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私立校・中高一貫校生
冬休みの勉強の仕方

栄冠ゼミ

栄冠ゼミ出版



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  この本はタチヨミ版です。


 私立校・中高一貫校生 冬休みの勉強の仕方~全般編~



  ~全般編~

  ~数学編~

  ~英語編~

  ~国語編~

  ~理科・社会編~


 その他コラム


  休み方を知らない? 休みの過ごし方を知らない?

  時間の使い方

  『中身』の整理整頓

  自分の家の近所を知る

  自分の住む家を考える

  習慣にしていることに新しい習慣をつける

~全般編~

各教科の勉強の仕方の話を
始める前に

冬休みの勉強の仕方~全般編~

冬休みの勉強の仕方と題しましたが、基本的に、『冬休みに入ってから』勉強をし始めるというのは、難しいと私は思います。

冒頭から、話しが破綻しているように思われるかもしれませんが、続けさせて頂きます。

難しいというのは、『冬休みに入ってから』『し始める』ことが大きく関係してきます。

冬休みは各学校、時期が多少ずれ込むかと思いますが、大体20日を前後に、あるいはもっと前後するかもしれませんが、それでも冬休み前半の最中に『ある特別な日』があると思います。

おわかりだと思いますが、『24日』『25日』、いわゆるクリスマスイブ、クリスマス。

社会人だと、仕事の関係で、前後の休日・祝日にクリスマスパーティをするかもしれませんが、学生だと、冬『休み』の最中ですので、平日だろうが関係なく、楽しめるイベントになっていると思います。

さてそうなってくると、楽しいクリスマスの後、大晦日までの1週間、そして新年明けての正月三が日、およそ10日間、『本当に』『本気で』『勉強する』なんてことを思えますか、思いますか。

そういった意味で、難しいと冒頭に書かせて頂きました。

これは、私も含め、多くの大人達が通ってきた道ですので、よくわかります。

クリスマス以降、さらには、クリスマスの日『ですら』、『勉強』を、ましてや、学校の宿題以上の『勉強』をするなんて、それこそ聖人君子のような人だと思います。

もちろん、一部の受験生はやっているかもしれませんが、『受験生』ですら、その誘惑に、その数日間は、勉強の手を休めてしまうくらいなのですから、受験生でない状況・状態の学生が、となりますと・・・。言わずもがなだと思います。

さて、こうして、できない『理由』は揃いました、できない『期間』もわかっています。

じゃあ、できない『理由』を『言い訳』に、できない期間を『やらない時間』に、してよいかどうかの問題になってきます。

今年一年振り返り、今年一年とまで言わずとも、二学期の、二学期期末テストの、成績、テストの点数が、問題なかったというのであれば、受験生でないというのであれば、私個人としては、クリスマスから年末年始、そして正月三が日くらいは、勉強のべの字も考えないで、休んでも良いと思っています。

『ただし』、冬休みの宿題が終わっている、終わる目処が立っているならと、但し書きをさせて頂きますが。

先ほど書いたように、できない『言い訳』、やらない『期間・時間』が、事前にわかったのですから、後はそれにどう対応して『いくか』、対応して『おくか』の方法論・対応策を考えるだけです。

まずは、期末テスト後の1週間の予定・計画に、アンテナを張っておいて下さい。

冬休みの宿題などの情報は、詳細を確認しなくても構いませんので、各教科あるかないか、範囲を書いてあるプリントがあれば、それらをまとめておき、期末テスト『終了後』、『終わったその日に』、できれば『終わってすぐに』詳細を確認して、テスト後の1週間の予定・計画を立てて下さい。

また、この時点でクリスマス、年末年始、正月の予定を友達と相談するのは避けておいた方が良いでしょう。

なぜなら、自分あるいは友達の、テスト・成績の結果次第で、『その』楽しみにしていた予定・計画は、大幅に狂う可能性が高いからです。

それならば、『やらざるおえないもの=宿題・勉強』の計画を、先に立てたほうが、『効率』がいいです。

こうして、テスト後の1週間を、部活動の短期合宿のように、宿題をやる期間にしておけば、冬休みに入る前に、『冬休み』の勉強・宿題が大いに軽減されることになります。

と、ここまでは、クリスマス以降、正月三が日までは、宿題・勉強が『はかどらない』『やれない』ことを前提にして、そのためにどうするか、を考えて頂きたいために書かせて頂きました。

もちろん、こんな前提そのものがおかしい、冬休みの勉強・宿題は、冬休みに『入ってから』やるものだ、やるんだというのであれば、次の勉強をオススメしたいと思います。

まず、起床時間を必ず決めて下さい。

他の長期休み、春休み、夏休みと異なり、冬休みは朝起きる時間が遅くなりがちな上に、短い期間にイベント事盛りだくさんです。当然ですが、『忙しくて』『時間』が足りなくなります。

『時間』が足らなくなる最大の原因は、規則正しい生活ができない、中でも、『始まりの時間』が定まらないことです。

起床時間を、『普段の学校生活』と同じ、あるいは遅くとも、『授業が始まる』時間までと、設定しないと、ずるずると、だらだらと、時間を過ごしてしまうことになります。

こうして、起床時間を決めて、実践しても、クリスマス後、年末年始前後、正月三が日後の4~5日は、起床時間がどうしても遅くなります。

これは皆さんだけでなく、家族全員、友達もですので、ここで、自分は特別、自分は違うと強がらないで下さい。

その日、その期間は『特別』として構いませんので、それ以外の日は必ず決めた起床時間に起きるようにして下さい。

そして決めた起床時間に起きたら、午前中は宿題、お昼前には家の手伝い、お昼を食べたら散歩や友達と遊ぶなど身体を動かし、夕方、夜からは休み明けのテストに向けて勉強する。

これを続けられれば、冬休みの宿題はもちろんのこと、休み明けのテストにも対応できるでしょう。

この後、各教科の勉強を提案しますが、基本的に、『冬休みに入る前』までに宿題を終わらせ、正月三が日を過ぎてからの、休み明けテストの対策の方法を書いていきます。

クリスマス以降、年末年始、正月三が日でも出来る勉強も提案していくつもりではありますが、その日だけ、ピンポイントにやるべき勉強ではありませんので、あまり参考にはならないと思います。

よく考えて、参考できそうなところだけ、使っていただければと思います。

~数学編~

まずは宿題
さらに勉強するなら

冬休みの勉強の仕方~数学編~

全般編でも厳しいことを書きましたが、冬休み中の数学の勉強の仕方もまた、基本的に『難しい』です。

理由は全般編に書いたことに似かよりますが、期間が短い上に、イベント事盛りだくさんの冬休み『中』に、数学に苦手意識を持っている、あるいは面倒だと思っている方が、数学の勉強をするのは、苦痛でしかないと思います。

もちろん、得意・好きな方は、『できる』と思うことでしょうが、得意・好きだからこそ、サボる、短い期間では意味がないと思うなどが、『やらない理由』は多々あります。

ですので、受験生でない中高一貫校生であれば、宿題『以上』の勉強を、『無理に』進んでやる必要はないと思います。

しかし、学校・先生から出されている宿題は、やらなければ、三学期の、学年全体での『成績』に関わるものとなりますので、やらざるおえません。

そこで、期末テスト後の1週間が、冬休みの負担軽減をできるかどうかの鍵になってきます。

ここで少し話を戻しますが、冒頭の冬休み『中』にやるのが難しいといった理由に、数学の場合、一つ追加されることがあります。

『冬休み『中』はわからない問題を『誰にも』聞けない』です。

家族や家庭教師の方、塾などで聞けるかもしれませんが、クリスマス以降、正月三が日までは、家族の方も忙しく、家庭教師や塾もお休みになることがあります。

当然ですが、学校はお休みなので、友達・先生に気軽に聞くことのできる状況・状態ではありません。

そんな中での、クリスマス以降正月三が日までの約10日間を過ごすと、そのうちに、『わからないところが、わからなくなる』となりかねません。

そうはならないと思ったとしても、休み明けにテストがある場合、時間が無い中、わからないところを、どうしたらいいかわからない、イコール点数が取れないということになります。

いやいや、わからないところをずっと考える、時間をかけてでも解く、解こうと勉強すると豪語される方は、ぜひやってみて下さい。

ただ、『それで』うまくいかなかった時の保険として、テスト後1週間内に、ざっとでも全体の問題を解いておき、わからない箇所を、終業日までの間に、先生あるいは友達に、聞いておけば、『冬休み中』の『宿題』が、『勉強』がはかどるという提案をしております。

数学の冬休みの宿題に関しては、この方法、さらに具体的に言えば、『嫌々でも』『面倒でも』、期末テスト後の1週間内で、わからない問題は飛ばして、全体の問題を一度解いておくことをオススメします。

勉強をする順番は任せますが、達成感、充実感を感じたいというのであれば、簡単な計算問題、図形で角度や長さを求める問題などを先にやると、今日は『冬休みの宿題』を『事前に』●ページ終わらせることができたと、優越感に浸ることができます。

そうして、一週間のうちに、わからない問題のピックアップをしておけば、後は先生に、友達に『聞き込む』だけです。

その行動を終業日までに終わらせておけば、最も量が出されて、嫌だと、面倒だと思う数学の冬休みの宿題が、一番早く終わります。早ければ、終業日前に終わってしまうかもしれません。

そのくらいの『やる気』を見せると、仮に期末テストで悪い点数を取って、成績が下がったとしても、クリスマスを楽しんでも、親御さんは怒らないでしょう。

テスト、成績の結果が悪い上に、終業日までのほほんと過ごし、『冬休みから頑張るから』と言っておきながら、終業日前後の週末は、しっかり週末ライフを楽しんで、24日、25日、『少し』勉強した程度では、親御さんは許してくれません。

こんなことでも、『事前に』やっておくと、後々、楽になります。

こうして、終業日までに宿題が終われば、年明けて、4日以降、休み明けのテストなどに対応できる『時間』ができます。

4日以降は、『わからなかった』『できなかった』問題をもう一度、今後は自力で解いてみるようにしましょう。

さて、こういった『事前行動』はしたくない、または、冬休みが始まってから『頑張る』方、終業日に宿題が渡される方、冬休み、クリスマス、年末年始、正月関係なく、勉強をするという方は、冬休み中、必ず決めたページ数、問題数を解くことを絶対として下さい。

数学の場合、問題の質、例えば、計算問題と文章題をとってみてもわかるように、全くといっていいほど異なります。



  タチヨミ版はここまでとなります。


私立校・中高一貫校生 冬休みの勉強の仕方

2015年9月2日 発行 初版

著  者:栄冠ゼミ
発  行:栄冠ゼミ出版

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