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この本はタチヨミ版です。
夏休み(7月)の勉強の、各教科の勉強の仕方の話を始める前に、できれば、7月上旬、期末テスト後、特に教科に絞らずに、必ずやってもらいたいことが、二つあります。
一つ目は、成績と進級・進学要綱の確認です。
終業日まで、成績表が渡されないかもしれませんが、その時は、その日、必ず見るようにして下さい。
そして、こちらも同じく、終業日までに『再度』確認してもらいたいのが、『夏休みの宿題』の『総数』と『総量』の確認です。
この二つは、7月の夏休みに入る前、つまり『終業日』『まで』に確認し終えておくことをオススメします。
長期休暇となる夏休みですが、おそらく去年の宿題もそうだったでしょう、『いつでもやれる』『いつかやる』『いつやっても良い』の感覚でいると、『いつまでも始められず』『いつまでも溜め込んで』『気付いたら時間が無い』なんてことになります。
この二つの確認は、『たかだか』確認する『だけ』のことで、難しい手順や作業があるわけでもなく、覚えなければならない単語・公式というわけでもありません。
そのくらいのことも『やれない』『できない』をいってると、学校の勉強『ごとき』はもちろんのこと、あなたの将来・未来・夢の勉強『なんて』、到底やれない・できないとなりますので、最低限、この確認ぐらいは、どんなに面倒でも、やってみて下さい。
今後というよりも、学校を卒業して、社会に出るとこういった書類の確認が主な、そして最も重要な仕事、作業となります。
怠れば怠るほど、因果応報の報いを受けることになりますので、若いうちからきちんと自分からやっておくことをオススメします。
これらの確認までができれば、夏休みに入るにあたり及第点です。
できれば、その先、『もうその時点(終業日)で、宿題が終わっている』あるいは『夏休み(7月)の(宿題の)計画は完璧』となっていると頼もしいのですが。
これもまた皮肉なことに、勉強ができる人、点数・成績を取れている人、効率良く勉強ができる人ほど、この夏休み前に、事前に、ある程度宿題を終わらせています。
『本来』なら、できない方、効率が悪い方が、事前事前に動いて、できる方に追いつく、負けないようにするものですが、昨今は逆転現象の差が開くどころか、やらないからできない、やっているからできると、原因論になってきているように思えます。
こうなってくると、強制的にでもやらせた方が、できるのではないかと意見が出てくると思います。そのためか、昨今の私立校・中高一貫校では若干、この傾向が強くなってきているように思われます。
やれと強制しているわけではありませんが、やってこないペナルティ(罰則)が厳しくなってきているように見受けられますので、結局は遠まわしに『(宿題を)やれ』と強制していることになります。
個人的には、テストの点数以上に、こういった宿題などの平常点が、幅を利かせるのはどうかと思いますが、残念ながら昨今は確かに、平常点を取っている方ほど、テストの点数・成績を取っております。
逆に、宿題を出さない・平常点を取らない方が、その平常点分の点数を補うほど、テストで点数を取るということが少なくなってきたように思えます。
そのことを踏まえて、よく考えて、この夏休み、自分はどちらの道を進みたいか、決めてみて下さい。
夏休みの宿題はできれば7月中に終わる、最高は終業日前までに終わる、最低は8月末に終わる、ありえないのは『出さない』という選択をとることです。
皆さんが夏休みに入る前に、入った後に、どう思おうが、どう考えようが、どうなっていようが、時間は坦々と過ぎていきますので、気をつけて下さい。
さて、長くなりましたが、こうして、成績と進級・進学要綱、『夏休みの宿題』の『総数』と『総量』の確認が終わったら、次は楽しい楽しい夏休みの計画を立ててみましょう。
教育関係者がこう書くと、嫌味に聞こえるかもしれませんが、夏休みの計画は、まずは『楽しい』予定から埋めていくことをオススメします。
そして、勉強の計画は、とりあえずは『7月中』『10日間』の計画を立てることをオススメします。
その先、8月以降は『未定』=やらないというわけではありませんが、大人でも長期的な計画を完璧にこなすということが難しいので、まずは『7月中』『10日間』の計画を試してみてから、8月以降の計画・予定を『決めなおす』『計画をし直す・修正する』ようにして下さい。
夏休みに入る段階で、8月の予定・計画を立てるのは構わないですが、失礼ながら、一学期中間テスト、期末テストと仮に、たったの2週間、14日間、1週間、7日間の計画・予定をこなせない、完璧にできない方が、自由で何の縛りもなく、楽しい夏休みの40日間の計画・予定を、完璧にできるという保障がありますか?
テスト前に出来ていたという方は、テストの点数、そして成績にも『余裕』が出来ておりますので、当然、この夏休みでも、テスト後から終業日までの間も計画通りに動いていて、もうすでに、宿題も終わりかけているという状態・状況だと思いますがいかがでしょうか。
これらは『嫌味』で聞いております。
残念ながら、『これら』が出来ている方が、学校の勉強でも、出来ているということに当てはまっています。
逆に言えば、『これら』が出来ていない方が、学校の勉強『ごとき』ですらも、出来ないということに、当てはまってしまっています。
学校の勉強『ごとき』と書いたのは、皆さんの思い描いている、あるいは趣味としている、その夢・もの・行為ですらも、『出来ていない』のではありませんかという嫌味です。
いかがでしょうか、たかだか夏休みの計画・予定一つでここまで言われるのは、癪に障るかもしれませんが、世の中、意外や意外に、こういうことから始まっている、こういうことが原因だったりしますので、うるさく書かせて頂きました。
若い時分は、学校の勉強『ごとき』や人との付き合いや遊びに関して、趣味ややっていることに対して、『それ』や『それら』と、自分の将来・未来・夢に関連付けられて言われるのは、かなりムカツくことでしょうが、関連してしまった時、あるいはすでに関連している場合、そのことが大きな悩みとなっていると思いますがいかがでしょうか。
どうもうるさい説教が多くなってしまいましたが、話を進めさせて頂きます。
夏休みの楽しい予定・計画に、7月の10日間の勉強計画を立てることができたら、次は目標・計画事項を達成、あるいは失敗に対する、自分自身への『ご褒美』と『ペナルティ(罰則)』を決めて下さい。
例えば、今日の宿題の計画分が終わるまでは、アイスを食べない(罰則)、終わったら2個食べていい(ご褒美)など。ちょっとしたゲーム感覚でも構いません。
長期休みに、最も勉強してもらいたいことは、自分で計画を立てて、目標を自力で達成することです。
そのために、あらゆる方法、いかなる手段を用いてでも構いません。
むしろ、今の子は、そのくらいのバイタリティを持って、どんなことでも達成してやるという意志を持てるほうがいいでしょう。
昨今は、『他の方』がそこまで本気になれない、競争相手が少ないですから、すぐに頭角を現すことができるでしょう。そして、それを試すのが、一番簡単なのが、学校の勉強なのです。
まずは、この7月にやってみて下さい。
できれば終業日までに宿題が一つでも、1教科でも終わっていると、7月の夏休み10日間を、精神的に楽ができ、自信もつき、より楽しめると思います。
また、仮にこの7月になかなかうまくいかなかったという方も大丈夫です。
7月10日間での失敗は、8月上旬の10日間、中旬の10日間、下旬の10日間と、残り『3回』も試せるチャンスがあります。
その都度、計画し、見直して、少しずつでも目標達成を目指していれば、夏休みの宿題『ごとき』は必ず終わりますので、頑張ってみて下さい。
夏休み40日間の壮大な計画・予定も大事ではありますが、まずは前半、7月、10日間を充実した計画・予定として、残りは『その結果』を考慮して、修正していくようにしておくことをオススメします。
全般編でも書きましたが、まずは、必ず、成績と進級・進学要綱の確認をして下さい。
この数学は苦手、不得意、嫌いでも、嫌でも、進級・進学要綱に関わってくる、しかも他の教科よりも、特別にテストの点数・成績を取らなければならないなどの条件がついていたりしますので、苦手、不得意、嫌いなら、尚更のこと、そういった条件・要綱をしっかり把握しておくことをオススメします。
いきなりの説教になりますが、数学が一番わかりやすいので言っておきます。
今後、この数学や英語のように、普段からコツコツとやっておかないと、どんどんできなくなることが、あなたの将来・未来・夢において、たくさんあります。
その時に、数学同様、苦手だから、不得意だから、嫌いだからで、投げ出して、逃げ出して、で本当に宜しいのでしょうか。
戦略的撤退といった格好のいい言葉もありますが、いつまでも逃げていても何一つ解決しないということに、なるべく早めに、学生時代の内に気付くことをオススメします。
苦手、不得意、嫌い、できないなら、できないなりにどうするのか、よく考えて下さい。
その方法論ややり方を学ばずに、学生時代を過ごすと、後々必ず苦労することになります。
苦労だけならいいのですが、苦悩するくらいのものとなって、重くのしかかることのないことを祈ります。
のっけからのうるさい説教・ウザい忠告になってしまいましたが、この数学が最もわかりやすい例えとなるので書かせて頂きました。
さて、成績と進級・進学要綱を照らし合わせて、確認が済んだら、次に、具体的に、二学期以降のテスト、成績をどうするのか、よく考えてみて下さい。
面談時にすでに、言われていると思いますが、平常点を取れていない、つまり普段の宿題などを提出していないといったことがある場合、まずは『ソレ』を直しましょうと、先生から言われているはずです。
ですから、まず『ソレ』を直すためにはどうするか、そして、二学期最初の『ソレ』を直すために、夏休みの宿題をどうするのか、考えて下さい。
夏休みの宿題を考える際には、やはりそのもの、宿題というものを知らないと考えることができません。
これは数学に限らず、宿題に限らず、今後生きていく上で、出てくる課題・問題においても、そうですが、まずはその課題・問題そのものをきちんと確認して、知ることが大事になってきます。
宿題の量、ページ数は、問題数は、ざっと見て、どの問題は簡単そう、すぐに出来そうか、どの問題は難しそう、時間がかかりそうか、いつまでに提出するのか、難しい問題や時間のかかる問題は、どうするか、誰かに聞くのか、『時間をかけて』自分で自力で本当に解くのか、解くつもりはあるのか、やる気があるのか、出てくるのか。
そこまで『確認』して下さい。
数学の夏休みの宿題で、ここまで考えられるようになれれば、宿題が出された意味・意図はもうほぼ達成です。
そうして自分を客観的に見て、ちょっと先の未来の自分を想像してみて、数学の夏休みの宿題をどうするか、よく考えてみて下さい。
と、夏休みの宿題に対して、ここまで考えられない方が、『ソレ』以上の勉強をというのは、おそらく不可能でしょう。
『やれる』という方で、実際にやる方は、夏休みの宿題『程度』、さっさと終わらせて、別の勉強、受験勉強のための時間を作るという、高い意識を持っていて、行動に移せることができていることでしょう。
ここで嫌味で聞きますが、あなたはソレができますか、できていますか、(これから・今年は)できるというのであれば、その根拠は何ですか?
夏休みの宿題すら、どうやってやるのか決めていない、考えられないのに、どうして、ソレ以上の勉強を、どうやってやるのか、決まるのか、考えられるのか。
この問いに似たようなことがあります。
学校の勉強・テスト『ごとき』『程度』のことができないのに、あなたの将来・未来・夢・趣味で、できるという証拠・根拠・実績は?
もしかしたら、夏休み中の『壮大な』『特別な』数学の勉強・修行を考えていた・思い描いていて期待をさせてしまったかもしれませんが、まずは、夏休みの宿題を考えて下さい。
タチヨミ版はここまでとなります。
2015年7月3日 発行 初版
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