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四元朝子(KCICチーフ)
ここ数年、この地を訪れた方々からそんな言葉を耳にする。「“人”や“場”に勢いがある」とか、「(地域から自然発生的に生まれる文化として)シブヤ系ならぬカゴシマ系のカルチャーができそう」、または、「鹿児島のひとは何かをしたくてウズウズしている高揚感がある」などとも。
近年、全国的な地方移住(Uターン、Iターン、Jターン)の動きもあって、鹿児島市内でも新たなコミュニティができ、さらに様々な世代が自由にイベントや場づくりを行うといった、一種のダイナミズムを感じるのだ。「10年前では考えられなかった」と、鹿児島に長く住んでいる方がこの変化を認めるほど。それは、地域の作り手や仕掛人が時間をかけて、場を、そして、イベントを作り続けて来たところに、近年、鹿児島の内と外を行き来する人、また、多様な情報の往来がこのような動きを生み、形に見えて来はじめたのが、いまの鹿児島なのかもしれない。
そのような変化を背景に、かごしま文化情報センター(以下KCIC)は2013年8月にオープンし、今年度で2年目を迎えた。鹿児島市役所という市民に広く開かれた施設の、みなと大通り公園に接する別館の1Fをリノベーションし、ここを拠点に国内外の文化情報の発信とワークショップ、街中でのアートプロジェクトの企画等を行っている。
今年度は、インフォメーションセンターとしての活動をさらに推し進めるために、時代における新しいメディアを作り続ける東京在住のデザイナー 松本弦人氏と「カゴシマ トーキョー 断片」を制作した。9ヶ月をかけて両者の拠点である鹿児島と東京を撮影。膨大な数の写真の中から厳選した540枚の写真を1冊の電子書籍に収め、そこからメモパッドを制作できる機能を付加し、閲覧者がメモパッドに言葉を添えることで更新することのできる新しいメディアを実験的に制作。また、鹿児島のアート&カルチャースポットを一覧にした「かごしまアートナビ」を紙、web、電子書籍で発刊した。そして、昨年も好評だったワークショップ(作品制作・リサーチ)を引き続き実施したほか、今年度から、ゲストアーティストを迎えたプログラムも行った。12月末からは地元の第一工業大学・根本研究室の学生とスペースの拡張整備、そしてアーティスト山本耕一郎氏との「かごしまのうわさ」プロジェクトをスタート。大学生、社会人のボランティアが集結し、KCIC横の「うわさラボ」を拠点に精力的に活動を繰り広げている。
かごしま文化情報センターはまだ始まったばかりの場だ。しかし、こうして今、ワクワクしている“おもしろがり”の方々とつながりながら、文化を軸に地域の魅力をひとつずつ探り、発信して行ければと思う。

上巻 http://bccks.jp/bcck/130091
下巻 http://bccks.jp/bcck/130650
2014年12月27日 発行
2014年度のアーティスト本として、これまで雑誌、ゲーム、電子書籍といった様々なメディアを制作し、新たな地平を開拓するグラフィック・デザイナー松本弦人氏と共に「地域」をテーマに約9ヶ月かけて電子書籍を企画制作した。作成にあたり、鹿児島でワークショップを開催し、実際にKCICの拠点の鹿児島市と松本氏の拠点である東京(渋谷・目黒)二つの地域の、街、人、モノ、食など、さまざまな“対象”を、それぞれの在住者が“断片”として選び取り、撮影。また、実際にメッセージが書き込める紙のツールとしてのメモパッドを作り、2015年春にインターネット上で注文できるよう発刊予定。電子書籍発刊を記念して、地域におけるデザインの先駆けとも言えるナガオカケンメイ氏をお招きし、トークイベントを開催。同時にKCIC所内と市民アートギャラリーで「カゴシマ トーキョー 言葉の断片」がスタートし、来場者が書籍づくりに参加できるしくみを作った。この企画は所外へ派生し、鹿児島市内のホテル数ヶ所で「カゴシマトーキョー断片『旅の断片プロジェクト』」を行った。
キックオフイベント「デザイナー松本弦人 トーク&ワークショップ」
日程 2014年5月25日
会場 かごしま文化情報センター(KCIC)
主催:文化薫る地域の魅力づくり実行委員会、鹿児島市
「カゴシマ トーキョー 断片」出版記念トーク
「地域≡デザイン」松本弦人×ナガオカケンメイ
日程 2015年1月17日
会場 市民アートギャラリー
主催:文化薫る地域の魅力づくり実行委員会、鹿児島市
「カゴシマ トーキョー 言葉の断片」
日程 2015年1月17日~3月20日
会場 かごしま文化情報センター(KCIC)、市民アートギャラリー
主催:文化薫る地域の魅力づくり実行委員会、鹿児島市
カゴシマ トーキョー 断片「旅の断片プロジェクト」FLOORS × KCIC
日程 2015年3月2日~5月30日
会場 FLOORS HOTELS(HOTEL GATE IN KAGOSHIMA、Hotel and Residence 南洲館、ホテルニューニシノ、藤や)
http://floors-kagoshima.com
主催:FLOORS実行委員会

2015年1月17日
会場/市民アートギャラリー
2015年1月17日、松本弦人氏と KCIC の共同制作による電子書籍「カゴシマ トーキョー 断片」の発行を記念したトークイベントが開催された。「カゴシマ トーキョー 断片」は、松本氏の活動拠点である東京(目黒・渋谷)とKCICの活動拠点である鹿児島市にある“対象”を、それぞれの住人が“断片”として選び取り、電子書籍とメモパッド(一筆箋)に並列する実験ツール。今回のイベントのゲストは、松本氏が「カゴシマ トーキョー 断片」を作るにあたって『どうしても無視することができなかった』というナガオカケンメイ氏。トラベル雑誌「d design travel」の発行人であり、地域デザインの先駆者として、鹿児島でもマルヤガーデンズに「D&DEPARTMENT」を展開中である。1997年よりナガオカ氏が企画プロデュースしていた「モーショングラフィックス展」に、松本氏も参加していたということもあり、二人は旧知の間柄。トークセッションに先駆け、松本氏が「カゴシマ トーキョー 断片」のコンセプトや270枚の“断片”のサイドストーリー、撮影・取材時のエピソードなどを披露。後半はナガオカ氏も登壇し、地域/メディア/デザインをテーマに対談。それぞれのデザインの分野で第一線で活躍する二人の、他ではまず聞くことのできない貴重なトーク内容となった。
松本 「ウェブメディアを使った地域デザイン」という今回の企画いただいてから、最初の鹿児島行きの前日に、買い物がてらに渋谷のヒカリエで昼食を食べたんですね。偶然なんですが、ナガオカさんの「d47食堂」だったんです。長崎定食とか仙台定食とか、全国10ヶ所くらいのいわゆる地域定食があって、これが悔しいことに美味しいんですね。東京で食べられる地域物産というイメージと、食物が直接体に入る体験が、ずれるというか沿わないというか妙な感触を覚えました。誤解を恐れず言うと「これは功罪あるなあ」と感じました。ナガオカさんは面識もあるし、「d design travel」も何冊か読んでいて、地域デザインの先駆けとして認識はしていたのですが、鹿児島にD&DEPARTMENTがあることは今回初めて知ったんです。そんなこんなで、ナガオカケンメイは無視できないというか、意識せざるを得ない状態でこのプロジェクトはスタートしました。ナガオカさんは、「デザインをしないデザイナー」と呼ばれていますが、“d”の活動のきっかけは何だったんですか?
ナガオカ そもそも、当時のデザインに対してモノ申したいというのがあって、そのためにはデザイン組織に属していてはダメだ、ということに気がついて。長く売れているものには、デザイン以外の何かがあるということを証明するためもあって、2000年から店(D&DEPARTMENT)を始めました。
松本 今思い出したんですけど、その頃、立花ハジメさんのオープニングで会っていますよね。デザインよりお店の方がオモシロイ?って聞くと、「もう、全然オモシロイ!」って即答されました。その時はまだ、デザインをしないデザイナーとかロングライフデザイナーという肩書きはなくて、端から見れば、趣味でやったにしては、やりすぎじゃないの?という感じでしたよね。
ナガオカ そうですよね。20坪くらいの事務所だったところを、500坪のお店にしましたから。それで、リサイクル屋さんをやっていたんです。デザインリサイクルというキーワードで、「デザイナーから見たら、これゴミじゃないじゃん。」というものだけを集めて売っていました。
松本 オイラの先輩に、原宿のDEPTという古着屋の創始者で永井誠治さんというおっかない先輩がいて、当時としては、ある種の見たことのない物がたくさん置いてあったんです。洋服がメインなんだけど家具やオブジェも扱っていて、おまけにどれも安いんですよね。主にはアメリカで潰れた倉庫とかお店とかから、日本では流通していないような物、現地では価値のない物、つまり“どうでもいいモノ”を仕入れてはセレクトして売る、というスタイルを、おそらくですが日本ではじめて始めたんです。これはナガオカさんのD&DEPARTMENTのコンセプトと似ているんじゃないかな、と。
ナガオカ そうなんですね。DEPTにはボクも知らないで通っていました。今、話を聞いていて非常にオモシロかったんですけど、弦人さんが言った“どうでもいいモノ”って、ボクの中でのキーワードなんです。それが、民芸の動きに発展して、今のD&DEPARTMENTに至るという。名も無き物、普通過ぎて何とも感じないような物。そういった物がその土地らしさとか、その人らしさにつながっているんですね。
松本 民芸とか手芸とか非常に興味あります。コスト度外視の奥さんのパッチワークとか、とことんやってますよね。
ナガオカ 民芸って、その土地の人が生活するために、その土地の材料で作った物。器なら生活雑器ですよね。名前が無くても、何とか焼きじゃなくてもいいんですよ。何周かして、今それを見直そうという動きがありますよね。
松本 デザインに対して文句を言いたかったという感覚は、とってもわかります。デザインをしないデザイナーという考え方も凄いですよね。そのふたつ、つまり、民芸の無名性とかに対する感情と、当時のデザインに対してモノ申したい感情が合致して、現在の活動になったんでしょうか?
ナガオカ 最初は、そうですね。リサイクルショップから始めていって、自分の気になる物を求めて、いろんな土地のリサイクル屋さんを回っていたんですけど。例えば、焼物の産地のリサイクル屋さんに行くと、焼物がたくさん置いてある。その地域性のようなことと、名も無きモノ。これが非常にオモシロいと思ったんですね。今も若干残っていますが、かつてデザイナーの名前で物を買うような時代がありましたよね。それでいいのかな?という気持ちが強くあって… 昔の剣持勇さんとか柳宗理さんの時代って、デザインにも社会性とか環境とかの配慮があって、その企業の企業らしさとか、いろんなことを心配してモノを作っていましたよね。でも今のデザイナーって、自分の著名性だけでモノを輩出している、自分でデザインしているにもかかわらず、自分で使っていないような状況がいやだったんですよ。
松本 オイラたちは、幼年期が大量生産時代で、社会に出る頃に急激なブランド化がはじまりましたね。
ナガオカ 例えば、柳宗理さんがデザインしたヤカンがあって、そのヤカンの素晴らしさより柳宗理がデザインしたという情報で物を買うような時代があった。だけど昔は、情報だけで買った物でも素晴らしい物が多かったですよね。
松本 彼らは、デザインした物を自分で10年以上使ってからじゃないと世に出さないんですよね。
ナガオカ ル・コルビジュエとかミース・ファン・デル・ローエとか昔の建築家って、依頼された住宅や図書館のために椅子を作って、それを何十年もかけて改良を重ねる。これだったらいいという段階で量産していたんですけど、今はそうじゃないですよね。いきなり量産すれば不具合が起こるのも当然です。名のある人の作った椅子だから、多少の座り心地の悪さは我慢しようということになっている。でも、業界の中に所属してこういうことばかり言っていると、仕事が来なくなるんですよ。だから、業界のデザイナーに向かってではなく、生活者に向かってデザインの話をするためにお店をやっているんです。
松本 いま改めて聞いていいですか?デザインをしないデザイナーは、デザインをするデザイナーよりオモシロイですか?
ナガオカ 断然オモシロイですね!ただ時々、寂しくなる。群れの中で何とか賞を取ったみたいな話で盛り上がっているのを聞くと(笑い)
松本 もう、ほとんどデザインはしないんですか?
ナガオカ してないですね、したいですけどね。D&DEPARTMENTが入っている鹿児島のマルヤガーデンズのオープン時のグラフィックはボクがデザインしました。でも、マルヤガーデンズのD&DEPARTMENTって、テナントで入ってくださいっていうお誘いをお断りしているんです。だから、テナントではなく、ボクらの活動をオーナーさんが代わりにやってくださっているフランチャイズという形なんです。ですから、デザイナーとしての仕事というより、自分たちのお店が入る館を盛り上げたいというのが第一。マルヤガーデンスさんを応援したいとか、少しでも地域に役立ちたいという気持ちもあってデザインをしました。
松本 D&DEPARTMENTの鹿児島店としてのテナントではなく、皆さんが活動をするフランチャイズという形ならOKというのも、ひとつのディレクションですよね。あと、ショッピングバックとかサインなんかもナガオカさんのデザインですが、子どもの文字を使ったフロアガイドとか、直接デザインしたかどうかはともかく、ああいった流れを作ることがデザインをしないデザイナー=ナガオカさんの狙いだったということですよね。
ナガオカ ボクがやっているD&DEPARTMENTは地域活動ですから、鹿児島に作るのであれば、東京の店をコピーするのではなく、鹿児島の地域活動の拠点としてマルヤガーデンズさんの手で運営されたらいかがですか?というお話をさせてもらいました。鹿児島らしさって何なんだろうと考える場所、いつもは百貨店に来ない人をターゲットにした店、というコンセプトで活動していただいています。 D&DEPARTMENTは、その土地のロングライフデザイン、日本(東京)のロングライフデザイン、世界のロングライフデザインという三つの要素があって、その配分はオーナーさんにお任せします。今D&DEPARTMENTは、韓国を入れて10店舗あるんですけど、配分はそれぞれバラバラですね。
松本 ちなみに、どんな配分が多いんですか?
ナガオカ 最初は、世界のロングライフ、日本のロングライフがてんこ盛りになりがちですね。地元の人は、地元の物を買わないと思われているようです。でも、だんだん地元の物が増えていきます。鹿児島店を見ても地元の物を売ることで成立していますね。地元で長く使われている物、地元らしさってなんだろうなと、考えるきっかけとしての場所ですから。
松本 この間、Facebookでボヤいていましたよね。若い頃は、自分の見たもの、聞いたことを、自分の中でコントロールしてモノを作る楽しさがあったけど、もう最近は色んなものを見すぎて何が何だかわからないって嘆いていましたよ。
ナガオカ みなさんも、そうじゃないですか?
松本 確かに。でも、オイラはほとんど見ないんですよ。特にデザインは見ないようにしてます。ナガオカさんは凄まじく見ていますよね。D&DEPARTMENTがある10カ所と、それから「d design travel」で扱ったそれぞれの地域の情報を、あれだけのレゾリューションで見るのは大変だろうと思いますよ。
松本 「d design travel」は、どんな作り方をしてるんですか?鹿児島号も編集長として関わっているんですよね。
ナガオカ 次号で15号目なんですけど、10冊目までは編集長をやっていましたから、鹿児島にも2ヶ月間住みました。そして、“その土地らしいこと。その土地の人がやっていること。その土地のメッセージがあること。価格が手頃であること。デザインの創意があること。”この五つの定義(ルール)に則って制作を進めていきましたね。
松本 2ヶ月!それは凄い!ああ、その答えでほとんど納得しちゃいますね。どんなところに住むんですか?
ナガオカ 宿の取材もあるので、高級なホテルや旅館もあれば、他人の家に泊まることもあるし、車で寝ることもある。でも、2ヶ月くらい住まないとその土地のことってわからないと思うんですね。
松本 あの雑誌って、デザインの視点で、地域を見るってことですよね?
ナガオカ デザインって言うとデザイン団体とか協会が用意したものだけが、デザインと呼ばれることが多いんですけど。ボクは、デザインの意味合いを変えたい、正したい。デザインの正解は、デザイナーじゃなくデザインに関心のない人(生活者)が持っていると思っているんですね。
松本 正しく言うと、対デザインと言うよりも、デザインが本来持っている意味を取り戻したいということですか?
ナガオカ そうですね。その土地を旅して、その土地の人は何とも思っていないけど、昔からずっと使われてきたものを見つけて、それをデザイン呼ぼうと。
松本 地域とデザインの話で言うと、ナガオカさんがやっていることは「地域と他者」という構造ではないところで関わっているということですか?
ナガオカ う〜ん。ただ、地元の人は、地元の生態系で生きているので、はっきりとものが言えないこともある。そこのところは、よそ者の目線で「それって、鹿児島らしくないよね。」と、はっきりと言うようにしています。
松本 地元に入りすぎると言えないこともあるし、他者すぎると言いにくい言葉もありますよね。
ナガオカ D&DEPARTMENTもビジネスじゃないんですよね。自分の土地に長く続いていているものを販売して、自分の土地を見直そうという活動ですから。手間もかかるし、その土地に愛が無いと成立しないんですよ。
松本 話は戻りますけど、2ヶ月住めばそこの住人と呼んでもいいと思うんですけど。マルヤガーデンズさんの話を聞いても、ナガオカさんは、デザインをしないデザイナーの特権を活かしたやわらかいディレクションという方法で地域に関わることが多いのかな、と聞き取れたのですが。
ナガオカ 使い勝手を二の次にした、デザイン住宅とかデザイン家電とかだけが、デザインでは無い。多くの人が、デザインって特殊な魔法みたいなものだと思っているんです。昔のファッションという言葉と一緒ですかね。
松本 デザインがマジックワードのようになっていると。でも少しは変ってきたようには思いません?
ナガオカ 一部のデザイナーたちは、もうデザインという言葉を使うのを止めよう。みたいな話になっていますよね。
松本 D&DEPARTMENTはデザインのDですよね。デザインをしないデザイナーが、あえてDという両立性を持った言葉を使ったネーミングやコンセプトで活動しているということなんですよね。
松本 最後に、ケンメイさんデザインって何ですかね?
ナガオカ 毎日のように聞かれる質問なんだけど、難しいですよね。
松本 みんな聞きたいんですよ。デザインから離脱して、デザインをしないというデザインをし、そして今は「d design travel」という雑誌をやっているナガオカさんに。デザインの視座で地域なりカルチャーなり工芸なりをエディットしてきたわけでしょ。
ナガオカ 言えるのは、社会の問題を解決する一つの方法だということですよね。過疎化とか環境といったヘビーな問題から、日常の中にあるやわらかい問題まで。だけど、問題を解決しそうで解決しないものがデザインと呼ばれがちなんですね。著名なデザイナーが作った座り心地の悪い椅子とか、かっこいいけどすぐ故障する加湿器とか…だからデザインって、みんながデザインと呼んでいないものがほとんどだと思います。
松本 まったく、その通りだと思いますね。だけど、デザインという言葉は難しいですね。もちろんマジックワードではないし。
ナガオカ ボクね、肩書きをデザイナーからデザイン活動家にしたんですよね。デザイン活動家にしたら、身内からは、かっこ悪いから止めてくれって言われるんですけど。今ね、デザイナーとは名乗れないですよ。とは言え、デザインという言葉はなんとかしたいんですけどね。
松本 デザイン活動家はいいな。忙しいデザイナーほど、デザイン活動ができなくなってきていますからね。
ナガオカ 弦人さんがどういう体温で、今回の鹿児島での活動をしているか知らなかったんですけど。はじめの熱い解説を聞いて、ちょっと震えてきましたね。
松本 なんですか、怒りでですか?(笑い)
ナガオカ いえいえ、弦人さんらしい社会活動、デザイン活動だなと思って。弦人さんらしい方法で、鹿児島らしさをあらためて考えるきっかけになっていて面白い。だから、この“カゴシマ トーキョー 断片”を見て、ボクがやっている「d design travel」の鹿児島号と何ら変わりがないなと思いました。
松本 ありがとうございました。ナガオカさんの存在を何となく意識しながら、“d”とは違うアプローチで進めてきたプロジェクトだったので、今日はいい話ができました。
松本弦人(まつもと・げんと)
グラフィック・デザイナー メディア・プロデューサー BCCKS CCO / コンセプト設計・企画・デザイン責任者
コンピュータによるグラフィック・デザインの黎明期から積極的に先端技術を取り入れ、様々なメディアのデザインに取り組む。デジタル作品への関わり方は尋常ではなく『ポップアップコンピュータ』、『ジャングルパーク』、『動物番長』の三本において、企画・監督・デザインを務める。休刊前の『STUDIO VOICE』アート・ディレクター、プリント・オンデマンド出版『一〇〇〇文庫』発行人。東京タイプディレクターズクラブ理事、受賞歴 : マルチメディアグランリ、日本ソフトウェア大賞、ADC賞、TDC賞、The Best Interactive Awards他多数
www.sarubrunei.com
ナガオカケンメイ
デザイン活動家
すでに世の中に生まれたロングライフデザインから、これからのデザインの在り方を探る活動のベースとして、47の都道府県にデザインの道の駅「D&DEPARTMENT」を作り、地域と対話し、「らしさ」の整理、提案、運用をおこなっている。'09年より旅行文化誌『d design travel』を刊行。'12年より東京渋谷ヒカリエ8/にて47都道府県の「らしさ」を常設展示する、日本初の地域デザインミュージアム「d47 MUSEUM」を発案、運営。'13年毎日デザイン賞受賞。京都造形芸術大学教授・武蔵野美術大学客員教授
www.nagaokakenmei.com
コラム
四元朝子(KCIC チーフ)
2013年8月、文化情報の編集と発信の場を目指してオープンした「かごしま文化情報センター(KCIC)」が2年目を迎えた2014年。まだ生まれて間もないこの年に、グラフィックデザインの黎明期から積極的に先端技術を取り入れ、様々なメディアのデザインに取り組む松本弦人氏と9ヶ月を通してじっくりと「カゴシマ トーキョー 断片」を共同制作することができたということは、本当に幸運であったとしか言えなかった。
そもそもの始まりは企画立ち上げ当初の2014年春、KCICの年間企画として電子書籍を制作するにあたり、我々スタッフの間で出た疑問からだった。KCICの電子書籍「KCIC BOOKS」では、毎年、外部のアーティスト・クリエイターと作る「アーティスト本」、鹿児島の地域性に焦点をあててアートの視点で斬りとる「地域×アート本」、そして、年間を振り返る「アニュアル本」の3冊を発行している。そこで、初年度に発行した3冊の電子書籍を振り返り、「さらにこの活動を推し進めるために、2年目にすべきことは何だろう」と話し合ったときのこと。原点に立ち返り、
「電子書籍はなにができるか。」「何をすべきなのだろうか。」
というのが議題になったのだ。紙の書籍でも、ウェブマガジンでもない「電子書籍」。ネット上にある他誌を研究しつつ、辿り着いたのがウェブサービスBCCKSを作っている松本弦人氏であった。伝説のカルチャー誌「スタジオヴォイス」のアートディレクターを務め、任天堂「動物番長」や数々のアパレルやアートイベントの広告物を制作し、そのクオリティの高さから幅広い世代に定評があった。そして、2014年1月には文化庁メディア芸術祭の作家として国際的なメディアアートの祭典「トランスメディアーレ」に出展し、現場での作品制作過程を作家ごとに記録したノート『Anmerkung』とイベント全体の模様を綴じた本『Buch』の計42冊を電子書籍と紙本で発行。しかも、会期中のたった3日間で成し遂げたのだ。その、“書籍を作る”という概念を揺るがす作品は世界に向けて発信され、クリエイター達の間で話題になったのである。
その、目から鱗が落ちるような活動、つまり“書籍”や“メディア”への考え方を常に問い続け、新たな手法を提示する松本氏に、KCICの企画をご一緒していただけないか懇願し、我々の熱い9ヶ月間は始まったのである。春先のキックオフ企画としての市民向けワークショップを皮切りに、リサーチと撮影で夏、秋、冬を松本弦人氏と過ごした。合計4度の来鹿。また、ハングアウトでのミーティングを通し、東京、鹿児島の各々の土地で「断片」となるべき対象を選び出し、数千にのぼる写真ができたのである。
同書下巻の巻末では、東京の松本氏から鹿児島のKCICスタッフへ送られた企画の構想をご覧頂くことができる。このようなアイデア出しと撮影に8ヶ月をかけ、写真があがってから第1弾の書籍になるまでの編集、デザインには2週間もかかっていないのが驚きである。そして、作業を重ねながら、企画立ち上げ当初の「電子書籍ですべきこととは?」という疑問は「私たちは電子書籍で何を伝えたいのか?」と、その焦点が“技術”から“コンテンツ”へ、スライドしていったのである。そして、伝えたい事柄を「スピード感と軽やかさをもって落とし込めるのが電子書籍なのだ」ということに気づいたのである。
さらに本企画は電子書籍からメモパッドを発行するシステムを作るというBCCKSの新たな試みとも協同することができ、より広くユーザーの手元に本書を届ける機会を創出するものとなった。そして、そのお披露目として、1月〜3月まで、KCIC所内でメモパッドを1絵柄ずつ1冊にして展示し、来所者から言葉を収集する企画「カゴシマ トーキョー 言葉の断片」を行った。
この企画を通して、22箇所の撮影場所の方、また被写体としての23人の方々との交流を通して撮影をすることができたのは、多くの方々の企画へのご理解ご支援の基に成り立ったと感謝の念につきない。また、1月にはデザイン活動家のナガオカケンメイ氏を招き、本企画を根本から考えるきっかけを頂いた。
各々の時代に創造されたメディア(携帯も、パソコンもSNSも全てにおいて)は、クリエイターの手元を離れ、ユーザーのもとで新しい使い方・在り方を発見されて、発展して行く。メモパッドに関して、所内展示中は、被写体となったダンサーへ仕事の依頼をする方、若いときに過ごしたという島の写真にその記憶をメモする方などさまざま。今後、このメディアがどのようにユーザーのもとで使われて行くか、著者一同心より楽しみにしているところである。
かごしまアートナビ(通称KAN)
■紙版 初版2014年9月21日発行 第2版2015年2月7日発行
英語版2015年3月発行予定
■Web版(PCまたはタブレット、スマートフォン対応) 2014年9月23日公開 http://www.kcic.jp/kan
■電子書籍 KCIC BOOKS 地域×アートシリーズ 2014
「かごしまアートナビ 副読本」 2014年12月17日公開
http://bccks.jp/bcck/129496
主催:文化薫る地域の魅力づくり実行委員会、鹿児島市
鹿児島の魅力的な文化スポットを紹介するナビゲーションツールとして制作。
県内外、または海外からの旅行者の方など、より多くの方々に活用していただけるよう、紙版(英語版あり)、WEB版(英語版は順次公開)を作成した。
紙版は、モノクロA4両面の紙面に文化スポットをコンパクトに掲載。手軽にコピー・印刷して配布することができ、小さく折りたたんでA6サイズで持ち運ぶことができる。
WEB版では、PCやタブレット、スマートフォンに対応し、紙版と連動させGoogleマップ上で文化施設の位置や情報を一目で確認。現在地から目的地へのルートなども表示でき、旅行者等はじめてそのスポットに行く方をサポートできるツールとなっている。
イベント情報等を定期的に更新しながら、鹿児島のアートの「今」を伝え、クリエイティブな旅をサポートする。
紙版は各掲載施設の他、観光案内所やホテルに設置。副読本として制作した電子書籍には、鹿児島で暮らす生活者の視点で施設の魅力を伝えるコラムも掲載されている。
掲載施設数(初版)55ヶ所
・ギャラリー 鹿児島市中央部3ヶ所、その他市内4ヶ所
・美術館・博物館 鹿児島市中央部4ヶ所、その他市内8ヶ所、市外7ヶ所
・複合文化施設 鹿児島市中央部3ヶ所、その他市内1ヶ所
・建築 鹿児島市中央部12ヶ所、その他市内11ヶ所、市外2ヶ所
コラム
平野トシミ(KCICスタッフ)
ガイドブック片手にという旅が、スマホで検索しながらというスタイルに変化したのは、いつの頃だろう。一人で、少人数のグループで、ネット上に溢れる情報を元に、初めて訪れた街の美味しいものを食べ歩いたり、隠れた名所を探したりするのも楽しいものだ。
「かごしまアートナビ(以下KAN)」は、そんな気ままな旅をアートという切り口でサポートしたいと企画された。鹿児島に住む私たちが、初めて訪れた人たちにお勧めできる、鹿児島らしさを感じてもらえるスポットをA4一枚の紙に凝縮し、ネットと連動させたツールを楽しんで欲しい。
ところで、鹿児島市では2015年3月からコミュニティサイクル「かごりん」をスタートさせた。市内の中心部にサイクルポートを設置し、観光を楽しんでもらおうという取り組みだ。これとKANを組み合わせ、アートに親しみ、鹿児島を知る旅をするとしたらどんな旅が出来るだろう?と、ルートを考えてみた。
まず、鹿児島中央駅でかごりんを借りて出発。高見橋から桜島と明治維新の立役者、大久保利通の像を眺め、ザビエル公園へ。教科書でもおなじみのフランシスコ・ザビエルを記念した公園で、正面にはカトリック鹿児島カテドラル・ザビエル教会が建つ。ここから照国神社、県立博物館を巡り、西郷隆盛の銅像前へ。
一旦、かごりんを降りて鶴丸城の城壁を見ながら散策するのもいいだろう。この周辺はかごしま文化ゾーンと呼ばれ、KANで取り上げた施設も多く点在している。それぞれの施設にはカフェもあり、通りを隔てた県民交流センター敷地内には県政記念館がレストランとして利用されているので、この辺りでランチを取ってもいい。
県民交流センターで再びかごりんを借りて海沿いへ。桜島フェリーを見ながら進むと左手に石橋記念公園が広がっている。そのまま北上すると、明治維新の推進力となったと言われる近代化産業遺産のエリアだ。ここで各施設をじっくり廻り、鹿児島の歴史や文化に触れてほしい。
帰りは桜島を眺めながら来た道を戻り、途中、鹿児島名物の両棒餅(じゃんぼもち)を頬張るもよし、潮音館でお茶するもよし、フェリーで桜島に渡ってもよし。
海岸線を南下するとKANにも掲載されているグッドネイバーズも含め、石造りの倉庫を改装した店舗が並ぶ。ここは鹿児島一の繁華街、天文館のすぐ近く。いづろのポートでかごりんを返し、そのまま天文館で鹿児島の美味しい食材を味わう。
うん、早速、出かけたくなって来た。
2014年12月〜2015年6月
主催:文化薫る地域の魅力づくり実行委員会、鹿児島市
まちに暮らす人々の自慢話や逸話など、ポジティブなうわさをフキダシ型のカッティングシートやバッジにし、まちなかに展開していくプロジェクト。アーティスト 山本耕一郎氏と楽しいうわさを取材する「うわさ隊」(=ボランティア)、うわさとなる情報を提供する人(=地域住民)が交流し、まちなかに流れる「うわさ」(=まちの魅力)を可視化し、ひととまちをつなげていくものとなっている。2014年12月~2015年3月は、KCIC横の空きスペースをうわさ隊が集まる「うわさラボ」として活動をスタート。2015年春には、まちなかにうわさラボを引越し、天文館・鹿児島中央駅エリアをつなげていく企画へと展開する。
山本耕一郎(やまもと・こういちろう)
アーティスト、まちぐみ組長、barスマモリ店長
1969年名古屋生まれ。青森県八戸市在住。筑波大学芸術専門学群卒業。英国ロイヤルカレッジオブアート大学院修了。まちの人たちのうわさが書かれたフキダシを商店街などに貼り出す「うわさプロジェクト」や、小学生と一緒に地域に住む人たちの記念日が書かれたカレンダーを作る「まちカレ~このまちのカレンダー」など、全国で地域と深く関わるアートプロジェクトを展開中。2014年から、自宅「山本さんち」をBARとして解放し新たな交流を生む「barスマモリ」や八戸市中心街を面白くしたいと思うボランティア集団「まちぐみ」を結成するなど、八戸市内でも活動中。
http://kyworks.net/
コラム
松田佳奈(鹿児島市立美術館 学芸嘱託)
「うわさプロジェクト」とは、青森県在住のアーティスト山本耕一郎氏が各地で行っているアートプロジェクトである。有志のボランティア集団「うわさ隊」が作家と共に地元商店街を廻り、従業員の方々から日常のちょっとした〈うわさ〉話を収集する。〈うわさ〉はフキダシ型シールにして店頭に貼り出していく。商店街が突如として沢山の〈うわさ〉で彩られる様は、日頃慣れ親しんだ街の新たな一面に気付かせてくれる。
私がこのプロジェクトを知ったのは、KCICリニューアルオープン記念イベントを考えている時だった。熊本市現代美術館広報紙に掲載されていた山本氏インタビュー記事(※)の、フキダシ型バッジを沢山付けた熊本市長と山本氏の2ショット写真が印象的で、一気に興味を惹かれた。
そこで詳しく調べてみると、“人と人”あるいは“人と地域”を繋ぐ一つの方法としてのうわさプロジェクトのあり方を知り、深い共感を覚えた。KCICの“アート活動を通した人々の交流の場”としての役割と相通ずるものを感じたのである。
出発点はKCICリニューアル企画であったが、現在は山形屋・アミュプラザ鹿児島・マルヤガーデンズとの連携のもと、商店街を挙げてのイベントに発展している。いよいよこれからが本格始動であるが、今後の展開は多くの人々の協力なくしては成り立たない。
昨年12月より鹿児島市役所みなと大通り別館内に設置した「うわさラボ」で、うわさ隊を中心にバッジの配布や今後の展開についてのミーティング等を行ってきた。これまで様々な人がラボを訪れ、壁面にはバッジを付けた人々の笑顔の写真が貼り出されている。その写真を見にまた誰かがラボを訪れ、バッジを話題に新たな交流が生まれていく。“笑顔には人を引き付ける力がある”。私がこのプロジェクトに関わって実感したことの一つである。
まだまだ人手が必要な状況ではあるが、ラボを訪れてくれた人や「うわさ隊」を通じ、徐々に関心の輪が広がってきている。今後の活動の中で、更に仲間を増やしたいところだ。
山本氏の言葉に、「まちの魅力はひと、ひとはまちの財産」というものがある。それぞれが「自分たちが主役である」という意識のもと関わることが、本プロジェクトの、ひいては街の更なる発展の何よりの力となる。
これを契機として、鹿児島の人々が、地元の街や住民の今まで知らなかった魅力を見つけ、そこから新たな発展が生まれていくことに期待している。
(※)『熊本市現代美術館 アート・キッスレター vol.62』(2013年6月)
リサーチプログラム「あたらしい・ちずをつくる」
制作プログラム「糸と言葉でえがく」
制作プログラム 特別ワークショップ「言葉と声をつむいで贈る」
ゲストアーティストプログラム
環境アートフェスティバル「古着でえがく絵」
主催:文化薫る地域の魅力づくり実行委員会、鹿児島市
昨年度に引き続きスタッフでアーティストの平川 渚が行う「リサーチプログラム」、「制作プログラム」に加え、今年度からは毎回様々な分野で活躍する作家を講師に迎えてオリジナルのワークショップを行う「ゲストアーティストプログラム」を実施した。また、年度末には鹿児島市出身の詩人・三角みづ紀氏と共に制作プログラムの特別ワークショップを開催した。今年度初の試みとして、KCICを出て「かごしま環境未来館」のイベントに参加し、二日間の出張ワークショップを行った。
リサーチプログラム「あたらしい・ちずをつくる」
講師:平川 渚
vol.1 2014年5月12日 テーマ/色 エリア/易居町
vol.2 2014年7月1日 テーマ/文字 エリア/小川町
vol.3 2014年9月6日 テーマ/音 エリア/山下町
特別講師:木下賢也
vol.4 2014年10月24日 テーマ/模様 エリア/みなと大通り公園
毎回設定されたテーマをもってKCIC周辺のエリアを歩き、視点を変えて地域を捉える。各自持ち帰ったもので、あらたに地域を案内するための媒体を作成した。
木下賢也(中近東打楽器奏者、ハングドラム奏者)
1975年生まれ。アラビックパーカッショングループの編成とダルブッカ教室(鹿児島、熊本、宮崎)や、色々な音と一緒にハングドラムの演奏を行う。また、音でコミュニケ―ションのワークショップや芸術祭での滞在制作等を行い、その地域の身近な音をつな げて作品をつくっている。「音は目に見えません、しかし空気の振動はそこにあります、出された音はすぐにきえます。その一瞬を大事にしたいと考えます。」
http://sdo-oak.com/
制作プログラム「糸と言葉でえがく」
講師:平川 渚
前期 2014年6月10日~9月30日
後期 Vol.1 2014年10月11日
後期 Vol.2 2015年2月7日
参加者が持参した自身の古着を20cm四方にカットし、その衣服にまつわる記憶を糸で縫い付ける。また、その記憶を冊子状に綴じた紙に文字でつづる。個人の記憶が集まって、新たなひとつの作品となった。
環境アートフェスティバル「古着でえがく絵」
講師:平川 渚
2015年1月31日~2月1日
かごしま環境未来館
鹿児島の人々より集めた古着を素材に、紐状にハサミを入れて全長9mのパネルに絵をえがくように自由に編み込んでいった。たくさんの人々の手が入り、二日間で大きな一枚の絵が完成した。
制作プログラム 特別ワークショップ
「言葉と声をつむいで贈る」
講師:三角みづ紀
2015年2月28日
参加者が今一番手紙を書きたい人に手紙を書き、その場で封をして実際に投函する。次に、贈られた手紙を受け取った立場として、自分に贈る詩を制作。最後に完成した詩を参加者それぞれが朗読した。
三角みづ紀(詩人)
1981年鹿児島市生まれ。東京造形大学在学中に第42回現代詩手帖賞、第10回中原中也賞を受賞。第2詩集『カナシヤル』にて南日本文学賞と歴程新鋭賞を受賞。執筆の他、朗読活動も精力的に行い、自身のユニットのCDを2枚発表しスロべニア国際詩祭やリトアニア国際詩祭に招致される。第5詩集『隣人のいない部屋』にて第22回萩原朔太郎賞を史上最年少受賞。美術館での展示や作詞など、あらゆる表現を現代詩として発信している。
ゲストアーティストプログラム Vol.1
「親子制作・桜島の地図絵本をつくろう!!」
講師:さめしまことえ
2014年6月28日
あらかじめ手作りした絵本の台紙を用いて想像上の桜島の絵本地図を親子で制作。子どもが本の台紙に自由に絵を描き、ストーリーを考える。表紙を親が制作して、それぞれオリジナルの絵本を完成させた。
さめしまことえ(アーティスト)
静岡県出身。多摩美術大学情報デザイン学科卒業。2007年に桜島に移住。桜島、横浜寿町、別府など各地のアートプロジェクトに参加し、桜島をテーマにした作品を発表する。2014年に「22世紀を鹿児島で生き抜く本!」を作るべく家族で出版社「燦燦舎(さんさんしゃ)」を立ち上げ、「桜島!まるごと絵本~知りたい!桜島・錦江湾ジオパーク~」を出版する。社屋も兼ねる鹿児島市川上町の古民家で暮らす、三歳の双子の母。
ゲストアーティストプログラム Vol.2
「草で織る緑のタペストリー」
講師:永井友美恵
2014年7月26日
道ばたや空き地に生えている植物の「かや」をよこ糸にして、織り機を使わずに緑の大きなタペストリーを制作。完成した全長約6mの作品を名山町の「レトロフト千歳ビル」の屋上からつるした。
永井友美恵(染織家)
東京生まれ。女子美術大学芸術学部工芸科卒業。創作活動と共に池袋西武コミュニティカレッジで「機を使わない織物」、「植物染」の講師を10年間務めた後にミラノ、福岡に暮らす。現在、鹿児島市在住。2008年、地方からの発信拠点として名山町に古ビルを再生したギャラリー「レトロフトMuseo」をスタートさせ、アートのみならず音楽、演劇など幅広いジャンルに対応しながら活動している。
ゲストアーティストプログラム Vol.3
「ルネッサンス(再生)」
講師:セルジオ・カラトローニ
2014年11月29日
セルジオ氏によるレクチャーの後、参加者それぞれが他地域の人に紹介したいおすすめの風景のある場所へ移動し、デジタルカメラで撮影。写真をポストカードにプリントし、カード集を作成した。
セルジオ・カラトローニ(クリエイター)
1951年ミラノ近郊パヴィア生まれ。プロジェクトには、シリア日本大使館の設計や、東京大学120周年記念展覧会の企画、展示設計ほか。東京大学客員教授などの経歴をもつ。現在はミラノと東京を拠点に活動を続けている。
http://www.sergiocalatroni.com/
コラム
平川 渚(KCICスタッフ)
本年度のワークショップのプログラムとして、KCIC周辺のエリアを再発見する目的の「リサーチプログラム」と、参加者がそれぞれ制作した個々の作品を合わせることで大きなひとつの作品となる「制作プログラム」を行った。
リサーチプログラムは「あたらしい・ちずをつくる」と題して、毎回テーマとエリアを変えて実施した。その回に設定されたテーマを持つ風景などを該当エリアから各自見出し、他者に紹介する媒体を制作することで、身近な地域の新たな見方と魅力を探った。特別講師として打楽器奏者の木下賢也氏をお迎えした回のテーマは「音」。参加者は街を歩いて録音機器で様々な音を収集し、マッピングする。最後はそれら参加者が収集した音を素材に、音源を制作し鑑賞した。私たちの街は多種多様な音が溢れていることに気づき、フォーカスを当てるポイントで街の認識が変わるということに気づかされた。
制作プログラムは「糸と言葉でえがく」と題し、参加者が持ち寄った古着を素材に、その衣服にまつわる記憶を糸で縫い付けると同時に、紙に文字でその記憶を書き記すというもの。人々の個人の記憶が重なって、あたらしいひとつの作品を制作した。参加者は手を動かし一針ずつ糸目を増やすことで、静かに過去の自分と向き合い、最後に各自制作したものを発表し合って、個人の記憶を他者と共有した。
本プログラムの特別ワークショップとして、鹿児島市出身で中原中也賞、萩原朔太郎賞を受賞した経歴を持つ、詩人の三角みづ紀氏をお迎えして「言葉と声をつむいで贈る」を開催した。参加者がそれぞれ今、一番手紙を書きたい人へ向けて手紙を書き、それを封筒に入れ封をする。(手紙は実際に投函される。)次に、その手紙を受け取った人の立場になって、自分への返事を詩で記す。最後に完成した詩を参加者それぞれが朗読をした。生前かわいがってくれた大叔母から、仲違いしている母親から、6年後の息子から、返事の詩が自分に届き、それを自分で朗読する。自分の深いところから言葉を紡ぎ出し、それを声に出すこと。そうすることで日々の生活の中では見過ごしていた自分自身の内面と向き合う術(すべ)を知る機会となった。参加者からは、「特別な資格や技術がなくても興味の幅を拡げられた」、「自分と他者を知るきっかけとなり、人は多様であることに気づいた」等の感想をいただいた。
また、今年度は新たに「ゲストアーティストプログラム」を設け、様々なジャンルのアーティストを講師にお迎えし、各作家オリジナルのワークショップを開催した。このプログラムでは、それぞれの内容によって、幅広い年齢層、興味の対象の方がご参加くださった。
さめしまことえ氏の「親子制作・桜島の地図絵本をつくろう!!」では、早くから予約が埋まり、小学生の親子が9組・29名が参加してくださった。子どもが自由にストーリーを考えて絵を描き、大人がその表紙を作る。親子での共同制作は、大人にとっても貴重な機会であるようだった。
また、染織家・永井友美恵氏の「草で織る緑のタペストリー」は、植物の「かや」を使って全長6mのタペストリーを制作し、それをKCICから徒歩3分の場所にある「レトロフト千歳ビル」の屋上からつるし、ビルを飾るというもの。爽やかな緑色の巨大タペストリーは三日間、見慣れた日常の風景を作り変えた。
ミラノと東京を拠点に活躍するクリエイター、セルジオ・カラトローニ氏の「ルネッサンス(再生)」では、参加者がセルジオ氏と共に街を歩いて写真を撮り、この地域を、外の人に紹介するためのポストカードを作成した。参加者それぞれが撮影した写真一枚一枚に対してセルジオ氏が語ったコメントはとても興味深く、日常の中に芸術は存在しているということを知ることとなった。
それぞれの手法で、各参加者の日常生活に還元できるものの見方、捉え方を、わかりやすく示し伝えてくれた多彩なゲストアーティストたちに感謝を述べたい。
2014年6月 8 日
山形屋(天文館ベルグ広場)、アミュプラザ鹿児島(アミュ広場)、マルヤガーデンズ(7階 open garden)
主催:山形屋、アミュプラザ鹿児島、マルヤガーデンズ
企画協力:かごしま文化情報センター(KCIC)
サッカーワールドカップ2014ブラジルに向けて、日本代表の活躍を応援し、サッカーを愛する世界中の人々を応援するアートプロジェクト「MATCH FLAG PROJECT 2014」を開催。対戦国であるコートジボワール、ギリシャ、コロンビアと日本の国旗をモチーフに、会場を訪れた人々と共に「サッカーとアートを融合したマッチフラッグ」を制作した。サッカーの魅力やスポーツと文化の関わり、相手国のことを語り合う場を創出した。
アーティストであり、マッチフラッグプロジェクトリーダーである日比野克彦氏が制作指導を行い、鹿児島市中心部の3つの商業施設の合同企画として開催された。
日比野克彦(ひびの・かつひこ)
アーティスト。1958年岐阜市生まれ、東京藝術大学大学院修了。大学在学中にダンボール作品で注目を浴び、国内外で個展・グループ展を多数開催する他、パブリックアート・舞台美術など、多岐にわたる分野で活動中。近年は各地で一般参加者とその地域の特性を生かしたワークショップを多く行っている。
http://www.hibino.cc/
コラム
宮之原綾子(株式会社しか屋 取締役部長)
マッチフラッグプロジェクトはアーティストの日比野克彦氏がプロジェクトリーダーを務める、日本サッカー協会主催のプロジェクトである。2010年の南アフリカ大会から始まり、2014年ブラジル大会に出場する日本代表を応援する企画として今回は全国12ヶ所で開催された。
鹿児島は12ヶ所目、ブラジル大会を1週間後に控えて日本中がサッカーに注目する中での開催となった。
山形屋、アミュプラザ鹿児島、マルヤガーデンズの3館合同主催でKCICが企画協力として実施、のべで約400人の鹿児島市民が参加した。3館それぞれの特徴を活かした場、それぞれの人との制作となり、広がりのある作品に仕上がった。また、完成後に同じ時間に別々の場所で制作した物を持ち寄り確認する時間は気持ちのよい一体感を生み出した。
マッチフラッグは対戦する2つの国、地域の事を思い描きながら、両チームの選手達がピッチ場で相まみえるように、2つのナショナルフラッグを1つにして試合への思いを形にしていく。
日比野克彦氏が入れるほんの少しの手で、ぱっと作品が変わる瞬間があった。間近で作品ができていく様を目の当たりにする事は、見聞きするだけの事とは圧倒的に違うという事を感じ取る事ができた。
スポーツ×アート。一見全く違うと思われる二つを掛け合わせる事によって生まれるものを参加者自身が体験することは、あらゆる組み合わせでこそ成り立っている社会を解り易く感じる時間であったように思う。
目で見えない物を想像し、見える形にする。アートにできる事の一つであると考える。想像し、考え、手を動かし、形にする事によって、より具体的により深く思いを馳せる事が容易になる。初対面の人とでさえ一緒に制作をすることで、共有体験を得た人々は他人ではなくなる。
人にはそれぞれ得意な事や苦手な事、好きな事や嫌いな事がある。サッカーが好きでプロジェクトに参加した人、アートが好きでプロジェクトに参加した人。双方の人が少しだけこれまで興味のなかった一方に興味を持つきっかけとなり、それが相容れない何かを受け入れる始まりになるといいなと思う。
遠藤保仁選手をはじめ鹿児島に縁の深い選手が選抜されたブラジル大会。
日本中が注目するワールドカップの機会を捉える事によって多くの人と制作をすることができ、面白い企画になったと感じる。
参加した小学生がテレビのインタビューに対し発した、『両方の国を応援したい。でも、日本が勝ってくれたら嬉しい。』『試合が余計に楽しみになった』『将来は日本代表になりたい』等の感想や夢を聞いて、次の大会だけではなく、10年後、20年後が楽しみになった。
テレビで見るだけのワールドカップではなく、応援する気持ちを形にする本プロジェクトが記憶に残り、何かのきっかけになっている事を期待したいと思う。
ワールドカップブラジル大会は終わったが、4年後を想像する。そんな時間を楽しめればと思う。
アート×スポーツ×鹿児島。ますますわくわくは広がる。
2014年10月18日
鹿児島市立美術館前庭、かごしま近代文学館・メルヘン館中庭、
探勝園、照国公園、MBC学園
主催:文化薫る地域の魅力づくり実行委員会、鹿児島市
協力:城山町二の丸町内会、鶴丸城二の丸通り会、MBC学園
鹿児島市立美術館、かごしま近代文学館・メルヘン館、照国公園、探勝園の歴史ある建物群・スポットをつなぐ「かごしま文化ゾーン」を舞台に日暮れのまちなかで行う音楽とあかりの野外イベント。大学生や地元団体、また出演者による光の作品が会場を華やかに演出し、地元で活動する音楽家や伝統芸能の担い手約20組による演奏・踊りを披露する。鑑賞者は、美しい街並を散歩しながら秋の涼やかな夕暮れ時に、音楽と光の風景を楽しむことのできる1晩限りのイベント。
出演者:Ante porro(女性合唱)、イエハルヨン(器楽アンサンブル)、永 志保(島唄)、F4(声楽・器楽アンサンブル)、かごしまウインドクインテッド(吹奏楽アンサンブル)、鹿児島邦楽団(邦楽アンサンブル)、玉龍中学・高等学校吹奏学部、小さな木の笛コカリナ、ぢゃん(ギター弾き語り)、ゼーレ・ムジカ・デュオ(ヴァイオリン・フルート)、長田中学校音楽部、野頭銭太鼓保存会、名山小学校金管バンド、モゼーズ(ゴスペル)、#BIPPERY_HUG(ホルンデュオ)、flower set(尺八・ギター)、リコーダーアンサンブル チェスト、YOKO(ピアノ弾き語り)
あかり制作:「音とあかりの散歩道」出演者、鹿児島大学教育学部美術専修有志、城山町二の丸あいご会、「伝統芸能伝承サマーキャンプ」参加者、根本修平+第一工業大学根本研究室
(五十音順)
コラム
有水あづさ(第一工業大学工学部建築デザイン学科根本研究室4年生)
2回目の参加となる「音とあかりの散歩道」で、私たちはあかりの制作を担当した。今回提案したあかりは、枕(ピロー)のようにビニル袋を膨らませた内部に、LED光源を封入した照明器具だ。光がビニルで拡散し、ぼんやりと全体が明るくなる。これを塔(トール)に取り付け、大きなあかりとして夜道をやわらかく照らす。このイベントは3カ所を会場として開催されるため、来場者が各会場を巡るときにトールからピローを取り外せるように工夫した。
イベント当日は、朝早くから10名ほどの学生が集まり、2チームに分かれ、ピローの補修と制作、トールの組立てをおこなった。ピローチームは、女子学生が中心となったため、終始楽しそうにおしゃべりをしながら作業を終わらせた。10月中旬でまだ日差しも強いなか、男ばかりのトールチームは額に汗して寡黙に組立てていた。午後からは、学生だけでなくボランティアスタッフと一緒にバタバタとピローをトールに設置し、すべて設置し終えて点灯すると、しだいにまわりが暗くなり散歩道を照らす「LEDトール」があらわれた。
LEDトールには、子どもが通り抜けることができる小さな穴が設けられた。大人は身をよじらなければ入れない。子どもたちはその穴をめざとく発見し、秘密基地のように楽しそうに遊んでいた。イベント中盤からピローをLEDトールから取り外して行灯として来場者に配布した。ピローの噂は瞬く間に広まったようで、他の会場からもたくさんの方が訪れ、われわれのもくろみが成功したことに破顔した。学生たちは配布しながら来場者と制作について話したり、子どもたちと一緒にトールで遊んだりとイベントを楽しんでいた。
ひとりの力では、良い空間をつくることができないと学んだ。子ども達から「蛍みたい!」「宇宙みたい!」といわれ、新しい見方を教えてもらうことができ、来場者と一緒にその夜だけの音と光りに包まれた特別な空間を体験した。参加した学生たちも同じように楽しんでいた。こうしたイベントに大学が参加することで、私たちは日常では体験することのできない「空間づくり」を経験することができたと思う。
2014年8月23日、24日
県立青少年研修センター
主催:文化薫る地域の魅力づくり実行委員会、鹿児島市
地域伝統芸能の保存団体間の交流・親睦を図り、伝統芸能の技術研鑚に努めることを目的に開催した伝統芸能伝承サマーキャンプ。昨年度から始まり、今回で2度目の開催となった。場所は、県立青少年研修センターで行われた。
郷土芸能保存団体の指導者や児童・生徒など、約50名が参加した。
まずは参加した保存団体同士の親睦を兼ねてレクリエーションを行った後、伝統芸能の基本動作などを学ぶ研修を行った。最後は、開館されてまだ間もない薩摩藩英国留学生記念館に出向いた。同館のプロデュースを手がけ、本実行委員会の地域伝統芸能部会長である砂田光紀氏から、館内を丁寧に解説していただき、参加者にとっては郷土かごしまの歴史をじっくりと学べる絶好の機会ともなった。
参加者
吉水棒踊り保存会 児童5名 指導者等3名 計8名
中名下棒踊り保存会 児童2名 指導者等1名 計3名
川上棒踊り保存会 児童4名 指導者等5名 計9名
田上上区棒踊り保存会 児童4名 指導者等1名 計5名
大平獅子舞踊り保存会 児童5名 指導者等3名 計8名
帯迫棒踊り保存会 児童2名 指導者等3名 計5名
中ノ町鉦踊り保存会 指導者等1名 計1名
地域伝統芸能部会関係者 8名
実行委員会事務局 5名
合計52名
実施内容
研修1 灯籠づくり、グラウンドゴルフ
研修2 郷土芸能の記録映像視聴、基本動作の研修
研修3 所外活動(薩摩藩英国留学生記念館見学)
2014年8月30日
鹿児島市立吉田小学校体育館
主催:文化薫る地域の魅力づくり実行委員会、鹿児島市、鹿児島市教育委員会
吉田地域で永年伝わる郷土芸能「城内天狗踊り」、「本城花尾神社棒踊り」と、地域外の郷土芸能「山田の鉦踊り」、地元の保育園、小中学校による音楽の演奏と、牟礼岡天空太鼓、よしだポップスオーケストラ演奏により、地域文化の振興につながるイベントを開催した。
本イベントの運営には、地元の吉田校区公民館運営審議会から全面的な協力をいただいた。また、吉田小学校の卒業生らでつくるボランティアグループ「東西会」が制作した竹灯籠などが会場を彩った。
さらに、会場には地域の貴重な文化財である「田の神」も登場。同地域の鵜木と桑之丸の両集落では、この田の神を1年交代で預かる風習があったが、それが途絶えてすでに10年。長い間公民館に鎮座したままの田の神が住民らに担がれ、会場を練り歩いた。
出演団体
第1ステージ
和太鼓 (吉田保育園)
田の神遷座祭り (西下公民館/協力東西会)
城内天狗踊り (城内天狗踊り保存会)
本城花尾神社棒踊り (本城棒踊り保存会)
山田の鉦踊り(山田鉦踊り保存会)
第2ステージ
和太鼓 (牟礼岡天空太鼓)
合唱 (鹿児島市立吉田小学校)
合唱/器楽 (鹿児島市立吉田北中学校:音楽部)
ゲスト
よしだポップスオーケストラ
協力団体
吉田校区公民館運営審議会
東西会
2014年11月29日
鹿児島市立石谷小学校体育館
主催:文化薫る地域の魅力づくり実行委員会、鹿児島市、鹿児島市教育委員会
地域での音楽と伝統芸能のイベントの本年度第2弾として松元地域で開催した。
運営には、地元の石谷校区公民館運営審議会が全面的に協力するとともに、石谷小「きくすいの会」が舞台設営で協力。また、石谷校区成人学級の和紙灯籠や、久木崎益雄氏の植栽が舞台袖を飾り、会場入口には、山田邦子花のアトリエの協力によりいけばなが展示され、多くの来場者を出迎えた。
第1部は、力強い松元ジュニア太鼓の演奏で幕開けし、地域外の民俗芸能「大平の獅子舞」も披露された。第2部は、石谷小学校6年生による郷土の先人「町田久成」などふるさとの歴史について映像と朗読で紹介があった。最後はゲストの「尾崎佳奈子ジャズカルテット」の演奏が会場を盛り上げた。
出演
第1ステージ
和太鼓(松元ジュニア太鼓)、マーチング(仁田尾保育園)、ダンス(石谷ダンスクラブ)、民俗芸能(大平獅子舞踊り保存会)
第2ステージ
映像&朗読(「ふるさとの歴史に学ぶ」石谷小学校6年生)、金管バンド(石谷小学校金管バンド)、吹奏楽(松元中学校吹奏楽部)
ゲスト
ジャズ「尾崎佳奈子 ジャズ カルテット」尾崎佳奈子(A・Sax)、田島良一(Pf)、小松 康(Bass)、森田孝一郎(Drums)
協力団体
石谷校区公民館運営審議会/きくすいの会/ゴールデン八光/石谷校区成人学級/山田邦子花のアトリエ/久木崎益雄
かごしま文化情報センター(KCIC) 所内
常設
KCIC所内にあるボックス状の棚に、KCICがおすすめする県内外の作家の作品を紹介するスペース。KCIC開所中は、自由に観覧できる。絵画、イラスト、陶芸、鋳金、写真など、さまざまなジャンルの作品が並ぶ。昨年度から作家と作品の入れ替えがありつつ、2014年度末の時点で8作家8作品が展示されている。
2015年3月時点入居作家
・杉原木三
・オレクトロニカ
・篠崎理一郎
・岩切秀央
・さめしまことえ(昨年度より継続)
・川瀬浩介(昨年度より継続)
・松尾晴代(昨年度より継続)
・永里関人(昨年度より継続)
大都会のビルの谷間に、旅人になりたい黒い猫がいました。小さな小さな野良猫です。その猫は夢の中で旅をしています。
作家プロフィール/
1980年宮崎県生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻修了
現在 宮崎県東諸県郡綾町在住 日本鋳金家協会会員
2013年 くろしおの芸術祭~くろしおアートプロジェクト~(鹿児島県・西之表市)、2012年 第10回 日・中・韓美術交流展A-ONE「和」(福岡アジア美術館)、2011年 杉原木三個展~思考の出口~(宮崎県立美術館)、2010年 第5回大黒屋現代アート公募展 (栃木県那須塩原市・大黒屋サロン)、2009年 別府現代芸術フェスティバル『わくわく混浴アパートメント』(大分県別府市)、2008年 触れる造形展2008 (鹿児島県南九州市・かわなべ森の学校)、2007年 佐野ルネッサンス鋳金展 (栃木県・佐野市文化会館)
幼少期によく行っていた色あそび
その発想を改めて取り入れてみた作品です。
シンプルな構成をいつでも大事にしていたいです。
作家プロフィール/
1989年生まれ
鹿児島大学 大学院理工学研究科修了
イラストレーター、ペン画作家として活動。
2013 「U1FILE COMPE」 大寺聡賞
2014 「シドニー・ジャパン ニューアーティスト展」ヤングアーティスト賞
2015 「ASIAN CREATIVE AWARDS」最終グランプリ候補ノミネート/ adobo magazine賞
http://shinozaki-riichiro.tumblr.com/
- 箱形のちいさな町
九州の内陸部に位置する大分県竹田市の城下町は、緑と岩に囲まれた町です。枡目状の通りには、町の記憶があちこちに。耳を澄ませば、さらさらと歴史の音が聴こえてきます。田能村竹田や瀧廉太郎を輩出したこの町は、現在、あらたにクリエイティブなお店がオープンし、アーティストたちが、つぎつぎと工房をかまえています。Taketa art box(たけた アートボックス)には、市民や移住者、竹田市外からの訪問者が 城下町を歩き「面白い」と感じた光景を収めています。この箱は、竹田市城下町からの贈り物です。箱を手がかりに、お店に立ち寄りながら、町を歩いてみてください。Taketa art box は、竹田市城下町のあらたな楽しみ方を提案します。
作家プロフィール/
2009年、加藤亮(大分県大分市出身)と児玉順平(熊本県出身)(ともに1984生まれ)により結成された美術ユニット。自らの表現を行なう傍ら、「制作と生活」をモットーに、オレクトロニカとしての活動を展開。生活の大半を制作で占める日々を過ごしている。表現の手法にとらわれず作品制作や空間プロデュース、アートプロジェクトのプロデュースを行っている。
自然は、沈黙である。
自ら語りかけてこない。
自然は、美しい。
私は、自然との対話を試みる。
それを土を通して伝えたい。
子供は、衝動的である。
興味あるものに、すぐ触る。
なぜ衝動的に触ってしまうのか。
それは、偽りでない美しさがあるからである。
私は、そんな作品づくりをしていきたい。
作家プロフィール/
第42回鹿児島陶芸展 創作部門 特選(2014)
第69回南日本美術展 入選(2014)
2015年鹿児島大学大学院 教育学研究科教育実践総合専攻 芸術・スポーツ系入学予定
KCICの活動を凝縮したフリーペーパー(年2回発行)。片面はデザイナーやアーティストによるアートワーク、もう片面はKCICの活動を紹介。拡げるとA2サイズのポスター判に、また折りたたむとCDジャケットサイズになり、好きな場所に貼ったり、鞄やノートに挟んで持ち歩いたりできる。現在、国内約100箇所で配布中。
Arts Crossing 03
[アートワーク面]「カゴシマ トーキョー 断片」デザイン:松本弦人
[情報面] 「かごしまのうわさ」プロジェクト 山本耕一郎インタビュー ほか デザイン:馬頭亮太(オンドデザイン)
Arts Crossing 04
[アートワーク面] KCIC Annual Report 02 アートワーク
[情報面] KCIC Annual Report 02 コンテンツ紹介
デザイン:馬頭亮太(オンドデザイン)※両面とも
KCICの活動“文化情報の発信”を担うウェブサイト。鹿児島を中心に、展覧会やワークショップなどのイベント情報を紹介する他、2014年夏のリニューアル時には、県内のスポットをリスト化、そしてガイド情報を整理し、ナビゲーション機能もリンクした「かごしまアートナビ」や、市内に数多く残る伝統芸能の踊り及び保存団体を紹介する「伝統芸能MAP」や「奉納行事年間スケジュール」も新たに加わった。タブレット・スマートフォンへも対応。
http://www.kcic.jp/
KCIC横のIT体験コーナーが2014年10月末に閉鎖したことに伴い、KCICの拡張が決定。展示やワークショップが出来るスペースを備えた新たな拠点としてリニューアルオープンすることとなった。
設計・施工
根本修平+第一工業大学根本研究室
機能
オフィス:スタッフが通常業務を行う場所
デポ:倉庫
スタジオA:美術書籍を読んだり、アート情報のフライヤーを入手したり出来るオープンスペース
スタジオB:ギャラリー・ワークショップスペース。KCIC主催のワークショップやセミナーなどのイベントを行う交流スペースも兼ねる。
施工期間:2014年12月~2015年3月
新KCICオープン日:2015年4月2日
コラム
根本修平(第一工業大学 工学部建築デザイン学科 講師)
KCIC開所から1年半がたち、われわれの活動の幅はひろがった。当初の情報を編集し発信する場所は、ワークショップや他の団体との協働などを通して、質と量のいずれにおいても鹿児島の芸術文化をバックアップする一翼へと変化した。活動域の拡張は、ここに関わる人の数に比例し、アクティビティの種類にも比例する。やがてこぼれでるほどに賑やかな場所になったここでは、複数の事業や取組みが並走している。今回の施設拡張計画(KCIC2)では、混在するアクティビティを整理し、隣り合う旧IT体験コーナー(ITC)を含む2部屋でそれらを受け止める空間を設(しつら)えた。
検討する際の条件として最も課題になったのは、ITCとのつながり方だ。ITCとの間には、施設管理上で人通口を2カ所しか設けることができない。活動が有機的なアメーバのように連鎖していく現状を鑑みると、大らかなワンルームが来るKCICのキメラ化には適当な形式としてイメージされるが、この条件のもとでは分節を与えなければならない。そこで、改めてKCICスタッフからのヒアリングをもとにアクティビティを整理した。アクティビティには、2種類がある。活動が最も高まる瞬間とそれ以外である。ここではイベントはピークであり、事務作業はノンピークになる。ピークに空間を与えるのは比較的簡単で、その結果は部屋の並ぶ退屈な場所になってしまう。ここで設計したのはノンピークのあり方で、それは些細な日常をつなげることとも言い換えられるかもしれない。
結果としては、2部屋をピークから大きく4つに分けた。閲覧、展示、事務、収納とざっくり名称を与えることができる。しかしそれぞれは、オフピークを含めて複数のアクティビティが併存し、重合する。ふんわりいえば、ここでもあそこでもできる的な空間が、視線や動線によってやんわりつながっている状態をつくることだ。展示空間では、展示の側で書架から取り出した本を読みつつ、ある時はレクチャーやワークショップも開催されるといった具合である。
永山由高(一般社団法人鹿児島天文館総合研究所Ten-Lab 理事長)
地域コミュニティの形成や支援を仕事にして今年で6年目に入る。
関わった地域は甑島や種子島などの離島、鹿屋や日置などの中山間地など、多岐にわたる。
私の仕事の半分以上は、地域に入り、皆さんのお話を聞くこと。どんなプロジェクトであっても、まずは地元の方のお話をじっくり聞くことから始める。
インタビューは短くても1時間。長ければ3時間以上にもわたる。「地域づくりのプロ」としてではなく、ひとりの若者として、地域の実情を伺うと、最初は街に対する諦めと、行政含む他者への批判が怒涛のようにあふれてくる。
「この街はだめだ。」
「東京に出た息子にも、ここには仕事がないから帰ってくるな!と伝えているんだ。」
「行政は何もしてくれない。この街は見捨てられたんだ。」
それらの声を受け止め、さらにその言葉の先にあるものをじっと待つ。
すると、少しずつ、本当に少しずつ、不満や不安の先にある、まだ完全には損なわれていない光が見えてくる。
「本当は、あの棚田を活かして、地域の魅力を発信したいんだ」
「孫をこの街で育てられたら、どんなに豊かな環境を与えられることか」
そう、彼らは、本音のところで、まだ諦めてはいない。
その小さな小さな光を、大きくするのが、私の仕事。
本音で地域を良くしたいと思う、一人ひとりの皆さんの前向きなエネルギーをつなぎ、小さくても確かな第一歩を踏み出してもらう。
それは、火山灰を活用した小さなスポーツイベントだったり、漁師が使わなくなった大漁旗をアレンジした前掛けだったり、島に古くから伝わる民具の再生だったり。
それらの第一歩を地域が生み出すとき、住民の皆さんは、表現者の顔になる。
地域コミュニティは、小さくても確かな一歩を求めている。そしてその一歩を踏み出すのは、住民一人ひとりの「これ、やりたい!」という思い。まだ見ぬ景色を見てみたいという、純粋な欲求。
地域再生は、アートの現場なのかもしれない。
かごしま文化情報センター(KCIC)が鹿児島に誕生して1年半。
アートが身近になることは、地域の「これやりたい!」を大きく加速する。
まだ見ぬ景色を見るための取り組みは、当事者に強い意志を、他者に深い寛容性を求める。
当事者の強い意志と、他者の深い寛容性。
それこそが、アートが街にもたらすもの。
それこそが、地域再生に必要なもの。
アートの普及は、地域の底力をゆるやかに引き上げる。
大層なお題目ありきの、行政主導プロジェクトは、もういらない。
かごしま文化情報センターが、さらに自由に、「やりたい!」を追求することは、確実に鹿児島の地域コミュニティをempower することにつながる。
もっと、もっと自由に。
KCICのさらなるジャンプに期待しています。
永山由高(ながやま・よしたか)
1983年 鹿児島県日置市生まれ 九州大学法学部を卒業後、日本政策投資銀行に入行。都市開発部・中国支店企画調査課などを経て、2009年より鹿児島へ。天文館で朝読書TenDokuなどの都市型コミュニティ形成の経験を活かし、現在は鹿児島県内各地の地域コミュニティ支援に従事している。
http://www.ten-lab.org/
さめしまことえ(アーティスト)
私がはじめて桜島を訪れたのは2006年。人びとの温かさに触れ、翌年住民票を移し、桜島の廃業した温泉ホテルを会場にしたアートプロジェクトを行った。客室や大浴場、宴会場や厨房などがある広い敷地内に、勢いのある作品群。見応えも十分で多くの来場者が訪れた。
しかし、慣れない土地での暮らしは苦労も多かった。嫉妬やプライド、うわさ話など、地元の嫌なところも見た。逆に私のような都会からのよそ者が、同世代の住民を傷つけてしまうこともあった。
桜島プロジェクトの実績のおかげで、私はその後、全国各地のアートプロジェクトに呼ばれることとなった。別府、横浜、佐賀、福岡…。桜島に住所を置きながら、心の半分は常に別の場所にあった。
あの頃はそうでなければ鹿児島という場所に居続けることができなかったのだ。
しかし、結婚・妊娠によって移動ばかりの生活は終わった。他のどこでもなく、この土地で生きなければいけないんだ。私はとうとう覚悟を決めた。
そんな中、東日本大震災が起きた。多くの人がふるさとを追われた。日本中がいままでの便利すぎる暮らしを反省し、立ち止まった。皆が当事者となってこの国の将来を真剣に考えた。たくさんの人がボランティアに参加した。
あれから4年が経った。ほとんどの人が、今日を生きるのに精一杯。仕事や家事や介護で忙しい。時間なんてないと言う。
なんか違う、でもどうすればいい?
そのヒントをもらうべく、2014年8月に、桜島で「九州アート車座会議」を行った。九州各地でアートやデザインに携わる立役者が集まり、活動の報告をするというもの。福岡、大分、宮崎など九州各地から13団体が集まり発表をした。
鹿児島からは、レトロフト千歳ビル、吹上ワンダーマップ、OSHIKAKEデザインかごしま、おおすみ-かごしま芸術祭、かごしま文化情報センター(KCIC)が参加した。
地に足のついた個性的な活動は、それぞれの地域に浸透し、大きな役割を担っていた。もし、彼らがいなかったら、貴重な自然や文化、住民の思いが、壊されていることだって十分あり得るのだ。
会の終了後、参加者から、このような機会をつくったことへ感謝の言葉をもらった。
鹿児島を彩る魅力的な活動は多々あれど、主催者同士が会う機会は、本当に少ないのだ。
ここ数年、多くの人が鹿児島に移住をしてきていている。もとからある活動に、移住者が華を加えている。しがらみのない彼らはそれぞれの活動をやわらかく繋いでいる。
これからの10年で鹿児島はどう変わるだろう。ものごとをじっくり考える時間や、現状に疑問を持つこと、表現することを、すべての人に開きたい。未来を作るのは、今ここにいる私たちだから。
さめしまことえ
旧姓浦田琴恵。静岡市出身、鹿児島市在住。2007年に東京から桜島に移住、桜島の廃業した温泉ホテルでアートプロジェクトを開催。以後、別府「混浴温泉世界」や横浜「KOTOBUKIクリエイティブアクション」など各地のアートプロジェクトに携わる。2014年、夫と鹿児島で出版社「燦燦舎」(http://san-san-sha.com/)を立ち上げる。「桜島!まるごと絵本」では挿絵を担当。絵本は販売一年で三刷りが決定する。
早川由美子(KCICアドミニストレーション)
オープニングは、放っておいてもその熱量で走り切れるが、その熱量故に立ち止まれない。2年目は、その進んできた道や乗り物をちゃんと見届けなければならない意識が関係者皆にあった。それだけ皆の中で、自分たちで決めたはずの乗り物も、過ごしてきた時間も、自分のものになっていなかったのだろう。
乗り物の基軸となっているのが、電子書籍。ほぼ1年がかりの制作となった松本弦人氏の「カゴシマ トーキョー 断片」は、私たちがアーティスト本と称しているシリーズの2014年度版。他に、地域×アート本シリーズ、アニュアル本シリーズとある。
かごしま文化情報センターの構想段階において、乗り物を電子書籍と決めたのは、文字通り、電子上(ネット上)に書籍があればよく、必ずしも紙媒体での制作が必須ではない安価性と、誰でもいつでもどこからでもアクセスできる広範性、そしてその特質である更新性だったが、KCICが“アートセンターではなく、情報センターである”事を意識する上で、中心的に情報を提供するものとして基軸になる事は明らかだった。
しかし、恥ずかしながら、ろくに電子書籍に接した事もなかった私にとって、“アートセンターではなく、情報センターである”その立ち位置もよく見えない中、よくわからないものを基軸にして、本当に今後数年間もこの事業を引っ張っていけるのか不安だった。その不安を、一筋の光とともに期待に変えてくれたのが、BCCKSの松本弦人氏だった。それでも、まだ自分のモノになっていない段階においては、吹けば飛ぶような光に宿る淡い期待であった。
それを我が物にするためにも、電子書籍と1日も早くきちんと向き合う必要があった。そういう意味でも松本弦人氏との企画は必然だったのかもしれない。松本氏は、見事に、淡い光を、未来を導く明るいトーチに変えてくれた。電子書籍の可能性を探る旅=自分が今いるこの場や活動を未来へつなぐための旅。それは、それにも増して、乗り物の性能や運転手、同伴者、選ぶ道、何よりそれでどこに行くか――要は、中身だ!という物事の本質に戻る旅でもあった。松本氏の見せてくれた一連の仕事は、そのすべてから、言葉以上に伝わってくるものが多かった。この歳になっても(この歳になったからか)学ぶものは多い。若いスタッフはもっとそうであっただろうと思う。
手探りで始まったKCICの1年目を支えてくれたのは、より良いものになるよう力を貸してくださったたくさんの関係者や賛同、参加してくださった皆様であることは言うまでもない。そして、共に汗水流してくれた有能な仲間たち。心から感謝。
2年目にして、すべては、俄然、面白くなった。
2015年3月21日 発行 初版
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アートを軸に、ジャンルを超えた表現活動を発信する鹿児島市のアートセンター。