この本はタチヨミ版です。
── BCCKSが模索する「あたらしい出版のかたち」〈ゲストコラム〉
── 砂漠に眠る場違いな代物は荒ぶる神の名が。〈読み切り小説〉
── 日ロ制作の『罪と罰』のドラマを比較。〈既刊評論・再録〉
── 煌く宙と地球それぞれ君は何を見て呟くの?〈連載小説・第5回〉
日本独立作家同盟について
群雛に参加してみませんか?
正会員・賛助会員募集中!
セミナー・勉強会について
『群雛ポータル』始動!
── BCCKSが模索する「あたらしい出版のかたち」
〈ゲストコラム〉
BCCKS(ブックス)の代表取締役COOをしている山本です。二〇〇七年の設立当初から、BCCKSの運営全般を見ています。開発の方針やリリースの決定、デバッグからお問い合わせまで。代表というよりはプロジェクトマネージャーのような感じです。
実はもうひとつの顔もあって、BCCKSの出資会社のひとつであるジャムズワークスという会社で代表兼ゲームのプロデューサーもしています。
もともとはリクルートという会社に一〇年以上勤めていました。リクルートでは経営企画部で数年を過ごした後、ゲーム雑誌の編集に携わり、そこからリクルートと任天堂が作ったクリエイターエージェントを行う会社に希望して異動しました。クリエイターが作りたいゲームを会社設立などの体制づくりや資金面から支援を行う会社で、「作る人をサポートしたい」という気持ちと「開発っておもしろい」という意識はこの仕事がきっかけで生まれたような気がします。この仕事と共にいまは亡きメディアファクトリーを兼務し、ゲームの出版、玩具、カードゲーム事業、MF文庫Jの立ち上げなども経験させてもらいました。それこそ朝から夜明けまで、がむしゃらに働いていた時期です。あまりに忙しくなり、好きな人たちと組むことが難しくなったことと会社の方針変更もあり、二〇〇三年に退職して独立しました。
今回ゲスト寄稿という場をお借りして、BCCKSの成り立ちや行ってきたこと、今後考えていることなどをお話しできればと思います。
二〇〇六年に、以前エージェントをしていた松本弦人(現・BCCKSクリエイティブオフィサー)から、とある開発案件の相談を受け、「実現させるためにどこの企業に話を持っていこうか」と話していたところに「ウェブで本を作る」というアイディアが出てきました。世の中的には動画も音楽も誰もがインターネットで公開できるようになってきた中で、編集者に出会わずとも本を作って公開できるサービスが作れるとしたらおもしろいことになるのではと思い「だったらあたしがやりたい」と手をあげたことがきっかけです。小・中・高と図書委員長をやっていて本が大好きなことも手伝ってわくわくし、なんとか実現したいと思いました。
儲かるサービスだとは思わなかったので、手弁当で開発をしてくれるパートナーを探していたところに、現在共同代表をしているディジティ・ミニミの竹中直純に出会い、二〇〇七年に会社を立ち上げました。彼は優秀な開発者をアサインしてくれ、全員が他の仕事も持っている状態で、週に一度か二度、それぞれのオフィスを貸しあって夕刻に集まるスタイルで開発を進めました。
ちなみにBCCKSの名前の由来はBOOKの「O」を「C」にして、「開かれた本」という意味を込めています。創設者のひとりである編集者の伊藤ガビンが名付け親です。
タチヨミ版はここまでとなります。
2015年5月26日 発行 初版
bb_B_00135448
bcck: http://bccks.jp/bcck/00135448/info
user: http://bccks.jp/user/121026
format:#002t
Powered by BCCKS
株式会社BCCKS
〒141-0021
東京都品川区上大崎 1-5-5 201
contact@bccks.jp
http://bccks.jp
日本独立作家同盟は、インディーズ出版分野で活動する会員相互の協力により、伝統的手法では出版困難な作品の企画・編集・制作などのサポートを通じて品質向上を図り、著者の育成と知名度向上・作品の頒布を促進し、読者と著者のコミュニケーションを活性化することで、多種多様な出版文化の振興に貢献します。
http://www.allianceindependentauthors.jp/