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十勝豚物語〈二〉大樹じゃがポーク

Chai編集部
CMC,INC. Tokachi Mainichi Newspaper,INC.



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広大な大地と
ジャガイモが
育てる健康豚

大樹じゃがポーク 大樹町ころころ牧場
代表 六郎田一馬さん
Kazuma Rokuroda

 デビューは2009年。十勝生まれの豚肉としては“新参者”だ。しかし、その3年後にはテレビの有名料理対決番組で厳選食材として取り上げられ、まさに彗星(すいせい)のごとく表舞台に現れた。
 生産する六郎田一馬さん(40)は大樹町出身。「実家はもともと競走馬生産者。自分もいつか牧場を経営したいと思っていました」。十勝開拓の祖、依田勉三が高祖父(祖母の祖父)に当たる。勉三も1886年(明治19年)、同町生花地区で牧畜業に励んだ。六郎田さんのフロンティア精神は、勉三の“血”なのかもしれない。

8haの放牧地でのびのびと育てられる豚と六郎田さん
豚の餌はジャガイモ「インカのめざめ」とトウモロコシなどの配合飼料をブレンド
六郎田さんこだわりの餌をほおばる豚たち

 大樹町は海に近く気候が冷涼で、牧畜に適した地域。8年前、古里へ戻って夢の実現へ歩き出し、新規参入の可能性を豚に求めた。「やるからには他にはない、どこに出しても恥ずかしくない豚肉を作りたかった。たどり着いたのが、国内ではあまり浸透していない24時間完全放牧の飼育でした」。過保護ではなく、自由にたくましく健康的に育てる。一方、一頭一頭のコンディションには細心の注意を払い、愛情をたっぷり注ぐ。六郎田さんの放牧養豚は放任でなく、時間と手間を掛ける。
 そして、もう一つの特徴がブランド名のジャガイモ。「でんぷん質が赤身や脂身に好影響を与えるとの試験結果が出ていました。十勝はジャガイモの大産地ですし、市場に回らない規格外品を餌として有効活用できないかと考えました」。使用しているのは「インカのめざめ」。甘みが強い高級ジャガイモで、豚も喜んで食べるのだという。
 牧場作業は全て一人でこなす。飼育頭数は40頭ほどで、まさに少数精鋭だ。「家畜の気持ちを大切にして育てています。手塩にかけた豚肉をぜひ味わってみてください」。広大な大地でジャガイモを食む豚たちを見つめ、六郎田さんの目は自信と誇りで輝いた。

●大樹町ころころ牧場
大樹町芽武385
TEL01558・6・4129
http://corocorofarm.com/
※大樹じゃがポーク製品は
「晩成社」
(帯広市西17条北1丁目16
ノースアベニュー101
TEL0155・67・6355)
でも取り扱い。

十勝豚物語〈二〉大樹じゃがポーク

2014年7月8日 発行 初版

著  者:Chai編集部
発  行:CMC,INC. Tokachi Mainichi Newspaper,INC.

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