── 神出鬼没な、歴史に隠されたヒーロー像
〈読み切り小説〉
新世紀編テーマ:時代が移ってもカッコ良く優しいヒーロー。それだけ伝えたくて書きました。
構成上は長期シリーズ中、末端に近いエピソードなので、冒頭に経緯補足の説話を挿入しましたので、一見難しそうですが、本編はシンプルな娯楽作にしてあります。
主人公の出番は、登場人物のサポーターに撤していて控えめですが、万能ヒーローらしく、ツボを押さえて現れます。
筋書き:悪徳商社の企みに、平凡な父娘と機長が巻き込まれ、片や助けられ、片や重大な運命を背負わされます。
背景に、少年と12人衆の積年の対決が絡んでいますが、最後はヒーローは謎を残しつつも痛快な結末という、水戸黄門路線の安心ラストなので、一気に読み進めて頂けます。
『念力少年』と命名したのは、基に東洋の歴史・文明があるので、作品の中で東洋的なテイストと意外性を出したかったからです。
主人公の素性と舞台に違和感があるかもしれません。設定上スパンが長いためですが、少し心配です。
前説話
中国4千年の歴史などと申しますが、有史より以前にも高度な文明が、興っては没し繁栄しては滅亡して、漸くアジア東部では古代中国、夏の時代となりました。
一説には、過去4、5千年単位での天変地異が繰り返され、その度に地上の歴史も塗り変えられたのではないか、と疑う者も少なくございません。
とすると、その消えた高度な業とは、いか程のものだったのでしょうか。
このお話は、アジア西方に興った文明の業が、後世のアジア東方へ漏れ伝わった事から始まるお話でございます。
それは昔、今で言う中国が未だ三つの国に別れて争っていた頃。
さらに西方に月氏という共和国あり。
月氏国は元々、春明なる謎の高度な業を持った強大国家が、中心を失い衰退した結果出来た、分裂国家の一つでした。
今は、人が足を踏み入れるには困難を極める程に荒れ果てた地域となっておりますが、かつて栄華を極め、様々なテクノロジーが花開いたユートピアがそこにあったのでございます。
さて、その春明の成れの果て、月氏共和国の西方、汗南国にその最たる末裔の業部が残り、将来に子孫が再び繁栄することを願って、いわばタイムカプセルのような箱を所々に埋めました。
そして、その番人として永遠の命を授けた者をその上に置いていき、やがて彼らはどこかへ姿を消していきました。
その後彼らとその業はどこへ行ったのでしょうか?
それは、やがて人知れず歴史の表舞台から消えて行きました。
長い年月が、その事実を伝説とし、月氏国西方にそびえるとされた蓬莱山が、東方人に伝説の対象として崇められるようになります。
その伝説の基となった月氏の南西、汗南国の村に、1人のマントに身を包んだ者が辿り着きました。
その乞食姿の者の、似つかわしくもなく首にさげた光るものは、一見装飾品の首飾りに見えましたが、その実は現代の技術でも加工が困難であろう、忘れ去られた業の結晶であり、また唯一の証でした。
人呼んで〝念力少年〟。
不老不死にして時に支配されず、あらゆる人の歴史に現る、神出鬼没、大胆不敵な謎者でございます……。
※サンプルはここまでです。続いてインタビューをご覧ください。
名前:くろま
略歴:
名古屋あんかけスパの紹介記事に始まって、今年新たにはてなでブログを毎日公開中で、この作品が出版される頃には投稿数が4カ月で200件達成予定。これが200万円だったら良いのですが、未だ収入には繋がってません。
中断していた小説を基に長編を完成させて以来、創作にハマって今もコツコツ執筆中です。
5年間で10数本執筆(未発表)しましたが、この群雛で叩き直されてから、ただ今全作品見直し中。
新作執筆も少しずつ進めながら、加筆訂正できたものから、幾つかの方法で公開していきます。
こんな状態なので、空き時間のほぼ100%は小説漬けですが、自分には並行して進める方法が性に合っているようです。
公開作、運営中ブログ(3点)
◆小説ブログ:『ゆれる想いと、ゆらぐ心の物語』
http://yureyura-novel.blogspot.jp/
概要:少年少女のゆれる想いを、また人間達のゆらぐ心を軸にした小説。今年開始短編7話と、連載1作全話公開中。
◆小説ブログ:『stories of Samurai Zone...』
http://samurai-zone.blogspot.jp/
概要:海外の人にも楽しんで貰える小説を目指す。昨年から公開開始、現在短編1作、連載2作公開中。
◆個人ブログ:『くろま流×NAGOYA式ブログ』
http://kuromaryu.hatenablog.jp/
概要:名古屋市を中心とした地方・全国の関連情報、雑記。自主ノルマのお陰で毎日更新中。
※自業自得なのですが、個人ブログに忙殺され小説更新進んでおらず、本末転倒な状態を打破するために、今回ゴリ押しして参加させて頂きます。
『月刊群雛』2015年03月号に寄稿した作品より半年前の2012年にSF物を書こうとした頃に、映画『バットマン』を観た時の感動から、カッコいいヒーローが書きたくなりました。それと作中で匂わせている、タイタニック号沈没に囁かれる疑惑を絡めて、歴史は繰り返される事を書きたかったからです。
先にも書いた、映画『バットマン』と、作画グループ時代から愛読していた聖悠紀(ひじり・ゆき)先生の代表作、漫画『超人ロック』です。読む人が読めばバレバレなので、予めカミングアウトさせて頂きます。
筆者の様にヒーロー物で感動したとか、とにかくヒーロー・ヒロインを愛する人達です。本作は読みやすい、単純明快な展開の娯楽作です。コーヒーブレイクに気軽に読んでほしいです。
プロットも考えずに、思いつきでイッキに書き上げたので、2~3日でほぼ完成していたと思います。
小説を作る方に時間を取られて大した宣伝もせず、専らブログでの自作の公開と、投稿サイトへの寄稿だけです。
電子出版されてる方は、読んで欲しい作品と、読んで貰える作品の分別・切り分ける基準はどこでしょうか。
また、出版して良いか悪いか、誰が判断しているんでしょう。
セルフと付く以上は、自己責任であるのは当然ですが、販売に要するリスクは仕方ないとしても、品質に関する管理は第三者が行う性質のものだと思います。
新しいメディアとして読者に既存のものよりアピールするために、紙業界でいう編集者に相当するフィルターは、読者の手に渡る前に、必要と考えます。
その機関の一つとして、日本独立作家同盟があると理解しています。
最近は、全く本を読めていないのですが、TVで活躍されているお笑い芸人さんの、本職以外の才能をうかがえる番組が多く、その活躍がとても興味深いです。
自分が伝えたい事を、ブログ記事で伝える活動は順調です。技術的にも収益的にも小説に繋がる学ぶべき事がたくさん有りそうです、今後も地道に続けます。
小説も電子書籍化と販売を具体的に進めたいと思います。
つたない作品を読んで頂きありがとうございます。短編は難しいですが手は抜いてないつもりです、一言でも感想貰えれば嬉しいです。
日本独立作家同盟は、インディーズ出版分野で活動する会員相互の協力により、伝統的手法では出版困難な作品の企画・編集・制作支援などを通じて品質向上を図り、著者の育成と知名度向上・作品の頒布を促進し、読者と著者のコミュニケーションを活性化することで、多種多様な出版文化の振興に貢献します。
http://www.allianceindependentauthors.jp/
2015年5月24日 発行 初版
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