日本一広い国立公園「大雪山国立公園」は、
今年で指定80周年を迎えました。
新得町の北部や東部に連なる山々もその一部です。
登山は中・上級者向けが多いですが、
麓には山間を豪快に流れ落ちる滝、
こんこんと湧き出る温泉やグルメが楽しめる
トムラウシ温泉「国民宿舎 東大雪荘」があります。
魅力ある国立公園内を
新得町観光協会の東田麻未さんと石田彩佳さんに
案内していただきました。
取材/平田幸嗣、石丸雪絵 撮影/辻 博希
トムラウシ温泉や滝は、新得町市街地から約60㎞の山中にあります。東田さんの案内で、まず「秘奥(ひおう)の滝」を目指しました。
屈足市街地から道道忠別清水線を北に走り、約40㎞のところにある曙橋を渡り、すぐに左折し林道に入りました。ここからさらに13㎞ほど山の中を走ります。
道幅が狭く曲がりくねった林道は秘境へ探検に行く気分です。ゆっくり慎重に走行してやっと「秘奥の滝」の看板がありました。
車を降り、崖の山道を歩いて滝に向かいます。少し下るとすぐに、流れ落ちる水の音が聞こえ、木々の間から「秘奥の滝」が見えました。
落差は約33mあり、森の中を流れ落ちる姿は圧巻です。さらに下ると滝に近づけますが、車を降りてから800mほど山道を下るので、トレッキングシューズなど、悪路を歩くのに適した靴でなければ難しいです。鈴を付けるなどクマよけも忘れずに。
来た道を戻り、道道を東大雪荘方面に向かい、トムラウシ山が眺められる「望岳台」を目指します。
東大雪荘から約2㎞林道を進み、到着。
青空と積乱雲をバックにするトムラウシ山が目に飛び込んできました。
山肌に雪が残り麓には原生林が広がる景色は雄大で、眺めているだけで癒やされます。大雪山国立公園の大自然は、普段の疲れを忘れさせる力がありそうです。
秘奥の滝とは違った趣のある滝。今回は行けませんでしたが、静かに流れる水の音が心地よく、繊細な感じがする滝です。車を降りてから、草を刈った山道を歩いて向かいます。木にはクマの爪跡も残っています。鈴を付けるなどクマに遭わないよう注意が必要です。
雄大な北海道の屋根、大雪山国立公園の中にあり、
季節ごとに多彩な表情を見せてくれる森や野生動物たち。
そんな大自然の中にあるのが
「トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘」です。

トムラウシ山の短い夏を謳歌(おうか)する生命の神秘の物語を描いた「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」の大きな壁画が象徴的なエントランス。売店には〈トムラウシ蒸しプリン〉の他、新得町のお土産品もずらり。
豊かな北海道の素材を使った季節料理や、新得名物のそばや地鶏を使ったオリジナルメニューも人気のレストラン「カムイ」。旬の味を堪能しながら、旅人同士の触れ合いも楽しめます(ランチ11時~14時)。
肌触りのやさしいサラッとした源泉100%のお湯は体をじっくり温めてくれます。春の新緑、夏の満点の空、秋の紅葉、冬の雪景色、四季折々の自然に癒やされる絶景風呂です。
◎トムラウシ温泉 国民宿舎東大雪荘
新得町屈足トムラウシ 予約・問い合わせTEL0156・65・3021(通年営業) 宿泊料金:1泊2食付き(1室3人以上、平日)7710円〜 日帰り入浴料金:大人500円、小学生250円(12時~20時、休みなし)
「山の交流館とむら」は、本館と3つのコテージ
そして、バーベキューハウスなどのある
自然との交流を目的とした施設。
春は「北海道の重心」へ行くツアー
夏は8種類の味のソフトクリームを楽しめ
秋はキノコ勉強会などを行っています。
◎山の交流館とむら
新得町屈足トムラウシ337
TEL0156・65・2000 営:9時~16時 休:土・日曜、祝日(不定) コテージ1棟1泊(定員6人、平日)12960円〜
この本の内容はフリーマガジンChai2014年8月号掲載時のものです。商品の価格や消費税等についてはお出かけ前に各お問い合わせ先にお尋ねください。
2014年8月26日 発行 初版
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