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あずき好き(下)

Chai編集部

CMC,INC. Tokachi Mainichi Newspaper,INC.



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こんなものにも使われています
広がる小豆の楽しみかた


あんこを使ったお菓子や

赤飯の材料として食べることが多い小豆。

実は、さまざまな商品が開発されています。

小豆の健康パワーを取り込んだ食品やスキンケア用品、

その色や形を楽しむアクセサリーなど、

十勝で生まれた意外な小豆商品を紹介します。

→〈ancoco(あんここ)オールインワンジェル〉
(さっぱり・しっとり各60g) 2,700円(税込)
↑〈ancoco(あんここ)小豆石鹸〉(85g) 1,296円(税込)

小豆成分でスキンケア、美肌に

 柳月とスキンケア開発を手掛けるクロワール、HBCメディアクリエートとの共同開発コスメ「ancoco(あんここ)」。食品を扱っている柳月では手を消毒することが多く、手荒れがスタッフたちの大きな悩みでした。ところが、小豆を扱うスタッフだけがそうした悩みと無縁。「なぜだろう」。そんな疑問から小豆の効能に気付いたことが商品誕生のきっかけとなりました。あんこをつくる工程で出る小豆の皮を活用し、2012年12月に〈ancocoオールインワンジェル〉を商品化。十勝産小豆に含まれる成分(アントシアニン、サポニン)や北海道由来の美容成分が、お肌にハリ・ツヤを与えてくれます。
 翌年9月には、まるで和菓子のようなせっけん〈ancoco小豆石鹸〉も発売。小豆に含まれるサポニンは、天然の界面活性剤と言われ、洗い心地はすっきり、洗い上がりはしっとり、合成香料と着色料無添加の自然で優しい素材が実感できるコスメです。


クロワール TEL011・213・9911
札幌市中央区北6条西20丁目2
取扱店 柳月帯広大通本店、十勝スイートピア・ガーデン店、
トスカチーナ店

〈小豆の酢〉940円(税別)

独自製法で小豆そのものを発酵

 十勝産小豆をまるごと使った純粋酢。小豆ならではのうま味とコクがあり、角のないまろやかな酸味が特徴です。飲む酢や酢飯、料理の隠し味など使い道は多彩。洋菓子人気に押されてあんこ需要が落ち込む中、雑穀卸の丸勝が「新しいイメージの小豆製品を」と商品化しました。豆そのものを発酵させる酢は前例がなく、独自の特許製法で開発に成功したそうです。丸勝ヘルシーフーズ事業室の水谷光さんは「甘みとの相性が良いので、サイダー割りなど飲む酢としてもピッタリです」とおススメしています。〈きんとき豆の酢〉〈白いんげん豆の酢〉などもラインナップ。


丸 勝 TEL0155・37・4104
帯広市西25条南1丁目1
取扱店 藤丸、めむろファーマーズマーケット愛菜屋、
十勝ヒルズ、とかちむら、十勝トテッポ工房など

←〈とかち小豆のお茶〉
大720円(8g×10パック、税込)、
小411円(8g×5パック、税込)
↑〈豆ふりかけ 小豆とジャガバター〉
432円(税込)

引き立つ小豆の風味と
香ばしさ

 〈とかち小豆のお茶〉は小豆を2度焙煎(ばいせん)して粉状に挽(ひ)くことで、小豆独特の風味と香ばしさにこだわりました。使っているのは本別町産の小豆のみ。「煮出した直後は茶色ですが、時間と共にワインレッドに変わります」と代表社員工場長の鈴木真智雄さん。味だけでなく、見た目でも小豆らしさを楽しめます。ノンカフェインなので、妊婦や授乳中の女性、子供にも安心です。〈豆ふりかけ〉は特殊なプレス加工で、小豆のうま味と栄養を閉じ込めました。塩分控えめで、ご飯だけでなくパスタや冷ややっこ、おひたしなどのトッピングにもどうぞ。


豆屋とかち 岡女堂本家 TEL0156・22・5981
本別町共栄18
取扱店 とかち物産センター(JR帯広駅エスタ東館2F)、
とかちむら ※〈豆ふりかけ〉は岡女堂本家のみ

〈あずきピアス〉1,300円(税込)

耳元で揺れる繊細な
小豆たち

 3粒の十勝産小豆が耳元でシャラリと揺れる秋の雰囲気にぴったりの新作ピアス。小豆の中では大きめサイズの大納言が使われたかわいらしいフォルムが魅力です。いただきますカンパニーでは、1年前から十勝産の「シャチ豆」や「紅しぼり豆」といった模様が美しい豆をイヤリングなどに加工しています。代表の井口芙美子さんは「十勝と言えば小豆なので、ずっと商品化を考えていました。硬いので加工しにくかったのですが試行錯誤を重ねて完成しました。小豆の美しさを感じていただければ」と話しています。

いただきますカンパニー TEL0155・29・4821
取扱店 とかちむら(売り切れ次第終了の限定販売)

全国で愛される、あずきバーの生みの親
井村屋さんに「十勝小豆を使うこと」、聞いてみました。

1回は口にしたことがあるであろう「あずきバー」の
生みの親「井村屋」(本社・三重県)。
全国で愛される数多くの商品に「十勝産小豆」を使っています。
3年後に、創業120周年を迎え
「日本だけでなく世界に小豆のお菓子を広めていきたい」と言う
老舗・井村屋の商品開発者に「十勝小豆を使うこと」を聞いてみました。

(聞き手/十勝毎日新聞社東京支社長・脇坂篤直、文/桜庭弘子)

井村屋 開発部菓子食品チーム
中西達さん(右)


好きな商品〈つぶあんトッピング〉。チューブタイプのつぶあんなので手軽に使用でき、「小倉トースト」にぴったり。東海地方で人気ですが、とてもおいしいので、十勝の方にもぜひ食べていただきたいです。


井村屋 開発部加温冷菓チーム
中山美里さん(左)


好きな商品〈焼いもアイス〉。焼きいものほくほく感や香ばしさを絶妙に表現しています。冬にあったかい部屋でアイスを食べるのが好きなのですが、そのシチュエーションにぴったり。一度終売しましたが、お客さまから「復活を」という声をいただき、この秋に復活!

ずばり、十勝の小豆を使うことや十勝の存在は。

中西 十勝産小豆は品質的に安定していて、消費者のイメージが良いので商品への付加価値が付きます。品質と価値、この2点が大きいですね。小豆はもちろんですが乳製品など非常に品質の高い原材料が豊富な地域なので、開発者としても十勝は大切な存在ですね。

中山 十勝産小豆は皮がやわらかくて、色、形、風味がすごく良い。全国の和菓子屋さんでも十勝産を使うことを付加価値にしています。やはりお客さまの認知度があるのですね。お菓子を作る側から見ると安全で安心、信頼できる産地だな、と実感しています。

商品開発で重視している点は?

中西 第一は、お客さまに喜んでもらえるような商品作り。例えば和菓子は昔からあるものですが、その良さを生かしながら甘さや食感など、今の時代に合った和菓子を作るように心掛けています。
中山 お客さまに食べていただいて幸せな気持ちになってもらうことが最重要。おいしい味はもちろんですが、見た目や量、価格、食べやすさなど「笑顔になってもらえる」ことを目指しています。

十勝へのメッセージを!

中西 これからも良い原材料、すばらしい小豆をたくさん作っていただければ、本当にうれしいです。
中山 7年前に十勝に行ったことがあるのですが、自然が豊かで一面、緑の印象。あんなにきれいな所で育った原料で商品開発ができるのはありがたいです。商品開発を通して十勝とかかわりを持つことができたので、ぜひ出来上がった商品を食べていただきたいな!と思います。


井村屋ホームページにある「あずき農場日記」
小豆契約栽培の生産者の姿が見られます

井村屋が契約する道内小豆契約栽培生産者の姿を紹介しているコーナー。十勝・帯広の丸勝と協力し、生産者の姿や栽培風景、裏話など小豆通信員がリアルに紹介しています。「産地の紹介をすることで、安心で安全な商品を届けたい」という思いを込めています。

■ 井村屋の商品紹介

きんつばアイス
120円(税別)

粒感ある上質な餡をぜいたくに

 上質な「きんつば」を再現した和菓子アイス。見た目と味はまさに「きんつば」そのもの。十勝産小豆を使ったたっぷりの餡の中に甘納豆を加え、餡がミルクアイスから透けて見えるようにすることで、まさに「きんつば」そのものの見た目と味を再現。餡をたっぷり楽しめるように、甘さは控えめ。

つぶ入りおしるこ
115円(税別)

小豆の風味豊かで粒も楽しめる

 小豆の風味豊かでコクがあり、粒感にこだわった缶入りおしるこ。小豆はもちろん十勝産で、赤穂の天塩使用。寒くなる季節、あったかくなりたい時に手放せなくなる味わい。

濃厚ぜんざい
180円(税別)

十勝産契約農家栽培の小豆で濃厚に

 十勝産契約農家栽培小豆をぜいたくに使用し、風味豊かな食べ応えのある濃厚な和の甘味。塩にもこだわり、まろやかさが特徴の沖縄県久米島の「球美の塩」。温めるだけで手軽にほっこり味わえる、これからの季節にぴったりのぜんざい。

井村屋

本社は三重県津市。
1896年創業。
菓子、食品、デイリーチルド、加温、冷菓、 冷凍菓子の製造・販売、レストランなど多岐に渡る。
問い合わせは
TEL059・234・1882へ

農学博士の加藤淳さんに聞きました!
小豆のチカラ

小豆にはどんなチカラがあるのでしょう。
豆の栄養や健康効果に詳しい帯広出身の農学博士、
加藤淳さんに聞いてみました。

食物繊維や
ポリフェノールが豊富

polyphenol

Q:小豆にはどんな健康パワーがありますか。
A:小豆には優れた点がたくさんありますが、特に優れているものは3つあります。まずは、現代の日本人に最も不足しているとされる食物繊維。小豆100g中になんと17・8gも入っており、これはゴボウの3倍以上です。次はポリフェノール。小豆のポリフェノールは、老化やがんの引き金になる活性酸素を体内から除去する力「抗酸化能」が高く、メタボリックシンドロームの予防にもつながります。十勝の小豆には、このポリフェノールが赤ワインよりも5割以上多く含まれています(同じ重さ当たり)。最後はミネラル。小豆にはミネラルも豊富に含まれており、100g中にカリウムは1500mg、鉄分は5・4mgと、どちらもホウレンソウの約2倍です。


あんこは低カロリーの
ダイエット食

diet food

Q:あんこを食べると太ってしまいそう。
A:あんこは食物繊維の宝庫で、低カロリーのダイエット食品です。小豆は食物繊維が豊富な上、あんにすることで、小豆に含まれるでん粉が消化しにくいでん粉に変わり、さらにカロリーが低くなるのです。砂糖を加えてはいますが、脂肪分がほとんど含まれない(1%未満)ため低カロリー。例えば、あんの串団子のカロリーは菓子パンのデニッシュの約半分しかありません(同じ重さ当たり)。ただし、何でも食べ過ぎは要注意!



十勝産は小豆の優等生
an honor student

Q:十勝産小豆は海外産の小豆と違いますか。
A:十勝では全国の半分以上の小豆が作られていますが、国内で出回っているあん製品の約半分は中国産の原料を使っています。中国産と十勝産の小豆を比べると、味や風味の違いに加え、十勝産は活性酸素を除去する「抗酸化能」が中国産の2倍以上。これは、北海道の小豆が十勝農業試験場(芽室)で品種改良した優等生で、北海道の土壌や気象に合っていることが理由です。さらに、収穫後も十勝の農協などが十数工程にわたる選別・調整工程を経て低温で保管しているため、十勝産小豆は最高の品質を保持しているのです。
 十勝は全国一の小豆生産量を誇る豆王国ですが、北海道の豆の消費量はなんと全国最低レベル。私たちの健康を維持する上でも優れたパワーを持つ、世界一の十勝産小豆を日常の食生活に取り入れ、いつまでも美しく健康な毎日を過ごしましょう。



かとう・じゅん 
1958年帯広市生まれ。帯広柏小、帯広第六中、帯広柏葉高卒。帯広畜産大大学院修士課程修了。現在は北海道立総合研究機構中央農業試験場(空知管内長沼町)農業環境部長。「小豆の力」など豆や農業に関する著書を多数出版している。

この本の内容はフリーマガジンChai2014年10月号掲載時のものです。営業時間や価格、消費税等は変更になっている場合がありますのでご了承ください。


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あずき好き(下)

2014年11月11日 発行 初版

著  者:Chai編集部
発  行:CMC,INC. Tokachi Mainichi Newspaper,INC.

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