── 我が子へ、自分の夢を継がせる残酷さ
〈連載小説・後編〉
主人公と劉(りゅう)は少しずつ距離を縮めていく。だが、父とはケンカの日々。劉は十月になると、ここを離れ、別の場所で働いてしまう。劉に恋をする主人公。父親との関係は回復しない。とうとう、引きこもってしまう。
中学三年生になった時、劉が戻ってきた。浮かない顔をしている。聞くと、アメリカに行ってしまうらしい。主人公は、一緒にアメリカに行くと言うが……?
※前編は2015年03月号に掲載されています。
http://gunsu201503.tumblr.com/
劉はね、近所の人が貸してくれたんだ。まだ日本に来て日が浅かったみたい。
「よろしくお願いします」
たどたどしかった。まだ日本に慣れてないんだろうなって思った。でも、キャベツを刈る作業も箱に詰める作業も早かった。
劉は瞼を必死に開けながら、作業していた。そんな姿を見て、可哀想だなって思った。よりによって、こんな家族の所で働かせられて。
あいつはチラチラ劉を見ていた。働きぶりを見ていたのかと思えば、違ったの。
中国人の噂は、あまり良くなかった。わざと指を切り落として、保険をもらって帰国したり、他の国の留学生を、集団でリンチしたり。劉もわざと怪我して、金をふんだくるんじゃないかって、思ってたみたい。
だけど、劉は一生懸命に働いていた。噂の良くない中国人にしては、めずらしかった。
午前七時に、やっと朝食にありつけた。
「ありがとうございます」
四人、日陰に並んで食べた。慣れない仕事で疲れて、最初はみんな無言。
「劉さんは、日本に来てどれくらいですか」
ママが聞いた。
「あー……二ヶ月です」
「留学生?」
「はい」
※サンプルはここまでです。続いてインタビューをご覧ください。
どうも、落語大好き芦火屋与太郎(あしかや・よたろう)です。
出身は埼玉県。趣味はスノーボードです。
前回は、名前「与太郎」をお話させてもらいました。
では名字「芦火屋」は? 特に理由はありません。屋号の名前は欲しかった。ただそれだけですかね。
今は仕事を終えては、落語を聞いて、本を読む生活をしています。
推している落語家は、柳家蕎太郎(やなぎや・きょうたろう)です。好きな落語は、『鼠穴(ねずみあな)』です。落語では珍しい、暗い話なんです。
映画評論家、町山智浩(まちやま・ともひろ)の本
『アメリカは今日もステロイドを打つ』
の中の一つ、
「アメリカには星一徹がいっぱい」
という章があります。内容は、私が書いた作品と同じです。我が子に自分の夢を無理矢理託す。それは、その子のためではなく、自分が満足するためなんです。父親はそれ以外の教育は無駄だと言っています。この本を読んで、頭の中に作品が浮かび上がってきました。
今、執筆しているのは、歴史上の人物を題材にした作品です。
歴史上の人物のほとんどは、一つの見方しかされていません。ですが、調べていきますと、全く違った面がある事がわかります。その違った面を中心にした物語を、執筆していきたいと思います。
それを読んでもらって、楽しめてもらったら幸いです。
まず、その人物が生きていた時代の歴史小説を沢山読みます。
その中で気になった点、参考にできる点をメモし、資料を読んでいきます。
気をつけなければいけないのは、相手の呼び方です。
「殿」なのか「殿様」なのか。これは作者によって違います。私はなるべく、現代人が読んでも苦にならないように、書いています。
一番難しいのは、現代にはなくなってしまった道具です。これを言葉でどう表現するのかが難しいです。私は、道具の形や使い方を説明するだけではなく、人の動作も入れるようにしています。
一番いいのは、自分が探している資料が保存されている所に実際に行ってみるとか、所有されている人に取材をしてみるとか、自分の目で見たり触れたりした方がいいですね。
日本独立作家同盟は、インディーズ出版分野で活動する会員相互の協力により、伝統的手法では出版困難な作品の企画・編集・制作支援などを通じて品質向上を図り、著者の育成と知名度向上・作品の頒布を促進し、読者と著者のコミュニケーションを活性化することで、多種多様な出版文化の振興に貢献します。
http://www.allianceindependentauthors.jp/
2015年4月21日 発行 初版
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