この本はタチヨミ版です。
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〈 ゲスト寄稿読み切り・ビジネス 〉
池田敬二(大日本印刷株式会社)
月刊群雛を毎月欠かさず購読している。自分にとって珍しい習慣である。インディーズ作家という雛たちが群れとなって寄稿している雑誌がなぜこんなに気になり、自分の心を捉えて離さないのだろうか。
思い起こせば今年一月二十八日、創刊号の冒頭に掲載された鷹野凌氏による「月刊群雛 創刊の辞」を読み、まずその志に打ちのめされた。
我々は雛だ。
まだくちばしの黄色い雛だ。
ひとりではろくに餌を採ることもできない。
だから、群れをつくることにした。
ひとりではできないことも
みんなの力を合わせればできる気がする。
この詩に月刊群雛のコンセプト、理想、決意が凝縮され見事に顕在していること、そして活字による表現以外の音楽や映像の世界でも胎動しつつあるインディーズムーブメントを象徴するような世界観に深く共感し、何か自分自身も行動を起こしたいと居ても立ってもいられなくなった。突き動かされるようにFacebookで鷹野凌氏にメッセージを送り、「月刊群雛 創刊の辞」に曲を付けさせてほしいとお願いしてみた。すぐに快諾のメッセージが届き、翌日にはシンプルなコード進行によるブルース調の曲が出来上がった。
数週間後には発表の場を得た。電子出版の交流の場として、フューズネットワークの池田実社長が毎月吉祥寺で主催しているePubPubというイベントである。ギター、ハーモニカによる弾き語りで披露し、音声データをYouTubeにもアップ。以来、この曲は自分の持ち歌として方々で披露している。自分にとってこの曲は「月刊群雛」への応援歌であり、インディーズムーブメント全体を鼓舞し、讃える渾身のメッセージソングとして歌い続けようと思っている。
佐藤泰志という作家の生涯を描いたドキュメンタリー映画「書くことの重さ~作家 佐藤泰志」(稲塚秀孝 監督 二〇一三年)がある。佐藤泰志は、純文学作家の登竜門とされる芥川賞に五回候補になったが落選。その後、三島由紀夫賞にも候補となったが受賞には至らず、一九九〇年十月に四十一歳で自殺した。没後十年を過ぎた頃に佐藤の故郷、北海道函館市の市民が中心になって、彼の詩や随筆、短編などを再録した追想集を刊行。ウェブサイトで作品の魅力を発信するなど、まさにソーシャルの力で佐藤泰志という作家は息を吹き返してきた。
大きな後押しになったのは、二〇一〇年の映画「海炭市叙景」(熊切和嘉 監督)だ。同名の原作は佐藤の短編集であり、小学館文庫で再刊、電子書籍化もされている。映画の制作は資金難で厳しい状況に陥った際、函館市民によるカンパ、そしてエキストラ出演などのサポートで完成に至ったのだった。この映画に出演した歌手の竹原ピストルは、役者と思っていた出演者が函館市民によるエキストラと現場で知り、驚いたという。
タチヨミ版はここまでとなります。
2014年7月29日 発行 初版
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