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この本はタチヨミ版です。
全般編では、まず、7月の夏休みと8月の夏休みの違いを考えてもらおうと思います。
私立校・中高一貫校生の夏休み(7月)の勉強の仕方は、何よりも『夏休みの宿題』を計画的にやって、やり切りましょうと書きました。
夏休みが始まってすぐの7月はまだ、宿題は終わってないと思いますが、7月を過ぎたら、いかがでしょうか、思い描いていた計画が『計画通り』になっていますでしょうか。
夏休みもまだ数日しか経っていないのに、計画通りも何も、ましてやまだ7月だから、8月からやろうと思っているというところかもしれませんが、決め付けで書かせて頂きます。
7月の夏休みは計画通りにいかないことが多いです。
それは、部活動の関係や友達との付き合いで、まだ学校にいた時と変わらない生活をする可能性が高いからです。ですから、『いろいろ』と忙しく、ついつい『勉強・宿題』の計画は後回し、先延ばしにしてしまうことが多くなります。
また、計画そのものが、今まで計画を立ててない・立てることに慣れていない方が、無理・無茶な計画を立てて、計画倒れになるべくしてなる計画を立てやすいことも、勉強・宿題の計画が破綻する傾向を強めます。
そうして、なるのが、宿題・勉強は『8月になってからやる』です。
7月の約十日間の夏休みをないがしろにする方が、8月、31日間の夏休みを、『計画的に』『自由に』『気軽に』勉強・宿題しようというのは甘い見積もりとなります。
これに関しては、予想や予言するまでもなく、毎年あるいは一度は、皆さん自身が、よく経験し、味わったことがあるものではありませんか。
そこをまず認識しておかないと、同じ失敗をしてしまいます。
夏休みの勉強の仕方に関して、多くの参考書・書籍が出ているかもしれませんが、各学校各個人の状況・状態に合わせたものは皆無だと思います。
宿題の有無はもちろんのこと、宿題をやっている最中か、真っ白か、終わったのか、無くしたのかなどなど、これに受験勉強も予備校もとなると、もうめちゃくちゃでしょう。
8月の勉強は、まず『これ』を整理することから始めなければ、右往左往と悩んで悶々としている間に、お盆がやってきて、家族と帰省する、旅行するなどの『時間』を費やしてしまうことになります。そうして、気付いたら8月下旬、残り約十日間になってしまう。
宿題に関しては、この時間内にやらなければなりませんので、皆さん苦しみながらも、この十日間で終わらせます。
だから言っているのですが、「それならば」「その期間・時間でできるのであれば」、7月の十日間でやっておけば、そんな苦労をしないで、さらに予習や復習などを、気軽に、自由に、ゆっくり自分のペースでできると提案しているのですが、なかなか難しいようなので、ここではそれ以上言いません。
こうして、考えれば、7月の勉強と8月の勉強の『状況・状態』の違いに気付いてもらえると思いますが、いかがでしょうか。
そこでまず『整理』することを提案していますが、『何を』かが、また悩みのタネになるでしょう。
まずは、なによりも、夏休みの宿題の確認です。
馬鹿馬鹿しい、知っていると思うかもしれませんが、どの科目で、何の宿題が出ているのか、そして7月にどこまでやって、残り何ページ、何問かを確認して下さい。
そして計画を立て直します。
もう7月の、十日間の計画でわかったと思いますが、十日間という『長い』計画で、破綻するのであれば、1週間、平日の5日間、さらには一日単位で計画を毎日でも確認・見直し・立て直しを行って下さい。
そうして、進まなければ、『進みません』。
下手な計画を立てると、すぐに「今日の分は明日に回して・・・」と溜め込むことになります。
それならば、今日やると決めたことを、今日計画して実行するくらいの計画の立て方のほうがうまくいきます。
8月は、そんな場当たり的な計画のほうが結果として「進みます」。
これは実際、8月下旬になると、それも夏休み最後の一週間ともなると、皆さん『うまく』できるので、それを8月上旬、8月になったら、『毎日』やれば、自然と、お盆前には宿題が終わります。
なぜなら、これもまた同じ『十日間』だからです。
こうして、宿題を終えることができたら、次はその先です。
7月までに宿題を終わらせた方は、8月から自由に気軽に自分のペースで、ゆったり優雅にやれることですが、二学期以降のテスト・成績、そして進学・進級要綱の確認です。
宿題という重荷もなく、親御さんにうるさく言われることのない状況・状態で、余裕をもって確認する、二学期以降のテスト・成績、進学・進級要綱は楽しいものとなります。
歴史書に出てくる天才軍師のように、未来のことを、将来のことを、画策する、思い描く、計略を立てるようにそれらを見ることができます。
これは一日でやろうが、一週間かけてのんびりやろうが、構いません。
むしろじっくりやってみるのも面白いと思います。
その次に、部活動や趣味のこと、そして最後の最後、今後、二学期に習うことを確認してみて下さい。
個人的な意見ではありますが、宿題という大仕事を終えたのですから、二学期以降に習うこと、つまり勉強なんてものを考えるのは、最後の最後に後回しにして良いと思います。
それよりも、今後のこと、未来・将来のことを考えることのほうが、重要です。
受験を控える方も、勉強よりはまず、自分の志望する学校のこと、そこには何があるのか、何がやれるのか、確認してみて下さい。但し、夢を思い描くばかりで、実力(学力)が伴わないのでは、夢が破れることになります。受験生はつらいことではありますが、夢を思い描くことと同様に日々の勉強も大事ですので、確認するのは一日二日に留めてください。
さて、そこまで確認を終え、それで尚、時間もあり余り、余裕がある方、さらに向上心を持つ方は、『勉強』をしてみましょう。
先ほども書きましたが、個人的には宿題さえ終われば、夏休みの勉強の大部分が、終わりだと言っても良いと考えています。
ですので、強制はしませんが、やっておいて損がない唯一のものと言えるのが勉強ですので、できるのであれば、時間があるのであれば、やってみてはいかがでしょうかとオススメします。
8月の上旬に、ここまで終わっている・やっている状況・状態の方に、勉強なんて堅苦しい言葉を使いたくはありませんので、これから書く内容は気構えることなく、気楽に読んで頂ければ思います。
まずは、自分の好きな教科、好きな単元を、教科書・参考書を読んでみて下さい。
教科でなくとも、好きなこと、趣味の本でも構いません。
それが学校の教科で出来ると一番効率が良いのですが、時間がある余裕のあるせっかくの長期休みの夏休みなのですから、別に学校の教科に限らず、未来・将来・夢に関するもの、趣味のものでも構いません。
大事なのは興味を持って読んで『知る』ことです。
そして、あなたが何かを知るためには、理解するためのには何が必要か知って下さい。
最近ですとネットで何でも調べるという方法もありますが、『ソレ』があなたにとって、何かを知るために、理解するために必要なものだと知ったのなら、今度はそれを使いこなして下さい。
知るために、理解するために、どんなサイト、誰の言葉、どういう解説が、自分にとってわかりやすいか、理解しやすいか。
それを知って下さい。
次に、思い描いた疑問・問題を解いてみて下さい。
自分自身に問いかける疑問でも結構ですし、問題集などの問題でもいいです。
知ったことを、使うということを、問題によって学んでみて下さい。
つまるところ勉強はこの繰り返しを学ぶことにあって、『学校の勉強』は範囲が決められていて、かつ先生が優しく解説してくれるものです。
学校で習う勉強・知識は社会に出て役に立たないと豪語される方は、範囲もなく、解説してくれる人がいるかいないかもわからない、社会に出て役立つ、自分の未来・将来・夢に役立つ勉強・知識を、『知って』、自分自身が見つける・抱える疑問や問題を解いてみて下さい。
『ソレ』ができるのが、自由な期間・時間のある『夏休みの勉強』となります。
各教科の細かい勉強の仕方はこの後に書いていきますが、8月の夏休みの勉強は基本的に、学校で先生から出される『夏休みの宿題』すらやらずに、自分独自の新たな勉強を、課題をやろうとすることはオススメしません。
普段からしている方ならいざ知らず、普段すらやっていない方が、その勉強をすると、いつかどこかで『疲れて』しまうでしょう。
そうなると、学校の勉強『すら』『ごとき』もまた中途半端に終わってしまいます。
そうならないためにも、まずは夏休みの宿題を、そして二学期以降のテスト・成績、進級・進学要綱の確認までを目指して頑張ってみることをオススメします。
7月、夏休みが始まったばかりのころは、特に大量に出される可能性が高い数学の宿題を、終えていないのは、もちろんのこと、手をつけてさえいない方が多いと思います。
しかし、8月の夏休みの数学の勉強は、『夏休みの宿題』が終わっていることが大前提です。
『夏休みの宿題』を終えてもいないのに、それと並行して、『別の』『特別な』勉強を、この数学においてやろうというのは、はっきり言って『無駄』です。絶対に止めて下さい。
『優しい』学校の先生が、わざわざ用意してくれた『夏休みの宿題』をないがしろにして、さらに良い物、参考書・問題集をやろうというのは無理です。
むしろ、宣言しておきますが、皆さんが通う学校の先生が、用意してくれた『夏休みの宿題』は皆さんの通う学校の勉強、テストに、最も準拠した、最も最適な、世界で唯一の参考書・問題集と言っても過言ではありません。
その『夏休みの宿題』をやらずして、あるいはそれと並行して別の特別な勉強・問題集をやるというのは、どちらも疲れて、どちらも中途半端に終わって、結局、最も効率の悪い勉強、いえ、勉強すらにもならない、勉強したフリをする、言い訳のための材料となります。
ここまでうるさく、ひどいことを書くのには、理由があります。
数学に限らず、今後のことでもそうですが、数学のような難しいと思っている、やりたくない、面倒と思っている物事において、与えられたものすらやらずに、もっと簡単なもの、事、あるいはそれ以上の難しいもの、事を求めて、それすら結局やらずに、やり切らずに、ただただ時間だけを過ごして、それをやった振りで、『言い訳』に使うとなることが、最も問題になります。
『最悪』の一言に尽きるでしょう。
ですので、数学の場合、8月の新たな勉強に入る前に、必ず夏休みの宿題の総数、総量の確認と、計画の見直しをして下さい。
残り何ページなのか、いつまでにやるのか、やりきるのか、終えるのか。
この確認と計画の見直しせずに、『8月は頑張る』、特に、『数学は特別な勉強・問題集』をやるなんて、豪語しても、それはただの『嘘』になりますので、止めて下さい。
ふざけるな、これから先のことを、何で出鼻をくじくようなことをいうのか、希望や夢を砕くようなことを言うなと思われるかもしれませんが、この数学の勉強こそが一番わかりやすいので書かせて頂きますが、中途半端にやって、できるほど、数学は甘くないです。
特に、理数系教科の中でも、この数学は、最も体系立てられていて、そうそう簡単に理論・理屈が覆せない唯一の学問といっても過言ではありません。
仮にどんな天才の方であろうとも、自分なりや自分的、あるいは独自の発想、オリジナルのやり方なんてものを、数学という学問は受け付けないからです。
ましてや、中途半端な知識で出した、自分的、自分なりの『答え』なんてものを、『正解』にすることは、まずありえません。
昨今は、自由な発想や、グローバルな視点といった言葉に勘違いをしている方が多いように見受けられますが、数学は有史以来、最も研究に研究を重ねられてきた学問であります。
自由、オリジナルという前に、まずはその歴史と先人の知恵を身に付けてから、と考えて下さい。
とここまで壮大なことまで考えずとも、まずは『学校で出された宿題』『ぐらい』やらずして、何が他の参考書だ、問題集だ、そう思えるようにして下さい。
そうしなければ、話が先に進みません。
その上で、『夏休みの宿題』をやって、やりきって、さらにという話をさせて頂きます。
何度もうるさいかもしれませんが、『終わっている』ことが大前提ですので、『夏休みの宿題』がまだ終わってない方は、まずは終わらせてからにして下さい。
さて、終わった・終わっている方は、『夏休みの宿題』というツールがあります。
これ以上、わかりやすい・使いやすいものはないでしょう。
しかも、『優しい』先生によっては、『前の学年』の復習も含めた、数学の総復習ができるようになっています。
できればもう一回最初からと言いたいところですが、昨今は『同じ事を何度も』ということを、嫌う、馬鹿馬鹿しい、効率が悪いと思う方が多いようなので、最初からやりましょうとは言いません。
自分が間違えた、あるいは、面倒だと思った問題、これらをまずは『探して』下さい。
タチヨミ版はここまでとなります。
2015年7月15日 発行 初版
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