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── 我が子へ、自分の夢を継がせる残酷さ

夢を継ぐ(サンプル版)

芦火屋与太郎

日本独立作家同盟

作品概要

 主人公が小学六年の時、農家のおじいちゃんが死去。父親が畑を手に入れ、農業をすると言い出した。
 中学に上がると同時に、家族は父親の言いなりのまま、田舎に引っ越す事に。主人公にはアイドルになるという夢があった。でも、それが父親のせいで潰えそうになってしまう。
 何度か抵抗するも、父親の暴力の前に為す術なし。ママは助けてくれない。その頃、中国人留学生の劉(りゅう)が、手伝いに来てくれた。

夢を継ぐ 前編

 ママね、東京に住んでいたの。こんな田舎の町じゃない。本当よ。
 小学生までずっと東京に住んでた。友達もいた。他と同じ子供だった。
 その時はね、将来の夢はアイドルになる事だったの。でも、アイドルにはなれなかった。追い続けて、なれなかったんじゃない。あいつに奪われたの。自分の父親に。
 小学六年の時よ。いきなり引っ越す事になった。
 あいつの父親、おじいちゃんが死んだの。急性心不全っていうの。いきなり胸が苦しくなって、そのまま逝っちゃった。
 おじいちゃん、農業をやっていたんだ。レタスとキャベツを作ってた。私は、二回しか会った事がない。あいつとおじいちゃん、仲が悪かったから。
 あいつだけじゃない。親戚とか兄弟とかも、滅多におじいちゃんに会いに行かなかったみたい。
 葬式の時、久しぶりにみんな顔を合わせたの。私もそこにいた。
 みんなひそひそ話をしていた。あの頃はわからなかったけれど、最近になってわかったの。
 お金。遺産。

※サンプルはここまでです。続いてインタビューをご覧ください。

芦火屋与太郎さんへのインタビュー

── まず簡単に自己紹介をお願いします

 どうも、芦火屋与太郎(あしかや・よたろう)と言います。
 なぜこんな名前かと言いますと、落語が大好きなんです。古典落語でよく出てくるのが、「与太郎」。頭のネジが少し緩んでいますが、とても愛嬌のある人物なんです。私はこの人が気に入っていますので、拝借させてもらいました。
 代表作は一つだけ。『親分はガリバルディ』。
 小学生三人組が幽霊に立ち向かう、ファンタジー小説です。

── この作品を制作したきっかけを教えてください

 数年前、実際に農業でアルバイトをしていた事がありました。十日で逃げ出しましたが。今までの仕事の中で、一番辛かったです。作品の中に出てきた作業は、ほとんどやりました。本当に辛かった。その時の辛さを、書いてみようと思いました。
 今は野菜が出ると感謝しながら食べています。

── この作品の制作にはどれくらい時間がかかりましたか

 農業関連の本を読んでまとめるのに一週間。作品自体は、一カ月程度だと思います。

── 作品を制作する上で困っていることは何ですか

 資料集めですね。ほとんどは図書館で集めます。ですが、「どうしてもこの本が欲しい。でも、図書館にない」という時は、ネットで探します。
 本当はありったけ集めて、読んでまとめたいのですが、お金がありません。置く場所もないですね。

── 注目している作家またはお気に入り作品を教えてください

 今、古事記や日本書紀などにはまっています。日本神話です。難しいのかなって思ったら、意外と読みやすい。馴染みの名前が出てきますので、すぐに親しめます。

日本独立作家同盟

日本独立作家同盟は、インディーズ出版分野で活動する会員相互の協力により、伝統的手法では出版困難な作品の企画・編集・制作支援などを通じて品質向上を図り、著者の育成と知名度向上・作品の頒布を促進し、読者と著者のコミュニケーションを活性化することで、多種多様な出版文化の振興に貢献します。
http://www.allianceindependentauthors.jp/

夢を継ぐ(サンプル版)

2015年2月17日 発行 初版

著  者:芦火屋与太郎
発  行:日本独立作家同盟

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