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十勝豚物語〈三〉モール豚

Chai編集部
CMC,INC. Tokachi Mainichi Newspaper,INC.



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温泉水の
優しさで育つ。
エコな豚

モール豚(十勝川モール温泉豚) ふぁーむ おがわ
代表 小川哲也さん
Tetsuya Ogawa

 日本一美肌の豚かもしれない。十勝川温泉のモール温泉を飲んで育つ「モール豚」。「モール温泉を飲ませることで豚の腸内細菌が安定し、健康を保つことができるんです」と話すのは生産者の小川哲也さん(42)。
 モール温泉は十勝川やドイツなど世界でも希少な植物性温泉。「この温泉を豚に飲ませ十勝川温泉でしか食べられない地元に愛されるプレミアムな特産品に育てていこう」。十勝川温泉第一ホテル常務取締役の杉本浩章さんと共通の思いを抱き、2008年からモール豚への挑戦が始まった。

「放牧でのびのび、自然に近い状態で育てています」と小川さん
凍てつく冬も“温かい飲み物” モール温泉をおいしそうに飲む
モール温泉を見ると一目散。
たまに“入浴”してしまう豚もいるそう

 小川さんは本別町内で小川建設工業を経営する。建設会社がなぜ豚の飼育を始めたのか? 「農家の方に解体作業で出る廃材の木くずをチップ化し家畜の敷き料として使ってもらう中で、『豚はきれい好きだから、敷き料と糞(ふん)を混ぜる』という話を聞いたことがきっかけです。豚を飼って堆肥を作ろう、と」。同社の理念は「環境・暮らし・人に優しい」。モール豚の飼育もその一環で「豚の力でリサイクル、リサイクルで豚を育成」を目指す。
 飼育自体は2002年から豚5頭でスタート。今では約700頭。1日約500Lのモール温泉を飲む。エサは給食やスーパー、温泉街ホテルから出る栄養豊富な食品の残りを再利用し飼料として有効活用する“エコフィード”。広々とした放牧場はチップをたっぷり敷くことで臭いも少ない。モール豚は、昔ながらの野生に限りなく近い環境でストレスフリーに育つ。
 地元の人が地元資源を活用し地元に還元する。小川さんは「おいしいお肉をつくり、十勝川温泉も発展して経済効果のプラスになれば。より品質のいい豚をつくることで、みんなが幸せになれるように地道に貢献していきたい」と力を込めた。

●ふぁーむ おがわ
本別町上本別10番地(本社)
TEL0156・22・2661
http://www.ogawagroup.com/
※製品取り扱いは十勝川温泉旅館協同組合
TEL0155・46・2447

この本の内容はフリーマガジンChai2013年2月号掲載時のものです。営業時間や価格、消費税等は変更になっている場合がありますのでご了承ください。

十勝豚物語〈三〉モール豚

2014年11月18日 発行 初版

著  者:Chai編集部
発  行:CMC,INC. Tokachi Mainichi Newspaper,INC.

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