───────────────────────
───────────────────────
潮の香りと潮風が心地良い大樹町浜大樹。
漁港のすぐそばにある大樹漁協の水産物加工施設(以下・加工場)では
地元で水揚げした水産物の加工品を生産しています。
春のこの時期は「シシャモ」や「ツブ」の加工を行っており、
ブランド鮭「樹煌士(きこうし)」とともに注目の名物加工品です。
さて、今真っ盛りの「シシャモ」と「ツブ」加工品は、
どのようにして作られているの?
加工場におじゃまして、“名物”が誕生する現場を見てきました。
取材/桜庭弘子 撮影/辻博希
加工場が誕生したのは2004年。まずサケ加工場が完成し、2009年にシシャモやツブ、ホッキの加工場ができました。解凍機を兼ねた冷風除湿乾燥機やコンタクトフリーザー(急速凍結装置)などを備え、9月~11月上旬の「アキサケ」最盛期は職員総出でフル稼働しています。
案内してくれたのは川井広道工場長。工場内は、魚介特有のにおいも強く感じず、とても清潔な印象。作業場では、ぴかぴか光る美しいシシャモたちがずらり。このシシャモは水揚げ後、急速冷凍されたもので、作業前日から解凍し、翌朝から午前中に一気に串に通す作業を行っています。
この日は11人のベテランさんが、平均30箱(1箱15㎏程度)、約2万匹以上を手作業で串に通していました。串は45㎝。大ぶりのものは10匹、普通サイズは12匹通します。みなさん、簡単そうに通していますが…。体験してみると恐ろしいほどのモタつき…。「コツはエラを開いてスッと通すことですよ」と現場歴18年の小笠原恵さん。ベテランさんは、オスとメスをすばやく選別し、手際よく串に通していきます。そのシシャモは、乾燥された後、重量選別機(別名・ぱたぱた)で、MやLなどのサイズにきっちり分けられます。その後、箱詰めされて、立派な「箱入りししゃも」となるのです。
朝水揚げされたばかりのアヤボラ(通称・ケツブ)。ケツブが山盛りになった作業場では、ベテランさんらが目にも止まらぬ早さで、貝から身を取り出しています。
大樹漁協の若手ホープ・24歳の堀内侑樹さんの手ほどきを受けて挑戦。千枚通しを使い、貝から身をつるりと取り出し、アブラを切り取り、ヘタを取ります。堀内さんやベテランさんは1個4、5秒ほどで終了!自分は30秒もかかってしまいました…。
取り出した身は、15分程度、機械で1次洗浄、次に流水で2次洗浄。この時点で、箱詰めされ出荷されるツブもあります。他に処理したツブに味付けした製品など新鮮ツブは手間暇かけて3種類の加工品となります。
ベテランさんの1人は「とても根気がいる作業で手足が冷えるのが大変ですが、出来たてで冷凍前の加工品を買うことができるのが特権ですね」と豪快に笑って話してくれました。





この本の内容はフリーマガジンChai2014年4月号掲載時の情報です。営業時間や価格、消費税等は変更になっている場合がありますのでご了承ください。
●十勝のニュースは
十勝毎日新聞電子版
http://kachimai.jp/
●フリーマガジン
十勝の生活応援マガジンChai
https://ja-jp.facebook.com/chaimagazine
●企画制作
CMC,INC.
http://www.tokachi.co.jp/info/cmc.php
2015年2月24日 発行 初版
bb_B_00131405
bcck: http://bccks.jp/bcck/00131405/info
user: http://bccks.jp/user/127278
format:#002t
Powered by BCCKS
株式会社BCCKS
〒141-0021
東京都品川区上大崎 1-5-5 201
contact@bccks.jp
http://bccks.jp
北海道・十勝(とかち)から地元ならではの情報を選りすぐってお届けします。