── 夢の達成
〈連載小説・第1回〉
草壁高矢は、日本が好景気に沸いた時代に、不幸な人生にリベンジを誓って堅実に生きる。不遇を絶ち切るように、閉鎖的な町から追われて上京したのち、財テクで若き成功者となっていた。
そんな順風満帆なところで唯一の淡い記憶である深雪と再会した彼は、置き忘れた筈の過去との対峙を迫られていく。それは彼の家族に起こった事件と、姉との絆の決別の闘いを意味する。
果たして高矢は、故郷や家族の因果から抜け出せたのか?
「姉ちゃん、なんてコトを」
とても暑い日だったと思う、姉が自宅近くの小屋裏で、何かしているのを偶然見つけ駆け寄った時の事だ。
姉の前では、近所の家の白い飼い猫が、無残な姿で目を剥いてこっちを見ていた。
その純白の毛がベットリとどす黒く変色し、生臭い臭いが夏のむせるような草の匂いと混ざって鼻を突いた。
「誰にも言うんじゃ無いからね!」
「でも」
「お姉ちゃんが今まで間違った事あった?」
「ううん」
「高矢は頭のイイ子、そして私の一番の理解者だよね」
姉は平気な顔で、すぐ横の外便所の手洗いで、手に付いた赤いモノを慣れた手つきで洗い落としてから、何も無かったかのように去っていく。
それ以上僕は何も言えずに、でも何とかしなきゃという一心で、後処理を済ませ……。
そこで、僕は悪夢から目覚めた。
悪い夢なんて忘れよう、それより明るい現実の方が大事だから。
あの田舎での夏の思い出から20年以上が経った今、僕は全てを忘れ東京で、漸く新しい人生を歩もうとしていた。
日本が戦後、高度経済成長を経て好景気に沸き出し安定成長を謳歌した時分の話。
公共事業の雇用増加で、都市部を中心にマネーが盛んに消費され、経済流通が加速し景気は昇り調子だった。
これに乗じて一攫千金を狙った、起業・財テクという流行語が話題になるなど、この昭和の好景気を誰もが疑いもしなかった。
僕、草壁高矢は、そんな好景気に一早く乗って、若くして財テクで資産を膨らませた成功者の一人となっていた。
「絶好調ですな、これからもヨロシク」
「コチラこそ」
僕は、急激に業績を伸ばしてきた新興建設企業、Kプランホームの創立記念パーティに、筆頭株主として出席していた。その会場で、社長の兼野義郎と将来の展望を語り合っているところで、代わる代わるやって来る取り巻きの一人から、声をかけられ手短に応えた。
※サンプルはここまでです。続いてインタビューをご覧ください。
名前:くろま
略歴:
今年始めた、はてなブログを毎日公開しながら文章力の鍛錬中です。
おかげ様でこちらは順調で、6月に1万PV達成できました、ありがとうございます。
近況は、そのブログを3件/日をこなしつつ、投稿小説を地道に執筆中。
今回、未発表だった長編小説を、群雛への連載という形で公開できました。
その他現状は、平行して小説サイトに未公開作品の投稿を計画しているのと、塩漬け状態の2つの小説ブログの再編成。
公開作、運営中ブログ(3点)
◆小説ブログ:『ゆれる想いと、ゆらぐ心の物語』
http://yureyura-novel.blogspot.jp/
概要:少年少女のゆれる想いを、また人間達のゆらぐ心を軸にした小説。今年公開を開始した短編7話と、連載1作品全話公開中。
◆小説ブログ:『stories of Samurai Zone...』
http://samurai-zone.blogspot.jp/
概要:海外の人にも楽しんでもらえる小説を目指す。昨年から公開開始、現在短編1作、連載2作公開中。
◆個人ブログ:『くろま流×NAGOYA式ブログ』
http://kuromaryu.hatenablog.jp/
概要:名古屋市を中心とした地方・全国の関連情報、雑記。自主ノルマのお陰で毎日3回更新中。
小説ブログ:『ゆれる想いと、ゆらぐ心の物語』の肩書きにもあるように、元々サスペンスドラマ好きだったのがきっかけです。書く以上は昭和風のドロドロ話を書きたかったのです。
サスペンスドラマの金字塔、『火曜サスペンス劇場』です。あと、日々の三面記事ほどサスペンスなモノはありません。
作家ではスティーヴン・キングです。
果たして、群雛の購読者のうち何人にこういう時代背景に関心をもってもらえるか? ですけど、まずは今30代から40代の方には読んでほしいですし、感想も頂きたいです。
電書世代にも新鮮な興味をもって読んでもらえたら言うことありません。
構想は練っていたので、3割位は順調でしたがオチで迷走して、探りながらサスペンスな結末に持っていくのに、苦労したり一時放置したりしたので、完結するのにほぼ半年かかっています。
記事ブログと連携できればと期待しています。
小説のタイトルが、なかなか決められず、完成後も「これでいいのか?」と悩むこと。
専ら、ニュース記事に目を通す日々に明け暮れていて、そのコメントに一喜一憂するばかりです。
やまもといちろうさんの記事はおもしろいです、小説じゃありませんが。
ここのところは、小説家というよりライターみたいな毎日ですが、小説にどっぷり浸かれるのは、安らぎの一時。
ゆっくり小説を書く、まとまった時間を作るのが当面の目標になります。
小説を書ける至福のひとときを、与えてくれる群雛と、興味をもっていただける読者の方々に感謝です。
NPO法人日本独立作家同盟は、文筆や漫画などの作品を、自らの力で電子書籍などのパッケージにして世に送り出している、インディーズ作家の活動を応援する団体です。伝統的な出版手法である、出版社から取次を経て書店に書籍を並べる商業出版「以外」の手段、すなわち、セルフパブリッシング(自己出版)によって自らの作品を世に送り出す・送り出そうとしている方々をサポート対象としています。
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◆NPO法人日本独立作家同盟公式サイト:
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2015年7月24日 発行 初版
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