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電車のなかで福山さんのトーキングFMを聞く、
福山さんは高校受験のとき第一志望は受かったけど、
滑り止めの高校は落ちてしまったということ、残念!
電車は走る、大きな川にかかる鉄橋の上、夕焼け空のはるか向こうに富士山が見えた、
隣のボックス席では、おじさん二人が議論している、
息子が馬鹿で困ります、じゃあなんで大学行かせたの?
遊ばせるためですよ、
じゃあ行かせることないじゃん、
やー遊ばせるためですよ!
(栃木市)
低い二人がけのソファーを、バス停で見かけたことがある。
誰かが捨てていったのか、捨ててあったものを近所の人がバスを待つ人ように置いたのか。
あのソファー付のバス停もこの辺りだったんじゃないか、
(東京・墨田区)
どういった事情かわからないが、アパートの階段の下に大人しい犬が二匹つながれていた、
とても大人しい犬なのでお願いです、ここでかわせて下さいと飼い主が大家さんに言ったのか?
本当に大人しいんですか?と当然大家さんも黙ってはいない、ハイとても、
まあいいでしょうなんか困ってるみたいだし、番犬と住民の方には報告しましょう、
ありがとうございます、このようにしてとても珍しいアパートの番犬が誕生した、
(千葉・松戸市)
古いアパートの通路には洗濯機が置いてあった。一番奥の部屋の人が、ドアにハンガーをひっかけて、洗濯物を干している。おばあさんの小さな押し車。窓際に置かれた食器用洗剤。夜になると部屋の明かりで洗剤の影が窓ガラスに大きく映し出される。枯れた鉢植。雑草の鉢。光を通さない一階の通路には、細かい砂利が敷き詰められている。隣との塀の足元から大きな羊歯が幾本か伸びている。モルタルの壁に貼られた政党ポスター。通路を行く兄弟の会話、ねえお兄ちゃん今何時何分何秒?答えないクールな兄 (東京・江戸川区)
職場のひと三人とエレベーターに乗っていると、途中の階で掃除の仕事をされている、
おばさんが乗ってきた。何階ですか?目の前に乗っている自販機の入れ替えをしているお兄さんが
聞いた、おばさんは少し間をおいて「・・・入ってます、あれなんて言えばいいんだろう?」降りる階はすでに押されていた。お兄さんがニコッと笑った、三人も笑った。
ドアが開き、おばさんは降りて行った、お兄さんも降りて行った、
(東京・中央区)
病院の軒先?でっぱりの下に置かれたベンチのところで頭に包帯を巻いたおじさん一家が談笑していた。
おじさんはベンチにうつ伏せにねころんで、腕で体をそらせて顔を前に向けている、俺はさ、会社なんて休んだことないだろ、だからこんな毎日休みなんて、もう朝からうれしくてな、、
まあオヤジたまには、いいかもね。そしておそらくこの楽しげな一家はそんな会話をしてたんじゃないだろうか。
(千葉・船橋市)





















大きな橋へと続く坂の途中で、犬を連れたおばさんとすれ違った。
おばさんはすれ違うまえから、だんだんとリードを短くしてゆき僕が横を通る時には、
首輪を握って立ち止まってしまった。顔も違うほうへ向けている。
おばさんが顔を向けてる方には、僕がさっきいたお城(復元)があって、
だいぶ小さくなってしまったけど、はっきり見えた。
(千葉・野田市)
三人とも同じフライ定食750円。
お茶とコーヒーはセルフサービスになっていた。
同じポットが二つ並んでいて、どっちがどっちだかわからない。
コーヒーはこっちかなーと三人で言っていると、一人で来ていたお客さんが、
ニコッと笑ってそっちがコーヒーですよと教えてくれた。
あーそっちですか、こっちかと思いました、ありがとうございます。
(東京・中央区)
指で液晶画面を触ると、それ触ってもだめだよ普通の携帯だから、日野さんが言った。
日野さんは携帯で撮りためた写真を見せてくれた。
前の日に食べたラーメン、どこかの階段、ビルから見える高速道路を走る車。
日野さんが、車を指の操作でアップした。そして左右に画面を動かす。
なんか車が走っているみたいだなと思った。
そんな操作を数回無言で繰り返し、笑って日野さんが言った。
「走ってるみたいでしょ」
(東京・中野区)
改札を出るとスポーツバッグを足元に並べた学生が大勢いた。(秋の学生)
何かの大会でもあったんだろう。彼らを抜けて、ローターリーの上にある広場へ行く。
キツエンジョに立って、下のタクシーや、赤い雲、指先なんかを見る。
すぐそこをツバメが飛んだ。
飛びかたは、夏と同じだった。(越冬ツバメ?)
(富士市)
コンビニの光が姉にあたっていた。
ブレーキを踏みながら姉に手を振ると、姉もこっちを見て手を振った。
「この道をまっすぐ行って、あそこで曲がればいいから」
教えてもらったところと違うところで曲がったから、やっぱりへんなところにでた。
団地を抜けて、もとの道に戻る。
そして川の堤防の上にできた道を南下する。
ホームセンターの場所も教えてもらったけど、このまま南下しよう。
車窓から見える盆地、斜面に並んだ家の明りはやっぱりいい。
(甲府市)
神社の階段を登って、見渡すと海は見えなくて洗濯ものを干した家が見える。
それも二階の窓から隣の家を見た感じに近かった。
標高は5m位だろうか?
4・5人のグループが来て「どうせなら岬の先までいきましょう」と言っている。
ここも悪くはないが、どうせなら先もみたほうがいい。
岬の先は、すべて公園になっていた。
公園が始まるところは民家のあるところの終わりでもあった。
終わりの家の庭に、柿の木があった。
(富津市)
2014年10月19日 発行 初版
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