───────────────────────
───────────────────────
この本はタチヨミ版です。
初めに。
小学校から中高一貫校の一貫教育を受けている方は、前年の12月には中学進学が決定する頃だと思います。
まだまだ小学校時代、小学生なので、中学生になる自覚をもって、行動しましょうというのは早い気がしますが、早めに中学校というのはこういうところだと、中学生になったら、こういうことをするんだということを、知っておくのも良いと思います。
受験で、中高一貫校を受けることを考えている方は、合格が決まった後の2ヶ月近く、中高一貫校に『入って』から、こういうことをするんだと、ぜひ考えてみて下さい。
また、中高一貫校に関わらず、中学校に入れば、その後の進学を考えての行動が必要になってきますので、『中高一貫校』に行かないという方でも、参考になると思いますので、宜しければ見ていって下さい。
中学生になると、小学校と最も異なるのが、『定期テスト』があること、そして『成績表』が進学に関わる『評価』となることです。
初めのうちは、意識できずに、『定期テスト』は、小学校の授業中行う『小テスト』のようなものに、『成績表』は小学校時代の感覚、『通知表・通信表・通知簿・通信簿』=『担任の先生の感想』のようなものと、考えてしまうかもしれません。
そうして、結論として、別に悪い点数、成績をとっても大丈夫と思ってしまう。
ここをかん違いしてしまう方が、後々になって、困ることになります。
小学校と中学校では、意識を180度変えるつもりでいないと、あっという間に追い込まれてしまいます。
特に、『学校』の『先生』を『困らせてやろう』と、授業中ふざけたり、ねていたり、宿題を出さなかったり、テストでふざけてみたりとしていると、そういう態度、姿勢、そして言動(言葉と行動)は、全て自分自身にはね返ってきます。
最初にも書きましたが、小学校の『小テスト』と中学校以降の『定期テスト』、小学校の『通知表・通信表・通知簿・通信簿』と中学校以降の『成績表』は、全く異なります。
テスト・成績は『記録』され、そして、これらは、学校・先生の『感想』でも、親御さんに向けての、普段の皆さんの『学校生活の報告』でもなく、『評価』となります。
自分なりには、自分的には、そういうつもりではない、そういう思いではないと思われる・言われるかもしれませんが、中学校に入ると同時に、悪く言えば、これを強制される、良く言えば、これに挑戦できるということとなります。
つまり、自分を、自分の才能を、自分の努力を、認めてほしい、自分のがんばっているところを、評価してほしい、と思う方は、『それら』を『正しく』『公平に』『平等に』『評価』してもらえます。
まだ実感がないかもしれませんが、学生時代を終えると、『学校』ほど、『勉強』ほど、『正しく』『公平に』『平等に』『評価』してくれるところはないと気付くことになります。
事前に言われてないと、なんで言ってくれなかったんだ、なんであの時、気持ちをこめて、きちんと説明してくれなかったんだと、ひねくれて考えてしまうことになるかと思いますので、ここで声を大にして、もう一度いいます。
『学校』ほど、『勉強』ほど、『正しく』『公平に』『平等に』『評価』してくれるところはありません。
書き出しから、精神論、根性論で、ウザイ説教、うるさい小言となりましたが、『これが』中学三年時に、うるさい『だけ』の、ウザい『だけ』の小言、説教だったで、済まされる、終わることが、『良い』結果となると思います。
意識の問題ですので、これは『中学時代』であれば、『いつでも』『誰でも』『才能など関係なく』持てる、思えるものですので、『簡単』なことだと思います。
高校生になってから、こういったことを『思い始める』『気付き始める』『意識し始める』のは、また別の話になります。遅いとは言いませんが、高校生になってから、全てやり直すとなると、相当の覚悟と努力がひつようになります。
さて、ここまでは『意識』の話で、じゃあ具体的に、実際、中学生になったら、何をすればいいのか、何をするといいのかが気になると思います。
各教科ごとに、より細かく書いていくつもりですが、全般編では、全ての教科に共通するものと、学校生活におけることを書いておきます。
学校生活に関して、非常に多くあるので、一つ一つ細かく『なぜ?』に対する、答えを書いていると、小言・説教が増えてしまいますので、ひとまず項目を羅列しますので、『ざっと』でも良いので目を通してみて下さい。
そして、『それら』を忘れてしまったら、テストの点数・成績が落ち始めたら、思い出して、もう一度、目を通して、確認してみて下さい。中学時代であれば、『まだ』間に合います。
次にあげることは『当たり前』のことですが、中学校以降、実際にやる、やり続けることが、非常に『難しい』ことになる方が多いので、『改めて』これらを、『やる』意識を持ってみてください。
①『なるべく』遅刻・欠席はしない
②授業中、『絶対』ふざけたり、寝たりしない
③授業中、ノートを『必ず』とる
④宿題・ノート・プリントなどを『きちんと』提出する
⑤テスト前『まで』に、テスト勉強用に、ノート・プリント・問題集をまとめておく
⑥わからないところは、『自分が納得するまで』先生に聞く(但し、授業中ではなく、休み時間・放課後にする)
⑦テスト・成績、勉強に関して、『少しでも』不安があるなら、『先生』に相談する
⑧部活動・学校行事で忙しくなっても、『言い訳』せずに、普段の勉強をする
⑨テスト前、テスト中は『テスト』に集中する
項目で挙げられると、『簡単』に感じるかもしれませんが、これが中学校以降、友達も増え、おこづかいも増え、部活動や趣味、やりたいことも増え、また、身体も大きくなり、体力もつき、いろいろなことを覚え、知り始まると、意外なほど『できなくなって』しまいます。
これらは、何も24時間、ずっとそうしていろと書いているつもりはありません、学校にいる間、授業中、テスト期間中『だけ』、集中して、頑張れば、中高一貫校で、仮に受験進学校だとしても、定期テストで、成績で『困る』ことになることはないでしょう。
①~④までは『成績』に関わることですので、中高一貫校の方は、これをサボればサボるほど、進級・進学が遠のいていきます。
⑤~⑨までは『テスト』、そして『勉強』に関わることですので、中高一貫校に関わらず、受験進学校でも、関係してくることです。
大まかに書いておりますが、この9項目を、やって、やり続けている方で、どうしても成績が、テストの点数が上がらないという方を、学校が、先生が『助けてくれない』ということは、まずありえません。
ここでかん違いしないでほしいのですが、やってこなかった、やらなかった方が、最後の最後、1週間、2週間、1ヶ月間、やって、やり続けて、自分はえらい、自分はがんばった、さぁ助けろ、さぁ見捨てるなというのは、通用しません。
それはあなたが学生だから、子どもだからではなく、社会人、大人になっても、通用することはないです。
中学生になったら、高校生になるまでには、こういったことを『学ぶ』必要があります。
こううるさく書くと、長く、どんよりと、つらくて、面倒に思うかもしれませんが、学校にいる『間』だけのことです。学校から帰れば、休みの日であれば、『こんなこと』、あまり考える必要もないことです。
学校にいる時間はたかだか、長くて10時間、短ければ8時間で済みます。小学校時代より、1~2時間長い『だけ』のことです。
やることをやっていれば、親御さんも、学校の先生も、うるさく言いません。
テストのことで、成績のことで、うるさく言われないよう楽しい中学校生活を送れるよう、がんばってみてください。
小学校から習う教科で、唯一『呼び方』が変わるのが、『数学』です。
小学校の『算数』から、中学校の『数学』に変わります。
生徒の皆さんもそうですが、親御さんでも、この『意識』が『薄い』方が多く、中学一年生になっても、『数学』のことを、『算数』と言うことがあります。
冒頭から『こんなこと』になぜこだわるかというと、文字・言葉が変わるということの意味・意図を感じてもらいたいからです。
算数は文字通り、『数』を計『算』することを指します。そういう文字での意味を考えると、数学は、数を『学』ぶことを指すことになります。
計算することと学ぶこと。
数学を『ただ』計算すればいい学問と思っている限り、テストの点数や成績以上に、数学の勉強が、根本的なことが、嫌いになってしまいます。
初めに言っておきますが、算数を面倒だ、難しいだ、苦手だと思っている方にとって、数学は算数の計算以上に、面倒で、難しく、ややこしいものになります。
ここで、たかだか、こんな戯言を聞いて、もうやってられない、もうダメだと思わないで下さい。
あなたのことを、あなたの実力を、知らない状況・状態で、赤の他人がうざい戯言・うるさい説教を言ってる『だけ』に過ぎません。これは未来の現実、事実ではありません。
こう言われたから、もう無理、もうだめだ、じゃあ仕方ないというのは、都合が良すぎると思いませんか。
では提案しますが、『そういった意識』、面倒だ、難しい、苦手だという意識を無くすために、中学生になる前に、春休みだけでも、毎日問題集を解き、小学校6年間分の勉強すれば、十分中学校からの『数学』に対応できますよ、やって下さい。
と、言われたら、この言葉を信じて、やってくれますか。
マイナスなことを言われたら、あるいは自分で言ったら、『それ』を理由にする、こういう姿勢が、『数学』において、最も出てきます。
だから、最初に書かせて頂きました。
これが、他の教科であれば、なんとなくかもしれませんが、仮にどんなに偉い学者さんに、『無理だ』と言われても、『そんなことはない』『未来・将来はなってみないとわからない』と反抗するでしょう。
ところが、ことに数学(あるいは小学校時代の算数から)は、そういう姿勢を見せることをしない、いわゆる『あきらめる』傾向が、早く、強く出てきます。
どうせ無理、わからない、わからないからやらない、やってられない、ムカツク、うざい、意味が無い、先生の説明が悪い、時間がない、面倒だ、自分は文系だから、などなど。
中高一貫校で、特に進級・進学が危ういといってなってくる方を多く見てきた塾の人間だからこそ、『こういう愚痴や文句、嘆き』を、『なってみてから』聞くので、先に言っておこうと思います。
断言させて頂きますが、『それら』を言うことで、成績・テストの点数が上がること、進級・進学が許されること、数学をやらないくてもよいとなることは、『ありえません』。
長々とうるさい精神論を書いてきましたが、中学校以降の『数学』の勉強は、『勉強の仕方』や『解き方のテクニック』以上に、『意識の問題』が重要になってくると思い、ウザく書かせて頂きました。
小学校の『算数』から、中学校の『数学』へと変わる、この時に、意識を、姿勢を変えてみて下さい。
学年が上がれば上がるほど、この『意識を変える』『(数学への、勉強の)姿勢を変える』というのが、非常に難しくなってきます。気をつけて下さい。
さて、根性論や精神論ばかりでは、もうこの時点で嫌々になってしまうかと思われますので、『そうなっても』『仮にそうなりそうでも』、『算数、数学が面倒、嫌だ、苦手という意識を持っていても』、『できる』『やれる』ことを提案したいと思います。
まず、全般編でも書きましたが、小学校と異なり、中学校以降、テストの点数、成績は、学校の先生の『感想』ではなくなりますので、当然、テストの点数、成績を、平均点以上、または、『学校が定めた基準の点数・成績』を『満たさなければ』なりません。
『取る』と書くと、取る意欲はある、取ろうとした、その努力を評価して欲しいと思われるかと思い、『満たす』と書きました。
これは皆さんがやるゲームと一緒です。一定の条件をクリアしなければ、宝箱ももらえない、LVもアップしないということです。
では、テストの点数、成績のために必要な条件とは何か。
それは、学校が始まる4月に、『必ず』学校が、先生が教えてくれます。
少なくとも宿題やノートといったものを、出さないでOKという学校・先生はいないでしょう。授業中、寝ていたり、ふざけていたりするのを許す学校、先生もいません。定期テストの点数を全く気にしないという学校、先生もいません。
これは数学に限らず、他のどの教科でもそうだと思います。
このような基本的なことは『当たり前』とさせて頂いた上で、『さらに』、数学の、中学生になったら、中学1年生なら、やってもらいたいことを以下に挙げてみたいと思います。
①『例題』の問題の意味・解説がわからなかったら、『必ず』先生に聞く(但し、授業中ではなく、休み時間・放課後にする)
②『わかった(つもり)』でも、何度も解く(演習する)
③家での勉強中あるいは宿題の中でのわからない問題は『後回し』にしてもいいが、チェックをしておき、あとで『必ず』先生・友達に解き方を聞く
④毎日、自分で決めた『一定量』の問題を解く(できる・できない、わかる・わからないに関わらず)
⑤単純な計算ミスを許さないように心がける(テストでは計算ミスでの間違いも、問題がわからず空欄で出すのも同じ点数=0点)
⑥早く正確に解くことを心がける(テスト時間は限られていることを意識する)
注)全般編で書いた、授業中寝ないなどは『当たり前』のこととして、省いております。
数学の場合、自分勝手な解釈や考え、自分の都合、例えばこう見えるからこうだろう、こういう数字だと計算が楽だ、じっくりゆっくり解くことが好きだ、などは認められないのが中学校以降の数学の勉強、授業、定期テストとなります。
タチヨミ版はここまでとなります。
2015年9月5日 発行 初版
bb_B_00138007
bcck: http://bccks.jp/bcck/00138007/info
user: http://bccks.jp/user/132947
format:#002t
Powered by BCCKS
株式会社BCCKS
〒141-0021
東京都品川区上大崎 1-5-5 201
contact@bccks.jp
http://bccks.jp