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この質問リストは、自らの創作物語のために、現実感あふれる架空の世界観を構築しようという、ファンタジー作家の試みを支援するものです。これらの質問の多くは、ある物語にとっては参考になったり不可欠であったりしますが、すべての物語の条件・状況に適合できるほど万能なものではありません。小説を書き始める(もしくは書き終える)ために必要な全ての、あるいはいくつかの質問に、作家が必ず答えなければならないというものでもありません。
矛盾のない…あるいは、つじつまが合わない世界観と背景とは、どのようなものなのかと、作家に考えていただこうという発想から、この質問リストをご用意いたしました。お役に立ちそうならば、どうぞご活用ください。そうでなければ、そっと閉じてください。
いくつかの質問は、複数のトピックに適用され、複数の見出しの下に複製されています。
複製された質問には複製元のトピック冒頭への文書内リンク(→ ワールドA(1)へ などのように)を入れておきました。質問について考えるとき、同様の質問が存在する別トピックについても参考にしてください。
これは網羅的で最終的なリストとして考慮されるべきではありません。つまり、完全無欠ではありません。様々な物語がすべての作家にあり、その物語すべてに完璧に対応するわけではありません。このリストは、個々の作家の個人的な質問リストを作るための開始点として利用してください。
(1)自然と物理学の法則は、この世界では実際の地球と異なっていますか? それとも同じですか? どのように魔法が世界に効いていますか? 魔法の獣(モンスター)はどのような存在ですか?
(2)これは一般的に地球のような世界ですか? それとも並行世界の地球ですか?
(3)エルフやドワーフのような非人間が存在しますか? 異人種はいますか? この世界の文化と民族の多様性は、現実の世界と比べてどう違っていますか?(もしくは違わない?)
(4)どのくらい以前よりこの世界に人々がいましたか? 彼らは進化して現在の形になりましたか? それとも、彼らは他のどこかから(いつ?)移住したのですか?
(5)この国の人口は何人ですか? 全世界の人口と比べてどうですか? ここでは、土地の人口数で、村・町・都市のように区分されていますか?
(6)魔術師の個人的な意志力や生命力(魔法パワー)はどこからきますか? 神々や精霊? 魔法は枯渇性資源(ニーヴンの「ウォーロック」の「マナ」のように)ですか? 魔術師が彼自身の意志の力、生命力、あるいは正気で彼の呪文を養う必要がありますか?(その場合の、長期的な影響は? 魔術師の健康は? 安定性は?)異なる人種/種は、彼らの魔法のために何かソースを持っていますか? または皆同じものを使用していますか?
【訳者注】:ラリー・ニーヴンの『ウォーロック』シリーズでは、大地に魔法パワーのみなもと「マナ」が、ちょうど石油や石炭のように埋蔵されているという設定で、徐々に世界中でマナが枯渇していくという世界が描かれています。こうした、魔法は無尽蔵ではないという設定や、日本の荒川弘による『鋼の錬金術師』の「等価交換」のようなシステムは、世界観や魔法に強力なリアリティを与えてくれます。
(1)この惑星に非ヒト住民(エルフ、ドワーフ、エイリアン等)はいますか? いるなら、どれくらいですか? 非常に多く? どのように? 公然と存在します? どういったエリアをどの非ヒト住民が(例:山や洞窟でのドワーフ、森林におけるエルフ等)占めていますか?
(2)現実の地球と比べて、この架空の地球は、歴史と文化がどれぐらい似ていますか? なぜそれが非常に似て(または)違うのですか?
(3)この世界が我々のものから分離する特定の歴史的ポイントはありますか? そうだとすれば、それは何でしたか?(例えば、ナポレオンがワーテルローで勝った)それはどのくらい前ですか? どれだけ変更され、結果としてどのように変化していますか? 歴史の中での我々の世界との分割は、魔法の存在の結果ですか?
(4)分離の特定のポイントがない場合は、この架空の世界と現実の違いは何ですか? 魔法が存在するが、歴史が同じであれば、なぜその魔法が与える影響はないのですか? 魔法やエルフ等が存在するが、ほとんどの人はそれを知らないならば、どのような手段を持ってして知られずにいるのですか? またはなぜ秘密にされているのですか?
(5)魔法が存在することがわかっている場合は、歴史的なイベントは変更されていますか? どのように宗教は組織されていますか? 政府? 普通の人? どのような法律または職業が現実と違いますか? 相違点は社会的問題にどのような影響を与えていますか?
(1)この世界は地球とはどのように物理的に違いますか? 相違点はどこですか? サイズ?(密度、重力)、土地/水の同じ割合、大気の組成等。複数の太陽や月を持っていますか? リング・夜間の可視、星座/彗星等はありますか?
(2)この惑星に非ヒト住民(エルフ、ドワーフ、エイリアン等)はいますか? いるなら、どれくらいですか? 非常に多く? どのように? 公然と存在しますか? どういったエリアをどの非ヒト住民が(例:山や洞窟でのドワーフ、森林におけるエルフ等)占めていますか? → ワールド B(1)へ
(3)大陸はどうレイアウトされていますか? 複数の太陽や月がある場合は、風、潮、天気に影響しますか?
(4)どのくらいの居住可能の土地がありますか?
(5)軸方向の傾きがあり、同じ軌道──すなわち、世界は地球と同じ季節や年の同じ長さを持っていますか?
(1)どの地理的エリアが物語に登場し、物語はどのくらいの広さをカバーしますか? 特殊な地形効果等、気候や生物の特徴は何ですか? これらは、移動時間、通信等にどんな影響を与えますか?
(2)ヒト以外の住民が存在する場合、彼らが自分たちのものとして主張するエリアがありますか?(例えば、ドワーフが伝統的に山の中でや地下で生活する等)
(1)人間の活動は、さまざまな地域で気候、景観等に影響を与えたことがありますか? それはどのような活動がきっかけですか?(例:サハラ砂漠の広さは農業によって増加している) 並行世界の地球の場合は、これこそが「並行世界」の要因ですか?(北アフリカに人がいなければ、砂漠の成長はおそらくもっと時間が必要)
(2)地球からの差異(複数の太陽、衛星等)は、様々なエリアの気候にどのように影響を与えますか?
(3)どのくらいの土地が、赤道温帯、および極性地(地球では両極)の各ゾーンにありますか?
注:気候は侵食や風化を通じて景観に影響を与えます。もちろん動植物の分布や土壌の形成も。その結果、作物が成長するかが判断できます。どんな動物がその気候で生存できるかや、人々はどのような服をその天候に対処するために着用する必要があるかの検討も重要。それらがちぐはぐであったり家々を建築できないような地域・場所に人は住めません。また冬場の水の凍結や融解は、旅行の方法を変更させます。(水路が凍結したり、洪水・氾濫等)天候はスキー等の、利用可能なスポーツにも影響を与えます。これらすべてを勘案し、気候と人々の生活とが正しく一致していますか?
(4)主要な山脈、河川や湖沼、砂漠、森林、熱帯、草原と平野は設定できていますか?
(5)生態系に適合しない想像上の動物(ドラゴン、ユニコーン等)がいる場合はどうなりますか? 彼らは何を食べますか? 彼らはどのくらいの生息地を必要としますか? 彼らはどこにでも生存できますか? または彼らが好む特定の地形や気候の種類が必要ですか? 彼らはインテリジェントな存在? 呪文を唱えることが可能ですか?
(1)最も肥沃な農地はどこにありますか? また、鉱物資源はどうですか?
(2)動物、鳥、魚、その他の野生動物は、一般的にどの地域で発見されますか? またドラゴンのような想像上の動物が存在する場合、それらはどこに住んでいますか?
(3)この地域で枯渇してきた天然資源はありますか?
(4)どの資源(例えば、石炭、石油、鉄鉱石、金、ダイヤモンド、石灰岩等)が豊富で、不足しているものはどれですか? そこにまだ発見されていない豊かな鉱床が存在しますか? それはどこですか?
(5)資源の不均衡が原因で衝突がありましたか? どれだけの激しさですか? それとも平和的な貿易ですか?
(6)どんな水資源が利用可能ですか? 現在利用していますか? それは何のためですか?(水車のように水流を必要とするもの。または灌漑湖や大河のように大規模で永続的な水源を必要とするもの等)
(1)どこまで遡って記録や歴史的な出来事の物語が残されていますか? これらの物語はどのように広く知られていますか?
(2)平均的な人は昔話を信じていますか? または実際に根拠を持っている歴史を否定していますか?(例えば、トロイの木馬の出来事等)
(3)どのくらい昔からこの世界に人々は存在しましたか? 彼らは、この世界で進化しましたか? それとも、彼らは神々のような別の存在によって創られましたか? それとも彼らはどこか別の場所から移動したのですか? 非人間が存在する場合、彼らの人口はどれぐらいですか? どこから来たのですか?
(4)現実の地球と比べて、この架空の地球は、歴史と文化がどれぐらい似ていますか? なぜそれが非常に似て(または)違うのですか? → ワールド B(2)へ
(5)文明はいつから始まったのですか? それはどういう形で広まりましたか? その発生・発展は魔法の存在に影響を受けましたか? ヒト以外の種族の存在の影響は? 何かの偶然や神の直接介入は?
(6)伝統的に、どの民族/国/人種は相手方から敵視・同盟・取引、またはライバル視されていますか? どのような古い出来事についての悪感情が残っていますか?
(7)どの民族/国/人種は、最近対立しましたか? それはなぜ? いつ? 最近の戦争はどんな様子でしたか? 誰が勝ちましたか?
(8)民族/人種/文化で、どのエリアの何族が最も文明的と考えられていますか? どの一族が最も技術的に高度ですか? どこが最も魔法が進んでいますか? 少なくとも先進的ですか? それはなぜですか?
(9)(時間の測定方法を含む)単一の、一般的に受け入れられているカレンダーがありますか? または別の国や民族や人種で異なるものがありますか?
(10)多くの言語がありますか? どれがどう関係し(例えば、ロマンス諸語)、なぜそうなっているのですか? どの言語は他の言語から単語やフレーズを借りていますか? 何語が最も幅広く話されていますか?
(11)同言語を話さない国々の間で商取引を促進する「貿易言語」はありますか? ラテン語のような「ユニバーサルランゲージ」はありますか?
(1)このエリアにはどのようにアクセスできますか? 自然(訳注:山脈や海等)はどのように国境を区切りますか? どんな近隣諸国/民族があり、彼らは何が好きですか?
(2)なぜ人々は最初にこの国に定住したのですか? 戦略的な位置や貿易ルート、水輸送、鉱物、良い農業等のためですか? それらはその後大きく変わりましたか?(訳注:資源の枯渇等。それにより人々は移住しましたか?) それとも、人々は移動せず、依然として最初の場所に定着しつづけていますか?
(3)この国の兵器は、どのように周辺都市や国々の武力と対抗しますか? 最近の技術革新でパワーバランスを崩す何かが生まれましたか?
(4)この国のライバルや敵は誰(どこの国)ですか? 彼らは物理的にこの国にどう接していますか? どのぐらい強力なのですか?
(5)各国の歴史上のヒーローや悪役(例えば、米国ではワシントンやリンカーン等)は誰ですか? なぜ彼らはヒーロー/悪役であり、人々はどのように彼らを賞賛するのですか?
(6)この国の人口は何人ですか? 全世界の人口と比べてどうですか? ここでは、土地の人口数で、村・町・都市のように区分されていますか? → ワールド A(5)へ
(7)この国に住む人の多様性は? どのように多くの異なる人種が住んでいますか?(ヒトまたは非ヒト) または信条等。通常、人々はどのようにこの国の様々な都市や町に住んでいますか? 人口のパーセンテージは?
(8)人々は移住していますか? 南から北、海岸から山、農村部から都市部へ、等等。それはなぜですか? 侵略、ペスト、ゴールドラッシュ等のせい? 移住の結果その事態は解消されましたか? 過去の場所に残されている人々には、何が起きていますか?
(9)魔法は法的に認められていますか? それはすべての魔法について? または特定の認められた魔法のタイプがありますか? 法律は国によって大きく異なりますか? 魔法に対する態度・姿勢は、各国で似ていますか?
(10)この国は何を輸出入してますか? 貿易は国の経済にとってどのくらい重要ですか? どのように外貨両替を扱いますか? 誰によって? どのような貨幣のシステムがあり、誰がそれを造幣しますか?
(11)どの民族/国/人種は、最近対立しましたか? それはなぜ? いつ? 最近の戦争はどんな様子でしたか? 誰が勝ちましたか? → 物理的および歴史的特長 D(7)へ
(12)伝統的に、どの民族/国/人種は相手方から敵視・同盟・取引、またはライバル視されていますか? どのような古い出来事についての悪感情が残っていますか? → 物理的および歴史的特長 D(6)へ
(13)この国の農地はどのくらいの大きさ(何%)? 森や砂漠は? 山は? 平野は?
(14)主な作物(例えば、ジャガイモ、綿、タバコ、コーヒー、米、落花生、小麦、サトウキビ等)は何ですか? 輸出を中心に成長していますか? どんな作物が土壌、気候、その他の理由で、このエリアで栽培することができないのですか?
(15)どんな水資源が利用可能ですか? 現在利用していますか? それは何のためですか?(水車のように水流を必要とするもの。または灌漑湖や大河のように大規模で永続的な水源を必要とするもの等) → 物理的および歴史的特長 C(6)へ
(16)実際のまたは想像上の野生動物は、この地域に生息していますか? それらのいずれかは、潜在的に有用ですか?(例えば、毛皮、鯨油、皮革、魔法の帽子の羽のために)
(17)動物が家畜化されていますか? それともここにはいないが、他の場所でされていますか?(例:砂漠地帯でのラクダ、欧州では牛、インドでは水牛、等)
(18)市民の大半はどのように(農業、漁業、貿易、製造業等)生計を立てていますか? 非人間は、人間とは異なる取引をする傾向がありますか? 彼らは法律で特定の取引に限定されていますか?
(1)魔法は万能? 魔法で行うことができないことは何ですか? 魔法の力には限界はありますか? どのように魔術師はこれらの制限を回避しようとしますか?
(2)それぞれの魔法や呪文を使う際に魔術師は何を支払いますか? 自分の残りの人生や脳細胞を対価にしますか? 魔術の研究にはどうですか? 一生独身である必要は? 魔術師であるために支払わなければならないコストは何ですか? 皆が魔法のコストを回避しようとしていますか?
(3)奇跡と魔法の間に違いはありますか? もしそうなら、どのように区別していますか?
(4)魔術師の個人的な意志力や生命力(魔法パワー)はどこからきますか? 神々や精霊? 魔法は枯渇性資源(ニーヴンの「ウォーロック」の「マナ」のように)ですか? 魔術師が彼自身の意志の力、生命力、あるいは正気で彼の呪文を養う必要がありますか?(その場合の、長期的な影響は? 魔術師の健康は? 安定性は?)異なる人種/種は、彼らの魔法のために何かソースを持っていますか? または皆同じものを使用していますか? → ワールド A(6)へ
(5)どのように魔術師は魔法の力を行使しますか? 儀式を必要としますか? 自然に魔術師が成長する一部として能力が発現しますか? そのことの研究がおこなわれていますか?
(6)呪文を唱えるために何かをする必要がありますか?(鍋に原料を混ぜる、詩を暗唱する、儀式をとりおこなう等) 呪文を唱える時に持っている必要があるもの(杖、水晶玉等)はありますか? もしそうなら、新米魔術師はこれらのものをどこで入手しますか? ウィザードリィ用品会社や職人から購入するのですか? 魔法の教師からアイテムを継承しますか? それともオーダーするのですか?
(7)世界での魔術師の総数に制限はありますか? それはどれだけですか? どのような理由がありますか?
(8)呪文を唱えるために時間がかかりますか? 呪文は後で即時使用するために保存することができますか? 詠唱には時間のかかる儀式が必要? それとも魔法は「点を撃つ」事が可能ですか?(訳注:指差すだけ? ツボ押しのようなもの?)
(9)複数の魔術師は、より強力な呪文を唱えるため力を組み合わせることができますか? あるいは完全な個人作業? より多くの呪文の知識を集めたり、高レベル呪文を管理する組織や、強力な力を持つ神の支援等より、ある個人魔術師の力のほうが強力であったりしますか?
(10)魔術をつかうことで有害な影響はありますか?(例えば、習慣性になってきて狂気を助長する、寿命を短くする等) そうであれば、これらの影響を防止する方法はありますか? それはすべての人に同じ割合で進行しますか? すべての種に普遍的ですか? 一部の種族(ドワーフ、エルフ、他)にはこれらの有害な影響に対する免疫がありますか?
(11)自然の法則、物理、魔法についてどれだけ知られていますか? 例えば、現代の尺度では間違っていたものの、何世紀にもわたって受け入れられていた人体解剖に関するアリストテレスの思想等のように、どのくらい一般的に知られていることは間違っているでしょうか?
(12)一般的な魔法は練習が必要ですか?(例えば、ハーブポーション、儀式魔法、錬金術、魔法、悪魔、死霊術等) どれかは他の魔法よりも優れて働いていますか?
(13)ある魔法には特定の性別が必要ですか? 一つの種族限定の話ですか? これは生まれつきの能力? 自然の環境によるもの? それとも法律等の決まりによってですか?
(14)魔法の能力やパワーに経年変化(例えば、思春期の間に。強い感情の変化や成長、あるいは加齢等)はありますか? 魔術師であることを辞めたり、魔法のパワーを「使い切る」ことはできますか? そうした時、元魔術師はどうなりますか?(死ぬ/セカンドキャリアに入る/教鞭を取る/引退/フリーランスのコンサルティング事業を開始する等)
(15)魔法能力が失われる可能性がありますか? もしそうなら、どのようにですか?(脳の発熱、損傷、打撃、焼失、過負荷)
(16)魔法能力は、他者により奪うことができますか? もしそうなら、誰がどのようにして奪うことができますか?(伝統的な例:処女のみが使える特定の呪文があるが、強姦は彼女の力を奪ってしまった)(訳注:この例では奪った方が魔法能力を受け取ってるわけではない!)
(1)魔術をつかうことで有害な影響はありますか?(例えば、習慣性になってきて狂気を助長する、寿命を短くする等) そうであれば、これらの影響を防止する方法はありますか? それはすべての人に同じ割合で進行しますか? すべての種に普遍的ですか? 一部の種族(ドワーフ、エルフ、他)にはこれらの有害な影響に対する免疫がありますか? → 魔法と魔術師 A(10)へ
(2)それぞれの魔法や呪文を使う際に魔術師は何を支払いますか? 自分の残りの人生や脳細胞を対価にしますか? 魔術の研究にはどうですか? 一生独身である必要は? 魔術師であるために支払わなければならないコストは何ですか? 皆が魔法のコストを回避しようとしていますか? → 魔法と魔術師 A(2)へ
(3)様々な宗教は魔法にどのような見解を持っていますか? 魔術を禁止していますか? その理由は? 宗教は魔術師である司祭/尼僧を必要としていますか?
(4)魔法を学ぶためにどれくらいの時間がかかりますか?
(5)魔法の職業は芸術? あるいはただの仕事ですか? この社会での魔術師の地位はどのようなものですか? 彼らのスキルは平均作業スキルと考えられていますか? それとも見上げるほど賞賛されていますか?
(6)魔術師は組織化されていますか? どのように組織化されていますか? どんな階層があると彼らは認識していますか? トップが殺されるとどうなりますか? 誰が引き継ぎますか? どうやって引き継ぎますか?
(7)誰もが魔術師になることができますか? または特殊な存在ですか? 特別な才能や先天的なギフトを持って生まれる必要がありますか?
(8)異なる人種/インテリジェント種は、特定魔法タイプが得意等の特徴がありますか? もしそうなら、どんな魔法が種に関連していますか? ある種の魔法はそうしたことを変更するために使用できますか? 無意識の魔法を使用する種がありますか?(意識することなく飛行魔法を使うドラゴンや月を見て変身する狼男等)
(9)魔術師は自分の生活のために魔法を使わねばならないのですか? または独立した生活手段を持っていなければならないのですか? 魔術師の雇用市場はどんな感じですか? 社会の他の部分と比較して、魔術師の平均所得はどうですか?
(10)魔術師に政治力がありますか? それとも彼らはそれを超越していますか? 魔法/魔術師を中心にした国政の展開はありますか?(つまり、正規軍隊や魔術師ライセンス供与者等に起用しようとしている、特定の魔法の禁止・保護や特定魔法を促進しようとしている等) 魔術師はロビー組織を持っていますか? それとも単一の存在?
(11)魔術師になるには免許が必要? そうだとすれば、それは運転免許証(私たちの文化の中で、ほぼ全員がある年代の到来時に取得)のようなものですか? または医師免許のようなもの?(人口のわずかな割合のものが取得) 誰が魔法免許を認定しますか?(政府、魔術師ギルド/AMA〔訳注:アカデミー・オブ・マジカル・アーツ〕、現地の聖職者等)
(12)どのように地元の人々は、魔術師を見ていますか? 彼らは良い人、悪い奴? クリント・イーストウッド?(ドラゴンを取り除ける唯一のヒーロー?) 定期作業スタッフ? 象牙の塔の学者? 勝手に雨を降らす迷惑なイタズラ者? 人々から離れて滞在する危険な者?
(13)どのようにして、魔術師になることができますか? 生まれつきの才能、研究と努力、練習、またはそのすべてを必要としていますか?
(14)魔術師は、ある種の政府の仕事や行政機関から締め出されていますか? 政府のいくばくかの仕事(訳注:魔法警察等)では、魔術師の資格が必要とされますか?
(15)魔法の研究を必要とする場合、それについて学ぶためにどこへ行きますか? 誰が彼らの訓練に資金を供給しますか? 徒弟制度はありますか? それとも魔術専門学校がありますか? 1対1の個別指導/伝授はありますか? 訓練を受けていない魔術師は、危険人物? あるいは単に普通の人ですか?
(16)魔術師は魔法に使用される特殊な言語を持っていますか? もしそうなら、どこで学ぶのですか? この言語でおしゃべりをしても安全ですか? 全てが自動的に魔法効力を発生してしまうなら、どうやって安全に新人に教えることができますか?
(17)魔法は科学と考えられていますか? または科学者と魔術師は敵やライバルですか? 魔法と科学は互換性がありますか? どの程度の魔法は科学技術と交換可能ですか?(例えば、氷結の魔法は冷蔵庫に置き換えることができます) 彼らはお互いに技術を複製していますか? それとも技術を補完していますか?
(18)魔術師は、法のもとで市民として完全な権利を持っていますか? 持っていないですか? 彼らは他人の権利にかかわることなく、好きなように、魔法行為を行うことができますか?
(19)国や支配者の相対的な力や通常の軍隊の大きさは、彼らの持つ魔術師数と能力、あるいは彼らの持つお金の量によって測られていますか?
(20)複数の魔術師は、より強力な呪文を唱えるため力を組み合わせることができますか? あるいは完全な個人作業? より多くの呪文の知識を集めたり、高レベル呪文を管理する組織や、強力な力を持つ神の支援等より、ある個人魔術師の力のほうが強力であったりしますか? → 魔法と魔術師 A(9)へ
(21)呪文を唱えるために何かをする必要がありますか?(鍋に原料を混ぜる、詩を暗唱する、儀式をとりおこなう等) 呪文を唱える時に持っている必要があるもの(杖、水晶玉等)はありますか? もしそうなら、新米魔術師はこれらのものをどこで入手しますか? ウィザードリィ用品会社や職人から購入するのですか? 魔法の教師からアイテムを継承しますか? それともオーダーするのですか? → 魔法と魔術師 A(6)へ
(22)魔術師の個人的な意志力や生命力(魔法パワー)はどこからきますか? 神々や精霊? 魔法は枯渇性資源(ニーヴンの「ウォーロック」の「マナ」のように)ですか? 魔術師が彼自身の意志の力、生命力、あるいは正気で彼の呪文を養う必要がありますか?(その場合の、長期的な影響は? 魔術師の健康は? 安定性は?)異なる人種/種は、彼らの魔法のために何かソースを持っていますか? または皆同じものを使用していますか? → ワールド A(6)へ
(23)どのように魔術師は魔法の力を行使しますか? 儀式を必要としますか? 自然に魔術師が成長する一部として能力が発現しますか? そのことの研究がおこなわれていますか? → 魔法と魔術師 A(5)へ
(24)魔法の能力やパワーに経年変化(例えば、思春期の間に。強い感情の変化や成長、あるいは加齢等)はありますか? 魔術師であることを辞めたり、魔法のパワーを「使い切る」ことはできますか? そうした時、元魔術師はどうなりますか?(死ぬ/セカンドキャリアに入る/教鞭を取る/引退/フリーランスのコンサルティング事業を開始する等) → 魔法と魔術師 A(14)へ
(25)魔術師の寿命は、通常より長いですか? それとも平均よりも短くなっていますか? それはなぜですか? これは異なる人種/種ごとに異なっていますか? ある人種/種のメンバーのすべてが魔術師だったりしますか?
(26)魔法にファッションや流行はありますか? そのハーブの呪文は「アウト」。今年流行中なのは呪文じゃなくて儀式よ! 等。
(27)特定の呪文は違法ですか? それはなぜですか? もしそうなら、どのように犯罪を行う魔術師が探しだされ、逮捕や罰を与えられますか?
(1)テレポート呪文や魔法のカーペット、ドラゴン乗り等の魔法の交通・輸送手段がありますか? 彼らはどのように非魔法の移動手段に対してスピード、安全性、費用で対抗するのですか? (例えば、急患をテレポートさせる等) 魔法の旅に欠点はあるでしょうか?(何らかのコストが恐ろしく必要等な) 一般的にどのような目的で使用しますか? (楽しみのための旅行? 工場からの出荷のため?)
(2)迅速なコミュニケーションのための魔法がありますか? どのように一般的にそれらは使用されていますか? どのような目的ですか?
(3)魔法武器はありますか? 戦争で使用することができますか? どのような点で有利なのですか? 呪文は白兵戦に有用ですか? あるいは攻城兵器のように遠距離で利用できたり、効果が遅かったりしますか?
(4)どのように魔法の存在が兵器技術に影響を与えていますか? 魔法の武器をより効果的にすることはできますか? あなたは敵の呪文に抵抗するために壁を作ったり、鎧や武器に特別なことをする必要がありますか?
(5)どのように魔法の存在が武器技術に影響を与えていますか? 例えば非兵器型のオブジェクトを非常に致命的になるように武器としての能力を拡張したりすることができますか?(死のフライパン等) それとも、こうした魔法はもともと武器である場合にのみ正しく機能しますか?
(6)魔法は科学と考えられていますか? または科学者と魔術師は敵やライバルですか? 魔法と科学は互換性がありますか? どの程度の魔法は科学技術と交換可能ですか?(例えば、氷結の魔法は冷蔵庫に置き換えることができます) 彼らはお互いに技術を複製していますか? それとも技術を補完していますか? → 魔法と魔術師 B(17)へ
(7)呪文や魔法のアイテムは、大量生産することができますか? 魔法の指輪を販売するブティックや魔法のじゅうたん工場がありますか?
(8)魔法は、製造や量産効率を高めるために使用することはできますか? この世界の企業は魔術師にどんな見返りを支払う必要がありますか?
(1)この世界では、現実とは異なる性質の物理法則がありますか? それとも物理法則は現実と同じですか? 物理法則はどのように魔法と適合していますか?
(2)想像上の動物(ドラゴン、ユニコーン等)がいる場合、彼らはどのように生態系に適合しますか? 彼らは何を食べますか? どのくらいの生息地を必要とするのですか? 彼らは、人と話すことができますか? 知能がありますか? 作業や呪文を唱えることができますか?
(3)文明はいつから始まったのですか? それはどういう形で広まりましたか? その発生・発展は魔法の存在に影響を受けましたか? ヒト以外の種族の存在の影響は? 何かの偶然や神の直接介入は? → 物理的および歴史的特徴 D(5)へ
(4)どのような方法で魔法や呪文を悪用することができますか? どのくらいそうした犯罪が発生しますか?
(5)民族/人種/文化で、どのエリアの何族が最も文明的と考えられていますか? どの一族が最も技術的に高度ですか? どこが最も魔法が進んでいますか? 少なくとも先進的ですか? それはなぜですか? → 物理的および歴史的特徴 D(8)へ
(6)魔法は法的に認められていますか? それはすべての魔法について? または特定の認められた魔法のタイプがありますか? 法律は国によって大きく異なりますか? 魔法に対する態度・姿勢は、各国で似ていますか? → 物理的および歴史的特徴 E(9)へ
(7)この国は何を輸出入してますか? 貿易は国の経済にとってどのくらい重要ですか? どのように外貨両替を扱いますか? 誰によって? どのような貨幣のシステムがあり、誰がそれを造幣しますか? → 物理的および歴史的特徴 E(16)へ
(8)ドラゴンやユニコーンのような魔法の獣は存在しますか? 彼らは一般的ですか? 絶滅危惧種ですか? 家畜化されていますか?
(9)魔法のアーティファクト(リング、剣等)はありますか? あるなら、誰がそれらをどのように制作するのでしょうか? 魔法効果は永続的ですか? またはしばらくすると能力を失ってしまうのですか?
(10)どこで科学や魔法の研究が行われていますか? 大学、民間の研究室? 統治者/政府等の支援のもとですか?
(11)この社会の都市住民と農業者や食品製造業者の適切な比率はどのくらいですか? 農業生産が魔法に基づいている場合(気象予測、制御、土地の肥沃度調整等)、どれくらい多くの都市住民は、農業支援魔法が突然停止したら餓死してしまうのですか?
(12)現在、主要な政治派閥は何ですか? どのくらい前から彼らは存在していますか? 派閥の同盟者と、その敵はどれですか?
(13)魔術師に政治力がありますか? それとも彼らはそれを超越していますか? 魔法/魔術師を中心にした国政の展開はありますか?(つまり、正規軍隊や魔術師ライセンス供与者等に起用しようとしている、特定の魔法の禁止・保護や特定魔法を促進しようとしている等) 魔術師はロビー組織を持っていますか? それとも単一の存在? → 魔法と魔術師 B(10)へ
(14)魔法は戦いに向かないタイプの主に情報収集的な(透明化の呪文、水晶占い等)魔法ですか? または戦場で有用な攻撃系の呪文(直接魔法攻撃や攻撃的悪魔を召喚等)がありますか? 戦場での魔法使用が可能な場合、どのようにそれから防御できますか?
(15)一般的に治癒魔法はありますか? もしそうであれば、魔法のヒーリング能力はどのように機能しますか? 魔法ヒーラーは、意識的に(解剖学等の知識の多くが必要とされるであろう)治癒のプロセスを(魔法で細かく)指示しなければならないのですか? それとも、ヒーリング魔法は、単に患者の治癒速度をスピードアップさせるだけですか? 医者に外科医、眼科医等が存在するように魔法ヒーラーに種類はありますか? 魔法と非魔法のヒーラーは専門分野でのライバル? 単純に分野の違う存在?
(16)どのようなレベルでの薬が存在しますか? ヒーラーは癒すための才能が必要ですか? あるいは技術訓練をしている必要がありますか? 誰がヒーラー、漢方医、薬剤師、外科医といった魔法を使わない治療師等を訓練しますか?
(17)証拠として法廷で法医学呪文は使えますか? これは魔術師なら皆行うことができるものですか? その方面に特化した者でなければなりませんか?
(18)個別の民事・刑事裁判所がありますか? ヒト以外の裁判所は? 魔法の犯罪のための別々の裁判所や手順がありますか? 魔法知識が必要な(または禁じられている)裁判官や職員等がいますか? 法廷で魔法の証拠が使われることがありますか? 物的証拠や目撃証言よりも魔法での証拠は信頼性の低いものと考えられていますか?
(19)魔法は芸術に使用できますか? もしそうなら、どんなものですか? 動く写真、自動演奏フルート、光る塗料等? 〝通常の〟芸術家はこれについてどう思っていますか? このような純粋に魔法の芸術と、錯覚・イリュージョンを利用した芸術等、別々の方向性はありますか?
(1)平均的な人は歴史を信じていますか、または実際に根拠がある歴史も昔話のように否定しようとするでしょうか?(例えば、トロイの木馬の出来事等) → 物理的および歴史的特徴D(2)へ
(2)野生児はどんな服装をしていますか? 誰が着せていますか? 野生児の存在は社会的に許されていますか?
(3)ほとんどの人はここでどのように生活していますか?
(1)天候や気候は、暑い国での昼下がりのシエスタのような習慣や風習に貢献していますか?
(2)何が正常な家族単位と考えられていますか? 拡張された家族(部族、一族等?)はどのようなものでしょうか? 家族のつながりと責任はどの程度重要ですか?
(3)この国の文化の中の通過儀礼とはどのようなものですか? 彼らはどうやって騎士と呼ばれるようになりますか? それらの儀式が形式化していますか? それは非公式なものでしょうか? 男性と女性とでは異なりますか? 貴族や農民では?
(4)出産、家族に新しい子が生まれたとき、家族にどのような習慣がありますか? 母は一定期間隔離されていますか? 子供には何か風習で行われる措置がありますか? 両親、祖父母、君主、司祭に対して新しい子の正式な発表はありますか? ごちそうやお祝いをしますか、それとも悪魔や不運を集めないよう静かにしていますか?
(5)通常、出産のために存在するのは誰ですか? それは厳密に女性だけの問題ですか? 男性が関与していますか? または、この世界で唯一の女性のみが子供を産むことができるのでしょうか?
(6)何者が子供を発生させますか? 通常何歳で彼らは性教育を受けたり訓練され始めたりするのですか? それは誰によって? その間、彼らは公共機関では準大人料金になりますか? (そのように扱われますか?) 彼らは大人とは異なる服装をしますか? (他から見た目で判るようになりますか?) もしそうなら、出産後、彼らの着こなしは大人向けに変更されるのでしょうか?
(7)死と埋葬にはどのような習慣がありますか? 死体を扱う人(医師、聖職者、葬儀屋、不可触民)の特別なクラスはありますか? 魂を空に飛ばすため髪を燃やす、ゾンビ化を防ぐために体を燃やす、(訳注:三途の川の?)船頭のために目にコインを挟む、等の事が行われますか? なぜそうしなければならないのでしょうか? 死者は崇め恐れられていますか? それとも無視されますか?
(8)個人的な武器はそれらを買う余裕のある誰もが利用できますか? 所持は風習や法律によって「貴族だけのために」等と考えられていますか? 特定のクラスの武装を禁止する法律はありますか?
(1)男性と女性、親と子、奴隷や主人は、別々に食べますか、または誰もが一緒の食卓で食べていますか? テーブルには席順はありますか? (訳注:上座、下座等)
(2)特別な祭日用の料理等がありますか? どのような食品/飲料が、特定の休日、葬式、結婚式等のイベントや季節と関連していますか?
(3)食品の量と質以外に、正式なハイクラスのディナーと通常の食事はどのように異なりますか? ハイクラスのマナーは普通人の日常のものとは異なるのですか?
(4)どのような食器が使用されていますか? フォーク、ナイフ、スプーン、箸等。
(5)典型的な上流階級の食事の順番はどうでしょうか? ワインで始まりスイーツで終わりますか? シチュー、サラダ等の順番はありますか? もしくは一度にすべてのものが食卓に並ぶのでしょうか?
(6)ドワーフ用の背の高い椅子、狼男のための生肉、ハーピーのための止まり木等、異なる人種/種のゲストをもてなすために必要な特別な手配はありますか? 異なる人種の食べる習慣が彼らの文化にどのように反映されますか? こうした難しい人種間の社会的相互作用(訳注:一緒に食事等)はありえるでしょうか?
(7)衛生上、未処理の生水は飲んでも十分安全ですか? そうでなければ、どのような物を人々は代わりに飲みますか?
(8)食事用テーブルに特別な形状がありますか? (丸、楕円形、正方形、長方形等)どこがゲストのための「名誉の場所」となっていますか? 世帯の重要なメンバーが座る(リクライニング等)場所は決まっていますか?
(9)宗教上食べてはいけない等の、「これは、食用であっても、食べられません!」といったものはありますか? それはなぜ? いくつかの一般的なヒトの食品は、ドワーフやエルフには有毒ですか? 逆に人間には有毒なものがありますか?
(10)食品や調味料はどのような種類の異なる人種(異なる文化/さまざまな国)の特徴になっていますか?
(1)誰かに会うとき、どのように迎えるでしょうか? 握手や弓を鳴らすといった儀式やウェイブ(訳注:集団で?)、武器を持っていないことを示すために手をふる等のジェスチャーはありますか? 歓迎のジェスチャーはこれらに由来しますか? 魔術師のための特別な「われ武装せず」ジェスチャーはありますか?
(2)招待を受ける側と招待する側に挨拶の違いはありますか? 男女の挨拶の違いはあるでしょうか。ヒト/非ヒトの場合はどうですか?
(3)歓迎ではなく侮辱するための挨拶時のジェスチャーはありますか?
(4)初対面の際は、お互いにどう自己紹介しますか? 遠距離通話魔法、チャット等、お互いに出会う可能性のあるすべてのパターンではどうですか? 性別や社会的地位の異なる人々を紹介する場合に優先順位はありますか?
(5)他のヒト/人以外の種族・クラスに紹介するべきでない種族・クラスはありますか? 「真の名」は重要であり、明かされるべきではないといった風習があるならば、どのような状況で誰かが本当の名前であることを他人に伝えられるでしょうか? (訳注:ゲドの真名等)
(6)紹介されたときに、誰かが呼び名を命名する等、あだ名に関連する習慣はありますか? (例:最初の会議で名前やタイトルのすべてを語り、以後はあだ名を呼ぶ。「公ジョージ・エドワード・カンタベリー・ゴードン・デ・ラ・スイス・フォール・ホーシャム・ホワイトウォーター・フラミンガム・サンピエトロ伯爵侯爵そしてアバナシーの子爵、彼を今後〝ジョージ〟と言い表す。」等)
(7)既によく知っている誰かに挨拶する方法と見知らぬ人への挨拶にどんな差がありますか? (抱きしめたり、手を振ったり、何もしない、等)ちょっとした距離(通りの反対側を通る程度の)でどのようにして知人を認め挨拶するのですか? (少し帽子を傾けることでうなずく、身体をゆらしてウェイブ、または笑顔等)
(1)誰かに会うとき、どのように迎えるでしょうか? 握手や弓を鳴らすといった儀式やウェイブ(訳注:集団で?)、武器を持っていないことを示すために手をふる等のジェスチャーはありますか? 歓迎のジェスチャーはこれらに由来しますか? 魔術師のための特別な「われ武装せず」ジェスチャーはありますか? → 人々と風習D(1)へ
(2)ジェスチャーとボディランゲージではこの社会の中でどういった位置づけですか? 話しながら手で示すことを良しとしますか? それとも下品と捉えたりするのでしょうか?
(3)歓迎ではなく侮辱するための挨拶時のジェスチャーはありますか? → 人々と風習D(3)へ
(4)この文化の中で人々のための快適で丁寧な話し方の距離はどのくらいですか? 他の文化/国/種族では? これらの他文化の違いを人々はどのように理解していますか?
(5)どのようなジェスチャーが侮辱を表していますか? それは何を意味するのですか? 一部のジェスチャーは文化、人種、または時間に応じて、意味が異なりますか? (例:〝V〟のピースサインは、アメリカでは勝利のサインだが、ヨーロッパでは非常に侮辱的だとされている。等)
(6)ジェスチャーやボディランゲージは、国によって異なるのですか? 種間ではどうですか? 一つのエリアで致命的な侮辱であっても他では問題ないものはありますか? (左手で食べる等)
(7)敬礼、お辞儀等、敬意を示す方法はどういったものですか? 誰に対してそのような敬意を示すことが期待されているでしょうか? 長老たち、ランク内の上司、教師、聖職者等ですか?
(1)家族についてや仕事について、または政治や宗教については話さない等、必ず尋ねたり、逆に避けなければならない質問はありますか? ホストがゲストに向けて話しかける可能性が高いトピックはありますか? 逆にゲスト側からはどうですか?
(2)ホストとゲストの役割にシリアスな文化が関わることがありますか? どのようなルールが定められているでしょうか? (例:中東ではゲストにはまずパンと塩を与えなくてはならず、それなしで他の5種の食事を出してはならない)
(3)どんな物事が、ゲストを丁寧にもてなすために必要と考えられていますか? 食品、読み物、個人的なガードやアテンダント、音楽、舞踊、エンターテイメント、一緒に寝る異性等?
(4)ホストの申し出に対する丁寧な対応はどんなものと考えられていますか? 何か受け入れる事が失礼と考えられている事がありますか? 断る、求める、または求ない事が失礼にあたる事がありますか?
(5)ゲストが到着すると、まず提供されるのが通例である食べ物や飲み物はありますか? それは何でしょうか? それとも提供はゲストのリクエストに応じてですか?
(6)様々な文化や人種の異なる食習慣が相互作用して揉め事になるような事があるでしょうか? (例:次々と出る食事を断ってはいけないと思うゲストと、ゲストからストップされるまで出し続けなくてはならないと思ってしまう文化の食卓等)
(1)同じ言語を話さない国々の間で商取引を促進する「貿易言語」はありますか? ラテン語のような「ユニバーサルランゲージ」はありますか? → 物理的および歴史的特長D(11)へ
(2)一部またはすべての人はバイリンガルですか? 多くの人が知っている一般的な第二言語はありますか?
(3)司祭、兵士、魔術師、ギルドメンバー等のみで知られている「秘密の」言語や符丁がありますか? なぜそれが開発されましたか?
(4)別の社会階級では話し方、構文、スラングに変化はありますか? 別の職業、別の地域、別の種族ではどうでしょうか?
(5)地域ごとのローカル・スラング・フレーズはあり得るでしょうか? (例:漁業の町では、グッドラックのことを「大漁」と言い、農業の町の人々は「予期しない収穫」と言う等)人々は、こうした個性豊かなフレーズをどのように使用するのですか?
(6)この文化の中で彼らの言語特有の単語はどのようなものがあるでしょうか? (例:イヌイットの言語では雪の種類ごとに14以上の単語がある)人々が特有の単語をつくるのは重要なことと考えられていますか? 彼らが世界を見る方法について、他からは何と言われていますか?
(7)この文化の人々は個々の名前を持っていますか? または名前の代わりに多くのバリエーションをカバーする1単語がありますか? 彼らは名前を特に重要でないものと考えていますか? こうしたことは彼らの世界の見え方にどのように影響しますか?
(8)式典や特定の状況下で使ってはいけない言葉がありますか? 丁寧な会社・組織で話してはいけない言葉はありますか? これらの言葉は文化間、または人種間で使うような場合には異なりますか?
(9)人々は何をする(または言う)ことによって結婚を誓いあうのでしょうか? また、逆に呪いの言葉として人々は何を使うのですか?
(10)どのように多くの言語がありますか? それぞれがどう関係し(例えば、ロマンス諸語)、なぜそうなっているのですか? ある言語は他の言語から単語やフレーズを借りていますか? 何語が最も幅広く話されているでしょうか? → 物理的および歴史的特長D(10)へ
(11)異なる人種(ドワーフ、エルフ等)では異なる言語がありますか? または言語の差は種族よりも地理に基づいていますか? ドラゴンや他の魔法の獣と話をするために学ぶ必要がある特別な言語がありますか?
(12)魔術師は魔法に使用される特殊な言語を持っていますか? もしそうなら、どこで学ぶのですか? この言語でおしゃべりをしても安全ですか? 全てが自動的に魔法効力を発生してしまうなら、どうやって安全に新人に教えることができますか? → 魔法と魔術師B(16)へ
(1)人々は何をする(または言う)ことによって結婚を誓いあうのでしょうか? また、逆に呪いの言葉として人々は何を使うのですか? → 人々と風習G(9)へ
(2)黄金や宝石、薬、お金、毛皮、トナカイ等、この社会で最も必要/最も貴重なものは何ですか? なぜそれが望まれている/大切とされていますか? 異なる人種では違う事物が大切とされていますか? 非物質的なもの(情報や時間)が最も貴重なものである種族/文化はありますか? なぜそのようになったのですか?
(3)現実のあなたには正常ではないまたは許容できないと考えられても、この社会の中で正常で許容できると考えられている物事はありますか? (例:決闘、薬物、オープンな同性愛、一夫多妻、嬰児殺し)
(4)あなたには衝撃的と思えなくても、この社会の中で衝撃的と考えられている物事はなんでしょうか? 例えば、女性の足首を見る、左利きで食べる、公共の場で書物を読む、等。 こうした行動を他人が見ていたらどう反応するのでしょうか? 見なかったことにして背を向ける。警察を呼ぶ、剣を抜き決闘を申し込む……等など。
(5)この社会の中で名誉と考えられる/または普通に受け入れられる限界はどのあたりですか? 「罪のない嘘」を許容できる社会でしょうか? 受け入れられる「正しい」窃盗や、いかがわしい物、そうした職業や犯罪等についてはどうですか? 嘘は隠蔽する・暴かれる等、どのような社会形態になっているでしょうか?
(6)結婚の誓いは何があっても壊れませんか? 相手が悪人や人間のカスであることが判明した場合、あなたは関係を解消することができますか? 騙されていた場合はどうなりますか? 両者で争いになった場合、正しいと考えられているのはどのようなことでしょうか? あなたができるベストな選択を決定しなくてはならないとしたら? より新しい誓いを行う(訳注:別の良人の選択)、新しい宣誓をするまで現状維持、最も/少なくとも今よりも強力な人の所へ行く。それとも、自殺しますか?
(7)所有権に対する考え方はどのようなものですか? 何が「窃盗」を構成し、どのように盗まれる可能性がありますか? 宝石、金、名声や評判等。 泥棒は独立した犯罪者ですか? 不法ギルド、法律で認可されたビジネスマン、または何かのメンバーですか?
(8)市民とみなされている者はどのような権利と権限を持つでしょうか? (投票、泥棒からの保護、ローマの審問を受ける権利等)どのような責任がそれらに付随しますか? (陪審義務、主の軍隊のための資金や騎士を提供する等)
(9)魔術師、外国人、子供、農民、女性等が、完全な市民より法的権利が少ないクラスとみなされていますか? それはなぜですか? 彼らは、精神的または道徳的に欠損していると考えられていますか? 彼らは国に脅威や負担を与えるからですか? または他に根拠があるのでしょうか?
(10)この文化の中で論争の対象は何ですか? どういった話題だと、バーで良い会話が始められるでしょうか? どういった話題だと、非友好的な議論が勝手に始まってしまいますか?
(11)社会的なタブーは何ですか? どのような事がしてはいけないことでしょうか? (オフィスに水着を着ていく等)語ってはいけないことはありますか? タブーを犯した場合はどうなるでしょうか? これらのタブーは、異人種間では異なりますか?
(12)最大の社会的失言にはどのようなものがありますか? 正式なパーティで大声やげっぷ、女王/貴族の前に鎧を着ていく、男性か女性かどうかドワーフに尋ねる等。 どのような対象またはアクションが恥ずかしさや不快感を引き起こしますか?
(13)求愛、結婚や家族に対する社会の道徳観はどうなっていますか? 結婚を認可するのは役所や宗教機関でしょうか?
(14)家族、町/都市、国、支配者/大統領、神等、生まれるだけで自動的に所属し、従う義務のあるグループはありますか? その中で義務の階層はどれですか? それはあなたの母の教えや皇帝の命令に従うことより貴いと考えられているでしょうか?
(15)人々の美の基準は何ですか? 絵画や彫刻? 洋服や家具? 現実のあなたの基準とはどのように異なりますか? (例:肥満がとても望ましく美しい形質と考える国)どのような美しさの基準が、様々な人種の身体的特徴に反映されていますか? (例:ドワーフは、背の低いほど魅力的と思うかもしれない。狼は長い歯または特定の香りに惹かれる。等)
(16)各国の歴史上のヒーローや悪役(例えば、米国ではワシントンやリンカーン等)は誰ですか? なぜ彼らはヒーロー/悪役であり、人々はどのように彼らを賞賛するのですか? → 物理的および歴史的特徴E(5)へ
(17)人々が目指す理想の生活とは何ですか? (引退したら国に帰り小さな家に住む、すばらしい玩具を買う、陸軍/海軍の役に立つ、等)
(18)この社会の反政府勢力やのけ者には、どのような種類がありますか? どのように彼らと一般社会はつきあっていますか? どんな行動や発想は、社会から公式に追放されることになるでしょうか? 社会秩序に適合していない人々には何が起こりますか? 町の中に彼らの受け入れセクションがありますか? またはそれらは社会から見えず(「クローゼットの中に」)隠されますか? それとも完全に国外に追放されますか?
(19)(法律ではなく)倫理の決定者は誰ですか? 彼らはどのようにその地位になったのですか? 社会的な決定者は誰ですか? 社会の決定者はどのようにその地位になったのでしょうか?
(20)道徳的/倫理的な決定は、宗教の範囲と考えられれていますか? それともいないですか? (両方とも? 片方だけ?)
(1)様々な宗教は魔法にどのような見解を持っていますか? 魔術を禁止していますか? その理由は? 宗教は魔術師である司祭/尼僧を必要としていますか? → 魔法と魔術師B(3)へ
(2)実際の神々/神のような存在はいますか? もしそうなら、彼らは積極的な役割を取りますか? 神々を崇拝する寺院、教会、宗教はありますか? 日常の人々の生活では神々はどう崇拝されていますか? その理由はどのようなものでしょうか? どのように多くの神々が存在し、それらの間に階層はありますか? 良い神、悪い神等の区分けはありますか? または、神々と話すことはそもそも無意味ですか?
(3)様々な宗教は非信者をどう見るのでしょうか? 外国人や非人間ですか? それとも国/統治者/政府をサポートしている者でしょうか。 宗教は一般人に興味を持っているのですか?
(4)出産、家族に新しい子が生まれたとき、家族にどのような習慣がありますか? 母は一定期間隔離されていますか? 子供には何か風習で行われる措置がありますか? 両親、祖父母、君主、司祭に対して新しい子の正式な発表はありますか? ごちそうやお祝いをしますか、それとも悪魔や不運を集めないよう静かにしていますか? → 人々と風習B(4)へ
(5)死と埋葬にはどのような習慣がありますか? 死体を扱う人(医師、聖職者、葬儀屋、不可触民)の特別なクラスはありますか? 魂を空に飛ばすため髪を燃やす、ゾンビ化を防ぐために体を燃やす、(訳注:三途の川の?)船頭のために目にコインを挟む、等の事が行われますか? なぜそうしなければならないのでしょうか? 死者は崇め恐れられていますか? それとも無視されますか? → 人々と風習B(7)へ
(6)奇跡と魔法の間に違いはありますか? もしあるなら、どのように区別していますか? → 魔法と魔術師A(3)へ
(7)緊張、対立等、神々の間にあからさまな敵意はありますか? これはどのように教会の政治に影響しますか? 人々の日常生活にはどうでしょうか?
(8)どの宗教が、この社会と密接に関わりますか? 国教会はありますか? 宗教の自由は当たり前ですか? 人々は寺院/教会を、社会への寄生体として、あるいは社会の有用な部分として捉えていますか?
(9)神々は、人々がどのように動くかを気にしていますか? その理由は? → 人々と風習H(20)へ
(10)実際、実証可能な神々が存在する場合、信仰が彼らの礼拝にどのような役割を果たしていますか? 彼らは様々な儀式の何が好みですか、その理由は? どのような儀式・礼拝アイテムが、最高に良いものと考えられていますか? 人々が参拝・礼拝するのは1つの神? それとも複数の神々を選ぶことになっていますか? 他の神を無視するか、誰もが正式にすべての神を崇拝するのですか? どのように人々はどの神を崇拝することを決めるですか? どのように彼らはどの寺・教会に所属することにしたのでしょうか?
(11)様々な宗教や哲学は、公共および民間の生活の中にどう影響するのですか? 象牙の塔の学者や哲学者、神学者等、彼らはソクラテスのように市中で議論しますか? 彼らの理論はどの程度の影響を人々に与え、実際に彼らの振る舞いを変える力を持っていますか?
(12)司祭や哲学者はフルタイムで彼らの仕事をしていますか? または彼らは別の仕事が必要なのでしょうか? フルタイムであれば、誰が彼らの生活をサポートしていますか? 会衆、裕福な後援者、寺院の投資資金、それとも神自身?
(13)どのように神は人々に興味を持っていますか? 彼らは、ギリシャパンテオン(けんか好きな巨人神)のような存在? それともそれらを超越して理解できない存在でしょうか? 神々が行えることや行うことには限界がありますか? 神々は間違いを犯すことはありますか? /間違うことができますか?
(14)様々な寺院や哲学は、どのように古典的な〝悪の問題〟を説明しますか? 彼らは、不運な出来事は常に罪悪への罰、人間形成のトレーニングであると考えますか? それとも悪の拮抗(サタン、ロキ)の結果でそれらが防げなかったからと考えますか?
(1)この国の人口は何人ですか? 全世界の人口と比べてどうですか? ここでは、土地の人口数で、村・町・都市のように区分されていますか? → ワールドA(5)へ
(2)この国に住む人の多様性は? どのように多くの異なる人種が住んでいますか?(ヒトまたは非ヒト) または信条等。通常、人々はどのようにこの国の様々な都市や町に住んでいますか? 人口のパーセンテージは? → 物理的および歴史的特長E(7)へ
(3)人々は移住していますか? 南から北、海岸から山、農村部から都市部へ、等等。それはなぜですか? 侵略、ペスト、ゴールドラッシュ等のせい? 移住の結果その事態は解消されましたか? 移住前の場所に残されている人々には、何が起きていますか? → 物理的および歴史的特長E(8)へ
(4)この社会の都市住民と農業者や食品製造業者の適切な比率はどのくらいですか? 農業生産が魔法に基づいている場合(気象予測、制御、土地の肥沃度調整等)、どれくらい多くの都市住民は、農業支援魔法が突然停止したら餓死してしまうのですか? → 魔法と魔術師D(1)へ
(5)他国や他の領域からの入出国審査はありますか? どうやって審査するのでしょうか?
(6)どの地理的エリアが最も人口密度が高いですか? それとも低いですか? 特定の地域や地形が、特定種族で人気があるのはどうしてでしょうか?
(1)どこで科学や魔法の研究が行われていますか? 大学、民間の研究室? 統治者/政府等の支援のもとでですか? → 魔法と魔術師D(10)へ
(2)魔術師になるには免許が必要ですか? そうだとすれば、それは運転免許証(私たちの文化の中で、ほぼ全員がある年代の到来時に取得)のようなものですか? または医師免許のようなもの? (人口のわずかな割合のものが取得) 誰が魔法免許を認定しますか? (政府、魔術師ギルド/AMA〔訳注:アカデミー・オブ・マジカル・アーツ〕、現地の聖職者等) → 魔法と魔術師B(11)へ
(3)上流階級/貴族のための様々なランク・タイトルと適切な呼びかけ方は、どういったものでしょうか? 誰でも「閣下(My Lord)」と「御前(My Lady)」と呼ばれますか? または、より多くの区別、猊下(Your Grace)、殿下(Your Highness)、陛下(Your Majesty)、教皇(Your Holiness)等がありますか?
(4)どのような職業が尊敬されていますか? どのような職業が見下されていますか? それらはどうしてですか?
(5)百姓、ブルジョア、戦士、貴族など、どのくらい多くの階層がこの社会にありますか? 社会階層が上下することはどれくらい難しいですか? 社会階層の間の境界は強固でしょうか? 貴族が取引に従事したり、戦士が収穫を手伝うことは、みっともないと思われていませんか?
(6)社会的階層が上下することについて、そうした社会的流動性はどれくらいありますか? これについて人々はどう考えていますか?
社会的階層の移動は人々にとって簡単ですか? それとも、困難ですか?
中流階級に向かって躍進しようとする農夫、あるいは上流階級や高貴な人が中流階級になるなどの時、どんな抵抗があるでしょうか? そのような人は社会的に認められるでしょうか?
(7)人々の美の基準は何でしょうか? 絵画や彫刻? 洋服や家具? 彼らはあなたの文化の中での基準とはどのように異なりますか? 例えば、肥満がとても望ましく美しい形質と考える国など。どのような美しさの基準が、様々な人種の身体的特徴に反映されていますか? (例:ドワーフは、背が低いほど魅力的と思うかもしれない。狼は長い歯または特定の香りに惹かれる等) → 人々と風習H(15)へ
(1)魔法と魔術師の存在は、どのように法律と政府に影響を及ぼしましたか? 魔法(使い)は、政府の仕事や特定の種類のオフィスで禁じられていますか? (訳注:飲酒のようなもの?) いくつかの政府の仕事や、特定の仕事では、ウィザードであることを必要としますか? (訳注:魔法警察等) → 魔法と魔術師B(14)へ
(2)政府の基本的なスタイルは何ですか? 封建貴族、寡頭制、絶対不変の統治者、民主主義、その他? どのような形態が近隣諸国で使用されていますか? なぜ彼らは同じまたは異なっているのでしょうか?
(3)政府や国家元首は、どんなサービスを提供しますか? 学校、井戸、法廷、人々をバイキングから保護する軍など? 政府レベルではなく、個人レベルや地元レベルではどのようなサービスがあるでしょうか?
(4)誰が税金を徴収する権利を有しますか? 何のために? 誰のために? 税金は、現物で支払うことができますか、あるいはお金を必要とする特定の何かで支払うのでしょうか?
(5)誰が国家元首のサポートサービスを提供していますか? 彼らは何と呼ばれていますか? 王のカウンセラー、閣僚、国務長官、信頼のおける賢女? 彼らはどう選出されていますか? 遺伝・世襲で? 公務員として? 任命? 軍隊からの選出?
(6)国や支配者の相対的な力や通常の軍隊の大きさは、彼らの持つウィザード数と能力、あるいは彼らの自由に使えるお金の量によって測られていますか? → 魔法と魔術師B(19)へ
(7)市民とみなされている者はどのような権利と権限を持つでしょうか? (投票、泥棒からの保護、ローマの審問を受ける権利等) どのような責任がそれらに付随しますか? (陪審義務、主の軍隊のための資金や騎士を提供する等) → 人々と風習H(8)へ
(8)魔術師、外国人、子供、農民、女性等が、完全な市民より法的権利が少ないクラスとみなされていますか? それはなぜですか? 彼らは、精神的または道徳的に欠損していると考えられていますか? 彼らは国に脅威や負担を与えるからですか? または他に根拠があるのでしょうか? → 人々と風習H(9)へ
(9)地位を向上させるには、どうすることが最も簡単、または最も一般的な方法でしょうか? より多くのお金をためて、良い結婚をして、統治者の目にとまることですか? すでに高い社会的地位を持つ者からそれへの抵抗がありますか? それはどれくらいの強さの抵抗ですか?
(10)現在の国家のヘッドがいなくなった場合、誰が政府の実権を引き継ぐのでしょうか? これはどのように決定されますか? 実際の、または政治的のいずれかの後継者はいますか? 相続人が未成年である場合はどうなりますか? 誰が引き継ぎの命令を与えますか?
(11)国家元首は誰によって保護されるのでしょうか? 彼の個人的なガード、シークレットサービス、正規軍と提携したエリート集団? 彼らセーフガードは、特殊な能力(暗殺者、毒、直接攻撃、魔法攻撃など)を持っていますか?
(12)軍隊に、収税吏に、使用人に、そして通りの普通の人々に命令する権利は誰が持ちますか? どのように、そのような人々は選ばれますか?
(13)誰が造幣を担当しますか? 統治者、地元の男爵、貿易ギルドなど? 一般に許容できる標準(訳注:貨幣と捉えられる基準のこと? それとも基準通貨のことか?)がありますか? 偽造は、どれくらい簡単で一般的ですか?
(14)教育の組織化されたシステムはありますか? もしあるなら、誰がそれを提供していますか? 政府、教会、民間人? それはどのようにサポートされていますか? 魔法は、一般的な大学のカリキュラムの一部と考えられていますか? それとも、個人的にそれを勉強しなければならないのですか?
(15)誰が軍隊のために人々を徴兵できますか? どのようにして? 統治者はその者が貴族であることを要求しますか? それとも統治者自身が徴兵を行いますか?
(16)スパイ活動と情報収集は通常どれだけ形式的に政府によって行われますか? 外交官やフリーのエージェントまたは軍人によってでしょうか? 商人ギルドや裕福な商人などはスパイ活動を行いますか? また、スパイ行為のための実際の組織が存在しますか? それは現在、どのくらい有効でしょうか?
(17)国々の関係は、主として国家元首同士の関係に依存するでしょうか? 両国の支配者は単にお互いの心根がきらいなだけで、宣戦布告することができずにいますか? それとも、彼らは感情で国々を戦争に引き込むことができるのでしょうか?
(18)四旬節やラマダン中、支配者の死後、子供の出生後、冬至の前など、人々が断食するか、ごちそうを食べることになっている時期がありますか? 例えば、ローマでの拳闘士による戦いなどのように、統治者が楽しむために人々が祝賀やフェスティバルを提供することになっている大きなイベントがありますか?
(1)魔法は職業ですか? 芸術ですか? この社会で魔術師に与えられている地位は何でしょうか? 魔術は明白に禁じられた政治的な行動ですか、または、魔術師とそのギルドは法廷陰謀にどっぷり浸かっていますか?
(2)魔術師に政治力がありますか? それとも彼らはそれを超越していますか? 魔法/魔術師を中心にした国政の展開はありますか? (つまり、正規軍隊や魔術師ライセンス供与者等に起用しようとしている、特定の魔法の禁止・保護や特定魔法を促進しようとしている等) 魔術師はロビー組織を持っていますか? それとも単一の存在? → 魔法と魔術師B(10)へ
(3)緊張、対立等、神々の間にあからさまな敵意はありますか? これはどのように教会の政治に影響しますか? 人々の日常生活にはどうでしょうか? → 人々と風習I(7)へ
(4)技術進歩のレベルは、社会的、政治的発展のレベルと一致していますか?
(5)国や支配者の相対的な力は、通常、保有する軍隊の規模、保有ウィザードの数と能力、あるいはお金や貿易量によって測られていますか?
(6)地位を向上させるには、どうすることが最も簡単、または最も一般的な方法でしょうか? より多くのお金をためて、良い結婚をして、統治者の目にとまることですか? すでに高い社会的地位を持つ者からそれへの抵抗がありますか? それはどれくらいの強さの抵抗ですか? → 社会組織B(9)へ
(7)現在、主要な政治派閥は何ですか? どのくらい前から彼らは存在していますか? 派閥の同盟者と、その敵は誰ですか? 政治の舞台で新たな潜在的な力は現われてきていますか? (例えば、中産階級の勃興、大学で新魔法の発見。予期しないパワー等) → 魔法と魔術師D(12)へ
(8)今日、たった今、国の、それぞれのレベルでの論争の政治的問題は何ですか? これらの問題にどのようなポジションが、保守的である、またはリベラルであると考えられていますか? それとも、問題に関して無関心ですか?
(9)商人、魔術師グループ、様々な宗教のような「特別利益団体」“Special Interest Groups(SIG)”には、法廷政治上でどれくらいの影響がありますか? どのように、彼らは影響を働かせますか? 彼らに味方をする貴族や評議員と話すこと等の間接的な方法で? それとも、直接、理事会に自らの代表者を送り込んだり、賄賂や強制的な方法ででしょうか?
(10)異種族グループ間に不安定な政治同盟はありますか? なぜそれは作られましたか? 彼らの関係が壊れたとき、どのような影響が現われますか?
(11)古代の競争や憎悪が、現在の政治的な態度やポジションに影響を及ぼしますか? (例:スコットランドとウェールズの分離独立グループ、イスラム教徒対プロテスタント対カトリック教徒、ドワーフ対エルフ、マッコイ対ハットフィールド)
(12)ドワーフ、狼男、商人、女性、葬儀屋などの偏見に直面する可能性が高い人々について、彼らに対する偏見は主に法的な問題ですか? または、大部分の一般人の態度や感情の問題ですか? 支配者は、この偏見に逆らって最高評議や国防長官としてドワーフを任命し、働かせるのに十分な力を持っていますか?
(13)現在の国家のヘッドがいなくなった場合、誰が政府の実権を引き継ぐのでしょうか? これはどのように決定されますか? 実際の、または政治的のいずれかの後継者はいますか? 相続人が未成年である場合はどうなりますか? 誰が引き継ぎの命令を与えますか? → 社会組織B(10)へ
(14)政府や政治に対する大きな影響があるものの、公式的な立場を保持しない人々がいますか? 彼らは誰ですか? なぜ、彼らには影響力がありますか? これは、通常の正しいことでしょうか、それとも悪いことと考えられていますか?
(1)魔法と魔術師の存在は、どのように法律と政府に影響を及ぼしましたか? 魔術師は、ある種の政府の仕事や行政機関から締め出されていますか? 政府のいくばくかの仕事(訳注:魔法警察等)では、魔術師の資格が必要とされますか? → 魔法と魔術師B(14)へ
(2)どのような証拠を収集することが、罪を決定する通常の法的な方法と考えられていますか? 拷問は許されていますか? 領主や地主による任意の判断は許されますか、または、正義の独立したスタンダードがありますか?
(3)個人的な武器はそれらを買う余裕のある誰もが利用できますか? 所持は風習や法律によって「貴族だけのために」等と考えられていますか? 特定のクラスの武装を禁止する法律はありますか? 逆に、特定の武器技術を学ぶことを特定のクラスに要求している法律がありますか? (参考:数世紀の間イングランドでは長弓に熟達していることを独立自営農民に要求していた) → 人々と風習B(8)へ
(4)法医学魔法は可能ですか? 一般的に使用されていますか? それとも犯罪の特定だけのために使用されますか? もしそうなら、どうやって? 証拠として法廷で法医学呪文の結果は使えるのでしょうか? これは、任意のウィザードが行うことができるものですか、その方面に特化した者でなければなりませんか? → 魔法と魔術師D(17)へ
(5)特定の呪文は違法ですか? それはなぜでしょうか? 呪文の効果による違法性、または魔法の元となる成分または手続きに必要な違法なモノ等が違法? もしそうなら、どのように犯罪を行う魔術師が探しだされ、逮捕や罰を与えられますか? 魔術師のギルド、または通常の裁判所や法的機関がそれを処理しなければならないでしょうか? → 魔法と魔術師B(27)へ
(6)個別の民事・刑事裁判所がありますか? ヒト以外の裁判所は? 魔法の犯罪のための別々の裁判所や手順がありますか? 魔法知識が必要な(または禁じられている)裁判官や職員等がいますか? 法廷で魔法の証拠が使われることがありますか? 物的証拠や目撃証言よりも魔法での証拠は信頼性の低いものと考えられていますか? → 魔法と魔術師D(18)へ
(7)どんなものが、本当に重い犯罪と考えられますか? 例えば、貨幣取引が重要な文化において、偽造は死刑犯罪であるかもしれません。生命が安い場所であるなら、殺人は安い罰金を払う程度の犯罪であるかもしれません。
(8)重い罪とマイナーな犯罪に対する通常の処罰はどのように違いますか? 刑務所があり、人々は処罰され解放されますか? 罰の程度や罪標(訳注:入れ墨のようなもの?)の程度がありますか? 耳を切断/断頭/手を切断など。または、全てが絞首刑に処されるでしょうか?
(9)誰が、犯罪者を捕える役割を果たしますか? 誰が彼らに賃金を支払うのでしょうか? 統治者、市政府、商人のコンソーシアム、それとも他の誰か? どのように、彼らは組織されますか? 独立した警察指定地区に、または、地区ごとに、それとも彼らを雇いたいと望んでいる者に応じて? 彼らはフルタイム、パートタイム、あるいはボランティアですか? 公的な存在ですか? それとも私的な存在? 彼らはどんな施設を持っていますか? どのような武器を持つことを許可されているでしょうか?
(10)弁護士か擁護団体はありますか? どういった人々が彼らを使う余裕がありますか? 誰が彼らを訓練し、資格を保証しますか?
(11)無罪であると証明されるまで、人々は有罪ですか、それとも、有罪であると証明されるまで無罪なのでしょうか? また、それらの証明が君主の前で行われる場合、善悪の判断は君主の気分に依存しますか?
(12)統治者か、支配者か地主以外の裁判官がいますか? もしいるならば、どのように彼らは選ばれますか、どのように彼らに報酬が支払われますか? 一般人が訴えを起こすことは可能ですか、もしそうならば、誰に? 裁判官に会えなそうな遠くの地域は、どれくらいありますか? 「群衆正義」(訳注:暴徒の暴力による正義)は一般的? それともまれですか? それは認められる? それとも許されない行為ですか?
(13)異なるクラスや種族の着るものを定めていたり贅沢禁止の法律がありますか? 裁判官と弁護士は、彼らの職業を示すために、特別な服(ローブ、かつら)を着ますか?
(14)魔術師は、法のもとで市民として完全な権利を持っていますか? 持っていないですか? 彼らは他人の権利にかかわることなく、好きなように、魔法行為を行うことができますか? → 魔法と魔術師B(18)へ
(15)泥棒、追いはぎや強盗、海賊は、一般的ですか、それとも珍しいですか? 平均的な市民が生涯の間に実行する可能性が高い犯罪はどれだけありますか?
(16)法律を作ったり撤廃することは誰ができますか? 選ばれた上院、任命された委員会あるいは遺伝的な上院グループですか? あるいは統治者か、国家元首だけ? 貴族、中流階級商人等は、作られる法律にどれほど影響を及ぼすことができますか?
(17)嫌疑のかかっている容疑者は、彼らの裁判の前後にどのように扱われますか? 警察・軍隊・都市警備者は、容疑者を手荒く扱いますか? それとも、そうした行為は社会から顰蹙を買いますか?
(1)この国は、他の国との正式な関係を持っていますか? そうならば、誰が大使になるのですか? 大使館および領事館がありますか? それとも、何かが起きた場合に限り、特使が派遣されますか?
(2)条約はどのように整えられますか? 重要な人が、有効な署名をするためにやって来てサインをして条約成立になるのでしょうか? (訳注:条約の不成立はどのように扱われる?)
(3)他の国々に対する公式の姿勢はどれほど通商と貿易に影響しますか? 商人は、利益を得ることができる限り政府の間の緊迫した対立を無視しますか? それとも、重要な問題として影響を受けるでしょうか? 国境検問所に税関検査官または同等の者がいますか? いくつかの技術・魔法・商品の輸出入は、政府、あるいは民間のカルテルによって規制されますか? これは、国々の政治的な関係にどのように影響しますか?
(4)スパイ活動と情報収集は通常どれだけ形式的に政府によって行われますか? 外交官やフリーのエージェントまたは軍人によってでしょうか? 商人ギルドや裕福な商人などはスパイ活動を行いますか? また、スパイ行為のための実際の組織が存在しますか? それは現在、どのくらい有効でしょうか? → 社会組織B(16)へ
(5)伝統的な同盟国は、どの国・種族ですか? 伝統的なライバルは、どこですか? どのように、こうした伝統は、国と種族の現代の関係に影響を及ぼしていますか?
(6)国家元首の血縁や結婚によって関係している国・地域はありますか? そして、それが外交政策を決定する際にどの程度重要になるのでしょうか?
(1)どの民族/国/人種は、最近対立しましたか? それはなぜ? いつ? 最近の戦争はどんな様子でしたか? 誰が勝ちましたか? → 物理的および歴史的特徴D(7)へ
(2)戦争の主要な武器は何を利用できますか? 攻城塔、カタパルト、大砲、原子爆弾等。
(3)一般的にどれだけ魔法の影響を受けた戦略および戦術がありますか? 軍司令官は、様々な魔法の攻撃に対処するために特別な戦略あるいは技術を持っていますか? 様々なレベルの技術や魔法は、どのように戦術の一部として使用することができますか? (例:敵大砲が泥の中では行動が難しいので、魔術師に雨を降らさせる等)
(4)どれくらいの者が一般的な魔法を使った戦い(戦略・戦術)の手段を持っていますか? 魔法は戦いに向かないタイプの主に情報収集的な(透明化の呪文、水晶占い等)魔法ですか? または戦場で有用な攻撃系の呪文(直接魔法攻撃や攻撃的悪魔を召喚等)がありますか? 戦場での魔法使用が可能な場合、どのようにそれから防御できますか? → 魔法と魔術師D(14)へ
(5)軍隊は通常、どのように組織化されていますか? 正式な、独立した命令構造が存在しますか? または、統治者は必要時に軍を組織し兵士を募集するのでしょうか。正式な軍隊構造があるならば、使われる階級や称号はどのようなものでしょうか。
(6)武器の使用は、社会階級によって制限されていますか? 剣と甲冑を使用することを認められている騎士、弓と杖を使用できる自作農民、大鎌、ハンマー等だけを許された農夫、等。それらの制限は法や慣習的なものでしょうか、生物学的に武器のタイプによっては異なる種族では使用できないものがあるでしょうか? (例えばエルフは冷たい鉄で作られている武器を用いることができない等)
(7)戦場委任やナイト爵位の譲位は戦時に可能ですか、または、そのような昇進は正式式典を待たなければなりませんか? 通常の社会的な地位等の制限は、戦争状態においても平時と同様ですか、または、誰でも戦場では平等ですか?
(8)誰が軍隊のために人々を徴兵できますか? どのようにして? 統治者はその者が貴族であることを要求しますか? それとも統治者自身が徴兵を行いますか? → 社会組織B(15)へ
(9)プロの兵士・傭兵がいますか? 軍隊でのキャリアは有効でしょうか? または、生計を立てるために傭兵か剣売り等になるのでしょうか? 軍は、ボランティアか被徴募者だけを受け入れますか? あなたは勇気と戦功を示すことによって軍上層部まで昇進することができますか? または、上層部役員は特定の人、すなわちお金で委任を買った人や軍隊組織の私立学校を卒業した人、有名な戦士の息子等のためにだけ予約されていますか?
(10)典型的な軍は、どれくらいの大きさですか? 騎士、プロの兵士、警備員、傭兵等の兵士はどの程度のパーセンテージで訓練されており、訓練されていない新人はどのぐらいのパーセンテージでしょうか? 新兵はまずトレーニングをされますか、それとも、彼らは仕事(すなわち、戦いにおいて)で直接学ぶことになっていますか?
(11)どのように、軍隊の必要品(訳注:兵糧等)は供給されますか? 兵士は農民の世話になっても良いことになっていますか? または、農民に食料を奪うことへの代償・対価を支払いますか? 補給部隊が失われるか、捕えられてしまった場合、どうなりますか? どのように、必需品は長い作戦行動の間に取り扱われますか? 軍は彼ら自身とどれだけ多くの日数分の物資を一緒に運ぶことができますか? (参照:アレキサンダー大王、マケドニア軍のロジスティクス。馬がどれだけ運ぶことができるか、そして馬の餌量がどのくらいあるかを計算して補給線を決めた)
(12)戦争を起こす際の慣例はありますか? 例えば、誰も収穫で忙しくないとき、冬の間だけ戦う。一般人との戦いはしない。特定の種類の武器だけは利用可能等。それらは、人種・種族間で意見は食い違いませんか?
(13)非人間(ドワーフ、吸血鬼等)の存在は、一般に戦略、戦術と戦いにどのように影響を及ぼしますか? 軍が特定の種類の非ヒト軍と交戦する場合、特別な武器は必要とされますか? 人類以外の兵士は、ヒトとの身体的相違をどのように利点にしているでしょうか?
(14)特定の武器に伝統的に優れた使い手が現れる特定の非人間種族はありますか? 例えば、バトルアックスとドワーフ、弓とエルフ等。なぜ彼らはより強い力、より良い視力、より多くの手先の器用さを持っているのですか?
(15)国々の関係は、主として国家元首同士の関係に依存するでしょうか? 両国の支配者は単にお互いの心根がきらいなだけで、宣戦布告することができずにいますか? それとも、彼らは感情で国々を戦争に引き込むことができるのでしょうか? → 社会組織B(17)へ
(16)長期の戦争が進行中ならば、国内はどのような影響を受けていますか? 徴兵は選別されていますか? 従来よりもより若い兵、または老いた兵も集められているでしょうか? 人々は、ビジネスを管理する農夫、馬に蹄鉄をはかせている女性、弾丸を作っている子供たち等の、いままでとは違う非伝統的な役割へ入って行くことを強いられていますか? これらの変更はどのように社会に影響しましたか? 戦争が終わった時、それらは、どのように社会階級・氏族・性別の関係に影響するでしょうか?
(17)軍は統合されていますか? すなわち、男性、女性、エルフ、ドワーフ、紫色のモンスター、森の精霊、すべて同じ軍として。これはどのように戦いの形成や戦略に影響しますか? 特に特定の人種やグループ単位で分離されることはありますか? もしそうであれば、それらのユニットは精鋭部隊や戦場で最も消耗する兵士であると考えられていますか? こうした姿勢はどのように戦略に影響するでしょうか?
(18)一般に科学または魔法は、武器、戦術、戦略の分野での具体的な要請によって促進されましたか? (訳注:例:戦争が科学を発展させた)
(19)自然の制限あるいは課された制限が、あるタイプの武器の開発か使用を不可能にしていますか? 例えばこの世界の「物理法則」が火薬の燃焼を許さないので、筋肉を動力とする武器だけが使用できる等。
(20)テクノロジーが戦争の様相をどの程度変えましたか? 大規模な部隊の動きは? 内燃機関は使用可能? 蒸気動力船はありますか?
(1)この国の兵器は、周辺都市や国のそれらとどの程度匹敵しますか? パワーバランスを崩す最近の技術革新がありますか? それとも、どの国もが多かれ少なかれ等しい状況でしょうか?
(2)魔法武器はありますか? 戦争で使用することができますか? どのような点で有利なのですか? 呪文は白兵戦に有用ですか? あるいは攻城兵器のように遠距離で利用できたり、効果が遅かったりしますか? → 魔法と魔術師C(3)へ
(3)どのように魔法の存在が兵器技術に影響を与えていますか? 魔法の武器をより効果的にすることはできますか? あなたは敵の呪文に抵抗するために壁を作ったり、鎧や武器に特別なことをする必要がありますか? → 魔法と魔術師C(4)へ
(4)どれくらいの者が一般的な魔法を使った戦い(戦略・戦術)の手段を持っていますか? 魔法は戦いに向かないタイプの主に情報収集的な(透明化の呪文、水晶占い等)魔法ですか? または戦場で有用な攻撃系の呪文(直接魔法攻撃や攻撃的悪魔を召喚等)がありますか? 戦場での魔法使用が可能な場合、どのようにそれから防御できますか? → 社会組織F(4)へ
(5)どのように魔法の存在が武器技術に影響を与えていますか? たとえば非兵器型のオブジェクトを非常に致命的になるように武器としての能力を拡張したりすることができますか? (死のフライパン等) それとも、こうした魔法はもともと武器である場合にのみ正しく機能するのでしょうか? 通常のオブジェクトに魔法をかけることによって、そのオブジェクトや使用者の能力が最高に向上することはありますか? このようなエンチャント(訳注:能力付加魔法)は一般的にどのように役に立つでしょうか? → 魔法と魔術師C(5)へ
(6)個人的な武器はそれらを買う余裕のある誰もが利用できますか? 所持は風習や法律によって「貴族だけのために」等と考えられていますか? 特定のクラスの武装を禁止する法律はありますか? 逆に、特定の武器技術を学ぶことを特定のクラスに要求している法律がありますか? (参考:数世紀の間イングランドでは長弓に熟達していることを独立自営農民に要求していた) → 社会組織D(3)へ
(7)この世界の武器技術のレベルはどのくらいですか? 銃がありますか? そうであれば、どのように洗練されたものですか? フリントロック式、火縄銃、ライフル、サブマシンガン、それともパルサー式光線銃?
(8)戦争の主要な武器は何を利用できますか? 攻城塔、カタパルト、大砲、原子爆弾等。 → 社会組織F(2)へ
(9)どんな武器や防具が軍隊の基準装備でしょうか? 傭兵の場合は? 貴族の場合は? 平均的な農民は、彼/彼女の家を守るためにどの程度武装しますか?
(10)武器(例えば剣やピストル)は、社会の一部または全部の階層のための服装の標準的な部分ですか?
(11)戦争を起こす際の慣例はありますか? 例えば、誰も収穫で忙しくないとき、冬の間だけ戦う。一般人との戦いはしない。特定の種類の武器だけは利用可能等。それらは、人種・種族間で意見は食い違いませんか? → 社会組織F(12)へ
(1)伝統的な同盟国は、どの国・種族ですか? 伝統的なライバルは、どこですか? どのように、こうした伝統は、国と種族の現代の関係に影響を及ぼしていますか? → 社会組織E(5)へ
(2)同言語を話さない国々の間で商取引を促進する「貿易言語」はありますか? ラテン語や中世にあったように、教育を受けた者か、貴族が話した「ユニバーサルランゲージ」はありますか? → 物理的および歴史的特長D(11)へ
(3)この国は何を輸出入していますか? 貿易は国の経済にとってどのくらい重要ですか? どのように外貨両替を扱いますか? 誰によって? どのような貨幣のシステムがあり、誰がそれを造幣しますか? → 物理的および歴史的特徴E(10)へ
(4)なぜ人々は最初にこの国に定住したのでしょうか? 戦略的な位置や貿易ルート、水輸送、鉱物、良い農業等のためですか? それらの事態はその後大きくかわりましたか? (訳注:資源の枯渇等。それにより人々は移住した?)それとも、人々は移動せず、依然として最初の場所で定住し始めた何らかの理由に依存し続けていますか? → 物理的および歴史的特徴E(2)へ
(5)他の国々に対する公式の姿勢はどれほど通商と貿易に影響しますか? 商人は、利益を得ることができる限り政府の間の緊迫した対立を無視しますか? それとも、重要な問題として影響を受けるでしょうか? 国境検問所に税関検査官または同等の者がいますか? いくつかの技術・魔法・商品の輸出入は、政府、あるいは民間のカルテルによって規制されますか? これは、国々の政治的な関係にどのように影響しますか? → 社会組織E(3)へ
(1)ビジネスはどのように組織されていますか? 労働組合がありますか? ギルド構造は存在しますか? マルチステート企業や国際カルテルは?
(2)人々が持つ技能は、クロスオーバーすることができますか? つまり、2つ以上の異なる資質を学習するか習得することができるでしょうか? 異なるクラスの技術でモノを作ることはギルドや大君主からの許認可が必要ですか? それとも、それは法律によって自動的に保証されますか? 技術制限はどれくらい厳密でしょうか? 大工は家を建てることを認められた唯一の人々ですか?
(3)どんなタイプの商売が、村や小さな町で見受けられますか? 中型の町や大都会ではどうですか?
(4)通貨と貨幣は標準化されていますか? それとも、両替商のような交換のシステムがありますか? 典型的な名称は何ですか? 旅を続けていく可能性が高い旅行者や商人が持つ通貨はどのようなタイプですか? 主要な貨幣以外のコインは何と呼ばれ、それらはどのような価値がありますか?
(5)刀鍛冶や織物等のような産業プロセスは「企業秘密」と考えられますか、それとも、それらは周知の事実ですか?
(6)技術か商売を学ぶために若い人が経るプロセスは何ですか? 徒弟制度ですか? 四年間の大学でしょうか? 各プロセスに必要な条件は、標準化された様々な技術ランク(初心者、学生、インターン、ベテラン職人、マスター、医者、専門家等)向けですか? それとも、技術上のランクよりも名匠の好意に依存しますか?
(7)例えばダマスカス鋼やボルドーワイン、中国の絹、ウィスコンシン・チーズのように、さまざまな地方や都市で、特定の技術、プロセスあるいは製品を名産としたり専門としたりしているでしょうか? 異種族ではどうでしょうか?
(8)政府や統治者は、商習慣に対してなんらかの規則や規制を科していますか? 独占禁止法や汚染防止法はありますか? 度量衡の標準化されたシステムがありますか? それとも商人は「1ヨーク・ブッシェル」のかわりに毎回「1ロンドン・ブッシェル」等と指定しなければなりませんか?(訳注:ブッシェルは穀物の単位、1枡で約35リットル。かつてヨークとロンドンでは別の大きさの枡で量られていた) 異なっているシステムは、どのように輸送と取引に影響を及ぼしますか?
(9)新しい産業は発展していますか? それらは伝統的な古い産業と競争していますか? いつかそれらを時代遅れにしてしまうでしょうか?
(10)商売の記録や個人的な記録はどのように残されますか? タリースティック?(訳注:ヘンリー1世の頃の木片貨幣、木片の刻印で取引額を表す) 羊皮紙? 粘土板? ビーズ? それとも、光磁気記録メモリー?
(11)商人クラスがありますか? それは、社会のどの位置におさまりますか? 商人ギルドがありますか? あるならばどのように組織されますか? それは、貿易をコントロールするためにどれだけの力を持っていますか? ギルドの中でどれだけの内部抗争がありますか?
(12)例えばハンザ同盟(訳注:中世後期にドイツ諸都市が結成した経済的同盟体。ハンザとは元来「商人仲間」の意味)のような国を越えた貿易の組織がありますか? 彼らは各地域でどのような存在感を持っているのですか?
(13)この世界経済はお金を基盤とする経済ですか? それとも物々交換や他の基盤を持っていますか?
(14)どんな商品が、一般に小さな町の市場で入手可能ですか? 大きな街や大都市ではどうでしょうか? どのような商品が市場で扱われていますか?
(15)どのような産業が重要ですか? 鉱業、漁業、造船、木材、農業、製造業等。どの地域で? それらは、例えば造船に木材が、織物に羊毛が必要なように、他の地域からの材料に依存しますか? 供給が中断された場合、何が起こるでしょうか?
(16)誰が造幣を担当しますか? 統治者、地元の男爵、貿易ギルド等? 一般に許容できる標準(訳注:貨幣と捉えられる基準のこと? それとも基準通貨のことか?)がありますか? 偽造は、どれくらい簡単で一般的ですか? → 社会組織B(13)へ
(17)正規の輸出入以外にどれくらいの密輸がありますか? 何をどの程度の量と頻度で、どこからどこに?
(1)社会の様々なレベルでの輸送に使用される一般的な家畜は何ですか? 例えば、雄牛、馬、ロバ、ラクダ、その他。
(2)テレポート呪文や魔法のカーペット、ドラゴン乗り等の魔法の交通・輸送手段がありますか? 彼らはどのように非魔法の移動手段に対してスピード、安全性、費用で対抗するのですか?(例えば、急患をテレポートさせる等) 魔法の旅に欠点はあるでしょうか?(何らかのコストが恐ろしく必要等な) 一般的にどのような目的で使用しますか?(楽しみのための旅行? 工場からの出荷のため?) → 魔法と魔術師C(1)へ
(3)市内の短距離を移動するための手段は何ですか? 人々は、タクシー、輿、人力車を雇うことができますか? または自分で歩くか、召使いや馬に頼らなければならないでしょうか?
(4)人々は遠くの相手へどのようにしてメッセージを送りますか? 公共や個人的な郵便制度があるでしょうか? または、重要な連絡は誰でもメッセンジャーを派遣しなければなりませんか? どれくらい速く、ニュースは世界の果てまで到達するでしょうか?
(5)水上運送は、どれくらい利用されますか? それは信頼できる方法ですか? それとも危険な方法だったり、とても高価な方法ですか?
(6)旅行は、どれくらい一般的ですか? どの地域にせよ「世界を見る」という観光旅行のコンセプトは存在していますか? 旅行は、どれくらい危険ですか? どれくらい大きなグループならば安全であると思われますか? 主要都市の内外にどれだけ交通量がありますか? 最高/最悪のエリアは、どの地域ですか?
(7)地上を長距離移動する最速の手段は何ですか? 水上では? 最も安全なのはどの方法ですか?
(8)交通機関はどのようなものがありますか? 舗装道路や高速道路などの整備された道はありますか? 誰がそれを敷設し、誰がそれを維持する責任がありますか?
(9)旅行者は夜間どこに宿泊しますか? 宿を支えるのに十分な旅行者がいますか? または、人々は中世の修道院相当の場所に泊まらなければなりませんか?
(10)人々の常識として、奴隷、農民等、いくつかの階級は生まれた土地から全く移動しないと考えられていますか? 使者、メッセンジャー等の階級は絶えず移動すると考えられていますか?
(11)人々は、世界でいったい何が起こっているか、どのように情報を入手しますか? 噂、町の触れ役、新聞、テレビおよびラジオ? どのように偏向したニュースの意味を知ることが出来ますか? そしてどんな方向に偏向していますか? 報道・出版の自由がありますか? そうでなければ誰が情報をコントロールしますか? 検閲官? どんな手段によって?
(12)どんな本が生産されますか? それらは同一の内容でしょうか? つまり、印刷機が発明されていますか? または希少で高価な手書きのものでしょうか? 後者の場合は、誰がそれらを写本するための時間とスキルを持っていますか?
(13)どこかに偉大な図書館(本/巻物/原稿のコレクション)は、ありますか? 学者、ウィザード、一般市民は、どれくらいそこに近づきやすいですか? 誰が運営し、誰が彼らを支えますか?
(1)この社会のテクノロジーのレベルはどのくらいでしょうか? 古代ローマ、中世、ルネッサンス、産業革命に相当しますか?
(2)車輪、火薬、印刷、水洗式トイレなど、どのような重要な発明や進歩がなされましたか? そのうちどれが平均的な人の日常生活に影響を及ぼす状態にまでになりましたか? それとも、水洗式トイレは貴族のためだけにある贅沢でしょうか?
(3)我々の地球と同様に進歩したと考えて、技術開発のこの段階で見ることを期待できる発明や進歩がまだなされていないようなことがあるでしょうか? それは何ですか? それともこれから作られようとしていますか?
(4)自然の法則、物理、魔法についてどれだけ知られていますか? 例えば、現代の尺度では間違っていたものの、何世紀にもわたって受け入れられていた人体解剖に関するアリストテレスの思想等のように、どのくらい一般的に知られていることは間違っているでしょうか? → 魔法と魔術師A(11)へ
(5)自然と物理学の法則は、この世界では実際の地球と異なっていますか? それとも同じですか? どのように魔法が世界に効いていますか? 魔法の獣(モンスター)はどのような存在ですか? → ワールドA(1)へ
(6)どこで科学や魔法の研究が行われていますか? 大学、民間の研究室? 統治者/政府等の支援のもとでですか? → 魔法と魔術師D(10)へ
(7)魔法が科学技術を置き換えてしまうため、どのような分野でその開発・発展を抑える可能性がありますか? 例えば、食品の冷たさを保つ呪文が簡単かつ安価であれば、冷蔵庫を発明する必要はありません。どのような分野では魔法が原因で科学技術が急速に発展する可能性があるでしょうか? 例えば、魔法のクリスタルボールを見た者が、通常よりも早くレンズや望遠鏡の発明を考えつくかもしれません。
(1)死と埋葬にはどのような習慣がありますか? 死体を扱う人(医師、聖職者、葬儀屋、不可触民)の特別なクラスはありますか? 魂を空に飛ばすため髪を燃やす、ゾンビ化を防ぐために体を燃やす、船頭のために(訳注:三途の川の?)目にコインを挟む、等の事が行われますか? なぜそうしなければならないのでしょうか? 死者は崇め恐れられていますか? それとも無視されますか? → 人々と風習B(7)へ
(2)診断のプロセスはどれくらい正確でしょうか? ヒーラーは、同様の徴候を備えた2つの疾病を区別する方法を持っていますか? それらは我々の持つ物理的な医学テスト(反射神経、体温、瞳孔の収縮等)に依存しますか? それとも、彼らは通常、診断のための呪文を使うのですか?
(3)ヒーラーのサービスは、どのくらい高価ですか? 普通の人々にこのようなサービスが利用できますか?
(4)解剖学、生理学、病理学等についてどれだけ知られていますか? 「これが効くことは知っているが何故効くかは分からない」といった実際的経験に基づいた知識でしょうか? それとも、治療者は自分が行っていることの原理を少しは理解していますか?
(5)ヒーラーは通常どのくらいの訓練を受けるのですか? どこで? 誰から?
(6)一般的に治癒魔法はありますか? もしそうであれば、魔法のヒーリング能力はどのように機能しますか? 魔法ヒーラーは、意識的に(解剖学等の知識の多くが必要とされるであろう)治癒のプロセスを(魔法で細かく)指示しなければならないのですか? それとも、ヒーリング魔法は、単に患者の治癒速度をスピードアップさせるだけですか? 医者に外科医、眼科医等が存在するように魔法ヒーラーに種類はありますか? 魔法と非魔法のヒーラーは専門分野でのライバル? 単純に分野の違う存在? → 魔法と魔術師D(15)へ
(7)避妊の確実な方法はありますか? 誰が、通常の出産を扱いますか? 助産師や医師? 妊娠中の女性や、出産時、母体と子供の死亡率はどのくらいですか?
(8)医療は、どの程度のレベルにありますか? ヒーラーは何者でしょう? 彼らはヒーリングの才能を持ちますか? それともそのためのトレーニングをしなければなりませんか? 誰がヒーラー、薬草師、薬剤師、外科医、魔法/非魔法の医師等を訓練しますか?
(9)ヒーラーにはどれだけのニーズありますか? ペスト、外傷等、この社会の中にはどのくらいの病気や怪我がありますか? そのニーズを満たすために十分なヒーラーはいるのでしょうか?
(10)治療法にはどのようなものがありますか? 薬酒、予防接種、鍼治療、呪文等。それらはどのように効果的ですか?
(11)死亡した人の蘇生は可能ですか? もしそうであれば、死亡後その処置が不可能になる状態はどのようなものですか?(灰になる。深刻な脳損傷等) また、自動的にそうなるにはどのくらい時間が必要でしょうか?
(12)狂気はどのように扱われますか? 精神病院や治療センターはありますか? それはケースバイケースで処理されますか? 狂気の治療はどの程度有効ですか?
(13)人間と非人間の身体的な違いは、どのように彼らの治療に影響を及ぼしますか? 非人間または人間だけがかかる病気がありますか? 人間の軽い風邪は、ドワーフには急性肺炎を引き起こすような種族により病状の変わる病気はありますか? また、重症度の異なる程度で、誰でもかかる風邪のような病気があるでしょうか? 何らかの治療処置はある種族にとっては致命的であるが、他種族には効果的だったりしますか? 医者やヒーラーは、人間以外の患者をうまく治療するためにその種の専門家とならなければなりませんか?
(1)ダンス、音楽、演劇等、この社会の芸術活動はどんな状態ですか? アーティストは立派であると尊敬されますか? それとも不道徳であると不信感を抱かれていますか? 誰が芸術活動をサポートしますか? どの芸術が最も高く評価されていますか? その理由は?
(2)舞台芸術があり恒常的な劇場やコンサートホールがありますか? もしそうなら、そうした場は誰が所有し、興行していますか? 収益性は高いものでしょうか? プレーヤー/ミュージシャン/ダンサー/劇団のツアーもありますか? 恒常的なものとどのように異なるのでしょうか?
(3)社会の様々なレベルで人々は楽しみのために何をしますか?
(4)魔法は芸術に使用できますか? もしそうなら、どんなものですか? 動く写真、自動演奏フルート、光る塗料等? 〝通常の〟芸術家はこれについてどう思っていますか? このような純粋な魔法による芸術と、錯覚・イリュージョンを利用した芸術等、別々の方向性はありますか? → 魔法と魔術師D(19)へ
(5)鷹狩り、狩猟、スキー、野球等、どんなスポーツや気晴らしが一般的ですか? これらにどのように技術やお金や余暇時間が必要でしょうか?
(6)魔法の職業は芸術? あるいはただの仕事ですか? この社会での魔術師の地位はどのようなものですか? 彼らは悪徳弁護士や政治家、中古車のセールスマンと同等に思われていますか? 彼らのスキルは平均作業スキルと考えられていますか? それとも見上げるほど賞賛されていますか? → 魔法と魔術師B(5)へ
(7)どんなゲームが一般に知られていますか? チェス、サイコロ、ポーカー? それらの楽しみ方は世界中の各階層で共通ですか? それとも農民か貴族に限られていますか? ある国や都市は、特別のゲームルールや娯楽に対する情熱や専門知識で知られていますか?
(8)製紙と印刷機は発明されましたか? それとも、本や巻物はまだ珍しく高価な手書きの逸品ですか?
(9)どんなものが絵画と彫刻のような描写的な芸術のための適切な主題と考えられますか? もしくはそうでないものはどんなものでしょうか? 例えばいくつかの文化や宗教では、人間の姿の絵画あるいは彫刻を禁止し、抽象美術を推奨しています。中には宗教的な〝高揚〟作品に限り画家に描くことを許した宗教・文化もありました。
(10)自然に優秀な画家、ダンサー等になる傾向がある人間以外の人種がいますか? 彼らは人間の芸術家に影響を及ぼしますか?
(11)ヒト以外の種族は、自分たちのゲームやレジャー、娯楽を持っていますか? それらはどのように人間のゲームと異なるのですか? また、どのように様々な非ヒト人種の生理機能や特定の魔法の才能を反映しているのでしょうか?
(12)特定の人種/文化が他の人種/文化よりも、いくつかの芸術で優秀と考えられていますか? 最高のダンサー、画家、ミュージシャン、俳優等はどこから輩出されるのでしょうか?
(13)人々の美の基準は何ですか? 絵画や彫刻? 洋服や家具? 現実のあなたの基準とはどのように異なりますか?(例:肥満がとても望ましく美しい形質と考える国) どのような美しさの基準が、様々な人種の身体的特徴に反映されていますか?(例:ドワーフは、背の低いほど魅力的と思うかもしれない。狼は長い歯または特定の香りに惹かれる。等) → 社会組織A(7)へ
(1)最も一般的な建築資材は何ですか? なぜそれが使われますか? 有効性ですか? 安さや法的な要求等からでしょうか? それには、なにか大きな欠点がありますか? 例えば、ロンドンの大火事の原因になる等。
(2)高いビルを建てることは(合理的なコストで)可能ですか? また、理にかなった時間で建造できますか?
(3)典型的な間取りはどのようなものがありますか? 人々は、玄関のスペースを無駄にする余裕がありますか? 他の部屋へつながる部屋の開口部を廊下のつながりとして持っていますか? 建物は通常どのような形をしていますか? 正方形、三角形、ドーム型、等?
(4)通常、一般的な家にどれだけの人数が住んでいますか? 典型的な家はどのくらいの大きさでしょうか?
(5)下層階級、中流・上流階級のそれぞれの家の材料および外観の差はどうですか? 例えば、彫刻、ペイント、模様、異なる建築資材の使用等、人々はどのように建物を飾りますか? 例えば、大聖堂で主に使用される聖人像やガーゴイルの彫刻等の建物の目的に依存する装飾に違いがありますか?
(6)テクノロジーか魔法は、窓ガラスを作れるほどに進歩していますか? 製造可能ならば、それはどれくらい高価ですか? そうでなければ、人々は、換気と採光のために必要な窓を覆うために、何を使いますか?
(7)居住空間はどのように確保されますか? ベッドルームはプライバシー保護のため最上階にありますか? 一階にあるとしたら、それは便宜のためですか? 応接室や図書室は、一般的ですか? 家の冷暖房はどのような方法で行われますか?
(8)城や都市は最初から戦争や暴動等による軍事的な防衛を視野に入れて建築されますか? もしくは後からそのように改築されますか? あるいは、宮殿や壁がない町にもそのようなルールがありますか?
(1)この国の人口は何人ですか? 全世界の人口と比べてどうですか? この国では、土地の人口数で、村・小さな町・大きな町・都市のように区分されていますか? → ワールドA(5)へ
(2)人々は移住していますか? 南から北、海岸から山、農村部から都市部へ、等等。それはなぜですか? 侵略、ペスト、ゴールドラッシュ等のせい? 移住の結果その事態は解消されましたか? 過去の場所に残されている人々には、何が起きていますか? → 物理的および歴史的特長E(8)へ
(3)都市レイアウトは宗教等の哲学を反映しますか? 都市の「頭脳部分」は、中心点または最も高い位置(や建物)、あるいは最も戦略的な場所に位置していますか? それとも、都市レイアウトに関して考慮される事項は主として実際的でしたか? または、ほとんどの都市は「ただ成長しただけ」でしょうか?
(4)公的または私的な公園が、都市にありますか? それはたくさん? それとも少しだけ?
(5)都市の建物は一般に通りの四角い格子上に配置されますか、または、都市は無計画に「成長」しますか? 通りと路地は、どれくらいの広さがありますか?
(6)各都市のランドマークは何ですか? 興味深い地区(チャイナタウンやドワーフ村のように)はありますか? それぞれの特徴はなんでしょうか? 特別な名前がついていますか?
(7)どこに人々は買い物をしに行きますか? 食べることは? 楽しむことは? 「観光客」のすることは? どんな種類の品物/食物/娯楽が地方ではむずかしく、大都市においてのみ可能でしょうか?
(1)人々は移住していますか? 南から北、海岸から山、農村部から都市部へ、等等。それはなぜですか? 侵略、ペスト、ゴールドラッシュ等のせい? 移住の結果その事態は解消されましたか? 過去の場所に残されている人々には、何が起きていますか? → 商業、貿易、公的生活H(2)へ
(2)この社会の都市住民と農業者や食品製造業者の適切な比率はどのくらいですか? 農業生産が魔法に基づいている場合(気象予測、制御、土地の肥沃度調整等)、どれくらい多くの都市住民は、農業支援魔法が突然停止したら餓死してしまうのですか? → 魔法と魔術師D(11)へ
(3)農夫/農民/自作農/農奴は法律または習慣によって土地に結び付けられていますか? それとも、行きたくなったら彼らは町や都市へ移動することができますか? 彼らは農場と財産を所有することができますか? それとも、農地はすべて「共有地」ですか? もしくは農地は支配者か土地所有者から賃借されるものでしょうか?
(4)道と輸送の状況を考えると、腐ってしまう前に所定の場所にどれくらいの食物を送ることができますか?(これは都市のサイズの上限を意味します)
(5)農村部の土地は、主として農場、森林、牧草地のためのフィールド、または「荒れ地」ですか? 多くの人々がいない辺境の地域では、道路を誰が敷設しますか? 誰がそれを維持しますか?
(6)天候は年々どれくらい信頼できますか? 作物生産は比較的信頼できますか? それとも、人々は干ばつや洪水による定期的な飢きんに対処しなければならないでしょうか?
(7)壊滅的な天候は一般的にどのようなものですか? 竜巻、ハリケーン、吹雪、稲妻、砂嵐? どのように人々はそれに対処しますか? 非人間はどのように対処するのですか?
(8)農業や食物生産をする地域は、どのように人間/非人間で分配されますか? 例えば人間による農場の拡張はドラゴンや狼男が狩猟に使用する森林を浸食する等、どんな種類の衝突や競合がありそうですか?
(9)農夫や自作農は自分の土地を所有することができますか? それとも、土地はすべて君主が所有していますか? 君主や地主は、土地、収穫、獲物等に関するどんな種類の権利を持っていますか? 密猟はどんな問題を引き起こしますか?
(1)普通の人々は、外国人にどのような印象を抱いていますか? 単に住む場所が違う人々ですか? それとも非人間? 彼らは異なる考えを受け入れることにどの程度の心の準備ができていますか? 彼らはどれくらい国際的ですか?
(2)社会的階層が上下することについて、そうした社会的流動性はどれくらいありますか? これについて人々はどう考えていますか? 社会的階層の移動は人々にとって簡単ですか? それとも、困難ですか? 中流階級に向かって躍進しようとする農夫、あるいは上流階級や高貴な人が中流階級になるなどの時、どんな抵抗があるでしょうか? そのような人は社会的に認められるでしょうか? → 社会組織A(6)へ
(3)どんなアイテムや食糧、材料が贅沢品になりますか? チョコレートやコーヒー、絹、香辛料、水洗トイレ、等。 それはなぜでしょうか?
(4)人間は、一般にどのような外見ですか? ブロンド(または赤毛の人やブルネット)は群衆の中で目立つでしょうか? 5フィート10インチ(約1・8m)の背丈は高い方? それとも低い方? 非人間は群衆の中で目立ちますか? それとも、普通に人々に混ざっていますか? それは、通常のことですか?
(5)個人衛生の常識はどんなものですか? ほとんどの人が定期的に入浴しますか? それとも、入浴すると健康を害すると考えられていたりしますか?
(6)ごみやその他の廃棄物はどのように処分されていますか?
(7)家具はどのようなものですか? 大きくブロック状? 繊細? 単純? 精巧な彫刻? 塗装されている? 主に何で作られていますか? 布? 木? 石? アームレストを備えた椅子のような特定の家具は高ステータス者のための物ですか?
(8)家具の設計には、どのように人々の習慣やライフスタイルが反映されていますか? 例えば、使用人が警告なく部屋に入ってきた中世の頃に使われたプライバシー用カーテンを備えたベッドや、小さなスペースの家ばかりの国で使われる、巻きとることができ、ベッドの代わりに片付けることができる布団等。
(9)上下水道と衛生システムは、どんなものがありますか? 誰が、それらを造って、維持しますか? それはどれくらい信頼できますか? 排水管が逆流したとき、あなたは誰に電話をしますか? それらは、どのように都市と農場では異なりますか?
(10)火災、洪水、竜巻やハリケーン、吹雪、ペスト等。人々は様々な災害にどのように対処しますか? そのような災害はどの程度一般的ですか?
(11)都市の人々は朝どれくらい早く起きますか? 地方では? 時計は一般的ですか? または、太陽の角度を見て時間を知りますか? それとも、教会の鐘に聞き耳を立てることによって、人々は時刻を知るのでしょうか?
(1)人々は、何を着ていますか? 衣服は、どの程度高価ですか? 材料は地元で生産することができますか? または、それの一部か全ては輸入しなければなりませんか?
(2)武器(例えば剣やピストル)は、社会の一部または全部の階層のための服装の標準的な部分ですか? → 社会組織G(10)へ
(3)特定の服は、特定の仕事のために慣習になっていますか? 例えば、軍服、裁判官のローブ/かつら、スポーツ・チームのユニフォーム等。 これらはどの程度の変化が許されていますか? 学者は、長すぎず、正しいカットの輝く緑のローブを着用しなくてはならない等の厳格な決まりがありますか? そうした決まりは数多くありますか? それらに最も重要であるのは色ですか? それともスタイルですか?
(4)紫や藍色等の特定の色の染料や布が、貴族や高ステータスの人々専用色となっている特別な色はありますか? また、その色だけ価格が高かったり高級だったりしますか?
(5)誰が何を着ることができるかについて定めた、贅沢を規制する法律はありますか? 罰則は何でしょうか? 変更が必要な時には誰が決めますか? どのくらいの頻度でそれらが調整されていますか?
(6)服の他にファッションや流行がありますか? 車、インテリアのデザイン・スタイル等?
(7)魔法にファッションや流行はありますか? そのハーブの呪文は「アウト」。今年流行中なのは呪文じゃなくて儀式よ! 等。 → 魔法と魔術師B(26)へ
(8)普通の人はどれだけ多くの替えの服を買う余裕がありますか? 高貴な人では? 農民では?
(9)服の現在の流行は、何ですか? 帽子では? 宝石では? 靴では? そのようなファッションは、人間/非人間では異なりますか? 都市と地方の間ではどうでしょうか?
(10)どんな材料がこの国や地域の気候にふさわしいですか? 一部の材料を輸入しなくてはならないでしょうか? それは高価な上流階級向けの衣服用だけですか?
(11)どんな物事が品がなくて低俗であると思われますか? そして、何がスマートでカッコ良いと思われていますか?
(12)装飾品やアクセサリーにはどのようなものが一般的ですか? どんな色や組み合わせは綺麗に見えたり、逆に魅力が無くなると考えられていますか? それについての意見は、種族間では変わりますか?
(13)今ここではどんな身体的なタイプや特徴がファッショナブルで、逆はそうでないと思われていますか? 褐色VS青白い皮膚、肺病持ちVS超健康、太っちょVSガリガリ、ブロンドVSブルネット、筋肉質VSひ弱な詩人体型等?
(14)ヒト以外のファッションは、どのようにその生理機能を反映しているのでしょうか? ドラゴンは夕食のためにドレスアップしますか? 人魚はヌードタブーを持っていますか?
(1)食品の量と質以外に、正式なハイクラスのディナーと通常の食事はどのように異なりますか? ハイクラスのマナーは普通人の日常のものとは異なるのですか? → 人々と風習C(3)へ
(2)人々の礼節で優先順位の規則はどんなものがありますか? 誰が、最初にドアを通り抜けることになっていますか? 誰が最初に紹介されますか?
(3)日常のマナーに公式や非公式、高等裁判所での所作等の区別はありますか? いつ、どこで人々は最高の行動をとるようになっているでしょうか?
(4)この社会の「良いマナー」は、どれくらい重要ですか? どんなことが日常的なマナーを構成しますか? これらはどのように人種間で異なりますか? 彼らの価値観によって、口では言えないほど大変失礼な目にあったとき、ドワーフは、エルフは、ドラゴンは、そして人間はどう反応するでしょうか?
(5)ゲストが到着すると、まず提供されるのが通例である食べ物や飲み物はありますか? それは何でしょうか? それとも提供はゲストのリクエストに応じてですか? → 人々と風習F(5)へ
(1)特別な祭日用の料理等がありますか? どのような食品/飲料が、特定の休日、葬式、結婚式等のイベントや季節と関連していますか? → 人々と風習C(2)へ
(2)食品の量と質以外に、正式なハイクラスのディナーと通常の食事はどのように異なりますか? ハイクラスのマナーは普通人の日常のものとは異なるのですか? → 人々と風習C(3)へ
(3)ゲストが到着すると、まず提供されるのが通例である食べ物や飲み物はありますか? それは何でしょうか? それとも提供はゲストのリクエストに応じてですか? → 日常生活C(5)へ また、ちょうど出発しようとしているゲストに提供する旅立ちの杯等の習慣はありますか?
(4)衛生上、未処理の生水は飲んでも十分安全ですか? そうでなければ、どのような物を人々は代わりに飲むのですか? → 人々と風習C(7)へ
(5)宗教上食べてはいけない等の「これは、食用であっても、食べられません!」といったものはありますか? それはなぜですか? いくつかの一般的なヒトの食品は、ドワーフやエルフには有毒ですか? 逆に人間には有毒なものがありますか? → 人々と風習C(9)へ
(6)この社会の魔法/技術レベルで考えた場合、都市住民と農業者や食品製造業者の適切な比率はどのくらいですか? 農業生産が魔法に基づいている場合(気象予測、制御、土地の肥沃度調整等)、どれくらい多くの都市住民は、農業支援魔法が突然停止したら餓死してしまうでしょうか? → 魔法と魔術師D(11)へ
(7)一日に食事は何回あるのが正常であると考えられていますか? いつそれらが提供されますか? (朝、昼、晩?) どの食事が本格的で、どの食事がより簡単なものでしょうか? 主にある食品(例えば卵とベーコン)は特定の食事のために用意されますか?
(8)この地域に特産の食品や調味料などはありますか? それはどんなワイン? どんなチーズ? どんなビール?
(9)どのような食品が農民の食物と考えられますか? どんな食品が毎日一般に食べられる主要産物ですか? どんな食品が珍しいでしょうか? 料理はどのように行いますか? それらは加熱調理されるのが一般的ですか? それとも生食ですか?
(10)食品的(訳注:口に入れるが食料でないもの?)なものでは、どんな薬草や香辛料が容易に利用可能でしょうか? または入手困難で輸入せざるを得ないものはどれになるのでしょうか? 食品と香辛料の輸入はどれくらい一般的/高価ですか?
(11)どんなスパイスやハーブは、地元で生産されていますか? それらは希少で高価でしょうか? どれが最も一般的に使用されていますか? 人々はとてもスパイシーな食べ物を好む傾向がありますか?
(12)食物は、どのようにシーズンオフ中の使用のために取っておかれますか? スモーク、缶詰め、塩漬け、乾燥等? 使用される方法はどれくらい信頼できますか? 「保存されていた」食物は、どれくらいの頻度や時間でダメになりますか?
(13)食物が限られた供給になっているとき、誰が最初に食べることができなくなりますか? 労働者? それとももっと生産するために働かなければならない農民? または次世代の担い手である子供たち? または、賢くて尊ばれた年長者? それとも、高貴な人ですか?
(14)非人間はどんな食品と調味料が好きですか? そして、どのように、これらは人間族の支持する食品と異なりますか? ある種族にとって、ごちそうであったり有毒である一部の食品は、別の種には不愉快であったり、逆に必須食物であったりしますか?
(15)人々が断食することになっている時期がありますか? 例えば、統治者の死亡等の後、四旬節またはラマダンの間に、子供の出生の後、冬至の前等に。
(16)道と輸送の状況を考えると、腐ってしまう前に所定の場所にどれくらいの食物を送ることができますか? (これは都市のサイズの上限を意味します。) → 商業、貿易、公的生活I(4)へ
(1)様々なレベルの教育を受けるコストはいくらかかるのでしょうか?
(2)教育の組織化されたシステムはありますか? もしあるなら、誰がそれを提供していますか? 政府、教会、民間人? それはどのようにサポートされていますか? 魔法は、一般的な大学のカリキュラムの一部と考えられていますか? それとも、個人的にそれを勉強しなければならないのですか? → 社会組織B(14)へ
(3)どんな種類の教育が利用可能ですか? どこで? すべての町に学舎がありますか? それとも、教育を受けたい場合、普通の人々は遠く学都へ旅しなければなりませんか? 大学はありますか? 家庭教師ですか?
(4)一般集団の読み書きの能力のレベルはどのぐらいですか? 読み書きは貴族のためのスキルですか? 筆記者や従業員、弱者それともブルジョアジーに必要性があるものと考えられていますか? 本は、どれくらい一般的ですか? どのように本は生産されますか? 印刷? それとも手書きによる筆写ですか?
(5)教師は何者ですか? 彼らはどのように訓練されていますか? 誰が賃金を支払うのでしょうか?
(6)どれだけのレベルの教育が、社会の様々なクラスそれぞれで普通であると考えられていますか? どんな教育が知る必要のある紳士/貴族に、絶対に必要であると考えられますか? 商人にはどうですか?
(7)詩、言語、話術等、どれだけの知識やスキルが廷臣のために絶対に必要と考えられていますか? 素晴らしいけれども不必要なものはありますか? 誰かにそれを知られた場合には非常に恥ずかしいことになるようなものはありますか? (例えば漫画への情熱等)
(8)教師や学者はどのように尊重されていますか? 誰がそれをサポートしていますか?
(9)魔法の研究を必要とする場合、それについて学ぶためにどこへ行きますか? 誰が彼らの訓練に資金を供給しますか? 徒弟制度はありますか? それとも魔術専門学校がありますか? 1対1の個別指導/伝授はありますか? 訓練を受けていない魔術師は、危険人物? あるいは単に普通の人ですか? → 魔法と魔術師B(15)へ
(10)魔術師は魔法のために使用される特殊な言語を持っていますか? もしそうなら、どこでそれを学ぶのですか? この言語でおしゃべりをしても安全ですか? すべてが自動的に魔法効力を発生してしまうなら、どうやって安全に新入生に教えることができますか? → 魔法と魔術師B(16)へ
(1)(時間の測定方法を含む)単一の、一般的に受け入れられているカレンダーがありますか? または別の国や民族や人種で異なるものがありますか? → 物理的および歴史的特長D(9)へ
(2)どのように1日はより小さな時間単位に分けられますか? それらはどういった呼び名でしょうか? ヒバリの時間、日の出の鐘、九時課(訳注:修道院等で唱えられる聖務日課の1日7回あるうちの5回目の祈り)等。 時の名称は、何かに関連しますか? 1時間の長さは固定ですか? それとも、それは、季節の変わり目とともに日照時間の変化にしたがって変わりますか?
(3)カレンダーの月の名前がありますか? 区分は何日ごとにありますか? 週は何日? 年は何か月? うるう年はありますか? もしそうなら、誰が(訳注:天体運行と時の関係性の)追跡を続けますか?
(4)一般的な休日やお祭りの日はどの日ですか? 彼らは何を祝うのですか? 一つの国、都市、または特定の地域だけで祝われる祭日はありますか?
(5)人々は、年数を計算するためにどんな出来事を利用しますか? それは、第一次世界大戦の終了の日、原子力発明の瞬間等の単一の出来事を使用しますか? それとも、ティベリウス・ユリウス・カエサルの治世の12年目、漢王朝の301年目等の繰り返されるイベントに基づいて日付をカウントしますか?
(6)人々は、どうやって今が何時であるか知りますか? 時計、腕時計、日時計等がありますか? または、人々は城か教会の鐘の音に聞き耳を立てなければならないでしょうか? それとも太陽の角度を見て考えますか?
(7)マルディグラ(訳注:謝肉祭の最終日、灰の水曜日の前日を意味するフランス語、英語では「Shrove Tuesday」(告解火曜日、懺悔の火曜日)に相当する移動祝祭日)または愚者の饗宴(訳注:中世カトリック教会の下級僧が中心になってクリスマスと新年の間に祝われたもの。祭り中は通常の秩序や価値観が逆転する)のように、「その年の外部」と考慮される日がありますか? どのようにこれらの日は慣習的に行われていますか? それらはどのように始まったでしょうか?
※本項目は訳者によるオリジナルの追記です。元の英文原稿には記載されていません。質問リストへの追記例として掲載しておきます。
(1)この世界は現実の宇宙が舞台ですか? それとも、架空の世界でしょうか? 現実の宇宙が舞台であるならば、現実の物理法則・現象が適用されるはずです。 この世界に熱力学の法則は適用できますか? エネルギーや質量の保存則に違反した事象は存在しますか?
(2)数学・科学・物理学の法則は、この世界では実際の宇宙と異なっていますか? それとも同じですか? 科学で説明のできないファンタジー的な力はどのようにこの宇宙に効いていますか? → ワールド A(1)へ
(3)重力・慣性制御の技術は存在しますか? どのような理屈で可能なのでしょうか? 存在しない場合、特に宇宙船の天文学的な距離の移動は(可能であったとしても)乗員に相当の困難が予想されます。
(4)光の速度は現実の宇宙と同じですか? (現実の宇宙では真空中で秒速約30万キロメートル、太陽からの光は地球まではおよそ8・3分で到達します。 この速度が変わることは様々な物理現象に変化を与えますし、逆に他の物理現象・法則の違いがこの速度に現れます)
(5)この世界では物質が光速を超えることは可能ですか? (現実の世界では不可能とされています) 所要時間ゼロで物理的な別地点へ移動する瞬間移動装置や光速を超えて移動できるワープ機関はありますか? それらはどのような原理で動作していますか?
(6)実用的な意味での恒星間通信は可能ですか? これは光を超えた速度で通信を行うことを意味します。 その原理はどのようなものでしょうか?
(7)別の宇宙や別次元間の移動や通信は可能でしょうか?
(8)モノポール(磁気単極子)、鏡像物質、ダークマターなどの理論的に存在が予言されている物質が存在し、物語に影響を与えますか?
(9)テレパシー、クレアボヤンス、テレポート、念動力など、ESP能力は存在しますか? ESP能力は魔法とは違うものでしょうか? → 魔法と魔術師 A(1)へ
(10)ESP能力を補強/阻害する機器はありますか? それを使えば一般人でもESP能力者と同等の能力を持つことができるでしょうか?
(11)タイムワープ、タイムリープなど、時間移動は可能ですか? タイムマシンが存在するなら、その原理はどのようなものですか? タイム・パラドックスは解決できるのでしょうか? 過去に戻って自分の親を殺してしまったら、あなたは存在できますか?
(12)テレポートやタイムリープなどを使った移動の際、移動前に持っていた運動エネルギーは保存されますか? 保存されるならばテレポート前の運動エネルギーはテレポート後にどうなってしまうのでしょうか? 保存されないとしたら、どのようにエネルギー差の収支が折り合うのでしょうか?
【注】もし運動量(速度)が保存されるとしたら、仮に地球を回る人工衛星軌道上から地上にテレポートしたとすると、テレポートアウトした直後、最低でも第一宇宙速度である秒速約 7・9 km(時速28400km)で軌道上で持っていた移動ベクトル方向に突き進むことになります。
軌道上の宇宙船からビームアウト等しない、地表から地表へのみのテレポートであると考えても、運動量の問題はやっかいです。地球は一日に一回自転していますから、一周で4万 kmある赤道上地表の移動速度は(4万km割る24時間で)およそ時速1666km、テレポート前にこれだけの運動エネルギーを赤道上に立っているだけで持っていることになります。これが北極点や南極点では時速 0kmです。赤道から北極にテレポートすると、音速を超えたスピードで先ほど立っていた赤道の自転方向へ飛ばされることになります。
もしも運動量が保存されないとしたら、地表移動速度がテレポート後に0にキャンセルされますから、この赤道→北極と同様の現象が(向きを逆にして)どこにテレポートしても発生することになります。つまり、テレポート後の地域周辺でだれもが持っているはずの地表移動速度がテレポートした者にだけなくなり、自転速度と同等の速度で自転と逆方向にふっとばされることになります。
念のために書いておくと、もちろん地球は自転しているだけでなく、太陽のまわりを公転しています。公転速度はおよそ10億8千万km/hです。(さらに言えば太陽系も時速およそ86万4千kmで銀河を移動し、天の川銀河自体も時速216万km程度の速度で宇宙空間を移動していると考えられています)この運動量がキャンセルされるとすると、ちょっと周りに何かある場所にはテレポートしないほうが良さそうです。
また、運動エネルギーほど大げさな問題にはなりにくいですが、高い山から海面へ、またはその逆にテレポートする時に発生する位置エネルギーの変化についても考慮が必要になる場合があるかもしれません。
参考:ラリー・ニーブン著「テレポートの理論と実際」
(13)この世界のコンピュータはどこまで進歩していますか? ほんとうの意味での人工知性は生まれているでしょうか?
(14)機械による自己増殖・自己進化は可能ですか?
(15)ヒトの意識・記憶の保存、他人への転送といった技術がありますか?
(16)知能を増幅・増強する機械や薬などは存在しますか? 過剰に使った場合はどうなりますか?
(17)人間以外の動植物の知性化は可能でしょうか?
※以上、訳者の個人的なSF質問リストから「SF一般」の部分のみ抜粋いたしました。この他にも「医療」「生命」「情報科学」「宇宙」「宇宙旅行」等の項目がありますが、前掲のファンタジー用の本文と多くが重複しますので、このあたりでやめておきます。
月刊群雛2014年8月号「ファンタジー世界構築のための質問リスト 1」に掲載
●ワールド:基本原則/パラレルワールドの地球/地球とはまったく違う異世界
●物理的および歴史的特徴:一般/気候と地理/天然資源/世界史/特殊な国(々)の歴史
●魔術と魔術師:マジックのルール/魔術師(ウィザード)/魔法とテクノロジー/その他の魔法の質問
月刊群雛2014年9月号「ファンタジー世界構築のための質問リスト 2」に掲載
●人々と風習:一般/習慣・風習/食事/挨拶や会議/ジェスチャー/訪問/言語/倫理と価値観/宗教と神々/人口
月刊群雛2014年11月号「異世界構築質問リスト 3」に掲載
●社会組織:一般/政府/政治/犯罪と法制度/外交/行われている戦争/兵器
月刊群雛2014年12月号「異世界構築質問リスト 4」に掲載
●商業、貿易、公的生活:一般/ビジネスと産業/交通・通信/科学技術/医療/芸術とエンターテイメント/建築/都市要因/農村要因
月刊群雛2015年2月号「異世界構築質問リスト 5」に掲載
●日常生活/一般/ファッションと服装/マナー/ダイエット/教育/カレンダー
本書はPatricia C. Wredeさんが1996年に発表された"Fantasy Worldbuilding Questions”の全訳+おまけです。
発表された場所は、アメリカの創作手法やツールについて活発にやりとりされているSFWA(サイエンス・フィクション&ファンタジー著者協会)のWebサイトです。
最初に本書の原文を見つけた時は、一見してあまり文章量もないし、自分に必要がありそうな部分だけ訳して使ってみたら良いかなぁ。程度の軽い気持ちだったのでした。
しかし、サイトのリンクを巡ってみると、あとからあとからどんどんとクエスチョンの波があらわれ、あっという間に広大な質問の海におぼれてしまいました。底に足もつかず、息継ぎもできない深い深い難問の海です。
世界を創ることは、自分が考えていた以上に深く、創作の海の深淵へと潜る必要があるのだと気がついた時にはもう後の祭り。あっぷあっぷで酸欠状態。脳に酸素が行き渡らない精神的潜行の苦しみが襲いかかってきたのです。でも、でも……、苦しいけれど、もう少し、もう少し、とクエスチョンの深みへ潜ってみると、いつしかこれが快感にかわってきてしまい……。ヤバイですね、クセになっちゃいました。(笑)
そんな苦しみとカイカンを、同じく創作を志す皆様に知ってもらえれば、と、日本独立作家同盟発行の『月刊群雛』で翻訳文を2014年8月号から不定期連載で全5回にわたって発表させていだだきました。
本書はその五回分の原稿をまとめ直し、発表時に入れられなかったリンクや訂正など若干の修正を行ったものになります。
ところで、『2001年宇宙の旅』で有名なSF作家、アーサー・C・クラーク氏は、「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない。」と言ったそうです。(クラークの第三法則)
本書の大部分はファンタジー世界創作むけ、ではありますが、翻訳を進めていくうちに、ほぼそのままサイエンス・フィクション創作にも有用な質問集だと気が付きました。
自己流で大変申し訳ないところですけれど、最後にちょっと蛇足っぽくおまけとしてSF風の質問を付け加えてあります。大した量ではないですが、逆に言うなら、SFらしい質問はこのぐらいで、あとはすべて本編の質問の応用で必要十分なのではないかな、と思っています。
翻訳を終えた今、クラーク先生の第三法則をすこし拡張させてもらって、「十分に考慮されたファンタジーは、SFと区別が付かない。」なんて、ちょっとドヤ顔でいいたくなってしまう今日このごろなのです。(笑)
実を言うとは私は、そんな考証がしっかりしたファンタジー(SF)が大好物なんですよね。本書をきっかけに、もっともっとそんな深くてステキなファンタジーが生まれたら良いな、などと、これまたちょっぴりドヤ顔で思っていたりします。(ドヤ顔もクセになったらどうしましょう)
最後に、私の拙い英語力を信頼して和訳を快諾いただいた著者の Patricia C. Wrede さん、疲れを知らない機械翻訳のGoogle先生にWeblio翻訳、エキサイト翻訳のみなさん、誤字脱字誤訳チェックを怒涛の勢いで行ってくださった『月刊群雛』編集チームの竹元かつみさん、晴海まどかさん、編集長の鷹野凌さん、その節はたいへんお世話になりました。大いなる感謝を贈らせていただきます。
それから、急なお願いやワガママに嫌な顔ひとつせずステキでめっちゃ魅力的な表紙絵を提供してくださった米田淳一先生、とってもとってもありがとうございます!
BCCKSの設定等についても相談に乗っていただいて、とても心強い大先輩でメンターでした。本書の第一印象の魅力のすべてと、カッコよさはすべて先生の功績です。
なお、日本語訳のわけわからなさと読みにくさの全責任は私にあります。原文もSFWAのページで公開されていますので、変だなと思ったら原文を参照していただき、私のほうにもご一報いただければ嬉しく思います。
そして、この、ただただ質問が並んでいるだけというなんともマニアックで奇妙な本を手に取り、最後まで読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。
創作の深海へ潜る苦しみとカ・イ・カ・ン、味わっていただけましたでしょうか?
願わくば、本書が、皆様のステキで深いファンタジー制作の助けになれば幸いです。
良い作品ができたらこっそり教えて下さいませ(笑)
2015年2月1日
神楽坂らせん
米田淳一
恐縮です。表紙描かせていただいた米田です。
いつもは自分の小説の挿絵用にCG作ってたんですが、今回神楽坂らせんさんのご本の表紙を描くという栄誉にあずかりまして、いろいろと頑張らせていただきました。
とはいってもpixivでは低得点・私の身体は高脂肪・高血圧という悪条件(関係ない?)、はたして私のCGでいいのかいなと思っていたところを神楽坂さんの『よろしく!』の言葉で、よっしゃ表紙作ったる、うっしゃ、かかってこいやー! と勢い込んでShadeとVueに向かったはいいものの。
Shadeモデリング・Vueレンダリング・Inkscapeでレイアウトというフローで作成するのはいつもどおり、表紙と裏表紙をまたがって近景の飛んでる天使と遠景のファンタジー世界の要塞と森林が見えるというアイディアなんですが、それが! 齟齬きたしまくり。
そりゃそうです、遠景はパノラマ写真つなぎあわせなので、近景の天使がうまくつながるわけがないんですよ。パノラマレンダリングしたら「みろーん」と像が歪むし……どうしたもんかと。
というわけでカメラでレンダリング結果の位置を合わせてレンダリング。でも近景の天使も一緒にやって、表紙と裏表紙それぞれに天使を置いて、位置合わせをしようと。
……それが無理だと結論するまで4時間かかました。いや、近景を別にレンダリングすればいいだけなんですけどね、光源設定がめんどくさいので。結果、めんどくさがった結果余計さらにめんどくさくなるという、いつもの私のスパイラル。
で、あきらめて近景を別にレンダリング、よっしゃ、できた!
と思ったら。
判型の指定サイズ、全然考えてなかった…。嗚呼。アホです。表紙デザインの何たるかの大前提が分かってなかったという。酷いミス。
で、結局またやりなおしました。意外と手間かかってます。ええ。まあ、やり直すのも実験するのも楽しいことなんですけどね。CG作るのは大好きですから。
結果、すこし、異世界っぽい広がりのある図になっていればいいのですが……なってるかな?
ここまでは余計な作図の裏話なので、ここからは神楽坂らせんさんの本文の話を。
この本、『月刊群雛』に掲載された連載の時から、おおっ、すげえ! と思って拝読しておりました。
基本的にこういうのの翻訳って地味でシンドいんですよね。でもそれが優しい言葉に訳されていて、内容とともに、ああ、本当にこれを読んだいろんな人に、どんどん楽しい異世界構築をやってもらおう、そしてそれを作品にしてもらいたい、もっとそういう作品を読みたい! という、情熱というより、『本好きの血』を、私は作者の神楽坂らせんさんに感じました。
そして、『そこからの視点で本を読んでるんだなー』と思って、とても嬉しかったです。私はそういう本好きが高じて『なければ作ればいいじゃん』なんてブログやりながらその通りに本を書いてきたので、おおっ、仲間だ! と心強く思ったのです。そして『らせんの本棚』という書評もお書きですので、是非拝見したいなと。あと短編小説も面白いのをお書きです。『月刊群雛』でお読みになれますよ。
今回、表紙を描いてそのお手伝いができるというので、私もとても嬉しいのです。
異世界構築は世界の批評行為、という話はよく聞いてましたが、ほんと、原著者さんの批評眼も、また暖かでいいんですよね。そこらへんも、らせんさんが『翻訳しよう!』 と思った動機だろうなと思います。
暖かな批評は、相手をよりよくしよう、っていう祈りにもとづいていると思います。とくにこの本文の『職業』の項目を見ると、小説や創作を含めた『仕事』と、その仕事の仲間、職能組織、ギルドについての暖かく真剣な思いを感じます。
私、米田淳一が所属している日本推理作家協会は、その前身の探偵作家クラブの昭和22年(1947年)の発足当時の規約に、そういう職業ギルドっぽいものを目指す文言が入っていたんです。(一応私、小説書きです。推理は苦手ですが)
その規約を読むと、内外探偵小説の資料蒐集・調査研究紹介並びに出版、探偵小説並びに犯罪科学に関する各種研究会(中略)等の開催とともに、新聞社・雑誌社・出版社の為に本会々員の執筆斡旋(中略)新人優秀作品の推薦なんてのもある。ほんと、実にギルドっぽい。さらには『司法・警察当局への協力』(!)なんてのもあったとのこと。
でも、結局今、日本には、そういういい意味でのギルドっぽい、互いの技倆を高め合い助けあいながらやっていく創作の職能的な組織って、ほぼ存在しないんです。探偵作家クラブの後身の日本推理作家協会は、現在は『結局は単なる親睦団体』と言われてしまっているのが現状です。
でもアメリカでは、悔しいことに、こういうチェックリストを作って仲間を作り、支援しようという作家もいるし、組織もある。スティーブン・キングなんかはそのなかで、落ち込んでいるJ.K.ローリングに『何があっても「ハリーポッター」はハッピーエンドにするんだぞ! でないと世界中の子どもが泣くぞ! 作家の責任としてそうしなきゃダメだ!(かなり意訳)』みたいに言ったそうです。なんとも立派なもんです。また電子書籍化のなかで、でかい電子書籍の会社相手に作家の権利を守ろうと頑張ったりもしているようです。でも、日本にはそんなの全然ないのです……。
そんな中、2014年、日本独立作家連盟が発足し、そこで『月刊群雛』の刊行が始まりました。
私としてはすごく嬉しかった。日本では成し得なかったそういう組織っぽいのが少しでも出来たらなあ、と密かに思っていたのです。もちろん緩やかな組織ですが、でも、いろいろとお互いを尊重しつつ高め、お互いを助け合える組織ができたら、どんなに素晴らしいだろう、と。
そんな夢をもう一度思い出しながら、この本文を読んでいました。
この本は、そういうアメリカのファンタジー・SF作家たちの、真摯な思いもまた、翻訳し輸入し、日本に紹介することに成功していると思います。
それを送り出すお手伝いをさせていただいた縁と機会に恵まれたことと、そしてこれをご覧になる読者に、私からも。
本当にありがとうございました。
アメリカファンタジー&SF著者協会:SFWAのPatricia C. Wredeによる "Fantasy Worldbuilding Questions" の日本語訳です。
日本独立作家同盟の『月刊群雛』2014年8月号~2015年2月号まで全5回連載された「異世界構築質問リスト」をすべてまとめ、さらに独自の視点でSF向けの質問集も追記されています。
http://fwbqj.tumblr.com/
FreeMindというフリーウェアを使った、近代的らせん式小説執筆術の真髄をあますところなく大公開!
パソコンを使った執筆活動に興味がある方におすすめのロジカル小説執筆メソッド集のをボリュームたっぷりにお届け!
(プロは読まないでね!)
http://dramarogy.tumblr.com/
yWriter5という小説家向けのワードプロセッサがあります。
http://www.spacejock.com/yWriter5.html
このソフトを使って簡単な小説(今回は昔話に挑戦)を書く手法をまとめてみました。
おそらく本邦初の日本語解説書になるかとおもいます。
とっつきにいソフトですが、使い方がわかると大変強力な創作支援ツールです。
このツールの使い方はもちろん、小説の書き方も含めて知りたい方は是非御覧ください。
http://ywriter.tumblr.com/
不朽の名作テキストエディタ、「秀丸エディタ」を使って文章作品を書く
ノウハウを丁寧に解説した、極限までわかりやすい秀丸エディタガイドブックです。
・秀丸で傑作を書く!① 基本操作&環境設定篇
http://hidehon1.tumblr.com/
・秀丸で傑作を書く!! 正規表現&アウトライン篇
http://hidehon2.tumblr.com/
日本独立作家同盟発行の『月刊群雛』にちょこちょこと掲載させていただいた作品たちの中から、SF作品だけを集めて短編集を作ってみました。2014年06月号〜2016年08月号まで、2年と2ヶ月の成長を一目で見れる作品集となっています。
http://rasenworld.tumblr.com/
「目的はイケメン・ゲット!」そんなちょっと(?)よこしまな理由で自転車の長距離マラソンイベント「ブルベ」に参加することに決めた早苗。 そこで出会ったのはなんと「理想の女性」だった!?
超ハイテンションノンストップ乙女ラブ&ロングライド自転車ストーリー ここに開幕!
http://futaribrevet.tumblr.com/
その他の最新情報はこちらのランディングページでご覧いただけます。
2015年2月1日 発行 第四版
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