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新得の大雪山国立公園
プチ体験

Chai編集部

CMC,INC. Tokachi Mainichi Newspaper,INC.

 目 次

滝に温泉、グルメで心もおなかもいっぱい指定80周年
新得の大雪山国立公園プチ体感

探険気分で秘奥の滝へ

豪快な「秘奥(ひおう)の滝」

望岳台からの眺め

霞の滝

トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘
秘境の宿で豊かな食材と温泉を楽しんで

硫黄の香り、濃厚味のプリン

旬の素材を生かした料理に舌鼓

お湯良し、眺め良しの露天風呂

山の交流館とむら
山を訪れる人たちを温かく迎えてくれる交流館

滝に温泉、グルメで心もおなかもいっぱい
指定80周年

新得の大雪山国立公園
プチ体感

日本一広い国立公園「大雪山国立公園」は、
今年で指定80周年を迎えました。
新得町の北部や東部に連なる山々もその一部です。
登山は中・上級者向けが多いですが、
麓には山間を豪快に流れ落ちる滝、
こんこんと湧き出る温泉やグルメが楽しめる
トムラウシ温泉「国民宿舎 東大雪荘」があります。

魅力ある国立公園内を
新得町観光協会の東田麻未さんと石田彩佳さんに
案内していただきました。

取材/平田幸嗣、石丸雪絵 撮影/辻 博希

探険気分で
秘奥の滝へ

 トムラウシ温泉や滝は、新得町市街地から約60㎞の山中にあります。東田さんの案内で、まず「秘奥(ひおう)の滝」を目指しました。
 屈足市街地から道道忠別清水線を北に走り、約40㎞のところにある曙橋を渡り、すぐに左折し林道に入りました。ここからさらに13㎞ほど山の中を走ります。

林道脇に看板が立っています。ここから崖の山道を約800m歩くので、トレッキングシューズなど歩きやすい靴が必要です。林道は道幅が狭く、急カーブが続くのでゆっくりと安全運転で

 道幅が狭く曲がりくねった林道は秘境へ探検に行く気分です。ゆっくり慎重に走行してやっと「秘奥の滝」の看板がありました。

 車を降り、崖の山道を歩いて滝に向かいます。少し下るとすぐに、流れ落ちる水の音が聞こえ、木々の間から「秘奥の滝」が見えました。

豪快な「秘奥(ひおう)の滝」

 落差は約33mあり、森の中を流れ落ちる姿は圧巻です。さらに下ると滝に近づけますが、車を降りてから800mほど山道を下るので、トレッキングシューズなど、悪路を歩くのに適した靴でなければ難しいです。鈴を付けるなどクマよけも忘れずに。

豪快な「秘奥(ひおう)の滝」

 来た道を戻り、道道を東大雪荘方面に向かい、トムラウシ山が眺められる「望岳台」を目指します。

望岳台からの眺め

 東大雪荘から約2㎞林道を進み、到着。

 青空と積乱雲をバックにするトムラウシ山が目に飛び込んできました。
 山肌に雪が残り麓には原生林が広がる景色は雄大で、眺めているだけで癒やされます。大雪山国立公園の大自然は、普段の疲れを忘れさせる力がありそうです。

中央に見えるのがトムラウシ山。望岳台に行く途中の渓流も見どころ。林道は急カーブも多いので慎重な運転を

霞の滝

秘奥の滝とは違った趣のある滝。今回は行けませんでしたが、静かに流れる水の音が心地よく、繊細な感じがする滝です。車を降りてから、草を刈った山道を歩いて向かいます。木にはクマの爪跡も残っています。鈴を付けるなどクマに遭わないよう注意が必要です。

トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘
秘境の宿で豊かな食材と
温泉を楽しんで

雄大な北海道の屋根、大雪山国立公園の中にあり、
季節ごとに多彩な表情を見せてくれる森や野生動物たち。
そんな大自然の中にあるのが
「トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘」です。


新得町名物のそば、「しんとく焼」の茶わんやとっくり、野鳥などのオリジナルポストカードも取りそろえています

硫黄の香り、濃厚味のプリン

 トムラウシ山の短い夏を謳歌(おうか)する生命の神秘の物語を描いた「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」の大きな壁画が象徴的なエントランス。売店には〈トムラウシ蒸しプリン〉の他、新得町のお土産品もずらり。

新得町観光協会の東田麻未さん(左)と石田彩佳さん(右)
〈トムラウシ蒸しプリン〉(90㎖)250円(土・日曜限定)。新得地鶏の卵黄を使って源泉で蒸して冷やしたプリン。カスタードクリームのような濃厚な味わい
宿泊者向けの料理〈トムラ蒸し〉は地元産の野菜をメーンに、ホエー豚の野菜巻きや肉団子を源泉で蒸したもの。やわらかい食材の甘みが凝縮されています。「ゆず塩」などを付けてどうぞ

旬の素材を生かした料理に舌鼓

 豊かな北海道の素材を使った季節料理や、新得名物のそばや地鶏を使ったオリジナルメニューも人気のレストラン「カムイ」。旬の味を堪能しながら、旅人同士の触れ合いも楽しめます(ランチ11時~14時)。

「ヘルシーだけど、おなかいっぱいになりそう♪」と石田さん、「手間暇かけた付け合わせの料理もおいしい」と東田さん

お湯良し、眺め良しの露天風呂

 肌触りのやさしいサラッとした源泉100%のお湯は体をじっくり温めてくれます。春の新緑、夏の満点の空、秋の紅葉、冬の雪景色、四季折々の自然に癒やされる絶景風呂です。

43℃と41℃の大小の岩風呂の他に打たせ湯やサウナも。天井がウッドなので結露がありません
ユウトムラウシ川沿いの露天風呂はのんびりくつろげ、夏は野鳥、冬はエゾクロテンに出合える楽しみがあります
周辺には、温泉の湯に含まれる沈殿物が固まってできた噴泉塔があり、天然記念物に指定されています

◎トムラウシ温泉 国民宿舎東大雪荘
新得町屈足トムラウシ 予約・問い合わせTEL0156・65・3021(通年営業) 宿泊料金:1泊2食付き(1室3人以上、平日)7710円〜 日帰り入浴料金:大人500円、小学生250円(12時~20時、休みなし)

山の交流館とむら
山を訪れる人たちを
温かく迎えてくれる
交流館

「山の交流館とむら」は、本館と3つのコテージ
そして、バーベキューハウスなどのある
自然との交流を目的とした施設。
春は「北海道の重心」へ行くツアー
夏は8種類の味のソフトクリームを楽しめ
秋はキノコ勉強会などを行っています。

「山の交流館とむら」の管理人をしている藤原清乃さん(後列左から2人目)を中心に、トムラウシに居住しているママ友が集まって〈鹿肉まんじゅう〉を作っています
〈鹿肉まんじゅう〉300円(売り切れの場合あり)。ボリューム感のある大きなギョーザを食べているような味わい。酢醤油をかけて食べます
「大きいけれど、パクパク食べてしまいそう」と石田さん、「手作りのおいしさがいっぱい詰まっている感じ」と東田さん

◎山の交流館とむら
新得町屈足トムラウシ337
TEL0156・65・2000 営:9時~16時 休:土・日曜、祝日(不定) コテージ1棟1泊(定員6人、平日)12960円〜

この本の内容はフリーマガジンChai2014年8月号掲載時のものです。商品の価格や消費税等についてはお出かけ前に各お問い合わせ先にお尋ねください。

新得の大雪山国立公園 プチ体験

2014年8月26日 発行 初版

著  者:Chai編集部
発  行:CMC,INC. Tokachi Mainichi Newspaper,INC.

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