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100年以上たったので更新してみた。新学問のすすめ

宮本 清久

宮本書店



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 100年以上たったので更新してみた。新 学問のすゝめ

 は じ め に

 福沢諭吉。日本人であればまず知らない人はいないと思われる偉大な人間である。
彼の書いた学問のすゝめも多分相当有名であろう。
 ただ一方でこの本がどういうことを書いたのかという風に言われるとなかなか答えられなかったりしないだろうか?
 この本では学問のすゝめをちらっと立ち読みしただけの筆者が自分なりに勝手に解釈し、かつ、その影響で現在の日本の教育がどうなったのかを検証していきます。
 多分間違ってはいないと思う。そう思いたい。


 なお、この本は結構読みづらいかもしれません。わかりにくい言葉が出てきたらインターネットで検索をしながら読んでください。
 また、パソコンが苦手な方は辞書を片手に読むのもいいかもしれません。
 わからないことがあったら調べる。そんなことを前提に本を書いてみました。

 第1章.日本人の本当に優れていることは何なのか。


 日本人は頭がいい。他所の国からなんだかんだ言われちゃいるけどどもそもそも世の中が荒れるのは良くも悪くもみんないろいろ考えてるからなのだ。
 確かに争いは醜いがそもそも頭が悪けりゃ争いは起こりにくいし語り継がれない。
 逆に言えば面白い武勇伝とかも出てこないからそれはそれで詰らん世の中になるのよね。

 ではなぜ日本人は頭がいいのか。まずその点から検証していこう。
 (1)日本人が字が読める人が非常に多い。

 日本人は頭が良いと言われる理由。日本人は外国と比べて字が読める人が非常に多い。
これにつきる。
 字が読める人の割合を示す値を識字率と言います。国を一つの単位として調査の対象とする
ことが一般的です。
 日本は識字率が99%を超えていると言われています。
 ちなみに識字率の低い国は以下のようになります。



1 ベナン39.8%
2 セネガル41.0%
3 バングラデシュ41.1%
4 エチオピア41.5%
5 パキスタン41.5%

 ちなみに識字率の高い国ランキング。どうもこれは作るのが難しいらしい。
 先進国ではあまりにもみんな字を知ってるものだから一般的に統計学に用いられる2000人程度の統計という形では多くの国で100%になってしまうので統計自体が困難みたいです。
 あくまで残っているデータを見る限りだと日本やアメリカ、ヨーロッパ諸国などはさすがに識字率が高いようです。


 字が読めれば本や書類が読める。そうやっていろんな考えや価値観を理解できる可能性が
広がるわけです。
 日本という国においてはすごく当たり前のことなんですが。これ実はかなりすごいことなんです。
 (2)なんで日本人の識字率は高いの?

 日本には義務教育制度が確立されているからです。
 また、ひらがなや漢字などの自国の言葉の教育に力を入れているのも特徴です。
 小学生の時ひたすら『あいうえお』を覚えたり、漢字を書いたりした記憶はありませんか?
 表の形式は多少違えど大体の人はこんな感じの表を見ながらひらがなを覚えたと思います。

 そういう経験をする義務教育というきっかけがあるから日本人は字が読めるのです。
なお、日本の場合、識字率の統計方法はおそらく義務教育を終えた年齢。つまり15歳以上が
対象になると考えられます。
 言葉が話すのが不可能に近い乳児なども含めると流石に99%はありえないでしょうから。

 (3)識字率が低い国ってどんな感じなの?

 国によって事情は異なりますがやはり戦争をしている国や、経済的に貧しい国は識字率が低い
傾向があるようです。
 例えばパキスタンはインドとカシミールという土地をめぐって戦争状態にあってなかなか治安が安定していないので国民全体への教育には力が回らないようです。
 ただし、イスラエルなどのように大国が介入して戦況の上でも優位な国は戦争してても識字率が安定している場合もあります。
 また、多くの民族が一緒に暮らしている国などもあり、こういう国ではなかなか共通の言語というのが確立できないみたいです。
 日本でも方言などはありますが大体の人は共通語を習ってますから簡単な言葉であればある
程度伝わりますよね。やはりこの差はかなり大きいのです。

 (4)識字率が高いとどんなメリットがあるの?

 字を知っていれば文章が読めますから本や新聞などが読めます。

 また、自分で書いた文章やお勧めしたい本を人に読んでもらうこともできます。
 つまり識字率が高ければ手紙でのやり取りをしたり、本などを通して先人の知恵を学んだりすることができるのです。
 例えば、張り紙で注意書きなどをすればみんな読もうと思えば読むことができます。
 法律を作ればある程度守ろうという意識が出てきます。
 具体的にいえば物を盗んではいけないという法律があればみんなある程度は自制をするように
なります。

 (5)でも最近の日本人って話かみ合ってないこと多いですよね?

 原因はいろいろありますが、知識の多様化が原因だと思われます。あんまり難しいこと言われると大体の人はうんざりします。
 また、日本には国が定める宗教がないので個人の考え方に差が生じやすいのではないかと思います。
 最近ではいわゆる欧米型の考えを無理やり取り入れたために情報が混乱したというのも
大きな理由かもしれません。
例えばいわゆるカタカナ語・・・わかるようでよく解らない言葉が実は相当多いです。
 ちなみに僕はコンプライアンスという言葉に1年以上踊らされました。コンサルタントという言葉がいまだに信用できません。
 ただ他にもあまりにも多くの要素が考えられるので多分結論は出ません。
そういうことを巡って議論で対立する人たちもいるぐらいですから。

 第2章.多くの人の原動力になるあの紙に印刷
されてる福沢諭吉せんせはなぜ偉大なのか。

 (1)そもそもどんなことをやったの?

学問のすゝめという本を書いて学問の大切さを具体的に論じました。
 また、慶応義塾という学校を実際に作って近代教育の基礎を作りあげました。
 しかもその慶応義塾は現在も大学としてかなり高い地位を維持しながら教育を続けていて諭吉先生の銅像まであります。
 もちろん彼以外にもさまざまな偉人がいますが、少なくとも字が読めるレベルの教育を受けてきた人が大半だと思います。
 そうやって考えるとやはりどう考えても彼を超えるレベルの偉人というのはそうそういないのではと言わざるをえないのです。
 今あなたがこの本を読んでるのも良くも悪くも諭吉先生の影響力が働いているためです。

 (2)何で学問のすゝめを書いたの?

 いろいろ捉え方はあると思いますが、学問の成り立ちから考えるとそれなりに分かりやすい
かもしれません。

 A.毎日仕事とか頑張ってるんだけどどうしてもうまくいかない。


 B.どうすればいいのか考えたら少しやりやすくなった。


 C.更に考えたらなんだか当たり前のようにできるようになってきた。


 D.これは便利だ。本や書類にして記録を残しておこう。


 E.でもどうせならだれかに知ってもらった方がいいかもしれない。


 F.とりあえずみんなで共有してみよう。まずは人を集めて教えてみるか。

 そんなわけで試しにやってみたら本当に人が集まってしまいました。(実際その過程では並々ならぬ努力があったでしょうが)
 しかも教わった人たちはその後自分たちでいろいろな試みをして新しい学問や技術を編み出し始めたのです。
 ただ、そんな流れを快く思わない人たちもいたようで諭吉先生は一方でいろんな批判をされたようです。
 そこで諭吉先生は学問のすゝめを書いて自分のやったことを明確にしつつ、批判をする人たちと戦う、もとい理論でねじ伏せようと考えたようです。

 (3)どの位の人が学問のすゝめを読んだのか?

 当時の日本の人口は3000万人だったといわれていてそのうち300万人の人が読んだといわれています。
 今日でも残っているわけですから彼の死後さらに多くの人が読んだのは言うまでもないでしょう。
 とにかくべらぼうに売れたことだけは間違いないです。

 (4)偉大なのはわかったけどお札になってるのは何かほかにも理由があるの?

 実は彼にはもう一つ別の功績があります。福沢諭吉は会計学(お金の計算のルール)を広めた人物でもあるのです。厳密には複式簿記というシステムです。
 あくまで基本的な考え方自体は欧米から取り入れたものらしいですがやはりそれでもすさまじいことなんです。
 ぶっちゃけてしまえば会社の役員の人とかが利益が出たとか、損失が酷いとか言ってるのは大元をたどれば諭吉先生が言い出した会計学を元にして計算した結果の話をしているということです
 基本の考え方は当時から変わっていませんが、流石に年月がたち、細かいルールなどは当時と
変わってきています。
 もっとも彼がまとめた会計理論が完璧であったのかどうかという点も議論の対象になりえるのかもしれませんが。
 お札になった理由としてはこっちの方が影響が大きいのではないかと筆者は考えてます。

(5)どうすれば諭吉を越えられる?

 ドラゴンボールZの孫悟空みたいになるしかないんじゃないでしょうか・・・
さすがに世界を滅亡の危機から救えば諭吉先生を超えられるかもしれません。
 いずれにせよとにかく限りなく不可能に近いことだけは確か。
僕が福沢諭吉を超える方法も考えてみましたが正直思い浮かびませんでした。
 でもその方がいいのかもしれません。人生張り合いがあってなんぼです。
醜い争いは遠慮したいが。

 第3章.そもそも日本ではどんな教育が行われているか。
 (1)小学生の教育ってどんなことやってるの?

 第1節 国語・・・日本語について学ぶ
 第2節 社会・・・世の中の仕組み、過去にあった出来事
 第3節 算数・・・計算や確立など
 第4節 理科・・・自然または人工的に起こる現象
 第5節 生活・・・私が学校にいたころにはなかったので直接習ったことはありませんが、

 第6節 音楽・・・楽器で演奏をしたり、歌を歌ったりします
 第7節 図画工作(図工)・・・模型や彫刻の形を考えたり作ったりします。

 第8節 家庭・・・裁縫や料理などを学びます
 第9節 体育・・・体を鍛えます。また、体を健康に保つ方法を研究する学問でもあります

 これとは別に
 道徳・・・物事の善悪や価値観などを問う学問。宗教などについても対象になる

 外国語活動・・・英語教育など他の国の言語を学ぶ学問です。他にもドイツ語とかフランス語とかスペイン語とか中国語とかいろいろ。

 総合的な学習の時間・・・非常に抽象的ですが主にボランティア活動を主体とした人との接し方について学ぶようです。


 特別活動・・・各学校が必要に応じて体験学習・遠足・運動会などのイベントを行う

詳しくは文部科学省の学習指導要領をご確認ください。

 (2)これ全部覚えないと生きていけない?

 そんなことはないと思います。実際僕も苦手な教科は多いです。
 ただ物事の勉強の基礎になることなので覚えられることはできるだけ覚えた方がいいのも事実です。

 (3)バランスよくやった方がいいの?得意なことだけやった方がいいの?

 あなたの今後の人生設計次第です。
 平凡に生きたいならすべての能力を平均的に上げるのがお勧めです。
 派手に生きたいなら特定の分野に特化するのもありです。安定はしませんので結局趣味でとどめる人が多いですが。
 特に音楽や図工を極めると物凄く有名になれるかもしれません。『芸術は爆発だ』と過去に偉い人が言ってました。

 (4)音楽に没頭してみたいんだけど親や知り合いに反対されます。
思い切ってやってみた方がいいですか?

 人に反対されてやる気がなくなる程度のことならあなたには向いていないかもしれません。
 むしろ人に反対されてもやってやるという意思は大きなエネルギーになる場合があります。
いわゆる反骨心というやつですね。
 ただし、人に認めてもらえるかはあなたの才能を世の中が求めている場合です。
最終的には運かもしれません。

  第4章.学校教育自体は役に立つがなかなか型にはまらないものもある。
  誰もが知ってるであろうあいつについてここでは特集する。
  もっともやつがいなければこの本が作られることもなかったわけだが。

(1)便利な顔した極悪非道の魔物。その名はパソコン。

 残念ながら学校教育だけでは収まりきらない知識があります。
 特に最近はパソコン・インターネット・携帯電話などが普及していますが、
なかなか該当する学問がないのが実情のようです。
 また、いわゆるおじさん世代はパソコンについての教育をほとんど受ける機会がありません。
 だから若い人とギャップが生じやすいのではないかと思われます。
 ただやはり年配の人でもパソコンができる人もいます。
 こういう人はいろんな教育を受けて応用力が高い人だったりするみたいです。

 (2)どうすればパソコン使えるようになると思う?

 まずは国語力をつけてマニュアルや市販の解説書を読めるようになりましょう。
 例えばエクセルという文字入力や計算をするためのソフトが使いたい場合は使い方を纏めた本が本屋さんで売ってます。

 どの本がいいかはほんとに微妙ですね。とにかく読んでて比較的すんなり読める本を探してください。
 後エクセルのシステム自体も定期的に変わっています。
(エクセル2000とかエクセル2007とかいろいろあります)
 自分の使うソフトと同じソフトについての本を選んでください。
 実際エクセル2000と2007では結構扱い方が違います。でもいきなり覚えようとしても多分あまり覚えられません。
 例えば仕事で使う場合はまずは仕事で使う機能のみまとめてみると能率的です。
 以前に作られた書類を見てどんなことをやっているのか見たりして本当に必要な機能が必要なのかを明確にし、必要な機能が書いてあるページにポストイットなどを貼っていきましょう。

 ちなみにこのポストイットを作ってる3Mというメーカーの支社が割とうちの近くにあります。
 実は以前勤務してた会社の得意先でもあったりします。
 元々は接着剤を作っていたようですが、気がついたらよろず屋の如くいろんな物を作りだしちゃったみたいです。
 実際このポストイットという商品は事務職をやっていると恐ろしいまでによく使います。
 記録を残しておくことはとても大事な事なんです。
 実際同じことで悩んだ際に過去に経験したことが分かれば覚えやすかった。
 当たり前すぎて気付きにくいですが多分誰もが経験してるはずです。
 他の人が残した記録でもある程度同じ印象を受けると思います。
 僕も会社を辞めるまでにできるだけ記録を残してから辞めることにしました。
 役に立つかどうかは解りませんがやっておいて損はないと思えましたから。
 正直言って覚え方は特別複雑に考える必要はありません。
 過剰な苦手意識さえ捨てられれば後は普通の勉強と同じです。
 パソコンだけを相手にせず必要であればノートに書いたりして覚えましょう。
 ただエクセルには升目のことをセルと言ったりとかちょっと独特な表現があります。
 そういうのは個別に覚えた方がいいかもしれません。
 後パソコンに詳しい人は多分職場に一人はいます。
 できるだけわからないことはその人に聞きましょう。但しあんまりしつこいと多分嫌われます。
 僕が質問攻めした相手は他の所へ行っちゃいました。
 今度は僕が質問攻めされはじめたので逃げちゃいました。
 まあそんなもんです。できるだけ優しく接してあげましょう。

 また、パソコン作業は非常にイメージ力が問われる作業でもあります。
 あくまで僕の場合ですが音楽を始めてから想像力が大分豊かになってからパソコン作業の能率も上がった気がします。芸術は本当に舐めてはいけません。
 後はひたすら練習やシミュレーションをしてください。
 どんなに頭が良くても経験しなきゃそうそうできません。

 (3)上司や部下にパソコン教えろってせがまれるんですがどうしたらいいのよ?

 私もパソコンを教えたことはありますが、例えば目上の人にパソコン教えるのは本当に難しいです。
 相手がリラックスできるような方法も同時に考えながら教えて行けば少し効率は上がります。
 ただ人によってパソコンの覚え方は大分違うため正直教える側は胃に穴が飽きそうなぐらい
辛いです。
 言えそうな雰囲気なら電気店とかでやってるパソコン教室に行ってくださいとはっきり言った
方がいいです。
 いろいろアドバイスしたが全く聞いてくれない。どうしてもこれは無理だ。
 そんな状態になったら・・・今のポジションのことなんて全部忘れて逃げましょう。
 欝病になるより100倍ましです。あなたが理解するのは得意でも教えるのが得意とは限らない。
 これがパソコンの悪魔たる所以です。(パソコンに限った話ではないですが)
 ただ診療所とか労働組合とかを設けている会社もあるので一応直属の上司意外と相談して
からの最終手段と思ってください。


 まあ本当は(2)は教わる人、(3)は教える人のことを書いただけなんですけどね。
 要するに見る目線を変えただけだったりする。

 第5章.せっかくなら今後の人生に役立てたい。もう少し実践的な話を聞いてみたい。
 ※ ここからかなり頭が痛くなってくる可能性があります。
   一気に読もうとせず少しずつ読むことをお勧めします。
  なお現在学習指導要領はかなり議論をされています。
   今のところ大規模な変化は外国語教育の追加以外なさそうですが、
   今後大きな変化があることも考えられます。



 (1)まずは各科目のもう少し細かい分類をしてみよう

  総則  堅苦しいのは苦手なのでパス。

  国語の勉強の分類。
  1.ひらがなの勉強あいうえおなどの50音をひたすら覚える
  2.漢字の書き取り漢字の書き順を覚えたり、暗記できているかをテストしたりする。
  3.漢字の読み取り漢字の読みがなを振ったり、実際に読んでみたりする。
  4.文法 主語、術後(動詞)、形容詞などの使い方や並べ方を学ぶ。
  5.古文、漢文 日本の古来の文章や中国の昔の文章を学ぶ。


  算数の勉強の分類。
  1.足し算・引き算・掛け算・割り算 計算を行う上での基礎知識。
  2.図形の面積、角度の計算台形の面積の出し方。3角形の内角は必ず180°になる。
  3.確率 さいころを振った際に6が出る確率など、可能性を検証する科目。
  4.統計学 特定の人数のアンケートなどから多くの人の考えを検証する科目。
  5.解析学(いわゆる微分積分)物理法則などを計算するために利用されるらしい。非常に複雑なため残念ながら筆者はあまり詳しくない。おそらく一般常識でここまで求められるのはほぼない。研究開発等をしない限りはあったらいいなレベル。

  理科の勉強の分類。
  1.化学原子や分子の仕組みや化学反応について学ぶ。
  2.生物生き物や生命活動について学ぶ。
  3.物理力学などを扱う学問。数学とかかわってくる部分が非常に多い。
  4.地学地球の仕組みについて学ぶ学問。地震などの自然現象を確認する。

  社会の勉強の分類。
  1.日本史     日本で過去にあった主な出来事。
  2.世界史     世界で過去にあった主な出来事。
  3.公民      国のルール、倫理観、政治経済の仕組み。
  4.地理      地図をもとに各地の特徴や特産物などを学ぶ。

  生活
  直接受けたことがないためあまり無責任なことは言えませんので割愛します。

  総合的な学習の時間
   この本を書いている間に文科省の学習指導要領に追加された謎の項目。
    いま一つ特別活動との明確な違いが不明です。
せっかくだからこんなこともやってみたらという感じで追加されたのかもしれません。
とりあえずあまり気にしなくてもいいんじゃないかな。

  特別活動・・・学校によって様々な活動が行われている。
かなり学校自体に裁量が認められているようです。
  1.学級活動     ⇒ 非常に抽象的で分かりにくいのですが、要するにみんなで協力することを覚えましょうということのようです。

  2.共通事項     ⇒ 学校教育を行う上でのルールや共同作業について学びます。例えばクラスで委員長を決めたり、給食当番を決めたり、掃除当番を決めたりした記憶はありませんか?あれはこの項目の一環なのです。学校によって確かにルールは違いますが完全にルール無用という学校は多分ないのではないでしょうか。また、図書館の使用方法や植物や動物の飼育もこれに分類されるようです。うちの学校ではヘチマを育てたり鶏を飼ってたりしてました。

  3.児童会活動    ⇒ 学校のボスとそれを支える人たちを生徒の中から決めて実際に運営してもらう活動です。いわゆる生徒会活動と基本的に同じと思います。ちなみにうちの学校では以下のような方式で決めてました。
   1.選挙管理委員を決める。(投票のルールを決めたり開票を行う人達のことです)
   2.選挙をやることをプリントなどで配布し立候補者を募ります。
役職は会長、副会長、書記、会計、会計監査などを募集してました。
   3.立候補者のポスターを作って掲示する。(いわゆる広報活動です。これを掲示してだれが立候補してるのか知ってもらいみんなに判断してもらいます)
   4.投票をしてもらって選挙管理委員会が開票する。
   5.当選者を選挙管理委員会が発表。
   6.当選者が演説をする。

  なんとなく気づいた人もいるんじゃないですか?そう、規模や募集内容こそ違いますが実はいわゆる国政選挙や地方選挙とたいしてやってることは変わらないのです。こうした活動への関心を持ってきた人や不平不満を持ってきた人は政治への関心が強くなる可能性が高いようです。
  ちなみに筆者は一応高校の時に書記をやった経験があります。
  最もこういうの進んでやる人は実際にはなかなかいませんので信任投票という感じでしたが。

  4.クラブ活動    ⇒ 趣味などが同じ人が集まって趣味について研究したり実践したりする活動です。いわゆる部活です。主に以下の分類に分かれます。

  体育会系・・・いわゆる運動部。
   具体例 野球部やサッカー部、テニス部、バスケ部等。金持ち大学だとゴルフ部があったり、東北地域だとスキー部やスケート部、カーリング部があったり。
              
  文科系・・・何かを作ったり研究したりする。
   具体例 美術部、合唱部、裁縫部、アマチュア無線通信部、郷土研究部、漫研、写真部etc・・・あげたらもうきりがない。

   中間的分野・・・運動部の戦略や練習メニューをひたすら考えるのも立派なクラブ活動であるといえる。おそらく強豪のチームを抱える学校ではこういう試みも行われていると思われる。
   また、例えば山について研究してる分には文科系ですが、実際に行ってみようということになれば体育会系とも言えます。実は結構分類するの自体が難しいのかもしれません。

   ※ 児童会活動とクラブ活動の関係。
     クラブ活動をするためには予算が必要な場合があります。自分たちで機材を調達できれば予算はなくてもいいですが、なかなかそうもいかない部活が多いのです。
     そのためクラブの用具をそろえたい場合などに、児童会に対して予算を請求することがあります。サッカー部作ってもサッカーボールか代用品がないと実践練習はできませんよね。
     また、校庭が狭い場合などはクラブ同士での場所とり合戦になることが考えられます。こうした際に集まって相談する場合に児童会が仲裁する場合もあります。
     ただ現実には折り合いがつかず、結局学校の先生が勝手に決めちゃったりするケースも多いようです。

  5.学校行事     ⇒ いわゆるイベントです。またこうした行事は地域性や学校の指導者の意向などが大きく影響する場合があります。イベントの種類。
     地域性が強すぎる上にもう分類自体が意味不明すぎて筆者も頭が痛くなってきました。具体的に行われていることをいくつか書いておきます。
  1.運動会・・・玉入れ、徒競争、お遊戯、綱引き、リレーなどを行い、点数を競います。また、お昼にみんなで一緒にお弁当を食べるのもコミュニケーションの意味で重要でしょう。
  2.合唱コンクール・・・クラスなどの単位で歌を歌い、他クラスと競ったりします。また、ハイレベルな合唱が行われる場合は全国大会への出場などもあります。
  3.遠足、宿泊行事学級単位とかで山へ遊びに行ったり遠出をしてみんなで泊まってきたりする。
  4.ボランティア・・・社会奉仕の精神を体験を伴って学んでいく。近所のごみ拾いをしたり、落書きを消したりなどいわゆる地域トラブルの解決が多い。
   現実問題として街が散らかっていたりすると治安が悪化する傾向があるそうです。いわゆるスラム街をイメージすればわかりやすいです。なので実はものすごい社会に貢献する活動なんです。
   また、ボランティアは大人でも行ってる人が結構います。例えば火災が起きた場合、消防士の方をボランティアで助ける人を消防団といいます。
   こうした人たちも普段から訓練していて中にはプロより優秀な人もいるともいわれています。

(2)外国語教育について。

 平成22年度から義務化されるということでHPの内容が更新されている途中のようです。
多分この本が出る頃には正式に義務化されてるでしょうからそういう前提で話をします。
 基本的なベースは英語教育になると思われます。ただ英語教育については僕は必ずしも肯定的にはとらえていません。小学生の時は日本語を覚えることに徹した方がいいと考えているからです。
 あまり多くの言語を同時に学ぶと結局全部中途半端になる。そんな危険もはらんでいるのではないかと思えます。
 また外国はアメリカなどの英語圏だけではありません。特にこれからはヨーロッパ文化や
中国文化なども考慮に入れて考える必要がありますので安易に英語で縛っていいものなのかも疑問です。
 実際スペインなどはナポレオンの時代に多くの国を侵略し、侵略国にスペイン語を広めてしまったらしいです。そのためスペイン語を話せる人も世界には意外と多いそうな。
 実は日本も第2次大戦時に同様のことをやろうとしたらしいですが、アメリカの参戦でそれどころじゃないという感じになったようです。
 ちなみに僕はドイツ語の自己紹介とフランス語の数字の数え方を知ってます。微妙すぎて使いどころがなさすぎて困る。
 ただドイツ語は医療用語や機械用語にかなり使われてるので特に研究開発に関わる人は概要だけでも覚えておくと便利かもしれません。
 カルテとかコンプレッサーとか元をたどればドイツ語みたいです。実はドイツ人は滅茶苦茶研究熱心なんです。
 まあ皮肉なことに戦争やると技術ってのは急激に向上するらしいんですわ。
いまや手放せない人も多いと思われる携帯電話のGPSも戦争の産物です。
 ただイタリア語は喋れなくても案外なんとかなるかもしれません。
とりあえず「チャオ」といっておけばそれであいさつしたことになるみたいです。世界一陽気な国といわれるだけのことはあります。
 外国語・・・ほんとに選択が難しいです。

  音楽の勉強の分類。
  1.楽譜の読み方音楽の曲が書いてある本を楽譜とよぶ。つまり音楽を弾く際の参考書。
  2.合唱   複数の人数で歌を歌います。全員で同じ歌を歌うだけでなくいくつかのグループに分かれて音をずらして歌ったりする場合もあります。
  3.合奏   複数の人数で楽器を使って演奏をします。一般的に指揮者やピアノを中心に音を合わせます。なお、いわゆる『ドレミファソラシド』の事を音階と言います。
  4.リコーダーの吹き方・手入れ いわゆるたて笛の演奏をし、自分で管理する方法も教育します。

図画工作の勉強の分類。
  1.造形遊び平成になって取り入れられた科目だそうです。直接受けたことはありませんが何かを作る際の素材について勉強するそうです。
  2.絵画版画絵を描いたり板を彫ってインクをつけて版画を作ったりする。書道なども恐らくこれ。近年は減少傾向にあるそうです。
  3.紙細工折り紙を折ったり箱を作ったりする。
  4.粘土細工粘土を使って模型を作ったりする。
  5.木工金工木材を使った工作や高度になると金属加工などの教育も行われる。

  家庭科の勉強の分類。
  1.家政系食品や栄養学について学びます。例えばカルシウムを取れば骨が強くなるといった教育。
  2.被服系裁縫や編み物を学ぶ。高度になるとファッションの知識についても学ぶ。
  3.保育系子育てや子供の考え方などを学ぶ。

  体育
  非常に範囲が広く分類も難しいが、体を鍛えること、遊びのルール、
  健康を保つための知識を学ぶ。

  1.ゲーム  鬼ごっこ、サッカー、野球などのルールを学び実践する。
  2.器機運動  鉄棒、マット運動、跳び箱など特殊な道具を使った運動。
  3.水泳     泳ぎ方を学ぶ。クロールや平泳ぎ、背泳ぎが主流ですが、船の沈没や洪水時の訓練のため着衣での水泳指導も若干行われる。
  4.表現運動   演技を意識した体操。組み体操や運動会での競技種目として練習メニューが用意される場合も多い。

  5.体つくり運動   いわゆるウォーミングアップの体操や健康維持のための体操。
  6.保健体育      健康を維持するための方法を学ぶ。食生活、性教育、けがの手当や心の健康維持、依存症の予防などやることは様々。

  道徳
   物事の善悪や、価値観について学びます。また、道徳は非常に答えを見つけ出すことが難しいため議論をすることも教育の一環といえます。
   例えば自分の好きな人1人と一応名前を知っている人10人のうちどちらかしか助けられないという状況になったときにあなたならどうするでしょうか?
   多分確実な正解というのは出てきません。実はこの選択肢相当いろんな可能性をはらんでいます。
   例えば大きな声で双方を励ます。助けられるかどうかは別にしてそういう行動をとることもできるわけですから。
   非常に複雑な学問で専門性も高いです。発展すると倫理教育、宗教教育、心理学などの分野にも派生していきます。

  PS  ここでいう宗教教育というのは宗教を信じ込ませることではなく宗教についての知識を少しでも理解し過剰な偏見を持たないための教育と考えてください。例えばイスラム原理主義やり方が過剰である場合に通常のイスラム教徒にまで過剰な偏見を持たないようにするためにこうした教育が必要だと考えられます。宗教そのものを信じるか否かは基本的に個人が判断してもよいと思われます。

  外国語活動
   なかなか実態が見えてきません。一応独自の考えを第5章(2)で述べさせていただきました。

第6章.ゆとりって言葉はあまり好きではないが一応議論しておく。

 最近なにかにつけて話題になるゆとり。どうにも悪いイメージで使われがちだがはたして本当にそうなのだろうか?
 彼らにはやはり彼らなりの持ち味があるんじゃないかなと筆者は考えている。
 当事者ではないのであまり深くは議論できないが、彼らの可能性・彼らが問題行動を起こしてしまうプロセスを検証していく。

 (1)ゆとり教育ってなんなの?
  
  2003年度に教育カリキュラムを3割削減しようという試みがなされました。
  具体的な削減内容は台形の面積の計算方法の削除・円周率の小数点なくして3で覚えるなどです。(従来は3.14と教育してました)
  覚える漢字の量を減らしたり、覚える歴史の項目などを減らしたりもしたようです。
  教科書の改訂自体は結構あることのようでいきなり覚えることが増えたり減ったりするものです。
  この世代は覚える内容が減ったという意味でその影響が特に大きかった世代と考えるとよいでしょう。

  ただし教科書というのは教育カリキュラムとは別の目的で結構改定が行われています。
  よく改定が行われるのが歴史の教科書です。
  日本は戦争や侵略の歴史を抱えているので、あまり強気なことを書くと他の国と喧嘩になるため頻繁に大きな議論がなされています。
  また、明らかに従来の歴史を覆す発見があれば当然歴史教育も変わります。

 (2)ゆとり教育を受けた世代は本当にダメな世代?

  いわゆる知識の詰込み型の教育を受けなかった世代と考えるとあながちそうでもないと思われます。
  脳の空いた容量を自分で考えることに使ってもらうことを狙った教育でもあったようですし。
  ただ、従来型の教育を受けてきた人たちにとっての常識が彼らには欠如してる恐れがあるのも事実です。
  確かにその点は欠点かもしれませんが、逆に常識にとらわれない奇抜な発想をしてくれるかもしれません。
  まあ、塾に行くことで結局詰込み教育に拍車がかかったという説もあるようですが。
  一方で空いた容量をパソコンや携帯の機能を覚えることに使った人も多いみたいです。
  ただ有害サイトを見て悪い意味で頭が良くなった人が多くなったのかもしれません。
  知恵はあれどタイミング悪くインターネットで情報が氾濫して悪知恵も付いてしまった。そんな人も多そうです。
  例えば爆弾を作っていた少年が逮捕されたなどという報道が流れることがありますが、
爆弾を作るには相応の知識はいりますから別に頭が悪いわけではないように思えませんか?
  彼らは頭は悪いのではなく頭の良さをよい方向にもっていく方法を知らない人が多いん
じゃないかとも思えます。
  試みはよかったのでしょうが時代が悪かったのかもしれませんね。無責任な人を見ればその分影響を受けるでしょうから。まあ誰とは言いませんが。

 (3)ところでにあんた(筆者)はどんな教育受けてきたんだ?

  小学校までは普通に通ってました。中学校は登校拒否してました。高校は定時制に通いました。
  普通にやっていては大学に入れそうになかったので卒業前の1年間は落第しないぎりぎりの範囲で授業を放棄してひたすら図書館にこもりました。
  自分の得意な科目で受験できる大学を探し何とかぎりぎりで駆け込みに成功。
  ちなみに大学の単位はぎりぎり卒業できるように調整して卒業しました。
  1単位でも足りなければ落第でしたので今でもたまにほんとに単位足りてたのか不安になるほどです。
  最低限出なきゃいけない授業数が決まっていたのでその分だけ講義に出て苦手科目はテストのときだけ死ぬ気で頑張って単位を修得しました。
  資格も欲しいなと思い、こんな調子で簿記検定2級を2か月勉強して受験したら本当に取れてしまいました。あと、少々ピアノが弾けます。

  こんなでたらめなことやってもそこそこの知性はつくようです。そう、つまりゆとり教育など大した問題ではない。最後はやる気。
  でもこの生き方はあまり推奨できません。社会で生きる上で人に理解してもらうのがかなり難しいです。
  礼儀作法はもうちょっと学んでおくべきだったというのが私の反省点です。

  PS これはいわゆる自己分析というやつでもあります。
正直就職時の自己分析は私も物凄く苦痛でした。
   ただこんな風に過去にやったことを日記風にまとめてみればある程度自己分析ができるかもしれません。
   例えばインターネットでブログというのがありますが、書いてる人の自伝を只管書き連ねているサイトもあります。
   就職のための自己分析と考えるときついですが、自分の過去を思い出すと考えると案外気楽なもんですぜ。

 第7章.あなたの知識を立証する一つの手段。資格制度ってどんなもの?

 (1)日本にはどの位資格があるの?

数えるのがばかばかしいぐらいあります。

 (2)流石にその回答はないわ。もうちょっと分類してくれ。

   1.国家資格・・・国が直接管理している資格。
   2.公益資格・・・国が認めた公益法人(一応名目上はボランティア団体と考えて良い)
    が認めている資格。
   3.民間資格・・・企業や個人が作った資格。多分あなたも作ろうと思えば作れます。

   国家資格でも結構あるけど公益資格と民間資格がとにかく多く、どれが本当に役に
立つのかかなかわからないのが現実である。


 (3)日本で特にすごい資格って何ですか?
時代のニーズによって変わりますが、以下の3つの資格は1つでも持っていれば世間的に
一目置かれます。
    最も相当優秀じゃない限りとるのは無理です。予備校行っても取れない人は取れません。
    私も実は未だに①を狙ってますが今のところ取れるめどが立ちません。
    ついでに彼らの主な就職先、必要になる能力、ジレンマについても書いておきます。

   ①公認会計士・・・企業の収支報告が正しく行われているかチェックするために必要な資格。
    就職先・・・監査法人という企業の監督機関や、税理士事務所や会計事務所に就職します。また、近年では外資系企業からも重宝される資格だそうです。
    必要になる能力・・・1.お金を扱うので計算能力が必要です。まずは自分の算数や数学の能力を確認してください。
              2.非常に難解な文書を扱うので国語力必須です。
              3.経済への知識がかなり必要になります。公民や政治・経済の
教科書を見て意味不明と思ったら諦めた方がいいです。
    ジレンマ・・・企業から報酬をもらうため、明らかに滅茶苦茶な報告で突っ込みどころ満載でも突っ込めない場合が多い。実はあまりにも酷い企業の仕事を断る権利も持ってます。(法律で決まってる)
    いわゆるブラック企業という言葉がありますが、こうした報告の実態がいい加減な会社のことを指す場合もあります。
   
    ②司法試験・・・法律のプロです。これに合格すると弁護士、検事、裁判官などに
ジョブチェンジするきっかけが作れます。
     正式になるには相応の研修を受ける必要があり、ここをパスできないとただの
法律に詳しい人というポジションになります。
     最も、司法試験にパスしたという事実を知り合いなどに言いふらせばそれだけで
それなりに有名になれるかもしれません。そのぐらい難しい資格ですから。
     就職先・・・弁護士は弁護士事務所、検事は検察庁、裁判官は裁判所。なんか
複雑そうなのであまり詳しくは知りません。
     トラブルあるところに弁護士ありといっても過言ではありません。世の中荒れれば
荒れるほどこの人たちは儲かります。
     必要になる能力・・・1.とにかく驚異的な国語力。六法全書はおそらく日本でトップクラスに読みにくい書物です。
               2.特に裁判にかかわる場合非常に高い道徳力が問われる。
真に有能な弁護士は道徳のプロでなければならない。
               3.やはり歴史や公民等の社会科関連の知識必須。
あまり常識にとらわれすぎるのも考えものですが、過去に何があったか知らないような人に裁判なんと恐ろしくて任せられないですよね。
     ジレンマ・・・トラブルにかかわるので非常に恨まれやすい。知識がありすぎて知識を悪用する弁護士も少なくない。国からボランティアを強要されるルールがあるが大体やる気がない。(いわゆる国選弁護士のこと)

    ③弁理士・・・特許を管理している。簡単にいえば発明をしたら彼らに申請すればあなたのアイディアが国に認めてもらえるのである。
     就職先・・・特許事務所や民間企業の特許部門。
     必要になる能力・・・1.算数、理科などの理系知識。発明の内容について理解できな
ければならない。また外国製品を扱うことも増えたので外国語の知識があるとかなり有利。
               2.過去に発明された発明は権利が消えない限り原則申請は
認められない。よって高度な管理能力が求められる。
     ジレンマ・・・もうどうしようもないぐらい発明がいっぱいあって管理が大変すぎる。
おそらく慢性的な人手不足状態である。
 (4)なんかすごそうな人たちですね。でも本当にそれだけですか?

    実はこの人たちは最終的に行き着く先が同じ場所になる可能性があります。
    これらの資格の共通点は
    1.非常に社会的にニーズがある。
    2.有効に使えば絶大な効力を発揮する。実は有名になるために使うのにも便利。
    3.さまざまな苦難と戦ううちに問題解決能力が異常に高くなる。

    そんなわけで実はこういう人たちは国会議員になったり学者になったり評論家になったり
といった他の可能性も秘めているのです。
    無論これらの資格で特に秀でた人でないと難しいでしょうが。

 (5)すごいのはわかったけど流石にそれは無理だ。
もうちっと現実的な路線の資格の話をしてくれ。

   次章へ続く(逃げんな)

第8章.あなたの能力を図る方法の続き


 第3章で日本の教育について、第6章で自己分析についてあげました。
 まずはそちらを一度読み直して自分の能力を整理してみましょう。
 第1に能力の向上という視点から話をし、あえてマニアックな方向でお仕事や
研究機関なども紹介してみます。
 僕は正直学生時代この辺の努力を怠りました。今思えばいろんな可能性が
あったんだなって思えます。
 ただちょっと読みづらいかもしれないので興味のあることだけ読んでみるのも
いいかもしれません。


ただしこれだけは言っておく。

食べていけるかどうかは時代のニーズ次第だ。


 (1)科目別にみる資格および教養を深める場所


    国語系
    さまざまな資格がありますが、漢字検定はやはりお勧めです。


     受験資格はなくとにかく知名度が高いうえランキングも明確です。
     私はこのぐらい漢字を知ってますと堂々と言える資格です。
    実社会において漢字はやはりよく使いますから知っておいて損はないでしょう。
    また速記技能検定という試験もあります。例えば国会や裁判は議事録を書かなければなりません。
    こういう資格を持った人が議事録をまとめているそうです。
    ハードルは高いですが文学部などに通って純粋に文学を研究して作家になる人もいます。
    芥川賞とか直木賞とかはまさにこの世界です。
    またこれとは別にシナリオライターという道があります。ドラマとかの脚本を書く人のことですね。
    非常に需要があり誰にでも可能性がある半面、実は世の中でもトップクラスに難しい仕事なのではないかと思ってます。
    シナリオライターについては次の章でもう少し詳しく述べたいと考えています。

社会科系
    社会調査士という資格があるそうです。調査やリサーチ能力を向上させることが
できるようです。
    いわゆる市場調査にたけている人たちはこうした道を通ってきたのかもしれません。

ただ僕も具体的に資格としては調べて初めて知りましたので知名度はあまり高くないかもしれません。
    他にも歴史能力検定、地理検定などがあります。旅行マニアには時刻表検定などもお勧め。
    歴史を極めると考古学者にもなれます。有名になればテレビにも出れます。
    TBSで世界不思議発見という番組がかなり前からやってますが、未だにやってるのは
なかなかに根強い人気があるからに他ならないでしょう。
またNHKをはじめ各局で放送される時代劇も、考古学や郷土研究をする人たちに
よって支えられている側面が強いです。


    算数、数学系
    数学検定という試験があります。幅広い年齢層に適応した試験のようです。


また、商工会議所という組織では数字に関する試験がいろいろあります。
    簿記検定は社会的にも経理などの分野である程度通用しうる資格なのでお勧め。
    実は商工会議所には実は数人で受験しないと受けれない試験もあったりします。どんな試験かは自分で調べてみよう。
    実社会でも応用が利く分野としては建築士なども考えられます。
面積の計算とか建物の強度とか決めるのは計算ができない人には無理です。


    理科系
    やっぱりありました理科学検定。あまりメジャーではありませんが。
    なんて思ってたら平成22年をもってのまさかの休止宣言。
    これはいかん。いくら不景気だからってこういうものは後の世代に残すべきだ。
今からでも遅くない。考え直すんだ。

    他には医療関係は実社会に適応した資格という価値観が強くてなかなか客観的に
図るのは難しいですね。
    研究所などに勤務して只管研究を深めるというパターンも考えられます。
ものづくりとリンクする場合が多いので数学や図画工作の知識も求められますが。
    村田製作所などはかなりこういうところに力を入れているようです。
    大学ではうちの近くの東京工科大が研究開発に滅茶苦茶予算を使ってるとか
使ってないとか実際に通ってた人が言ってました。


    音楽
    いろいろあるにはあるようですが客観的に能力を知るにはヤマハグレードがお勧めです。

    音楽を教える場合はハイレベルな資格を狙いましょう。
    ちなみに僕も一応ピアノ弾けますが自分がどのぐらいの実力なのかは測ったことはないです。
    ただし音楽に本気で打ち込んでいる人たちは音楽大学などの学校に通っていますので
実はこの世界とんでもなくレベルが高いです。
    「のだめカンタビーレ」というドラマがやってましたがあれは要するに音大や音楽留学を
テーマに扱ったドラマです。
    もし音楽業界で何かやるのであればあなたなりの独創性をもった価値観が重要になってきます。
また音楽のコンサートというのは市民ホールなどで意外と行われています。
受付で問い合わせれば多分あなたの名義でも企画できます。
    アマチュア参加が可能なものもあり、趣味レベルでやってた人がコンサートなどに出場して大化けするケースもあるようです。
    ただ半面ミュージシャンを目指して脱落する人は本当に多いですよね。
どの位打ち込むべきかが難しいところです。
    専門学校でこれらを研究している機関もあります。うちの地元では日本工学院という
大学がかなり力を入れてるみたいです。

    図画工作
    「芸術は爆発だ」とのたもうていた方の世界。多くの人にとっては趣味の世界かも
しれません。やはりこういうのは客観的には測れないみたいですね。
    基礎的な検定としては日本建築大工技能士会の行ってる技能検定や絵画検定、
日曜大工検定といったものもあります。
    ただなかなか小さい資格試験は定着しないよう。いろんな資格試験が新しく作られ
消えていっているようです。

    ちなみに僕は折り紙の研究をして執筆までこぎつけた人に実際会ったことがあります。
最近紙飛行機が折れない人増えましたよねなんて雑談してました。
    普通の人は趣味で終わりますが、逆に極めるとやはりそれだけ尊敬されるようです。
さすがにその人が資格持ってたかどうかは知りませんが。
    でも大工さんとかなら割と現実的にやっていけるかもしれません。
後は自動車整備士の資格取って自動車業界というのも悪くないでしょう。
    技能を高めれば造船技師や宮大工なんて道もあったりします。
かなり地域事情に影響されるでしょうが。
    後は漫画家とかもこの系統のようですが・・・正直言って目指す人が多すぎます。
    こうした試みを研究している機関としてはものづくり大学という学校があります。
    政治家の疑惑がらみで不幸な形で世に知れ渡ることになりましたが、どうやらやってること自体は至極真っ当な学校のようです。
    ちなみに美術系の高校に行ってた人を知ってますが・・・なぜかニュージーランドに行ったりしています。芸術はその位人を変えるものらしいです。


    家庭課
    調理師や栄養士などになる可能性を考えると結構この手の知識が必要になりそうな気がします。
    ラーメン屋になったりする人も考えてみればここから始まったのかもしれない。
    三ツ星レストランのオーナーとか偉い人のお抱え料理人・・・なんて道もあるかも?
    いずれにせよこの道を進むならとりあえず調理師免許は取っておいた方がいいです。

後最近だと野菜ソムリエなんてのも人気らしいです。
    うちの近くに家政学院という大学があります。何をやってるのかよく解りませんでしたが
要は家庭課を極めた人たちの集まる場所みたいです。
後はファッション業界もこれに分類されます。
    また今後子育てをする人は一度こういう分野を調べ直してみるといいでしょう。
探せば相談機関などもありますのであまり一人で抱え込まない方がいいです。


    体育
   極めればオリンピックに出れます。日本オリンピック教会では頻繁に勇者を募集しています。

    いやまあほんとに来てほしいんだってば。過去に鍛えてたんなら社会人のあなたでも可能性はある。少しでも可能性あると感じたら挑戦してみてくれ。
    サッカーの場合オリンピック出場は年齢制限があるため年をとったらワールドカップを
目指してください。
    まずは地区大会などで勝ち抜いて実力を見せつけましょう。
    ただ、この分野は子供の時の経験がもろに出ますので子供の時から英才教育を受けている方が有利です。多分親次第ですね。
   心理学などもここに該当します。一般的にはカウンセリングに使う学問ですが、心理学を学んでおくと人の考えを理解できるようになるので実は人生においてかなり有利になる可能性があります。
    一方で人の心理を読み過ぎると嫌われたりします。何となくそういうのを察知できるタイプの人もいるみたいです。学んだ方がいいのか学ばない方がいいのか極めて難しい学問です。
それともう一つ。クラスに一人はいたであろう「保体はばっちりだ」という方のための
保健体育検定というのもしっかりあるようです。
    ただどうもインターネット上で勝手に作られた検定のようなので正式な受験などが
あるかすら定かではありません。
    多分インターネットで検索かければすぐ出てくるので興味がある方は挑戦してみよう。


    外国語
    日本の資格では英語検定というのがありますが、最近はやはりTOICEが主流なようです。外国語を学ぶ以上世界的に認められた方が確かに合理的です。

    ただし英検は英検で取っておいても良いと思います。日本人向けに作ってあるという
ことは日本人に英語教えるには英検資格者の方が向いている可能性もあり得ます。
    他の言語もドイツ語検定、スペイン語検定、中国語検定など主要な国のものは一通りあるようです。
    ただ本当の意味で実力を認めてもらうには大学の外国語学部に行くことも大事かもしれません。
    専門職という意味合いでは通訳、翻訳家、外国語教師でしょうね。
    あと、最近はいわゆる外資系企業が増えていますので他の能力と複合的に語学力を求められるケースがあります。有用性は確かに高い。
    ただしあまり過信をしない方がいいです。必ずしも外国語をしゃべれれば安泰なのではない。
    本当に優秀な人材には通訳の方が付きますからこの能力はいらないといえばいらないのかもしれません。
    また、世界には共通語を作るという動きもあります。その際に覚えた語学が意味をなさなく可能性も0とは言えません。(まあ多分共通語実現は無理だろうと思いますが)
    いずれにせよ大体は人との付き合いになりますから対人能力が乏しい人にはお勧めしかねます。
    ただ、前章で挙げたように外国語に詳しくなると雑学知識も増えたりしますから興味のあることだけ覚えてみるのもよいでしょう。
    でもまずは日本語。それが筆者の見識。

    特別活動
    ボランティア活動を究めようとする人たち。実は意外といます。例えば日本には青年海外協力隊という制度があります。
    政府の支援の下で活動する組織をNPO、国の指示は受けずに独自に活動する組織をNGOと言います。

    特定の分野を極めているとこういう組織から支援要請が来るケースもあるようです。
    ただこの活動はなれない地域に行ったり戦争をしている地域に行ったりするため相当
過酷です。やるなら相応の覚悟が必要になります。特に伝染病には注意してください。
    ちなみに徹子の部屋でおなじみの黒柳徹子。実はあの人この道のプロです。
所属はユニセフという国際連合の組織です。
    実は国際連合は日本人職員の募集をしたりもしてるようです。相応の能力や「ニューヨークに行きたいかー」と行って実際に行けるエネルギーが必要になりますが。

    後クラブ活動は法律とか校則とか予算の制限内なら何やってもいいわけですからさまざまな能力の開花や底上げにつながります。クラブ活動は学力の次ぐらいに学校選びの基準になる可能性が高そうです。


 (2)なんでこんなややこしいことばかり書くの?

芸術分野では客観的に技術を評価するのが難しいため、価値があるのかないのかよく解らない資格がたくさんあります。だから民間資格は非常に多いのです。
    みんないろんなことを目指そうとするようですが、結局多くの人がやりたいこととは違うことをやっているらしいです。
    でも本当は世の中そんな単純ではないということを知ってもらいたいからです。
    例えば企業と一言で言っても実は大学と共同研究していたりするところはすごく多いです。
    欝病になるほど企業に尽くす人がいますが、やはりもう少し視点を広く持てばそういうのも防げるのかもしれないと考えられます。
    いろんな可能性を知ればそれだけあなたにチャンスが増えるということ。特に若い人にはできるだけ早い段階で気づいてほしいです。

(3)別にプロになりたいわけじゃない。手っ取り早く
一通り鍛える方法を教えてくれ。

    SPI試験問題集という本があります。実はこの本はこれまであげた一般教養で学ぶことやその応用問題がずらりと並べた本なのです。
    この本を多くの企業や研究機関が採用試験の基準としています。
SPI試験の本を読んで解きにくい問題はあなたの弱点かもしれません。
    足りない教科に関する本を本屋で探して勉強すればあなたの能力が飛躍的に上がるかも
しれませんね。

第9章.分類が難しいがとても大切だと
    思われる職業


 やっぱり世の中の仕事ってのはなかなか一括りにはできないみたい。
 ただやはり基礎的な学問の知識によって作られてる面もあるんだよね。
 この章では著者の独断と偏見で世の中の陰の主役や仕事人、彼らに必要となると思われる能力を紹介する。

 (1)シナリオライター
    基本的には純文学に属すると思われるのだが…実を言うと純文学だけを極めていても
難しいのがこの職業。
    例えばドラマを見ていてキャラクターは魅力的だし映像も迫力があるのになんか話が
釈然としないという作品が結構あったりしませんか?
    こういう場合シナリオライターの書いた脚本に問題があったり、話が無難すぎたりという
ケースが考えられます。もっとも監督が勘違いして暴走してるケースもあるようですが。
    そもそもシナリオを描くには様々な経験が必要になります。なんとなくそれっぽい話を
書いても実際に経験した人たちから見ればやはりインパクトが薄いなという印象を持たれて
しまうのです。
    もしシナリオライターを目指すなら以下の点にも気を配ってみると良いシナリオが
描けるようになるかもしれません。

    1.とにかく遊ぶ。
     一見馬鹿げているようですがまったく馬鹿げていません。例えば釣りをテーマに
シナリオを書く場合、やはり1度でも釣りを経験しておくとシナリオの印象が変わってくるのです。
     例えば餌の付け方とかを知ってるか知らないかではリアリティが全く違ってくると
思いませんか?
     ただ一方であまり釣りを極めると今度は逆にマニア受けの作品になってしまいます。
適度な知識の方がいいという場合もあるのです。ここの見極めが非常に難しいのですが。
    2.詳しい人に聞く。(取材する)
     物事にはその道のプロというのがいます。体験しようにも体力や予算的に無理なこと
だっていっぱいあります。そういう場合は体験者から直接話を聞くのはかなり有効です。
     例えば宇宙に行くことをテーマにしようにも早々宇宙になんか行けるわけありません。
無重力の感覚などを知りたい場合は多分毛利さんや若田さん等に直接聞くしかないと思われます。
     逆にいえば経験者はあんまりいませんからいわゆる突っ込みが入る危険も少ないのです。
    3.本を読みまくる。
     すでに書かれてる本がいっぱいありますからどんどん読んでみて本自体に慣れましょう。
本が嫌いならやっぱり書きにくいですよ。
     あえて六法全書など複雑なものを読みまくってうんざりしてから書いたりするとうまく
いったりする場合もあります。
     あんなもの読むよりこっちの方が楽だという気持ちになりますから。
    4.話を整理する技術を学ぶ。
     シナリオもやはり分析をする時間が必要です。やはり只管リアルな話を作っても
話にそれなりの展開がないと面白くないですよね。
     いわゆる起承転結という言葉がありますが、これは構成についての一つの表現の方法です。
     わかりやすい例でいくと4コマ漫画は一般的には起承転結を前提に構成されています。
(中には型破りなものもありますが)
     基本に忠実に行くか型を破るべきかはその時々の判断によるのですが、
ここを押さえておけばどちらにも対応できるということになります。つまり戦略の幅が広がるのです。
5.心理学や歴史を学ぶ。
    自分の言ったことに対して相手がどう思うか。これが解っていればかなり有利です。
     心理学は相手の心を読む学問でもあります。自分が書いた文章に対して相手がどう
思うかイメージできることはやはり重要です。
     また、歴史を学んでおくと過去に起こったことから現在の状態を分析できるようになります。
     ちなみに僕が関心高いのは兵法です。やはり命がけで編み出した技術ですからかなり
信憑性が高いです。
     いわゆるカンが鋭い人というのがいますがこういう勉強をしていたり自分なりに構築した
理論を持っている人なのかもしれません。

     なお、このシナリオライターは現在日本で慢性的に不足しています。厳密にはシナリオ
ライター自体はいるのですがよいシナリオを書けるのは本当にごく一部の人間ということらしいです。
     ただし、すでに書かれた作品に良作がたくさんあるとは考えられます。
     一方で最近のシナリオ事情は過去のネタや漫画等によって支えられています。
音大の話をした時に例に挙げた「のだめカンタビーレ」も元は漫画です。
     最近はライトノベルという漫画っぽい文章を書く人の地位も大分確立されています。
(この本がそれに該当するかは謎です)
     ちなみに日本で一番多くの実用的な作品を残したと思われるのが松本清張という作家です。
     この人はほんとに日記のようにいろんな話を書いていたらしく、今日の2時間ドラマの
ネタを支配していると言っても過言でないぐらい作品を残してます。
     非常に頭もよかったらしく作品一つ一つの完成度も高いものが多いようです。ただ、
毒物混入とか人の脅し方とかがとにかくリアリティがありすぎて実際の犯行の参考に使われてる
ケースすらあるとも言われています。
     彼を超える量産型ライターが今後現れるかどうかは業界も注目するポイントのようです。
     もし自分の実体験をドラマにしたいとか考えてる人は思い切って出版社の方と相談して
みてもいいかもしれません。ある程度物事を整理する技術があると特に話を聞いてもらえる
可能性が高いです。

     シナリオライターとは微妙に異なりますが、実は僕が書いてるこの本は学生時代から
書こうという構想は学生時代からありました。でも当時はどうしても書けませんでした。
     当時でも知識はあったのですが、やはり実社会における経験が不足していたのでは
ないかと思えます。やはり実戦に勝る経験はありません。直接経験しなくても周りの雰囲気
から察するということもできますしね。


 (2)警備員
    一見どこにでもいて無難に仕事をこなしているイメージのある人たちですが・・・
実は警備員をやっていると意識をしていなくてもものすごい能力が高くなるケースがあります。
    例えば国会議事堂や観光地などの警備員さんはものすごい優秀な人になる可能性が
高いです。もちろん優秀な人を集めたということはあるでしょうが、優秀になる理由があるのです。
    国会議事堂は実は議員さん以外にもマスコミ、学者、国会見学者など多くの人が来ます。
ぶっちゃけてしまうと参議院については普通の人でも入ることができますから国会ツアーなんて
のも割とよくやってます。
    また国会議事堂の周辺には議員関係の施設以外にも国会図書館があります。
ここも一般人でも入場できます。私も実際入りましたから。貸し出しはできませんが恐ろしい
までの蔵書量があります。
    とりあえず日本の本は全部保管しとけという法律があり、国会図書館はこれを可能な
限り忠実に守っているのです。
    そんなわけで実はかなりの人たちが行き来しています。彼らが道に迷った時に道を
尋ねるのはだいたい警備員さんのようです。何せその道のプロですから。
    警備員さんは多くの人を相手にすればするほど人と接する際のスキルや地図についての
知識が深まるわけです。
    また、人が集まる場所ではテロについても警戒する必要があります。これも彼らの
仕事です。場所や人数配分にもよりますが警備員の仕事は実はものすごく大変なんです。
    そんな経験を積み重ねていくうちにものすごい国会事情に詳しくなったりする警備員さんも
いるようです。国会の年配の警備員さんとお話したことがありますが、今の政治情勢についての
議論まで出来てしまいました。
    警備員はアルバイトなどでも募集しています。この仕事を生涯の仕事にするかは別にして
一度経験しておくと案外将来役に立つかもしれません。
    もし警備員の仕事をやるなら地理の勉強などで地図の読み方だけは覚えておいた方が
いいです。さすがに研修してくれるとは思いますがやはり慣れておけばおくほど仕事が円滑に
なります。
    後可能であれば体術を鍛えましょう。いざという時にはやはり有効です。

    なお、山には山岳救助隊、海にはライフセイバーなどの派生職もあります。
困ったことに筆者はどちらにもお世話になったことがあります。この大馬鹿者。
子供のころゴムボートに乗っていて気がついたら離岸流に流されてしまってまっていた
事がありました。
    海岸には波が押し寄せてきますが実は波が海の側へ戻る流れもあります。これが離岸流。
これに乗るとどんどん沖に流されていってしまうのです。
    そんなわけでどんどん流されていたところをライフセイバーの人に助けていただきました。
    もっとも本当は海岸の横に岩が連なってるところがあったのでそっちに行けば別に問題なく
助かっただろうけどなんて思ってたのは秘密です。
    海や山の事故。実際かなり多いです。技術は進歩しても人の能力自体は必ずしも
進歩するわけではありません。
    ドーピングなどでやれなくはないようですが、やっちゃうと倫理的に批判されます。
    特に自然相手の場合は変な過信をもって行動するのはやめましょう。
    いくら技術が進歩してもエベレストを徒歩で登るのが無茶苦茶な挑戦なのは今も昔も
変わりません。

 (3)銀行員
    銀行員というよりも銀行自体の話になるかもしれませんが。
    銀行の仕組みを簡単に説明しますと預金者から預かったお金を企業に貸して、銀行は
貸し出した企業から一定の利子を貰うという仕組みになっています。
    また銀行にもボスがいます。そう、誰もが一度は聞いたであろう日本銀行。略して日銀。
銀行の資金は預金者からのお金では足りないので日本銀行が各地の銀行にお金を貸して
足りない分を補っています。
    ちなみに日銀が銀行にお金を貸し出す際も利子をつけます。日銀が銀行にお金を貸し出す
際の利子のことを公定歩合と言います。まあ最近はほぼ金利0ですけどね。

    日銀の話をするとそれだけで本が1冊書けますのでこの辺で省略いたします。
僕より詳しい人はいっぱいいるのでいろいろ調べてみるのも面白いかもしれません。
    とりあえず話を元に戻します。
    銀行は借りたり預金してもらったりしてお金を集めて企業に貸しています。
    例えば企業側からみた場合、パソコンが必要だけど調達するためにはお金がいる。
こういう時に銀行からお金を借りるわけです。
    なので銀行が倒産しちゃうと必要な機材とかが揃えられなくて黒字でも倒産しちゃう
可能性があるんですわ。(黒字倒産といわれています)
    また、近年は銀行自体が経営難のため資金を貸したがらない(貸し渋り)ことも多く、
多くの企業が資金調達に苦労してるようです。
    企業が実際に手元に持っているお金のことをキャッシュフローと言います。
借金してでも自由にできるお金だけは維持する。そういう企業も少なくありません。
    とにかく銀行は企業のパイプ役なので下手につぶれると日本経済は大パニックです。
株や社債での資金調達もありますがやはり日本では銀行や金融公庫などでの資金調達が
一般的です。
    また、銀行の窓口が早めに閉まるのも実は理由があります。銀行が潰れるという噂が
過剰に流れるとパニックになった人たちが窓口に集まってきてお金を引き出してしまい
ほんとうに銀行が倒産する危険性があるのです。
    こういうのを取り付け騒ぎっていいます。「すばらしき我、人生」という映画では
第2次世界大戦の引き金になったとも言われる世界恐慌時の取り付け騒ぎの様子が出てくるそうです。
    まあ集団心理というやつは本当に恐ろしいんです。本来ありえちゃいけないようなことを
引き起こすことは意外とあるのです。
    取り付け騒ぎを防ぐため銀行はできるだけ窓口を開ける時間を制限していると思われます。
ただ勘違いしないでくださいね。銀行の業務自体は窓口が閉まった後も行われてますから。
    なお、銀行員は非常に転勤が多いです。そんなわけで長年経験するといろんな経済事情や
観光事情などに詳しくなっていくようです。


 (4)解体工
    これを聞いて真っ先に日本ブレイク工業のことかと思った人とはうまい酒が飲めそうです。
    建物を作るのを仕事にする人もいますが実は建物を壊すのを仕事にしている人もいます。
    実は建物にも寿命があるんですわ。あんまりにも古い建物は修繕をするか壊すかしない
と下手すると大事故につながるんです。
    橋が古すぎて壊れたとかビルの欠陥工事が解ってたのに放置してたとか・・・
まあ意外と彼らの出番は多いようです。
    気に入らなければ壊せばいいじゃない。そんな感じののりかどうかは謎です。
    大工さんと分類的には近い気もしますがいまいち違うような気もする不思議な職業。
ただ建築物の場所が悪かったりする場合、作るの以上に高度な数学や理化系知識が必要らしいです。
    なお日本ブレイク工業には解体業界の常識をぶっ壊してなぜかロックをはじめて地方局で
メジャーデビューまでした伝説の社員がいます。

 (5)家電アドバイザー
    あなたの街の電気屋さんの店員です。でも電気屋さんでもアドバイス上手い人と下手な
人っていませんか?
    実はこの家電アドバイザーの資格を持っている人は能力が高い可能性があります。
これを勉強をしていた人を知ってますが、今はかなり高いポジションを任されてるみたいです。
    私も一度この家電アドバイザーの本を読んでみたことがあるのですが・・・
電化製品の説明や接続方法なんかがかなり実践的に書いてあるもののようです。
    もしこの資格を取れなかったとしても勉強をしておけばそれだけ商品に対しての知識が
上がる仕組みになっている。うまいこと考えたもんですわ。
    電気店で働きたい人や家電の接続方法に詳しくなりたい人は一度読んでみると
いいかもしれません。いわゆる機械オタクなあなた。意外と狙い目かもしれませんよ。
    数学や理系の知識はこの資格取得にかなり役立つようです。ただ実は結構高い
国語力も要求されるので地味ながら難易度は高い資格かもしれません。
    この資格を持っていればある程度客に対しても強気で対応できるのも魅力です。
対人恐怖症があっても自分の好きなことを極めると意外と克服できたりするようです。
    なお僕は10分であきらめました。ちとマニアックすぎやしませんかという印象です。
でも逆にこういうの好きな人は本当に好きそうなジャンルですのでほんとにお勧め。
 (6)営業職
    営業職でもいろんな人がいますが特に独立してる営業職をやってる人はとんでもない
ぐらい能力が高いケースがあります。
    人と同じもの売っても売れませんから人の一手先を読んだ商品を扱ったり、
政府から補助金が出る商品を確認したりとかいろいろ調べてるみたいなんですわ。
    しかも役所の手続きとかまで自分でやっちゃうケースも多い。
    そんなこんな下準備をしつつ本業ではお客さんとも話をしなければなりません。
しかもあちこち行くので自然と地理にも詳しくなります。
    そんな営業マンを一人知ってますが・・・キッチン教室にオール電化を売ってみたりとか
ガンダムのイラストレーターとかに遭遇したこともあるらしいです。
    ちなみにその人の趣味はホームシアターなのですが、これまたプロでもびっくり
しそうな位詳しいみたいです。しかもお客さん相手に趣味感覚で布教活動(?)までしてるらしい。
    なんだかあまりにもいろいろな可能性が考えられるんですが・・・その人が今後
どうしていくのかは謎です。知り合いにいるのですがその人実は元銀行員でもあります。
やはり営業マンも経験があると有利なようです。
    必要な知識・・・お客さんはいろんな人がいますからそんな人たちと話を合わせな
きゃなりません。子供の相手をする場合もあるそうです。もはや分類不能。なんかもう
ありとあらゆる能力が必要なことだけは間違いなさそうです。
 (7)クレーマー
    そりゃ仕事じゃなくてただの迷惑な客だろと突っ込みたいあなた。
半分当たりですが半分外れです。
    もちろん一般の人で文句言ってくる人もいますが実はクレーマーにもプロがいるのです。
無論それなりの筋が通った人たちでないと無理ですから有名どころは敷居は高いです。
    具体的にはいわゆる格付け会社ってやつです。ミシュランは本来タイヤを作っている
メーカーなのですが、いつのまにかレストランや観光地の調査を副業にはじめてしまい、
今やその影響力は本業を超えていると思われるほど絶大になっているのです。
    いわゆる三ツ星レストランっていうのはミシュランがつけた格付けです。
また、彼らなりにお店に指導したりするケースもあるようです。
    後ミシュランは観光地にも格付けをしています。実際家の裏山だと思ってた山が
ミシュランに格付けされてから日本一人が集まる山になってしまいました。ええ、高尾山のことです。
    また、週刊誌や新聞、テレビ局も似たような効果を持っています。
日本テレビの99の番組でよくいろんな料理屋に行ってますよね。あれが放送されたあと
それを大々的に看板に書いてる店は結構多いです。そうやって広告を出せばやはりお客さんが
来ますから。
    お客さんが来ると店側も妥協をしなくなり、料理の質が上がる傾向があるようです。
横浜の中華街なんかは実はこんな感じのことをよくやってるみたいです。
    実際そういう店に入ったらリーズナブルな価格で美味しく中華料理がいただけてしまいました。
    ただこのクレーマーがあまりにも激しくなりすぎて日本をダメにしているのではないか
という風にも言われています。あんまりクレーマーの意見ばかり聞いてても一般消費者の意識と
かけ離れていくケースは結構多いのです。
    ちなみに不景気が極端になってくると多くの企業がクレーマー推奨モードになります。
お客さんの意見を聞かないと物が売れない。やはりそれが現実ですから。
    また宣伝とかは抜きでこういうクレーマーをうならせたという話が噂レベルで広まっても
人気が出るケースがあります。これがいわゆる口コミというやつです。
    うちの近くのアイス屋さんがそんな感じです。小さい店なのですが、とにかく常に人がいる
感じで元店員曰くに1日で100万売り上げた日があるそうです。
    確かに客の意見を積極的に取り入れていろんな種類のアイスを作っていますから
クレーマーあってこそ成り立つ店のようです。まあ役所が広告出してるという話も聞きますが。
    必要になる能力的には社会科分野と家政分野を複合した感じでしょうか。
後は値段を考慮する能力も必要なので算数知識もある程度必要です。
    特に食べ物関係でクレーマーやるなら味覚は必須です。わざわざ海外まで行って
研究する例も珍しくありません。

    PS せっかくなので正しいクレームの出し方
       ただ文句を言ってもただのうるさい客です。できるだけそのクレームを聞いたら企業に
どんなメリットがあるのかという点に重点を置きましょう。
       流石に企業の今後に関わる重要なことを言われれば企業としても対応せざるを
得ないのです。特に利益につながることは積極的にやらざるをえないです。
       例えばよく使っている施設で多くの人が使ってるのに数が少ない機材とかは
ありませんか?よく転びそうになったりして危ない場所とかはないですか?
       度がすぎると問題ですがやはり必要なことであればちゃんと言った方がいいです。
意外とみんな気づいてないみたいですから。ただ理由などはできるだけ明確にしないと正しく
意思が伝わりません。
       また、的確なことを言っててもあまりにも頻度が多ければ迷惑です。
どうしても改善したいならその会社に就職してください。
 (8)花火職人
    恐らく日本で一番盛り上がるイベントが花火である。なぜか火薬が爆発すると人が集まる
のである。まあ筆者もよく行くからわからなくもない。
    非常に危険な仕事だし、勤務期間も限られるので安易になることはお勧めできないが、
やはり重要な仕事といえる。



    なお本気で目指すなら火薬類取り扱い保安責任者や危険物取扱者などの資格を
取っておいてください。
    やっぱり知識がない人がやれる仕事ではありません。詳しいことは多分直接花火
屋さんに聞いた方が早いでしょうが。

    花火師の歴史はいろいろありますが、有名なのでは「玉屋」と「鍵屋」という花火職人
集団がいてどちらも譲らず両者が競いあっていろんな花火が作られたなんて話があります。
    なお、この勝負は「玉屋」は勢いあまって火災を起こして追放されたため、鍵屋の勝ち
になりました。
    まあ上手いことやってても事故起こしたらだめよって良い教訓ですね。

 第10章 なんであいつはあんなに詳しいんだよ


 勉強・・・すごく頭が痛くなる言葉です。正直僕もこういう言葉で聞くと憂鬱になります。
 ただこれを解らないことを知るとか雑学を増やすとか言い方を変えてみたらどうだろうか。
 なんとなくすっきりしませんか?しない人もいるかもしれませんけどそれでも少しは
ハードルが落ちると思われます。
 実際いわゆる勉強はできなくてもいろんな知識を蓄えるのは得意という人は結構
多いのです。
 音楽についてだけはあいつに聞けば確実だ。あいつ不器用だけど映画にだけは
でたらめに詳しい。こういう人結構周りにいませんか?
 聞いてて面白い話もあればあまりにも話が細かすぎてついていけない人など
さまざまいます。
 でもなんか自分の知らないことを言われるとどことなく悔しい思いをしたりすることって
ありますよね。
 いわゆる自慢話とかをされた際にどうでもいいことはスルーできるんですが、
関心の高いことだと敗北感がすさまじかったりとか。
 というわけでこの章ではどうすれば物知りになれるのか。そんな可能性を検証していく。
 (1)得意なこと以外バッサリ切ってる。

 何のことはありません。自分の好きなことに慣れきっている。これが正解でしょう。
 そう、つまり自分に役に立ちそうな知識だけ覚えておいて余計なことは忘れてしまう。
 こんな感覚の人が多いのかもしれない。
 実際何もかもを覚えるってのは正直相当難しいですから。
 あとは日記を書いてたりブログを作ってたりって人は多いかもしれませんね。
 記録を残しておけばそりゃ詳しくなる。
 (2)記憶の感覚がそもそも違う。

 記憶と一言で言ってもいわゆる短期記憶と長期記憶っていうのがありますよね。
 あくまで私の経験上からですが何かに詳しい人は大体長期記憶が優れているような気がします。
 いわゆる雑学に詳しい人ってなんでそんな昔の事まで覚えてるんだと突っ込みたくなるぐらい
昔のことを覚えてる人が多いようです。
 この前ある学校の先生と再開したのですが、10年ぐらいたっても印象に残ってる人は1目見た
だけで顔と人物名が一致するらしいです。
 実際に声をかけられてこっちは誰だか分らなかったんですが、先生は1発で私のことが
わかったそうな。
 しかも車ですれ違いざまに・・・正直勝てる気がしない。
 この能力のおかげでその人は先生のなかでもすごい優秀であると評価されてるらしい。
なんせ学校で一番偉い人ですから。
 有効に使ってくれる人の場合は非常に良い能力になるようです。
 ただ一方でこんな感覚で恨み言とかを一通り覚えてる人とかがいたらと思うとゾっとしますな。

(いや、あんまり人のこと言えないんですけどね)

 (3)型破りな人ほど己の基本には忠実。

 心理学を学んでいるとある程度接した相手については相手がどんな人物か察することが
できるようになります。
 ただ一方で経験が足りない場合まさかこんな人はいないよねと思い込んでしまうのが
心理学の弱点です。
 実際世の中には想像を絶するとんでもない人間がいることがあります。
 まさか今時こんな人間はいないだろう。そんな風に考えてた時期が僕にもありました。
 ただ、ちょっとでも可能性が考えられるタイプの人間は大体いると考えた方がいいです。
 なんせ日本人でも人口1億人。考えてみれば全員型に嵌めようという方が無理な話です。
 例えばものすごい頑固な人が元職場にいました。いわゆる職人タイプの人です。
 流石に冗談だろうと思えるようなことを言ってくることが結構多かったのですが・・・
どうも全て本気だったということがわかって唖然としたことがありました。
 まあ最も相手も私の言ってることの大半は冗談だと思っていて唖然としていたらしいです。
 なお、内容はかなり過激なものなので触れるのやめときます。思い出したくもないというぐらい
壮絶なものだったとも言えます。
 その位己の信念というのは根深いんです。きっかけがないとそう簡単にはかえれません。
 自分の得意なことほどとにかくやりこんでいるのでそれに基づいて行動する。確かに一番
確実だし安心感は持てます。
 ただ、それを他人に求めるようになった際に争いの種になるわけですね。両者とも頑固者
だと第3者が法的に介入しない限り決着すらつきません。
 この本で初等教育に触れたのはそういう理由からなんです。
 そこでどんな経験したかによってやはりその後の人生が大きく変わります。
 あと、第7章で司法試験をお勧めしたのはこのためです。やっぱどう考えても必要な仕事なんだもの。

 (4)折りたたみ上手。

 覚えたことをそのまま丸暗記。まあ最初はそれもいいでしょう。
 ただ将来的にはこれは考えものです。やはり人間の脳には覚える限界があるのです。
 左脳は知識を覚える。右脳はイメージ能力を養う。
 こういう学説を唱えてる人が結構いるんですが、多分私の今迄の経験的な感覚からいっても
あれは合っています。
 いわゆるまる暗記ばかりやっているとそのうち左脳がいっぱいになっちゃうみたいです。
 ただ一方できれいに整理して覚えればどんどん新しい知識を覚えられるのではないかとも
感じられます。
 パソコンやってると説明しやすいのですがパソコンも記憶量に限界があるため、圧縮ソフト
というソフトを使って容量を少なくして保存します。
 これをやれば大量のデータが入ってきてもその分保存するスペースが確保できます。
 家庭的感覚でいえばタンスに衣類を収納するときは折りたたんで入れた方がいっぱい
服が入りますよね。
 世代によって良い例え方が違ってきますが実はやってることはたいして変わってません。
そして多分人の脳にも応用可能です。
 ただしあまり膨大に知識を詰め込むと精神的に追い詰められる可能性があります。
この辺は性格次第ですが。
 最もどうやって圧縮を行うのか。ここが今一つ見えてこない感じですが。
 そして折りたたんだものを取り出す際に働くのが右脳です。できるだけ見やすい状態とか
使いやすい状態にして記憶を広げてくれるわけです。
 そういう流れがしっかりできている人は頭がいいんでしょうね。ただなかなか有効な
鍛え方が解りません。多分慣れによる部分が強いと思いますけど。
 第11章 裏技 独学のすすめ(パイオニアになる方法)


今まで義務教育がどうのと言ってたけどあえて真逆の話も紹介してみよう。
(実際はそうでもないんだけど)
 何故かというと今の日本人にはこれが欠けているから。
 そうつまり日本人のウィークポイント。訳して弱点だ。
 過去において歴史の転換期などには下記にあげるような人たちが多数出現している。
 比較的今そんな時代なんじゃないかなと筆者は考えている。
 なお、ここから文章がいい加減な上に話がややマニアックになります。
 多分平凡に生きるなら知らなくてもよさそうなことが多いです。
どうでもよいと感じたら無難に本を閉じちゃいましょう。

 (1)パイオニアって何ですか?

 ある分野で最初に何かをしでかしてしまった人たちのことです。


 第2章を読んでもらうと大体分かると思いますが、要するに日本の近代教育のパイオニアは
福沢諭吉って事です。
 また福沢諭吉の話をした際に学んだことを元に新しく研究を始めた人たちが現れたと書き
ましたが、要するに彼らもパイオニアです。
 何か新しいことをはじめて広めるっていうのはものすごい大変なんですわ。
 例えばその人が死んでから評価される。そんなことも珍しくありません。
 実際古代遺跡なんかではそれまでの常識を覆す発見がされることなんてよくあるんです。
 あまりにも時代からかけ離れたものなんかが出土するとオーパーツとか呼ばれて重宝
されるわけです。
 そんなオーパーツ作った人もまたパイオニア。見つけちゃった人もパイオニア。
要するに何はともあれ最初にやっちゃった人。
 (2)パイオニアになるためにはどうすればいい?

 1.まずは基本的な学問をできるだけ多く学ぶか、何かを究めようとしてください。
 2.今存在するルールとか物事に疑問を持ってください。
 3.何が疑問なのか自分なりにまとめてみてください。
 4.考えがまとまったらあとはひたすら研究です。どう研究するかは自分で考えてください。
 ちなみにすでに何かを極めた人と相談してみたりするのもアリです。
 (3)もう少し具体的な方法挙げれませんか?

 1.自分の部屋、喫茶店、会社、大学や研究機関などでひたすら研究する。
 2.会議室だけではなく現場でもひたすら実践経験。映画やドラマの織田雄二みたいな
感じで多分大丈夫。
 3.本屋さんや図書館などで本を読んだりするのに慣れる。
  何を目指すにせよ過去に何が行われたか調べるのは有効です。
  図書館などで自分に必要な本がどこにあるのか解るとなお便利。
 (図書館には司書という本の管理をする人たちがいます。解らない場合はその人たちに
聞いてみましょう)
 4.街をできるだけ見てくる。研究だけしていても井の中の蛙になってしまうこともあります。
 ただ、あえて周りを全く気にしないで気がついたらとんでもないことやってたというケースも
確かにあります。
 最終的には世の中のこと知っておいた方が有利ですが。
 いわゆる世間知らずの方が世の中のことを知ったら突然化けたりします。
 5.あなたの価値観を理解してくれそうな人を探してください。
 いくらあなたがすごいことやっててもだれにも知ってもらえなければ残念ながらそれはただの
趣味です。
 あなたと価値観を共有できそうな人を探してみましょう。
 6.とにかくあなたの考えた事を広める。宣伝をしたりとか人が多いところであなたの芸を披露
したりすると認めてもらえたりするようです。
 それなりに筋を通して目立とうとすればちゃんと評価してくれるようです。
 ただしやり方を間違うとものすごい恥ずかしい思いをします。宣伝も計画的に。
 7.悪いことはしない。そう悪人にもパイオニアがいっぱいいます。
 わかりやすい例で言うとナチスのヒトラーです。多分オレオレ詐欺にもパイオニアが
いるんでしょうね。調べたことないですけど。
 いくら有名になったからといってやはり悪人になってしまってはどうかと思います。
 せっかくなら世の中の役に立つ方法を考えましょう。
 8.とりあえず少しでも何か変化があれば記録を残す。
 いつか役に立つ可能性大。メモ書きでも完璧な書類でもあなたが見やすい形であれば
形式は自由でいいと思います。
 ちなみに私の場合パソコンに自分の文章とかを残してます。
 9.息抜きの達人になる。特に芸術分野などは良いものは良いと素直に認める。
これもパイオニアへ近づくための近道だ。
 周りの人がどういってるかというよりはまずは自分の直感を信じましょう。
 実際娯楽は何らかの形で付きまといます。
 ただあなたの知り合いとかが勧めてきた事はあまり気乗りしなくても思い切ってやって
おくのもいいかもしれません。
 まったく何も趣味を合わせてくれないとなると知り合い自身があなたから離れていく
場合があります。
 やはり持つべきものは友。友人作りは下手だったけど最近つくづくそれを感じます。

 (4)パイオニアのメリットは?

 タイプにもよりますが目立つことをやればいわゆるカリスマ的人気が出たりとかするみたいです。
あくまで生きているうちに認められればですが。
 死んでから認められると伝説になります。正直あんまり嬉しくないかもしれないが。
 100年後自分がどう言われてるかまで妄想できるナルシストな人には結構いいかもしれない。
 後、何かを発明した場合はあなたが発明したものを他の人が使ってくれます。
 エジソンの作った電球はもう今日なくてはならないものになりました。
 もっともこの人ホントは発明家っていうより経営者なんですけどね。
 実は複数のことを極めてるとそれだけ偉大な人物として扱われるんですね。パイオニアでも
レベルがあるみたいです。
 特に典型的なのがレオナルド・ダ・ヴィンチ。絵画がメインですが、機械の設計図書いたりとか
解剖とかもうやりたい放題なので未だに騒がれるわけです。
 人が集まればそれだけ知り合いが増えます。多分一生遊んで暮らせるようになるでしょうね。
 ただあまりにも人が集まりすぎると危ないファンが出てきたりとかなぜか恨まれたりとかする
ので気をつけましょう。
 また、集まるのも早いけど去るのも早いです。あなたに味方してくれそうな人をできるだけ
見つけておいた方がいいでしょう。
 後あんまり突飛なことをやると迫害されます。下手すると死刑です。
 (5)パイオニアになれた人たちの特徴

 とにかくでたらめに頭が良かったりとか粘り強かったりという人はやはり多いようです。
 まあ粘りすぎるとお前は黙れってことになって刑務所送りなんてことにもなるから困ったもんです。
 ただ、親や知り合いが有名であれば自然と有名になりやすいですし、身体的特徴から
特別視されることもありますから個人の力だけではないケースもあります。
 本人が趣味でやってたことを誰かが勝手に広めるなんてこともよくあることです。
 いずれにせよ何かしらの形で周りを動かした人たちがパイオニアになれるのです。
 埋もれている限りはパイオニアにはなれません。
 たとえ少数であれ何百年かかろうとまずはやったことの価値を知ってもらうことがパイオニア
への第1歩です。
 (6)主役になってしまえば望もうが望むまいが勝手にパイオニア
になってしまう危険性があるテレビ番組。

 いわゆるヒーローもので主役を演じると子供に絶大な人気が出る可能性がある。
 実際仮面ライダーやウルトラマンといったヒーローものは現在進行形でやっていてデビューの
登竜門とさえ言われている粋である。
 初代仮面ライダーをやった藤岡弘はもう誰も突っ込めない位のパイオニアと言わざるをえない。
 いわゆる平成ライダーの最初の作品を演じたオダギリジョーも同類。
 本人がどこまで本気だったかは謎だがやってしまったものは仕方がない。
 なお原作者は石ノ森章太郎という漫画家でこの作品以外にもヒット作をいろいろ出している。
もはや言うまでもないがこの人もパイオニアだろう。

 また、NHKの体操のお兄さんにいたってはもはや宗教レベルである。
 例え何人のおじいさんに嫌われようが子供にとっては慣れ親しみ過ぎて子供を持つ親にとって
は非常に心のよりどころになっている。
 また、こういう人たちは子供の親(特に母親)からも厳しい目が入る。
なので顔が良かったり教育的に良い傾向がある場合人気はかなり出る。
 もっともこれに選ばれて、さらに個性的なことをやっておくことが重要になるんでしょうけど。

 ただ、これを目指してる人間はそれこそ何人いるのか想像さえつかない。
よほど自信がなければ素直に他の道を目指した方がいいだろう。

 後はこういうことをいち早く察した人間としてその筋で有名なのがGACKT。
歌手なのか俳優なのかいまいちよくわからないけど。
 普通にかっこいいというのもありますが、もはやそんなものはおまけなぐらいそういう方面に
詳しいことが評価されてるようです。
 多分有名になってからいつ言ってやろうかとうずうずしていたと思われる。その位筋金入りみたい。
 特に仮面ライダーやガンダムなどについてはでたらめに詳しい上、気に入った作品には本人が
直接関わる始末である。

 敵が多くても味方がそれ以上にでたらめに多いから怖くない。それがパイオニアの強みであろう。
 (7)日本のパイオニア事情

 今日ではやはり宣伝で有名になる人が増えたと思います。
 ただなかなかこの方法だけでは真の意味でのパイオニアとしては認められにくいです。
 やはりどうでもいい人はいくら有名だろうがどうでもいい。そう考える人は相当多いですから。
 実際お笑い芸人などで長持ちする人は相当少ないです。
 やはりそれなりの実力や根拠が伴ってこそパイオニアということになると思われます。
 ただ、今日ではいろんな人たちがいすぎて本当に才能があっても埋もれてしまうこともすごい
増えたなと感じます。
 あと、パイオニア自身は評価なかなかされず、それをまねた人が評価される。そういう現象も
よく見られます。
 この辺の事情は多分昔も今もそんなには変わらないんでしょうが。
 また、日本には事なかれ主義といういわゆる目立ったことをやってはいけないという習慣があります。
 なかなかこの習慣が抜けなくて、なんとなくみんな無難に生きていくというのが今の日本の現実
かもしれません。
更に変わったことをすると批判をされる文化までできている。なかなかパイオニアになるまでの
道のりは険しそうです。
 でもね、悪いことでなければ思い切ってやっちゃった方がいいみたいですよ。
 1度何かやって失敗してもそれはそれであなたの人物像を引き出す一つの個性です。
 多くの人に認めてもらえなくても案外就職のときとかに認めてもらえたりするかもしれません。
 よほどの自信過剰でない限り、多分あなたが思っているよりはあなたの能力を必要としてる
人たちはいます。
 実際いろんな人と会ってみて私もそんな風に思えたからこの本を書いたのです。
 あとがき

 (1)なぜこの本を書いたのですか?
    私に合う職業が見つからないからです。
    何が自分に合うか必死にいろいろ探していたのですが、
    いっそそれを本にして発表してみるのも一つの仕事のあり方ではないかと思えました。

 (2)どんな参考文献を使いましたか?
    基本的にはインターネットのウィキペディアという電子辞書みたいなものを使いました。
    本は読みましたがこの本についての参考文献には該当しませんでした。
    後は企業や大学などを実際に回ってみての実態調査や研究者の見識を確認した上での
分析でカバーしました。

 (3)初等教育で特に重点を置いたのはどれですか?
    社会科です。主に公民と歴史に重点を置いて勉強しました。

 (4)憧れている著者とかっていますか?
    大地の子を書いた山崎豊子、燃えよ剣を書いた司馬遼太郎、空想科学読本を書いた
柳田理科男。やはり天才だと思います。
    後やや特殊ですがわらし仙人の非常識速読術と旺文社が出版したカタカナ語辞典。
これらの本で本当に文字を読むスピードが上がりました。

 (5)お気に入りの芸術家は誰ですか?
    音楽だとゲームミュージックを多く手がけるすぎやまこういち。監督だとガンダムを
多く手がける富野由悠季。イラストレーターだと悠久幻想曲のmoo。漫画家だと冨樫義博とか
小畑健とか氷川へきるとか。(他にもいろんな人がいますが)

 (6)尊敬する学者は誰ですか?
    Kj法を考案した川喜田二郎氏。物事を整理する研究における達人です。
残念ながら亡くなられたそうですが。

 (7)今後どんな本を書いてみたいですか?
    世の中の無駄を研究する本。
    本について研究する本。
    自分の先祖について調べる本。
    自分の今後の人生も面白ければ本にしたい。

100年以上たったので更新してみた。新学問のすすめ

2015年8月19日 発行 初版

著  者:宮本 清久
発  行:宮本書店

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 個人で執筆活動をしています。面白いと感じたことをどんどん本にしていければと考えています。

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