれませんが、
これは事実です。

化粧水の90%は、“水”でできています。

肌についた水分が蒸発するとき、

実は肌の角質も一緒に
めくれ上がってしまう
のです。

その隙間から、
肌本来の潤いまで蒸発させてしまいます。

化粧水は潤うどころか、
もともともっていた水分まで失ってしまいます。

乳液は蓋にはならない―

そこで、
化粧水の蒸発を防ぐために出てくるのが、乳液です。

化粧品メーカーでも、

“化粧水が蒸発しないように、
乳液でしっかり蓋をしましょう!”
というフレーズをよく見かけます。

けれど、乳液には、
さらに肌を乾燥させる
性質があるのです。

ほとんどの乳液に、
界面活性剤が含まれています。

乳液の成分である、
水と油をキレイに混ぜあわせるためです。

そして、皮膚の表面にも、
水と油でできた、
天然のバリア機能が存在します。

そこに、
水分と油分を溶かしてしまう界面活性剤を塗ると、
皮膚のバリア機能までも、
破壊してしまうのです。

じつは、乳液は、
化粧水よりも大きな、
ダメージの原因になっていたのです。

美容クリームの害―

クリームにも、乳液と同様、
界面活性剤が入っています。

皮膚の、
水と油でできている、
大切なバリア機能を
破壊してしまいます。

そもそも、
クリームの使用目的は、

皮膚科などで、
薬を皮膚に浸透させるために、
肌のバリアを壊す目的で使われています。


肌のバリアを壊し、
中に潤いを届けているつもりでも、
それは偽物でしかありません。

乳液や、保湿クリームは、
化粧水よりも肌に与えるダメージは
ずっと大きいのです。

日焼け止めの害―

そう考えると、
日焼け止めも同じです。

確かに日焼け止めは、
有害な紫外線をカットする効果があります。

けれど、弊害もあるのです。

日焼け止めにも界面活性剤が入っています

界面活性剤は、
今までお話したように、
肌のバリア機能を大きく破壊してしまいます。

そして、
紫外線吸収剤が入っている
日焼け止めには、
紫外線に当たると、
有害な物質に変わると言われています。

そして、
日焼け止めを塗るためにゴシゴシ肌をこすると、
それだけでも肌がくすみ、
シミができる原因になってしまいます。

15分程度の外出であれば、
日焼け止めは塗らないほうが、
肌には良いといわれています。


もし、一日中日を浴びるときは、
帽子や日傘が一番有効だと思います。

それも難しければ、
紫外線吸収剤の入っていない、
ノンケミカルの日焼け止め

使うようにしてみてください。

塗るときも、
こするのではなく、
手のひらでしっかり伸ばして、
肌に押し付ける感覚で。

決して、
こすらないでくださいね。

肌を壊していくクレンジング―

クレンジングの主成分は、
界面活性剤でできています。


乳液やクリームには比にならないほど、
大量に入っています。

クレンジングの高い洗浄力は、
界面活性剤によるものです。

その有害な界面活性剤を落とすために、
クレンジング後の洗顔は必須です。

けれど、
クレンジングでバリア機能を壊した後に、

さらに界面活性剤の入った石鹸で
ゴシゴシ顔を洗っていたら、

皮膚はもう、お手上げ状態です。

そして、
お風呂上りには、

顔が突っ張るからといって、
肌を余計に乾燥させる化粧水と、

肌のバリア機能を低下させる
乳液やクリームをたっぷりと塗っていては、

これは本当に、
肌のためだと言えるのでしょうか・・・

ファンデーションの害―

ファンデーションには大まかに
3種類あります。

1.クリーム・リキッド
2.固形・練り
3.パウダー

1と2には、
界面活性剤が使われているので、
肌バリアを壊してしまいます。

そして、
ファンデーションをつけるときの、
こする行為も、
肌にダメージがあります。

油や界面活性剤は、
毛穴から皮膚の中に入り込んでしまい、

異物だと察知した皮膚は、
それを外に出すために
炎症を起こしてしまいます。

それこそ、防御反応による、
シミやくすみの原因になってしまいます。

しかし、
ファンデーションの中でも、
油分や界面活性剤が大幅に減らされているか、
元々入っていないものもあります。

それは、
パウダリーファンデーションです。

急にファンデーションをやめられない人は、
パウダリーファンデーションを使って、
徐々に肌を健康に戻してあげるのも
ひとつの方法です。

ノンケミカルのものを使用してみてください。

けれど、
ベビーパウダーと同じように、
粉は肌を乾燥させる原因になります。

“肌に自信が持てるようになるまで”
と期間を決めて、
使用することをオススメします。

メイクはしちゃだめなの…?

メイクには、つねに、
こするという行為や、
界面活性剤がつき物になってしまいます。

そして、
濃いメイクには
クレンジングが必要ですよね。

だからと言って、
お化粧禁止と言っているわけではありません。

ファンデーションをやめて、
ポイントメイクだけに変えていくと、

肌を傷める原因になっている、
クレンジングや
石鹸を使わなくてすみます。

“お湯でも落とせる”ことを基準に、
メイクを楽しめるようにしましょう。

アイメイクや口紅だけの、
ポイントメイクをしておくと、

それだけでもなぜか、
ファンデーションをしているように
見えるものです。

じつは、
ポイントメイクだけでも、
じゅうぶん楽しめますよ。













ポイントメイク―

◇アイカラー


=選び方=
ミネラル100%の
パウダータイプを選びましょう。
固形やクリームタイプには
界面活性剤が入っているので×

とくに皮膚が薄いまぶたには
影響が大きく、
目の周りがくすみ、
老けて見える原因になります。


=メイク=
柔らかい筆で、
まぶたをこすらないように
つけていきましょう。

◇アイライン・アイブロウ


=選び方=
ペンシルタイプは、
まぶたを引っ張りながらかくので、
長い間続けると、目元がたるんでいきます。

ミネラル100%の
パウダータイプのアイカラーで、
黒や茶色を選びましょう。

また、アイブロウも、同じものを使っていきます。


=メイク=
細めの筆を使って、
目の際に影をつけるようなイメージで
ラインをかいていきましょう。

◇マスカラ


=選び方=
お湯で落ちるマスカラを使いましょう。

落とすときに、
クレンジングを使わなくてもいいので、
美しい透明感のあるまぶたを
キープできます。


=メイク=
まつ毛を引っ張り過ぎないように
ビューラーをします。

マスカラをつけて、完全に乾かした後に、
もう一度軽くビューラーをすると、
カールがキープできます。

◇リップカラー


=選び方=
ほとんどのものに界面活性剤が
含まれています。

その中でも、
できるだけナチュラルなものを選びましょう。

ちなみに、ミツロウは最も安心安全な
界面活性剤といわれています。


=メイク=
落としやすいように、
1種類だけを薄くつけましょう。

一種類のみにしておくと、
肌への影響力が少なくなります。

◇チーク


=選び方=
パウダー系は、
ナチュラルの得意分野です。

天然ミネラル100%の物もあるので、
探してみてください。


=メイク=
柔らかい筆で、
こすらないように優しくつけましょう。

ポイントメイク<私の場合>

・アイカラー
・アイブロウ
・チーク
・リップ    以上全てalima pure(アリマピュア)

・マスカラ   メイベリンラッシュニスタ

可愛さ・成分・落としやすさ
で選んでいます。

一応ご紹介しておきます。

お湯だけ洗顔―

石鹸には、
界面活性剤が入っているので、
肌バリアを壊す原因になってしまいます。

皮脂はお湯だけで十分落とせるので
肌を傷つけない、
お湯だけ洗顔を実践してみましょう。

こすらないこともポイントです。


朝も、ベタつきが気になるときは、
お湯だけ洗顔をしてみてください。

反対に、乾燥が気になるときは、
目を覚ますためにも、
お湯を水に変えて実践してみましょう。








=お湯だけ洗顔の方法=

1.36度くらいのぬるま湯を桶に溜める

2.顔を桶に入れる

3.ゆらゆら~っと、お湯の中で顔を左右に揺らす(約15秒×3回)

4.柔らかいタオルで、押さえるようにして、水分を取る


以上です。


日に日に肌に戻っていくふっくら感を、
実感していきましょう。



ポイントメイクの落とし方―

=お湯だけ洗顔の前に=

◇アイカラー・アイブロウ
お湯でぬらした綿棒を、
まぶたの上で転がします。


◇リップカラー
ティッシュを唇ではさむのを、
何度か繰り返します。

薄くなってきたら、
あとはお湯洗顔だけで落とせます。



=お湯だけ洗顔中に=

◇マスカラ
マスカラはお湯で落ちるものを使います。

①お湯だけ洗顔で、マスカラをふやかします。
②爪と爪ではさんで優しく毛先に滑らすと落とせます。

ポイントメイクの落とし方<私の場合>

実は、
私はシャワーを使っています。

水量をかなり弱くしたシャワーを、
直接顔にかけます。

ポイントメイクはすべてつけたままです。

微妙な水流で、
こすらなくても、ほとんどのメイクが落とせます。

マスカラは落ちにくいので、
お湯でふやけた後に、
爪でまつ毛を軽くはさんで、落としていきます。

36度くらいのぬるま湯で、
時間は30秒くらいです。


といっても、
頭を洗っている間に、
顔にお湯が流れて、

お湯洗顔を意識する前に、
メイクはほとんど落ちています。

なので、お湯洗顔は、
最後のおまけくらいの気持ちでも十分です。

肌に優しいメイク用品を使っていれば、
アイカラーなどが多少残っても、
時間がたてば、自然と落ちます。

あくまでも、こすらないことを意識していきましょう。

美肌の基本は前倒し―

美肌の基本は、
季節をしっかり味わうことから始まります。

じつは、皮膚のお仕事は季節によって違うのです。


◇春

暖かくなることで、代謝が上がり、
体中が、冬にたまった老廃物の、大掃除を始める時期です。

この時期は肌のトラブルが出やすいですが、
いらないものを外に出してくれている証拠。

とても有難いことなのです。


◇夏

代謝が一気にアップする季節。
汗をたくさんかいて、体の循環を良くすると、
老廃物を排泄しやすくなります。

夏は汗などで皮膚が潤うので、
皮膚の生まれ変わりがお休みモードに入りやすいです。


◇秋

冬に向けて、代謝が下がっていきます。

乾燥することにより、少しずつ肌の脱皮が始まります。

体をしっかり動かしたり、旬の食材をいただくことで、
冬の乾燥肌を防げるようになります。


◇冬

寒さで体が縮こまり、代謝が落ちているときです。

しっかり体を温めて、
代謝アップを心がけていきましょう。

そして、
乾燥により脱皮が盛んに行われます。

脱皮が多いほど
肌が生まれ変わり、キレイになっていきます。




半年ごとに皮膚のお仕事は変わってきます。

夏は代謝アップの季節なので、
しっかり毒素を排泄してくれます。

冬は乾燥を利用して、
たくさん皮膚が生まれ変わってくれます。

そのお仕事を交代するのが、季節の変わり目。

なので、春と秋は症状が安定しません。


夏はせっかくなので、
たくさんデトックスさせてもらいましょう。

冬もせっかくなので、
たくさん脱皮させてもらいましょう。

それを繰り返していくうちに、
肌はキレイになってきます。

季節ごとの肌の仕事をきちんとこなし、
今、この瞬間の自分は、
2・3ヵ月後の来シーズンの美肌を作っていることを
意識してみるといいですね。

美肌の基本は前倒しです。

ケアをやめると―

ケアをやめたあと、
人によって、出てくる症状が違います。

理想の肌になるには、
どれ程の時間がかかるものなのでしょうか。

今までそんなにケアをしていなかった方であれば、
約半年~1年ほど。

保湿しなければ、肌をキープできないほどの超乾燥肌の方であれば、
1年、もしくはそれ以上かかることもあります。

そして、私もそうでしたが、
アトピーの方だと、それ以上の長期戦になる覚悟も必要です。

肌のケア期間が長い人や、
ケアを一生懸命続けてきた人ほど、
キメを失い、バリア機能も壊れてしまっています。

その分、理想的な肌になるまで時間がかかるのです。

ケアをやめると、ごまかしがきかず、
ストレートに肌の状態がわかるようになっていきます。


今までの反動で、
乾燥が始まり、粉がふき、
表面はゴワゴワ硬くなります。

しわも目立ち、ガサガサになっていきます。

これは全て、美肌への大切な過程。

この症状なくして、本物の美肌を手に入れることはできません。

けれど、
それを乗り越えれば、美肌になるというゴールは皆同じです。


症状が出たとき、
『悪化している・・・』ではなく、

『キレイになろうとしてくれている。』
と受け取ってみてください。

症状に対するあなたの気の持ちようで、
キレイになるまでの過程が、だいぶラクに感じるはずです。

肌の乾燥を、美肌になる過程だと受け止め、
少しでも喜びに変えていきたいですね。

肌に季節の感覚を取り戻してもらうためにも、まずは一年。

素肌ときちんと向き合っていきましょう。

肌の気持ちになってみる―

なぜ肌は乾燥するのでしょうか?

それは、
肌が生まれ変わるため。

美肌になるための過程とお伝えしました。

アトピーも、ニキビも、
全ての症状が、あなたの肌を強くするために行われています。


けれど、
私達は今まで、乾燥肌のことを嫌っていました。


あなたが肌だったら、どんな気持ちでしょうか?


あなたの肌が少しでもキレイになれるように、
一生懸命努力してくれていたのに、

『最悪。また乾燥してる…』なんて、
あなたが非難してしまったら、
肌はショックだと思うのです。


一生懸命やったことを、非難されたら、
誰だって傷つきますよね。

それなのに、肌は必死に乾燥を続けて、肌をキレイにし続けます。

あなたは、
肌に無償の愛をもらっていることに、
ちゃんと気付いていますか。

肌の気持ちになってみると、
今ある症状に、自然と感謝できるようになるかもしれません。


今まで私達は、
大きな愛情を受けとっていたのですね。

勇気ある一歩―

私達人間は、
最初の一歩が
なかなか踏み出せないものです。

なにより、
20年以上信じてきた、今までのお手入れ方法を、
手放すことは、とても勇気がいります。

私自身もそうでした。

ケアをやめるまでに、
長い間悩み、決心できずにいました。

肌が本来あるべき姿に戻るまで、
乾燥は続きました。

恋人、友人、職場の人、お客様・・・

とにかく、
人の目が怖かったのです。

けれど、
決心できたのは、

今まで人の目を気にしすぎて、
結局自分のことを好きになれていない
自分に気がついたからです。

乾燥したくらいで崩れるような人間関係なら、
ないも同じ。

むしろ、
応援してくれる人こそ、
これからあなたが
大切にしていくべき人ではないでしょうか?


素肌になるということは、
人間関係を見直す、
キッカケにもなるかもしれません。


そして、
振り返ってみてください。

今の肌の状態に、
どこか限界を感じていませんか?

『もう私もいい歳だもんな・・・』
なんて、自分に失礼なことを思っていませんか?

肌には、
私達が思う以上の可能性があります。


化粧水・美容液・薬など、
全てのケアがいらなくなります。


自由で身軽な体で、
どんな人生を生きたいですか?


勇気ある一歩で、
ステキな人生への扉をあけましょう。

こんな世界が待っていた―

ケアをやめてから、
お風呂上りの時間を自由に使えるようになりました。

ベースメイクもいらないので、
30分かかっていたメイクが、
今では10分ほどで終わります。

気持ちも軽くなり、
自然体でいられるようになりました。


そしてなにより、
ケアをしていたとき以上に、
肌が劇的に美しくなったことを
実感しています。


今でも、季節の変わり目に、
ほんのり乾燥するときがあります。

しかし、
それは、肌が強く生まれ変わるための
一大イベント!

私にとって、
喜びに変わりました。

今までは
代謝が落ち、老けていく肌と
向き合うのが怖くて、

明るい場所で
鏡を見ないようにしていました。

けれど今では、
日に日に若返っていく肌を、
ずっと鏡で見ていたいほどです。

ハリがよみがえり、
キメも整い、
マシュマロのようにふんわりしています。

初対面の方に、
『ファンデーション塗ってないんです♪』
と言って、驚かれることが、
私の楽しみになりました。

あなたにも、
そんな世界が訪れます。

今日というキッカケを、
その一歩にしていきましょう。

ありがとうございます―

最高の素肌を手に入れるという
結果も大切ですが、

どうかそれまでの過程を
思う存分楽しんでほしいのです。

愛する体ときちんと向き合える、
大切な大切な時間・・・

きれいな肌を手に入れることよりも、
体と向き合ってきた、そのかけがえのない時間こそが、
あなたの宝物になっていきます。

私自身も、
美肌を手に入れたことよりも、
悩み、涙しながらも、
肌と向き合ってきたその時間こそ、
今後の人生に、大きな可能性を与えてくれました。

逃げない心。
あきらめない心。
自分自身を好きになること。
そして、信じること。

全てがかけがえのない経験になっていきます。

肌を自然体にするということは、
あなた自身までも、自然体にしていきます。

美肌のためにしてきたことが、
いつのまにか人生の幸せにつながっていたと
気付くときがきます。

そのとき、
美肌はただのおまけであり、
本当に大切なのは、肌ととことん向き合ってきた、
かけがえのない“時間”なのだと気付けるでしょう。

私が本当に伝えたいことは、
自分を信じ、愛する心をもつことです。

じつは、うっとり素肌になるということは、
自分を信じ、愛する心を持つ練習にもなっています。

その時間をどうか楽しんでいただけますように。

この本を通し、あなたと出会えたことに、
心からの感謝をこめて。

ありがとうございます。


                     ふみか




幸せな未来へ―

うっとり素肌講座

2013年10月11日 発行 初版

著  者:ふみか

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東京都品川区上大崎 1-5-5 201
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ふみか

もともとの美容師の仕事。
そして、アトピーの経験。

2つを融合させ、
“自然派美容師”になる。

心と体の健康を見直し、
アトピーを完治させた経験の中で、
心・体・地球は、
全て繋がっているのだということに気付く。

アトピーの方はもちろん、
純粋にオーガニックを楽しみたい方への
サロンをOPEN。

menuはカットとヘナカラーのみ。
はさみ一本で、
美しさを最大限に引き出す。

また、オーガニックを
暮らしに取り入れていくことの
心地よさをお伝えする、
オーガニックライフアドバイザーとしても活躍。

シンプルな生活の中で、
本当に大切に使えるものを厳選し、
生活に取り入れていくアドバイスをしている。

『一人でも多くの女性に、
ありのままの姿(=Organic)でいられる幸せを
感じていただけますように。』

ふみかのHP
http://organicsalon.jimdo.com/

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