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この本はタチヨミ版です。
初めに。
中学2年生にもなると、もう大人にうるさく言われるのは、正直ウザイ、うるさい、構わないでくれ、大人として扱ってくれと思う頃だと思います。
友達・知り合いも増え、活動範囲も広がり、今まで知らなかったもの・ことを知り、多くの経験をし始める時期ですので、『大人』の知らない、自分だけ、自分たちだけの世界を作りたい、その世界の中にいたいと思うと思います。
気心のしれた友人たちとの世界にいるのも構いませんが、その世界だけで、『この世界』が成り立っているわけではないことを『早め』に気付くことをオススメします。
オススメするというよりも、気付くのが、遅くなればなるほど、後々になって、取り戻すのが、非常に困難になります。
こう書くと、『勉強』のことだと思うかもしれませんが、勉強はもちろんのことですが、『勉強』以上に、この時期の『時間』、『知識』、『経験』、そしてその『結果』が重くのしかかることになります。
昨今は、いろいろなこと・ものが『記録』されてしまいますので、今風で言う、いわゆる『黒歴史』が、一生消えることのない『証拠』として記録されてしまう=残ってしまうことになります。
それが後々になって、『困ること』にならないことを祈ります。
学校生活、勉強に関することに話を戻させて頂きますが、中学2年次は、3年次に繋がる大事な時となります。
勉強で言えば、授業で習う範囲が3年次の勉強につながります。
そんな中、部活動も活発になり、学校行事も多くなり、時間が『足りなく』なってきます。
特に運動部に所属している方は、1年次とは異なり、レギュラーをとるとらない、大会で頑張らないといけないなどの重圧もあり、『勉強』よりもそちらを頑張ってしまう。
そして、その『頑張り』に対するご褒美としての、友達付き合い、遊びといった『リフレッシュ』を優先してしまう。
勉強以外のことではありますが、『頑張った』『頑張っている』というのは、事実ですから、『気兼ねなく』、リフレッシュできるのだと思いますが、『それ』を続けて、テストの点数、成績を落としてしまうと、大人達がうるさく言ってくるということになります。
皆さんからすれば、(勉強以外のこととはいえ)『頑張った』『頑張っている』のに、怒られることに理不尽を感じるかもしれません。
しかし学生の本分が『学業』である以上、残念なことではありますが、部活動や趣味での『頑張り』は、よほどのことがない限り、『学業』をおろそかにしていいと認められることはありません。
『よほどのこと』というのは、全国・世界の大会に出るほどの実力を持ち、その結果、栄光をつかむチャンスが、可能性が、認められるくらいのことと思って下さい。
『高い目標』に向かって、人並み以上に『頑張り』、そして、結果を残すことが出来ることを『証明』できれば、必ず人に認められます。
多くの方が勘違いしてしまうのはこの点です。
勉強同様ではありますが、『自分なり』に頑張ったという結果のみを、『自分的』に満足し、自信にし、自慢にし、免罪符として、何か特別に許されると思う。
スポーツや趣味の世界ほど、そういった世界の競争ほど、この『自分なり』ということに対しての、人からの評価・結果は『厳しい』ものです。
その意識を持っての、部活動を、趣味をしているかどうか、『学校の勉強を後回し、先延ばし』にして良いかどうか、よく考えて下さい。
勉強以外のことに、熱中し、頑張ることが多くなるこの中学2年次は、その『熱中しているもの・こと』をしていることが『偉い』『すごい』と思って、他のことをないがしろにしても許されると思って過ごしてしまうと、3年次、さらにはその先の高校、大学進学・受験での苦労が『倍増』します。
勉強以外に熱中できるもの・ことがあることは素晴らしいことではありますが、そのことで『勘違い』をしてしまうようでは、それは『それが原因』と言われるものとなってしまいます。
勉強以外に熱中できるもの・ことが、テストの点数が下がった、成績が下がった、呼び出し・面談となった『原因』と言われることのないようにするためにも、時間がない、忙しい中でも、効率よく授業を受け、勉強し、テストの点数、成績を落さないようにすることをオススメします。
さて、そこで、じゃあ、どうするかの、提案をさせて頂きますが、次に提案させて頂くのは、あくまでも『最低限』やっておくことだと、思って下さい。
部活動や趣味の話同様ですが、『これ』をやったから、やろうと『頑張った』から、テストの点数が悪くても、成績を落としても、許されるわけではありません。
勉強においても、より『高い目標』に向かって、『頑張り』、そして、結果を残すようにして下さい。
勉強が、部活動や趣味と違うのは、その過程を、成長を、きちんと親御さん、先生が、『見続けてくれて』かつ『過程を評価して』くれるところです。
『そこ』をサボったり、ふざけたりしている限り、また、自分ではそういったつもりはなくとも、その言動が、態度が、姿勢が、そう見られてしまうと、悪い『評価』をつけられてしまうので、気をつけて下さい。
そのことを理解した上で、次の『勉強』をして、徹底してみて下さい。
①宿題・プリント・ノートなどの提出物を、必ず提出することを徹底する
②教科書・ノートの例題・基礎をしっかり学ぶ
③先生の癖、テストの傾向を知る
④『テストの点数』は学年平均点よりちょっと上を保持する
⑤時間があれば、1年次の復習をする
⑥部活動、趣味以外のことにもチャレンジしてみる
⑦資格、検定を受けてみる
⑧『休み』の過ごし方を研究する
⑨将来・未来を具体的に考えてみる
①、②は1年生の時からきちんとやっているという方も、2年生になったら、『確実』『完全』『完璧』を目指して、徹底的にやるようにして下さい。
特に、これらは、『周りの友達『も』出していない、やっていない』は関係ありません。むしろ、周りの友達がやっていないのなら、逆にチャンスだと思って下さい。
それは、テストの点数、成績の加点につながりますので、したたかに着々と点数を稼いでおくことをオススメします。
③に関しては、2年目にもなれば、そろそろわかってくる頃だと思いますので、意識的に知ろうと、探ろうとしてみて下さい。
④に関して、2年次はテストの平均点が落ちてきますので、①をやった上で、『これ』ができれば、自然と『成績』が上がります。
成績を上げるために、満点・高得点を取らないといけないという思い込みをしている方は、少し肩の力を抜いて、まずは、この平均点を、それよりちょっと上の点数を取る、そして、それを保持し続けることを目指して下さい。
⑤は、『できれば』の話ではありますが、やっておくと、3年次の勉強が、特に受験進学となる方は、楽が出来ます。
⑥~⑨は学校の勉強そのものには、関係ないことではありますが、時間がない、忙しい中だからこそ、やってみる、考えてみることは、将来・未来に役立つ勉強となりますので、オススメします。
追い込まれてから、時間がない中、仕方なくといった状況・状態で、やりたくはない、考えたくはないと思いますので、早め早めに試しておくほうが良いと思います。
基本的に、中学2年生になると、提出物の『提出率』、テストの『平均点』が下がることを見越しての行動が取れるかどうかに関わってきます。
もちろん先々のことを見据えた復習・予習の勉強も大事ではありますが、明日、明後日、1週間、1ヶ月、先のことを計画できない、考えられないという方が、来年、その先々のことを考えるのは、あまり現実的でないと思います。
それならば、今はまず、現状維持をすること、その上で、テストの点数を、成績をどうするかを考えたほうがいいでしょう。
但し、これも言葉遊びで、中学1年次の時点で、クラス平均よりも下回る、成績が下がっている、赤点を取っている方が、『現状維持』するというのは、NGです。
それらは、早くに挽回し、そして、テストの点数、成績を『安定』させて下さい。
中学2年次は、忙しい、時間がないというのはわかります。
部活動や学校行事、友達付き合いなども楽しくなってくる時期でもありますし、活動範囲、交友範囲、趣味の幅も広くなってくるので、余計に、時間がなくなってくるでしょう。
だからこそ、最低限のことをきちんとやって、最大限の効果を得るように、行動できるように、してみて下さい。
決め付けで書きたくはありませんが、数学において、この中学2年次は、『分岐点』となります。
できるできないは別として、この時期の数学を『サボる』、『わからないから後回し・先延ばしにする』、『できないからやらない』をすると、中学3年次以降、高校に入ってからも、数学の勉強がはかどらない、下手をすると、他の勉強の足を引っ張ってしまって、将来・未来の『選択肢』を狭めてしまうことになります。
この際はっきり言っておきますが、この『数学』という教科を、嫌いだから、嫌だから、面倒だから、不得意だからという理由で、やらない、やりたくないという結論に至ってしまいますと、将来の道、特に大学受験において、受験先の『選択肢』、受験科目の『選択肢』が減り、厳しいことですが、将来就ける仕事の『選択肢』も減ることになります。
そのためか、昨今は数学理系科目に力を入れる学校も増えています。
大学受験を見据えた私立校・中高一貫校では、この中学2年次から、数学の授業の進度が速くなり、2学期終わり、3学期には、中学3年で習う範囲を先取りすることもあります。
そうなってくると、この中学2年次での数学で遅れを取ると、その先の授業、勉強に支障が出てきます。そして、この数学同様、英語においても、同じことが言えます。
中学2年次においての数学、英語は、基本的に、最も外せない、最も落せない教科となります。
しかしまぁ、『まだ』中学2年次なので、テストの点数、成績を落としてしまっても、取り戻す『チャンス』と『時間』がありますので、そこまで重たく考えなくても大丈夫です。
テストの点数、成績には反映されなくても、普段からの勉強をきちんと続けていれば、必ず、その効果が、中学3年、高校、そして受験勉強の時に活かされます。
授業の進度が速くなって、テストの点数、成績がなかなかふるわなくても焦らずに、『きちんと』学校で習う授業に、宿題に、課題についていくこと、そして、わからないことがあれば、『きちんと』先生に聞き、わかるまで、納得するまで、学ぶこと、その態度、姿勢を保てれば、この中学2年次での、数学、英語の勉強は成功です。
英語以上に、この数学は、その『態度』『姿勢』を、『極端にする』方が多いので、冒頭で厳しく釘をささせて頂きました。
また、1年次の『甘え』から、『進級』できたという『勝手な思い込み』から、数学を甘くみる、できなくても大したことない、自分は文系だからといったことも、ないようにして下さい。
数学の得意・不得意はこの時期はっきり分かれてきますが、できる・できないを自分の中で勝手に決めて、すねて諦めるのではなく、できるならもっと点数を取る方法を、できないならできないなりに、点数を取る方法を考えて下さい。
その考えに至らなければ、高校以降、数学という教科は、『単位』を落す、受験科目から『外す』、弱点の教科となってしまいます。
進学・進級要綱上、数学1教科を落としても、また受験する学校によって、数学を受験しないという選択があったとしても、一つの『学問』を簡単に手放す、諦める、弱点とする、その考えは、他の教科での勉強にも影響してきます。
簡単な例で言えば、英語でいうと、リスニング、熟語、長文読解などに分かれる問題に対して、自分はリスニングが苦手だから、他で頑張るので、リスニング問題は捨ててと、どんどん、自分の可能性、選択肢を狭める『癖』がつきます。
そういう『癖』の第一歩となりうるのが、この数学という教科だと思います。
確かに、長い人生において、この数学という教科、知識、そのものが、役にたつかどうかという議論をするならば、人によっては、職種・職業によっては、限りなく『無い』に等しいかもしれませんが、この数学の勉強における姿勢、態度、そして、できないことに対する自分の『癖』というものは、大いに『関係』してくるものとなります。
そのことをよく考えて、この中学2年次からの数学の勉強を見直してみて下さい。
数学そのものの勉強以上に、『できないこと・わからないこと』に対する、自分の姿勢、態度、そしてその癖は、将来・未来において、役立つ『勉強』『訓練』となりますので、ぜひ、そのことを学ぶ意味も含めて、数学の勉強を頑張ってみて下さい。
さて、そこで、中学2年生の数学の勉強の仕方を提案したいと思います。
次に提案することは、ほとんど『当たり前』のことですが、数学ができる、得意な方ほど、この時期に『サボり』始めることですので、できる、得意な方ほど、徹底してやられることをオススメします。
①例題・基礎・基本問題は徹底してやる
②宿題をうまく活用する
タチヨミ版はここまでとなります。
2015年9月5日 発行 初版
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