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マーク伊藤の
「モデルになってキレイになる」
〜200人の宝石たち〜

マーク伊藤

マークモデル事務所出版部



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  この本はタチヨミ版です。

〜はじめに〜
皆さんはじめまして。マーク伊藤です。
私はモデル事務所社長として、これまで200人以上の志望者に対し、夢を叶えるお手伝いをする仕事をしてきました。これが、この本のサブタイトルである〜200人の宝石たち〜の意味です。

私もメンズモデルとしてファッションショーや雑誌、広告、テレビ・映画出演といった芸能活動を行っています。自分自身が厳しい芸能界の環境に身を置くことで自己研鑽を続けています。

これらの経験から、モデルになる夢を持つ女性たちが「具体的にどうすれば夢に近づいていけるか?」というノウハウをこの本に記したいと思います。

これから夢にチャレンジしていきたいが、具体的になにをすれば良いか分からない方、既にモデル活動を始めているが行き詰ってしまった方 etc.

本書がそんな皆さんの迷いを払い、背中を押すきっかけになりましたら幸いです。

                   二〇十四年三月
                           マークモデル事務所
                           代表 マーク伊藤












1.キレイじゃないから、モデルになれない

街中で「あの娘キレイだね。」「モデルかなんかじゃない?」
そんな会話を聞いたり、話したりしたことはありませんか? 

キレイなコがモデルになれる。それはそうかも知れません。
ある程度生まれつきの資質はあります。

しかし、私が経験的に思うのは「女の子は誰しもキレイになる遺伝子を持っている。」という事です。面白いことに、女の子それぞれに合ったスイッチを入れると、見事にキレイになっていくのです。それも2週間とか3カ月位で。

そのスイッチとは「女の子が褒めてもらって嬉しいところ」さらに「女の子が本人もまだ気付いていない魅力」です。要はそれを見つけ出してあげるのです。それらに気付かされた瞬間の女の子の心の高まりは恋愛の始まりに似ています。このように、女性にはキレイになる遺伝子が備わっていて、眠っているならそれを起こしてあげればいいのです。

トップモデルが、デビュー前は案外普通の田舎のコだったりします。それが環境変化や精神の高揚で美しく変身するのです。私が見ている現場でも、例えば全くの素人のコが撮影を始めてわずか30分でみるみる変わっていくこともあります。ですから、初対面でもすぐにモデルの才能があることが分かるのです。100カットも撮るころには、顔やウエストが引き締まり、紅潮した頬と増した目ヂカラでプロモデルっぽく変身していきます。

ですから、「キレイじゃないからモデルになれない」のではなくて
「モデルになってキレイになる」のだと私は指導しています。


2.身長の壁は乗り越えられる
「身長が低いからモデルは無理。」自分から決めつけている人がいます。
「Sサイズモデル。」とアピールする人もいます。
どちらも良い事ではありません。巻頭述べた通り、「誰しもどこかに魅力的なモノを持っている。」のです。
実際一部のショーモデルやミスコンでは身長制限を設けている場合もあります。しかし以前ほどではなくなりました。
それは、数字的なスペックよりも本人の魅力重視になってきているからです。
ですから、自分の魅力に気づいてそれを伸ばす前に、自分で足切りをしてはいけません。

3.年齢と芸名
「営業年齢」、「サバ読み」とい言葉があります。有名モデルやアイドルの実年がバレてよく話題になったりします。
私は「実年主義」です。小さな詐称も長く続けるのと苦痛になってきます。そもそも、女性が年齢でどうこう言われる時代ではなくなりました。実年で堂々と活動し、毎年誕生日をファンの皆さんに嘘をつくことなく気持ちよく祝ってもらいましょう。

「芸名」これについては効能を認めています。それは。「違った自分になれる」「プロの仕事とプライベートを分けられる」からです。

芸能界チャレンジで、自分の殻を破りたい、生まれ変わりたいという願望があるなら良い芸名をつけて気持ちを切り替えましょう。

4.まず何から始めればいい? 
●なりたい理想のモデルをイメージする。オリジナルの何か? を作る。
自分の体の中で、チャームポイントを見つける。特定のジャンルの服の知識や着こなし、趣味で他人より優れたところを探す。
「私には何も無い」という方も、まずは友人や親に聞いてみれば、何か良いポイントを教えてもらえるでしょう。目がいいとか、髪がキレイとか、笑顔が癒される、爪がキレイとか。しかし間違ってはいけないのは「何も特徴がないから、マルチタレントを希望する」こと。まず光るポイントを見つけましょう。
●オーディション、営業活動
出版社の場合、フリーでも面談してくれるところと、事務所経由でしか応募を受け付けないところがあります。モデルは読者というお客様でもあるので、さほどひどい扱いを受けることもありませんが、アポなしの飛び込みはまず受付で門前払いされてしまいます。
テレビ局はガードが固いので、まずフリーでは無理でしょう。しかるべき人の紹介か事務所で取引のある番組でないと難しいです。また、広告代理店やテレビ制作の下請け会社、リサーチ会社から入るのも有効です。

一方、美容室サロン・ブライダルの分野はフリーで活動可能な分野です。サロンはカットモデル調達、ひいては得意客を得ることにつながります。特に美容室は顧客獲得競争が厳しく、最近原宿でスカウトしている人のほとんどは美容室の人で、芸能関係者よりずっと多いのです。ブライダル業界も同じこと。プロすぎるよりも、素人っぽいほうがリアリティーがあること。ギャラを安く抑えたいこと、イベント開催が土日祝日が多いことからOLや学生の副業として成り立っています。ただ、ここからプロモデルになれるかというとちょっと違います。続けていてもちやほやされて楽しいだけで、その先はありません。このことについては後述します。

5.地方にいながらメジャーデビュー
「地方在住者は不利、芸能界を目指すなら東京に行かないと話にならない。」これは事実です。
まず圧倒的に仕事の量が地方と東京では違います。大都市大阪圏でさえ今は仕事が激減し、東京に進出してくるモデルが多いのです。ローカルフルーペーパーやローカルテレビ局、地方美少女企画など地域でじっくり細々とやるのも一つの選択です。しかし、本当にメジャーな仕事をしたいのなら、まずは東京に行かないと話にならないと言えます。競争は恐ろしく激しいですが、その土俵に立たなければ自分も磨かれていかないのです。

では地方在住のままでは諦めるしかないのか? まずは出来る準備から始めましょう。学校や仕事、家庭の事情など人それぞれにありますがやり方はあります。私は地方在住者でもサポートする方針を採っています。学校や会社の休みを利用しての活動、深夜バスで移動する土日集中プラン、ネット動画でのプロモーションやテレビ電話の活用など時間的制約・地理的制約を乗り越える方法はあります。ですから「地方在住だからダメだ。」とあなたが思い込むことが一番の障壁です。出来る方法を考えましょう。

6.成功しない人の考え方
●時間や約束を守る気持ちが無い人
モデル、芸能人以前にどんな仕事も続かないタイプですね。あまりにも当たり前のようですが、女性全体の3割位はいるイメージです。こいいう人は電話の口調でも分かるものです。ただ服が好きなだけ、背が高いだけ、周りからちょっとカワイイと言われて芸能界をちょっと考えてはみたが、自分では何も考えない、運命を他人任せにして文句ばかり言うタイプが多いです。

●他モデルや事務所、マネージャーの悪口をいいふらす人
こういう言動は巡り巡って自分の悪評として跳ね返ってきます。楽屋での悪口の会話には参加しないことです。

●遊び優先の人
東京出身のコに非常に多いです。これは周りの誘いを断れず、目の前の快楽だけを取る人です。優先順位が高い順に「遊び→友人→男→家族→バイト→芸能活動」となっており、人生いろいろな楽しみなかのほんのわずかな空き時間でモデル・芸能活動をして有名になりたいという虫のいい考えです。ちなみに私のところはプロ志望者のみしか入れませんので「芸能活動」を最も重要視する方のみ応募してください。(学業や現在の職業との両立は別の話です)

さて、いかがですか? 人間似た者同士が群れるものです。あなたの周りの人間を見れば、あなた自身がどのタイプか分かります。そんな人間の中にいたらあなたも「成功しない人」の思想に染まっているかもしれません。

7.墜ちていくパターン
「男」「夜遊び」「水商売」これが墜ちていく三大要因でしょう。
芸能活動に理解を示さない男や、独占欲の強い拘束性の男と付き合うと、実質芸能活動が出来なくなってしまいます。
夜遊びを優先する友達を持つと、たとえ本人が高い志を持とうと思っていても、享楽的な生活の誘惑に負けて、ただ日々が過ぎていきます。最後に水商売。生活の為にアルバイトをする際に、時給がいいのでよく検討されるのがキャバクラです。さらに水商売に入る障壁を低くする為に、メイドカフェ風の昼間のガールズバーなども出てきました。「業界人が多いから西麻布のバーでバイトするといい。」なんて都市伝説もありますが、もしあなたが本当にスターを発掘して育てる気があったら水商売のコを選びますか? もしデビューしても後々必ず「下積みキャバ嬢時代の写真公開!」なんてものが写真週刊誌に掲載されるでしょう。そうなれば広告主などクライアントにイメージダウンの損害を及ぼします。元水商売のレッテルもそうですが、本当に深刻なのは、生活と人生観が変わってしまい、人間として再生出来なくなることです。女の魅了を違う方向に使い、昼夜逆転した生活。飲酒・喫煙で肌や髪・歯は明るいところで見ればボロボロ。金銭感覚が狂って、まともな勤労が出来なくなる。さらにホストに捕まって風俗に沈められる・・・そんなパターンをいくつも見てきました。くれぐれも気をつけて。人生再生したいのであれば、それはそれで相談に乗ります。

8.ダイエットは生き方そのもの
ダイエットは生き方そのもの。結局は「自分が決めた事を続けられるか?」これに尽きます。
ダイエットが出来ない人は、事を始める前に「常に言い訳を用意している人」です。
口癖のように「自分磨き」や「自分にご褒美」という言葉を使うする人ほど意思が弱い傾向にあります。
成果に対して客観性がなく、常に自分に都合よく解釈してその場をしのいでいます。
雑誌のコピーや流行のキーワードに振り回される頭の弱い人間にならず、毎日自分で決めたことを必ずやることから始めてください。

そうそう、ダイエットでは無いですが、グラビアのコは胸を大きくするのに豆乳をよく飲むと言います。
医学的な説明は出来なくもないですが、結局は続ける意思が体にも表れてくるものです。

私はカメラマンもしているので分かりますが、撮影を始めると気が締まって、体も締まってくるコがいます。
つまり精神と肉体も連動しているのだと思います。

9.親の反対、彼氏の嫉妬
●親の反対
反対する親御さんの気持ちはごもっともです。芸能界のように不安定、不確実な仕事もありません。淡い夢を見て、失敗して傷つくところを想像してしまいます。それより、きちんと勉強したり、まともな仕事を覚える努力をしたほうが生き方としては賢明です。そでもチャレンジしたくなるのが芸能界です。雑誌やテレビ出演出来たときの喜び、ステージで大観衆の前に立つ快感は一度味わうと忘れられなくなります。若いときにしか出来ないことですので、やはり悔いを残さないようにチャレンジしておくべきです。期限付きで集中してチャレンジする方法もお薦めです。その方が追い込まれて力を発揮出来る人もいます。
一旦成功すると面白いもので、「当初反対していた親が、テレビ出演が決まると大喜びで親戚中に電話していた。」という微笑ましいエピソードもたくさん聞きます。特に母親に多いパターンです。ですから、親を説得して期限付きでチャレンジし、成功して親孝行しましょう。
●彼氏の反対
恋愛と芸能活動。これも女子にとっては悩みの種です。以前所属モデルからこんな相談を受けたことがあります。「彼氏が芸能活動に入ることを口では応援していると言いながら、内心反対しているようで何かと文句をつけてきます。どうすればいいですか?」と。私は「自分の彼女の夢を潰すような小さい男は考え直せ!」と言いました。その一週間後、そのモデルから連絡がありました「社長、どんどんお仕事を入れて下さい! 私頑張りますから。」と。結局その彼氏とは別れたのだそうです。
女性は恋愛と自分の人生を計りにかけて、自分を選ぶ人と男を選ぶ人がいます。あなたはどちらでしょう? 男は心配しているから口出しするようなことを言いますが、大抵は彼女が手の届かない世界に行ってしまうのが嫌なのです。障害になる恋愛なら、考え直しましょう。








〜マーク伊藤のひとこと〜

芸能界は不透明な世界。
普通の仕事のように、ルール、予定、時間、約束すべてが確かではない。
すべてがアンフェア。
光が良く見えなかったとしても、「エイヤッ」と飛び込む勇気のある者が成功出来る。





  タチヨミ版はここまでとなります。


マーク伊藤の「モデルになってキレイになる」 〜200人の宝石たち〜

2014年3月30日 発行 初版

著  者:マーク伊藤
発  行:マークモデル事務所出版部

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マーク伊藤

東京・表参道で2005年創立。マークモデル事務所社長マーク伊藤 芸能界でプロ活動を目指す貴女をプロデュースいたします。 http://modelagentpro.wix.com/markmodels

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