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この本はタチヨミ版です。
一学期は、二学期・三学期と異なり、テストの点数、成績が、まっさらな状態から始まります。
ですが、このまっさらというのは、『今学年』の『テストの点数、成績』が真っ白、未定、未知数ということで、2・3年生は、今まで積み重ねてきた、『学年ごとの成績』、そして『学校生活・授業態度』『学力』を考慮しなければなりません。
そこで、まず、兎にも角にも、絶対的に確認すべきことがあります。
学校から渡される、あるいは提示されている『進級・進学要綱』です。
1年生は、入学・進学したてで、『他に』やることが多く、『忙しい』ので、『最悪』忘れたとしても、二学期以降に確認するのでも構いません。むしろ、1年生は、『下手な』先入観を持たないほうが良いかもしれません。
ですが、事前に『知っておく』『確認しておく』と、後々有利になることもありますので、余裕があればやっておくことをオススメします。
また、逆に、自分のことをよく知っていて、『余裕がない・なくなる』と『わかっている』のなら、確認し、『熟知』しておくことを強くオススメします。
2・3年生は、『もう』何度かの面談で気付かされている、言われている、暗示されていると思いますが、面談時その時々で、ただ単に『怒られている』感『だけ』で済ましていたと思います。
『数字』『結果』が出てからの、『その感覚』では、これから学期が進むに連れて、進級・進学が遠のいてきます。
特に、中学3年生以降、高校生は、『その感覚』、つまり、面談時では、うるさいことを言われて、嫌な気分になるだけで、その場は反省したフリをして、なぁなぁで過ごしていれば、『説教』を聞き流していれば、その時間をやり過ごしていれば、『許される』『なんとかなる』と思っていると、『どうにもならない現実・事実』を、証拠として残っている『数字』『結果』を、突きつけられて、選択を迫られることになります。
『選択』と書くと、無限にある可能性を『どれでも好きに』選べる、選ぶ『権利・権限』があると思うかもしれませんが、その『どれでも好きに』『権利・権限』はもうほとんどありません。
選択ではなく、半強制的に、『選ばされること』になります。
厳しい書き方になりますが、『退学するのか』『他校受験・留学するのか』『留年するのか』のいずれかを、『選択』させられることになります。『ちょっと待って』はありませんので注意して下さい。
冒頭から、うざい・うるさい、嫌な、嫌味な説教・小言と思うかもしれませんが、一学期が始まるこの時点では、うざい・うるさい・嫌なもので済みます。2・3年生は9ヵ月後、11ヵ月後に、『だった』で済むようにして下さい。
新学年になって意気込んでいるところを出鼻をくじかせて頂きましたが、そのくらいの覚悟を持たないと、この浮き足立つ、忙しい一学期は、適度に、適当に、力を抜いて、余力を残して、余裕を見せて、過ごして、痛い目を見ることが多いので、書かせて頂きました。
進級・進学できたのは事実であり、その実力が認められているのもまた事実ですが、その『事実』に足をすくわれないように、気を引き締めて下さい。学年が上がったから、全てOK、全て許される、何が起きても大丈夫ではありませんので、気をつけて下さい。
そのための、『兎にも角にも、絶対的に確認すべきこと』=『進級・進学要綱』です。後の祭りとならないようにしておくことをオススメします。
さて、長い前置きはここまでとして、進級・進学要綱の確認を終えた方は、より具体的に、じゃあどうするかを考えていきましょう。
もう学生生活を何度か経験してきている皆さんなら、『思い出して』頂ければ、わかると思いますが、一学期に習うことの多くが、『前学年』からの復習や、それに付随する『比較的』簡単な単元が多いです。
『前学年』からの貯金がある方は、多少のサボリも、テストや平常点でカバーでき、『成績』はそこまで落ちません。
しかし、成績を落とす方の多くが、『前学年』の借金がある中、テストはもちろん、授業を真面目に聞かない、平常点を取りにもいかない態度で、前学年からの、『進級・進学』実績という自信から、一学期をナメてかかる、適当に流す傾向があります。
まず、『これ』に気をつけて下さい。
忙しくなってくると、授業で習うことが『簡単』だと思っていると、あっという間に、楽な方に、楽な方にと流されます。
授業中、疲れて寝始めると、1回、2回が、毎回になり、ある教科の授業中だけだったのが、午前中の、午後からの全ての授業となっていく。
宿題を1回出し忘れると、2・3回と続いていき、最後は、出しても意味がない=平常点にならないと勝手に勘違いして、提出しないで終わる。
それでも、テストはそこそこの点数が取れたりしますので、学校の先生との面談では、二学期は授業中ふざけないように、寝ないように、ノートを書くように、宿題を出すように指示される程度だったりします。
ところが、二学期以降は、部活動・学校行事が一学期以上に忙しくなり、『また』授業中寝てしまったり、ノートを書かなかったり、宿題を出せずになって、さらに、テストで点数が取れず、今度は大幅に成績を下げてしまう。
・・・なんてことに、今までなっていませんでしたか?
その流れを食い止め、そして『二学期以降』に効率良く勉強したい、成績を取りたいという方は、この一学期のテストを、成績を、全力で取りにいって下さい。
『それ』が、特に中高一貫校、私立校では、最も『効率』の良い、『勉強法』です。
特に、周りの友達『が』、周りの友達『も』、授業を聞いていない、宿題を出さないというのであれば、なおさら、やっておくことをオススメします。
1年生の一学期から、授業中ふざける・寝る、宿題を出さないという方は、少ないと思いますが、学年が上がるごとに徐々に増えていくのが、中高一貫校、私立校の特徴です。
『慣れ』からくるものなのでしょうが、昨今は少し極端すぎるほど、やる方とやらない方の差がひどくなっています。
各教科編で、それぞれの教科について書いていきますが、基本的に、この全般編の大前提があっての効果的・効率的な勉強の仕方となります。
毎学年、毎学期ごと提案していることではありますが、この一学期は特に、気をつけて、頑張ってみることをオススメします。
もう一度書きますが、特に中高一貫校、私立校では、この一学期での頑張りが、頑張ることが、テストの点数、成績を取ることが、『二学期以降』最も効果的・効率的な勉強ができる、最も『効率』の良い『勉強法』です。
一学期は、それができる、試せるチャンスの学期です。
この一学期は、いえ一学期こそを、『頑張って』、平常点を、点数を、成績を取りにいって下さい。
それでできる『貯金』が、『余裕』が、今年度の二学期以降を、楽に、効率良く勉強できるものとします。
ぜひ試しに頑張ってみて下さい。
一学期から始めて、頑張った・勉強した結果が最もわかりやすいのが、数学のテスト、成績だと思います。
好き嫌い・得意不得意に限らず、一学期に習う数学の単元・範囲は、『やったか、やっていないか』の結果がよくわかります。
授業中、寝ていない、先生の説明を聞いていた、ノートも書いた、宿題は出した、テスト前に勉強もした。と、テストを終えてから、一学期を終えてから、ほとんどの方が言います。
しかし、結果が振るわなかったということがあります、それはなぜか。
答えは簡単です。
全てが『自分なり』『自分的』で満足して、『余裕』を見せたからです。
一学期に頑張るというのは、決められたことを、決められた時間を、決められた量を『こなす』ということではありません。
ましてや、数学は、『こなして』『やったから』テストで点数が取れる、成績が取れるものではありません。もう少し謙虚に、そして真摯になって下さい。
一学期に習う数学の単元・範囲は、そしてテスト問題は、比較的簡単になる傾向があります。
だからこそ、『自分なり』『自分的』で満足してしまう、『これで大丈夫』と勝手に勘違いしてしまうことが多いです。
ここで過去のことを持ち出すのは嫌な気分にさせてしまうかもしれませんが、『今までのこと』を棚に上げて、『比較的簡単なこと』を『ちょっと』頑張ったからといって、偉そうにしたり、ドヤ顔したりするのは、止めて下さい。
この一学期に、数学を『頑張った』『頑張る』方の多くが、『今までやらなかったことをやる』ことを『頑張った』から、『頑張った』にすることが非常に多いです。
それで、テストの点数が、成績が、上がるほど、数学の勉強は甘くないです。
数学において、テストの点数、成績を上げるための大前提として、『今までやらなかったことをやる』ことは『当たり前』のことで、『そこ』を頑張ることが『勉強』と勘違いしないで下さい。
さらに、一学期のテストの点数が、成績が、『それほど』上がらなかったので、二学期以降、『頑張ってもそれほど意味がない』と勘違いされる傾向がありますので、釘をささせて頂きます。
『それ』を続けていく限り、数学の修学、勉強は遅れていきます。高校以降は『遅れる』だけでなく、中学数学の知識が無い限り、『できなく』なります。
数学は、きちんと知識をつけて、問題演習を重ねていけば、最も効率の良い勉強ができる学問となります。
なぜなら、答えを『覚える』必要もなく、他の教科よりも、覚えることも『少なく』、テストにおいては、答えが『確実に一つ』しかないので、正確に早く解けさえすれば、満点・高得点が取れる教科となります。
進学時・受験時に、それほど時間をかけずとも、苦手な問題・難しい問題を、何問か解くだけで、テストで点数が取れるということになります。
そのための、準備としての、下準備が、授業中、寝ていない、先生の説明を聞いていた、ノートも書いた、宿題は出した、テスト前に勉強もしたなどの『当たり前』のことです。
この一学期において、点数を取る、成績を取るということは、この下準備+『頑張り』が必要ということです。
授業中、寝ていない、先生の説明を聞いていた、ノートも書いた、という方は、どうでしょうか?
寝ていない『だけ』で、聞いていた『だけ』で、書いた『だけ』で、終わっていませんか?
その日の復習として、先生の説明を『思い出し』、『もう一度』例題を解き、ノートに書かれたことを見直し、さらには、その例題の類似問題を、問題集・参考書から選んで、『自分』で解いているでしょうか。
宿題は出した、テスト前に勉強もしたという方は、いかがでしょうか。
出した『だけ』、した(つもり)になっている『だけ』になっていませんか。
学校の先生が、宿題を『一回』だけ解いて提出しろ、わからない問題は『わからないままにしておけ』、間違えた問題は『もう二度とやらなくていい』と言っていた、指示していたでしょうか。
テスト前の勉強は、わからない問題だけをやる、難しい問題をやる、できなかった問題をやる、テスト前に出された宿題をやる『だけ』が、テスト勉強でしょうか。
よく考えてみて下さい。
おそらく、皆さんのいう、授業中、寝ていない、先生の説明を聞いていた、ノートも書いた、宿題は出した、テスト前に勉強もした、『頑張った』は、これ『だけ』で終わっているのではないでしょうか。
昨年度以前のことも、よく思い出して、数学を『頑張る』、次は『頑張る』が、このようになっていた方は、考え直して下さい。
一学期に、数学を頑張るということは、テストで点数を取る、成績を取るということは、前述の当たり前のことをやった上で、さらに泥臭い頑張りが必要です。
授業中に聞いたこと、書いたことを、その日に復習し、見直し、類似問題を解き、わからない問題はわかるまでやり、先生に聞きにいき、宿題は『何度』でもやり直し、テスト前には、今までの、普段の『倍以上』に問題を解き、小テストや問題集を活用して、時間内に早く正確に解く訓練をして、テストに臨む。
一学期は忙しい、その上、数学は嫌い・不得意だという方には、かなりの負担に感じるかもしれませんが、『ここ』までのことをやって、『頑張った』です。
そのご褒美として、80点、90点を取れるようになっているテストです。二学期以降はここまでやっても、60点、70点しか取れないテストになることが多いです。
さらに、一学期のテストで高得点、特に満点を取れるチャンスがあるのが、この数学です。
この一学期にその『点数』をとることを意識しておくと、今まで『二学期4回目の定期テスト』までかかった、合計点数を、『一学期2回目の定期テスト』で取れます。
そうすれば、よくわかると思いますが、仮に、残り3回の定期テストで、ノー勉で、赤点ギリギリの点数でも、余裕で、学年での総得点・合計点をクリアすることができます。
一年間分の勉強を、点数を、成績を、3ヶ月で取れる、こんな『効率の良い』勉強はないと思いますが、いかがでしょうか。
もっとも、この一学期に点数、成績をとる方・とった方は、二学期以降、そこまで大幅に点数、成績を落すことは少ないですが。
タチヨミ版はここまでとなります。
2015年9月2日 発行 初版
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