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大雪山国立公園内の名湯
「然別峡 かんの温泉」(鹿追町然別)が、
6年ぶりに復活しました。
日帰り入浴もできる温泉棟を新築し、
旧本館は改築して宿泊棟
「こもれび荘」に生まれ変わりました。
これから紅葉が美しくなる新しくなった、
かんの温泉を紹介します。
取材/平田幸嗣 撮影/高橋一生
新しく生まれ変わった「かんの温泉」(上)。右の建物が新築した温泉棟で、日帰り入浴はここです。ほとんどが浴槽によって源泉が違います。奥に見えるのが宿泊棟で、1階のレストランと2、3階の宿泊は準備が整い次第、利用できます。
温泉棟には、男女合わせて9つの浴槽があります。ほとんどは浴槽によって源泉が違い、泉質名は「ナトリウム︱塩化物・炭酸水素塩温泉」と同じでも、温泉分析書をじっくり見ると、源泉ごとに成分に違いがありました。
新築された温泉棟には、男女別の内風呂があります。泉質は「ナトリウム︱塩化物・炭酸水素塩温泉」で、温泉分析書による浴用の適応症は、神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩、疲労回復、冷え症などです。かんの温泉には、実に13の源泉があり、現在はこのうち11の源泉から温泉を引いています。
温泉棟にある「波切の湯」は、以前の「菅野温泉」の浴槽を使っていて、昔の風景を思い浮かべ、懐かしむ温泉ファンもいるそうです。
宿泊棟「こもれび荘」は、現在、宿泊客の受け入れ準備中で、今後、宿泊が順次可能になります。1階には、これからオープンするレストラン「ゆーくる」、2、3階がシングルとツインの客室になっています。特に3階のツインルームには、ガスコンロとシンクが設備され簡単な調理ができます。長期にわたって宿泊する湯治に向いている部屋です。こもれび荘には、露天風呂「イコロ・ポッカの湯」があり、ここは、浴槽の底から温泉が自然に湧き出ていて、ポコポコとあちらこちらから泡が見えました。
宿泊棟の横には、イチイの木で作られた昔からある露天風呂が貸し切りで使えます。緑に囲まれた浴槽からは滝が見え、野趣あふれる温泉です。復活した名湯をのんびりと楽しんでください。
野趣あふれる貸し切りの露天風呂。脱衣所(写真右上)の奥に湯船があります。露天風呂からは滝が見え、秋が深まれば、色づいた美しい景色を楽しみながら温泉につかれます
[かんの温泉]
かんの温泉の歴史は古く、屈足村(現在の新得町)の本郷兵吉氏が温泉の所有権を出願し1911年(明治44年)に許可され、開発に着手したのが始まり。44年(昭和19年)に瓜幕の菅野祐喜氏が権利を継承しました。2008年に閉鎖されましたが、12年に「勝海電気」(大樹町、勝海敏正社長)の関連会社「鹿追ホットスプリングス」が施設を買収し、改築を進め、今年8月19日に日帰り入浴を再開しました。
Data
鹿追町然別
tel 050・3136・8039
営:日帰り入浴10時~18時 休:火曜
入浴料:大人650円、中学生300円、小学生200円、幼児無料
この本の内容はフリーマガジンChai2014年10月号掲載時のものです。営業時間や価格、消費税等は変更になっている場合がありますのでご了承ください。
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2014年10月21日 発行 初版
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