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ここは東ガラムマサラ半島に位置する港湾町、
Gabber火山を始めとして山々にかこまれたガラム平野はそ地形故に上昇下降気流が絶え間なく夏は吹き抜けるように気温が高くからっと雨が少ない気候だ。
そしてまた工業が盛んな経済国、gabber帝国の首都である我馬場工業地帯は
まだ6月だというのにとてつもなく蒸し暑い夜だった。
おかげで寝られなかった私は涼みのためわざわざ赤黒い月光に照らされた鉄塔を登ったのが唯一助かった要因なのであったのであろう。
毎日忙しく操業している炉さえ稼働していない早朝その時、
突然、地震が襲った。
マグニチュード8.7、地震が噴火を引き起こしたのか、噴火が地震を引き起こしたのかどうかはわからない。
火砕流は港町を飲み込み、津波が全てを洗い流した。
まさしく世界の終わりともいえる天変地異だった。
気がつけば私は奇跡とも言えるバランスで立っている骨だけになった鉄塔の上にいたおかげで助かった。
町は見るも無残に爆心地のような何もない荒野となっていた。
どうして..どうしてこんなことに...何が起こったんだ
父さん、母さんは!?ウチは一体・・・・・・・・・・・
塔を降り、なぎ倒された木々や家の瓦礫を乗り越えかろうじて辿り着いた自宅は骨だけの構造となって礎石のあとだけが残っていた。
そこで発見したのはいつも父が肌身離さず身に着けていたネックレスだった。
焼かれ禍々しく赤黒い光を発していたがそこに父の姿はなく、残っていたのはこれだけだった。
!!っ・・・父さんの形見・・・
全てを悟った瞬間、火傷お負った私の左腕から全てが崩れ始めた。
ウ・・・・・あぁ・・・
ウわぁっアアあああああっ!!!!!!
チチチ・・・ピピ・・・
秋晴れの日まだ寒空の中、街は朝6時だというのにお祭り騒ぎだ。
それでは本日のニュース、中継の今井 功さんへどうぞ。
ハイ!今日はもう絶好の祭日日和で終戦記念日のパレードが開かれております!
見てくださいこの賑わい、この復興、それもあの統治政府の支援がなければ
ここ、ガババ国の1890年以降30年来は草木も生えないと揶揄されたほどの焼け野原は
二度とこのように戻ってはいないでしょう。
未だ新政府に反発しテロが絶えない街ですが・・・
連合軍は万全の最新科学の粋を集めた装備での警戒対策に当たっています。
ザザ・・・・・・そしてチャンネルが切り替わった。
”ディバラ連邦書記長の大切な財産だ。しっかりお守りしろ!失敗は許さんっ!!以上、”
”p班、北門に厳戒態勢!ちういすべし!!”
ラジオから電波ハッキングされた音声が止めどなく流れてくる。
FM・・・AM切り替え・・・・・{change transe}
周波数78・3HZ・・・・80.2HZ、{frecuencly}
ぶつぶつと一人、家具も何もない部屋のベランダ際で呟いていた男はやがて立ち上がった。
「行くか・・・」
そういって覆面をし準備を整えたあとはヒラリと飛び出して行ってしまった。
眼前に広がるのは軒並ぶ家々と蜘蛛の糸のように交錯する電線、
そしてそこにはそれらを悠々」と蹂躙し、飛び回る男の姿があった。
それがやがて現在、行われてるパレードの一角へと急接近して行く。
「見てあれ!!・・・・・」
その姿を見つけた民衆の中から悲鳴が上がる。
「あれは・・・”フォン・エイマン”よ!」
そう呼ばれたその謎の覆面ヒーローは群衆の上を軽々と飛び越えパレードお無視し、北門を移動中の貨物舞台へと襲いかかっていった。
「標準装備OK!!」いつでも発泡可能です!
それは超音波エコーで位置と速度を割り出し、ニュートン力学の斜方投射の公式、x=v^2sin2θ/gの二次関数で計算された絶対座標だった。
「撃てえ!!」
大佐が命令すると一斉に最新機鋭の銃から弾丸が放たれた。
「なんだ!!!」
しかしなぜか弾丸は当たらず反発され錯乱されゆく
A男はゆうに乗り越え柱上電線から頭上に舞い降りた。
そのときだった、
周囲を黒磁がほとばしり”場”が支配した。
それはA男から放たれた"力"だった。
バリケードを吹き飛ばし、護送輸送車を跳ね飛ばした。
「銃が効かないぞ!確かに当たったハズ・・」
「ば・・化け物か・・!」
衛生兵が口々にいう。
「お・・おれ、きいたことがあるぞ・・」
「すでに戦前に滅ぼされたガババ帝国の生き残り・・」
砂煙が舞うフィールドにゆらりと立ち上がる影があった
そのときみえた覆面マントには旧帝國の刻印が刻まれていた。
「黒き稲妻を放ち戦士・・
”gabber人”だーー」
その後乾燥した気候に再び砂煙が舞い、A男は闇に包まれていった。
「へへへ、チョロいもんだなアイツらヘッポコ兵士め」
「なーにが科学技術だ。」
「この”力”ちょっと当ててやったらスグにイカれやがって」
「この俺からしてみればモロいもんだな機械も・・・」
ある宝物の奪還に成功し逃走中のA男は呟く。
「ハァ、ハァ、ここまでくれば・・・」
今回得た獲物を嬉しそうに久闊を叙しながら確認している
「まぁいい、やっとこの父さんの形見の財宝を取り戻したんだ・・・
これでやっと俺も・・・・
そういって箱を男は取り出した。
「!!?、ああ、あれ!
ないっ!!
確かに奪ったハズなのに
ないっ!!」なんでーーー
『むだだよーー。』
そのときA男が逃げ込んだ廃屋の奥から声がした
そこには窓際にちょこんと座っている一人の少女がいた、年は小学生、10ぐらいか。
「「なにかおもしろそうなおじしゃんがいるからついてきてみたけれどーー」
「なんだかすごいものをもってるねーーなにーーこれーー」
A男が探し求めていたものをもっていたのはこの不思議な少女だった
いつに間にスッたんだ?
「ガキ・・・・いや女の子か・・・」
「大人をからかうもんじゃない痛い目に会いたくないならさっさと返しな・・・」
そうして近づいて間合いを詰め捉えようとしたっその矢先だった。
「!」
さっきまで窓の側に座っていたはずなのに今度は後方に移動した。
「フフフー」邪気のない不敵な笑みを浮かべてーー
「なんつーチビだ・・・すばしっこい・・・」
といいつつも再び奪い返そうと襲いかかる。
「返せ!こら!!」
だがまたも少女は軽々と飛び越え、闇の開発途上団地への建設足場ジャングルへと逃げこんでいった。くそ、ばかにしやがって。
「わーい?たのしいな」
「おじしゃんとおにごっこだよ、あはは♪
捕まえてごらん~」
子供のくせになんて身軽さだ、普段俺もショートカットのため屋根移動や電線伝いは日常茶飯事だがまるで追いつけない、
「こんの・・・・くそガキィ・・・・!!」
ぶちぎれた俺は再び拳を放った、黒磁が走り、空間がゆらぐ。
手抜き工事現場の足場は簡単に崩れ落ち、マンションの一部は崩壊した。
「どうだ・・・・いい加減これで・・・・・」
若干、やりすぎたかなとも思ったがその期待はすぐに裏切られた。
「うふふ・・・・・・あはは・・・・・・・・・」
「違うよ、違うよーーー」
!!!
夜の廃墟に響くあどけない声、
それもひとつじゃない、ふたつみっついくつもの声が音響していた。
「・・・・っ!!どうなってんだ・・・・・」
あたりを真っ暗なビル群に囲まれ立ち尽くす。
「鬼さんこちら・・・・
手のなるほうへ・・・・・」
そのときみつけた、背後方向で建物を乗り越えようとするうごめく影を、
「待てコラ!」
急いで俺ははいあがり屋上を駆け抜け、後をおった。
散々、振り回されついに辿り着いたのはボタ山が立ち並ぶゴミ捨て場だった。
これはいつも街を走り回っている裏道に詳しいテロリストの俺でもほとんど来たことのない領域だった。
発展している港湾とは一画をなす裏山だった、ここは昔鉱業が発達した北の地域で今は南の湾岸の輸入業やサービス業などにとってかわられてるが今日も中小企業の煙は上がっている
[かぁはぁ・・・・・」
「あいつどこ行った・・・・」
「ここは・・産業廃棄物処理場か・・・・」
みるとここは砕石処理場らしい、いまだに大きな歯車式の蒸気機関が作動している。
そのそばで少女は星明かりの下でたたずんでいた。
『知ってるーっ?おじさん。」
「””エネルギー””はねなくならないんだよ」
少女が不敵に問いかける。
「?、何いってんだ?」
「エネルギーは使えばなくなる、だからこそ人間は化石燃料をかき集めたり、危険な原発を建てたりしているんじゃないか。」
「「ううんちがうよーじーじがいっていたのら。」
そういうと彼女はかわいらしく小さな手で丸めるポーズをした。
「こーんなとってもちっちゃいちっちゃいかたまりになっちゃってねーーー
にどとはもどってこないだけなのらーーー
けど”エネルギー”はいつでもそばにあるんだよ。」
よくわからない幼女の語りかけに困惑する。
「そりゃあ、”エネルギー”は”力”を生み出すから・・・
最後には熱に分散してなくなるからで・・・・・」
しどろもどろになりながら弁明するよくわからない俺、物理は苦手だ。
「じゃあ、おじしゃんはわかるの?
そのいってた、
”えねるぎー”と
”ちから”と
”ねつ”。
みんなどーちがうの?
おじしゃん、
ねーねーおしえてよー
そしたらこれかえしてあげるよ。」
無邪気に馴れ馴れしくすがりついてくる少女、答えられず返事につまる。
「ウ・・・・・・それは・・・・・・・」
埒が明かず、再び拳を振るう。
年代ものの炭鉱蒸気機関はバラバラに吹き飛び崩れ落ちる。
それでも少女はやはりなにか力でもはたらいたかのように反発しはねのけ、軽々とかわした。
「なんだっていい!!
エネルギーとはこの”力”のことだ!!」
「だから俺はもっと力を高めるため、その父の形見の秘宝が必要なんだ!!」
我がgabber家に伝わる究極の秘宝、”モノポール”(monopole)
そいつでもっと俺の””力””を高めて・・・・・
あのdbalr連邦のくそったれ知識人どもの政府をたたっ壊さなければならねえんだ!!!
決意の叫びを上げきめるA男、だがまたも笑われ遮られた。
「あはは、だからむだだよ、おじしゃん。」
「そんなにその”力”っていう
くろーいモヤモヤが出していたらすぐみつかっちゃうよ。」
!!?
黒いモヤモヤ!?黒磁のことか?
まさかお前・・・・・この磁力線が見えるのか?!
「うん!!見えるよ!バッチシ。」
「おじしゃんはその”ちから”で敵を吹き飛ばしたり、銃を防いだりしていたんだね。
「そしてこのおたからも、なんだかよくない気が・・・どばーっとでてるのら。」
少女がその手にもつ鎖つきネックレスをかかげて不思議そうにみせる。
「ああ、そうだ。
それが磁気単極子””モノポール””だ。」
「所有するのみで俺たちgabber人のちからを高めてくれると言われている。」
さぁ、これでわかっただろう。
お前が持っていても必要のないもんだ。・・・返してくれ」
「うん、いいよー♪」
!!!
以外だった、ガキのくせにこんなにあっさりとききあけよく承認してくれるとは。
「な・・なんだ、話せばわかってくれるじゃねーか・・・・。」
秘宝を受け取ろうと近づいたその時だった。
単極子がいきなり赤黒く輝き始め、世界は色を失い反転した。
「ぐ・・・・が・・・・っ!!なあっ、テメェ!」
吹き飛ばされたA男は何がなんだかわからない
まるで磁極が磁力線の侵入を拒んでいるみたいだった。ゼロ磁場超電導のマイスナー効果みたいに。
「だからむだだっていったのに・・・」
少女は無邪気にあどけなく笑っているだけだった。
「まさか・・息子である俺を差し置いて、我が秘宝がどこの馬の骨ともしれん小娘に共鳴しただと・・・どうしてだ!??」
それでもA男はあきらめず、奪還を試みるがいずれも逆二乗則の斥力で反発され、その度に彼女はポーンポーンと跳ね上がりまるで追いつけないのだった。
「んーえっとねーえっとねー、どうしてかっていうとねー。」
「こーゆうモヤモヤとモヤモヤがぶつかるとねー
ピョーンとはねかえってねービリビリってなっちゃうんだよー。」
軽々と余裕で逃げまわる少女がなにやら説明しようとしてくれてるみたいだがなにやらまるでわけがわからない、ゆとりっぽく擬態語ばかりだ。
~~しようがないなぁ、じつれいをみせてあげるお~~
「ほら・・・・・例えばここ・・・・・」
そういって身をひねり方向転換しこちらに突っ込んでくる、なんて身のこなしだ。
A男は対応できず完全に脇をつかれた。
「???がぁああああああ!!!」
「!?、この俺が感電・・・?ばかな!」
再び黒磁が走る。言い様がない痺れが全身を襲った。
「やめんか、ばかども。」
静止の声がかかった。みると今の騒ぎを聞きつけたここ砕石場のパイプラインを担当する管理人の長老らしき人物と数名の作業員が立っていた。
「あ!じーじだ、じーじ。」
そういうと彼女はかけて寄っていった、どうやら知り合いらしい。
その子の 言ってる事は本当じゃ、gabberの末裔よ...
長老が問いかける。
??なんで俺のことを知っているんだ?...!!
お前じゃろ、市街であんなバカでかい磁気感知シールド作って電磁波盗聴してたのは。
その子には全て見えていたんじゃよ
電場、磁場等の"場"の波動
それこそ電磁波から地磁気までの
'分布スペクトル'がな。
...アンタら一体、何者なんだ...
そうか、港町でもここは山の方のスラム街だから知らんのか。
改めて紹介する、
ここは中小工業地帯{岩砕} (いわくだき)
通称,"ごみ溜め場"へようこそ。
そのころテロ騒ぎにわいた連邦国の東の軍部は国際記念日パレードの混乱の事後収拾にてんわやんわだった。
全く!どうなっている!!
あれだけの装備"鉄のカーテン" にも関わらず
一切捕らえられないとは
貴様の兵は一体、どうなっている!!
すいません、何故か計器類がすぐにイカれて..
それも、厳戒態勢中のこの記念すべき日に陛下のお荷物が強奪されたのだぞ。
これでは我がdbalr連邦政府の尊厳の示しがつかんではないか!!
し、しかし所長,それでもまだ盗まれたものは少なく.死者は一人も...
状況報告、盗まれたのは時計に二次電池と携帯やら食料やらを少々、
また今回の謎の人物情報"A男" は
読捨新聞社記者が仮名でAマンとして報道したのが始まりで...
民衆の間では"フォン、エイマン"と呼ばれ、一部熱狂的なファンもいるようです。
ふふん,なるほどね、
丁寧に旗までつけて宣戦布告、隠す気もないってわけか..
旧帝国の皇子よ...
そのころA男と少女やら数名は合流し
ゴミ溜め場の砕石場からさらに奥に入った鉱山現場に来ていた。
わーい、ここがぼくのおうちだよ
少女はずんずんとそばの給水塔をよじ登りさっさと扉を開け部屋へとかえっていった。
みるとそこは鉱山労働者やら』商工業者たちやらの重機の溜まり場でそこのお仮設住宅は足場やパイプがはびこるパラダイスだった。
ここは、共同経営組合工業集合体の"バルディシャン"「balditian」.
手工業者と鉱山労働者が連合国のために働き生活している。
彼ら一同は工事現場奥の控え室に招き入れた。
で、あんたらは一体、何者なんだ。
そして何故、機関に追われてる俺を助けようとする?
ワシらのことは手工業者の長、「バルド」と呼べ。
それと何故お主を助けたということなのじゃが
少し、お主の持ってるその能力とラジオに工学的な興味があってのう。
ん?ああ、これのことか
なんの変哲もないただのゲルマニウムダイオードトランジスターラジオだ。
ただし俺自身がアンテナとなり検波、増幅している。
そして後は鉄パイプなりビニール傘の骨なりなんなりと使ってやりゃ、
立派な電磁波増幅機「ダイポールアンテナ」出来上がりってッ訳だ。
............だが、、、、、
こいつは一体何者なんだ?
磁気だけでなくあらゆる「場」
電磁波も見えるって、、、、、(あとデムパ)
って、、、、、!
いい加減、俺のモノポール返せよ!
と油断させておいた隙にはしゃぎまわる変態天才少女から玉を奪おうとした
無駄じゃよ。
バルドから遮る声が入る
かまわず玉に触れようとしたその瞬間再び吹き飛ばされた。
そのまま工具棚に突っ込み磁気のせいで鉄釘、鉄パイプだらけになった。
それN極だから。
朦朧となり立ち上がる岩平A男
まさか極が合わないというただそれっだけの単純な事実だったとは
なんだお主「沸き出し」しかできんのか?
磁石には必ずN極とS極がある
それはどこまでも切って分割しても同じ。
N / S
N/S N/S
N/S N/S N/S N/S
これを「発散」(ダイバージェンス)ゼロ(0)という。
ああ、悪かったね。
磁力を操れるっつっても攻撃の時の腕の起電力だけだ。
発生機構はまだよくわかってねーが電気ナマズやシビレエイ等の生体電気の磁気を利用したようなものだといわれている。
身体中に広がっている毛細血管をヘリカルコイル状に生体電気が通ることで誘導起電力を発生させ、ほとんど全ての物質が持っている性質、たとえばDHMO(水)の反磁性などを利用して敵をふっとばすんだ。
だからどっかの「レールガン(null)」みてえに指向性を持って砂鉄やら血液なんかを操ったりはできねえよ保存則の観点からしてもそれは無理だ。
、、、、、、、、、、、、、
つまり発散するしか能のないまるでダメな男ってわけだな。
うっせー!!!
とまあそういう訳じゃ
先代がどうやってそいつを操っていたのかは儂も知らんが、今のお前さんにはその娘に触れることすらできん、
諦めい。
今のその物は、、、
世界中であいつしか触れん。
そこで実験してみよう。(この実験大好きっ娘がっ!!)
そういって奥の開発室から持ち出してきたのはある基盤だった。
発振回路じゃ、コイルとコンデンサと抵抗R
電源はないがおまえさん能力をもってすれば起電力を取り出せる。
仕組みは高等小学校の理科で習うとおりファラデーの電磁誘導の法則だ。
磁束が短時間に変化すると導体の中の電子が右ネジ方向のローレンツ力を受け、起電力が発生し回路が共振を起こして電磁波が発生する。
磁場を変化させると電場が、電場を変化させると磁場が生じて波が空間を伝わっていく。
一通り前提知識の説明を終えると早速、バルドは実験に入った。
じゃあいくぞ、ほれ。
岩平が腕をふるうと再び室内に磁束の変化を表す黒磁の閃光がバチッと走る。一瞬の
静寂ののちツムジはそれを観測した。
うん、みえるよ。
20、5へるつの「まいくろは」だね。えっへへー
どうだ、ジーサン。
岩平がすぐさま確認をとる。
ああ、間違いないわい発信器の固有振動数ともピッタリ合っておるわ。
バルドが巨大なオシロスコープを一所懸命、覗き込み確認する。
ううん、それはちがうよー。
へ???
思ってもいないツムジからの間違いの指摘からその場に集まった誰もが驚く。
このえ、ちがうよー
バルドが電磁波について説明するため黒板に描いた図を指差している。
ほんとはもっと、「でんば」と「じば」がぐるぐるーっておりかさなってみえたのら。
え、、、、、そ、、、、、そうなのか?
たじろぐ岩平に助手の一人が計算結果を見せてくれる。
ハイ、合ってますね。
4つのマクスウェル方程式から導かれる。波動方程式はこの条件を満足します。
実際には横軸成分の電場ベクトルも
縦軸成分の電場ベクトルも同時に伝わっていくと考えた方がいいですね。
,,,,,,,,,,
電磁波、つまり光。
それも人間の可視光以外の光も見えるだと、、、、、
(邪気眼かなにか厨弐設定かよっ!!
→まだ十歳だよ。)
そんな能力きいたことねーぞ
Gabber人にもdbalr人にも
大抵は遺伝性の電離作用により電場か磁場どちらかひとつだけだ。物理的にありえない。
一体全体どこからきたんだコイツ、、、
岩平は不可解な存在の少女ツムジにわけがわからない。
儂がソイツを拾ったのは十年前、、、、、、、、、、
お主もgabber人なら経験したじゃろう十年前のあのガババ山の大噴火、火砕流に津波。おかげでガババ帝国は大混乱となり、国家は大打撃を受けそれ以来dbalr連邦政府の支配に甘んずるようになり、皇帝を失った帝国はもうほとんど自然消滅するまでに弱体した。
焦土と化した死の灰降り積もる廃墟の中、真っ裸で打ち捨てられておったわ。
もう助からないかもしれないと思い血液検査をしてみたら驚いたね。
それこそ無傷そのものだったよ。
そしてそのゲノムは例外なく原理的に存在しえないはずの
電場と磁場両方の力を示す染色体をあわせ持つ
Dbalr人とgabber人との混血だ
バカな!ああ、そうじゃ。
一体何がどう作用したのかは知らん
地殻変動の原因か地磁気の影響か、
親が何処の誰ぞかもわからん。
最初は気味がわるかった、捨てようと思った
ことさえあった。
じゃが、この子が生まれてきたことにはなにか重大な意味があると思うのじゃよ。
産業革命から100年、情報の革命、社会の過渡期に来ている現代にとってはな。
そこでじゃ、お主に折り入ってお願いがある。
これからはこの子を預かって行動
を共にしてくれんか?
、、 、、 、、、、、、!!っ
はぁーーーーっ!?
なんでだよ!俺だって追われてる身だぞ!
だいたいなんでそんな厄介な背負いものんわざわざ、、、、、、、、、、、
まるで予期しなかった
押し付け展開に戸惑う岩平。
見てのとおりこの儂はご老体でのーーお前さんはまだ若くて体力もあるし儂では付き合いきれんのじゃ。
いやあのそもそもdbalr人の「電場
」の力とかいうのも一体、、、、、、
あれやこれやと説明され状況がまるで飲み込めない岩平。
ーお頭!ー
そのとき見習い配管工の少年から客の来訪の知らせが入った。
所長が来てますよ。
現れたのは軍部情報委員の幹部たちとその部下だった。
下にぃーーっ下にィ
此処に只今より参りけるは我破破工業地帯鉄工所所長の
「ヴィルヘルム'ヴィーン」局長のおなーりーーー。
ふん、相変わらず焦げ臭く、小汚ないところだなバルド。
これでは職人の頭のかたさが目に見えるようだ。
おやおや、これはどうもわざわざ「ゴミ溜め」場にようこそ
所長さん。
そちらの技術では到底、扱いたがらない精密機器をまた発注しに来たんですかい?
ふ、、、、、、、まるで逆だな、、、むしろお前らは必要なくなった。
申し渡す。本日、1900年7月30日、終戦記念日が終わる0;00より鉄の生産を中止する!!!
なっ、、、、、なんでだぁ!!?
理由はこれだ。
今日、度々、連邦政府に反抗してきたテロリストにgabber帝国の生き残りがいることがわかった。
敵が磁場を操るのに強磁性物質を武器に使うバカはいないからな。
だからこれからの装甲車や装甲弾などの
武器の製造はモース硬度9につぐ金属物質。
タングステンにて行う!以上だ!!
バカな!!
今の技術ではその炉では温度が足りないはずだっ!一体、どうやって、、、、、
ー基準が上がったのだよ。
いや、機器の性能がではない、科学的な理論がだ。
この燃焼実験と炉内の色と
黒体放射のスペクトル分布から導いた。「ヴィーンの変位則」によってなぁっ!!!
(我がdbalr連邦の科学力は世界一ぃぃぃ!!!)
!?、、、黒体輻射とみなせる溶鉱炉内の温度は物質の種類によらず一定、
そしてピークの波長は温度に反比例する法則。「輻射法則」
、、、、、まさか既に完成していたとは、、、、、。
ハイレベルな玄人の二人の理論合戦にまるでついていけない岩平。
!??、!?
もしかして炉が止まったの俺のせい??。
まぁなんにせよ。これにより
光高温計の精度が上がり、従来よりもはるかに効率よくコンピューター制御で高温領域を予測することが可能になった!!。
だから貴様らのような経験と勘だけを頼りにする知識のない低能なやつらは用済みだ。さらばだ同志よ。
いうだけいってさっさと立ち去る連邦政府の役人ら
部屋に残った数人の技術工達は仕事を失い呆然としていた。
部屋には気まずい沈黙が流れている。
色々と不満は残るが 今日はなにかと予想外なことばかりだったし疲れたので一晩かくまってもらうことにした。なに、明日になれば逃げりゃいい。
見習い工の少年に宿直室の鍵を借り、案内してもらった。
くそ、、、諜報員のやつらめ、、、、、オレら第一、、第二次産業の非知識人のことをさんざん見下しやがって、、、
字がヨメないのか?
字は読めるよ!
高等数学くらいもできる!!
バルドさんが教えてくれた
ニュートン力学 、微分積分。
たったこれだけのことで物体の動きから天体の動きまで表せるなんてとても美しいと思ったよ。
なのにアイツら情報員のやつら、自分らの事を「知識人」、オレら民衆の事を「非知識人」と括り分けして、ちっとも本や論文なんかを公開してくれねえ!!
お前らにはどうせわからないからと決めつけて一人占めしてんだ。
日々の連邦政府の愚痴を岩平にも語る少年、そこである疑問をぶつけてみた。
なぁ
ん?
今日、鉄工所の活動が停止したのは、gabber人である俺が指名手配になったせいでもあるだろ。
それでも何故俺を助け匿うんだ?
さぁな、お頭の命令だからな、何か考えあってのことなんだろう。オレは知らん ーーそれにーー
こっちとしてはそのじゃじゃ馬を毎晩、寝かしつけてくれる子守りがいるだけでも随分有難いね。ーじぁあなー
そういって去り、宿直室に残されたのはベットの上ではしゃぎ回る幼児とさんざんそれに一日中振り回されたおっさんだった。
フカフカベットだー
あははwww
、、、、、、、、、、、、、、
なんか盗みを働かせて面倒事を押し付けられただけのような、、、、
まぁいいや、よくわからないことがいっぱいだが今日はもう疲れたし寝よう。
あっ!きてみてがんぺー!!
すぐに起こされる。みるととっくに窓の外に飛び出していた、
あっ!!コラ!
外に出ちゃ危ない、、、、
自身も慌てて飛び起きて追う、そこにはテラスが広がっていた。
きれい、、、おほしさまがいっぱい、、、、、
眼下に広がる夜景とともにそこには夜空に煌めく星々に天を仰ぎ手を伸ばす少女がいた。
えっ!?ああ、、、そうだな。
そうか、鉄の生産が止まって街の明かりが消えたからか、、、、、、、、。
ーーーそういやコイツ、、、普通の人間と違って、可視光以外の光も見えるんだっけ、、、、、。
彼女にとっての星空は一体、どんな風に見えているのだろうか、、、
それともーーー
あっ!!これみてがんんぺー!
感慨に耽っている間にツムジはさっさと階段を伝って下の階にずんずん遊びに降りていってしまう。
あっちが明るくなり始めたよ!
へ?ああ、今0;00分もう一日経ったのか。
もう製鉄所が可動し始めていいるぞ。
へーっ!!いままでで
さいこーおんどかぁーーーーー
、、、、、、、、、、、、、300k
500k、800k、ぴーくは300KHZ、500KHz、、、
1500k、1MHZ。
こ、こりゃたまげたここから電磁波のスペクトル分布がわかるのか、、?
うんっ。あのおっちゃんのいってたりろんとおりだねっ!
だいたいあってるみたいだしね。
だいたい、、、だって、、、
ねぇ、がんぺーさぁ
あたしといっしょにたしかめにいってみない?
あのりろんがホントーにただしいのかどうか?。
ここは怪しげなパイプやら電線の束が地を這い、ビルの隙間に切り取られた灰色の空を真っ黒に塗り潰す路地裏。
そこに一人の少女が複雑に入りくんだ階段や通路をスイスイと通り抜け、建設途中でほったらかし廃墟の足場をズンズン乗り越え、大の男を連れ廻していた。
お、、、おい、待てよ!!
勝手に出歩いちゃあぶねーだろ!
お前「確かめる」ってまさか、、実験しに行く気か!
うん!そーだよー
だってまだオンドがたりないんだもん。
がんぺーもセキニンかんじているんだったら、なかにはいるのてつだってよね!
ーーうっ!!痛い所をついてくる。
大体、中に入るっつったって、セキュリティは厳重でどうやって、、、
あそこ!!
彼女が指差した先を見ると。それは鉄工所に高くそびえ立つ シンボル高炉の塔だった。どうやらあそこに行きたいらしい。
デンキのながれでだいたいわかる。あそこが測定室。
あそこにあのデンセンをつたっていくの。
工場内に侵入するためわざわざ危険な送電線をよじ登らされる岩平。当の本人は人の背につかまってのほほんとしている。
く、、うおっ、、、高ぇ、高圧送電線。しかし、遠いな、100Mはあるぞ。
おそいーー!!がんぺーー!!もっとナミをよんで!ナミを!。
痛ててッ、暴れるなコラ!
それにしても「波」だと、、、
確か関東の送電周波数は50HZ0、1秒に1回転、、、
その瞬間、インピータンス整合が完了し位相フェザーを足元の静電ポテンシャルにマッチングさせることでリニアのように進むことが可能になった。
うおっ!進んだ!!
内心まさかできるとは思っていなかったがこういったコライダーのような移動術があるとは知らなかった。
50M上空で夜景を背に綱渡りするように滑っていく光景はある意味、快感でもあったがそうはいってもさすがに1万ボルト、、、抵抗
(imphtanse)で熱が、、、、、
くそおっ、間に合え!
そのままの勢いで止められず、高炉の麓の小屋に激突し突き抜け着地した。なんとか侵入には成功したがこれではまるで華麗なヒーローとはいえない、それに当然職員にもモロバレだ。
な、なんだ、侵入者か!?
ど、どこから、、、
あぐぐ、、、
しばらく反動で痛みと痺れから動けない岩平。そんな彼を踏み台にしてサッと飛び越えてゆくツムジ、風のような身のこなしで腰付き工具バックから取りだしましたるは火花散るスタンガン
改造した強力コッククロフト=ウォルソン回路でゆうにエネルギーレベルは
1キロev(エレクトロンボルト)を越えた閃光が闇夜を照らす。バチィ!!
すぐに気絶して動かなくなった作業員をよそに奥の配管コントロール室のモニターへと向きあう。
おじさんたち、、、
ちょっとどいてね♪
ギャアアア!!!
ぐ、、、イテテ、、、
なんちゅうブツ持っとんじゃこのガキ、、、、、
しかもこの俺も電撃食らったし、、
みろよコレ長年履いていた下駄が黒焦げじゃねーか。
わーい♪あはは
ここがぼくの
「うんてんせき」だよーーー
って、お前こんなムツかしそうな機械の操り方わかんのかよry。
うん!
大丈夫だよー
ここにぜんぶのってるし♪
なんだこれ?
「Goagle」(グーゴー)?
ディスプレイに写しだされたのはある検索窓だった。
書籍とか論文とか情報を検索するヤツか?
うん、そうみたいだね。おじさんたちもこれでしらべてた。
そういうとツムジは慣れた手付きでカタカタとキーボードを叩き、画面をスクロールさせた。まるで最初からノイマン型コンピューターというものを知っていたかのように。
うおっ!すごい文字量。
ゲシュぽ寸前、おいツムジ!!
お前ホントにこんなのわかんのか!?
おいっ!!!おれにゃあんたがさっぱりわかんねーよっ!!
ーーでゅふふ♪ー
そのとき異変は起きた、元々変だったがさっきからツムジの様子がおかしい
モニターにかじりついて動かずにものすごい勢いで知識を吸収している。
、、、なんだ、、、
磁気単極子(モノポール)が
輝き始めて、、、、、
ぐっ、、頭が痛い、、、
どういうことだこの圧迫感、目眩がする。まるで天に押し潰されるような、
世界がゆらぐ___________
ぐっ!
がぁぁぁぁぁあああああっ!!!!!
その瞬間世界は二分された。
インコヒーレント(非同期)からコヒーレント(同期)へと
二つの事象の確率
<生|と|死>の重ね合わせで
宇宙は今、その固有値を観測する。
そのころ我破破鉄鋼所は溶鉱炉の本格稼働に向けて試行確認実験段階へと突入していた。
どうだ?炉の温度の調子の方は?
はい、順調に今までの最高温度の1500Kに達しました。ここまでは公式どおりです。
世界初の最新制御技術スーパーコンピューター「久遠」(QUMTUM)だ。
連邦政府からの多大な資金援助より桁外れの真空管を一万本用いた超並列化の電子計算機だ。
これでこのノイマン型コンピューターによりここからパイプライン制御や炉内の温度シミュレーション等のプログラミングが可能となった。
輻射スペクトル分布も放射則の理論値と今のところほぼ合っていると思われます。これなら、、、、、
「ほぼ合っている」だぁ??そうじゃなく完全純粋に我が美しき数式に従っていると訂正しろ!!こんなちっぽけなズレは誤差の範囲でしかないわっ!!!
は、、ハイッ、、、!!
すみません局長!。
思いもよらないエラーに苛立つ指令室
よそにカウントダウンは進んでゆく
1550K、1600k、、、
その後予想だにしない実験結果を観測した作業員は驚嘆の声を上げる。
所長!!あのその、、
100HZの低周波の方でですね、、、
少し異常らしきものが確認されるのですが、、、、、
なんだぁ?
低周波で増加?
輝度温度計の故障か?
それが計器類の異常はどこにも、、、
その瞬間、思考のエラーにノイズが走る。
「__今晩わ、諸君__」
!!?
司令塔のブラウン管ディスプレイにハックされ堂々と写しだされたのは
あのツムジ達だった。
!?諸君!?貴様っ、何者だっ!
「君たちのスパコンはは乗っ取らせてもらったよ」
「もちろん、生産パイプラインもぜんぶね。」
ばっ、、バカな!
「久遠」には戦時中の「ENIGMA」並の厳重な暗号がかけられていたはずだ!
「君が自身で変位則の公式を言ってたじゃないか。」
「あれにテキトーな数字ぶっこんで数値計算してみたら出てきたよ。」
ぎくぅ!し、しまった!!
「丁度いい、そこまでアナタの理論に自信がおありなら実験しようじゃないか。」
実験!??
「ええ、科学的な理論には必ず実験が不可欠ですからね。」
「先史以来、我々がまだ見ぬ高温領域1700Kの先をね。」
ここから世界は新たな未来へと分岐した。
それは俺が始めて出会い見る、
もう一人の天才_________。
局長!勝手にベルトコンベアが動き出して高炉に燃料が次々に投入されています!!
温度がどんどん急上昇中!
あいつ熱暴走でもさせる気か?
誤報で誤作動が飛び交っている。
パイプラインが逆流してガス漏れで火災が発生!!
あとついでに浄水場の下水道も全逆流中!!!敷地内と構内とが汚染水で溢れかえっています。
うぐぐ、、おのれ~~~~~
何者か知らんがこの私をコケにしやがって~~~~~
ぜ、絶対に許さんっ!!!
あっ、所長一体何処へ、、、、、、、
そういって飛び出してしまった。
「Q'E'D(quad erate demonstration)
証明完了、、、、、。」
仕込みは出来た、後は拡散を待つのみ。
出掛けるぞ岩平。
おい、行くぞってどこに?それに
待てよお前!!何でそんなさっきから急に性格が変わったみたいに賢くなったんだよ!!!
そりゃあだって今、勉強したんだもの、(ネットで、、)ヂュフフ。
えーーーーーっ!!??
いや、あるあwwwねーよっ!ぎsfふry
それにもちろん実験結果を現場に確かめに行くのもある。それに、
アナタだって野望があるのでしょう?
統治機関を打倒して元の故郷を被災から復興させるという夢があるのでしょう?諦めるの?
、、、いや、
それはそうだが、、、
だったらその手で過去を取り戻しなさい。
アナタ自信の手でね。
そういうとツムジは高炉へと続く通路のハッチを開けて新たな未来へと歩き始めた。
カンカンと誰もいない昇降はしごをひたすら登る。
見上げた高炉は出力を上げ始めたのか
不気味な共鳴音が更に高まってゆく、
組み上げられたパイプラインと制御系は限りなく複雑でこんなの見て把握して絵に描けと言われたってまるで出来そうにない。同じ人間が作ったものなのに、いや、だからこそか。どこまでも年季が入り使い込まれ修正されつづけているそのシステムはどこまでも精緻で歪だ。鉄の発明こそが戦争を生み人類史を文明へと発展させた鍵だという人もいたがこんなの俺には完璧に理解するなんて一生無理だろう。そもそも何をもって人は物事を理解したというんだ?人生の経験則か?それとも理論と数式で1から10まで代入して挙動が予測できたらか?わからない。
わからないといえばもっとあの「工場萌え」とかいってフヒヒと卑屈に笑い
いつまでも機械やら数式やらいじってる職人連中だよ。一体全体、科学の何が 楽しいんだ?この実験、計算大好きっ子め!!!もう俺は知らん、お賢いなんでも知っている人達は勝手に世界でもなんでも救ってくれよ。なんで俺がこんなことしなきゃならないんだ?教えてくれよ。支配者の神様ってやつよぉ、、、、、、、、、、、、、
寒い闇夜の中、考えられる限りの悪態をつきながら高炉タワーを登る。
空は先ほどの星空とはうって変わって
湿り気のどす黒い曇天となっている。
風が吹き、雨も降り始めた。なんだか今日はこのチビに振り回されっぱなしだどうなってんだ全く、そして俺は何がしたいんだ?ブツブツ、、、、、、、
ーー「待て!」ーー敵の一人に見つかる、当然ながら最新気鋭の武装で パワードスーツにマシンガン だった。
やっと見つけたぞ。
貴様らのようないたずらガキ共がこの私めみたいな知識人を侮辱するとは、、、
いくら温度を上げたって無駄だ。この溶鉱炉は私の放射則の従って設計されている。
諦めて投降しろテロリスト共よ、、、!
あなたがヴィルヘルム=ヴィーン修士助教授か、
ではその絶対の自信を抱くヴィーンの変位則に更なる高周波領域で放射則の破れがあると言ったら?これから起こる現象に少しは興味を持ってくれるかな?
なん、、だと、、何を生意気に、、、、、
そのとき彼に軍の無線通信が入る。
前にこの周波数はハックしたことがあるからもう俺にも聴こえる。
どうした?レイリー、ジーンズ?何か連絡なら今私は忙しいので、、
ーー所長、大変です!!!ーー
電話に出たのは図書館司書局のプランクだった。
文献や実験データなどの過去の重要な論文たちが、、、
インターネット上で公開され流出しています!!!
な、、何ぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!
わ、私の著作論文データがぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっっう!!
公開されたデータベース図書館はまたたく間にヨに広まり、全国のコピペ厨房くんたちによってあっという間にTVゲームのごとく拡散していっts.
お、なんだこのPDF文書、コピペ、コピッペっと、、ふひひ。 ツムジお前いつそんな事したの?
さっき出掛けにちょろっと?てへぺろ?
き、き、貴様ら、、、、このDRヴィルヘルムを出し抜いてくれるとはいい度胸だ!、、、もう絶対にゆるサーンっ!!ぶっ殺してやる!
馬鹿め銃器の類がこの俺にこの俺に通用すると思って、、、
あ、おいちょっと待て岩平、、、。伏せて。」
銃弾が着弾する直前転倒する
ツムジのおかげですんでんところで回避した。
アホね、あなたがgabber人だとわかったからもう鉄は使わないって言ってたでしょ。(この無能がっ!)
む、、無能!?ガーン・・・・・
それにこんなデータを見つけたの。
どーもやっぱり鉄工所と原発、癒着していたみたいね・・
使用している銃弾は濃縮ウラン製造の際に出る放射性廃棄物質・・・
「劣化ウラン弾」よ。
なんだって、!劣化ウラン弾だと!あんなクソ硬い上にい一発でも喰らったら放射能でアウトだぞ!!
どーすんだよっ!!
はぁーーーっ 。ツムジがため息をつく。
しょーがないわね、無能 (NUNOU)
アタシが行くから、あんたフォローしなさい。
はぁはぁ、あいつら一体どこいった、ちょろちょろと逃げッ回りやがって、だがしかしむやみにうつと現在のエネルギーレベルの高い高炉に穴をあけてしまう。
そうこうしているうちにまた彼女が手を上げて出てきた。
投降か?随分と賢いな。だがそれともう一人の男の方はどこだ。
その前に少し話をさせて、ヴィーンの変位則の破れの件について。
!?・・・っ。・・私の式は・・・・・。
ええ、そうよ、あなたの式はとても優秀よ。黒体輻射の電気双極子としての仮定も数学的記述とともに優れているわ。
けど、あなた自身気づいていないようね。この式が示す、電磁波スペクトルっが一斉に比例して変化する。という事実がこの式に非常に重要な意味をもつわ。
!?・・・気づいていいない重要性・・・?!
それは一体。。。。。。
その直後奥に構えていた岩平が飛び出して奇襲をかける。頭に巻いたその旗をなびかせ放物線上に
出てきたかgabber!ノコノコ出てくるとは愚か者め!!民族の血もここで終わりだ、死ね!!!
・・・・・ジャラ、はりつめる空を背にモノポールを構えるツムジ
塔の上から橋架までの距離h=50m・・・
落下運動の軌跡は斜方投射の式で表し、
等速直線ヨコ運動;x=vt:
鉛直投げ下げ運動;y=vt+at^2:で与えられ。
高炉と目標物との距離10mの比
tanΦ=y/xで求められる。・・・
加えて、本日の曇天の高い電位差。
そのとき溶鉱炉は2000Kを越えていた。
お、おい・・ヤバイよこれ・・・・・
低周波電磁波がどんどん増大してる・・・
これ・・・、
オーバーヒートするぞ!!!
そんな炉の変化を敏感に察知していたのは職人ギルド達も同じだった。
お頭、見て下さい!あれ・・・。
うむ・・・・・
やはり始まったか、、、ツムジ、、、
そんな思いで皆は爆発寸前の高炉と空を見つめてる。
そしてその塔の頂上にそびえ立つ一人の天才少女が左手に磁気単極子掲げる。
並みの電流とはワケが違うわよ。
「磁・流(magnetice current)!!」15MeV(メガエレクトロンボルト)!!
その刹那、はりつめた空気が崩壊し赤黒い閃光が黒磁をまとう戦士とともに舞い降りる。
うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ
その後白い光と黒い闇が全てを包みこんだ。
アタシはどのくらい気を失っていたのだろうか?
目を覚ますと崩壊した高炉を横にさめざめと小雨の降るどす黒い空を見つめていた。
ぼくたちのあの星空の色はどこへ行ったんだろう?
あの瞳はいつもぼくを見つめてて、アタシを見るな。
もしこの世界はアナタとアタシの二人だけで・・・アタシがこのまま死んだとしたら
その瞳に観測される世界はアナタだけのものになるのかな。それとも、
あの瞳はいつもぼくを見つめてて、アタシを見るな。
もしこの世界はアナタとアタシの二人だけで・・・アタシがこのまま死んだとしたら
その瞳に観測される世界はアナタだけのものになるのかな。それとも、
宇宙は何事もなかった夢のように消えてしまうのだろうか。
非道く寒い
体が動かない。
金縛りみたいだ
自分では起きているつもりでも
それはただ起きている夢をみているだけということもあるんだね
そろそろアタシは少しだけ再び起きなくちゃ。
いつしか雨は止み、夜は明け、厚い雲の切れ間から朝日の光が漏れだした。
乱舞する雨粒に当たる光の乱反射はまるで虹色の羽根のようでーー
アナタは天使?そおれともーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー小人さんの妄想?
おい!ツムジ、起きろ!ツムジ。
う・・ここはどこだ岩平・・
よかった!無事だったか!ツムジ。
アタシは一体・・・
さぁ、早く帰ろう!!
手を取り、瓦礫を払い抱き起こそうとする。
待て、岩平!今、実験結果が出た!
アタシの意識はあと数分しかもたない!!
きいてくれ。
Axive(アーカイヴ)から得た
マックス=プランクって情報局長の論文から得た情報どおりだ!
黒体輻射はヴィーンの放射則にプランクの内挿公式を適用した
分布スペクトルに従う!
そして今回の実験結果の観測で得た
最も重要な物理定数・・・・・・・
この世界に於ける整数倍エネルギー単位・・
h=6.6686*10^-34
「プランク定数」だ!!
こいつは従来の古典力学では説明できない・・・
人類の未知のミクロ領域・・・
「量子力学(qumtum dynamicse)」だ
そう・・・・・・
もうすでに新時代は始まっているんだよ。
情報インパクトが始まる
そのころ中央のオデッサ大学図書館では先程何者かのサイバー攻撃によってセキュリティが破られ大騒ぎしていた。
どうやらハッキングを受けて大量の論文が流出したようだね、
プランク局長。
すみません! steinお坊っちゃま!!私の部下が失態を。
流出した情報はどんな手をつかっても回収します!!!
Steinと呼ばれるその青年は手を伸ばす。
いや、拡散のことはもういいんだ・・。
むしろ、そっちの方が好都合・・・
?・・stein様...?
その直後光が館内を包みこむ。その放射光は一瞬にして時代の遺物を焼き払い亡きものとした。
もう・・
必要ないから・・・。
そうして光を操る青年はその場を立ち去って行った。残るはあの古典の怪物を倒すために・・・・・・。
To be continued,,,
2014年1月16日 発行 初版
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hello world!!() 我が;真名はgabber(ガババ) またの名をガババ富佐絵門(富田航一) 狂気のマッド・アマサイエンティストなのだっ!! マンガ好きで漫画描き|http://t.co/XrelQH1N6J最近ハマっているのはsteins;gateやchaos;headなど科学ADVはもちろん、このマンガがすごい!はゼクレアトル(セカイ系)や高橋聖一(SF)さんなどトンでも科学史やオカ板ネタバレなど大好きな厨二房です。