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無人島の「無」を「美」に置き換えてプランナーの松田朋春が紡ぎだす架空のストーリーを基に写真家・下薗詠子が鹿児島の人・風景を撮影した「OPENING POSTER PROJECT下薗詠子×松田朋春 写真作品『美人島』」。ここでは、かごしま文化情報センター(KCIC) のオープンを知らせるポスター11種類を制作し、作品として、また告知物として街中に貼り出す、という企画を行いました。
下薗詠子は、人間の本質に迫り、美しく、強く、圧倒的なインパクトで見る者を魅了する写真集「きずな」で、2010年、木村伊兵衛賞を受賞した気鋭の写真家です。わたしたちは、彼女が、近年、地元鹿児島を拠点としながら国内で活動していると2013年5月に聞きつけました。そこで彼女に会いに行き、「KCIC初のプロジェクトに参加してもらえませんか」と相談し、快諾いただいたのが、共に作品制作に関わるきっかけでした。彼女のような、すばらしいアーティストにKCICの誕生を手伝っていただけたのは、わたしたちにとって、とても幸運だったとしか言いようがありません。
また、鹿児島に度々訪れるプランナーの松田朋春が、海、山、島などの豊かな自然と人の魅力に、コンセプトを創りだしたことも、新たな視点で情報発信を試みるKCICのための貴重な道標になりました。
彼女が撮りおろす写真でKCICのポスターを作るため、まず、モデルとなる人物、そして鹿児島での撮影場所を、下薗詠子、松田朋春とともにリサーチ。モデルは、3 歳から 40歳までの、ショップの店員や会社員、ダンサー、ミュージシャン、主婦など11人の女性と出会うことができ、全ての方がボランティアで協力してくださることになりました。次に、撮影地は、桜島の海岸や採石場など鹿児島の海や山など、観光スポットではなく、いわゆる知る人ぞ知る場所を探して、鹿児島を東西に移動しながら、梅雨の6月に延べ2週間で撮影を強行しました。
撮影したものは、11種類のポスターに加え、フリーペーパー、ポストカード、そして市庁舎内での展示のために作った高さ2メートルの写真パネルに。撮りおろした写真をポスターという汎用性のある素材に落とし込みつつ、さまざまな媒体を混在させる作品とすることで、ギャラリーのような作品展示のための専門の空間におさめるのではなく、広く展開してきました。
そして、2013年8月のKCICオープニング時から半年、一連の写真を見たいとのご要望をお客様よりいただきますので、改めて、本書で一連のポスターを紹介するとともに、このプロジェクトで取り組んだことを振り返りました。
どうぞご覧頂きますとともに、今後もKCICの活動にご支援いただきますようお願い致します。
2014年3月
かごしま文化情報センター(KCIC)
2013年6月 撮影/8月 11種類完成











2013年8月10日 3000部配布
2013年8月作成 配布開始 配布協力:ソラシドエア
2013年8月10日〜
下薗詠子(写真家・いちき串木野市在住)
http://shimozono115.wix.com/homepage#
1979年鹿児島県いちき串木野生まれ。現在鹿児島在住。九州ビジュアルアーツ専門学校写真学科で写真を学ぶ。19才から雑誌を中心にCDジャケット等で著名なミュージシャン・俳優・アーティスト・オリンピック選手などを国内外で数多く撮影。2010年に「2010 Visual Arts Photo Award大賞」を受賞し、出版された初の写真集「きずな」(青幻舎)で「第36回木村伊兵衛写真賞」受賞。2000年から個展等写真展を多数開催。コニカフォトプレミオ“新しい写真家登場「現の燈」“(東京/コニカミノルタプラザ)、個展「現の燈」(大阪/ビジュアルアーツギャラリー大阪)、KOBE ART COLLECTION 2010「絆の肖像」(神戸/神戸ファッション美術館)、Visual Arts Photo Award 2010 大賞受賞 巡回展「きずな」(東京・大阪・名古屋・福岡/ビジュアルアーツギャアリー)、第36回木村伊兵衛写真賞受賞作品展「きずな」(東京/コニカミノルタプラザ)、Olympus「She Has A“PEN”」写真展「answer song」(東京/オリンパスギャラリー東京・大阪/オリンパスプラザ)、個展「神之秘」(鹿児島/Gallery KoEN)、冠嶽アートフェスタ「神之秘」(鹿児島)。現在、ナチュラルフォト(一般の方を対象としたポートレート撮影)も行っている。
お問合せ:shimozono115@gmail.com
松田朋春(プランナー・グッドアイデア株式会社 代表取締役)
http://goodidea.co.jp
地域開発やイベント、商品開発、広告企画などに携わる。2005年愛・地球博公式アートプログラムでプランニング担当。「ランデヴー プロジェクト」「ダイアログ・イン・ザ・ダーク・タオル」でグッドデザイン賞、「ピノキオプロジェクト」「はっぱっぱ体操」でキッズデザイン賞、グッドデザイン賞受賞。著書「ワークショップ-偶然をデザインする技術」(共著・宣伝会議)、「わたしの犬退治」(新風舍)。立教大学観光学部非常勤講師。株式会社 ワコールアートセンター/スパイラル チーフプランナー。典型プロジェクト代表 詩を本から開放するプロジェクトoblaat(オブラート)世話人。2013年よりグッドデザイン賞審査委員。
2013年に「OPENING POSTER PROJECT下薗詠子×松田朋春 写真作品『美人島』」を行ったことは、かごしま文化情報センター(KCIC)のオープンを知らせることはもちろん、わたしたちスタッフにとって、より深く地域を知り、また、KCICの行うべきことを考えるきっかけにもなりました。そして、たくさんの方々との出会いがあり、協力を得られたことに深く感謝しています。
まずは、冒頭でも書きましたが、ボランティアでモデルとなってくださった方々。写真家・下薗詠子とプランナー・松田朋春を迎えて行う新しい“発信の場”の企画に賛同いただき、忙しいさなかに時間を割いて撮影に加わっていただきました。また、ロケ地の情報及び撮影本番の場所の提供にも多くの方々にご協力いただきました。
あわせて、撮影に関わるクリエーションには、写真家はもちろん、デザイナー、コピーライターを支えるチームとして、スタイリスト、ヘアメイク、そして、モデルのコーディネートや撮影のアシスタントなど、多くの方々が快く参加をしてくださいました。
今回のプロジェクトでは、本書をご覧頂きました通り「美人島」という言葉がタイトルに入っていながら、いわゆる時代に沿った美しさや、外見の評価基準で被写体を探したりしたわけではありません。ここで、“美しさ”とは、「強さ」や「たくましさ」、「賢さ」、また「生きることへの力強いまなざし」など、より奥深いところにある“人”としての魅力に焦点を向けています。
前述のように、同時代に、同じ地域で生きる方々との協力を得たおかげで、このプロジェクトでは、鹿児島市の企画でありながら既存の「鹿児島らしさ」といったことなどを考えることなく、普遍的な「美」に向かうことができたのではないかと思います。そして、それこそが新しい鹿児島の魅力を提案するものになったのであろうと、僭越ながら感じています。
これらポスターには、彼女達の視線を借りて、KCICが文化を通して未来を作り上げて行くことを示す「いまだ視ぬものを探しに」というコピーをいれて、わたしたちが今後目指して行くべきものを宣言しました。
今回のプロジェクトに参加していただきました方々にこの場を借りてお礼を申し上げると共に、今後とも本書をご覧いたみなさまに、KCICの活動へのご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2014年3月
四元朝子(KCIC)
フォトグラファー:下薗詠子
コンセプトプランニング:松田朋春
モデル:
otoca
神野真帆
栫さくら
熊丸恵
coco
コジマサトコ
鮫島由佳理
DJ matsuri
NAO
山元彩子
yumica
若松蘭子
アートディレクション&デザイン:冨永功太郎(冨永デザイン)
スタイリスト:Kitchan(スタジオワーク)
ヘアメイク:Shiraco(スタジオワーク)
コピー:小谷さらさ
撮影場所:
有村海岸・有村溶岩採石場跡地・桜岳陶芸(鹿児島市)
荒川エリア(いちき串木野市)
喫茶風の丘(日置市)
吹上浜エリア(いちき串木野市・日置市・ 南さつま市)
撮影協力:
NPO法人桜島ミュージアム
桜島焼窯元 桜岳陶芸
喫茶 風の丘
株式会社 清友
DJ matsuri
東郷さくら
2014年3月11日 発行 初版
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